JP6746880B2 - 充填体の製造方法、プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造装置 - Google Patents

充填体の製造方法、プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、充填体の製造方法、プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造装置に関し、より詳細には、成形したプラスチックボトルに液体を中温で殺菌処理しながら充填するいわゆる中温充填による充填体の製造方法、プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造装置に関する。
内容物として飲料等の液体が充填される容器としてプラスチックボトルが多く用いられている。プラスチックボトルの製造には、射出成形機等で、樹脂から試験管状のプリフォームを成形し、ブロー成形機でプリフォームをボトル状に成形する方法が多く用いられている。そして、プラスチックボトルに内容物を充填する方法としては、高温(例えば85℃)の状態の液体をプラスチックボトルに充填するいわゆるホット充填と、常温(例えば30℃)の状態の液体を充填するアセプティック充填と、中温(例えば65℃)の状態の液体をプラスチックボトルに充填する中温充填とがある。
アセプティック充填ではプラスチックボトルに耐熱性を必要としないため、その成形が比較的容易である。このため、アセプティック充填の方式においては、プラスチックボトルのブロー成形機が充填機とインライン化された無菌充填システムが形成されている事例も多い。そして、プラスチックボトルがインラインで成形される場合には無菌充填システムに供給される容器の形態をプラスチックボトルより嵩の小さなプリフォームへと変更することができ、容器の製造元からの輸送効率を大幅に、例えば6倍以上に増やすことが可能となる。したがって、プラスチックボトルのブロー成形機がインライン化されたアセプティック充填による無菌充填システムは、容器の輸送費用の削減や、環境負荷の低減に寄与している。
一方で、アセプティック充填による無菌充填システムに比べて、ボトル購入なのでブロー成形機を導入せず初期費用を抑えることができるホット充填や中温充填のシステムも多く用いられている。しかしながら、ホット充填や中温充填による方法では、高温や中温の液体によってプラスチックボトルが変形しないようにプラスチックボトルに耐熱性を付与する処理が必要となり、口部、又は胴部を結晶化させるために製造能力が低く、ボトル毎のコストが高くなる。
特許文献1には、容器成形を行った後、成形された容器を内容物充填工程に直接移送し、内容物を口部非結晶ポリエステル容器に充填し、密封後殺菌時における容器口部温度が、61℃以上で容器の含水率によって定まるガラス転移温度未満の温度(80℃以下)となる範囲内で容器殺菌する容器詰め内容物の製造方法が開示されている。
特開2004−331205号公報
特許文献1の容器詰め内容物の製造方法によれば、成形された容器を内容物充填工程に直接移送することによって、容器成形から内容物充填までの時間を短縮することにより、容器が外部環境から吸収する湿気の量が減少し、それだけ容器の含水率を低く維持することができるとされている。そして、61℃以上で容器の含水率によって定まるガラス転移温度未満の温度範囲内の充填温度(61〜80℃)により内容物を容器に充填することにより充分な商業的無菌性を得ることができるので、容器のガラス転移温度がこの温度範囲内にある口部非結晶ポリエステル容器を使用することが可能とされている。
しかしながら、特許文献1には、プラスチックボトルのブロー成形機と、充填機とをインライン化することについての記載が一切なされていない。すなわち、特許文献1には、インライン化によって、加湿による耐熱性低下が少ない状態でプラスチックボトルになることについての記載が一切なされていない。
そこで本発明の目的は、中温充填に適用可能な耐熱性を有するプラスチックボトル、及び内容物が中温充填された充填体がインラインで作製される充填体の製造方法、プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造装置を提供することにある。
本発明は、口部が非結晶であるプリフォームから成形される耐熱性を有するプラスチックボトルに液体が充填された充填体の製造方法であって、
前記プリフォームの胴部を加熱する工程と、
前記プリフォームからアルミニウムによる金型を用いて前記プラスチックボトルをブロ
ー成形する工程と、
前記プラスチックボトルに中温の前記液体を充填する工程と、
前記プラスチックボトルの口部にキャップを装着する工程と、
前記プラスチックボトルの前記口部と前記キャップとを転倒殺菌する工程と、
前記プラスチックボトルを冷却する工程と
を備え、
前記ブロー成形する工程の中で、前記プラスチックボトルに冷却エアを吹き付ける工程
を更に備え、
前記ブロー成形する工程は、高圧エアを吹き出す工程であり、前記ブロー成形する工程の中で、前記プラスチックボトルに前記冷却エアを吹き付ける工程の前記冷却エアの温度を1〜30℃とし、前記冷却エアの圧力は前記高圧エアの圧力と同程度とし、前記冷却エアの吹き付けの時間は前記高圧エアの1/10程度であり、前記冷却エアの吹き付けの時間は、0.1秒〜1.5秒又は前記高圧エアの時間の1%〜10%のいずれかであり、
前記プリフォームの前記胴部を110℃以上、135℃以下に加熱し、前記金型の胴金型の温度を70℃以上、120℃以下とし、すべての工程をインライン方式で行うことを特徴とする充填体の製造方法で行うことを特徴とする。
前記ブロー成形する工程と前記プラスチックボトルに冷却エアを吹き付ける工程について、前記ブロー成形における高圧エアを吹き込む工程の内でその終了段階から1〜10%の時間において冷却エアC1の割合を漸増させる工程を特徴とする。
前記プラスチックボトルに内表面に前記冷却エアを吹き付ける工程と同時に、前記プラスチックボトルの胴部の外表面側にも前記冷却エアを吹き付ける工程を更に含むことを特徴とする。
前記胴部の外表面への冷却エアの吹き付けは、前記ブロー成形終了後、次の工程に移動するまでに吹き付けが継続する工程を更に含むことを特徴とする。
前記プラスチックボトルの胴部の壁部における厚さ方向の断面の結晶化度は、壁部の外側>=壁部の内側>壁部の内部であることを特徴とする。
前記プラスチックボトルの胴部の結晶化度が20〜39%であることを特徴とする。
前記プラスチックボトルの胴部の密度が1.350〜1.380g/cmであること
を特徴とする。
前記プラスチックボトルの胴部が、10mm×50mmの切り取り片に切り出され、前
記切り取り片の85℃で、300mm/分での引張破壊ひずみが40%〜75%であるこ
とを特徴とする。
前記中温の前記液体の温度を45℃〜70℃とすることを特徴とする。
前記プリフォームから前記プラスチックボトルへの縦延伸倍率は1.8〜4.0とする
ことを特徴とする。
前記プリフォームから前記プラスチックボトルへの横延伸倍率は1.8〜3.0とする
ことを特徴とする。
前記プラスチックボトルを冷却する工程での熱交換液の温度は70℃以下であることを
特徴とする。
充填体の製造方法において製造される充填体であって、前記充填体の減圧量が1〜15kPaであることを特徴とする。
充填体の製造方法において製造される充填体であって、前記キャップは、充填前には非滅菌であることを特徴とする。
充填体の製造方法において成形されるプラスチックボトルであって、前記プラスチックボトルを構成する素材がポリエチレンテレフタレートであることを特徴とするプラスチックボトル。
前記プラスチックボトルに冷却エアを吹き付ける工程が省略されたもので、前記胴金型の温度を70℃以上、115℃以下であり、前記プリフォームの前記胴部の温度は、前記胴金型の温度より高いことを特徴とする。
前記プリフォームの前記胴部の温度と前記胴金型の温度は、前記胴金型の温度が70℃から90℃の時は前記プリフォームの前記胴部の温度は、110℃から135℃であり、前記胴金型の温度が110℃の時は前記プリフォームの前記胴部の温度は、115℃から135℃であり、前記胴金型の温度が125℃の時は前記プリフォームの前記胴部の温度は、135℃であることを特徴とする。
口部が非結晶であるプリフォームから成形される耐熱性を有するプラスチックボトルに液体が充填された充填体の製造装置であって、
前記プリフォームの胴部を加熱する加熱部と、
前記プリフォームからアルミニウムによる金型を用いて前記プラスチックボトルをブロー成形する成形部と、
前記プラスチックボトルに中温の前記液体を充填する充填部と、
前記プラスチックボトルの口部にキャップを装着する装着部と、
前記プラスチックボトルの前記口部と前記キャップとを転倒殺菌する転倒殺菌部と、
前記プラスチックボトルを冷却する冷却部と
を備え、
前記ブロー成形する成形部は、高圧エアと冷却エアを吹き出し装置を備え、前記吹き出し装置は、前記冷却エアの温度を1〜30℃とし、前記冷却エアの圧力は前記高圧エアの圧力と同程度とし、前記冷却エアの吹き付けの時間は前記高圧エアの1/10程度であり、前記冷却エアの吹き付けの時間は、0.1秒〜1.5秒又は前記高圧エアの時間の1%〜10%に調節する装置であり、
