JP6746466B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばデジタルカメラ等の撮像装置を含む電子機器に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置では、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子が用いられる。このような撮像装置においては、複数の光学部品間の相対的位置精度を正確に維持しながら、撮像素子が高い位置精度で保持されなければならない。近年の大型の撮像素子を用いたデジタル一眼レフカメラの場合、撮影ピント方向の位置精度や撮像素子と光学ファインダの相対的位置精度が高精度である必要があり、撮像素子の保持にはUV接着剤や半田による接着が主流となっている。
この場合、特にUV接着剤等の線膨張係数の大きい接着剤を用いる際には、高温・低温下でのUV接着剤、撮像素子及びその周辺部品の線膨張係数の差による熱歪みに留意する必要がある。
従来、半導体チップを他部品に接合する構成の電子装置において、高温・低温下における温度変化によって半導体チップに生じる熱歪みを歪補償用薄膜体(例えば、SiО2膜)を特定の位置に配置することで抑制する技術が提案されている(特許文献1)。
特開2008−281351号公報
しかし、上記特許文献1では、熱歪みを抑制する効果は、半導体チップ単体に対するものであり、半導体チップの保持構造については記載されていない。そのため、半導体チップの保持方法によっては、半導体チップとその周辺部品の線膨張係数の差により、熱歪みの抑制効果が十分に得られない場合がある。
そこで、本発明では、撮像素子を接着固定する際に、接着剤、撮像素子及びその周辺部品の線膨張係数の差による熱歪みをコントロールし、高温・低温環境下の温度変化に起因する撮影ピント方向の位置精度の変化を低減する技術を提供することを目的とする。
上記目的を解決するために、本発明の電子機器は、撮像素子と、前記撮像素子の背面側に配置され、前記撮像素子に固定される信号処理基板と、中央部に矩形状の開口部を有して前記信号処理基板の背面側に配置され、前記開口部の内周部から内側に延びる複数の腕部が半田により前記撮像素子に固定されて、前記固定された状態において前記開口部の中心が前記撮像素子の中心と略一致して配置される素子ホルダと、前記素子ホルダが前記開口部の外側で固定され、前記素子ホルダより線膨張係数が大きい固定部材と、を備え、前記素子ホルダには、前記素子ホルダを前記撮像素子または前記信号処理基板に接着により固定するための接着剤が塗布される複数の切欠き部が前記撮像素子または前記信号処理基板に前記接着剤の塗布面が露出するように形成され、前記複数の切欠き部は、前記開口部の内周部と前記固定部材に対する前記素子ホルダの固定位置との間に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子を接着固定する際に、接着剤、撮像素子及びその周辺部品の線膨張係数の差による熱歪みをコントロールし、高温・低温環境下の温度変化に起因する撮影ピント方向の位置精度の変化を低減することができる。
本発明の電子機器の第1の実施形態であるデジタル一眼レフカメラの概略断面図である。 カメラ本体の内部構造を説明する分解斜視図である。 撮像ユニットを説明する分解斜視図である。 ミラーボックス、撮像ユニット及び素子ホルダをカメラ本体の背面側から見た図である。 高温・低温環境下におけるミラーボックスのマウント部と撮像ユニットの素子ホルダの変形方向を示す図である。 高温・低温環境下におけるミラーボックスと撮像素子及び素子ホルダとの変形を示す図である。 (a)はミラーボックス、撮像ユニット及び素子ホルダをカメラ本体の背面側から見た図、(b)は(a)のA−A線の断面図、(c)は(b)のC部拡大図である。 (a)は図7(a)のB−B線の断面図、(b)は(a)のD部拡大図である。 切欠き部の形状の変形例を説明する図である。 切欠き部の位置の変形例を説明する図である。 本発明の電子機器の第2の実施形態であるデジタル一眼レフカメラを説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の電子機器の第1の実施形態であるデジタル一眼レフカメラの概略断面図である。なお、本実施形態では、電子機器として、撮像装置の一例としてのデジタル一眼レフカメラを例示するが、これに限定されない。
