JPH0739478A - 掃除機兼空気清浄機 - Google Patents

掃除機兼空気清浄機

Info

Publication number
JPH0739478A
JPH0739478A JP19067593A JP19067593A JPH0739478A JP H0739478 A JPH0739478 A JP H0739478A JP 19067593 A JP19067593 A JP 19067593A JP 19067593 A JP19067593 A JP 19067593A JP H0739478 A JPH0739478 A JP H0739478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
air
casing
fan
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP19067593A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Fukunaga
照雄 福長
Takashi Fukumura
貴司 福村
Takamasa Kikuchi
孝真 菊地
Kenji Nakamura
健二 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP19067593A priority Critical patent/JPH0739478A/ja
Publication of JPH0739478A publication Critical patent/JPH0739478A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業所内で発生する数十mmのコンクリートが
らや木片から、微細な粉塵まで幅広いゴミと水を回収
し、しかも空気中に飛散した微細粉塵を回収し、作業所
内空気環境の改善向上を図ることができる掃除機兼空気
清浄機を提供することを目的としている。 【構成】 分離フィルター11,12によって大型のゴミと
中小型のゴミとを分離し、さらに集塵パック13によって
微細な粉塵を分離回収することにより、幅広い種類、大
きさのゴミを効率よく回収する。また、微細粉塵を集塵
パック13で捕捉して空中への吹き出しを防止することに
よって、空気の汚染を防止する。さらに、ファン8を逆
方向に回転させることによって、粉塵を吸い込み集塵パ
ック13によって捕捉除去して、排気口31から清浄な空気
を排気することによって作業者の快適性を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業所内で発生する粉
塵等のゴミや水等を回収し、また空気中の粉塵等を回収
して空気の清浄を行うことができる掃除機兼空気清浄機
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、建設現場や工場等においては、
数十mm程度のコンクリートがらや木片から、微細な粉塵
までの幅広いゴミや水等が発生するが、このうち大きい
ゴミや水等は足場等に悪影響を与え、また微細な粉塵は
空気中に巻き上がり、作業環境の悪化を招くことにな
る。そのため、従来は、床上の粉塵は掃除機により除去
し、空気中の粉塵は換気ダクトまたは空気清浄機により
除去している。また、コンクリート破砕時の粉塵や溶接
時のヒューム等は専用の集塵機によって除去し、水はポ
ンプ等で除去している。すなわち、従来はゴミの大き
さ、種類等によってそれ専用の集塵機を用いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記床上の
粉塵を除去する掃除機では比較的大きな粉塵は回収でき
るものの、吸い込まれた小さな粉塵は排気口から空中に
吹き出され、環境を悪化させていた。一方、一般の高性
能掃除機では小さな粉塵は回収することができるもの
の、現場で発生する大きなゴミ(30mm程度の砂利、木
片等)は回収できず、また、回収部も小さいため、ゴミ
捨て等が煩雑になるという欠点がある。
【0004】また、前記空気中の粉塵を除去する換気ダ
クトでは、空気を掻き混ぜているだけで、空気中の粉塵
をうまく除去できず、しかも設置、移動が大変である。
また前記空気清浄機では、現場によっては空気の汚れが
ひどいところもあり、その場合、フィルターがすぐ目詰
まりを起こし、交換が頻繁となり、コストや手間もかか
るという欠点がある。さらに、コンクリート破砕時の粉
