JP6103600B2 - 太陽光発電ユニットの設置方法 - Google Patents

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Description

本発明は、地盤改良や養生を必要とせず休耕田に太陽光発電ユニットを設置可能な太陽光発電ユニットの設置方法に関する。
従来の太陽光発電ユニットを設置するための構造材は、基礎ブロックと、該基礎ブロックの上に設置される柱部材と、該柱部材の上端に設置されるフレーム材とから構成されている。例えば、基礎ブロックを地盤上に三つ設置した後、フレーム材を用いて、それぞれの基礎ブロックを頂点とする三角形を形成し、三角形のフレーム材の上に太陽光発電ユニットを支持する方法である。
基礎ブロックは、太陽光発電ユニットが風荷重等で転倒しないよう一定の大きさ(重量)を確保する必要がある。そのため、一定の重量を確保でき安価に施工できる点から鉄筋コンクリートを使用し、基礎ブロックと該基礎ブロックの上に垂直方向に配置した柱部材の下端部をアンカーで固定し、柱部材の上端部にフレーム材を傾斜を与えて固定する。
また基礎ブロックは、柱部材毎に形成され、アンカー等で地面に固定されているが、台風などで強風が吹いた場合には、太陽光発電ユニットが受ける風荷重に耐えられずに基礎ブロックが地面から浮き上がってしまい、結果として太陽光発電ユニットが破損してしまう問題がある。
そこで、強風が吹いても基礎ブロックが浮き上がらない設置方法として、地面に対して垂直方向に配置された複数の柱部材と、当該複数の柱部材に対して垂直(地面に対して水平)方向に配置され、柱部材の下部と接続される接続部材を、基礎形成用に掘った溝内に接続した状態で入れ、前記溝内にコンクリートを流し込んで形成した基礎部材からなる太陽光発電パネルの載置架台および該載置架台を有する太陽光発電装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載された方法によれば、柱部材をアンカーボルトに固定するよりも確実に強固に地面に固定することができ、また基礎形成用に溝を掘りコンクリートを流し込んでいるので、基礎ブロックを置いただけの従来の方法よりも浮き上がりを防止することができる。また、既に固まったコンクリート製の基礎ブロックを埋める方法よりも、コンクリートが土壌内に浸み亘るので地面に強固に固定することができる。
しかし、上記の方法では太陽光発電ユニットを使用している間はよいが、撤去したあとに基礎としていたコンクリートを取り除き、形成した溝を埋め戻さなければならず、場合によっては地盤改良しなければならない問題がある。
また、コンクリートを使用せずに浮き上がりを防止する方法として、一定の面積を有する鉄板を地面に対して水平に配置し、前記鉄板に対して垂直方向に溶接された支柱とからなる架台基礎を、50cm〜80cm程度の深さまで掘った地面に配置して埋め戻す、土の重量を利用した埋め込み式の方法がある(例えば、特許文献2)。
特許文献2に記載された方法によれば、太陽光発電ユニットに強風が当たり支柱および基礎に揚力が生じた場合でも、太陽光発電ユニットの重量と鉄板の表面に掛かる埋め戻した土の重量を利用することで、浮き上がることがなく、またコンクリートを打設する手間がかからず、埋め戻しには掘り返した土が使えるので経済的である、としている。
しかし、上記の方法は、まず設置する時には、架台基礎を地面に埋めるための深さ50cm〜80cm程度の竪穴を掘る必要があり、また掘り起こした穴が崩れてこないよう安息角部分も掘る必要があるため、全体として角錐形状に掘らなければならないことから、多大な手間と時間がかかってしまう問題がある。また、撤去する時には、設置時と同程度の土を掘り返さなければならず、同様の手間と時間がかかってしまう問題もある。そのため、一旦太陽光発電ユニットを設置してしまうと、太陽光発電ユニットを撤去した跡地の再利用が難しくなる。一方で、田んぼは、宅地や畑に比べて地盤が緩いため、太陽光発電ユニットを安定に設置することが難しいという問題もある。