本実施形態のデジタル一眼レフカメラ(以下、カメラという)は、図1に示すように、カメラ本体100に対してレンズユニット10が着脱可能に装着されている。レンズユニット10は、撮影光学系10aの他に、不図示のレンズ駆動装置、露出制御を行うための絞り羽根群、および絞り羽根群を駆動する絞り駆動装置等を有する。
メインミラー11は、ハーフミラーで構成され、ミラーダウン状態となるときに、レンズユニット10の撮影光学系を通過した被写体像をフォーカシングスクリーン13に向けて反射させる。このとき、メインミラー11は、被写体像の一部をサブミラー12に向けて透過させる。サブミラー12は、メインミラー11を透過した被写体像を焦点検出装置14に向けて反射させる。
メインミラー11は、ミラー駆動機構によって駆動されることで、撮影光路に位置して被写体像をフォーカシングスクリーン13に向けて反射させるミラーダウン位置と、撮像光路から退避して被写体像を撮像素子15に導くミラーアップ位置との間を移動する。
サブミラー12は、ミラー駆動機構によって駆動されるメインミラー11に連動して移動する。具体的には、メインミラー11がミラーダウン位置にあるとき、サブミラー12は、メインミラー11を透過した被写体像を反射して焦点検出装置14に導く。一方、メインミラー11がミラーアップ位置にあるとき、サブミラー12は、メインミラー11とともに撮像光路から退避する。
ミラーボックス16は、ミラー駆動機構やミラー角度調整板を固定するメインフレームとなる。ミラーボックス16は、本発明の固定部材の一例に相当する。ペンタプリズム17は、フォーカシングスクリーン13に結像した被写体像を正立正像に変換して反射する。接眼レンズ18は、ペンタプリズム17で正立正像に変換されて反射された被写体像を撮影者の目に到達させる。これにより、接眼レンズ18を介して撮影者が被写体像を確認できる状態となる。
測光装置19は、フォーカシングスクリーン13に結像した被写体像の輝度をペンタプリズム17を介して測定し、測定した輝度情報に基づきシャッタ露出時間とレンズ絞り値を決定してシャッタ20と前述の絞り駆動装置を駆動し、露光時の露出制御を行う。焦点検出装置14は、サブミラー12で反射して導かれた被写体像のデフォーカス量を検出する。焦点検出装置14の出力信号に基づき、レンズユニット10のレンズ駆動装置が制御され、合焦動作が行われる。
シャッタ20は、被写体像の撮像素子15の結像面への入射を機械的に制御する。撮像素子15は、CCDセンサやCMOSセンサ等で構成され、レンズユニット10の撮影光学系を通過して結像した被写体像を光電変換して電気信号を出力する。
次に、図2を参照して、カメラ本体100の内部構造について説明する。図2(a)はカメラ本体100の内部構造体を正面側(被写体側)から見た分解斜視図、図2(b)は図2(a)に示す内部構造体を背面側から見た分解斜視図である。
図2に示すように、カメラ本体100は、正面側から背面側に向けて光軸方向に沿って順番に配置されたマウント部21、ミラーボックス16、本体ベース30、および撮像ユニット40を備える。本体ベース30の正面側には、ミラーボックス16およびシャッタ20がビス等によって取り付けられ、本体ベース30の背面側には、撮像ユニット40がビス50によって取り付けられている。撮像ユニット40は、レンズユニット10の基準面となるマウント部21の取り付け面に対して撮像素子15の撮像面が所定の距離をあけてかつ平行になるように調整されて固定される。
次に、図3を参照して、撮像ユニット40について説明する。図3(a)は撮像ユニット40を正面側から見た分解斜視図、図3(b)は図3(a)に示す撮像ユニット40を背面側から見た分解斜視図である。
図3において、光学ローパスフィルタ410は、矩形状に形成された水晶からなる1枚の複屈折板であり、表面には、光学的なコーティングが施されている。光学ローパスフィルタ410は、撮影有効領域410aの光軸と直交するカメラ本体100の幅方向の一側に圧電素子420が配置される周縁部410bを有しており、幅方向に非対称になっている。
圧電素子420は、単板の矩形の短冊形状に形成され、光学ローパスフィルタ410の周縁部410bにおいて、圧電素子420の長辺が光学ローパスフィルタ410の短辺(側辺)に平行になるように配置されて接着保持される。この圧電素子420は光学ローパスフィルタ410を振動させる振動手段である。
すなわち、圧電素子420は、光学ローパスフィルタ410において四辺のうち一辺に近接して平行に貼着され、一辺に平行な複数の節部を有するように光学ローパスフィルタ410を波状に振動させる。この圧電素子420の駆動により、光学ローパスフィルタ410の表面に付着した塵埃等の異物が除去される。
