JP6746861B2 - スクリュー杭接合部材および杭基礎 - Google Patents

スクリュー杭接合部材および杭基礎 Download PDF

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Description

本発明は、太陽光発電パネル用架台の支柱とスクリュー杭とを接合するためのスクリュー杭接合部材および杭基礎に関する。
複数の太陽光発電パネルを縦横に平面的に並べた太陽光発電モジュールを架台によって支持する太陽光発電パネル用架台が知られている。太陽光発電パネル用架台を支持するために種々の基礎構造が知られており、例えばコンクリート基礎、杭基礎等が知られている。
コンクリート基礎は、架台を強固に支持することができるが、多くの作業工数と作業時間を必要とするという課題がある。一方、杭基礎は、地盤に杭を打ち込むことによって固定する方式の基礎であり、施工管理、品質管理の面で有利である。特に、地盤が岩や砂礫等を含まない比較的軟らかい地質であった場合には、架台の柱を直接地盤に打ち込むことによって杭基礎を兼ねることができる。しかし、地盤が岩や砂礫等を含む硬質な土質な場合や地中に障害物等がある場合には、回転しながら打ち込むスクリュー杭を適用する場合が多い。この場合は、別途杭と架台の接合が必要である。
特開2014−148871号公報 特許第5747053号公報
しかしながら、スクリュー杭は、回転させながら地盤に対して規定の深さまで打込まれる。従って、スクリュー杭を規定深さまで打込んだ後、スクリュー杭に架台の支柱を接合するに当たり、架台の支柱に対するスクリュー杭の相対角度を制御することは難しい。そのため、従来においては、架台の支柱に対するスクリュー杭の相対角度の影響を受けないセンターボルトによって、スクリュー杭の杭頭を架台の支柱に締結することで双方を接合していたが、十分な強度を確保することが難しい場合があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、太陽光発電パネル用架台の支柱とスクリュー杭とを接合する、強度の優れたスクリュー杭接合部材を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るスクリュー杭接合部材は以下の構成を採用した。即ち、本発明は、太陽光発電パネル用架台の支柱とスクリュー杭とを接合するためのスクリュー杭接合部材であって、前記スクリュー杭の杭頭部に設けられる杭頭プレート上に設置され、センターボルトを介して当該杭頭プレートと接合される支持底板と、前記支持底板上に立設され、前記支柱と接合される側板部と、を備え、前記側板部は、第1側壁部と、前記第1側壁部の両端部から直交方向に延在して互いに対向配置される第2側壁部および第3側壁部と、を含み、前記第1側壁部、前記第2側壁部および前記第3側壁部の各々が前記支柱とボルト接合されていることを特徴とする。上記構成を採用することにより、スクリュー杭接合部材の剛性を高めることができる。そして、側板部に含まれる第1側壁部、第2側壁部および第3側壁部の各々を支柱とボルト接合することで、支柱と側板部
との接合強度を高めることができ、より大きな外力に対しても抵抗することが可能となる。
また、本発明において、前記側板部は、筒形形状の横断面を有していても良い。これによれば、スクリュー杭接合部材の剛性をより一層高くすることができる。
また、本発明において、前記第1側壁部、前記第2側壁部および前記第3側壁部の各々は、上下方向に沿った複数箇所で前記支柱とボルト接合されていても良い。このように構成することで、支柱とスクリュー杭接合部材とが相対回転することを抑制できる。
また、本発明において、前記第1側壁部における前記支柱とのボルト接合位置と、前記第2側壁部および第3側壁部における前記支柱とのボルト接合位置とが、高さ方向にずれた位置に設定されていても良い。これによれば、各側壁部におけるボルトの締結作業を円滑に行うことができる。
