JP6746450B2 - 表示制御方法及び表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は表示制御方法に関する。
従来より、情報処理装置の記憶部に記録された画像ファイルを、表示装置に一覧表示する際、画像ファイルの撮影日時や、撮影場所や、画像ファイルの属するフォルダ名やタグに応じてグループに分類して表示することが行われている。画像ファイルをグループに分類することで、ユーザーが目的の画像ファイルを探すための助けとなる。
また、スマートフォンのような小さい表示装置を持つ情報処理装置では、一度に表示できる画像ファイル数が少なくなるため、大量の画像ファイルの中から目的の画像ファイルを探すのに時間を要することがある。このため、グループごとにその表示対象の画像を減らし、目的の画像ファイルを探しやすくするものがある(特許文献1参照)。
特開2000−041209号公報
しかしながら、あるグループに属する全ての画像を画面に展開して表示する場合、他のグループに属する画像を表示するスペースが少なくなる。また、それぞれのグループの代表画像のみが画面に表示される場合、グループの代表画像以外の画像を閲覧することができない。いずれの表示方法においても画像の一覧性が低いという問題がある。
本発明は、小さい画面でも一覧性が高く、かつ目的のファイルを探しやすい操作画面を提供することを目的とする。
本発明の第一態様は、コンピュータが、各グループに分類された画像をグループ毎に画面に表示する表示制御方法において、コンピュータが、画像の操作に用いられる操作画面に表示する複数の画像を取得するステップと、コンピュータが、前記取得した画像を前記操作画面にグループ毎に表示するステップとを含み、前記操作画面は、画面の操作により第一の方向にスクロールが可能であり、前記操作画面は、グループの領域において、前記グループに属する画像が、前記第一の方向と異なる第二の方向の行に並べて配置され、前記第二の方向の行に収まらない画像は、前記第二の方向の行に隣接する行に並べて配置された第一の表示形態と、前記第一の表示形態よりも前記第二の方向の行数を少なくした前記グループの領域に、前記グループに属する各画像が配置され、前記グループの領域に収まらない画像は、前記グループの領域から前記第二の方向に伸長される画面外の領域に配置され、前記第二の方向に対するスクロール操作に応じて、前記グループの領域に収まらない画像を表示させる第二の表示形態と、を有することを特徴とする表示制御方法を提供する。
本発明の第二態様は、本発明の第一態様に係る表示制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
本発明の第三態様は、各グループに分類された複数の画像を取得する取得部と、画像の操作に用いられる操作画面であって、前記取得した画像をグループ毎に表示する操作画面を作成する作成部と、を含み、前記操作画面は、画面の操作により第一の方向にスクロールが可能であり、前記操作画面は、グループの領域において、前記グループに属する画像
が、前記第一の方向と異なる第二の方向の行に並べて配置され、前記第二の方向の行に収まらない画像は、前記第二の方向の行に隣接する行に並べて配置された第一の表示形態と、前記第一の表示形態よりも前記第二の方向の行数を少なくした前記グループの領域に、前記グループに属する各画像が配置され、前記グループの領域に収まらない画像は、前記グループの領域から前記第二の方向に伸長される画面外の領域に配置され、前記第二の方向に対するスクロール操作に応じて、前記グループの領域に収まらない画像を表示させる第二の表示形態と、を有することを特徴とする表示装置を提供する。
本発明によれば、小さい画面でも一覧性が高く、かつ目的のファイルを探しやすい操作画面を提供することができる。
情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 画像表示アプリのソフトウェア構成例を示す機能ブロック図である。 実施例1に係る画像一覧画面の表示例を示す図である。 画像選択モード時の表示例を示す図である。 デフォルト表示の例を示す図である。 縮小表示の例を示す図である。 実施例1の表示制御の一例を示すフロー図である。 従来の表示制御による表示例を示す図である。 複数のグループを縮小表示した場合の例を示す。 他の実施例の表示制御方法による表示例を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の構成については原則として同一の参照番号をふり、重複する説明は省略する。また、説明を具体化するために例示する数値等は、特に言及しない限りは、これに限定するものではない。
また、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されてもよい。
<実施例1>
一実施形態による画像一覧表示システムを実現する情報処理装置及びその制御方法について図1乃至図9を用いて説明する。
<情報処理装置のハードウェア構成>
図1は、情報処理装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。なお、ここでは、実施例1による情報処理装置100が携帯電話機である場合を例に説明するが、実施例1による情報処理装置100は携帯電話機に限定されない。画像ファイルのサムネイル画像や画像データを表示する機能を持つ機器を広く情報処理装置として利用できる。かかる情報処理装置100としては、例えば、デジタルカメラ、携帯型のメディアプレーヤ、タブレットデバイス、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等が挙げられる。
