JP6750644B2 - 異常監視方法および異常監視装置 - Google Patents
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Description
るパラメータの検証が不十分といわざるを得ない。また、外乱を含んだままの振動データから主成分分析法により状態評価指数を算出して評価しているため、この状態評価指数が外乱により顕著に変化してしまい信頼性に欠ける。そのため、この技術は実用化が困難である。
まず、図1および図2を参照して、本実施形態で対象とする製鉄転炉設備について説明する。図1は、製鉄転炉設備の概略構成を示す模式図である。また、図2は、製鉄転炉設備における各操業プロセスでの炉体の傾動状態を模式的に示した説明図である。図1に示すように、製鉄転炉設備は、炉体1と、この炉体1の外周に設けられたトラニオンリング2と、このトラニオンリング2を介して炉体1を傾動(回転)可能に支持する傾動軸3とを備えている。図2に示すように、製鉄転炉設備では、炉体1を低速で回転させながら、スクラップや溶銑を装入(P2,P3)したり、溶鋼を出鋼(P5)したり、スラグを排滓(P7)したりする。本実施形態の異常監視処理は、回転する炉体1を支持する軸受4の振動を計測し、軸受4の異常を検知するものである。本実施形態では、図1に示すように、炉体1の傾動軸3の駆動側の軸受4に配設された振動センサ12により計測され収集された振動信号に基づいて、異常監視装置が後述する異常監視処理によって軸受4の異常を検知する。例えば、振動の計測対象となる軸受4は、回転速度が1rpm程度の転炉傾動軸受である。そして、振動センサ12は一つの軸受4に対して、製鉄転炉設備の東側/西側(図2の表面側/裏面側)の2箇所に設置されている。
本実施形態における振動の計測タイミングは、出鋼時である。具体的には、吹錬完了後(P4)、直立状態の炉体1が出鋼(P5)のために傾動(回転)し始めてから炉体1の傾動(回転)が停止するまでの間に、振動センサ12による軸受4の振動計測が行われる。このように、本実施形態では、吹錬完了後(P4)から出鋼(P5)までの溶鋼が鍋に入っている状態で傾動中の炉体1において軸受4の振動を計測する。
さらに、振動センサ12による振動の計測時間について説明する。まず、吹錬完了後(P4)から出鋼(P5)までの回転(回転速度約1rpm)に要する時間は、10秒から15秒程度である。それを超えると炉体1から溶鋼が出鋼され始めて外乱振動が発生する。そのため、本実施形態では、炉体1から溶鋼が出鋼され始めた後の外乱振動をなるべく計測しないよう、振動の計測時間を、出鋼時に傾動中の炉体1が傾いた状態で回転停止するまでの15秒程度とする。
次に、図3を参照して、本実施形態の異常監視装置の概略構成について説明する。図3に示すように、異常監視装置10は、信号変換器13と、記録信号再生装置14と、表示装置15と、印刷装置16と、データベース20と、各構成部を制御する制御部11と、を備える。
次に、異常監視装置10による異常監視処理手順について説明する。本実施形態の異常監視処理では、後述するように、軸受4の振動信号に基づいて、限定された軸受4の異常を検知可能なパラメータを算出して監視し、また、算出されたパラメータに基づいて、現状の正常状態からの乖離度合いを表す状態評価指標を算出して監視する。図4Aのフローチャートは、例えば、操作者による開始の指示入力があったタイミングで開始となり、異常監視処理はステップS1の処理に進む。
具体的に、ステップS3の処理では、以下(a)〜(f)の6つの有次元パラメータと、(g)〜(j)の4つの無次元パラメータとが算出される。
[6−1−1.振動速度]
(a)速度ピーク値:VEL−P
VEL−Pとは、測定した振動速度波形の振幅値xiの内、|xi|の大きなものから数えた上位5%の|xi|の平均値を意味する。
(b)加速度ピーク値:ACC−P
ACC−Pとは、測定した振動加速度波形の振幅値xiの内、|xi|の大きなものから数えた上位5%の|xi|の平均値を意味する。
ACC−R(以下、Xrms)は、以下の式(1)により算出される。
ACC−fo(以下、fo)は、以下の式(2)により算出される。
ACC−fi(以下、fi)は、以下の式(3)により算出される。
ACC−fb(以下、fb)は、以下の式(4)により算出される。
[6−2−1.振動速度]
(g)スキューネス(歪み度)β1:VEL−β1(振動速度の歪み度)
