JP6746991B2 - 雌コネクタ、雄コネクタ、電子機器 - Google Patents
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Description
[第一実施形態]
図1は、この発明の第一実施形態における雌コネクタ10Aの最小構成を示す斜視図である。
図1に示すように、第一実施形態の雌コネクタ10Aは、接続部11Aと、補助部材15Aと、を少なくとも備えている。
補助部材15Aは、接続部11Aの開口11aの形状に応じて形成されている。ここで、「開口11aの形状に応じて形成される」とは、例えば、図2に示すように、雌コネクタ10Aaの開口11Aaの形状が第一の形状である場合に補助部材15Aaがa形状で形成され、雌コネクタ10Abの開口11Abが第一の形状と異なる第二の形状である場合には、補助部材15Abは、a形状とは異なるb形状で形成されることである。
さらには、開口11aの形状が第一の形状である場合の補助部材15Aの配置と、開口11aの形状が第二の形状である場合の補助部材15Aの配置とが異なるように形成されたりしてもよい。
したがって、雌コネクタ10Aが見えない場所に有っても、接続部11Aの開口11aに雄コネクタ(図示せず)を円滑に案内することができる。
次に、この発明の第二実施形態を図面に基づき説明する。この第二実施形態の雌コネクタは、第一実施形態に対して、開口の形状および補助部材の形状が異なる。
図3は、この発明の第二実施形態における雌コネクタを示す斜視図である。
接続部11Bは、開口11Baに連続して、電子機器1Bの背面1bから筐体2の内方に向かって窪んだコネクタ収容部11sを有している。コネクタ収容部11sの内方には、雌端子13が設けられている。雌端子13は、筐体2内に収容された電気デバイスや電子部品に電気的に接続されている。雌コネクタ10Bは、雄コネクタ20Bが開口11Baからコネクタ収容部11s内に挿入され、雄コネクタ20Bが雌端子13に電気的に接続される。このように雌コネクタ10Bに、雄コネクタ20Bを接続することで、筐体2内の電気デバイスや電子部品が、雄コネクタ20Bを備えたケーブルを介して外部機器に電気的に接続される。
補助部材15Bは、開口11Baの外周部12Bの少なくとも一部に形成されている。この実施形態における補助部材15Aは、開口11Baを含む仮想平面から交差する方向、すなわち電子機器1Aの背面1bから後方に突出するように形成されている。
したがって、雌コネクタ10Bが見えない場所に有っても、接続部11Bの開口11Baに雄コネクタ20Bを円滑に案内することができる。
さらに、補助部材15Bの下部ガイド部15bが、開口11Baの四辺形の輪郭の下辺部11bにあることで、雄コネクタ20Bの上下方向の位置決めを容易に行うことができる。
加えて、補助部材15Bの側部ガイド部15cが、開口11Baの右側辺部11cにあることで、雌コネクタ10Bの開口11Baの左右方向の位置を容易に把握できる。そのため、例えば、雌コネクタ10Bが左右方向に多数並んでいる場合などに、左右に隣接する他の雌コネクタ10Bに、雄コネクタ20Bを間違えて挿入してしまうことを抑制できる。
第二実施形態においては、補助部材15Bが、開口11Baの下辺部11bと右側辺部11cとに沿うように形成されている場合について説明した。しかし、補助部材15Bは、開口11Baの外周部12Bの少なくとも一部に形成されていればよく、補助部材15Bの形状、配置については、何ら限定するものではない。
さらに、図4の変形例に示すように、補助部材15Bは、下辺部11bに沿って形成される第一補助部15Baのみを備えるようにしても良い。この図4に示す変形例によれば、特に雄コネクタ20Bを下方から支えることができるため、少なくとも雌コネクタ10Bに対する雄コネクタ20Bの上下方向における位置決めを容易に行うことができるとともに、ユーザがUSBの雌コネクタ10Bの位置を容易に判別することができる。
次に、この発明の第三実施形態を図面に基づき説明する。この第三実施形態は、雌コネクタに挿抜可能な雄コネクタの一実施形態である。そのため、雌コネクタの構成については、第二実施形態と同一部分に同一符号を付して説明する。
図5は、この発明の第三実施形態における雄コネクタ20Bの構成を示す斜視図である。
図5に示すように、この第三実施形態における雄コネクタ20Bは、第二実施形態の雌コネクタ10Bに挿抜可能なUSB規格のプラグである。