また、本発明において、前記スクリュー杭は、杭頭プレートの下方に位置する杭本体を有し、前記支持底板における端縁と、前記杭本体の外周壁とが平面的に対応する位置に設けられていても良い。このように構成することで、杭頭プレートに折れ曲がり等の変形が生じることを抑制できる。
また、本発明において、前記側板部に水抜き孔が設けられていても良い。これによれば、スクリュー杭接合部材や支柱に錆びが発生し難くなる。
本発明によれば、太陽光発電パネル用架台の支柱とスクリュー杭とを接合する、強度の優れたスクリュー杭接合部材を提供することができる。
図1は、実施形態1に係る実施形態に係る太陽光発電装置の斜視図である。 図2は、実施形態1に係るスクリュー杭を示す図である。 図3は、実施形態1に係る架台の支柱、スクリュー杭接合部材、スクリュー杭の分解図である。 図4は、実施形態1に係るスクリュー杭接合部材によって支柱およびスクリュー杭を接合した状態を示す図である。 図5Aは、実施形態1に係る架台の支柱の下端部に杭基礎を接合した状態の横断面図である。 図5Bは、実施形態1に係る架台の支柱の下端部に杭基礎を接合した状態の縦断面図である。 図6は、実施形態1に係るスクリュー杭接合部材のスクリュー杭との接合部における外力への抵抗メカニズムについて説明する図である。 図7は、実施形態1に係るスクリュー杭接合部材の支柱との接合部における外力への抵抗メカニズムについて説明する図である。 図8は、実施形態1に係るスクリュー杭接合部材の水抜き孔の変形例を示す図である。 図9は、実施形態1に係るスクリュー杭接合部材における支持底板の端縁と杭本体の外周壁との位置関係を説明する図である。 図10は、実施形態1に係るスクリュー杭接合部材を種々の支柱に接合する場合のバリエーションについて説明する図である。
次に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。以下の説明は例示であり、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る実施形態に係る太陽光発電装置1の斜視図である。太陽光発電装置1は、太陽光発電パネル用架台(以下、単に「架台」という)2と、この架台2に設置された太陽光発電モジュール3、杭基礎4等を備える。太陽光発電モジュール3は、架台2上に縦横に平面的に並べられた複数の太陽光発電パネル30を含んでいる。
架台2は、フレーム21と、支柱22を有する。フレーム21は、横架部材が格子状に組み上げられることで構成されており、太陽光発電モジュール3を設置する設置面を構成する。支柱22は、フレーム21を支持する柱であり、鉛直方向に延びると共に、その下端部が杭基礎4に接合されている。
杭基礎4は、スクリュー杭5と、このスクリュー杭5の杭頭部(頭頂部)に取り付けられるスクリュー杭接合部材6とを含んで構成されている。図2は、実施形態1に係るスクリュー杭5を示す図である。スクリュー杭5は、先端が徐々に細くなる鋼管製の杭本体51、杭本体51の杭頭部(頭頂部))に設けられた板状の杭頭プレート52、杭本体51の外周に螺旋状に設けられた杭はね53(ねじ山)によって構成されている。
杭本体51のうち、杭はね53が設けられている部分(下部)は地中に埋設される部分であり、根入れ長に相当する。但し、根入れ長は、杭頭プレート52側の杭はね53が設けられていない部分の一部を含めることもできる。根入れ長は、支持力を確保するために必要とされる長さとして設計される。杭本体51のうち、杭はね53が設けられていない部分(上部)は、地盤面(GL)より上に露出する部分である。杭はね53が設けられていない部分(上部)の長さは、地盤面の起伏や勾配に応じて適宜変更することができる。これにより、地盤面の起伏や勾配に関わらず、スクリュー杭5の杭頭プレート52の高さを揃えることができる。その結果、架台2を水平に設置することができる。
