JP6748915B2 - 吸引回収装置 - Google Patents
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Description
これに対し、吸引回収装置が作業可能な範囲をもっと広くし、瓦礫の回収作業を効率的に行うことが望まれている。吸引回収装置が作業可能な範囲を広くするには、更に大型のクレーンで吸引回収装置を吊り下げることが考えられる。しかしながら、更に大型のクレーンの設置は、コストが高くなるとともに、設置スペースの確保が困難であり、現実的ではない。特に、高線量領域である原子力発電所の構内において任意の位置に大型のクレーンを移動させることは困難である。
このような構成とすることにより、回収部が被回収物を回収して動力部との重量のバランスが崩れたとしても長尺部材が所定の姿勢(例えば水平姿勢)から傾くことなく、回収部および動力部を支持することができる。
このような構成とすることにより、吸引ダクトによる吸引範囲を調整することができる。また、吸引ダクトを伸長させることにより、吸引範囲を広く確保することができる。
このような構成とすることにより、回収部を所望の位置に移動させることができる。
図1に示す本実施形態による吸引回収装置1は、地面などに散乱した瓦礫などの被回収物11を吸引して回収する装置である。本実施形態では、吸引回収装置1は、放射線の高線量地域に散乱した高線量の被回収物11を吸引して回収するように設定されている。
吸引回収装置1は、被回収物11を吸引して回収する回収部2と、回収部2の動力となる動力部3と、回収部2が設置される第1枠部41と、動力部3が設置された第2枠部42と、回収部2が設置された第1枠部41および動力部3が設置された第2枠部42を揚重して吊り下げられた状態に支持する支持部5と、作業者が回収部2を遠隔操作可能な操作部(不図示)と、を有している。なお、遠隔操作による作業を確認するための撮影装置などは、適宜設けられている。
支持部5は、第1枠部41および第2枠部42が取り付けられる長尺部材51と、長尺部材51を揚重するクレーン装置(揚重装置)52と、を有している。
長尺部材51は、長さ方向の一方の端部に回収部2が設けられた第1枠部41が吊り下げられ、他方の端部に動力部3が設けられた第2枠部42が固定されている。
第1旋回ダクト81を第1回動軸線81bを中心に回動させることで、吹出し口81aが開口する向きを調整することができる。これにより、第1旋回ダクト81から排出される空気流の向きを調整することができ、長尺部材51の旋回方向を調整することができる。
なお、吹出し口81aが開口する方向を鉛直方向上側とすると、長尺部材51は水平面内における回動が停止される。
送風機82は、動力部3から電源が供給されている。
吸引部6は、吸引ダクト61と、排気ダクト62と、排気ファン63と、を有している。
吸引ダクト61および排気ダクト62は収容部7と接続されている。排気ファン63が駆動すると、吸引ダクト61から空気が吸引され、吸引ダクト61から吸引された空気が収容部7および排気ファン63を通過して外部へ排出され、吸引ダクト61から空気を吸引する吸引力が発生する。
この吸引力によって、吸引ダクト61の先端から空気と共に被回収物11を吸引するように構成されている。
吸引ダクト61は、延在方向に伸縮可能に構成されている。
排気ファン63は、動力部3から電力が供給されている。
また、吸引ダクト61および排気ダクト62は、外殻部71に着脱可能で、外殻部71に接続された状態と、外殻部71から取り外された状態と、に遠隔操作によって切り替え可能に構成されている。なお、外殻部71から吸引ダクト61および排気ダクト62が取り外されても、外殻部71の内部の被回収物11や空気が外殻部71の外部に流出しないように構成されている。
これにより、収容部7は、吸引ダクト61および排気ダクト62が外され、第1枠部41の係止が解除されると、第1枠部41から取り出し可能な状態となる。
衝突板72と収容器73との間には、吸引部6による空気の流れが形成されている。この空気の流れは、排気ダクト62が接続された外殻部71の排出口712に向かう流れとなっている。このため、衝突板72に衝突して落下した被回収物11が例えば、比較的重量が軽い粉塵などの場合、収容器73まで落下せずに、空気の流れによって衝突板72と収容器73との間を通過して排出口712に向かうことになる。
本実施形態では、排出口712よりも手前側(空気の流れにおける上流側)に第1フィルタ74が設けられている。このため、粉塵などの比較的軽い被回収物11は、第1フィルタによって収集される。
第1フィルタ74には、例えばHEPAフィルタ等が用いられている。
第2旋回ダクト622を回動軸線622aを中心に回動させることで、後端部の吹出し口622bが開口する向きを調整することができる。これにより、第2旋回ダクト622から排出される空気流の向きを調整することができ、第1枠部41の旋回方向を調整することができる。
なお、吹出し口622bが開口する方向を鉛直方向上側とすると、第1枠部41は水平面内における回動が停止される。