特開2014−031627号公報 特開2014−037756号公報
本発明は、前記の現状に鑑み、設置時や撤去時に地面を掘り起こす必要がなく、基礎コンクリートの設置、撤去の手間が掛からず、地盤改良あるいは養生をする必要がなく、機械力を要しない簡単な作業で、かつ短時間に設置できる太陽光発電ユニットの設置方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、下記の構成による太陽光発電ユニットの設置方法を提供する。
(1)地盤改良や養生を必要とせず休耕田に広範囲に太陽光発電ユニットを設置可能な太陽光発電ユニットの設置方法であって、
雌ねじ部分を有する梁固定部材と、該梁固定部材に連結または結合される梁部材とを用いて休耕田のあぜ道側から複数の格子状ユニットを組み立てた後、
前記梁固定部材の雌ねじ部分に、雄ねじ部分を有するアンカーボルトを挿入し、その前端部を休耕田の土中にねじ込むとともに、前記雌ねじ部分と雄ねじ部分とを螺合させることによりアンカーボルトを固定した後、
前記格子状ユニットの上に床材を架け渡して仮設道路を敷設し、該仮設道路を順次あぜ道側から奥へと延設した後、
前記奥からあぜ道側へと順次仮設道路用の床材を取り除いた格子状ユニットの上に太陽光発電ユニットを設置することを特徴とする設置方法。
(2)前記格子状ユニットを構成する梁固定部材の間隔を、太陽光発電ユニットの横幅の整数倍にする、前記(1)に記載の設置方法。
(3)前記梁部材が、格子状ユニットの水平を確保するためのレベル調整部材を備えている、前記(1)または(2)に記載の設置方法。
(4)前記アンカーボルトが、前端部にフリクションまたは/および可動式の吐出部を備えている、前記(1)から(3)のいずれかに記載の設置方法。
(5)前記仮設道路が、作業用道路および点検・監視・清掃・メンテナンスのための移動用通路として用いられる、前記(1)から(4)のいずれかに記載の設置方法。
本発明によれば、梁固定部材と梁部材を用いて、休耕田のなかで格子状ユニットを組み立てた後、梁固定部材にアンカーボルトを挿入して格子状ユニットを地盤に固定するだけなので、太陽光発電ユニットの設置時に地盤面を掘り起こす必要がなく、広範囲にしかも短期に、休耕田に太陽光発電ユニットを設置することができる。先にアンカーボルトを挿入し、該アンカーボルトをユニットの支柱とする太陽光発電ユニットの設置方法で生じうるアンカーボルトの挿入位置のズレや誤りがなく、またアンカーボルト挿入後にユニットの調整を行う必要がないので、位置調整が容易である。さらに、撤去時にコンクリートの解体、地盤の掘り起こしあるいは養生をする必要がないので、休耕田を使用する状況になった場合には、速やかに耕作田に変換することができる。
格子状ユニットを構成する梁固定部材の間隔を、太陽光発電ユニットの縦横幅の整数倍とすることにより、太陽光発電ユニットが格子状ユニットを跨いで設置されることがなくなるため、太陽光発電ユニットを強固に固定することができるだけでなく、太陽光発電ユニットの設置個数の把握も容易になる。加えて、太陽光発電ユニットを一部解体する必要がある場合でも、格子状ユニットの梁部材が太陽光発電ユニットの横幅の整数倍間隔で設置されているため、必要な数だけを解体することも容易である。
レベル調整部材を梁部材に備えることにより、凹凸のある地盤面に対しても簡単な調整で格子状ユニットを容易に水平に設置することができる。
アンカーボルトの前端部にフリクションまたは/および可動式の吐出部を備えていることにより、土中でアンカーボルトが土に接する表面積が増加し、土中に挿入したアンカーボルトが地盤面に対してより強固に固定されるため、強風時にもアンカーボルトのフリクションまたは/および可動式の突出部が浮き上がることがなく太陽光発電ユニットが破損する心配がない。また、休耕田の土質に関係なく容易に太陽光発電ユニットを設置することができる。
ユニット構成部材を積載したトラックが侵入するための作業用道路と、作業員が移動するための移動用通路を併設することにより、作業用道路を解体した後に地盤面や格子状ユニットを足場にする必要がないので、安全性確保、作業効率向上、工期の短縮等を図ることができる。
