JP6749187B2 - 鋼管連結機構及び鋼管連結方法 - Google Patents

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本発明は、鋼管軸心方向に隣り合わされた鋼管の互いに対向する鋼管端部どうしをキー部材によって前記鋼管軸心方向に抜け止め状態に連結する鋼管連結機構等に関する。
従来、複数の分割キー部材どうしを連係させる連係機構としては、たとえば、一本のワイヤーを、複数の分割キー部材に挿通させるだけの構造であった(たとえば、特許文献1参照)。
特開2009−35931号公報
上述した従来の連係機構では、ワイヤーが挿通された複数の分割キー部材を、筒状継手に形成した前記開口部を通して内向き溝部と外向き溝部とから構成されるキー溝部に配置する際に、各分割キー部材がワイヤーの回りにそれぞれ相対回転してしまい挿入姿勢が定まらないため、開口部を介してキー溝部に適切に配置しにくい。さらに、キー溝部に配置した分割キー部材をキー溝部に沿って鋼管周方向に送り込むためには、開口部の外方からキー溝部内に配置された分割キー部材に到達することができる長さを有する治具が必要であるという問題があった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、分割キー部材をキー溝部に配置する際の作業性がよい鋼管連結機構及び鋼管連結方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するための、本発明の鋼管連結機構の特徴構成は、鋼管軸心方向に隣り合わされた鋼管の互いに対向する鋼管端部どうしをキー部材によって前記鋼管軸心方向に抜け止め状態に連結する鋼管連結機構であって、前記キー部材は、鋼管周方向で複数個の分割キー部材から構成され、前記分割キー部材は、前記分割キー部材の長手方向の両端部に隣り合う分割キー部材どうしを互いに連結可能な連結機構が備えられるとともに、前記分割キー部材が配置されるキー溝部に連通する開口部の前記鋼管周方向に沿った横幅寸法よりも短く、かつ、前記開口部の深さ寸法よりも長い、長手寸法を有する点にある。
分割キー部材は長手寸法が、開口部の鋼管周方向に沿った横幅寸法よりも短いため、開口部を通してキー溝部に順次配置することができる。さらに、分割キー部材は長手寸法が開口部の深さ寸法よりも長いため、別の分割キー部材の先端を、既にキー溝部に配置された分割キー部材に連結機構を介して連結させたときに、別の分割キー部材の後端は開口部から外方に位置することとなる。したがって、該別の分割キー部材を治具として利用し、既にキー溝部に配置された分割キー部材を、キー溝部に沿って鋼管周方向に送り込むことができる。
本発明においては、前記連結機構に、前記分割キー部材の一端の中央から前記長手方向に沿って突設された突出部と、前記突出部の先端に設けられ、前記長手方向に直交する第一方向に沿った軸心を有する軸状部と、別の分割キー部材に備えられた軸状部を、前記長手方向及び前記第一方向に直交する第二方向からの受け入れが可能であるとともに、前記長手方向に沿った方向への係脱が不可能であるように収容する収容溝部と、が備えられていると好適である。
既にキー溝部に配置された分割キー部材を、別の分割キー部材によって、キー溝部に沿って鋼管周方向に押圧して送り込みながら、該別の分割キー部材をその軸状部の軸心まわりに回動させ、該別の分割キー部材を開口部を通してキー溝部に配置すると、既に配置された分割キー部材に備えられた収容溝部に収容された、該別の分割キー部材に備えられた軸状部は分割キー部材の長手方向に沿った方向への係脱が不可能となり、両分割キー部材の連結が完了する。
本発明においては、前記連結機構に、前記分割キー部材の一端の中央から前記長手方向に沿って突設され、前記長手方向に直交する第一方向に沿った第一軸通孔を有する挟入部と、前記分割キー部材の他端から前記長手方向に沿って突設され、別の分割キー部材に備えられた挟入部を挟入可能であるとともに、前記挟入部を挟入させた状態であるときに前記第一軸通孔に対応する位置に前記第一方向に沿った第二軸通孔を有する被挟入部と、前記被挟入部に前記挟入部を挟入させた状態であるときに、前記第一軸通孔及び前記第二軸通孔に貫設可能な軸部材と、が備えられていると好適である。