塵や溶接時のヒューム等用の集塵機では、設置手間が多
く、また汎用性がないため、稼働率が低いという欠点が
ある。また、水を回収するポンプは設置や排水が大変で
あるという欠点がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、作業所内で発生する数十mmのコンクリートがらや木
片から、微細な粉塵まで幅広いゴミと水を回収し、しか
も空気中に飛散した土埃、セメント等の粉塵やコンクリ
ート破砕時に発生する粉塵や溶接時に発生するヒューム
等を回収し、作業所内空気環境の改善向上を図ることが
できる掃除機兼空気清浄機を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の掃除機兼空気清浄機は、吸引口
が形成されたケーシングと、このケーシングに前記吸引
口より上方位置に取付けられた正逆回転可能なファン
と、前記ケーシング内でかつ前記吸引口とファンとの間
に設けられたフィルター部と、前記ケーシング内でかつ
前記吸引口より下方位置に設けられたゴミ回収部とを具
備してなり、前記フィルター部は、上段の方がメッシュ
が細かい少なくとも2層の分離フィルターと、最上段の
分離フィルターと前記ファンとの間に設けられて、内部
に前記分離フィルターを通過してきた微細粉塵または前
記ファンにより吸い込まれた微細粉塵を収容し、かつ空
気が流通可能な集塵パックとにより構成されており、ま
た、前記ケーシングには前記最上段の分離フィルターよ
り上方位置に開閉可能な排気口が形成されているもので
ある。
【0007】請求項2の掃除機兼空気清浄機は、請求項
1の掃除機兼空気清浄機において、ゴミ回収部が下段の
方がメッシュが細かい少なくとも2層の回収フィルター
と、最下部に設けられた水回収タンクとから構成されて
いるものである。
【0008】請求項3の掃除機兼空気清浄機は、請求項
1または2の掃除機兼空気清浄機において、分離フィル
ターが下方に向かうに従って漸次縮径する錐状に形成さ
れているものである。
【0009】
【作用】請求項1の掃除機兼空気清浄機にあっては、分
離フィルターによって大型のゴミと中小型のゴミとを分
離し、さらに集塵パックによって微細な粉塵を分離回収
することにより、幅広い種類、大きさのゴミを効率よく
回収する。また、吸い込まれた微細な粉塵を集塵パック
で捕捉して空中への吹き出しを防止することによって、
空気の汚染を防止する。さらに、ファンを逆方向に回転
させることによって、吸い込まれた粉塵を含んだ空気が
集塵パックによって粉塵を除去され、排気口から清浄な
空気として排気され、これによって、作業者の快適性を
向上させる。
【0010】請求項2の掃除機兼空気清浄機にあって
は、下段の方がメッシュが細かい少なくとも2層の回収
フィルターによってゴミをその大きさごとに回収し、ま
た最下部に設けられた水回収タンクによってゴミと一緒
に吸い込まれた水を容易にゴミと分離して回収する。
【0011】請求項3の掃除機兼空気清浄機にあって
は、下方に向かうに従って漸次縮径する錐状に形成され
た分離フィルターの周囲に渦流が生じ、この渦流による
遠心分離と、分離フィルターのメッシュの違いによって
ゴミをその大きさごとに分離する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の掃除機兼空気
清浄機の一実施例について説明する。図1において、符
号1はケーシングを示す。このケーシング1は内部が中
空の直方体状のものであり、その一の側面には上下方向
中央部より若干下方位置に吸引口2が形成されている。
この吸引口2には、可撓性を有するホース3が着脱自在
にはめ込まれ、このホース3の先端部には吸込部4が着
脱自在に接続されている。この吸込部4は、本体4aに
その下面から側面に通じる吸込孔4bが形成され、吸込
孔4bの前方に図示しないモータにより回転してゴミを
吸込孔4b側に掻き上げる電動ブラシ4cが設けられた
構成となっている。
【0013】また、前記ケーシング1の上面には開口部
が形成されており、この開口部には枠体5が挿通固定さ
れている。この枠体5は底部を有する略円筒状のもので
あり、その上面開口には開閉グリル6が設けられてい
る。この開閉グリル6は、図2に示すように、2枚の円
板6a,6bを軸方向に重ね合わせかつ軸回りに回転自
在に設けたものであり、各円板6a,6bにはそれぞれ
周方向に所定ピッチでスリット状の開口が形成されてい
る。そして、この開閉グリル6では、一方の円板6aを