フィルタ保持部材430は、樹脂又は金属等により形成され、光学ローパスフィルタ410を保持した状態で両面テープ440により撮像素子15に接着固定される。フレキシブルプリント基板450は、圧電素子420に接着固定され、圧電素子420に電圧を印加する。圧電素子420は、電圧の印加により伸縮振動し、光学ローパスフィルタ410を共振(振動)させる。
付勢部材460は、光学ローパスフィルタ410の4ヶ所において、導電テープ470を介して光学ローパスフィルタ410を光軸方向に付勢し、フィルタ保持部材430または素子ホルダ600に係止される。付勢部材460は、ビス等により素子ホルダ600に接地されており、光学ローパスフィルタ410の表面とも導電テープ470を介して接地される。これにより、光学ローパスフィルタ410の表面への塵埃等の静電気的な付着を抑制することができる。
フィルタ保持部材430は、略矩形の2種の弾性材(例えば合成樹脂とエラストマー)の二色成形又はインサート成形により形成され、光学ローパスフィルタ410により密着封止される。なお、フィルタ保持部材430は、略矩形の別体の2種の弾性材により形成してもよい。光学部材480は、不図示の位相板と赤外カットフィルタと光学ローパスフィルタ410に対して屈折方向が90°異なる複屈折板とを貼り合わせて形成され、撮像素子15又はフィルタ保持部材430に接着固定される。
遮光部材490は、撮像素子15に撮影光路外から光が入射することを防ぐための部材であり、フィルタ保持部材430又は光学部材480に接着固定される。信号処理基板500は、撮像素子15を動作させる基板であり、撮像素子15と電気的に接続されている。撮像素子15の外周部には、実装端子が設けられており、実装端子は、信号処理基板500のランドパターンと半田付けすることで固定されている。
素子ホルダ600は、中央部に開口部700を有し、外周部には、ミラーボックス16にビス止めするための複数(図では、3箇所)の腕部710a〜710cが設けられている。開口部700の所定の位置には、接着剤800(図7参照)が塗布され、素子ホルダ600と撮像素子15又は信号処理基板500とが接着固定されている。
ここで、接着剤800による接着固定は、組立調整時の仮接着を目的としている。例えば、接着剤800は、光硬化型のアクリル系、またはエポキシ系の紫外線硬化樹脂であることが望ましい。紫外線硬化樹脂は、速硬化性を有し、組立時の作業時間を短縮することができる。また、素子ホルダ600の開口部700の内周部には、光軸に向けて内側に延びる第1腕部701、第2腕部702及び第3腕部703が設けられている。第1〜第3腕部701〜703を所定の位置で撮像素子15に半田付けすることで、素子ホルダ600と撮像素子15とが本接着により固定されている。半田付けによる本接着により、素子ホルダ600と撮像素子15の所望の接着強度が確保される。
次に、図4乃至図6を参照して、ミラーボックス16と撮像ユニット40の線膨張係数の差による熱歪みの影響について説明する。
図4は、ミラーボックス16、撮像ユニット40及び素子ホルダ600をカメラ本体100の背面側から見た図である。
前述したように、ミラーボックス16の被写体側には、マウント部21が設けられている。マウント部21に対しては、撮像素子15の撮像面が光軸方向に所定の距離をあけてかつ平行になるように位置調整され、これにより、撮像素子15の撮影ピント方向の位置精度を確保している。このような構成では、高温・低温環境下における各部品間の熱歪みによって、マウント部21と撮像素子15との光軸方向の距離が顕著に変化した場合、撮像素子15の撮影ピント方向の位置精度が低下する。そのため、撮像素子15の撮影ピント方向の位置精度を満足させるためには、高温・低温環境下における各部品間の熱歪みをコントロールする必要がある。
ここで、マウント部21が設けられるミラーボックス16と撮像素子15が接着固定される素子ホルダ600との保持構造について説明する。図4(a)に示すように、素子ホルダ600は、開口部700の外側でビス50によってミラーボックス16に対して3箇所で固定されている。素子ホルダ600の開口部700の内側の領域には、信号処理基板500に実装された電子部品等が配置されている。
ミラーボックス16の線膨張係数α1と素子ホルダ600の線膨張係数α2との関係はα1>α2である。例えば、ミラーボックス16は、ポリカーボネート(線膨張係数:4.0×10-5[/°C])などの樹脂部材やマグネシウム(線膨張係数:2.18×10-5[/°C])などの金属部材により形成される。また、素子ホルダ600はアルミニウム(線膨張係数:1.94×10-5[/°C])や鉄(線膨張係数:1.25×10-5[/°C])などの金属部材により形成されるのが一般的である。