CPU101は、情報処理装置100全体の制御を司るものである。また、CPU101は、入力された信号や、表示制御プログラムに従って情報処理装置100の各部を制御する。具体的にはCPU101は、後述する画像表示アプリ10が有する各機能部の処理を行う。
なお、1つのCPU101、即ち、1つのハードウェアによって情報処理装置100全体を制御する場合を例に説明するが、情報処理装置100全体の制御を複数のハードウェ
アにより分担させてもよい。
撮像部102は、レンズユニットによって結像される被写体光をアナログの電気信号に変換し、当該アナログの電気信号に対してA/D変換等を行うことによってデジタルの信号を生成する。撮像部102は、こうして得られるデジタルの信号に対してノイズ低減処理等を行うことによって画像ファイルを生成し、生成した画像ファイルを出力する。撮像部102から出力される画像ファイルは、バッファメモリとして機能する作業用メモリ104に一時的に保持される。CPU101は、かかる画像ファイルに対して所定の画像処理を行い、所定の画像処理が施された画像ファイルを記録媒体107に記録する。
なお、撮像部102は、動画ファイルを生成し、CPU101に実施例1に係る画像処理を行わせてもよい。
不揮発性メモリ103は、電気的に消去や記録を行うことが可能な不揮発性のメモリである。不揮発性メモリ103には、CPU101によって実行される基本的なソフトウェアであるOS(オペレーティングシステム)や、OSと協働して応用的な機能を実現するアプリケーションプログラム等が記録されている。また、記録媒体107に記録された画像ファイルの一覧表示を行うためのアプリケーションプログラム(以下、「画像表示アプリ」という)が不揮発性メモリ103に格納されている。また、後述するサムネイル表示パラメータテーブルも不揮発性メモリ103に格納される。
作業用メモリ104は、上述したように、撮像部102から出力される画像ファイルを一時的に保持するバッファメモリとして機能し得る。また、作業用メモリ104は、CPU101の作業領域等としても用いられる。
操作部105は、情報処理装置100に対するユーザーからの指示を受け付けるために用いられる。操作部105は、例えば、情報処理装置100の電源のON/OFFを指示するための電源ボタンを含む。また、後述する表示部106に備えられるタッチパネルも操作部105に該当する。
実施例1による表示装置である表示部106は、画像一覧表示システムにおける画像ファイルの表示や、対話的な操作のための文字表示等を行う。なお、表示部106は、情報処理装置100に内蔵されていなくてもよい。情報処理装置100の外部に配される表示部106(ディスプレイ等)に情報処理装置100を接続する場合には、表示部106の表示を制御する表示制御機能(表示制御手段)を情報処理装置100が備えていればよい。また、実施例1において表示部106はタッチパネルになっており、表示部材の押下操作や表示領域のスクロール操作を、操作部105として受けることも可能である。
記録媒体107は、画像ファイル等を記録する。かかる画像ファイルは、撮像部102を用いて取得される画像ファイルである場合もあるし、接続部108を介して通信を行い、EメールやWebページ、外部の情報処理装置(図示なし)等から取得できる画像ファイルである場合もある。記録媒体107は、情報処理装置100から着脱可能であってもよいし、情報処理装置100から着脱不能であってもよい。記録媒体107が情報処理装置200から着脱可能な場合には、記録媒体107にアクセスする手段を情報処理装置200が備えていればよい。
接続部108は、外部機器(図示なし)と通信を行う際に用いられるインターフェースである。接続部108は、例えばアンテナであり、無線LANによって外部機器と通信するためのインターフェースとすることができる。情報処理装置100は、接続部108を介して、外部の情報処理装置、例えば撮像装置と接続し、画像ファイルを受信することができる。なお、情報処理装置100と外部の情報処理装置とは直接接続してもよいし、アクセスポイントを介して接続してもよい。
情報処理装置100と外部機器との間のデータ通信のプロトコルとしては、上述したように、例えば、無線LANを通じたPTP/IP等を用いることができる。かかる無線LANの規格としては、例えばIEEE802.11が挙げられる。CPU101は、接続部108を制御することによって、外部機器との間での無線通信を実現する。なお、情報処理装置100と外部機器の間の無線通信の方式は、無線LANに限定されるものではない。例えば、接続部108は、赤外線通信モジュール、Bluetooth(登録商標)通信モジュール、WirelessUSB等の無線通信モジュールであってもよい。また、情報処理装置100と外部機器との間の接続は、無線接続に限定されるものではなく、有線接続であってもよい。例えば、USBケーブル、HDMI(登録商標)ケーブル、IEEE1394ケーブル等によって、情報処理装置100と外部機器とを有線接続してもよい。