表示部21は、端子部22又は保持部23に形成されている。図5においては、表示部21が、保持部23に形成される場合を例示している。また、表示部21は、例えば、雄コネクタ20Bが雌コネクタ10Bに挿入された状態で、上方を向く位置に配置されている。なお、表示部21は、例えば、雄コネクタ20Bが雌コネクタ10Bに挿入された状態で、下方を向く面に配置されていてもよい。
次に、この発明の第四実施形態を図面に基づき説明する。この第四実施形態は、雌コネクタが備える補助部材の一実施形態である。そのため、雌コネクタの構成については、第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明する。
図6は、この発明の第四実施形態における補助部材15Bの最小構成を示す斜視図である。
図6に示すように、補助部材15Bは、例えば電子機器1Bの側面や背面1bに設けられている。補助部材15Bは、電子機器1Bの側面や背面1bに設けられた雌コネクタ10Bの開口11Baの外周部12Bに設けられている。補助部材15Bは、電子機器1Bの側面や背面1bに、雄コネクタ20Bを挿抜可能な雌コネクタ10Bの開口11Baから雄コネクタ20Bを引き抜く方向(図6中、A方向)に突出するように設けられている。補助部材15Bは、雄コネクタ20Bを挿抜する方向(図6中、AB方向)から見て、雌コネクタ10Bの開口11Baの外周部12Bの少なくとも一部に配置される。図6の例では、補助部材15Bは、開口11Baの下辺部11bと、右側辺部11cとに沿うよう、L字状に形成されている。
したがって、雌コネクタ10Bが見えない場所に有っても接続部11Bの開口11Baに雄コネクタ20Bを円滑に案内することができる。
さらに、雌コネクタ10Bが、補助部材15Bを備えない他の種類の雌コネクタ100が設けられている場合、補助部材15Bの存在を把握しながら雄コネクタ20Bを雌コネクタ10Bに挿入することで、雄コネクタ20Bを他の種類の雌コネクタ100に誤挿入するのを抑えることができる。
さらに、補助部材15は、接着剤や両面テープ等により貼り着けることで開口11Baの外周部12Bに固定可能であるため、既存の補助部材15Bを備えない雌コネクタを、容易に補助部材15Bを備える雌コネクタ10Bに変更することができる。
なお、この第四実施形態においても、上述した各実施形態と同様に補助部材15Bの形状は、図6に示すものに限られない。
次に、この発明の第五実施形態を図面に基づき説明する。この第五実施形態は、上述した第二実施形態と補助部材の構成が異なるだけである。そのため、第二実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複説明を省略する。
図7は、この発明の第五実施形態における補助部材15F,15Gの構成を示す背面図である。
図7に示すように、電子機器1Fは、その側面(図示せず)や背面1bに、複数の雌コネクタ10F,10Gを備えている。雌コネクタ10Fは、接続部11Fと補助部材15Fとを備えている。雌コネクタ10Gは、接続部11Gと補助部材15Gとを備えている。接続部11Fは、開口11Faを備え、接続部11Gは、開口11Gaを備えている。これら開口11Faと開口11Gaとは、同一形状とされている。
この第五実施形態における識別突起17は、これら第一補助部15Fa,15Gaと一体に形成されるとともに、第一補助部15Fa,15Gaの下面からそれぞれ下方に突出するように形成されている。
さらに、識別突起17が補助部材15F,15Gから下方に向かって突出するので、雄コネクタ20Bを雌コネクタ10F,10Gに接続させる際に識別突起17がこの接続の妨げとなることを抑制できる。
図8は、この発明の第五実施形態の変形例における補助部材の構成を示す背面図である。第五実施形態では、識別突起17が、雌コネクタ10F,10Gの通信規格のバージョンを示すものとした。しかし、識別突起17は、通信規格のバージョンを示すものだけに限られない。
このような構成により、複数の雌コネクタ10Hが設けられている場合に、識別突起17Bの数をユーザの手指で認識することで、雄コネクタ20B(図6参照)を、正しい位置の雌コネクタ10Hの接続部11Hの開口11Haに挿入することが可能となる。