次に、スクリュー杭接合部材6の詳細について説明する。スクリュー杭接合部材6は、スクリュー杭5と架台2の支柱22を接合する接合部材である。図3〜図7は、実施形態1に係るスクリュー杭接合部材6を説明する図である。図3は、実施形態1に係る架台2の支柱22、スクリュー杭接合部材6、スクリュー杭5の分解図である。図4は、実施形態1に係るスクリュー杭接合部材6によって支柱22およびスクリュー杭5を接合した状態を示す図である。言い換えると、実施形態1に係る架台2の支柱22の下端部22aに杭基礎4を接合した状態を示す図である。なお、図3、4においては、支柱22の下端部22a側の領域のみを図示している。図5Aは、実施形態1に係る架台2の支柱22の下端部22aに杭基礎4を接合した状態の横断面図である。図5Bは、実施形態1に係る架台2の支柱22の下端部22aに杭基礎4を接合した状態の縦断面図である。
図3に示すように、本実施形態における杭頭プレート52は、六角形である。但し、杭頭プレート52は他の形状、例えば円形であっても良いし、他の多角形であっても良い。杭頭プレート52の平面中央部には、貫通孔54が設けられている。この貫通孔54は、スクリュー杭5の中心軸と同軸に設けられている。また、図5Bに示すように、杭頭プレート52の裏面52aには、ナット52bが溶接されている。このナット52bは、杭頭プレート52の貫通孔54に位置が対応しており、センターボルト7を螺合させることができるように構成されている。
スクリュー杭接合部材6は、支持底板60と、支持底板60に立設された側板部61を有する。支持底板60は、四角形の金属製プレートであり、その中心に貫通孔60aが設
けられている。また、支持底板60は、杭頭プレート52よりも小さく、杭頭プレート52上に重ねられた際、支持底板60全体が杭頭プレート52によって支持されるように構成されている(図4を参照)。
また、支持底板60の貫通孔60aは、杭頭プレート52の貫通孔54の径と一致している。支持底板60の貫通孔60aおよび杭頭プレート52の貫通孔54には、センターボルト7の軸部7aに挿通することができる。スクリュー杭接合部材6とスクリュー杭5の接合は、センターボルト7によってなされている。スクリュー杭5の杭頭プレート52の上に、スクリュー杭接合部材6の支持底板60を設置し、支持底板60側から貫通孔60aおよび貫通孔54にセンターボルト7の軸部7aを挿通し、杭頭プレート52の裏面52aに溶接されているナット52bに螺合させることで、支持底板60が杭頭プレート52接合される。
スクリュー杭接合部材6の側板部61は、横断面がロの字形状の閉断面を有するボックス構造となっており、支持底板60に対して溶接されることで一体されている。より詳しくは、側板部61は、略コの字形状の横断面を有する第1部材62と、平板状の第2部材63とが、溶接によって一体に接合されることで形成されている。ここで、側板部61における第1部材62は、例えば鋼製の平板を略コの字形状に折り曲げることで形成されており、第1側壁部62a、第2側壁部62b、第3側壁部62cを含む。第2側壁部62bおよび第3側壁部62cは、第1側壁部62aの両端から当該第1側壁部62aの延在方向と直交方向に延在し、互いに対向配置されている。上記のように、第1部材62および第2部材63が互いに溶接されることで一体に接合されることでロの字形状の閉断面を有する側板部61をなし、このように構成された側板部61が支持底板60に溶接されることでスクリュー杭接合部材6が構成されている。即ち、スクリュー杭接合部材6の側板部61は筒形形状の横断面を有している。
図3に示すように、スクリュー杭接合部材6の側板部61における第1部材62のうち、第1側壁部62a、第2側壁部62b、第3側壁部62cのそれぞれにはボルト挿通孔64a〜64cが設けられている。ボルト挿通孔64aは、第1側壁部62aに設けられた貫通孔であり、図3に示す例では、第1側壁部62aの上下方向に2本、左右方向に2本並んで配置されている。ボルト挿通孔64bは、第2側壁部62bに設けられた貫通孔であり、図3に示す例では、第2側壁部62bの上下方向に2本並んで配置されている。また、ボルト挿通孔64cは、第3側壁部62cに設けられた貫通孔であり、図3に示す例では、第3側壁部62cの上下方向に2本並んで配置されている。スクリュー杭接合部材6は、側板部61を架台2の支柱22とボルトを介して一体に接合される。側板部61における第1部材62のボルト挿通孔64a〜64cは、支柱22と接合するボルトを挿通するための挿通孔である。