他方の円板6bに対して軸回りに回転させることで、各
円板6a,6bに形成された開口6cが重なった際に
「開」となり、また一方の円板6aに形成された開口6
cが他方の円板6bの面によって閉ざされた際に「閉」
となり、これによってグリルを開閉するようになってい
る。
【0014】また、前記枠体5の底部は下方に向かって
傾斜する円錐状に形成されており、この底部の中央部に
は開閉蓋7が取付けられている。この開閉蓋7は下側に
回動可能に取付けられたもので、力を受けていないとき
は底部を閉塞し、また下方に向かう力を受けると、その
力によって下方に回転し底部を開放するようになってい
る。さらに、前記枠体5内には略その中央部にファン8
が設けられている。このファン8は図示しないモータに
よって正逆回転可能になっており、正方向に回転するこ
とによって吸引ファンとして作動し、逆方向に回転する
ことによって排気ファンとして作動するようになってい
る。
【0015】前記ケーシング1には、前記吸引口2とフ
ァン8との間にフィルター部10が設けられている。こ
のフィルター部10は、上段の方がメッシュが細かい上
下2段の分離フィルター11,12と、上段の分離フィ
ルター11と前記ファン8との間に設けられた集塵パッ
ク13とを主体として構成されている。
【0016】前記下段の分離フィルター12は、大型ゴ
ミを分離するためのもので、穴径10mm程度のメッシュ
の金網によって形成されている。また、この分離フィル
ター12は下方に向かうに従って漸次縮径する円錐状に
形成されており、その上縁部が前記ケーシング1の内壁
に固定されている。
【0017】前記上段の分離フィルター11は隔壁14
に設けられている。この隔壁14は下方に向かうに従っ
て漸次縮径する円錐状に形成されており、この円錐のテ
ーパ面に沿って前記分離フィルター11が下方に向かう
に従って漸次縮径するような形態で設けられている。分
離フィルター11は前記分離フィルター12を通過して
きたゴミを分離するものであり、分離フィルター12よ
り細かいメッシュに設定されている。また、分離フィル
ター11の上面中央部には、開閉蓋15が取付けられて
いる。この開閉蓋15は上側に回動可能に取付けられた
もので、力を受けていないときは分離フィルター11を
閉塞し、また上方に向かう力を受けると、その力によっ
て上方に回転し分離フィルター11を開放するようにな
っている。
【0018】前記集塵パック13は、内部に前記分離フ
ィルターを11,12通過してきた微細粉塵または前記
ファン8により吸い込まれた微細粉塵を収容し、かつ空
気が流通可能なもので、前記隔壁14の内壁にその下部
が支持されて設置されている。この集塵パック13は図
3に示すように、中空の直方体状をなすもので、その上
下面にはそれぞれ上部開口穴13aと下部開口穴13b
が形成されている。そして、この集塵パック13は、上
部開口穴13aを前記枠体5の開閉蓋7に臨ませ、かつ
下部開口穴13bを前記開閉蓋15に臨ませて配置され
ている。なお、前記集塵パック13は、例えば、市販の
電気掃除機等に使用されている紙製のパックを使用する
ことにより安価なものとすることができる。
【0019】前記ケーシング1内の下部には、前記吸引
口2より下方位置にゴミ回収部16が設けられている。
このゴミ回収部16は上下2段の回収ボックス17,1
8とその下方に設けられた水回収部27とから構成され
ている。上段の回収ボックス17は、図4に示すよう
に、直方体箱状のもので、その底部は5mmメッシュの金
網からなる回収フィルター20によって構成され、この
回収フィルター20によって大型のゴミを分離して回収
ボックス17内に回収するようになっている。
【0020】下段の回収ボックス18も上段の回収ボッ
クス17と同形の箱状のもので、その底部は1mmメッシ
ュの金網21によって構成され、この金網21上には布
袋22がその開口を回収ボックス18の開口縁部に広げ
た状態で設けられている。そして、金網21と布袋22
とからなる回収フィルター23は、前記回収フィルター
20によってふるい分けられた、中小型のゴミ、粉塵を
分離して布袋22内に回収するようになっている
【0021】また、上記上下2段の回収ボックス17,
18は、図1に示すように、積み重なれてケーシング1
内に、その側面に形成された挿入口24から挿脱自在に
挿入されるようになっている。なお、回収ボックス1
7,18の前面部にはこれらをケーシング1内から引き