前記加熱部は、前記プリフォームの前記胴部を110℃以上、135℃以下に加熱し、前記金型の胴金型の温度を70℃以上、120℃以下とし、すべての装置がインライン方式で構成されることを特徴とする。
口部が非結晶であるプリフォームから成形される耐熱性を有するプラスチックボトルに液体が充填された充填体の製造方法であって、
前記プリフォームの胴部を加熱する工程と、
前記プリフォームからアルミニウムによる金型を用いて前記プラスチックボトルをブロ
ー成形する工程と、
前記プラスチックボトルに中温の前記液体を充填する工程と、
前記プラスチックボトルの口部にキャップを装着する工程と、
前記プラスチックボトルの前記口部と前記キャップとを転倒殺菌する工程と、
前記プラスチックボトルを冷却する工程と
を備え、
前記ブロー成形する工程の中で、前記プラスチックボトルに冷却エアを吹き付ける工程
を更に備え、
前記ブロー成形する工程は、高圧エアを吹き出す工程であり、前記ブロー成形する工程の中で、前記プラスチックボトルに前記冷却エアを吹き付ける工程の前記冷却エアの温度を1〜30℃とし、前記冷却エアの圧力は前記高圧エアの圧力と同程度とし、前記冷却エアの吹き付けの時間は前記高圧エアの1/10程度であり、前記冷却エアの吹き付けの時間は、0.1秒〜1.5秒又は前記高圧エアの時間の1%〜10%のいずれかであり、
前記プリフォームの前記胴部を110℃以上、135℃以下に加熱し、前記金型の胴金
型の温度を70℃以上、120℃以下とし、すべての工程をインライン方式で行うので、
中温充填に適用可能な耐熱性を有するプラスチックボトル及び内容物がホット充填された充填体がインラインで作製できる。
前記ブロー成形する工程と前記プラスチックボトルに冷却エアを吹き付ける工程について、前記ブロー成形における高圧エアを吹き込む工程の内でその終了段階から1〜10%の時間において冷却エアC1の割合を漸増させる工程により、ブロー成形の度合いを調整できる。
前記プラスチックボトルに内表面に前記冷却エアを吹き付ける工程と同時に、前記プラスチックボトルの胴部の外表面側にも前記冷却エアを吹き付ける工程により冷却を効率的に出来る。
前記胴部の外表面への冷却エアの吹き付けは、前記ブロー成形終了後、次の工程に移動するまでに吹き付けが継続する工程を更に含むと冷却の方法に幅が出来る。
前記プラスチックボトルの胴部の壁部における厚さ方向の断面の結晶化度は、壁部の外側>=壁部の内側>壁部の内部であるので、結晶化度としては十分である。
前記プラスチックボトルの胴部の結晶化度を20〜39%とすることが出来る。
前記プラスチックボトルの胴部の密度を1.350〜1.380g/cmとすることが出来る。
前記プラスチックボトルの胴部が、10mm×50mmの切り取り片に切り出され、前記切り取り片の85℃で、300mm/分での引張破壊ひずみが40%〜75%とすることが出来る。
前記中温の前記液体の温度を45℃〜70℃とすることが出来る。
前記プリフォームから前記プラスチックボトルへの縦延伸倍率は1.8〜4.0とするが可能である。
前記プリフォームから前記プラスチックボトルへの横延伸倍率は1.8〜3.0とすることが可能である。
前記プラスチックボトルを冷却する工程での熱交換液の温度は70℃以下で十分である。
前記充填体の製造方法において製造される充填体であって、前記充填体の減圧量が1〜15kPaとすることが出来る。
前記充填体の製造方法において製造される充填体であって、前記キャップは、充填前には非滅菌とすることが出来る。
前記充填体の製造方法において成形されるプラスチックボトルであって、前記プラスチックボトルを構成する素材がポリエチレンテレフタレートで構成できる。
前記プラスチックボトルに冷却エアを吹き付ける工程を省略することで、前記胴金型の温度を70℃以上、115℃以下であり、前記プリフォームの前記胴部の温度は、前記胴金型の温度より高いことにより、効率の良いプラスチックボトルを製造できる。
前記プラスチックボトルに冷却エアを吹き付ける工程を省略すること、前記プリフォームの前記胴部の温度と前記胴金型の温度は、前記胴金型の温度が70℃から90℃の時は前記プリフォームの前記胴部の温度は、110℃から135℃であり、前記胴金型の温度が110℃の時は前記プリフォームの前記胴部の温度は、115℃から135℃であり、前記胴金型の温度が125℃の時は前記プリフォームの前記胴部の温度は、135℃とすることが出来る。
関連する発明は、口部が非結晶であるプリフォームから成形される耐熱性を有するプラスチックボトルに液体が充填された充填体の製造装置であって、
前記プリフォームの胴部を加熱する加熱部と、
前記プリフォームからアルミニウムによる金型を用いて前記プラスチックボトルをブロー成形する成形部と、
前記プラスチックボトルに中温の前記液体を充填する充填部と、
前記プラスチックボトルの口部にキャップを装着する装着部と、
前記プラスチックボトルの前記口部と前記キャップとを転倒殺菌する転倒殺菌部と、
前記プラスチックボトルを冷却する冷却部と
を備え、
前記ブロー成形する成形部は、高圧エアと冷却エアを吹き出し装置を備え、前記吹き出し装置は、前記冷却エアの温度を1〜30℃とし、前記冷却エアの圧力は前記高圧エアの圧力と同程度とし、前記冷却エアの吹き付けの時間は前記高圧エアの1/10程度であり、前記冷却エアの吹き付けの時間は、0.1秒〜1.5秒又は前記高圧エアの時間の1%〜10%に調節する装置であり、
前記加熱部は、前記プリフォームの前記胴部を110℃以上、135℃以下に加熱し、前記金型の胴金型の温度を70℃以上、120℃以下とされ、すべての装置をインライン方式で行うので、中温充填に適用可能な耐熱性を有するプラスチックボトル及び内容物がホット充填された充填体がインラインで作製できる。
本実施形態に係るプリフォームの一例が示された正面図である。 本実施形態に係るプラスチックボトルの一例としてのPETボトルが示された正面図である。 本実施形態に係る充填体の製造装置が模式的に示された概略図である。 プリフォームの加熱装置の一例が示された断面図である。 プリフォームと、ブロー成形後のPETボトルとが模式的に示された断面図である。 本実施形態に係る充填体の製造工程の概要が示された流れ図である。 PETボトルへの冷却エアの吹き付けの一例が示された概略図である。 PETボトルの胴部の壁部における厚さ方向の断面と、結晶化度との関係が模式的に例示された概略図である。 別の実施形態に係る充填体の製造工程の概要が示された流れ図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施形態の詳細を説明する。まず、本実施形態に係る充填体の製造方法において用いられるプリフォーム1(予備成形体)の構成を詳細に説明する。図1は本実施形態に係るプリフォーム1の一例が示された正面図である。なお、以下では、説明の便宜上、プリフォーム1の一端側の開放された側が上を向いた図1の状態におけるプリフォーム1の口部10を上とする。
本実施形態に係るプリフォーム1は、一端側が開放された有底筒状であって、開放された側の口部10と、底の側の胴部15とを備える。口部10は、その上端に円形の開口部11を有するとともに外方に突出する環状のサポートリング12をその下端に有する。
口部10の外周には、ここでは図示せぬブロー成形機でプリフォーム1がボトル状に成形された後に図示せぬ蓋が取り付けられるためのねじ部13が設けられる。更に、口部10は、その外周におけるサポートリング12と、ねじ部13との間に外方に突出する環状のカブラ14を有する。なお、サポートリング12は、カブラ14よりも外方に突出する。なお、本実施形態に係る充填体の製造方法において用いられるプリフォーム1では口部10が非結晶である。すなわち、本実施形態に係る充填体の製造方法では、口部10の結晶化の工程を省略することができる。
口部10は、ブロー成形機による成形後もその形状が変化しない。したがって、本実施形態に係るプリフォーム1の口部10の外径(ねじ谷径D2に相当)、内径、ねじ山径D3、及び高さは例えば、飲料用のPETボトルで標準的に用いられている寸法とされることが好ましい。
口部10は例えば、PCO(Plastic Closure Only)1810規格や、PCO1881規格に対応した寸法とされると良い。より具体的に、口部10の内径は21.74mm±0.13mmであることが好ましい。更に、口部10の外径は24.94mm±0.13mmであることが好ましい。更に、口部10の高さは21.00mm±0.25mm(PCO1810規格)、及び17.00mm±0.25mm(PCO1881規格)のいずれかであることが好ましい。なお、口部10の高さは、サポートリング12の下面から口部10の上端までの距離である。なお、耐熱性を向上させるためにねじ谷径D2は24.60mm〜27.20mmであることが好ましい。
胴部15は、円筒状であって、ブロー成形の際に、ボトルの形状となるように膨らむ部分である。胴部15は、口部10(サポートリング12の下面)に連接された首部16と、首部16に連設された胴中部17と、胴中部17に連設された底部18とを有する。
首部16は例えば、口部10の側から胴中部17の側に向かって縮径する逆円錐台状に構成されている。すなわち、首部16の上端(サポートリング12の直下)における胴径より首部16の下端における胴径は小とされている。更に、首部16は、ブロー成形性を良好にする観点から、口部10の側から胴中部17の側に向かって厚みが増すように構成されていても良い。すなわち、首部16の上端における肉厚より首部16の下端における肉厚は大とされていても良い。