本発明の概要を示す鳥瞰図である。 本発明の格子状ユニットを示す部分斜視図である。 本発明の(a)アンカーボルトを挿入し始めた状態の例を示す断面図、(b)アンカーボルトを固定した状態の例を示す断面図である。 本発明の格子状ユニットを休耕田全体に設置した状態の例を示す鳥瞰図である。 本発明の太陽光発電ユニットを休耕田全体に設置した状態の例を示す鳥瞰図、太陽光発電ユニットの拡大表示図の例である。
本発明は、地盤改良や養生を必要とせず休耕田に広範囲に太陽光発電ユニットを設置可能な太陽光発電ユニットの設置方法である。以下、図面に基づいて本発明を具体的に説明する。
図1は、本発明における、休耕田2内で格子状ユニット10を組み立てる作業状態を示す概略図である。図1に示すように、先ず、搬入車輌5(例えば2tトラック)が通れる道路幅のあぜ道3から、あぜ道3側の休耕田2内に、揚重機6で重量資材である梁固定部材11と梁部材12を吊り入れ、これらの部材を用いて、休耕田2の地盤面に順次格子状ユニット10を組み立てて行く。13は、組み立てた格子状ユニット10の上に載置した床材(即ち仮設道路7)を示している。揚重機6は、トラックの荷台等に搭載可能なものを適宜使用することが好ましい。
なお、図1において、あぜ道4は、田んぼと田んぼの間に設けられた、車輌は通ることができないが人は通ることができる幅のものを示している。
格子状ユニット10の組み立て方法としては、梁固定部材11と梁部材12を別々の部材として搬入し、これらを田んぼ内で連結または結合して格子状ユニットを組み立てる方法、あるいは、予め梁固定部材11と梁部材12を溶接した溶接資材(例えば、梁固定部材11を中心に十字形に梁部材12を結合した溶接資材等)を搬入し、これらを田んぼ内で連結または結合して組み立てる方法があり、いずれの方法でもよい。
1個の格子状ユニットの組み立てには、別々の部材として搬入した場合、4個の梁固定部材と4個の梁部材が必要であり、梁固定部材と梁部材との溶接個所が8箇所となる。一方、溶接資材として搬入した場合、4個の溶接資材が必要であり、溶接個所が4箇所となる。従って、溶接資材を搬入することで、工事期間が短縮される利点がある。
図2は、本発明の格子状ユニット10の部分斜視図を示したものである。図2に示すように、格子状ユニット10は、雌ねじ部分110が形成された梁固定部材11と、該梁固定部材11に連結または結合される梁部材12とから構成されているが、該梁固定部材11は、その略中央部にアンカーボルトと螺合する雌ねじ部分110が形成されている点に特徴を有している。このような雌ねじ部分110を形成した梁固定部材11を用いることで、アンカーボルトの固定が可能になるだけでなく、地盤の緩い田んぼ内でも、機械を使わずに格子状ユニットを組み立てることができる。
梁固定部材11としては、略中央部にアンカーボルトと螺合する雌ねじ部分110を形成した鋼材等を使用することができ、例えば、中空鋼管、角型鋼管、大型ナット等に雌ねじ部分を形成したもの等が挙げられる。雌ねじ部分の直径φは、限定されないが、好ましくは約30〜200mmである。
梁固定部材11の形状は、その周囲に梁部材12と連結または結合可能な部分が4ヶ所以上形成されていることを要するが、四角柱状、八角柱状、十二角柱状等の多角柱状や、円柱形状に4辺を形成した形状等であってもよい。
また梁部材12は、その端部が梁固定部材11と連結または結合されることで、格子状のユニット10を形成するものであれば、公知の部材を適宜使用することができ、例えば、H形鋼、I形鋼、溝形鋼、角形鋼管等の形鋼梁、ハニカムビーム、ラチス梁、トラス梁、ボックス梁等が挙げられる。これらの部材は、1種または2種以上を組み合わせて用いることもできる。なお、図2は、梁部材12としてH形鋼梁を用いた例を示している。