出すための把手25,25がそれぞれ形成され、また前
面部の周縁にはパッキン26,26がそれぞれ設けら
れ、このパッキン26,26がケーシング1の挿入口2
4に密着することによってエアー漏れを防止するように
なっている。
【0022】前記回収ボックス18の下方には、水回収
タンク27が設けられている。この水回収タンク27
は、水と前記回収フィルター23を通り抜けてきた微細
な粉塵を回収するためのもので、ケーシング1内に挿脱
自在に挿入されるようになっている。水回収タンク27
の上面には、図6および図7に示すように、上面中央部
に向けて下方に傾くように水勾配が付与されており、そ
の上面中央部には回収穴28が形成されている。この回
収穴28は水勾配に沿って流れてきた水や微細な粉塵を
水回収タンク27内に回収するもので、逆流防止弁が付
設されている。なお、水回収タンク27には、これをケ
ーシング1から引き出すための把手29が前面に形成さ
れ、また回収された水や微細な粉塵を排出するための排
水口30が上面縁部に形成されている。
【0023】また、前記ケーシング1の側面には、図1
に示すように、前記集塵パック13より上方位置に排気
口31…が形成されている。この排気口31は、前記開
閉グリル6と同様に開閉可能な構造とされ、空気清浄時
は「開」とされ、掃除機時は「閉」とされるものであ
る。なお、排気口31には図示しないヒータと風向調整
機能が付設されている。なお、前記ケーシング1には、
その下部に車輪32…が取付けられ、その上部に把手3
3が形成され、この把手33を持ってケーシング1を車
輪32…を介して移動させるようになっている。
【0024】次に、上記構成の掃除機兼空気清浄機の使
用方法について説明する。 掃除機として使用する場合(図5参照) この場合、まず、吸引口2にホース3を差し込むととも
にホース3の先端に吸込部4を取付け、また、ケーシン
グ1の上面側の開閉グリル6を開くとともにケーシング
1の側面側の排気口31を閉じる。
【0025】この状態で前記ファン8を正方向に回転さ
せる。すると、吸込部4から吸い込まれた種々のゴミや
水がホース3を通して吸引口2からケーシング1内に吸
い込まれる。この吸い込まれたゴミや水は、前記分離フ
ィルター11,12が円錐状をなしているので上昇渦流
となり、遠心分離によって分離フィルター12のメッシ
ュより小さなゴミは分離フィルター12を通過し、一
方、分離フィルター12のメッシュより大きなゴミは分
離フィルター12に捕捉される。これによって、大型ゴ
ミと、中小型ゴミとが分離される。
【0026】前記分離フィルター12を通過したゴミの
うち、分離フィルター11のメッシュより小さなゴミは
遠心分離により分離フィルター11を通過し、一方、分
離フィルター11のメッシュより大きなゴミは分離フィ
ルター11に捕捉される。これによって、中小型のゴミ
と、微細粉塵とが分離される。
【0027】前記分離フィルター12を通過した微細粉
塵はさらに上昇する。この際、風圧によって前記開閉蓋
15が上方に回動して開き、微細粉塵が集塵パック13
の下部開口穴13bから集塵パック13内に回収され
る。なお、吸引されてきた空気は集塵パック13を通過
してファン8によって外部に清浄な空気として排出され
る。
【0028】一方、前記下段の分離フィルター12に捕
捉された大型のゴミおよび上段の分離フィルター11に
捕捉された中小型のゴミは、掃除機としての稼働中ある
いは停止中に下方に落下して前記ゴミ回収部16に回収
される。この場合、大型のゴミは前記上段の回収ボック
ス17の回収フィルター20に捕捉されて、回収ボック
ス17に回収される。一方、回収フィルター20を通過
してきた中小型のゴミは、下段の回収ボックス18の布
袋22に捕捉されて回収される。さらに、布袋22を通
過してきた微細な粉塵や水は水回収タンク27に回収さ
れる。そして、これら回収ボックス17,18および水
回収タンク27に回収されたゴミや水は、適当な時期に
回収ボックス17,18、水回収タンク27をケーシン
グ1から引き出して廃棄する。
【0029】 空気清浄機として使用する場合(図6参照) この場合、まず、ケーシング1の上面側の開閉グリル6
を開くとともにケーシング1の側面側の排気口31を開
く。この状態で前記ファン8を逆方向に回転させる。す
ると、粉塵を含んだ空気が開閉グリル6を通してケーシ
ング1内に流入する。この際、風圧によって前記開閉蓋
7が下方に回動して開き、粉塵を含んだ空気が集塵パッ
ク13の上部開口穴13aから集塵パック13内に流入