胴中部17の胴径、及び肉厚は上下方向にほとんど変化しない略真円筒形状である。ただし、胴中部17には、射出成形によるプリフォーム1の作製の際に用いられる金型からの取り出しを容易にするための傾斜である抜き勾配が設けられていても良く、その胴径、及び肉厚が上下方向にわずかに変化していても良い。
底部18は外方に湾曲した略半球状に構成されている。なお、底部18は、円錐形状であったり、角に丸みを持った円柱形状であったり、その他の形状であっても良い。底部18には、プリフォーム1が射出成形によって作製される際の溶融樹脂の流入口(ゲート)において付随的に形成された固化した部分が付着する。図1には、その部分が切り取られた後の形態が示されている。
なお、サポートリング12の下面から底部18の下端までの距離が胴部15の高さH1である。更に、胴中部17における外周面側の直径が胴部15の外径D1とされる。胴部15の高さH1は50mm〜90mmであることが好ましい。更に、胴部15の外径D1は16〜25mmであることが好ましい。
プリフォーム1の材料としては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンや、エチレン−ビニルアルコール共重合体、植物等を原料としたポリ乳酸等のブロー成形が可能な種々のプラスチックを用いることができる。しかしながら、プリフォーム1は、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、特に、ポリエチレンテレフタレートが主成分とされることが好ましい。なお、上述された樹脂には、成形品の品質を損なわない範囲で、種々の添加剤、例えば、着色剤、紫外線吸収剤、離型剤、滑剤、核剤、酸化防止剤、帯電防止剤等を配合することができる。
プリフォーム1を構成するエチレンテレフタレート系熱可塑性樹脂として、エステル反復部分の大部分、一般に70モル%以上をエチレンテレフタレート単位が占めるものであり、ガラス転移点(Tg)が50〜90℃であり、融点(Tm)が200〜275℃の範囲にあるものが好適である。エチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルとして、ポリエチレンテレフタレートが耐圧性等の点で特に優れているものの、エチレンテレフタレート単位以外に、イソフタル酸や、ナフタレンジカルボン酸等の二塩基酸と、プロピレングリコール等のジオールからなるエステル単位を少量含む共重合ポリエステルも使用することができる。
ポリエチレンテレフタレートは熱可塑性の合成樹脂の中では生産量が最も多い。そして、ポリエチレンテレフタレート樹脂は、耐熱性、耐寒性や、耐薬品性、耐摩耗性に優れる等の種々の特性を有する。更に、ポリエチレンテレフタレート樹脂はその原料に占める石油の割合が他のプラスチックと比べて低く、リサイクルも可能である。このように、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする構成によれば、生産量の多い材料を用いることができ、その優れた種々の特性を活用することができる。
ポリエチレンテレフタレートは、エチレングリコール(エタン−1,2−ジオール)と、精製テレフタル酸との縮合重合によって得られる。ポリエチレンテレフタレートの重合触媒として、ゲルマニウム化合物、チタン化合物、及びアルミニウム化合物の少なくとも一つが用いられることが好ましい。これらの触媒が用いられることによって、アンチモン化合物が用いられるよりも、高い透明性を有し、耐熱性に優れた容器を形成することができる。
プリフォーム1は、主原料となるペレット形状のポリエチレンテレフタレートが射出成形されることによって形成されたものである。射出成形には、ホッパドライヤ、ホッパ、加熱シリンダ、スクリュ、金型、冷却機等を備える射出成形装置が用いられる。ペレット形状のポリエチレンテレフタレートが、乾燥、可塑化、射出、及び加圧、並びに冷却の工程を経てプリフォーム1が形成される。
なお、プリフォーム1は多層で構成されていても良い。多層の内の少なくとも1層はバリア層や、酸素吸収層を有する構成であっても良い。バリア層には例えば、ポリアミドや、エチレン−ビニルアルコール共重合体が用いられる。酸素吸収層には、酸化可能有機成分、及び遷移金属触媒の組み合わせ、あるいは実質的に酸化しないガスバリア性樹脂等を含む層が用いられる。このようなバリア層や、酸素吸収層によって、酸素透過防止機能を付与することができる。
なお、プリフォーム1が単層で構成される場合においても、酸素除去化合物としての例えばポリアミドがポリエチレンテレフタレートに混合されても良い。このような構成によって、単層であっても、酸素透過防止機能を付与することができる。なお、紫外線遮蔽性等の他の特性についても同様である。
次に、本実施形態に係る充填体の製造方法において形成されるプラスチックボトルの構成を詳細に説明する。図2は本実施形態に係るプラスチックボトルの一例としてのPETボトル2が示された正面図である。すなわち、プラスチックボトルを構成する素材がポリエチレンテレフタレートである。図2に例示されたPETボトル2は水平方向の断面視が略正方形の角ボトルである。PETボトル2は、口部10と、肩部20と、胴部30と、底部40とを有する。なお、上述されたように、PETボトル2の口部10の構成はプリフォーム1の口部10の構成と同様である。そして、PETボトル2の口部10は非結晶である。
肩部20は、その上側が口部10のサポートリング12の下面に連なり、一方で、その下側が胴部30に連なる。肩部20は、上方から下方に向かって拡径する略四角錐台の形状を有する。
胴部30は、互いに同一の形状からなる4つの壁部31が周(水平)方向に連接して、全体として略正四角筒の形状を有している。壁部31の各々は、圧力吸収パネル32や、複数の横溝33、縦溝34等を有している。凹凸形状の圧力吸収パネル32は、PETボトル2の内部の圧力が特に、減圧側に変化した際に、自身が変形することによって圧力変化を吸収するとともに、PETボトル2の特に、水平方向の荷重に耐える強度である側壁強度を保持する機能を有する。横溝33も、胴部30の側壁強度を保持する機能を有する。一方で、縦溝34は、胴部30の上下方向の荷重に耐える強度である座屈強度を向上させる機能を有する。
底部40はその上方が、胴部30の下方に連なる。底部40は、底壁41や、ドーム42等を有している。略平板環状の底壁41は、胴部30に対して垂直方向に延び、PETボトル2の接地面となる。ドーム42は、底壁41の内周において底壁41から、PETボトル2の内方(上方)へ突出するように構成され、底部40の強度を向上させる機能を有する。なお、底部40の構成は、図2の例示に限らず、内容物に対応した形状、例えば放射状にリブが設けられた形状や、いわゆるペタロイド形状であっても良い。
なお、サポートリング12の下面から底部40の下端の底壁41までの距離が胴部30の高さH2である。更に、胴部30における外周面側の直径がPETボトル2の胴部30の外径D4とされる。
PETボトル2の特にサポートリング12より下の形状は、図2の例示に限らず、プリフォーム1がブロー成形されることによって形成されるものであればどのような形状であっても良い。例えば、本実施形態においては、図2に示された角ボトルが減圧適性の点で好適である。しかしながら、本実施形態において形成されるプラスチックボトルは角ボトルには限定されず、丸ボトルであっても良い。更に、胴部30の幅が下方に向けて拡開する形状であっても良い。そして、胴部30に形成される圧力吸収パネル32や、横溝33、縦溝34の形状についても自由に設計することができる。
本実施形態に係るPETボトル2にはサイズによる限定はなく、種々のサイズに対して適用することができる。例えば、PETボトル2の容積が100ml〜2000mlであっても良い。PETボトル2の全高は100mm〜300mmであっても良く、胴部30の外径D4は30mm〜80mmであっても良い。
なお、このようにして成形された口部10と胴部30とを有するPETボトル2と、このPETボトル2に充填される内容物と、内容物の充填されたPETボトル2を密閉するキャップとによって本実施形態に係る充填体が構成される。なお、本実施形態に係る充填体には内容物として、カビ、酵母、細菌等の栄養源となる物質を含まない液体や、液自体に殺菌力を有するもの、例えば水や、調味料が充填されることが好ましい。水は、無炭酸であっても、炭酸水であっても良い。更に、内容物としては水に、少量の果汁や、香料等が添加されたフレーバーウォーターであっても構わない。調味料は、塩分濃度が10%以上の醤油や、酸度が4%以上の酢等であっても良い。なお、酸度は、醸造酢の日本農林規格に記載の方法で測定すれば良い。内容物としてはこれ以外にも、pHの低い液体や、水分活性の低い液体等であっても良い。
次に、本実施形態に係る充填体の製造装置について詳細に説明する。図3は、本実施形態に係る充填体70の製造装置100が模式的に示された概略図である。本実施形態に係る充填体70の製造装置100は、プリフォーム1の胴部15を加熱する加熱部と、プリフォーム1から金型を用いてPETボトル2をブロー成形する成形部と、PETボトル2に中温の液体を充填する充填部と、PETボトル2の口部10にキャップを装着する装着部と、PETボトル2の口部10とキャップとを転倒殺菌する転倒殺菌部と、PETボトル2を冷却する冷却部とを備える。そして、本実施形態に係る充填体70の製造装置100は、予備成形体であるプリフォーム1からPETボトル2を成形する装置や、PETボトル2に中温の液体を充填する装置等がすべてインライン方式で構成されることを特徴とする。