さらに、図9〜図12に示すように、同一形状の接続部11の開口11Ja,11Ka,11La,11Maを有した複数の雌コネクタ10J,10K,10L,10Mにおいて、補助部材15J,15K,15L,15Mは、雄コネクタ20B(図6参照)を挿抜する方向から見て、開口11Ja,11Ka,11La,11Maから離れる方向に突出する識別角部18J,18K,18L,18Mを備えるようにしてもよい。ここで、識別角部18J,18K,18L,18Mは、開口11Ja,11Ka,11La,11Maの外周部12J,12K,12L,12Mにおける形成位置、形状、形成個数等を互いに異ならせる。
さらに、上述した各実施形態の構成を適宜組み合わせて用いても良い。
接続部と、
前記接続部への雄コネクタの接続を補助する補助部材と、を有し、
前記接続部に設けられた前記雄コネクタが挿入される開口の形状に応じて、前記補助部材は、前記開口の外周部の少なくとも一部に形成され、
通信規格のバージョンを識別するための識別突起を前記開口の周囲に備える雌コネクタ。
(付記2)
前記識別突起は、前記補助部材と一体に形成されている付記1に記載の雌コネクタ。
(付記3)
前記補助部材は、前記雄コネクタを挿抜する方向から見て、前記開口から離れる方向に突出する識別角部を備える付記2に記載の雌コネクタ。
(付記4)
付記1から3の何れか一つに記載の雌コネクタに挿抜可能な端子部と、
前記端子部を覆い、前記雌コネクタに挿抜する際にユーザが把持する保持部と、
前記保持部に設けられて前記雌コネクタに挿抜する方向から見た前記補助部材の形状を表示する表示部と、を備える雄コネクタ。
1b…背面
2…筐体
10A,10F,10G,10H,10J,10K,10L,10M…コネクタ
11,11A,11B,11F,11G…接続部
11a,11Ba,11Fa,11Ga,11Ja,11Ka,11La,11Ma…開口
11b…下辺部
11c…右側辺部(右辺)
11d…左側辺部
11s…コネクタ収容部
12A,12B,12J,12K,12L,12M…外周部
13…雌端子
15A,15B,15F,15G,15H,15J,15K,15L,15M…補助部材
15Ba,15Fa,15Fa,15Ga,15Ga,15Ja,15Ka,15La,15Ma…第一補助部
15Baa…第一平面
15Bab…第二平面
15Bb,15Fb,15Fb,15Gb,15Gb,15Kb,15Mb…第二補助部
15b…下部ガイド部
15c…側部ガイド部
17,17B…識別突起
18J,18K,18L,18M…識別角部
20,20A,20B,20E…雄コネクタ
21…表示部
22…端子部
23…保持部
23f…表面
100…雌コネクタ
K1,K2…傾斜面
Claims (9)
- 接続部と、
前記接続部への雄コネクタの接続を補助する補助部材と、を有し、
前記接続部に設けられた開口の形状に応じて、前記補助部材は、前記開口の外周部の少なくとも一部に形成され、
前記接続部の前記開口は、
前記雄コネクタを挿抜する方向から見て四辺形の輪郭を有し、
前記補助部材は、
常に前記四辺形の輪郭の一部を形成し、前記雄コネクタを挿抜する方向から見て前記開口の輪郭の一部を形成し、前記開口が形成された電子機器の背面と直交する方向に延びる平面と、
前記開口から離間するほど前記平面に近づくように形成された傾斜面と、
を有する雌コネクタ。 - 前記補助部材は、前記開口の形状に応じて形が異なり、前記接続部に接続される前記雄コネクタの位置決めを補助する請求項1に記載の雌コネクタ。
- 前記補助部材は、前記四辺形の輪郭の下辺の一部を形成する請求項1又は2に記載の雌コネクタ。
- 前記補助部材は、前記四辺形の輪郭の下辺の一部に加えて、前記四辺形の輪郭の右辺と左辺との少なくとも一方の一部を形成する請求項3に記載の雌コネクタ。
- 前記補助部材は、前記雄コネクタを挿抜する方向から見て、L字状に形成されている請求項4に記載の雌コネクタ。
- 前記補助部材は、同一形状の前記接続部の雌コネクタの種類に応じてさらに形状が異なる請求項1から5の何れか一項に記載の雌コネクタ。
- 請求項1から6の何れか一項に記載の雌コネクタに挿抜可能であって、
前記補助部材の形状を表示する表示部を備える雄コネクタ。 - 前記表示部は、前記雌コネクタに挿入された状態で、上方を向く位置に配置されている請求項7に記載の雄コネクタ。
- 請求項1から6の何れか一項に記載の雌コネクタを、筐体の少なくとも一部に備える電子機器。
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