公衆網接続部109は、公衆無線通信を行う際に用いられるインターフェースである。情報処理装置100は、公衆網接続部109を介して、他の情報処理装置、具体的には、携帯電話機等との間で音声通話等を行うことができる。CPU101は、マイク110やスピーカ111を介して音声信号の入力や出力を行うことによって、音声通話を実現する。公衆網接続部109は、例えばアンテナである。CPU101は、公衆網接続部109を介して、公衆網に接続することができる。なお、接続部108と公衆網接続部109とを1つのアンテナによって実現することも可能である。CPU101と公衆網接続部109とが相俟って、他の情報処理装置(図示せず)との間で音声通話を実現するための音声通話手段として機能し得る。
<画像表示アプリの機能構成>
実施例1による情報処理装置100が備える画像表示アプリの構成について図2を用いて説明する。以下の説明においては、処理を行う主体が画像表示アプリ10であるかのように記載している場合がある。実際には、情報処理装置100に備えられたCPU101が不揮発性メモリ103に格納されたプログラム(画像表示アプリ10)を読み込み、各種処理を実現する。
図2は、画像表示アプリ10のソフトウェア構成例を示す機能ブロック図である。図2に示す画像表示アプリ10の各機能は、CPU101が作業用メモリ104又は記録媒体107に格納されたプログラムを実行することにより実現される。画像表示アプリ10は、取得部11、サムネイル生成部12、画面作成部13及び受付部14を有する。
取得部11は、記録媒体107から一覧表示の対象となる画像ファイルを取得する機能を有する。
サムネイル生成部12は、画像ファイルに基づいてサムネイル画像を生成する機能を有する。サムネイル画像とは、画像ファイルの画像のサイズを縮小させた画像である。
また、サムネイル生成部12は、後述する第一の表示形態の際に使用するサムネイル画像と、第二の表示形態の際に使用するサムネイル画像とを個別に生成する。サムネイル生成部12は、第二の表示形態で使用するサムネイル画像のサイズを、第一の表示形態で使用するサムネイル画像よりも小さくするとよい。サムネイル生成部12は、生成した各サムネイル画像を作業用メモリ104に記録する。
画面作成部13は、サムネイル画像を各々のグループに分類し、グループ毎にサムネイル画像を分類して表示する画像一覧画面を作成する機能を有する。例えば、画面作成部13は、画像ファイルのファイル名、ヘッダ情報などに基づいてグループ分けするとよい。例えば、画面作成部13は、撮影された日付毎又は撮影された人物毎にサムネイル画像をグループ分けしてもよい。また、画面作成部13は、各々の画像ファイルに基づいて風景、人物像、夜景、スポーツなどの撮影シーンを判定し、撮影シーン別にグループ分けしてもよい。
また、画面作成部13は、画像一覧画面において、各々のグループのサムネイル画像を第一の表示形態又は第二の表示形態のうちのいずれかの表示形態で表示する。また、各グループにおいて、ユーザの画面操作により第一の表示形態又は第二の表示形態に切り替え可能に構成される。ここで、第一の表示形態とは、全てのサムネイル画像を配置できる行数分のグループ内画像表示領域を確保する表示形態である。また、第二の表示形態は、第一の表示形態より少ない行数分のグループ内画像表示領域を確保し、グループ内画像表示領域に収まらないサムネイル画像をグループ内画像表示領域から横方向に伸長される画像一覧画面の外の領域に仮想的に配置する表示形態である。なお、以下の説明では、第一の表示形態を「デフォルト表示」といい、第二の表示形態を「縮小表示」という。
画面作成部13は、第一の表示形態の場合、グループ内画像表示領域に、全てのサムネイル画像を配置できる行数分の表示スペースを確保する。
一方、第二の表示形態の場合、グループ内画像表示領域に第一の表示形態よりも少ない行数分の表示スペースを確保する。このため、グループ内画像表示領域に収まらないサムネイル画像が発生する場合がある。この場合に、画面作成部13は、第二の表示形態において、グループ内画像表示領域内に収まらないサムネイル画像をグループ内画像表示領域から横方向に伸長される画像一覧画面の外の領域に仮想的に配置する。なお、画像一覧画面は、操作画面の一例である。
受付部14は、画像一覧画面に対するユーザの操作を受け付ける機能を有する。例えば、受付部14は、サムネイル画像を選択する操作及びサムネイル画像の選択を解除する操作を受け付ける。
また、受付部14は、グループ毎に第一の表示形態及び第二の表示形態を切り替える操作を受け付ける。さらに、受付部14は、第二の表示形態で画像一覧画面が表示されている場合に、このグループに対する横方向のスクロール操作を受け付ける。
<表示形態の切り替え>
図3A及び図3Bは、実施例1に係る画像一覧画面の表示例を示す図である。図3A及び図3Bを用いて、グループにおける表示形態の切り替えについて説明する。図3Aに第一の表示形態の例を示し、図3Bに第二の表示形態の例を示す。図3Aの例では、画像ファイルの作成日をグループとして設定しており、画像ファイルの作成日ごとにサムネイル画像が分類されて表示される。図3の例では、画像ファイルの作成日「2016/5/4」、「2016/5/15」及び「2016/6/1」をそれぞれグループとして設定している。
画像一覧表示領域201は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話機の画面を示している。画面を下方向にスクロールさせることで、下方向に配置されているサムネイル画像が表示される。
図3Aの例では、2016/6/1のすべてのサムネイル画像(a1〜a14)が一覧表示されているが、画像一覧表示領域201内に、2016/5/15のb5〜b7のサムネイル画像、及び2016/5/4のサムネイル画像が表示されていない。このような場合に、画面を下方向にスクロールさせることで、2016/5/15のb5〜b7のサムネイル画像、及び2016/5/4のサムネイル画像が画像一覧表示領域201内に表示される。
