JP3117947U - アスベスト等粉塵用集塵機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドラム5と、上記ドラムに着脱可能に取り付けられ吸引されたアスベスト等の粉塵を含んだ空気が内側から外側に通過することによりアスベスト等の粉塵を内側に分離させるフィルタ7と、上記ドラムに着脱可能に取り付けられ上記フィルタによって分離されたアスベスト等の粉塵を収容する袋体9と、上記ドラムに接続されアスベスト等の粉塵を含んだ空気を吸引して上記フィルタ内に供給すると共に吸引した粉塵の中の粉塵塊を粉砕する吸気ファン11と、を具備したもの。
【選択図】図3
Description
まず、事前の準備として工事計画書等の作成、各官庁への届出が義務付けられており、作業に使用する資材や機材の準備が行われる。そして作業に入る前に立入禁止等と記載された看板が設置され、作業者の休憩所やセキュリティーゾーンの設置、回収したアスベストの一時保管場所の確保等が行われる。
尚、機材としては負圧集塵装置や粉塵飛散抑制剤の吹付け機械等が使用され、工具としてケレン棒やワイヤブラシ等が使用される。
そして実際のアスベストの除去作業に当たっては防塵マスクや保護衣の着用が義務付けられており、アスベストの除去面や養生シートに粉塵飛散防止処理剤を吹き付け、作業場所内を負圧状態にした環境下で上記工具を使用した手作業でのアスベストの剥離、除去作業が実行される。
しかし手作業による天井や壁面からのアスベスト等の剥離、除去作業中、作業者は常時高濃度のアスベスト等の粉塵に曝されており、例え防塵マスクや保護衣の着用をしているといってもできるだけアスベスト等の粉塵濃度を低くして作業を行うことが労働安全衛生上望ましい。
又、作業空間内の空気には微細なアスベスト等の粉塵だけでなく、更に大きな粉塵塊も含まれており、このような粉塵塊が含まれている空気を上記従来の負圧集塵装置が吸い込むと流入経路を閉塞してしまい、負圧集塵装置の吸気量の低下や故障の原因となる。
尚、関連する先行技術としては、例えば、特許文献1等がある。
又、請求項2によるアスベスト等粉塵用集塵機は、請求項1記載のアスベスト等粉塵用集塵機において、上記吸気ファンはプレートファンであって、各プレートには粉塵塊を粉砕するためのエッジ部が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるアスベスト等粉塵用集塵機は、請求項2記載のアスベスト等粉塵用集塵機において、上記吸気ファンの吸込口には吸込配管具が着脱可能であって伸縮自在に取り付けられていて、該吸込配管具はラッパ状に拡大された吸込部を備えるものであることを特徴とするものである。
又、請求項4によるアスベスト等粉塵用集塵機は、請求項3記載のアスベスト等粉塵用集塵機において、上記ドラムには口径の違う複数種の袋体を選択して取り付けることのできる口径が異なる取付筒部が同心円状に複数設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項5によるアスベスト等粉塵用集塵機は、請求項4記載のアスベスト等粉塵用集塵機において、上記吸気ファンの吸込側と吐出側にサイレンサが取り付けられていることを特徴とするものである。
又、請求項6によるアスベスト等粉塵用集塵機は、請求項5記載のアスベスト等粉塵用集塵機において、上記ドラム、フィルタ、袋体、吸気ファンは移動台車上に組立・設置されていることを特徴とするものである。
又、上記吸気ファンがプレートファンであって、各プレートには粉塵塊を粉砕するためのエッジ部が設けられている場合には既存の吸気ファンの形状を一部改変するだけでよく、部品点数を増やすことなく既存部品の有効利用とアスベスト等の粉塵塊の粉砕を同時に実行できるようになる。
又、上記吸気ファンの吸込口には吸込配管具が着脱可能であって伸縮自在に取り付けられていて、該吸込配管具をラッパ状に拡大された吸込部を備えるものとした場合には、アスベスト等粉塵用集塵機の保管時や運搬時には吸込配管具を取り外すことによってアスベスト等粉塵用集塵機がコンパクトになって保管、運搬が容易になる。一方、アスベスト等粉塵用集塵機の使用時にはラッパ状に拡大された吸込部をアスベストを剥がしている場所まで延長・配置させることにより、剥離されたアスベスト等を確実に吸引することができるとともに作業場所内の空間に浮遊しているアスベスト等の粉塵の吸引が吸込部の傾斜に案内されて円滑に行われるようになる。