梁部材12の長さは、特に限定はないが、約5〜6mであると運搬および設置時の取扱いが容易である。短すぎると、休耕田の全体に太陽光発電ユニットを設置しようとした場合、土台となる格子状ユニット10の設置個数が多くなることで、資材量が多大になり、それによってコスト高、工事期間が長くなる等の不都合が生じる。また、長すぎると、設置時における周囲の安全面や強度面で課題が生じるため、運搬車両や搬入経路を確保することが難しくなる。梁部材12と梁固定部材11とを溶接した溶接資材にする場合は、各梁部材の長さは、上記梁部材12の半分の長さ(約2.5〜3m)にすることが好ましい。
梁部材12は、梁固定部材11と連結または結合される端部の少なくとも一端側に、地盤面20に対して梁部材12を水平に配置するためのレベル調整部材120を備えていることが望ましい。これにより、凹凸のある地盤面に対しても、容易に梁部材を水平に配置することができ、太陽光発電ユニットを安定的に設置することができる。レベル調節部材120としては、例えば、市販のアジャスター等を用いることができ、レベル調整部材120の固定方法については、公知の方法を用いればよい。
梁固定部材11と梁部材12の連結または結合方法としては、溶接など公知の方法を用いることができるが、例えば、各部材の連結部分に貫通孔を有する部材を用い、該貫通孔を介して、ボルトとナットで連結する方法、あるいは、前記梁固定部材11にガセットプレート、リブを溶接してボルトとナットで連結する方法などでもよい。
格子状ユニット10の組み立て方法については、上述した通りであるが、例えば4個の梁固定部材11と4個の梁部材12を用いて、口の字型に1つ目の格子状ユニット10を組み立て、次いで2個の梁固定部材11と3本の梁部材12を用いて、既に組み立てた格子状ユニット10に連続するよう、2つ目以降の格子状ユニットをコの字型に組み立てることにより、井桁状ユニットを組み立てる方法が一般的である。休耕田が四角形でない場合や狭い場合等には、4個の梁固定部材11と4個の梁部材12を用いて組み立てた格子状ユニット10を、連続させずに必要な数だけ独立して組み立ててもよい。
格子状ユニット10の組み立て方法として、梁固定部材11と梁部材12が別部材の場合、および、梁固定部材11の四方に梁部材12を溶接で一体化して十字形の溶接資材にした場合について説明したが、本発明では、これらの方法に何ら限定されるものではなく種々変更することが可能である。
また、格子状ユニット10は、梁固定部材11と梁部材12を連結または結合した1辺の長さを、該格子状ユニット10の上に設置される太陽光発電ユニットの横幅の整数倍に設定することが好ましい。これにより、休耕田の大きさを計測すれば、格子状ユニット10の必要数ならびに設置できる太陽光発電ユニットの最大個数を算出することが容易になる。
図3(a)はアンカーボルト14を挿入し始めた状態、図3(b)はアンカーボルト14の先端を地盤面20に挿入し、雌ねじと雄ねじを螺合して固定した状態を示している。休耕田の中に格子状ユニット10を組み立てた後、図3に示すように、組み立てた格子状ユニット10の梁固定部材11に形成された雌ねじ部分110に、雄ねじ部分140を有するアンカーボルト14を挿入し固定する。かくして、格子状ユニット10は休耕田の地盤面20に固定される。
雄ねじ部分140を有するアンカーボルト14の前端部141が地盤面20から土壌中に挿入され、梁固定部材11に形成された雌ねじ部分110と、アンカーボルト14に形成された雄ねじ部分140とが螺合することで、地盤面20に対してアンカーボルト14が強固に固定される。固定したアンカーボルト14の上部をナット17で締め付けることで、アンカーボルト14の抜けや緩みを防止できる。
アンカーボルト14としては、梁固定部材11に設けられた雌ねじ部分110と螺合する雄ねじ部分140が設けられた、先端が打ち込み式またはねじ込み式が好ましく、これにより、地盤面が緩い田んぼでも人力あるいは小型機械を用いるだけで地盤面に挿入することができる。加えて、設置が容易なだけでなく工事期間を短縮することもできる。また、撤去時には、アンカーボルト14を抜くだけでよいので、撤去後に特別な地盤改良や養生を必要としない利点を有している。