なお、2016/6/1のa2及びa11に付されたチェックマークは、a2及びa11がユーザによって選択された状態であることを示す。
一方、図3Bの例では、2016/6/1の各サムネイル画像が第二の表示形態により表示される。具体的には、2016/6/1のa1〜a5のサムネイル画像は画像一覧表示領域201内の行に表示され、2016/6/1のa7〜a14のサムネイル画像は画像一覧表示領域201外の領域に仮想的に配置されている。また、2016/6/1のa
6のサムネイル画像は画像一覧表示領域201内に左側の部分のみ表示されている状態である。2016/6/1のa6以降の「a6〜a14」のサムネイル画像は、横方向にスクロールさせることで画像一覧表示領域201内に表示させることができる。
また、図3Bの2016/6/1の各サムネイル画像は、図3Aの2016/6/1の各サムネイル画像と比べて縮小して表示されている。以下では、画像一覧表示領域201に表示されるサムネイル画像が配置されるスペース(正方形領域)をサムネイル表示サイズという。また、図3Bの2016/6/1の各サムネイル画像の配置間隔は、図3Aの2016/6/1の各サムネイル画像と比べて小さい。以下では、画像一覧表示領域201に表示されるサムネイル画像の配置間隔をサムネイル間マージンという。
なお、図3Bにおいて2016/5/4及び2016/5/15の各サムネイル画像は、第一の表示形態で表示されている。
図3Bの例のように、2016/6/1の各サムネイル画像を第二の表示形態で表示させたことで、2016/6/1のグループ内画像表示領域が小さくなる。これにより、他のグループのサムネイル画像を表示する領域が大きくなり、2016/5/15の全部のサムネイル画像と2016/5/4の一部のサムネイル画像とを表示させることができる。
<画像選択モード>
図4A及び図4Bは、画像選択モード時の表示例を示す図である。図4A及び図4Bは、画面作成部13が表示部106に表示する、画像一覧画面の例を示す図である。図4Aにおいて画像一覧画面は、画像一覧表示領域201、ツールバー202から構成される。
画像一覧表示領域201上には、情報処理装置100が保持するグループ、および、グループ内の画像ファイルのサムネイル画像が一覧表示される。なお、実施例1では、画像ファイルを示すためにサムネイル画像を表示するものとするが、表示するデータはこれに限られない。例えば、画像ファイルの本画像データを表示するようにしてもよい。また、画像ファイルに関する情報、例えば作成日時やレーティング情報をあわせて表示するようにしてもよい。
ツールバー202は、画像に対する操作を行うための機能ボタンや、操作状態を表す表示を行う領域である。ツールバー上には例えば、画像選択モードに変更するための選択ボタン203が配置される。
画像表示アプリ10は、画像一覧表示領域201上で、ユーザーのスクロール操作に応じて、表示するグループおよびサムネイル画像を切り替えて表示する。スクロールバー204は、その表示位置により、現在表示されているグループおよびサムネイル画像の相対位置を示す。スクロールバー204は、スクロール操作がなされている間のみ一時的に表示するようにしてもよい。
図4Aにおいて、選択ボタン203が押下されると、画像表示アプリ10は、画像一覧画面を画像選択モードへと切り替える。
図4Bは、画像選択モードにおける画像一覧画面の表示例を示している。画像表示アプリ10は、画像選択モードで、サムネイル画像が押下されると、そのサムネイル画像を選択状態とする。また、画像表示アプリ10は、選択状態にあるサムネイル画像が再度押下されると、そのサムネイル画像の選択状態を解除する。
画像表示アプリ10は、選択状態にあるサムネイル画像に、選択マーク251を表示する。ここで、選択状態にあるサムネイル画像を、以降では「選択サムネイル」と記載する場合がある。
画像表示アプリ10は、画像選択モードで、ツールバー202上に、選択サムネイル数を表示してもよい。選択サムネイル数とは、選択サムネイルの総数である。また、画像選
択モード時の機能ボタンとして、ツールバー202上に、例えば、共有ボタン252や、削除ボタン253が配置される。サムネイル画像が選択された状態で共有ボタン252が押下されると、画像表示アプリ10は、サムネイル画像に対応した画像ファイルを記録媒体107から読みだし、例えば新規Eメールに添付する。これにより、選択された画像ファイルを他のユーザと共有させることができる。また、サムネイル画像が選択された状態で削除ボタン253が押下されると、画像表示アプリ10は、選択サムネイルに対応した画像ファイルを記録媒体107から削除する。また、キャンセルボタン254が押下されると、画像表示アプリ10は、画像選択モードを解除する。
<第一の表示形態(デフォルト表示)>
図5A及び図5Bは、デフォルト表示(第一の表示形態)の例を示す図である。図5Aは、情報処理装置100の記録媒体107に記憶されたグループおよび画像ファイルの全てのサムネイル画像を表示するための仮想的な表示(以降、仮想表示と記載する)を示している。
図5Aに示す仮想表示において、画像一覧表示領域201で示される部分が実際に表示部106上に表示される。表示外領域301は、画像一覧表示領域201には含まれない領域、すなわち、現状では表示部106に表示されていない部分を示している。例えば、ユーザーが操作部105を介して画像一覧表示領域201を下側にスクロール操作すると、画像表示アプリ10は、画像一覧表示領域201を仮想表示上において下側に移動させ、グループおよびサムネイル画像の表示を変化させる。