又、上記ドラムに口径の違う複数種の袋体を選択して取り付けることのできる口径が異なる取付筒部が同心円状に複数設けられる場合には、ドラムの交換を行わなくても単一のドラムを使用して種々の大きさの袋体を使用できるようになる。
又、上記吸気ファンの吸込側と吐出側にサイレンサが取り付けられている場合には、アスベスト等の粉塵を含んだ空気を吸い込む際や吐出してドラムに向けて移送する際に生ずる騒音を小さくすることができる。
又、上記ドラム、フィルタ、袋体、吸気ファンを移動台車上に設置した場合にはアスベスト用集塵機の作業場所内の移動や運搬場所と作業場所間の移動が容易になる。
上記ドラム5は、図5に示すように、上面及び底面が開放された短寸の円筒状の部材で周胴部13の適宜の位置には接線方向に延びる流入ダクト15が設けられている。
尚、フィルタ7自体としてもある程度の保形性を有しており、上記ドラム5上に取り付けられた状態で起立姿勢を保つことができるが、図示のアスベスト用集塵機1にあっては上記ドラム5の周胴部13から門型をした吊持アーム23が別途立ち上げられており、吊持アーム23の水平部25の中央下面に設けられる吊下げフック27によって上記フィルタ7は吊持されることによってフィルタ7の起立姿勢が保たれている。
そしてこのフィルタ7は吸引されたアスベスト等の粉塵Bを含んだ空気Aが内側から外側に通過することによりアスベスト等の粉塵Bを内側に留めて分離する機能を有している。
具体的には吸気ファン11は複数枚のプレート29が放射状に配設されたプレートファンによって一例として構成されており、各プレート29には上記粉塵塊Gを粉砕するためのエッジ部31が設けられている。
尚、図示の実施の形態では吸気ファン11のエッジ部31の形状を中心内側に向かって比較的大きく(例えば鋭角に)直線的に傾斜させた形状としている。
そして該ファンカバー37の前面には前方に向かって水平に延びる円筒状の吸込口35が設けられており、ファンカバー37の接線方向上方に向けて上記ドラム5の流入ダクト15に接続される中継ダクト39が設けられている。
又、吸気ファン11の吸込側に設けられる吸込口35の途中にはサイレンサ47が取り付けられており、吸気ファン11の吐出側に設けられる中継ダクト39の途中にはサイレンサ49が取り付けられている。
又、上記中継ダクト39の途中に設けられるサイレンサ47の側面には起動、停止の切り替え、吸気ファン11の吸気量の調節等を司るコントロールボックス58が設けられている。
(1)強制吸引時
コントロールボックス58の蓋を開けてコントロールボックス58内のスイッチ59を押して吸気ファン11を起動し、吸気ファン11の吸気量を所定の値に設定する。これにより吸気ファン11のプレート29が高速で回転するようになる。そして、図1に示すように、作業員は一方の手で吸込部45を掴み、他方の手で作業具を使用しながらアスベストを剥がしていき、それを上記吸込部45内に落下・吸引させる。それらの作業によって、天井や壁面から剥離されたアスベストの粉塵塊Gの一部と、作業空間内を浮遊するアスベストの粉塵Bを含んだ空気Aは吸込部45及び配管部43を介して吸気ファン11に向けて勢い良く吸い込まれていく。
そしてドラム5内に移送されたアスベストの粉塵Bを含んだ空気Aはドラム5から上方のフィルタ7に向かう螺線状の旋回流となって上方に吹き上げられ、粉塵Bは遠心分離されて落下するとともにフィルタ7によって捕集され、該粉塵Bが取り除かれた空気Aのみがフィルタ7を通過してフィルタ7の内側から外側に排出される。
一方、フィルタ7によって捕集されたアスベストの粉塵Bは下方に落下してドラム5の下方の取付筒部19、21に取り付けられている袋体9内に収容されて回収される。
袋体9内のアスベストの粉塵Bが一杯になったら袋体9を交換する。袋体9を取付筒部19、21に固定している図示しないバンド等を緩めて当該袋体9を取付筒部19、21から取り外す。
そして取り外した袋体9の口を結束紐等を使用して二重に封止するとともに図示しない別の袋体内に入れて縛り、一時保管場所に運んで一時保管する。
一方、新しい袋体9を用意し、当該袋体9の口径に対応した取付筒部19、21を選択して再び図示しないバンド等を使用して取付筒部19、21に当該袋体9を固定する。