し、この集塵パック13によって粉塵が捕捉される。
【0030】そして、粉塵が除去されて清浄になった空
気は集塵パック13を通過して前記排気口31から外部
に清浄空気として排気される。この際、排気口31に付
設されたヒータと風向調整機能を適宜作動させることに
よって、空気清浄中に夏場は扇風機、冬場は温風機とし
ての役目を果たすことができ、作業者の快適性を向上さ
せることができる。
【0031】上述したように、本実施例の掃除機兼空気
清浄機によれば、以下のような効果を得ることができ
る。 メッシュの異なる2種類の分離フィルター11,12
によって大型のゴミと中小型のゴミとを分離し、さらに
集塵パック13によって微細な粉塵を分離回収するよう
にしたので、幅広い種類、大きさのゴミを効率よく回収
することができ、しかも、吸い込まれた微細な粉塵は集
塵パック13に確実に捕捉されて空中に吹き出すことが
ないので、微細な粉塵による空気の汚染を防止すること
ができる。
【0032】分離フィルター11,12が下方に向か
うに従って漸次縮径する錐状に形成されているので、こ
れら分離フィルター11,12の周囲に渦流が生じ、こ
の渦流による遠心分離と、分離フィルター11,12の
メッシュの違いによってゴミをその大きさごとに容易か
つ確実に分離することができる。
【0033】フィルター部10の下方にゴミ回収部1
6を設けたので、フィルター部10によって分離され
て、落下してくるゴミを確実に回収することができ、し
かもゴミ回収部16は、回収フィルター20、23を有
する上下の回収ボックス17,18によって構成されて
いるので、ゴミをその大きさごとに回収することができ
る。また、回収ボックス17,18はケーシング1から
引出し自在であるので、回収されたゴミを容易に廃棄す
ることができる。
【0034】回収ボックス17,18の下方に水回収
タンク27を設置したので、ゴミと一緒に吸い込まれた
水を容易にゴミと分離して回収することができる。 ケーシング1の上部にファン8を正逆回転可能に設け
たので、このファン8を逆方向に回転させることによっ
て、吸い込まれた粉塵を含んだ空気が集塵パック13に
よって粉塵を除去され、排気口31から清浄な空気とし
て排気される。よって、空気清浄機としても機能し、し
かも排気口31には風向調整機能とヒータが付設されて
いるので、空気清浄中に、夏場は扇風機、冬場は温風機
としての役目を果たし、作業者の快適性を向上させるこ
とができる。
【0035】集塵パック13を上下に開口穴13a,
13bがある紙パックとしたので、掃除機と空気清浄機
の両方のフィルターとして使用することが可能であり、
コストが低く、しかも廃棄処理も簡単である。 ケーシング1内に、各種のゴミを分離するフィルター
部10と、このフィルター部10によって分離されたゴ
ミを回収する回収ボックス17,18と、水を回収する
水回収タンク27とを、適切な位置に配置したので、種
々のゴミ、水等を分離、回収でき、よって汎用性に富
み、設置、移動等も簡単に行えるので稼働率を高くする
ことができる。
【0036】なお、はつり粉塵や溶接ヒューム等を回収
する場合、上記ケーシング1の吸引口2にはめ込まれた
ホース3の先端部に、図9ないし図11に示すような耐
火シートフード35を取付ける。この耐火シートフード
35は、針金35a…を円錐状に組み立て、これに耐火
シート35bを取付けてなるものであり、展開状態の耐
火シート35bの両縁部には、図11に示すように、チ
ャック36a,36bが取付けられ、耐火シート35b
を円錐状に曲げてこれらチャック36a,36bを係合
することによって、下部が開口した円錐状に形成され
る。耐火シート35bには接続口37が形成されてお
り、この接続口37の前記ホース3の先端部が差し込ま
れるようになっている。
【0037】また、前記耐火シートフード35は、ケー
シング1に取付けられた伸縮バー38に取付ける。この
伸縮バー38は、上下に延在する垂直バー38aと、こ
の垂直バー38aの先端部に取り付けられて、耐火シー
トフード35を支持する取付バー38bとを主体として
構成されている。垂直バー38aは、ケーシング1の側
面に固定された筒体41に上下に摺動自在にかつ軸回り
に回転自在に挿通され、筒体41の上端部に取付けられ
たクランプネジ41aによって筒体41に固定されるよ
うになっている。
【0038】前記取付バー38bには、その長手方向に
所定間隔で複数の締付孔42…が形成されており、所定
の締付孔42に、前記垂直バー38aの先端部に取り付