本実施形態に係る吸引回収装置1では、回収部2は、長尺部材51を介して揚重装置に吊り下げられていることにより、長尺部材51の長さ方向の中央を中心として水平面内において回転することになる。これにより、回収部2が直接クレーン装置などの揚重装置に吊り下げられている場合と比べて、回転する範囲が広くなり、作業可能範囲を広く確保することができる。
また、長尺部材51を水平面内において回転させる第1回転機構と、回収部2を水平面内において回転させる第2回転機構9と、を有することにより、回収部2を所望の位置に移動させることができる。
例えば、上記の実施形態では、被回収物11が放射線で汚染された高線量の瓦礫などであるが、高線量の瓦礫以外でもよい。
また、上記の実施形態では、クレーン装置52には、揚重された長尺部材51の所定の姿勢維持する姿勢維持機構522が設けられているが、このような姿勢維持機構522が設けられていなくてもよい。姿勢維持機構522は、チェーンブロック以外で構成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、吸引ダクト61は、伸縮可能に構成されているが、吸引ダクト61は、伸縮しない形態であってもよい。
また、上記の実施形態では、長尺部材51を水平面内において回転させる第1回転機構8と、回収部2を水平面内において回転させる第2回転機構9が設けられているが、第1回転機構8および第2回転機構9が設けられていなくてもよい。また、上記の第1回転機構に代わる長尺部材51を回転させる機構や、上記の第2回転機構9に代わる回収部2を回転させる機構が設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、収容部7の外殻部71および外殻部71の内部の衝突板72、収容器73、第1フィルタ74などが使い捨て式であるが、これらは使い捨て式でなくてもよい。
2 回収部
3 動力部
5 支持部
6 吸引部
7 収容部
8 第1回転機構
9 第2回転機構
11 被回収物
41 第1枠部
42 第2枠部
51 長尺部材
52 クレーン装置(揚重装置)
61 吸引ダクト
522 姿勢維持機構
Claims (4)
- 被回収物を吸引して回収する回収部と、
前記回収部に動力を供給する動力部と、
前記回収部および前記動力部を吊り下げられた状態に支持する支持部と、を有し、
前記支持部は、揚重装置と、長尺に形成された長尺部材と、を有し、
前記長尺部材は、前記揚重装置に吊り下げられて長さ方向が略水平方向に保持されるとともに、前記長さ方向の一方の端部に前記回収部が設けられ、前記長さ方向の他方の端部に前記動力部が設けられていることを特徴とする吸引回収装置。 - 前記揚重装置は、揚重された前記長尺部材を所定の姿勢に維持する姿勢維持機構を有することを特徴とする請求項1に記載の吸引回収装置。
- 前記回収部は、前記被回収物を吸引する吸引部と、前記吸引部に吸引された被回収物を収容する収容部と、を有し、
前記吸引部は、前記被回収物を吸引する吸引ダクトを有し、
前記吸引ダクトは、伸縮可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸引回収装置。 - 前記長尺部材を水平面内において回転させる第1回転機構と、前記回収部を水平面内において回転させる第2回転機構と、を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の吸引回収装置。
Priority Applications (1)
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JP2016174768A JP6748915B2 (ja) | 2016-09-07 | 2016-09-07 | 吸引回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016174768A JP6748915B2 (ja) | 2016-09-07 | 2016-09-07 | 吸引回収装置 |
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JP2018040683A JP2018040683A (ja) | 2018-03-15 |
JP6748915B2 true JP6748915B2 (ja) | 2020-09-02 |
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Family Applications (1)
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2016
- 2016-09-07 JP JP2016174768A patent/JP6748915B2/ja active Active
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