別の分割キー部材の挟入部を、既にキー溝部に配置された分割キー部材に備えられた被挟入部に挟入させ、挟入部に備えられた第一軸通孔と被挟入部に備えられた第二軸通孔に軸部材を貫設させることによって、両分割キー部材の連結が完了する。別の分割キー部材を、軸部材の軸心まわりに回動させながら開口部を通してキー溝部に入れるにつれ、既にキー溝部に配置された分割キー部材は、キー溝部に沿って鋼管周方向に送り込まれる。
本発明においては、前記鋼管軸心方向に隣り合わされた鋼管の互いに対向する鋼管端部の一方に設けられる筒状継手と、他方の鋼管端部に設けられ、前記筒状継手に嵌合可能な軸状継手と、を有し、前記キー溝部は、前記筒状継手の筒状継手内周面に前記鋼管周方向に沿って備えられた内向き溝部と、前記筒状継手と前記軸状継手とが互いに嵌合させられた状態のときに、前記軸状継手の軸状継手外周面に前記鋼管周方向に沿って前記内向き溝部に対向するよう備えられた外向き溝部とから構成され、前記開口部は、前記筒状継手に設けられていると好適である。
筒状継手と軸状継手とが互いに嵌合させられた状態のときに、上述のようにして分割キー部材がキー溝部に配置されることにより、軸状継手と筒状継手とが抜け止め状態に連結される。
本発明においては、前記鋼管軸心方向に隣り合わされた鋼管の互いに対向する鋼管端部の両方に設けられる軸状継手と、前記両軸状継手を隣り合わせた状態で、前記両軸状継手に周設可能な筒状継手と、を有し、前記キー溝部は、前記筒状継手の筒状継手内周面に鋼管周方向に沿って備えられた内向き溝部と、前記筒状継手と前記軸状継手とが互いに嵌合させられた状態のときに、前記軸状継手の軸状継手外周面に前記鋼管周方向に沿って前記内向き溝部に対向するよう備えられた外向き溝部とから構成され、前記開口部は、前記筒状継手に設けられていると好適である。
筒状継手に両軸状継手が挿設させられた状態のときに、上述のようにして分割キー部材がキー溝部に配置されることにより、軸状継手と筒状継手とが抜け止め状態に連結される。
本発明においては、前記鋼管軸心方向に隣り合わされた鋼管の互いに対向する鋼管端部の両方に設けられる軸状継手と、前記両軸状継手を隣り合わせた状態で、前記両軸状継手に周設可能な筒状継手と、を有し、前記キー溝部は、前記筒状継手の筒状継手内周面に前記鋼管周方向に沿って備えられた内向き溝部と、前記筒状継手と前記軸状継手とが互いに嵌合させられた状態のときに、前記軸状継手の軸状継手外周面に前記鋼管周方向に沿って前記内向き溝部に対向するよう備えられた外向き溝部とから構成され、前記筒状継手は、前記鋼管周方向で複数個の周壁部材から構成され、前記開口部は、複数個の前記周壁部材のうち少なくとも一つの周壁部材に設けられていると好適である。
両軸状継手に筒状継手が周設させられた状態のときに、上述のようにして分割キー部材がキー溝部に配置されることにより、軸状継手と筒状継手とが抜け止め状態に連結される。
上述の目的を達成するための、本発明の鋼管連結方法の特徴構成は、鋼管軸心方向に隣り合わされた鋼管の互いに対向する鋼管端部どうしを、鋼管周方向で複数個の分割キー部材から構成されたキー部材によって前記鋼管軸心方向に抜け止め状態に連結する鋼管連結方法であって、前記キー部材を配置するキー溝部に連通する開口部を通して既に前記キー溝部に配置された分割キー部材に、別の分割キー部材を連結させ、該別の分割キー部材によって、既に前記キー溝部に配置されている前記分割キー部材を前記キー溝部に沿って前記鋼管周方向に押圧して送り込みながら、前記別の分割キー部材を前記キー溝部に配置する点にある。
上述の構成によれば、既にキー溝部に配置された分割キー部材を、別の分割キー部材を治具として利用して、キー溝部に沿って鋼管周方向に送り込むことができる。
鋼管連結機構によって連結される前と後の鋼管杭を一部切断して示す説明図 鋼管連結機構が備える分割キー部材の説明図 鋼管連結機構の要部を拡大した断面図 鋼管連結機構の要部を拡大した断面図 分割キー部材の配置の説明図 分割キー部材の配置の説明図 分割キー部材の配置の説明図 別実施形態による鋼管連結機構が備える分割キー部材の説明図 別実施形態による鋼管連結機構によって連結される前と後の鋼管杭を一部切断して示す説明図 分割キー部材の配置の説明図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、オーガーで掘削しながら地中に回転圧入して沈設する中掘工法に使用される鋼管杭P(P1,P2)が示されている。