けられた締付レバー43を挿通して締め付けることによ
って、取付バー38bが垂直バー38aに取り付けられ
るようになっている。これにより取付バー38bは垂直
バー38aの先端部に回動自在にかつ、該先端部からの
突出長さを調整可能に取り付けられている。取付バー3
8bの先端部は回動可能に屈曲されており、その先端部
に前記耐火シートフード35が取付けられ、一方、取付
バー38bの後端部にはカウンターウエイト(バランス
ウエイト)44が取付けられている。このような構成の
伸縮バー38に耐火シートフード35を取付けることに
よって、該耐火シートフード35を所望の位置に容易に
移動させることができ、作業性が高まる。
【0039】また、配管や鉄骨等の溶接の場合、図10
に示すように、耐火シートフード35に取り付けられた
磁石39によって配管や鉄骨40に保持させてもよい。
この場合、耐火シート35bによって鉄骨40等を包
み、前記チャック36a,36bを係合させることによ
って、耐火シートフード35をセットする。このように
すれば、耐火シートフード35を容易にセットでき、し
かも溶接ヒュームを効率よく回収することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の掃除機兼空気清浄機によれば、以下のような効果を得
ることができる。 ケーシング内に吸引口とファンとの間に設けられたフ
ィルター部を、上段の方がメッシュが細かい少なくとも
2層の分離フィルターと、最上段の分離フィルターと前
記ファンとの間に設けられて、内部に前記分離フィルタ
ーを通過してきた微細粉塵または前記ファンにより吸い
込まれた微細粉塵を収容し、かつ空気が流通可能な集塵
パックとにより構成したので、これら分離フィルターに
よって大型のゴミと中小型のゴミとを分離し、さらに集
塵パックによって微細な粉塵を分離回収することができ
る。よって、幅広い種類、大きさのゴミを効率よく回収
することができ、しかも、吸い込まれた微細な粉塵は集
塵パックに確実に捕捉されて空中に吹き出すことがない
ので、微細な粉塵による空気の汚染を防止することがで
きる。
【0041】フィルター部の下方にゴミ回収部を設け
たので、フィルター部によって分離されて、落下してく
るゴミを確実に回収することができる。 ケーシングの上部にファンを正逆回転可能に設けたの
で、このファンを逆方向に回転させることによって、吸
い込まれた粉塵を含んだ空気が集塵パックによって粉塵
を除去され、排気口から清浄な空気として排気される。
よって、空気清浄機としても機能し、作業者の快適性を
向上させることができる。
【0042】ケーシング内に、各種のゴミを分離する
フィルター部と、このフィルター部によって分離された
ゴミを回収するゴミ回収部を配設したので、種々のゴ
ミ、水等を分離、回収でき、よって汎用性に富み、設
置、移動等も簡単に行えるので稼働率を高くすることが
できる。 集塵パックを、分離フィルターを通過してきた微細粉
塵またはファンにより吸い込まれた微細粉塵を収容し、
かつ空気が流通可能な構成したので、掃除機と空気清浄
機の両方のフィルターとして使用することが可能であ
り、コストが低く、しかも廃棄処理も簡単である。
【0043】請求項2の掃除機兼空気清浄機によれば、
ゴミ回収部が下段の方がメッシュが細かい少なくとも2
層の回収フィルターと、最下部に設けられた水回収タン
クから構成されているので、ゴミをその大きさごとに回
収することができるとともに、ゴミと一緒に吸い込まれ
た水を容易にゴミと分離して回収することができる。
【0044】請求項3の掃除機兼空気清浄機によれば、
分離フィルターが下方に向かうに従って漸次縮径する錐
状に形成されているので、これら分離フィルターの周囲
に渦流が生じ、この渦流による遠心分離と、分離フィル
ターのメッシュの違いによってゴミをその大きさごとに
容易かつ確実に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掃除機兼空気清浄機の一実施例を示す
側断面図である。
【図2】図1における開閉グリルを示す平面図である。
【図3】集塵パックを示す斜視図である。
【図4】回収ボックスを示す斜視図である。
【図5】掃除機として機能している状態を示す掃除機兼
空気清浄機の側断面図である。
【図6】水回収タンクを示す平面図である。
【図7】同側面図である。
【図8】空気清浄機として機能している状態を示す掃除
機兼空気清浄機の側断面図である。