VEL−β1(以下、β1)は、振動波形がゼロ点を中心にしていかに非対称となっているかを示すパラメータであり、以下の式(6)により算出される。β1の算出時、下式(6)中のxiは「測定した振動速度波形の振幅値xi」であり、平均値は「測定した振動速度波形の振幅値xiによる平均値」である。また、下式(6)中の実効値は、上式(1)により求まる振動加速度波形による実効値とは異なり、振動速度波形の振幅値xiにおける実効値である。なお、摩耗系の異常が発生すると、振動波形が非対称となり、振動速度の歪み度VEL−β1が増大する。
VEL−β2(以下、β2)は、振動波形がゼロ点を中心にしていかに尖っているかを示すパラメータであって、以下の式(7)により算出される。β2の算出時、下式(7)中のxiは「測定した振動速度波形の振幅値xi」であり、平均値は「測定した振動速度波形の振幅値xiによる平均値」である。振動速度の尖り度VEL−β2は、転がり軸受の著しい異常や歯車装置の異常診断に有効なパラメータである。なお、転がり軸受の著しい異常(劣化)や歯車対の噛み合い不良等の異常時には、周波数帯10〜1000Hzの周波数領域(速度領域)に含まれる周波数の振動が生じることが知られている。
(i)スキューネス(歪み度)β3:ACC−β3(振動加速度の歪み度)
ACC−β3(以下、β3)は、β1同様に、振動波形がゼロ点を中心にしていかに非対称となっているかを示すパラメータであり、上式(6)により算出される。β3の算出時、上式(6)中において、β1をβ3に置き換え、xiは「測定した振動加速度波形の振幅値xi」であり、平均値は「測定した振動加速度波形の振幅値xiによる平均値」である。一般的には、β1のほうが磨耗系はより顕著ではあるものの、磨耗系の異常が発生すると、振動波形が非対称となり、振動加速度の歪み度ACC−β3も増大する。
ACC−β4(以下、β4)は、β2同様に、振動波形がゼロ点を中心にしていかに尖っているかを示すパラメータであり、上式(7)により算出される。β4の算出時、上式(7)中において、β2をβ4に置き換え、xiは「測定した振動加速度波形の振幅値xi」であり、平均値は「測定した振動加速度波形の振幅値xiによる平均値」である。振動加速度の尖り度ACC−β4は、転がり軸受の傷等の異常診断に有効なパラメータである。なお、転がり軸受の傷や潤滑不良や潤滑油漏れなどの異常時には、周波数帯1kHz以上の周波数領域(加速度領域)に含まれる周波数の振動が生じることが知られている。
次に、ステップS4の処理における主成分分析部114による有次元パラメータ、無次元パラメータのうちの一部または全部を対象とした主成分分析手順について説明する。
係数は以下の式(16)を充たす値である。
次に、ステップS5の処理では、以下の手順で統合パラメータ値Sが算出される。
できる。そこで、現状のデータの正常状態からの変化量を監視するために、以下の式(2
6)で表される状態量Sを統合パラメータ値として定義する。
次に、対称型カルバック情報量の算出方法について説明する。この算出方法では、ステップS13の処理で対称型カルバック情報量を算出する際に、ステップS12の処理で求めた確率密度関数を用いる。
ここで、上述した実施形態を適用した実施例について説明する。この実施例では、軸受の損傷が判明している炉体aと、軸受の損傷がなく正常な炉体bとについて、傾動軸の軸受の振動を複数回測定し、各回の振動信号に基づいて各種パラメータを算出した。
図6は、軸受の損傷がない正常な炉体bにおける出鋼時の傾動軸3の振動速度波形と振動加速度波形を例示する図である。図7は、同じ炉体bにおける排滓時の傾動軸3の振動速度波形と振動加速度波形を例示する図である。図6および図7から分かるように、出鋼時の波形レベルのほうが排滓時の波形レベルよりも高くなっており、異常時の変化が大きくなる。このことから、出鋼時のほうが排滓時よりも異常時の振動変化を検出し易く、異常判定し易いことが分かる。さらに、振動の計測タイミングを「直立状態の炉体1が出鋼のために傾動し始めてから停止するまで」とすることで、溶鋼が出鋼され始めた後に生じる外乱振動を振動信号として収集することを抑制できる。これにより、外乱を含む振動信号に基づいた周波数分析や、外乱を含む振動データに基づいて主成分分析や波形解析が行われることを抑制でき、異常判定の精度が向上する。