図3に示すように、架台2の支柱22は、略コの字の横断面形状を有している。以下、略コの字形状を形成する支柱22の3面を、それぞれ第1主面221、第2主面222、第3主面223と呼ぶ。第2主面222および第3主面223は、第1主面221の両端から当該第1主面221の延在方向と直交する方向に延在し、互いに対向配置されている。なお、支柱22は、例えば金属板を略コの字形状に折り曲げ成形することで構成されていても良い。なお、図3に示すように、支柱22の第2主面222および第3主面223の間は開放面224となっている。
次に、架台2の支柱22とスクリュー杭接合部材6との接合について説明する。図4および図5に示すように、支柱22の下端部22aは、スクリュー杭接合部材6における側板部61の外側に被せられた状態でボルト接合されるように構成されている。より詳しくは、支柱22の下端部22aにおける第1主面221、第2主面222、第3主面223
が、スクリュー杭接合部材6の側板部61における第1側壁部62a、第2側壁部62b、第3側壁部62cとそれぞれ対向するように覆い被せられる。また、支柱22の開放面224には、スクリュー杭接合部材6の側板部61における第2部材63が位置付けられている。
また、図3に示すように、支柱22の下端部22bの各面には、貫通孔が穿設されている。具体的には、支柱22の下端部22bにおける第1主面221には、第1側壁部62aのボルト挿通孔64aに対応する4箇所に、ボルト挿通孔221aが穿設されている。また、支柱22の下端部22bにおける第2主面222には、第2側壁部62bのボルト挿通孔64bに対応する2箇所に、ボルト挿通孔222aが穿設されている。同様に、支柱22の下端部22bにおける第3主面223には、第3側壁部62cのボルト挿通孔64cに対応する2箇所に、ボルト挿通孔223aが穿設されている。
架台2の支柱22とスクリュー杭接合部材6との接合に当たり、スクリュー杭5に接合したスクリュー杭接合部材6に対して、架台2の支柱22をスクリュー杭接合部材6における側板部61の外側に被せるように仮置きする。そして、スクリュー杭接合部材6における側板部61の各ボルト挿通孔64a〜64cと、支柱22側に設けられている各ボルト挿通孔221a〜223aを位置合わせし、ボルト8およびナット9によって両部材をボルト接合する。本実施形態において、ボルト8はハイテンションボルト(高張力ボルト)であり、所定の締付けトルクを導入して締結される。これにより、架台2の支柱22とスクリュー杭接合部材6とが一体に接合される。言い換えると、スクリュー杭接合部材6を介して、架台2の支柱22とスクリュー杭5とが一体に接合される。このように、ボルト8に導入された締付けトルクによって、支柱22の内面と側板部61の外面とが密着した状態で摩擦接合される。
以上のように、本実施形態における太架台2の支柱22とスクリュー杭5とを接合するスクリュー杭接合部材6は、スクリュー杭5の杭頭プレート52上に設置される支持底板60をセンターボルト7によって接合する構造を採用している。このように、スクリュー杭5とスクリュー杭接合部材6との接合を、スクリュー杭5の軸中心と同軸配置されるセンターボルト7を介して行うことによって、地盤への打ち込み(埋め込み)が完了した時点におけるスクリュー杭5の回転位置に関わらず、スクリュー杭接合部材6を所望の方向に向けた状態でスクリュー杭5と接合することができる。なお、センターボルト7は、所定のトルクを導入して締結しても良い。これにより、支柱22からスクリュー杭接合部材6に捻じりモーメントが繰り返し作用しても、センターボルト7が緩むことをより一層抑制することができる。