鋼管杭P(P1,P2)は、スパイラル鋼管等の鋼管S(S1,S2)の一方の端部に筒状継手10が溶接連結されるともに、他方の端部に軸状継手20が溶接連結された円筒体である。
鋼管軸心X方向に隣り合う鋼管杭P(P1,P2)の互いに対向する鋼管S(S1,S2)の鋼管端部どうしは、本発明に係る鋼管連結機構Jによって抜け止め状態で、かつ、回り止め状態で連結される。
鋼管連結機構Jは、筒状継手10と、軸状継手20と、荷重伝達キー30と、回転抑止キー40とを備えている。
筒状継手10は、鋼製の筒状体を加工することによって作成される。筒状継手10の下端側に突条11と、鋼管周方向に間隔を隔てて複数の筒側切欠凹部12が備えられている。筒状継手10の内周面13の上端側に溝部14が備えられている。本実施形態における内周面13が、本発明に係る筒状継手内周面である。内周面13に、鋼管周方向に沿って、二条の内向き溝部15が備えられている。
筒状継手10に、その外周面から内向き溝部15に連通する開口部16が設けられている。開口部16の上下幅は該キー溝部の上下幅よりも略同じか多少大きい。
軸状継手20は、鋼製の筒状体を加工することによって作成される。軸状継手20の上端側に、筒状継手10に備えられた溝部14に嵌合可能な突条21が備えられている。
筒状継手10と軸状継手20とが互いに嵌合させられた状態であるときに、筒状継手10に備えられた筒側切欠凹部12と対向する位置に軸側切欠凹部22が備えられている。筒側切欠凹部12と軸側切欠凹部22とによって、後述する回転抑止キー40のキー溝部が構成される。軸側切欠凹部22の中央部分に、回転抑止キー40を該キー溝部に固定するための固定ネジ41を螺着可能な雌ネジ26が備えられている。
外周面23は、鋼管軸心X方向の長さが筒状継手10の内周面13の鋼管軸心X方向の長さと略同じで、外径が内周面13に嵌合可能な大きさに構成されている。本実施形態における外周面23が、本発明に係る軸状継手外周面である。外周面23の下端側に、筒状継手10に備えられた突条11が嵌合可能な溝部24が形成されている。
外周面23に、鋼管周方向に沿って、二条の外向き溝部25が、筒状継手10と軸状継手20とが互いに嵌合させられた状態であるときに、内向き溝部15に対向するように備えられている。
筒状継手10と軸状継手20とが互いに嵌合させられた状態であるときに、内向き溝部15と外向き溝部25とから構成される円環状の空間が荷重伝達キー30を配置するキー溝部Gを構成する。
筒状継手10と軸状継手20とが互いに嵌合させられた状態であるときに、軸状継手20の外向き溝部25のうち開口部16に対向する部分に、後述する蓋部材50を固定する雄ネジ51を螺合可能な雌ネジ52が備えられている。
荷重伝達キー30は、筒状継手10と軸状継手20とが互いに嵌合させられた際に、筒状継手10と軸状継手20とを抜け止め状態で連結するための部材であり、鋼管軸心X周りで複数の分割キー部材31から構成されている。
図2及び図3に示すように、分割キー部材31に、横断面が矩形で、外向き溝部25の底面に対向するキー内周面が前記底面と略同じ曲率を有する円弧形状のキー本体部32と、キー本体部32の一端の中央からキー本体部32の長手方向に沿って突設された突出部33と、突出部33の先端に設けられ、長手方向に直交する第一方向に沿った軸心を有する軸状部34と、キー本体部32の他端側に設けられ、別の分割キー部材31に備えられた軸状部34を、長手方向及び第一方向に直交する第二方向からの受け入れが可能であるとともに、分割キー部材31の長手方向に沿った方向への係脱が不可能であるように収容する収容溝部35と、が備えられている。分割キー部材31は、鋼製の長尺体を加工することによって作成される。なお、第一方向は鋼管軸心Xと平行な方向であり、第二方向は鋼管軸心Xに垂直な方向、かつ、筒状継手10の外周面の外側に向いた方向である。
本実施形態においては、軸状部34と収容溝部35とが長手方向に沿って隣り合う分割キー部材31どうしを互いに連結可能な連結機構Cを構成する。