なお、ここでのインライン方式とは、成形部と、充填部とが連結している(シンクロ)方式でも良く、成形部と、充填部とが離れてPETボトル2がエア搬送されるセパレート式でも良い。更に、本実施形態に係る充填体70の製造装置100においてインライン方式で構成される種々の装置の中にはプリフォーム1を形成する射出成形装置等が含まれていても良い。
ボトル成形機110は、加熱部としての加熱装置111と、成形部としての二軸延伸ブロー成形装置112とを有する。プリフォーム1がボトル状に成形されるにあたってまず、プリフォーム1の加熱が行われる。
図4は、プリフォーム1の加熱装置111の一例が示された断面図である。なお、図4は、プリフォーム1の搬送方向に対して垂直方向の断面を示す。
加熱装置111は、搬送装置113と、ヒータ114とを備える。搬送装置113は、プリフォーム1の胴部15を周方向に均等に加熱するために、プリフォーム1の軸を中心に回転させながら搬送するように構成される。ヒータ114は、複数の例えばハロゲンランプによって構成され、ブロー成形に適した温度例えば110℃〜135℃にプリフォーム1の胴部15を加熱するように構成されている。更に、加熱装置111は、ヒータ114からの熱をプリフォーム1の胴部15に反射させるための反射板115や、ヒータ114からの熱を加熱装置111の外方へ逃がさないようにするための遮蔽部材116等を備えていても良い。なお、図4の加熱装置111では、プリフォーム1は口部10が下側を向いた状態で搬送、及び加熱されている。
図5は、プリフォーム1と、ブロー成形後のPETボトル2とが模式的に示された断面図である。二軸延伸ブロー成形装置112は、金型117と、延伸ロッド118と、図示せぬエア供給装置と、これらを制御する制御装置とによって構成される。なお、図5には、下向きのブロー成形方法の二軸延伸ブロー成形装置112が例示されているものの、材料が重力の影響を受けにくい上向きのブロー成形方法が用いられても良い。
金型117は、形成されるPETボトル2に対応した形状を有して例えば、胴部30に対応して半割りで構成される胴金型117aと、底部40に対応した底金型117bとを有する。胴金型117aの表面の温度は、例えば70℃〜125℃、好ましくは70℃〜120℃、より好ましくは70℃〜115℃に制御されるように構成されている。一方で、底金型117bの表面の温度は、5℃〜30℃に制御されるように構成されている。なお、胴金型117aの表面の温度は、ポリエチレンテレフタレートのガラス転移点(Tg)を超えている。
金型117の表面の温度が120℃以下とされることによって、金型117の材質として例えば、重量が大きく、取り扱う上での作業負荷の大きなステンレスの焼き入れ焼き戻し鋼や金型用鋼材ではなくアルミニウムを用いることができる。アルミニウムが用いられることによって、金型117の加工が容易となって設計の自由度が上がるとともに、作製費用を抑えることができる。また金型の重量が軽くなるため、金型交換作業が容易となる。
延伸ロッド118は金型117の内部を伸縮自在に構成される。そして、延伸ロッド118は、金型117に口部10の取り付けられたプリフォーム1の胴部15を縦(軸)方向に延伸するように構成される。エア供給装置からは、圧力、及び温度の調節されたエアPが吹き出されるように構成される。エアPは、金型117に取り付けられたプリフォーム1の内部に供給されれば良く、延伸ロッド118から吹き出されても良く、延伸ロッド118とは別の部材から吹き出されても構わない。エアPは、プリフォーム1の胴部15を横(径)方向に延伸するように構成される。延伸ロッド118から吹き出されるエアPは、胴部15の表面温度を下げて急冷させるとともに、耐熱性を向上させる。
図3に示されるように、中温充填機120は、充填部としてのフィラ121と、装着部としてのキャッパ122とを有する。フィラ121は、加温殺菌された中温の液体の内容物例えば飲料50を中温、例えば45℃〜70℃でそのまま、PETボトル2に注入するように構成されている。装着部としてのキャッパ122は、飲料50の充填されたPETボトル2の口部10にキャップ60を装着するように構成される。なお、PETボトル2は、装着されたキャップ60によって密閉され、充填体70を構成する。
転倒殺菌部としての転倒殺菌機130は、充填体70を予め定められた時間例えば30秒90度以上に傾けて、中温の飲料50の熱によって、充填体70の内部特に、PETボトル2の口部10と、キャップ60とを殺菌するように構成される。なお、殺菌時間は、飲料50の種類、及び温度に応じて適宜設計される。
冷却部としてのパストライザ140は、熱交換液としての複数の温度の水を貯留する例えば4槽の恒温槽と、ノズル等の噴出口とを有する。パストライザ140は、中温水例えば70℃の水を散布して充填体70を外側から加温殺菌した後に、散布する水の温度を段階的に下げていき、最終段階で、低温水例えば30℃の水を散布して充填体70(PETボトル2)を冷却するものである。パストライザ140による冷却は、充填体70に充填された飲料50の風味の変化を防ぐ効果を有する。パストライザ140の1槽目に収容される液体の温度は70℃以下であることが好ましい。70℃以下で、充填体70を急冷させることによってPETボトル2の胴部30への熱によるダメージを少なくすることができる。
充填体70の製造装置100は、これらの装置の後段として、ラベラ、及びケーサ150、並びに印字装置、及び検査装置等を有する。ラベラは、充填体70(PETボトル2)にラベルを貼りつけるものである。ケーサは、予め定められた数例えば24本毎に充填体70を段ボールに箱詰めするものである。以上に挙げられた装置等が用いられて本実施形態に係る充填体70が製造される。
次に、本実施形態に係る充填体70の製造方法について詳細に説明する。図6は、本実施形態に係る充填体70の製造工程の概要が示された流れ図である。本実施形態は少なくとも、プリフォーム1の胴部15を加熱する工程と、プリフォーム1から金型117を用いてPETボトル2をブロー成形する工程と、PETボトル2に中温の飲料50を充填する工程と、PETボトル2の口部10にキャップ60を装着する工程と、PETボトル2の口部10とキャップ60とを転倒殺菌する工程と、PETボトル2を冷却する工程とを備える。そして、本実施形態は、プリフォーム1からのPETボトル2の成形や、PETボトル2への中温の飲料50の充填等の工程をすべてインライン方式で行うことを特徴とする。以下では、各工程を更に詳細に説明する。
まず、ボトル成形機110へのプリフォーム1の供給が行われる(ステップS1)。なお、上述されたように、本実施形態に係る充填体70の製造装置100にはプリフォーム1を形成する射出成形装置や圧縮成形装置、圧縮射出成形装置等がインライン方式で構成されていても良い。そして、この場合には、ボトル成形機110へ供給されるプリフォーム1の射出成形装置での形成がインライン方式で行われる。そして、ボトル成形機110へはプリフォーム1がホットパリソン方式や、コールドパリソン方式で、かつインライン方式で供給される。本実施形態に係る充填体70の製造方法においては口部10が非結晶のプリフォーム1が用いられても良い。供給されたプリフォーム1は整列された上で搬送される。
次に、プリフォーム1の加熱が行われる(ステップS2)。ボトル成形機110の加熱装置111に搬送されたプリフォーム1の胴部15は複数のヒータ114によって、例えば110℃〜135℃の温度に加熱される。
加熱されるプリフォーム1の温度が110℃未満の場合には耐熱性が不足しており、その後に成形されたPETボトル2は、中温の内容物を充填する中温充填に対応することができず、いびつに変形する。一方で、加熱されるプリフォーム1の温度が135℃を超える場合にはボトル成形前のプリフォーム1は結晶化しすぎてブロー成形ができなくなる。その点で、加熱されるプリフォーム1の温度が135℃以下であれば結晶化が多少進むものの、ブロー成形することは可能な状態である。
次に、プリフォーム1の延伸によるPETボトル2のブロー成形が行われる(ステップS3)。加熱されたプリフォーム1は、二軸延伸ブロー成形装置112の金型117に装着される。本実施形態に係る充填体70の製造方法においては胴金型117aの表面の温度が70℃〜125℃、好ましくは70℃〜120℃、より好ましくは70℃〜115℃とされる。この範囲の温度とされることによって、PETボトル2の外表面、特に胴部30が結晶化され、耐熱性を有する構成となる。したがって、後の工程において、中温の飲料50を充填することを可能としたPETボトル2を作製することができる。胴金型117aの表面の温度が70℃未満の場合には耐熱性が低くなり、一方で、胴金型117aの表面の温度が125℃を超える場合には、PETボトル2が胴金型117aに接触した際の初期収縮が大きくなって変形(いわゆるヒケが発生)しやすくなる。
ここで、本実施形態においては、加熱されるプリフォーム1の温度、及び胴金型117aの表面の温度がともに一定水準を上回ることで、その効果が具現される。そして、プリフォーム1の胴部15の温度は、胴金型117aの表面の温度より高いことがより好ましい。胴部15の温度が、胴金型117aの表面の温度より高いと上述された初期収縮が起こりにくくなる。