図5Bは、デフォルト表示(第一の表示形態)の例を示す図である。実施例1では、図5Bのようにグループに属する全てのサムネイル画像を列挙して表示する。グループ内の表示は、グループヘッダ351およびグループ内画像表示領域354から構成される。
デフォルト表示では、画面作成部13は、グループ内画像表示領域354内の一行目から順にサムネイル画像a1〜a4までを配置していく。画面作成部13は、同じ行にサムネイル画像が収まらない場合に、隣接する新しい行にサムネイル画像a5〜a8までを配置する。さらに、画面作成部13は、a9以降のサムネイル画像も同様に隣接する新しい行に配置する。すなわち、第一の表示形態では、画面作成部13は、グループ内画像表示領域内の一行目から順にサムネイル画像を配置していき、同じ行にサムネイル画像が収まらない場合に、隣接する新しい行にサムネイル画像を配置する。これにより、グループ内画像表示領域に、グループに属する全てのサムネイル画像が表示される。
グループヘッダ351上には、グループに関する情報および表示形態変更ボタン352が表示される。
グループ名表示領域353は、そのグループを示す名称を表示する領域である。実施例1においては、画像ファイルの作成日時をグループとして扱うものとし、画面作成部13は、グループヘッダ351にグループの名称として作成日時を表示する。なお、グループは作成日時に限られない。例えば、グループとして画像ファイルの作成場所を使用してもよい。また、グループとして画像ファイルを含むフォルダ名を使用してもよいし、ユーザーにより画像ファイルに付与されるタグ情報等を使用するようにしてもよい。
表示形態変更ボタン352が押下されると、画像表示アプリ10は、グループの表示形態を縮小表示に切り替える。縮小表示への切り替えにより、画像一覧表示領域201に占めるグループ内画像表示領域354の比率を減らした表示ができる。
なお、表示形態変更ボタン352は、グループの現在の表示形態を示す役割も兼ねており、図3Bでは、下向きの三角マークにより、グループがデフォルト表示であることを示している。また、表示形態変更ボタン352として右向きの三角マークが表示されている場合、グループが縮小表示であることを示している。したがって、表示形態が変更される
と、表示されるマークが変更される。
グループ内画像表示領域354は、グループに含まれる画像ファイルのサムネイル画像を表示する領域である。グループ内画像表示領域354は、後述のとおり、グループの表示形態を切り替えることによってサイズや配置が変更される。
デフォルト表示では全てのサムネイル画像が表示されるようにグループ内画像表示領域354のサイズが設定される。
具体的には、画面作成部13は、デフォルト表示において、グループ内画像表示領域354のサイズ(幅及び高さ)に関し、画像一覧表示領域201の幅にグループ内画像表示領域354の幅を一致させる。さらに、画面作成部13は、グループ内の画像ファイルのサムネイル画像が全て表示できる行数に応じて、グループ内画像表示領域354の高さを設定する。例えば、図5Bの例では、画面作成部13は、2016/6/1のサムネイル画像が全て表示できるように、グループ内画像表示領域354の高さを4行分の高さに合わせる。
<第二の表示形態(縮小表示)>
次に、グループの表示形態を縮小表示(第二の表示形態)にした際の表示について説明する。ここで、以降の記載において、表示形態を縮小表示にしたグループを「縮小表示したグループ」と記載する場合がある。
図6A及び図6Bは、縮小表示(第二の表示形態)の例を示す図である。図6Aは、グループ「2016/6/1」の表示形態を縮小表示にした場合の、実施例1のグループ内の表示を示す。グループの表示形態が縮小表示にされた際は、画面作成部13は、グループ内画像表示領域354の高さを小さくする。例えば、画面作成部13は、グループ内画像表示領域354の高さを1行分の高さに設定する。
このように、グループ内画像表示領域354の高さを低くすると、グループ内画像表示領域354に収まらないサムネイル画像が発生することがある。この場合に、画面作成部13は、グループ内画像表示領域354の幅を画面外の領域まで伸長させる。続いて、画面作成部13は、グループ内画像表示領域354に収まらないサムネイル画像を、当該画面外の領域に仮想的に配置する。
すなわち、縮小表示(第二の表示形態)で表示する場合、画面作成部13は、デフォルト表示(第一の表示形態)より、サムネイル画像を配置するグループ内画像表示領域354内の行数を少なく設定する。さらに、画面作成部13は、グループ内画像表示領域内に収まらないサムネイル画像を、グループ内画像表示領域から横方向に伸長される画面外の領域に仮想的に配置する。なお、以下では、グループ内画像表示領域から横方向に伸長される画面外の領域を「画面外の領域」ということがある。
画面外の領域にサムネイル画像が仮想的に配置された場合、画像表示アプリ10は、当該グループ内画像表示領域354に対し、ユーザによる横スクロール操作を受け付ける。画像表示アプリ10は、横スクロール操作に応じて、画面外の領域に仮想的に配置されたサムネイル画像を画像一覧表示領域201に表示させる。
また、画面作成部13は、縮小表示の場合に、デフォルト表示の場合よりもサイズを縮小したサムネイル画像を表示するとよい。
これにより、画像一覧表示領域201に占める、縮小表示したグループのグループ内画像表示領域354が小さくなり、画面内により多くのグループを表示することができるようになる。したがって、サムネイル画像の一覧性を向上することができる。