分割キー部材31は、図3に示すように、長手寸法Lが、開口部16の鋼管周方向に沿った横幅寸法Hよりも短く、かつ、図4に示すように、開口部16の深さ寸法Dよりも長い。なお、長手寸法Lは、作業性の観点から横幅寸法Hの7割〜9割のくらいの長さであることが好ましい。また、開口部16の深さ寸法Dは、筒状継手外表面から、軸状継手20に備えられた外向き溝部25の底面までの長さをいう。
上述のように構成された複数の分割キー部材31を用いた、筒状継手10と軸状継手20とを抜け止め状態に連結する鋼管連結方法について説明する。ここでは、次にキー溝部Gに配置しようとする分割キー部材31に符号31aを付し、既にキー溝部Gに配置されている分割キー部材31に符号31bを付して説明する。
図4及び図5に示すように、別の分割キー部材31aの軸状部34を、開口部16を通して、既にキー溝部Gに配置された分割キー部材31bに備えられた収容溝部35に受け入れさせる。
図6に示すように、分割キー部材31aによって分割キー部材31bを、キー溝部Gに沿って鋼管周方向に押圧して送り込みながら、分割キー部材31aを、その軸状部34の軸心まわりに回動させつつ、開口部16を通してキー溝部Gに配置すると、分割キー部材31bに備えられた収容溝部35に収容された、分割キー部材31aに備えられた軸状部34は分割キー部材31の長手方向に沿った方向への係脱が不可能となり、分割キー部材31aと、分割キー部材31bとの連結が完了する。
このように、分割キー部材31aを治具として利用し、既にキー溝部Gに配置されている分割キー部材31bをキー溝部Gに沿って鋼管周方向に押圧して送り込みながら、分割キー部材31aをキー溝部Gに配置することを繰り返すことによって、キー溝部Gには鋼管周方向にわたって複数の分割キー部材31が配置される。その後、図7に示すように、蓋部材50によって開口部16が閉じられる。
筒状継手10と軸状継手20とを互いに嵌合させるにあたり、分割キー部材31を治具として利用し、既にキー溝部Gに配置されている分割キー部材31をキー溝部Gに沿って鋼管周方向に押圧して送り込みながら、別の分割キー部材31をキー溝部Gに配置することを繰り返すことによって、キー溝部Gには鋼管周方向にわたって複数の分割キー部材31が配置され、筒状継手10と軸状継手20とが抜け止め状態に連結される。
上述の実施形態においては、分割キー部材31の連結機構Cに、軸状部34と収容溝部35とが備えられている場合について説明したが、これに限らない。
図8に示すように、分割キー部材31の連結機構Cに、分割キー部材31の一端の中央から分割キー部材31の長手方向に沿って突設され、長手方向に直交する第一方向に沿った第一軸通孔37aを有する挟入部37と、分割キー部材31の他端から長手方向に沿って突設され、別の分割キー部材31に備えられた挟入部37を挟入可能であるとともに、挟入部37を挟入させた状態であるときに第一軸通孔37aに対応する位置に第一方向に沿った第二軸通孔38aを有する被挟入部38と、被挟入部38に挟入部37を挟入させた状態であるときに、第一軸通孔37a及び第二軸通孔38aに貫設可能な軸部材39と、が備えられていてもよい。
別の分割キー部材31の挟入部37を、既にキー溝部Gに配置された分割キー部材31に備えられた被挟入部38に挟入させ、挟入部37に備えられた第一軸通孔37aと被挟入部38に備えられた第二軸通孔38aに軸部材39を貫設させることによって、両分割キー部材31の連結が完了する。この場合は、別の分割キー部材31を、軸部材39の軸心まわりに回動させながら開口部16を通してキー溝部Gに入れるにつれ、既にキー溝部Gに配置された分割キー部材31は、キー溝部Gに沿って鋼管周方向に送り込まれる。
上述の実施形態においては、鋼管連結機構Jは、鋼管軸心X方向に隣り合わされた鋼管S(S1,S2)の互いに対向する鋼管端部の一方に筒状継手10が設けられ、他方の鋼管端部に軸状継手20が設けられる場合について説明したが、これに限らない。
たとえば、図9に示すように、鋼管軸心X方向に隣り合わされた鋼管S(S1,S2)の互いに対向する鋼管端部の両方に軸状継手20が設けられ、両軸状継手20を隣り合わせた状態で、両軸状継手20に筒状継手10が周設される構成であってもよい。なお、図1に示す構成と対応する構成について同じ符号を付している。