【図9】耐火シートフードを取り付けた状態を示す掃除
機兼空気清浄機の側断面図である。
【図10】耐火シートフードを鉄筋等に保持している状
態を示す斜視図である。
【図11】耐火シートフードの展開図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 吸引口 8 ファン 10 フィルター部 11,12 分離フィルター 13 集塵パック 16 ゴミ回収部 20,23 回収フィルター 27 水回収タンク 31 排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 健二 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引口が形成されたケーシングと、この
    ケーシングに前記吸引口より上方位置に取付けられた正
    逆回転可能なファンと、前記ケーシング内でかつ前記吸
    引口とファンとの間に設けられたフィルター部と、前記
    ケーシング内でかつ前記吸引口より下方位置に設けられ
    たゴミ回収部とを具備してなり、 前記フィルター部は、上段の方がメッシュが細かい少な
    くとも2層の分離フィルターと、最上段の分離フィルタ
    ーと前記ファンとの間に設けられて、内部に前記分離フ
    ィルターを通過してきた微細粉塵または前記ファンによ
    り吸い込まれた微細粉塵を収容し、かつ空気が流通可能
    な集塵パックとにより構成されており、また、前記ケー
    シングには前記最上段の分離フィルターより上方位置に
    開閉可能な排気口が形成されていることを特徴とする掃
    除機兼空気清浄機。
  2. 【請求項2】 ゴミ回収部が下段の方がメッシュが細か
    い少なくとも2層の回収フィルターと、最下部に設けら
    れた水回収タンクとから構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の掃除機兼空気清浄機。
  3. 【請求項3】 分離フィルターが下方に向かうに従って
    漸次縮径する錐状に形成されていることを特徴とする請
    求項1または2記載の掃除機兼空気清浄機。
JP19067593A 1993-07-30 1993-07-30 掃除機兼空気清浄機 Withdrawn JPH0739478A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19067593A JPH0739478A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 掃除機兼空気清浄機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19067593A JPH0739478A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 掃除機兼空気清浄機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0739478A true JPH0739478A (ja) 1995-02-10

Family

ID=16262021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19067593A Withdrawn JPH0739478A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 掃除機兼空気清浄機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0739478A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030039465A (ko) * 2001-11-13 2003-05-22 김강돈 청소기 겸용 공기 청정기
JP2006116456A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Masuda Clean Tech Co Ltd 粉塵除去装置
KR100879977B1 (ko) * 2007-10-04 2009-01-23 주식회사코네트인더스트리 일회용 필터봉투와 이를 이용하는 진공청소기
WO2014021620A1 (ko) * 2012-08-02 2014-02-06 Lee Chun-Woo 진공 청소기