ここで、図6は、実施形態1に係るスクリュー杭接合部材6のスクリュー杭5との接合部における外力への抵抗メカニズムについて説明する図である。図6に示すように、スクリュー杭接合部材6に作用する軸力(引張力)Ft、せん断力Fs、モーメントMに対して、スクリュー杭接合部材6の側板部61の圧縮力とセンターボルト7の引張力による偶力によって軸力(引張力)FtおよびモーメントMに抵抗し、センターボルト7の一面せん断抵抗によってせん断力Fsに抵抗することができる。
次に、図7は、実施形態1に係るスクリュー杭接合部材6の支柱22との接合部における外力への抵抗メカニズムについて説明する図である。図7に示すように、支柱22からスクリュー杭接合部材6に作用する軸力(引張力)Ft、モーメントMに、スクリュー杭接合部材6の側板部61と支柱22の側面とを接合するボルト8に導入されたトルクによる摩擦抵抗による偶力によって抵抗することができる。
そして、本実施形態におけるスクリュー杭接合部材6は、支持底板60上に立設され、
支柱22と接合される側板部61を有し、側板部61は、少なくとも第1側壁部62aと、この第1側壁部62aの両端部から直交方向に延在し、互いに対向配置される第2側壁部62bおよび第3側壁部62cを含み、これら第1側壁部62a、第2側壁部62b、および第3側壁部62cのそれぞれを支柱22とボルト接合するように構成した。これによれば、スクリュー杭接合部材6の剛性を高めることができ、架台2の支柱22から伝達される、より大きな外力に対しても抵抗することができる。特に、本実施形態においては、側板部61の横断面を、箱形に閉じた閉断面構造としているので、スクリュー杭接合部材6の剛性を極めて高くすることができる。
更に、本実施形態におけるスクリュー杭接合部材6によれば、側板部61における第1側壁部62a、第2側壁部62b、第3側壁部62cのそれぞれを、支柱22の側面に対して摩擦接合するようにしたので、より大きな軸力(引張力)FtとモーメントMに対して抵抗することができる。また、本実施形態によれば、スクリュー杭接合部材6の側板部61を支柱22に対して接合するボルト8をハイテンションボルトとし、十分な締結トルクを導入することとしたので、支柱22からスクリュー杭接合部材6に伝達されるモーメントに起因する支柱22と側板部61とのずれ変形を好適に抑制できる。これにより、支柱22とスクリュー杭接合部材6との接合部に大きな回転角が生じることを防ぐことができる。その結果、架台2の変形を抑制し、各部材に過度の負荷が掛かることを抑制することができる。
なお、本実施形態に係るスクリュー杭接合部材6の側板部61は、図3及び図4等に示すように、略コの字形状の横断面を有する第1部材62に比べて平板形状を有する第2部材63の方が、相対的に上端高さが低くなっている。これによれば、スクリュー杭接合部材6を製作する際、スクリュー杭接合部材6の支持底板60に対して側板部61を溶接し易いという利点がある。さらに、ボルト接合スクリュー杭接合部材6と支柱22を接合する際、ボルト挿通孔64a〜64cに対してボルト8の挿通を行い易いという利点がある。
また、本実施形態に係るスクリュー杭接合部材6の側板部61は、図5Bに示すように、第1側壁部62aにおける支柱22とのボルト接合位置と、第2側壁部62bおよび第3側壁部62cにおける支柱22とのボルト接合位置とが、高さ方向にずれた位置に設定されている。より詳しくは、第1側壁部62aにおけるボルト挿通孔64aと、第2側壁部62bにおけるボルト挿通孔64bが異なる高さに配置され、第1側壁部62aにおけるボルト挿通孔64aと第3側壁部62cにおけるボルト挿通孔64cが異なる高さに配置されている。