本実施形態では、ミラーボックス16と素子ホルダ600は、前述した保持構造となっており、線膨張係数の関係は、α1>α2である。また、素子ホルダ600と撮像素子15又は信号処理基板500とは、接着剤による仮接着、及び半田による本接着により固定されている。このような撮像素子15の保持構造の場合、高温・低温環境下におけるミラーボックス16と素子ホルダ600の線膨張係数の差による熱歪みによって、図5(a)及び図5(b)に示すように、ミラーボックス16と素子ホルダ600は、同じ方向に変形する。
図5(a)は低温環境下におけるミラーボックス16のマウント部21と素子ホルダ600の変形方向を示す図、図5(b)は高温環境下におけるミラーボックス16のマウント部21と素子ホルダ600の変形方向を示す図である。図6(a)は低温環境下におけるミラーボックス16と撮像素子15及び素子ホルダ600との変形を示す図、図6(b)は高温環境下におけるミラーボックス16と撮像素子15及び素子ホルダ600との変形を示す図である。
例えば、図5(a)に示す低温環境下のミラーボックス16の変形を考えた場合、素子ホルダ600側の形状の縮み量は、マウント部21側の形状の縮み量よりも小さくなる。これは、素子ホルダ600がミラーボックス16に保持されていることによって、ミラーボックス16の変形が規制されるためである。そのため、低温環境下においては、図6(a)に示すように、ミラーボックス16の素子ホルダ600側の形状は、径方向外方に拡径するように変形する。その結果、ミラーボックス16のマウント部21側と素子ホルダ600の変形は、同じ方向となる。
一方、高温環境下においては、図6(b)に示すように、ミラーボックス16の素子ホルダ600側の形状は、径方向内方に縮径するように変形するが、ミラーボックス16のマウント部21側と素子ホルダ600の変形方向が同じ方向となることは低温環境下の場合と変わりはない。
本実施形態では、図4に示すように、信号処理基板500には、厚み方向に貫通する開口部501a〜501cが形成され、撮像ユニット40を背面側からから見たときに、撮像素子15の一部が開口部501a〜501cに露出している。素子ホルダ600の第1〜第3腕部701〜703と撮像素子15が信号処理基板500の開口部501a〜501cの位置で接しており、素子ホルダ600と撮像素子15は、第1〜第3腕部701〜703の後述する所定の位置で半田により本接着される。
このような構成では、撮像素子15の変形方向は、素子ホルダ600に追従し、マウント部21の変形方向は、ミラーボックス16に追従する。そのため、高温・低温環境下におけるマウント部21と撮像素子15の変形は同じ方向となるため、マウント部21と撮像素子15の距離は相対的に変化しにくい。
なお、素子ホルダ600と撮像素子15又は信号処理基板500とを接着する接着剤800の位置によっては、素子ホルダ600の変形を大きく規制する。その結果、マウント部21の変形に対して撮像素子15の変形が顕著に小さくなり、マウント部21と撮像素子15の距離が相対的に大きく変化してしまうことがある。そのため、接着剤800の位置は、撮像素子15の変形を大きく阻害しない位置に設ける必要がある。
また、図6(a)の実線矢印は、低温環境下におけるミラーボックス16と素子ホルダ600の熱歪みによる変形量の大小を示し、図6(b)の破線矢印は、高温環境下におけるミラーボックス16と素子ホルダ600の熱歪みによる変形量の大小を示している。
高温・低温環境下において、素子ホルダ600は、ミラーボックス16とビス固定されているため、図6(a)及び図6(b)に示すように、ビス固定位置付近が変形の節、撮像素子15の中心付近が変形の腹となるように変形する。そのため、接着剤800が撮像素子15の変形を大きく阻害しないためには、熱歪みによる変形の節付近、つまり、撮像素子15の中心からより離れた位置に接着剤800を塗布することが望ましい。接着剤800の詳細な塗布位置については、後述する。
次に、図7及び図8を参照して、撮像素子15と信号処理基板500及び素子ホルダ600の接着固定について説明する。図7(a)は撮像ユニット40及び素子ホルダ600をカメラ本体100の背面側から見た図、図7(b)は図7(a)のA−A線断面図、図7(c)は図7(b)のC部拡大図である。図8(a)は図7(a)のB−B線断面図、図8(b)は図8(a)のD部拡大図である。