この実施形態において、筒状継手10は、内周面に鋼管周方向に沿って、二条の内向き溝部15が備えられている。しかし、両軸状継手20には、それぞれ一条の外向き溝部25が備えられている。さらに、筒状継手10は、鋼管周方向に複数の周壁部材10a及び周壁部材10bから構成されている。なお、周壁部材10aにのみ開口部16が備えられている。
このような筒状継手10及び軸状継手20の構成であっても、図2に示すような分割キー部材31を用いて、筒状継手10と軸状継手20とを抜け止め状態に連結することができる。
図10に示すように、筒状継手10と軸状継手20とを互いに嵌合させるにあたり、分割キー部材31を治具として利用し、既にキー溝部Gに配置されている分割キー部材31をキー溝部Gに沿って鋼管周方向に押圧して送り込みながら、別の分割キー部材31をキー溝部Gに配置することを繰り返すことによって、キー溝部Gには鋼管周方向にわたって複数の分割キー部材31が配置され、筒状継手10と軸状継手20とが抜け止め状態に連結される。
なお、図9に示すような筒状継手10及び軸状継手20の構成であっても、図8に示すような分割キー部材31を用いて、筒状継手10と軸状継手20とを抜け止め状態に連結することもできる。
さらに、本発明に係る鋼管連結機構は、特許第4632911号公報に開示されるような柱状体の接合構造にも適用することもでき、すなわち、二つの柱状体を略同一の軸心上で互いに抜き差し不能に接合する柱状体の接合構造であって、前記二つの柱状体のうち一方の柱状体に設けられた軸状継手部と、前記二つの柱状体のうち他方の柱状体に設けられ、前記軸状継手部に外嵌自在な筒状継手部と、前記軸状継手部の外周に前記軸心の周方向に沿って設けられた軸側キー溝と、前記筒状継手部の内周に前記周方向に沿って設けられるとともに、前記軸状継手部に前記筒状継手部を外嵌したときに前記軸側キー溝と対向する筒側キー溝と、前記軸側キー溝と前記筒側キー溝とにわたるように、前記筒状継手部の外側から前記軸心に直交する方向に沿って抜き差し自在なキーと、前記キーの抜き差し方向に直交する方向に沿って、前記軸状継手部及び筒状継手部のいずれか一方に形成された保持穴と、前記保持穴に対して回転させることなく抜き差し自在であって、前記キーの抜け出し側の端部に当接して前記キーの抜け出しを防止するピンと、を備えた柱状体の接合構造において、該キーとして、図2に示すような分割キー部材31や、図8に示すような分割キー部材31を用いて、二つの柱状体を抜け止め状態に連結することもできる。
すなわち、特許第4632911号公報の図1に示されるようなヤットコにも適用することができ、開口部を介して既にキー溝部に配置された分割キー部材を、別の分割キー部材によって、キー溝部に沿って鋼管周方向に押圧して送り込みながら、該別の分割キー部材をその軸状部の軸心まわりに回動させ、該別の分割キー部材を開口部を通してキー溝部に配置すると、既に配置された分割キー部材に備えられた収容溝部に収容された、該別の分割キー部材に備えられた軸状部は分割キー部材の長手方向に沿った方向への係脱が不可能となり、両分割キー部材の連結が完了する。
上述した実施形態は、いずれも本発明の一例であり、該記載により本発明が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能である。
10 :筒状継手
10a :周壁部材
10b :周壁部材
13 :内周面(筒状継手内周面)
14 :溝部
15 :内向き溝部
16 :開口部
20 :軸状継手
23 :外周面(軸状継手外周面)
24 :溝部
25 :外向き溝部
30 :荷重伝達キー
31 :分割キー部材
32 :キー本体部
33 :突出部
34 :軸状部
35 :収容溝部
37 :挟入部
37a :第一軸通孔
38 :被挟入部
38a :第二軸通孔
39 :軸部材
C :連結機構
D :寸法
G :キー溝部
H :横幅寸法
J :鋼管連結機構
L :長手寸法
S :鋼管
X :鋼管軸心

Claims (7)

  1. 鋼管軸心方向に隣り合わされた鋼管の互いに対向する鋼管端部どうしをキー部材によって前記鋼管軸心方向に抜け止め状態に連結する鋼管連結機構であって、
    前記キー部材は、鋼管周方向で複数個の分割キー部材から構成され、
    前記分割キー部材は、前記分割キー部材の長手方向の両端部に隣り合う分割キー部材どうしを互いに連結可能な連結機構が備えられるとともに、前記分割キー部材が配置されるキー溝部に連通する開口部の前記鋼管周方向に沿った横幅寸法よりも短く、かつ、前記開口部の深さ寸法よりも長い長手寸法を有する鋼管連結機構。