第1側壁部62aと、その両端部に接続される第2側壁部62bおよび第3側壁部62cとにおいて、ボルト接合位置を互いに異なる高さに設定することで、ボルト8をトルク締めする際に、既にトルク締めされたボルト8と干渉することがなく、円滑にボルト8の締結を行うことができる。例えば、図5Bに示す例では、先ず、側板部61の第1側壁部62aの下段に設けられたボルト挿通孔64aにボルト8を差し込み、締結する。次に、第2側壁部62bの下段に設けられたボルト挿通孔64bと第3側壁部62cの下段に設けられたボルト挿通孔64cにボルト8を差し込み、締結する。上記のように、第1側壁部62aと第2側壁部62bにおけるボルト接合位置が異なる高さに設定され、第1側壁部62aと第3側壁部62cにおけるボルト接合位置が異なる高さに設定されているため、第2側壁部62bおよび第3側壁部62cの下段位置におけるボルト8の締結時に、第1側壁部62aの下段に締結されているボルト8が邪魔になることがない。そして、第2側壁部62bおよび第3側壁部62cの下段位置におけるボルト8の締結後は、第1側壁部62aの上段に設けられたボルト挿通孔64aを用いてボルト8を締結し、次いで、第2側壁部62bの上段に設けられたボルト挿通孔64bと第3側壁部62cの上段に設け
られたボルト挿通孔64cを用いてボルト8の締結を行うことで、円滑にボルトの締結作業を行うことができる。
なお、図3、図4等に示す符号10は、水抜き用孔である。本実施形態におけるスクリュー杭接合部材6によれば、側板部61に水抜き孔10を設けているため、水抜き孔10よりも高い位置まで側板部61の内側に水が溜まることを抑制できる。これにより、スクリュー杭接合部材6および支柱22を錆び難くすることができる。なお、本実施形態においては、側板部61における第2部材63に設けているが、図8に示すように側板部61における第1部材62に水抜き孔10を設けても良い。図8に示す例では、側板部61における第1部材62の第3側壁部62cに水抜き孔10が設けられている。また、図3、図8等に示すように、水抜き孔10は側板部61の下端部に設けることが好ましく、側板部61が支持底板60の上面と同じレベルに設けることが特に好ましい。これにより、側板部61の内側に入り込んだ水の殆ど全てを外部に排出することができ、スクリュー杭接合部材6および支柱22に錆びがより一層発生し難くなる。
また、本実施形態におけるスクリュー杭接合部材6によれば、側板部61の第1側壁部62a、第2側壁部62b、第3側壁部62cの各々において、上下方向に複数のボルト挿通孔64a〜64cを配列するようにした。このように、側板部61の第1側壁部62a、第2側壁部62b、第3側壁部62cの各々において、上下方向に沿った複数の箇所で支柱22とボルト接合することで、支柱22からスクリュー杭接合部材6に作用するモーメントに起因するスクリュー杭接合部材6および支柱22間の回転ずれを好適に抑制することができる。なお、本実施形態における側板部61の第2側壁部62bは、2つのボルト挿通孔64bを上下方向に沿って配列しているが、3つ以上のボルト挿通孔64bを上下方向に沿って配列しても良い。同様に、第3側壁部62cは、2つのボルト挿通孔64cを上下方向に沿って配列しているが、3つ以上のボルト挿通孔64cを上下方向に沿って配列しても良い。また、側板部61の第1側壁部62aについても同様である。なお、側板部61の第1側壁部62aは、上下方向に配列される2つのボルト挿通孔64aからなるボルト挿通孔列が2セット(2組)設けられている。このように、側板部61の各面(第1側壁部62a、第2側壁部62b、第3側壁部62c)に設けるボルト挿通孔の数、即ち、ボルト接合の本数は構造計算によって必要十分な本数に適宜設定することができる。