図7に示すように、素子ホルダ600は、撮像素子15の背面側に配置され、略中央部には、信号処理基板500に実装されている電子部品等との干渉を回避するため、略矩形状の開口部700が設けられている。
前述したように、開口部700の内周部には、第1〜第3腕部701〜703が内側に突出して形成されており、半田900aは第1腕部701に塗布され、半田900bは第2腕部702に塗布され、半田900cは第3腕部703に塗布されている。3箇所に半田900a〜900cを塗布することで、撮像素子15と素子ホルダ600が強固に接着固定されている。かかる固定状態においては、撮像素子15の中心15aと開口部700の中心とは、略一致している。
なお、本実施形態では、略矩形状の開口部700の一方の長辺に第1,第2腕部701,702を形成し、対向する他方の長辺に第3腕部703を形成しているが、これに限定されない。例えば、開口部700の一方の短辺に第1,第2腕部701,702を形成し、対向する他方の短辺に第3腕部703を形成してもよい。また、接着強度のバランスを考慮した場合、第1,第2腕部701,702の幅L1,L2より第3腕部703の幅L3の方が大きい方が望ましい。
また、開口部700の内周部には、当該内周部から外側に向けて切り欠かれた略矩形状の切欠き溝からなる複数の切欠き部704a,704bが形成されている。本実施形態では、切欠き部704a,704bに接着剤800の塗布面が露出する信号処理基板500上の位置を接着剤800の塗布位置とする。接着剤800の塗布位置は、2箇所以上でもよいが、接着剤による熱歪みの抑制、組立性を考慮すると、図7(a)に示すように、第1接着剤800a及び第2接着剤800bの2箇所が望ましい。
また、第1接着剤800a及び第2接着剤800bの塗布位置は、撮像素子15の中心15aを原点としたXY座標系における、対角関係の象限にそれぞれ位置している。第1接着剤800a及び第2接着剤800bの塗布位置を対角関係とすることで、素子ホルダ600の変形の対称性が保たれ、変形を極端に阻害することがない。なお、本実施形態では、図7(a)の左上及び右下の象限にそれぞれ第1接着剤800a及び第2接着剤800bの塗布位置を設けているが、図7(a)の左下及び右上の象限にそれぞれ第1接着剤800a及び第2接着剤800bの塗布位置を設けてもよい。
また、第1接着剤800a及び第2接着剤800bは、図7(c)及び図8(b)に示すように、信号処理基板500との接着固定のため、撮像素子15の外周部及び背面部の半田510と信号処理基板500を挟んで対向した位置近傍に設けられている。
さらに、第1接着剤800a及び第2接着剤800bの塗布位置は、撮像素子15の背面部において、開口部700の内側の領域における撮像素子15の中心15aから最も離れた位置に設けられている。熱歪みによる素子ホルダ600の変形の節付近を第1接着剤800a及び第2接着剤800bで接着固定することで、素子ホルダ600、つまり撮像素子15の変形を大きく阻害することなく、仮接着を行うことができる。
また、略矩形状の切欠き部704a,704bの長辺は、互いに直交するように設けられている。このように構成することで、撮像素子15の上下方向と左右方向の接着面積がバランス良く確保され、各方向で仮接着時の接着力を十分に確保することができる。なお、本実施形態では、信号処理基板500上に接着剤800を塗布しているが、信号処理基板500の形状が撮像素子15よりも小さい場合は、撮像素子15上に接着剤800を塗布してもよい。
以上説明したように、本実施形態では、撮像素子15を接着固定する際、接着剤、撮像素子15及びその周辺部品の線膨張係数の差による熱歪みをコントロールし、高温・低温環境下の温度変化に起因する撮影ピント方向の位置精度の変化を低減することができる。
なお、本実施形態では、開口部700の内周部に略矩形状の切欠き部704a,704bを形成したが、切欠き部704a,704bの形状は、図9に示すように、略丸形状であってもよい。また、本実施形態では、切欠き部704a,704bを開口部700の内周部に形成したが、図10に示すように、素子ホルダ600の外周部に形成してもよい。
(第2の実施形態)
次に、図11を参照して、本発明の電子機器の第2の実施形態であるデジタル一眼レフカメラについて説明する。なお、本実施形態では、上記第1の実施形態に対して重複又は相当する部分については、図に同一符号を付して説明する。図11(a)は撮像ユニット40及び素子ホルダ600をカメラ本体100の背面側から見た図、図11(b)は図11(a)の背面側から見た図である。