また、縮小表示したグループ内において、画面外の領域に仮想的に配置されたサムネイル画像については、横方向のスクロールによりサムネイル画像の確認が可能となる。このように、縮小表示したグループにおいても、画像ファイルのサムネイル画像の視認が行いやすくなる。また、選択サムネイルの確認も容易となる。
図6Bは、一部グループを縮小表示とした場合の仮想表示の例を示す。図5Aの場合と比較して図6Bでは、「2016/6/1」のグループ内画像表示領域354が小さくなった結果、画像一覧表示領域201内に「2016/5/4」のグループが表示されるようになった。
また、図6Bの「2016/6/1」のグループ内画像表示領域354を横方向にスクロールさせることにより、画面外の領域に仮想的に配置されていた「a11」を画像一覧表示領域201内に表示させることもできる。
<表示制御のフロー>
図7A〜図Eは、実施例1の表示制御の処理フローを説明するための図である。図7Aは、任意のグループに対して表示形態の切り替えが指示された際に画像表示アプリ10が行う処理のフロー図を示す。すなわち、図7Aは、表示形態変更ボタン352が押下された場合の処理を示す。
画面作成部13は、任意のグループの表示形態変更ボタン352が押下されたことを検知すると、図7Aに示すフローを開始する。ステップS501では、画面作成部13は、グループの表示形態を縮小表示にするかデフォルト表示にするかを判断し、処理を分岐させる。
具体的には、画面作成部13は、表示形態変更ボタン352が押下された際に、グループの表示形態がデフォルト表示であれば縮小表示にする(分岐はYES)ものと判断する。一方、画面作成部13は、押下時にグループの表示形態が縮小表示であればデフォルト表示にする(分岐はNO)ものとする。画面作成部13は、グループの表示形態を縮小表示にすると判断した場合はステップS502へ処理を進める。一方、画面作成部13は、デフォルト表示にすると判断した場合はステップS505へ処理を進める。
ステップS502〜ステップS504は、グループの表示形態を縮小表示に切り替える際のグループ内画像表示領域354を設定する処理である。
まず、ステップS502では、画面作成部13は、縮小表示時のサムネイル画像の表示パラメータを設定する。具体的には、画面作成部13は、縮小表示時のサムネイル画像の表示パラメータとして、各サムネイル表示サイズ(幅及び高さ)と、サムネイル画像間マージンとを、デフォルト表示時よりも小さい値に設定するとよい。
ここで、図7Bに、実施例1における、サムネイル表示パラメータテーブルを示す。サムネイル表示パラメータテーブルとは、デフォルト表示時及び縮小表示時のサムネイル表示サイズとサムネイル間マージンを対応付けるテーブルである。図7Bのテーブルにおいて、サムネイル表示サイズおよびサムネイル間マージンが、実施例1で使用するサムネイル表示パラメータであり、デフォルト表示、縮小表示の各表示形態に対して、それぞれ値が設定されている。なお、画像表示アプリ10は、各表示形態で同じサムネイル間マージンを設定してもよい。
図7Bの例では、表示形態がデフォルト表示の時、そのグループ内のサムネイル表示サイズを100px×100px(pxはピクセル)、そのグループ内のサムネイル間マージンを5pxとすることを示している。一方、表示形態が縮小表示の時、そのグループ内のサムネイル表示サイズを60px×60px、そのグループのサムネイル間マージンを3pxとすることを示している。
なお、サムネイル生成部12は、サムネイル表示パラメータテーブルを基にサムネイル画像を生成するとよい。
図7Cの例では、図7Bのサムネイル表示サイズに対応する正方形領域及びサムネイル画像を示す。当該正方形領域は、グループ内画像表示領域354におけるサムネイル画像が配置されるスペースを示す。図7Cのように、サムネイル生成部12は、デフォルト表
示時のサムネイル表示サイズ(100px×100px)に相当する正方形領域50にサムネイル画像51が内接するように、サムネイル画像を生成する。図7Cの例では、サムネイル画像が横方向を長辺とする長方形形状となっているため、縦方向の短辺が正方形領域50に内接する。また、サムネイル生成部12は、縮小表示時のサムネイル表示サイズ(60px×60px)に相当する正方形領域60にサムネイル画像61が内接するように、画像ファイルを基にしてサムネイル画像を生成する。
また、サムネイル生成部12は、サムネイル画像の形状がサムネイル表示サイズと一致するようにサムネイル画像のアスペクト比を変更してもよい。図7Dの例では、サムネイル生成部12は、デフォルト表示時のサムネイル画像51の四辺がそれぞれ正方形領域50と内接するように、サムネイル画像を縦方向に引き伸ばす。また、サムネイル生成部12は、縮小表示時のサムネイル画像61についても同様にサムネイル画像のアスペクト比を変更する。
また、サムネイル表示サイズは、正方形領域に限定されない。例えば、サムネイル画像のアスペクト比に合わせた形状の領域であってもよい。
図7Eの例では、サムネイル表示サイズをサムネイル画像に合わせて長方形形状とした例を示す。図7Eのようにサムネイル生成部12は、サムネイル表示サイズ(100px×70px)に相当する長方形領域60にサムネイル画像51が内接するように、画像ファイルを基にしてサムネイル画像を生成する。また、サムネイル生成部12は、サムネイル表示サイズ(70px×49px)に相当する長方形領域61にサムネイル画像51が内接するように、画像ファイルを基にしてサムネイル画像を生成する。