図8は、正常な炉体bについて各種パラメータを算出した結果を例示する図である。図8に示すように、回転速度(回転数)が1.3[rpm]の場合、内輪傷の周期Ti(=1000/fi)は2151.9ms、外輪傷の周期To(=1000/fo)は2487.8msであった。内輪傷および外輪傷の周期Ti,Toは、回転速度1.0[rpm]では3秒程度となる。そのため、上述した実施形態のように振動の計測時間を約6〜15秒とすることで、異常検知の精度の維持に必要な内輪傷および外輪傷による2〜3周期分(6〜9秒)を含む振動信号を収集できることが分かる。すなわち、内輪傷および外輪傷の周期で少なくとも2周期分が計測対象期間に含まれるよう、計測時間を6秒以上とすることが望ましい。
図9(a)は、実施形態の異常監視方法を用いた実際の異常判定例を示す図である。図9(a)に示す例では、VEL−P,ACC−P,ACC−Rなど、各パラメータの急激な上昇を確認し、特にACC−R(加速度RMS値)の変化が大きかった。そのため、振動加速度波形を解析し、軸受4の潤滑不良と推定できた(図9(b)参照)。そこで、軸受4の点検を8/17に実施した結果、軸受4のダストシールに損傷を発見し、そのダストシール損傷による潤滑油量の低下を確認した。これに対して軸受4への給油量(潤滑油の供給量)を増量した結果、その翌日8/18には振動加速度波形の振動値が正常値に復帰した(図9(c)参照)。その後、転炉修理期間において、補修および軸受4の超音波探傷確認と触診確認により、軸受4自体(内輪、外輪、転動体)には剥離等の異常は認められなかった。転炉修理後の9/16においても、振動加速度波形の振動値は正常値で安定していた(図9(d)参照)。
ここで、ACC−PとACC−foを例にして、統合パラメータを算出する際に、算出対象から除かれるパラメータと算出対象に含まれるパラメータとの違いについて説明する。
図11は、軸受傷がある炉体a(A転炉)における統合パラメータの月毎の変化を示すグラフ図である。なお、図11には、軸受傷の周期に特化した統合パラメータ値が示されている。
図13は、対称型カルバック情報量による異常判定方法を用いた異常判定例を示すグラフ図である。対称型カルバック情報量は、図13に例示するように異常時には特徴的な変化を示す。図13に例示するグラフ図では、8月に入ってから対称型カルバック情報量(ID値)が急激に上昇していることが分かる。このように、対称型カルバック情報量においても、軸受4の異常を正確に捉えることができた。そして、上述したように、軸受4の点検を8/17に実施して、ダストシール損傷による潤滑油量の低下を確認したので、軸受4への給油量を増量した結果、その翌日以降は対称型カルバック情報量(ID値)が正常値に復帰した。
2 トラニオンリング
3 傾動軸
4 軸受
10 異常監視装置
11 制御部
110 入出力制御部
111 波形読込部
112 FFT処理部
113 パラメータ算出部
114 主成分分析部
115 統合パラメータ値算出部
116 良否判定処理部
117 判定結果処理部
12 振動センサ
13 信号変換器
14 記録信号再生装置
15 表示装置
16 印刷装置
20 データベース
21 初期状態データベース
22 測定値データベース
23 基準値データベース
Claims (4)
- 製鉄転炉設備において炉体を回転させる傾動軸の軸受の異常を検知する異常監視方法であって、
吹錬完了後から出鋼までの溶鋼が鍋に入っている状態で回転する炉体において計測された軸受の振動信号を収集する計測信号収集ステップと、
前記振動信号に基づいて前記軸受の異常を検知する異常検知ステップと、
を含み、
前記計測信号収集ステップは、計測対象期間として、吹錬完了後、直立状態の前記炉体が溶鋼を出鋼するために回転し始めてから6〜15秒計測された軸受の振動信号を収集し、
前記計測対象期間は、前記軸受の内輪傷および外輪傷の周期で少なくとも2周期分を含む6秒以上の計測時間と、吹錬完了後から出鋼まで前記炉体の回転に要する時間10〜15秒すなわち出鋼時に傾動中の前記炉体が傾いた状態で回転停止するまでの最長15秒と、に基づいて設定されたものであり、
前記異常検知ステップは、
前記計測信号収集ステップで収集された前記振動信号に基づいて、振動速度のピーク値、振動加速度のピーク値、加速度RMS値、前記軸受の外輪傷周波数成分値、前記軸受の内輪傷周波数成分値、前記軸受の転動体傷周波数成分値、振動加速度の歪み度、速度の歪み度、振動加速度の尖り度、および速度の尖り度のうちの1つ以上のパラメータを算出するパラメータ算出ステップと、
前記パラメータ算出ステップで算出されたパラメータを監視して異常を検知するパラメータ監視ステップと、