まず、金型117に装着されたプリフォーム1の胴部15が延伸ロッド118によって縦方向に延伸される。この際のプリフォーム1からPETボトル2への縦延伸倍率は1.8〜4.0であることが好ましい。ここで、縦延伸倍率とは、プリフォーム1の胴部15の高さH1(図1参照)に対するPETボトル2の胴部30の高さH2(図2参照)の比である。非晶部と、結晶部との集合体であるアモルファス構造を有するプリフォーム1の分子は延伸によって配向結晶化がおこり、その結果として、PETボトル2の強度、剛性、及び耐熱性が上がる。したがって、後の工程において、中温の飲料50を充填することを可能としたPETボトル2を作製することができる。縦延伸倍率が1.8未満の場合にはプリフォーム1の分子の配向性が上がらず、一方で、縦延伸倍率が4.0を超える場合にはPETボトル2が成形しにくくなる。
更に、エア供給装置から、圧力、及び温度の調節されたエアPが吹き出されてプリフォーム1の内部に供給される。まず、プリフォーム1の縦方向への延伸とともに供給される例えば5〜16barの低圧エアP1によってプリフォーム1の胴部15が横方向に、胴金型117aに当たらない程度に延伸(プリブロー)される。その後に、プリフォーム1の胴部15が、例えば20〜38barの高圧エアP2によって横方向に、胴金型117aに当たるまで0.5〜1.5秒程度で延伸される。
この際のプリフォーム1からPETボトル2への横延伸倍率は1.8〜3.0であることが好ましい。ここで、縦延伸倍率とは、プリフォーム1の胴部15の外径D1(図1参照)に対するPETボトル2の胴部30の外径D4(図2参照)の比である。プリフォーム1の分子は横方向の延伸によっても同様に配向結晶化がおこり、その結果として、PETボトル2の強度、剛性、及び耐熱性が上がる。したがって、後の工程において、中温の飲料50を充填することを可能としたPETボトル2を作製することができる。横延伸倍率が1.8未満の場合にはプリフォーム1の分子の配向性が上がらず、一方で、横延伸倍率が3.0を超える場合にはPETボトル2が成形しにくくなる。
なお、PETボトル2の胴部30の結晶化が進み過ぎて延伸しにくくならないように、プリフォーム1が金型117に装着されてからPETボトル2の形状に延伸されるまでは予め定められた時間内に収まるように制御される。
本実施形態に係る充填体70の製造方法において、ブロー成形する工程の中で、PETボトル2に冷却エアの吹き付けが更に行われても良い(ステップS4)。図7は、PETボトル2への冷却エアC1の吹き付けの一例が示された概略図である。
二軸延伸ブロー成形装置112の金型117に二軸延伸ブロー成形されたPETボトル2が張り付く。そして、延伸ロッド118が、金型117、及びPETボトル2の内側に配置される。延伸ロッド118には、冷却エア吹き付け部119が設けられている。冷却エア吹き付け部119は、エア供給装置に連通しており、圧力、及び温度の調節された高圧の冷却エアC1が吹き出されるように構成されている。冷却吹き付け部119を備えることによって、PETボトル2が胴金型117aに接触した際の初期収縮による変形を改善することができる。なお、冷却エアC1の圧力は高圧エアP2と同じで良く、冷却エアC1の吹き付けの時間は高圧エアP2の1/10程度で良い。より詳細には、冷却エアC1の吹き付けの時間は、0.1秒〜1.5秒、及び高圧エアP2の時間の1%〜10%のいずれかであることが好ましい。
延伸ロッド118には径(横)方向に通気孔が形成されており、PETボトル2の胴部30の内表面に対して略垂直方向に冷却エアC1が吹き付けられる。PETボトル2の胴部30は胴金型117aに触れるとすぐに収縮が始まる。そこに、冷却エアC1が吹き付けられることによって胴部30が、胴金型117aの方向に押し付けられてその変形が抑えられるとともに胴部30に耐熱性が付与される。したがって、ブロー成形されて高温状態のPETボトル2の胴部30は冷却エアC1が吹き付けられることによって結晶化がより促進される。冷却エアC1の温度は、1〜30℃であることが好ましい。冷却エアC1の温度が1℃未満の場合には、胴部30に温度分布が生じてひずみが発生しやすくなり、一方で、冷却エアC1の温度が30℃を超える場合には、胴部30が冷却されにくくなって、その耐熱性が落ちる。
別の方法として、延伸ロッド118から吹き出される高圧エアP2を段階的に冷却エアC1に切り替えるようになされても良い。この方法によっても、PETボトル2の胴部30は結晶化が促進される。ブロー成形における高圧エアP2を吹き込む工程の内でその終了段階から例えば1〜10%の時間において冷却エアC1の割合を漸増させるようになされると良い。なお、その時間が1%未満の場合には、この方法による効果が表れにくくなり、時間が10%を超える場合には、胴部30の結晶化が促進されにくくなる。
なお、PETボトル2の胴部30の外表面側にも冷却エアC1を吹き付けることが好ましい。こうすることで、PETボトル2の胴部30の外表面側も結晶化が促進される。なお、胴部30の外表面への冷却エアC1の吹き付けは金型117が開いてから行われても良く、次の工程に移るまで吹き付けが継続されるようになされても良い。
このように、PETボトル2の胴部30に冷却エアC1が吹き付けられることによって、胴部30の収縮を効果的に抑えながら胴部30に耐熱性を付与することができ、更に、胴部30の表面温度を速やかに下げてPETボトル2の作製に要する速度を短縮することができる。更に、PETボトル2の胴部30に冷却エアC1の吹き付けが行われる場合には胴部30の収縮を効果的に抑えることができるため、胴金型117aの表面の温度を例えば125℃のようにより高く設定することができる。したがって、冷却エアC1の吹き付けが行われることによって、結晶化をより促進することができ、より高い温度の耐熱性を有するPETボトル2を作製することができる。
ここで、図8は、PETボトル2の胴部30の壁部31における厚さ方向の断面と、結晶化度との関係が模式的に例示された概略図である。ここで、結晶化度とは、結晶領域部分と、非晶領域部分との和に対する結晶領域部分と定義される。そして、図8には、壁部31の外側31oが左側に、壁部31の内側31iが右側に、壁部31の内部31mがその間に示されている。
壁部31の外側31oは胴金型117aが接触することによってその結晶化度が上がる。一方で、壁部31の内側31iは急冷されることによってその結晶化度が上がる。PETボトル2に充填される中温の飲料50が接触するのは壁部31の内側31iである。したがって、壁部31の内側31iの結晶化度を上げることが肝要である。
胴部30の結晶化度は図8において、結晶化度分布曲線c1で示されるように、壁部31の外側31o>壁部31の内側31i>壁部31の内部31mの分布であることが好ましい。更に、胴部30の結晶化度は、結晶化度分布曲線c2で示されるように、壁部31の外側31o=壁部31の内側31i>壁部31の内部31mの分布であることがより好ましい。本実施形態では、これらのような分布となるようにPETボトル2がインラインで作製されることによって中温充填された充填体70がインラインで作製されることが実現される。
PETボトル2の胴部30の結晶化度は20〜39%であることが好ましい。結晶化度がこの範囲であればプリフォーム1から、耐熱性を有するPETボトル2を賦形性良く成形することができる。なお、PETボトル2の胴部30の結晶化度は密度から導出することができる。
本実施形態に係る充填体70の製造方法によって作製されたPETボトル2の胴部30の密度は1.350〜1.380g/cmである。PETボトル2の胴部30の密度は、胴部30の一部を例えば1cm四方に切り取った切り取り片を試料として、比重法、例えば密度勾配管法によって測定することができる。インライン方式で構成される製造装置100で作製された充填体70におけるPETボトル2の胴部30の密度を測定することによって、本実施形態に係る充填体70の製造方法が用いられたか否かを判定することができる。
更に、本実施形態に係る充填体70の製造方法によって作製されたPETボトル2の胴部30の引張破壊ひずみは40%〜75%である。PETボトル2の胴部30の引張破壊ひずみの計測方法としては、胴部30の一部を例えば短辺10mm×長辺50mmに切り出された切り取り片が試料とされ、長辺方向に延びる試料の一方が固定された上で85℃で、300mm/分で長辺方向に引っ張られる。そして、PETボトル2の胴部30の引張破壊ひずみは、何%引っ張った際に切れるかを計測することによって調べることができる。インライン方式で構成される製造装置100で作製された充填体70におけるPETボトル2の胴部30の引張破壊ひずみを計測することによって、本実施形態に係る充填体70の製造方法が用いられたか否かを判定することができる。なお、ここでは、試料が切れる際に示す最大の荷重が引張強さであり、更に断面積で除された値が引張応力である。