本実施形態では、図11(a)に示すように、第1接着剤800a及び第2接着剤800bの塗布位置を素子ホルダ600のミラーボックス16へのビス固定位置により近づけるため、塗布位置を当該ビス固定位置と開口部700との間に設けている。具体的には、ビス固定位置と開口部700との間に、貫通孔からなる切欠き部704a,704bを形成している。
また、図11(b)に示すように、第1接着剤800a及び第2接着剤800bの塗布面を信号処理基板500に確保するために、信号処理基板500の外周部に外方に突出する突起部502a,502bを切欠き部704a,704bの位置に対応して設けている。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
なお、本発明の構成は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
15 撮像素子
16 ミラーボックス
21 マウント部
40 撮像ユニット
500 信号処理基板
502a,502b 突起部
600 素子ホルダ
800 接着剤

Claims (11)

  1. 撮像素子と、
    前記撮像素子の背面側に配置され、前記撮像素子に固定される信号処理基板と、
    中央部に矩形状の開口部を有して前記信号処理基板の背面側に配置され、前記開口部の内周部から内側に延びる複数の腕部が半田により前記撮像素子に固定されて、前記固定された状態において前記開口部の中心が前記撮像素子の中心と略一致して配置される素子ホルダと、
    前記素子ホルダが前記開口部の外側で固定され、前記素子ホルダより線膨張係数が大きい固定部材と、を備え、
    前記素子ホルダには、前記素子ホルダを前記撮像素子または前記信号処理基板に接着により固定するための接着剤が塗布される複数の切欠き部が前記撮像素子または前記信号処理基板に前記接着剤の塗布面が露出するように形成され、
    前記複数の切欠き部は、前記開口部の内周部と前記固定部材に対する前記素子ホルダの固定位置との間に配置されていることを特徴とする電子機器。
  2. 前記複数の切欠き部は、前記撮像素子の中心を原点とした座標系における、対角関係の象限にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記複数の切欠き部は、前記開口部の内周部から外側に向けて切欠かれた切欠き溝であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記複数の切欠き部は、前記素子ホルダの外周部から内側に向けて切欠かれた切欠き溝であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  5. 前記複数の切欠き部は、それぞれ矩形状に形成され、前記矩形状の前記複数の切欠き部の長辺は、互いに直交して配置されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の電子機器。
  6. 前記複数の切欠き部は、前記開口部の内周部と前記固定部材に対する前記素子ホルダの固定位置との間に形成された貫通孔であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  7. 前記信号処理基板には、前記複数の切欠き部に前記塗布面をそれぞれ露出させるための突起部が前記切欠き部の数に対応して形成されていることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記複数の腕部は、第1腕部、第2腕部および第3腕部により構成され、前記第1腕部および前記第2腕部は、前記開口部の互いに対向する一方の辺に設けられ、前記第3腕部は、他方の辺に設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電子機器。
  9. 前記第3腕部は、前記第1腕部および前記第2の腕部よりも幅が大きいことを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記接着剤は、紫外線硬化樹脂であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の電子機器。
  11. 前記固定部材は、レンズユニットが着脱可能に装着されるマウント部を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の電子機器。
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