これにより、長方形領域にサムネイル画像を内接させた際に発生するスペースが正方形領域の場合よりも小さくなり、グループ内画像表示領域354の高さをより低くすることができる。
実施例1においては、画面作成部13は、縮小表示時のサムネイル表示サイズおよびサムネイル間マージンを、デフォルト表示時よりも小さくするようにした。これにより、縮小表示したグループのグループ内画像表示領域354が画像一覧表示領域201に対し占める高さをより減らすことができ、他のグループを表示する領域を大きくすることができる。また、縮小表示した場合に、画面外の領域に仮想的に配置されたサムネイル画像を確認する際に、横方向のスクロール操作の量を少なくすることができる。
グループ内画像表示領域354の高さを減らす方法はこれに限られない。例えば、サムネイル表示サイズまたはサムネイル間マージンのどちらか一方のみを変更するようにしてもよい。
また、実施例1では、画面作成部13は、サムネイル画像の上下左右マージンを一律にサムネイル間マージンとして値を設定しているが、それぞれ個別に設定するようにしてもよい。
図7Aに戻る。ステップS503では、画面作成部13は、ステップS502で設定したサムネイル表示パラメータに基づき、グループ内画像表示領域354の高さを設定する。実施例1では、画面作成部13は、グループ内画像表示領域の高さを「サムネイル表示サイズ+サムネイル間マージン×2」に設定するものとする。
ステップS504は、縮小表示するグループの、グループ内画像表示領域354の幅を設定する処理である。画面作成部13は、ステップS502で設定したサムネイル表示パラメータと、グループに含まれるサムネイル画像数とに基づき、グループ内画像表示領域354の幅を算出し、設定する。実施例1では、「(サムネイル表示サイズの幅+サムネイル間マージン)×サムネイル画像数」で設定される。そして、画面作成部13は、処理をステップS508へ進める。
一方、ステップS505〜ステップS507は、グループの表示形態をデフォルト表示
にする際の、グループ内画像表示領域354を設定する処理である。
まず、ステップS505では、画面作成部13は、サムネイル表示パラメータをデフォルト表示時のパラメータに設定する。これは図7Bに示されるサムネイル表示パラメータテーブルに従い設定される。
ステップS506では、画面作成部13は、グループ内画像表示領域354の幅を、画像一覧表示領域201の幅に一致するよう設定する。なお、設定される幅は画像一覧表示領域201と必ずしも一致させなくともよく、例えば、画面作成部13は、グループ内画像表示領域354の左右にマージンを持たせて設定するようにしてもよい。
ステップS507では、画面作成部13は、ステップS505で設定したサムネイルの表示パラメータおよびグループに含まれるサムネイル画像数に基づいて、グループ内画像表示領域354の高さを算出し、設定する。実施例1では、「(サムネイル表示サイズの高さ+サムネイル間マージン)×サムネイル画像数÷(グループ内画像表示領域354の幅÷(サムネイル表示サイズの幅+サムネイル間マージン))」でグループ内画像表示領域354の高さが設定される。なお、「(グループ内画像表示領域354の幅÷(サムネイル表示サイズの幅+サムネイル間マージン)」の部分は、一行に配置できるサムネイル画像数を示している。当該部分に関しては、小数点以下切り捨てで計算するとよい。また、「サムネイル画像数÷(グループ内画像表示領域354の幅÷(サムネイル表示サイズの幅+サムネイル間マージン))」の部分は、グループ内画像表示領域354内のサムネイル画像を配置する行数を示している。当該部分に関しては、小数点以下繰り上げで計算するとよい。
そして、画面作成部13は、処理をステップS508へ進める。ステップS508では、画面作成部13は、ステップS504またはステップS507により決定されたグループ内画像表示領域354に従い、画像一覧表示領域201の表示を更新する。
なお、デフォルト表示に切り替えられた場合、画面作成部13は、サムネイル生成部12によってあらかじめ生成された各々のデフォルト表示用のサムネイル画像を、それぞれグループ内画像表示領域354に表示させる。また、縮小表示に切り替えられた場合、画面作成部13は、サムネイル生成部12によってあらかじめ生成された各々の縮小表示用のサムネイル画像を、それぞれグループ内画像表示領域354に表示させる。
以上が、任意のグループに対して表示形態の変更指示があった際に、画像表示アプリ10が行う処理のフローである。
<実施例1の効果>
図8A〜図8Dは、従来の表示制御による表示例を示す図である。図8A〜図8Dを用いて実施例1及び各従来例の表示制御方法を比較し、実施例1の効果を説明する。図8Aは、グループ「2016/6/1」の表示形態を縮小表示にした従来例1の表示を示す。図8Aに示すように、グループの表示形態を縮小表示にした際には、グループ内画像表示領域354のサイズはゼロ(あるいは極めて小さい値)に設定され、グループ内の画像ファイルのサムネイル画像は非表示となる。そして、グループの表示形態変更ボタン352のマークが、縮小表示状態を示すマークに切り替わる。
図8Bは、従来例1の表示制御方法による仮想表示を示す図である。図8Bに示すように、画像一覧表示領域201内で、縮小表示したグループが占める表示領域が減り、他のグループの画像ファイルのサムネイル画像が多く表示されるようになるため、全体が確認しやすくなる。その一方で、表示形態を縮小表示としたグループにどのような画像ファイルがあったか把握することは困難となる。