KR101664865B1 (ko) * 2016-03-25 2016-10-13 주식회사 청우씨엔티 집진기
CN108626801A (zh) * 2018-05-08 2018-10-09 冯金丽 一种智能空气净化器

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030039465A (ko) * 2001-11-13 2003-05-22 김강돈 청소기 겸용 공기 청정기
JP2006116456A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Masuda Clean Tech Co Ltd 粉塵除去装置
JP4686167B2 (ja) * 2004-10-22 2011-05-18 益田クリーンテック株式会社 粉塵除去装置
KR100879977B1 (ko) * 2007-10-04 2009-01-23 주식회사코네트인더스트리 일회용 필터봉투와 이를 이용하는 진공청소기
WO2014021620A1 (ko) * 2012-08-02 2014-02-06 Lee Chun-Woo 진공 청소기
KR101664865B1 (ko) * 2016-03-25 2016-10-13 주식회사 청우씨엔티 집진기
CN108626801A (zh) * 2018-05-08 2018-10-09 冯金丽 一种智能空气净化器
CN108626801B (zh) * 2018-05-08 2020-09-22 冯金丽 一种智能空气净化器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4838907A (en) High efficiency industrial vacuum cleaner
US4726825A (en) Disposable HEPA filtration device
US6210469B1 (en) Air filter arrangement having first and second filter media dividing a housing and methods
US20190125153A1 (en) Vacuum with integrated filter cleaning device
KR200280377Y1 (ko) 진공청소기용에어필터
TW200819105A (en) Handheld cleaning appliance
US20070226948A1 (en) Canister vacuum arrangement
US5096472A (en) High efficiency industrial vacuum cleaner and improved filter element
CN100345512C (zh) 真空吸尘器
CN211302385U (zh) 一种环保布袋除尘器
JPH0739478A (ja) 掃除機兼空気清浄機
CN110975492A (zh) 一种自动除尘设备
US5015274A (en) High efficiency industrial vacuum cleaner and filter element
CN218281139U (zh) 一种袋式除尘装置
KR20060066205A (ko) 소형 청소차의 집진장치
GB2240262A (en) Apparatus for dust extraction
DE10342117B4 (de) Selbstfahrende Kehrsaugmaschine mit einer Filtereinrichtung zum Abscheiden von nassem oder trockenem Kehricht
CN211358114U (zh) 一种气固分离滤芯再生装置
JP3137601B2 (ja) 集塵装置
TWM558121U (zh) 正壓式二次集塵機
JP2003311117A (ja) 集塵装置
EP2679132B1 (de) Staubsauger mit Staubfilter
CN210097166U (zh) 一种便于清理的除尘装置
JP4045437B2 (ja) バグフィルタ用ろ布の巻取り装置
KR200376989Y1 (ko) 소형 청소차의 집진장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20001003