  2. 前記連結機構に、
    前記分割キー部材の一端の中央から前記長手方向に沿って突設された突出部と、
    前記突出部の先端に設けられ、前記長手方向に直交する第一方向に沿った軸心を有する軸状部と、
    別の分割キー部材に備えられた軸状部を、前記長手方向及び前記第一方向に直交する第二方向からの受け入れが可能であるとともに、前記長手方向に沿った方向への係脱が不可能であるように収容する収容溝部と、が備えられている請求項1に記載の鋼管連結機構。
  3. 前記連結機構に、
    前記分割キー部材の一端の中央から前記長手方向に沿って突設され、前記長手方向に直交する第一方向に沿った第一軸通孔を有する挟入部と、
    前記分割キー部材の他端から前記長手方向に沿って突設され、別の分割キー部材に備えられた挟入部を挟入可能であるとともに、前記挟入部を挟入させた状態であるときに前記第一軸通孔に対応する位置に前記第一方向に沿った第二軸通孔を有する被挟入部と、
    前記被挟入部に前記挟入部を挟入させた状態であるときに、前記第一軸通孔及び前記第二軸通孔に貫設可能な軸部材と、が備えられている請求項1に記載の鋼管連結機構。
  4. 前記鋼管軸心方向に隣り合わされた鋼管の互いに対向する鋼管端部の一方に設けられる筒状継手と、他方の鋼管端部に設けられ、前記筒状継手に嵌合可能な軸状継手と、を有し、
    前記キー溝部は、前記筒状継手の筒状継手内周面に前記鋼管周方向に沿って備えられた内向き溝部と、前記筒状継手と前記軸状継手とが互いに嵌合させられた状態のときに、前記軸状継手の軸状継手外周面に前記鋼管周方向に沿って前記内向き溝部に対向するよう備えられた外向き溝部とから構成され、
    前記開口部は、前記筒状継手に設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の鋼管連結機構。
  5. 前記鋼管軸心方向に隣り合わされた鋼管の互いに対向する鋼管端部の両方に設けられる軸状継手と、
    前記両軸状継手を隣り合わせた状態で、前記両軸状継手に周設可能な筒状継手と、を有し、
    前記キー溝部は、前記筒状継手の筒状継手内周面に鋼管周方向に沿って備えられた内向き溝部と、前記筒状継手と前記軸状継手とが互いに嵌合させられた状態のときに、前記軸状継手の軸状継手外周面に前記鋼管周方向に沿って前記内向き溝部に対向するよう備えられた外向き溝部とから構成され、
    前記開口部は、前記筒状継手に設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の鋼管連結機構。
  6. 前記鋼管軸心方向に隣り合わされた鋼管の互いに対向する鋼管端部の両方に設けられる軸状継手と、
    前記両軸状継手を隣り合わせた状態で、前記両軸状継手に周設可能な筒状継手と、を有し、
    前記キー溝部は、前記筒状継手の筒状継手内周面に前記鋼管周方向に沿って備えられた内向き溝部と、前記筒状継手と前記軸状継手とが互いに嵌合させられた状態のときに、前記軸状継手の軸状継手外周面に前記鋼管周方向に沿って前記内向き溝部に対向するよう備えられた外向き溝部とから構成され、
    前記筒状継手は、前記鋼管周方向で複数個の周壁部材から構成され、
    前記開口部は、複数個の前記周壁部材のうち少なくとも一つの周壁部材に設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の鋼管連結機構。
  7. 鋼管軸心方向に隣り合わされた鋼管の互いに対向する鋼管端部どうしを、鋼管周方向で複数個の分割キー部材から構成されたキー部材によって前記鋼管軸心方向に抜け止め状態に連結する鋼管連結方法であって、
    前記キー部材を配置するキー溝部に連通する開口部を通して既に前記キー溝部に配置された分割キー部材に、別の分割キー部材を連結させ、該別の分割キー部材によって、既に前記キー溝部に配置されている前記分割キー部材を前記キー溝部に沿って前記鋼管周方向に押圧して送り込みながら、前記別の分割キー部材を前記キー溝部に配置する鋼管連結方法。
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