さらにアンカーボルト14は、その前端部141に、フリクションまたは/および可動式の吐出部を備えたものを用いることが好ましい。これにより、挿入されたアンカーボルト14と地盤との接触面積が増えるため、アンカーボルト14がより強力に地盤に固定されることで、仮設道路の上に揚重機等が乗った場合でも、格子状ユニット10の水平を保つことが容易になる。
フリクションを備えたアンカーボルトとしては、摩擦杭等を用いることができる。摩擦杭は、可動式吐出部を備えたものでもよい。また、可動式吐出部を備えたアンカーボルトとしては、例えば、特開2011−231538号公報、特開2001−152451号公報に記載されている型式のものや、ミニティーアンカー等が挙げられる。これらのアンカーボルトは、地盤の状態によって、適宜、単独で用いてもよいし、特許第4169758号公報に記載されている土木工事用杭等を用いてもよい。
次に、図4に示すように、休耕田2内に固定された格子状ユニット10の上に、床材13を敷設し、仮設道路7を設ける。図4は、搬入車輌5(例えば2tトラック)が通れる道路幅のあぜ道3から、奥側へと仮設道路7を延設した状態を示しており、あぜ道3側から休耕田2に格子状ユニット10を5列8段に設置して固定し、そのうち第1から第7段目に床材13を敷設し、第8段目に床材13を敷設していない状態を示している。
この例の場合、先ず、あぜ道3沿いから仮設道路7を敷設し、第1段目の仮設道路7が敷設完了したら、第1段目の仮設道路7の上に搬入車輌5を乗り入れ、仮設道路を敷設する作業を繰り返しながら、順次、あぜ道3側から奥へと延設していく。なお、仮設道路7は、あぜ道3から最も遠い場所に太陽光発電ユニットを吊り込み設置することができる状態にあれば、組み立てた格子状ユニット全てに敷設する必要はないが、格子状ユニット全てに敷設することを妨げるものではない。
仮設道路7に使用する床材13としては、鋼板、木板、スレート板、コンクリート板等を適宜用いることができる。床材13の大きさ(縦×横の長さ)は、格子状ユニット10の大きさと同程度とすることが好ましく、こうすることで、格子状ユニット10を連結させて設置した場合でも、個別に設置した場合でも、どちらのケースにも対応できる。厚みは、例えば2tトラックが床材13上を移動あるいは停車した場合でも、湾曲等の破損をしない耐荷重を有する厚みであれば特に限定されない。使用の状況等により覆工板を使用してもよい。床材13は、格子状ユニット10の上に載置するだけでよい。
また、仮設道路7とは別に、点検・監視・清掃・メンテナンスのための移動用通路を設けることもでき、該移動用通路は、作業者が移動するための通路であるので、作業者が通ることができる程度の幅並びに強度で十分である。移動用通路の敷設方法は、特に限定されるものではなく、格子状ユニットの幅よりも小さい幅の太陽光発電ユニットを設置し、その横に移動用通路を敷設する方法、あるいは、格子状ユニット10の2列ないし5列毎に移動用通路用の格子状ユニットを別途設けて敷設する方法などが挙げられる。
図4に示す状態まで仮設道路7の敷設が終了した後は、床材13を敷設していない第8段目の格子状ユニット10の上に、太陽光発電ユニットを設置する。太陽光発電ユニットを設置した後は、第7段目の床材13を取り除き、格子状ユニット10の上に、太陽光発電ユニットを設置する。次いで、第6段目の床材13を取り除き、格子状ユニット10の上に太陽光発電ユニットを設置する。さらに、第5段目、第4段目、第3段目、第2段目、最後に第1段目の床材13を取り除き、格子状ユニット10の上に太陽光発電ユニットを設置することにより、休耕田2の中に広範囲に太陽光発電ユニットを設置することができる。なお、太陽光発電ユニットを設置する際は、より多くの太陽光が当るように設置する方向(縦または横方向)を適宜選択するのがよい。
図5は、仮設道路の床材を取り除いた格子状ユニット10の上に、太陽光発電ユニット1を設置した後の状態を示した例、ならびに太陽光発電ユニット1の例を示した拡大表示図である。太陽光発電ユニット1の固定方法は、特に限定されるものではなく、公知の方法を適用できる。例えば、格子状ユニット10の上に揚重機を用いて、太陽光発電ユニット1を吊り込み設置して固定する方法がある。