例えば、本考案のアスベスト等粉塵用集塵機1はアスベストだけでなく同様の性状を有する他の粉塵の回収に使用することも可能である。
又、吸気ファン11のエッジ部31の形状は上記実施の形態のように中心内側に向かって比較的大きく(例えば鋭角に)直線的に傾斜した形状の他、中心内側に向かって湾曲した形状や中心外側に向かって突出した形状等、種々の形状が採用可能である。
その他図示した構成はあくまで一例である。
3 集塵機枠体
5 ドラム
7 フィルタ
9 袋体
11 吸気ファン
31 エッジ部
A 空気
B 粉塵
G 粉塵塊
Claims (6)
- ドラムと、
上記ドラムに着脱可能に取り付けられ吸引されたアスベスト等の粉塵を含んだ空気が内側から外側に通過することによりアスベスト等の粉塵を内側に分離させるフィルタと、
上記ドラムに着脱可能に取り付けられ上記フィルタによって分離されたアスベスト等の粉塵を収容する袋体と、
上記ドラムに接続されアスベスト等の粉塵を含んだ空気を吸引して上記フィルタ内に供給すると共に吸引した粉塵の中の粉塵塊を粉砕する吸気ファンと、
を具備したことを特徴とするアスベスト等粉塵用集塵機。 - 請求項1記載のアスベスト等粉塵用集塵機において、
上記吸気ファンはプレートファンであって、各プレートには粉塵塊を粉砕するためのエッジ部が設けられていることを特徴とするアスベスト等粉塵用集塵機。 - 請求項2記載のアスベスト等粉塵用集塵機において、
上記吸気ファンの吸込口には吸込配管具が着脱可能であって伸縮自在に取り付けられていて、該吸込配管具はラッパ状に拡大された吸込部を備えるものであることを特徴とするアスベスト等粉塵用集塵機。 - 請求項3記載のアスベスト等粉塵用集塵機において、
上記ドラムには口径の違う複数種の袋体を選択して取り付けることのできる口径が異なる取付筒部が同心円状に複数設けられていることを特徴とするアスベスト等粉塵用集塵機。 - 請求項4記載のアスベスト等粉塵用集塵機において、
上記吸気ファンの吸込側と吐出側にサイレンサが取り付けられていることを特徴とするアスベスト等粉塵用集塵機。 - 請求項5記載のアスベスト等粉塵用集塵機において、
上記ドラム、フィルタ、袋体、吸気ファンは移動台車上に組立・設置されていることを特徴とするアスベスト等粉塵用集塵機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005008828U JP3117947U (ja) | 2005-10-25 | 2005-10-25 | アスベスト等粉塵用集塵機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005008828U JP3117947U (ja) | 2005-10-25 | 2005-10-25 | アスベスト等粉塵用集塵機 |
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JP3117947U true JP3117947U (ja) | 2006-01-19 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2005008828U Expired - Lifetime JP3117947U (ja) | 2005-10-25 | 2005-10-25 | アスベスト等粉塵用集塵機 |
Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008196132A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Taisei Corp | 処理システム |
CN114797300A (zh) * | 2022-04-24 | 2022-07-29 | 国家电投集团河南电力有限公司技术信息中心 | 一种焦化储运车间粉尘回收装置 |
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2005
- 2005-10-25 JP JP2005008828U patent/JP3117947U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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