前記パラメータ算出ステップで算出されたパラメータのうちの1つ以上のパラメータに基づいて主成分分析法により統合パラメータ値を算出する統合パラメータ値算出ステップと、
前記統合パラメータ値算出ステップで算出された統合パラメータ値を監視して異常を検知する統合パラメータ値監視ステップと、を含む
ことを特徴とする異常監視方法。 - 製鉄転炉設備において炉体を回転させる傾動軸の軸受の異常を検知する異常監視方法であって、
吹錬完了後から出鋼までの溶鋼が鍋に入っている状態で回転する炉体において計測された軸受の振動信号を収集する計測信号収集ステップと、
前記振動信号に基づいて前記軸受の異常を検知する異常検知ステップと、
を含み、
前記計測信号収集ステップは、計測対象期間として、吹錬完了後、直立状態の前記炉体が溶鋼を出鋼するために回転し始めてから6〜15秒計測された軸受の振動信号を収集し、
前記計測対象期間は、前記軸受の内輪傷および外輪傷の周期で少なくとも2周期分を含む6秒以上の計測時間と、吹錬完了後から出鋼まで前記炉体の回転に要する時間10〜15秒すなわち出鋼時に傾動中の前記炉体が傾いた状態で回転停止するまでの最長15秒と、に基づいて設定されたものであり、
前記異常検知ステップは、
前記計測信号収集ステップで収集された前記振動信号に基づいて、対称型カルバック情報量を算出するパラメータ算出ステップと、
前記パラメータ算出ステップで算出されたパラメータを監視して異常を検知するパラメータ監視ステップと、を含む
ことを特徴とする異常監視方法。 - 製鉄転炉設備において炉体を回転させる傾動軸の軸受の異常を検知する異常監視装置であって、
吹錬完了後から出鋼までの溶鋼が鍋に入っている状態で回転する炉体において計測された軸受の振動信号を収集する計測信号収集手段と、
前記振動信号に基づいて前記軸受の異常を検知する異常検知手段と、
を備え、
前記計測信号収集手段は、計測対象期間として、吹錬完了後、直立状態の前記炉体が溶鋼を出鋼するために回転し始めてから6〜15秒計測された軸受の振動信号を収集し、
前記計測対象期間は、前記軸受の内輪傷および外輪傷の周期で少なくとも2周期分を含む6秒以上の計測時間と、吹錬完了後から出鋼まで前記炉体の回転に要する時間10〜15秒すなわち出鋼時に傾動中の前記炉体が傾いた状態で回転停止するまでの最長15秒と、に基づいて設定されたものであり、
前記異常検知手段は、
前記計測信号収集手段で収集された前記振動信号に基づいて、振動速度のピーク値、振動加速度のピーク値、加速度RMS値、前記軸受の外輪傷周波数成分値、前記軸受の内輪傷周波数成分値、前記軸受の転動体傷周波数成分値、振動加速度の歪み度、速度の歪み度、振動加速度の尖り度、および速度の尖り度のうちの1つ以上のパラメータを算出するパラメータ算出手段と、
前記パラメータ算出手段で算出されたパラメータを監視して異常を検知するパラメータ監視手段と、
前記パラメータ算出手段で算出されたパラメータのうちの1つ以上のパラメータに基づいて主成分分析法により統合パラメータ値を算出する統合パラメータ値算出手段と、
前記統合パラメータ値算出手段で算出された統合パラメータ値を監視して異常を検知する統合パラメータ値監視手段と、を有する
ことを特徴とする異常監視装置。 - 製鉄転炉設備において炉体を回転させる傾動軸の軸受の異常を検知する異常監視装置であって、
吹錬完了後から出鋼までの溶鋼が鍋に入っている状態で回転する炉体において計測された軸受の振動信号を収集する計測信号収集手段と、
前記振動信号に基づいて前記軸受の異常を検知する異常検知手段と、
を備え、
前記計測信号収集手段は、計測対象期間として、吹錬完了後、直立状態の前記炉体が溶鋼を出鋼するために回転し始めてから6〜15秒計測された軸受の振動信号を収集し、
前記計測対象期間は、前記軸受の内輪傷および外輪傷の周期で少なくとも2周期分を含む6秒以上の計測時間と、吹錬完了後から出鋼まで前記炉体の回転に要する時間10〜15秒すなわち出鋼時に傾動中の前記炉体が傾いた状態で回転停止するまでの最長15秒と、に基づいて設定されたものであり、
前記異常検知手段は、
前記計測信号収集手段で収集された前記振動信号に基づいて、対称型カルバック情報量を算出するパラメータ算出手段と、
前記パラメータ算出手段で算出されたパラメータを監視して異常を検知するパラメータ監視手段と、を有する
ことを特徴とする異常監視装置。
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