太陽光発電ユニット1は、一般的には、複数枚の太陽電池モジュール15と、該太陽電池モジュール15に角度をつけるための長脚と短脚とからなる脚部材(図5上では太陽電池モジュールで見えないため図示せず)と、複数枚の太陽電池モジュール15または脚部材を結合するための結合梁部材16とから構成されている。太陽光発電ユニットは、予め組み立てられた状態で現場に搬送され、格子状ユニットの上に載置し固定するようにすることで、工事期間を短縮することができる。
太陽電池モジュール15としては、市販品を用いればよく、例えば1,600mm×800mm、1,200mm×1,000mmサイズのもの等は好適である。このような大きさであれば、組み立て後の搬入が容易である。
また、脚部材としては、長脚は太陽電池モジュール15を角度10°ないし30°傾けることができる長さのものが好ましく、角度10°未満では太陽が直上を移動する夏場はよいが、冬場では太陽の角度が浅いため効率よく発電することができない。一方、角度30°を超える場合も同様に冬場の発電効率が下がってしまう。角度をつける方法としては、例えば、継ぎ目等ない1本の脚をそのまま用いる方法や、傾ける角度を調節できる機構を備えた脚を用いる方法等がある。
結合梁部材16は、複数枚の太陽電池モジュール15を一体に繋ぐための下地構造材としての役割を果たす。繋ぐ方法としては、公知の方法を適用でき、例えば、複数枚の太陽電池モジュールを一体とするために、複数枚の太陽電池モジュールの裏面を結合梁部材で繋いだ後、該結合梁部材に脚部材を取り付ける方法、または、太陽電池モジュールの裏面に脚部材を取り付けた後、該脚部材を結合梁部材で一体に繋ぐ方法、あるいは前記の方法を組み合わせて用いてもよい。
以上本発明について説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載した範囲内で適宜変更できることは言うまでもない。
本発明の太陽光発電ユニットの設置方法は、田んぼのような地盤面が緩い土地に太陽光発電ユニットを設置する方法として好適であるが、畑、公園、住宅地、工場跡地等にも適用できることは言うまでもない。
1 太陽光発電ユニット
2 休耕田
3 あぜ道
4 あぜ道
5 車輌
6 揚重機
7 仮設道路
10 格子状ユニット
11 梁固定部材
12 梁部材
13 床材
14 アンカーボルト
15 太陽電池モジュール
16 結合梁部材
17 ナット
20 地盤面
110 雌ねじ部分
120 レベル調整部材
140 雄ねじ部分
141 前端部

Claims (5)

  1. 地盤改良や養生を必要とせず休耕田に広範囲に太陽光発電ユニットを設置可能な太陽光発電ユニットの設置方法であって、
    雌ねじ部分を有する梁固定部材と、該梁固定部材に連結または結合される梁部材とを用いて休耕田のあぜ道側から複数の格子状ユニットを組み立てた後、
    前記梁固定部材の雌ねじ部分に、雄ねじ部分を有するアンカーボルトを挿入し、その前端部を休耕田の土中にねじ込むとともに、前記雌ねじ部分と雄ねじ部分とを螺合させることによりアンカーボルトを固定した後、
    前記格子状ユニットの上に床材を架け渡して仮設道路を敷設し、該仮設道路を順次あぜ道側から奥へと延設した後、
    前記奥からあぜ道側へと順次仮設道路用の床材を取り除いた格子状ユニットの上に太陽光発電ユニットを設置することを特徴とする設置方法。
  2. 前記格子状ユニットを構成する梁固定部材の間隔を、太陽光発電ユニットの横幅の整数倍にする、請求項1に記載の設置方法。
  3. 前記梁部材が、格子状ユニットの水平を確保するためのレベル調整部材を備えている、請求項1または2に記載の設置方法。
  4. 前記アンカーボルトが、前端部にフリクションまたは/および可動式の吐出部を備えている、請求項1から3のいずれかに記載の設置方法。
  5. 前記仮設道路が、作業用道路および点検・監視・清掃・メンテナンスのための移動用通路として用いられる、請求項1から4のいずれかに記載の設置方法。
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