次に、図6に示されるように、中温充填機120へのPETボトル2の供給が行われる(ステップS5)。本実施形態に係る充填体70の製造装置100はインライン方式で構成されているため、成形されたPETボトル2は速やかに、中温充填機120に供給される。供給されたPETボトル2は、例えば複数の回転する円板状の搬送ホイールの各々の外周部に取り付けられたグリッパによって順次受け渡しが行われ、フィラ121まで運ばれる。なお、PETボトル2の成形後、中温充填機120に供給されるまでの時間は10秒以内であることが好ましい。このように、本実施形態に係る充填体70の製造方法はインライン方式であるため、PETボトル2が加湿による耐熱性の低下が少ない状態で飲料50の充填に供される。
一方で、中温充填機120では、PETボトル2に充填される飲料50の加温殺菌が行われる(ステップS6)。加温殺菌は、飲料50の特性、例えば酸性度や水分活性に応じて、65℃で10分間等といったように所定の温度、及び保持時間に適宜設定されてなされる。
そして、中温充填機120のフィラ121においてPETボトル2への飲料50の充填が行われる(ステップS7)。フィラ121は、加温殺菌された中温の液体の内容物例えば飲料50を中温、例えば45℃〜70℃でそのまま、PETボトル2に注入する。飲料50の充填されたPETボトル2は同様に、グリッパによって順次受け渡しが行われ、キャッパ122まで運ばれる。
本実施形態に係る方法で作製されたPETボトル2は、ホット充填として広く供されている胴金型117aの温度が160℃以上で成形されたようなもの程には耐熱性を有していない。しかしながら、PETボトル2は、上述された温度範囲、例えば45℃〜70℃の中温の飲料50が充填されるのに充分な耐熱性を有するように作製される。そして、本実施形態に係る充填体70の製造方法においては、PETボトル2が成形された直後の最も耐熱性が維持された時点での飲料50の充填が行われる方法が用いられる。したがって、本実施形態に係る充填体70の製造方法によれば、PETボトル2に、中温の飲料50を問題なく充填することができる。
このように、PETボトル2は中温の飲料50を充填することを可能としている。このため、例えば45℃〜70℃の中温の飲料50でPETボトル2の内面を充分に殺菌することができる。そして、充分な殺菌が行われることによって、充填体70に飲料50とともに酸素が封入されても好気性の雑菌が繁殖する危険性が極めて低いため、PETボトル2に飲料50が必ずしも満注充填されなくても構わない。したがって、本実施形態に係る方法によれば、充填が満注であるほど生じやすくなるPETボトル2の外面における菌の繁殖や、飲料50が高温であるほど生じやすくなる特に口部10の熱変形が効果的に防止することができる。
なお、上述されたように、本実施形態に係る充填体70の製造方法においては、PETボトル2のブロー成形と、PETボトル2への飲料50の充填とがインライン方式で行われるため、PETボトル2の耐熱性が高い状態で維持されている。しかしながら、PETボトル2の耐熱性をより維持する観点からは、充填体70の製造装置100の内で少なくとも、PETボトル2のブロー成形が行われてからPETボトル2への飲料50の充填が行われるまでの間の領域においては予め定められた湿度以下、好ましくは40%以下の環境でPETボトル2が保持されるとなお良い。
次に、中温充填機120のキャッパ122にはキャップ60の供給が行われる(ステップS8)。なお、キャップ60に対しては、例えば紫外線照射による滅菌が行われても構わないものの、本実施形態に係る充填体70の製造方法においてはキャップ60が、飲料50の充填前には非滅菌であっても良い。なお、キャップ60が滅菌されることによって、飲料50の充填温度や、パストライザ140の温度を下げることができ、充填体70の製造の際に必要とされるPETボトル2の耐熱性を下げることができる。
そして、キャッパ122において、PETボトル2へのキャップ60の装着が行われる(ステップS9)。これによって、本実施形態に係る充填体70が形成される。なお、ここまでの工程は、例えば無菌領域のような清浄度や、温度、湿度等の環境条件について管理が行われている空間において実行されることが好ましい。形成された充填体70は例えばコンベア等の搬送帯によって転倒殺菌機130まで運ばれる。
次に、転倒殺菌機130によって充填体70の転倒殺菌が行われる(ステップS10)。転倒殺菌機130は充填体70を例えば横倒ししながら搬送する。充填体70が転倒されることによってキャップ60や、PETボトル2の特に口部10付近の内面は中温の飲料50と接触することで殺菌される。
続いて、パストライザ140によって充填体70の冷却が行われる(ステップS11)。上述されたように、パストライザ140の1槽目に収容される液体の温度は70℃以下であることが好ましい。70℃以下で、充填体70を急冷させることによってPETボトル2の口部10への熱によるダメージを少なくすることができる。パストライザ140によって充填体70の内部の飲料50の液温が段階的に下げられていき、最終的には常温となるまで冷却される。
その後に、ラベラ、及びケーサ150によって充填体70にラベルが貼りつけられた上で段ボールに箱詰めされる。以上の方法によって本実施形態に係る充填体70が製造される。
本実施形態に係る充填体70の製造方法によって作製された充填体70の減圧量は1〜15kPaである。充填体70の減圧量は、圧力計、例えば隔膜(ダイアフラム)式圧力計によって測定することができる。減圧量の測定は、圧力計が備える検出器と連通する穿孔針を充填体70のヘッドスペースに差し込んで行われる。インライン方式で構成される製造装置100で作製された充填体70の減圧量を測定することによって、本実施形態に係る充填体70の製造方法が用いられたか否かを判定することができる。なお、この際の充填体70の減圧量には内容物に応じた値が適宜設定される。
以上に説明が行われた各工程を備えることによって、中温充填に適用可能な耐熱性を有するPETボトル2、及び飲料50が中温充填された充填体70がインラインで作製される充填体70の製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る充填体70の製造方法によれば、予め成形されたプラスチックボトルが内容物の充填装置に供給される方法とは異なり、PETボトル2が成形されてから時間をおかずに中温の飲料50を充填する工程に進むことができる。このため、PETボトル2の胴部30の結晶化度が下がる前に充填が始められ、その耐熱性を低下させずに中温の飲料50を充填することができる。なお、ボトル成形機110(二軸延伸ブロー成形装置112)と、中温充填機120(フィラ121)との間のPETボトル2の搬送路を単に接続するよりもこれらの機械を1つの装置として結合することで、その効果はより高まる。
広く用いられている耐熱ボトルが成形される際には胴金型117aの温度が、例えば150℃〜165℃のように高く設定されている。胴金型117aの温度が上がると、初期収縮が大きくなって変形が生じたり、金型117の材質が限定されて費用が嵩んだり、外部環境、特に気温との温度差が大きくなって耐熱ボトルの耐熱性や形状等の品質のばらつきが大きくなったりする。更に、胴金型117aの温度が上がると、高圧エアP2が吹き付けられる時間を増やす必要があり、製造能力が落ちる。これに対し、本実施形態に係る充填体70の製造方法によれば、広く用いられている耐熱ボトルよりもPETボトル2の耐熱性が低くても中温の飲料50を充填することが可能であって胴金型117aの温度を下げることができる。このため、本実施形態に係る充填体70の製造方法によれば上述された問題が生じることを防止することができる。
更に、本実施形態に係る充填体70の製造方法によれば、予め成形されたプラスチックボトルが内容物の充填装置に供給される方法よりも高速でPETボトル2の成形ができるインライン方式が用いられているため、充填体70の製造の費用を下げることができる。
更に、本実施形態に係る充填体70の製造方法によれば、PETボトル2ではなくプリフォーム1が供給される方式が用いられているため、材料の輸送の費用を下げることができる。すなわち、PETボトル2がインラインで成形される場合には、充填体70の製造装置100に供給される容器の形態をPETボトル2より嵩の小さなプリフォーム1へと変更することができ、容器の製造元からの輸送本数を大幅に、例えば6倍以上に増やすことが可能となる。したがって、PETボトル2のボトル成形機110がインライン化された本実施形態に係る充填体70の製造装置100、及び製造方法は、容器の輸送費用の削減や、環境負荷の低減に寄与することとなる。
次に、別の実施形態に係る充填体70の製造方法について詳細に説明する。図9は、別の実施形態に係る充填体70の製造工程の概要が示された流れ図である。別の実施形態に係る充填体70の製造方法は図6に示される製造方法に対し、PETボトル2に冷却エアC1を吹き付ける工程(ステップS4)が省略されることを特徴とする。なお、ここでは、別の実施形態に係る製造方法において、図6に示される製造方法と同様の部分の説明については適宜省略される。
別の実施形態に係る製造方法では、図6に示される製造方法と同様に、プリフォーム1の延伸によるPETボトル2のブロー成形が行われる(ステップS3)。ただし、別の実施形態に係る充填体70の製造方法においては胴金型117aの表面の温度が70℃〜115℃とされる。
ここでも、ステップS2において加熱されるプリフォーム1の胴部15の温度は、胴金型117aの表面の温度より高くされることが好ましい。胴部15の温度が、胴金型117aの表面の温度より高いと初期収縮が起こりにくくなる。