また、本実施形態におけるスクリュー杭接合部材6によれば、図9に示すように、支持底板60における端縁60aと、スクリュー杭5における杭本体51の外周壁51aとが平面的に対応する位置に設けられている。これによれば、架台2の支柱22からスクリュー杭接合部材6に伝達された外力を、スクリュー杭接合部材6の支持底板60からスクリュー杭5の杭頭プレート52を介して杭本体51に順次伝達する際、杭頭プレート52が変形することを抑制することができる。即ち、支持底板60における端縁60aの位置がスクリュー杭5における杭本体51の外周壁51aよりも外側に位置する場合、杭頭プレート52のうち、杭本体51の外周壁51aよりも外側に張り出した部分を支持底板60の端縁60aが下方に押し込むこと等に起因して、杭頭プレート52の張り出し部分に変形が生じることが懸念される。これに対して、本実施形態におけるスクリュー杭接合部材6によれば、支持底板60における端縁60aと杭本体51の外周壁51aを平面的に対応する位置に設けるようにしたので、杭頭プレート52に折れ曲がり等の変形が生じることを抑制できる。
なお、以上述べた実施形態は本発明を説明するための一例であって、本発明の本旨を逸脱しない範囲内において上記の実施形態には種々の変更を加え得る。例えば、スクリュー杭接合部材6は、種々の形状を有する支柱とスクリュー杭5とを接合することができる。図10は、実施形態1に係るスクリュー杭接合部材6を種々の支柱22に接合する場合の
バリエーションについて説明する図である。図10(a)は、角形鋼管の支柱22をスクリュー杭接合部材6に接合する態様を示す図である。図10(b)は、C形チャンネルの支柱22をスクリュー杭接合部材6に接合する態様を示す図である。図10(c)は、H形鋼の支柱22をスクリュー杭接合部材6に接合する態様を示す図である。なお、図中の鎖線は、スクリュー杭接合部材6の側板部61と支柱22とのボルト接合位置を例示したものである。
また、上述の実施形態に係るスクリュー杭接合部材は、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者にとって自明である。
1・・・太陽光発電装置
2・・・太陽光発電パネル用架台
3・・・太陽光発電モジュール
4・・・杭基礎
5・・・スクリュー杭
6・・・スクリュー杭接合部材
7・・・センターボルト
8・・・ボルト
22・・・支柱
60・・・支持底板
61・・・側板部
62・・・第1部材
62a・・・第1側壁部
62b・・・第2側壁部
62c・・・第3側壁部
63・・・第2部材

Claims (5)

  1. 太陽光発電パネル用架台の支柱とスクリュー杭とを接合するためのスクリュー杭接合部材であって、
    前記スクリュー杭の杭頭部に設けられる杭頭プレート上に設置され、センターボルトを介して当該杭頭プレートと接合される支持底板と、
    前記支持底板上に立設され、前記支柱と接合されると共に筒形形状の横断面を有する側板部と、
    を備え、
    前記側板部は、第1側壁部と、前記第1側壁部の両端部から直交方向に延在して互いに対向配置される第2側壁部および第3側壁部と、を含む第1部材と、当該第1部材における第2側壁部と第3側壁部とを連結すると共に第1側壁部と対向する第2部材と、を有し、前記第1側壁部、前記第2側壁部および前記第3側壁部の各々が前記支柱とボルト接合されていると共に前記第1部材の上端高さに比べて前記第2部材の上端高さの方が相対的に低い、
    スクリュー杭接合部材
  2. 前記第1側壁部、前記第2側壁部および前記第3側壁部の各々は、上下方向に沿った複数箇所で前記支柱とボルト接合されている、請求項1に記載のスクリュー杭接合部材。
  3. 前記第1側壁部における前記支柱とのボルト接合位置と、前記第2側壁部および第3側壁部における前記支柱とのボルト接合位置とが、高さ方向にずれた位置に設定されている、請求項1又は2に記載のスクリュー杭接合部材。
  4. 前記側板部に水抜き孔が設けられている、請求項1から3の何れか一項に記載のスクリュー杭接合部材。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載のスクリュー杭接合部材と、
    前記スクリュー杭接合部材の前記支持底板にセンターボルトを介して前記杭頭プレートが接合された前記スクリュー杭と、
    を備える、
    杭基礎。
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