そして、図6に示される製造方法と同様に、金型117に装着されたプリフォーム1の胴部15が延伸ロッド118によって縦方向に延伸される。更に、縦方向に延伸されたプリフォーム1の胴部15が高圧エアP2によって横方向に、胴金型117aに当たるまで延伸される。
別の実施形態に係る充填体70の製造方法では、ブロー成形する工程の中で、PETボトル2に冷却エアC1の吹き付け(ステップS4)が省略される。しかしながら、別の実施形態に係る充填体70の製造方法においては胴金型117aの表面の温度が70℃〜115℃とされるとともに、加熱されるプリフォーム1の胴部15の温度は、胴金型117aの表面の温度より高くされる。これによって、プリフォーム1の胴部15が延伸されて胴金型117aに当たった際の初期収縮が効果的に抑えられる。したがって、別の実施形態に係る充填体70の製造方法では、PETボトル2に冷却エアC1を吹き付ける工程(ステップS4)が省略されても、中温充填に適用可能な耐熱性を有するPETボトル2、及び飲料50が中温充填された充填体70を作製することができる。
なお、ブロー成形が行われたPETボトル2は中温充填機120への供給が行われ(ステップS5)、その後は、図6に示される製造方法と同様の工程を経て充填体70が作製される。
別の実施形態に係る充填体70の製造方法は図6に示される製造方法と同様の効果を奏する。
これに加えて、別の実施形態に係る充填体70の製造方法では胴金型117aの表面の温度がより低く設定できるため、金型117の材質として例えば、ステンレスの焼き入れ焼き戻し鋼や、金型用鋼材ではなくアルミニウムを用いることができる。アルミニウムが用いられることによって、金型117の加工が容易となって設計の自由度が上がるとともに、作製費用を抑えることができる。更に、別の実施形態に係る充填体70の製造方法では冷却エアC1の吹き付けを行うための装置を不要とすることができる。したがって、冷却エア吹き付け部119を備えていない二軸延伸ブロー成形装置112を用いることができ、汎用性を高めることができる。更に、別の実施形態に係る充填体70の製造方法では、冷却エアC1を吹き付ける工程(ステップS4)が不要であるため、PETボトル2、及び飲料50が中温充填された充填体70の作製の速度を向上させることができる。
以上に説明がなされたように、本実施形態に係る充填体70の製造方法は、プリフォーム1の胴部15を加熱する工程と、プリフォーム1から金型117を用いてPETボトル2をブロー成形する工程と、PETボトル2に中温の飲料50を充填する工程と、PETボトル2の口部10にキャップ60を装着する工程と、PETボトル2の口部10とキャップ60とを転倒殺菌する工程と、PETボトル2を冷却する工程とを備え、ブロー成形する工程の中で、PETボトル2に冷却エアC1を吹き付ける工程を更に備え、プリフォーム1の胴部15を110℃以上、135℃以下に加熱し、金型117の胴金型117aの温度を70℃以上、125℃以下とし、すべての工程をインライン方式で行うことを特徴とする。
そして、本実施形態によれば、中温充填に適用可能な耐熱性を有するPETボトル2、及び飲料50が中温充填された充填体70がインラインで作製される充填体70の製造方法、及び製造装置100を提供することができる。
以下に、実施例を示して、本開示を更に詳細、かつ具体的に説明する。しかしながら、本開示は、以下の実施例に限定されるものではない。
<材料、及び方法>
[実施例1]
図6に示される本実施形態に係る充填体70の製造方法によって充填体70が作製された。すなわち、PETボトル2をブロー成形する工程(ステップS3)と、PETボトル2に中温の飲料50を充填する工程(ステップS7)とがインライン方式で行われる等といった特徴を有している。プリフォーム1は、ポリエチレンテレフタレート製であった。飲料50には65℃の水が用いられた。プリフォーム1の胴部15は115℃に加熱され、胴金型117aの表面の温度は115℃とされた。ブロー成形する工程(ステップS3)には、PETボトル2に冷却エアC1を吹き付ける工程(ステップS4)が含まれた。
[比較例1]
胴金型117aの表面の温度が50℃とされた以外は実施例1と同様とされた。
[比較例2]
プリフォーム1の胴部15が100℃に加熱された以外は実施例1と同様とされた。
[実施例2]
図9に示される本実施形態に係る充填体70の製造方法によって充填体70が作製された。すなわち、PETボトル2をブロー成形する工程(ステップS3)と、PETボトル2に中温の飲料50を充填する工程(ステップS7)とがインライン方式で行われる等といった特徴を有している。プリフォーム1は、ポリエチレンテレフタレート製であった。飲料50には65℃の水が用いられた。プリフォーム1の胴部15は135℃に加熱され、胴金型117aの表面の温度は100℃とされた。ブロー成形する工程(ステップS3)の中でのPETボトル2に冷却エアC1を吹き付ける工程(ステップS4)が省略された。
<方法>
(ブロー成形評価)
実施例1、比較例1、比較例2、及び実施例2のPETボトル2の各々についてブロー成形性の評価がなされた。表1には、ブロー成形によって作製された各PETボトル2の目視による成形評価の結果が示され、○:賦形不良なし、×:賦形不良発生、で表記されている。
(充填試験)
実施例1、比較例1、及び実施例2のPETボトル2の各々について変形や破損が生じていたか否かが目視によって確認され、表1には、○:変形や破損なし、×:変形や破損発生、で表記されている。
(総合評価)
上述されたブロー成形評価、及び充填試験に基づいて、実施例1、比較例1、比較例2、及び実施例2のPETボトル2の各々について総合評価がなされた。表1には、総合評価の結果が示されている。総合評価は、○:良好、×:適性なし、で表記されている。
Figure 0006746880
上述された実施例から以下の点が導き出された。表1に示されたように、実施例1では、ブロー成形性が良好であり、耐熱性を充分に有していたため中温の飲料50が充填されてもPETボトル2に変形や破損が生じなかった。比較例1では、ブロー成形性を有していたものの、耐熱性を有しておらず、中温の飲料50が充填されると、容器が軟化するとともに全体的に膨張して特に底部40は下方に反転して突出し、冷却後の容器には楕円状の変形や破損が生じた。一方で、比較例2では、ブロー成形されて胴金型117aと接触した際の初期収縮が大きくなってボトルの形状が維持されず、賦形不良が発生した。実施例2では、ブロー成形性が良好であり、耐熱性を充分に有していたため中温の飲料50が充填されてもPETボトル2に変形や破損が生じなかった。
[実施例3]
(物性試験)
実施例1の充填体70が用いられ、物性の測定が行われた。まず、充填体70の減圧量が測定された。減圧量の測定には、ダイアフラム式圧力計(株式会社キーエンス製)が用いられた。圧力計の穿孔針がPETボトル2のキャップ60の上側から差し込まれ、充填体70のヘッドスペースの部分について減圧量が測定された。更に、PETボトル2の胴部30の密度が測定された。密度は、胴部30の一部を1cm四方に切り取った切り取り片を試料として、密度勾配管法(株式会社島津製作所製)によって測定された。更に、PETボトル2の胴部30の引張破壊ひずみが測定された。引張破壊ひずみは、胴部30の一部を10mm×50mmに切り取った切り取り片を試料として、引張試験機(株式会社オリエンテック製)によって計測された。
なお、500ml程度のPETボトル2における胴部30の厚みは通常では0.2mm〜0.3mmであり、ここでの試料の厚みは0.2mmであった。厚みはマイクロメータによって測定された。なお、厚みは、質量を測定した上で、密度から換算することもできる。
それぞれの測定結果は、充填体70の減圧量が10kPaであり、胴部30の密度が1.365g/cmであり、胴部30引張破壊ひずみが52%、引張強さが380N、引張応力が190MPaであった。
[実施例4]
(ブロー成形試験)
プリフォーム1の胴部15を加熱する工程における加熱温度が6通りに設定され、PETボトル2をブロー成形する工程における胴金型117aの温度が6通りに設定され、冷却エアC1を吹き付ける工程の有無のそれぞれの条件でPETボトル2が作製された。すなわち、実施例1、及び実施例2の温度条件が種々変更されてPETボトル2の作製が行われた。
まず、PETボトル2が空の状態で65℃の水に10秒間浸漬され、PETボトル2の全高の収縮量が測定された。PETボトル2の全高の収縮量が10%以上のものについては収縮NGと判定された。なお、加熱温度が140℃の場合にはプリフォーム1の段階で結晶化が起こり、成形が不可能であった。表2には、ブロー成型試験の結果が示されている。表2で、「●」印は冷却エアC1を使用することによって問題が生じなかった場合であり、「○」印は冷却エアC1を使用してもしなくても問題が生じなかった場合である。
Figure 0006746880
プリフォーム1の加熱温度が105℃の場合、並びに胴金型117aの温度が60℃、及び140℃の場合には、収縮が生じた。プリフォーム1の加熱温度が110℃〜135℃の範囲、及び胴金型117aの温度が70℃〜125℃の範囲では、冷却エアC1を使用することによって問題が生じなかった。更に、上述の範囲では、プリフォーム1の胴部15の温度が、胴金型117aの温度より高い場合には、冷却エアC1を使用してもしなくても問題が生じなかった。
以上の実施例の結果から、本実施形態に係るPETボトル2は良好なブロー成形性で製造することができるとともに、充分な耐熱性を有しており、したがって、本実施形態に係る充填体70の製造方法によれば、中温充填に適用可能な耐熱性を有するPETボトル2、及び飲料50が中温充填された充填体70をインラインで作製することができることが示された。
本開示は、内容物として液体が充填される種々の充填体70の製造に好適に利用することができる。しかしながら、本開示は、上述された実施形態や実施例に限定されるものではない。本開示の充填体70は、内容物に、例えば、ナチュラルウォーター、ミネラルウォーター、ボトルドウォーター等の各種軟水、及び硬水、フレーバーウォーター等の各種非炭酸飲料、及び炭酸飲料、あるいはしょうゆ、ソース、酢、みりん等の調味料、食用油、酒類を含む食品等、洗剤、シャンプー、化粧品、医薬品、その他を収容した、あらゆる充填体70に有用であり、容器が耐熱性を有するので、自動販売機や店舗等での加温販売にも適している。
1 プリフォーム
2 PETボトル(プラスチックボトル)
10 口部
15 プリフォーム1の胴部
30 PETボトル2の胴部
50 飲料(液体)
60 キャップ
70 充填体
100 製造装置
110 ボトル成形機
111 加熱装置(加熱部)
112 二軸延伸ブロー成形装置(成形部)
117a 胴金型
120 中温充填機
121 フィラ(充填部)
122 キャッパ(装着部)
130 転倒殺菌機(転倒殺菌部)
140 パストライザ(冷却部)
C1 冷却エア
D1 プリフォーム1の外径
D4 PETボトル2の外径
H1 プリフォーム1の胴部15の高さ
H2 PETボトル2の胴部30の高さ

Claims (18)

  1. 口部が非結晶であるプリフォームから成形される耐熱性を有するプラスチックボトルに液体が充填された充填体の製造方法であって、
    前記プリフォームの胴部を加熱する工程と、
    前記プリフォームからアルミニウムによる金型を用いて前記プラスチックボトルをブロ
    ー成形する工程と、
    前記プラスチックボトルに中温の前記液体を充填する工程と、
    前記プラスチックボトルの口部にキャップを装着する工程と、
    前記プラスチックボトルの前記口部と前記キャップとを転倒殺菌する工程と、
    前記プラスチックボトルを冷却する工程と
    を備え、
    前記ブロー成形する工程の中で、前記プラスチックボトルに冷却エアを吹き付ける工程を更に備え、
    前記ブロー成形する工程は、高圧エアを吹き出す工程であり、前記ブロー成形する工程の中で、前記プラスチックボトルに前記冷却エアを吹き付ける工程の前記冷却エアの温度を1〜30℃とし、前記冷却エアの圧力は前記高圧エアの圧力と同程度とし、前記冷却エアの吹き付けの時間は前記高圧エアの1/10程度であり、前記冷却エアの吹き付けの時間は、0.1秒〜1.5秒又は前記高圧エアの時間の1%〜10%のいずれかであり、
    前記プリフォームの前記胴部を110℃以上、135℃以下に加熱し、前記金型の胴金
    型の温度を70℃以上、120℃以下とし、すべての工程をインライン方式で行うことを特徴とする充填体の製造方法。
  2. 前記ブロー成形する工程と前記プラスチックボトルに冷却エアを吹き付ける工程について、前記ブロー成形における高圧エアを吹き込む工程の内でその終了段階から1〜10%の時間において冷却エアC1の割合を漸増させる工程を更に含む請求項1記載の充填体の製造方法。
  3. 前記プラスチックボトルに内表面に前記冷却エアを吹き付ける工程と同時に、前記プラスチックボトルの胴部の外表面側にも前記冷却エアを吹き付ける工程を更に含む請求項1乃至2のいずれか1項に記載の充填体の製造方法。
  4. 前記胴部の外表面への冷却エアの吹き付けは、前記ブロー成形終了後、次の工程に移動するまでに吹き付けが継続する工程を更に含む請求項1記載の充填体の製造方法。
  5. 前記プラスチックボトルの胴部の壁部における厚さ方向の断面の結晶化度は、壁部の外側>=壁部の内側>壁部の内部であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の充填体の製造方法。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の充填体の製造方法において成形されるプラスチックボトルであって、
    前記プラスチックボトルの胴部の結晶化度が20〜39%であることを特徴とする
    プラスチックボトル。
  7. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の充填体の製造方法において成形されるプラスチックボトルであって、
    前記プラスチックボトルの胴部の密度が1.350〜1.380g/cmであること
    を特徴とするプラスチックボトル。
  8. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の充填体の製造方法において成形されるプラスチックボトルであって、
    前記プラスチックボトルの胴部が、10mm×50mmの切り取り片に切り出され、前
    記切り取り片の85℃で、300mm/分での引張破壊ひずみが40%〜75%であるこ
    とを特徴とするプラスチックボトル。
  9. 前記中温の前記液体の温度を45℃〜70℃とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の充填体の製造方法。
  10. 前記プリフォームから前記プラスチックボトルへの縦延伸倍率は1.8〜4.0とする
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の充填体の製造方法。
  11. 前記プリフォームから前記プラスチックボトルへの横延伸倍率は1.8〜3.0とする
    ことを特徴とする 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の充填体の製造方法。
  12. 前記プラスチックボトルを冷却する工程での熱交換液の温度は70℃以下であることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の充填体の製造方法。
  13. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の充填体の製造方法において製造される充填体であって、前記充填体の減圧量が1〜15kPaであることを特徴とする充填体。
  14. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の充填体の製造方法において製造される充填体で
    あって、前記キャップは、充填前には非滅菌であることを特徴とする充填体。
  15. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の充填体の製造方法において成形されるプラスチ
    ックボトルであって、前記プラスチックボトルを構成する素材がポリエチレンテレフタレートであることを特徴とするプラスチックボトル。
  16. 前記プラスチックボトルに冷却エアを吹き付ける工程が省略され、前記胴金型の温度を70℃以上、115℃以下であり、前記プリフォームの前記胴部の温度は、前記胴金型の温度より高いことを特徴とする請求項1項に記載の充填体の製造方法。
  17. 前記プリフォームの前記胴部の温度と前記胴金型の温度は、前記胴金型の温度が70℃から90℃の時は前記プリフォームの前記胴部の温度は、110℃から135℃であり、前記胴金型の温度が110℃の時は前記プリフォームの前記胴部の温度は、115℃から135℃であり、前記胴金型の温度が125℃の時は前記プリフォームの前記胴部の温度は、135℃である請求項16に記載の充填体の製造方法。
  18. 口部が非結晶であるプリフォームから成形される耐熱性を有するプラスチックボトルに液体が充填された充填体の製造装置であって、
    前記プリフォームの胴部を加熱する加熱部と、
    前記プリフォームからアルミニウムによる金型を用いて前記プラスチックボトルをブロ
    ー成形する成形部と、
    前記プラスチックボトルに中温の前記液体を充填する充填部と、
    前記プラスチックボトルの口部にキャップを装着する装着部と、
    前記プラスチックボトルの前記口部と前記キャップとを転倒殺菌する転倒殺菌部と、
    前記プラスチックボトルを冷却する冷却部と
    を備え、
    前記ブロー成形する成形部は、高圧エアと冷却エアを吹き出し装置を備え、前記吹き出し装置は、前記冷却エアの温度を1〜30℃とし、前記冷却エアの圧力は前記高圧エアの圧力と同程度とし、前記冷却エアの吹き付けの時間は前記高圧エアの1/10程度であり、前記冷却エアの吹き付けの時間は、0.1秒〜1.5秒又は前記高圧エアの時間の1%〜10%に調節する装置であり、
    前記加熱部は、前記プリフォームの前記胴部を110℃以上、135℃以下に加熱し、前記金型の胴金型の温度を70℃以上、120℃以下とし、すべての装置がインライン方式で構成されることを特徴とする充填体の製造装置。
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