したがって、従来例1では、表示形態を縮小表示とした場合、グループ内画像表示領域にサムネイル画像が表示されないため、グループにどのような画像ファイルがあったか把握することは困難である。これに対して、実施例1では、表示形態を縮小表示としても一部のサムネイル画像が表示されるため、各グループに属するサムネイル画像の一覧性を向上することができる。
図8Cは、グループ「2016/6/1」の表示形態を縮小表示にした場合の、従来例2の表示を示す。図8Cでは、縮小表示した場合のグループ内画像表示領域に規定数のサムネイル画像が表示される。図8Cにおいて、縮小表示したグループの代表画像ファイルのサムネイル画像として、a1、a2、a3の3枚が表示されている。加えて、グループ内の代表画像ファイル以外の画像ファイルのサムネイル画像を閲覧するための、追加表示ボタン701が表示される。
図8Dは、従来例2の表示制御方法による仮想表示を示す図である。図8Dに示すように、画像一覧表示領域201上で縮小表示したグループが占める表示領域が減り、他のグループのサムネイル画像が多く見えるようになるため、全体が確認しやすくなる。
ここで、縮小表示したグループにおいて追加表示ボタン701が押下された際には、グループ内の全画像ファイルのサムネイル画像が視認可能に表示される。例えば、画像一覧表示領域201において、他のグループおよび他のグループの画像ファイルが非表示となり、追加表示ボタン701が押下されたグループの全サムネイル画像のみが一覧表示される。これはすなわち、図8Dの画像一覧表示領域201に示す画面表示から画面切り替えが発生し、当該グループのサムネイル画像の一覧が画像一覧表示領域201に表示される。
図8C及び図8Dに示す従来例2では、縮小表示したグループにおいても代表画像ファイルのサムネイル画像は視認可能であるため、グループに含まれる画像ファイルがどのようなものかをある程度推測することが可能となる。しかし一方で、代表画像ファイル以外のサムネイル画像を確認する際には画面の切り替えが発生する。また、代表画像ファイル以外のサムネイル画像を他のグループのサムネイル画像ともに表示することができない。このため、画面の一覧性に欠ける。また、グループの表示形態を縮小表示にした状態では、選択サムネイルの確認は困難といった問題がある。
これに対して、実施例1の表示制御方法によると、例えば、縮小表示時にグループ内画像表示領域を横方向にスクロールさせることで、代表画像ファイル以外のサムネイル画像を表示させた状態で他のグループのサムネイル画像を閲覧することが可能である。また、縮小表示時にグループ内画像表示領域を横方向にスクロールさせて選択サムネイルを表示させることで、各々のグループの選択サムネイルを閲覧することも可能となる。
図9は、複数のグループを縮小表示した場合の例を示す。図9に示すように、2016/6/1のグループを縮小表示させた状態で、グループ内画像表示領域354を横方向にスクロールさせ、画像一覧表示領域201にサムネイル画像a5〜a8を表示させる。また、2016/5/15のグループを縮小表示させた状態で、グループ内画像表示領域354’を横方向にスクロールさせ、画像一覧表示領域201にサムネイル画像b3〜b6を表示させる。
このように、実施例1においては、一つのグループ内画像表示領域354を横方向にスクロールさせる場合に限定されず、複数のグループ内画像表示領域354を横方向にスクロールさせるることも可能である。このため、縮小表示させた状態で、各々のグループの代表画像ファイル以外のサムネイル画像を閲覧することができる。
<他の実施例>
ユーザが横方向にスクロールするグループを把握しやすくするために、画面作成部13は、サムネイル表示サイズ及び画像一覧表示領域201の幅に応じて、サムネイル表示サイズやサムネイル間マージンを変更してもよい。例えば、グループの表示形態を縮小表示にする際、既定のサムネイル表示パラメータで縮小すると画像一覧表示領域201の幅に数枚のサムネイル画像が均等に収まって見えるケースがある。
図10A〜図10Dは、他の実施例の表示制御方法による表示例を示す図である。図1
0Aは、サムネイル画像の境目と、画像一覧表示領域201の境界とが一致する場合の表示例を示す。図10Aでは、サムネイル画像a5及びa6の境目が画像一覧表示領域201の境界と重なっている。このため、ユーザは、縮小表示したグループ「2016/6/1」においてサムネイル画像a5が末尾と判断してしまい、グループ内画像表示領域354が横方向にスクロールできることに気付かないことがある。
このような場合、画面作成部13は、少なくとも1枚のサムネイル画像が見切れるようにグループ内画像表示領域354の位置、もしくはサムネイル表示パラメータを変更してもよい。すなわち、画面作成部13は、グループ内画像表示領域354の末尾に配置された画像の一部が画面外に配置されるように、グループ内画像表示領域354内のサムネイル表示サイズ又はサムネイル間マージンを設定する。
また、画面作成部13は、グループ内画像表示領域354の位置を変更してもよい。例えば、画面作成部13は、グループ内画像表示領域354の位置を、左方向にサムネイル画像の1/2の幅の分あらかじめずらした位置としてもよい。
これにより、ユーザーが縮小表示したグループが横方向にスクロールできることを把握しやすくできる。
図10Bは、横スクロールバー601を表示した場合のグループ内画像表示領域354の表示例を示す。図10Bのように、画面作成部13は、縮小表示したグループ「2016/6/1」に横スクロールバー601を表示してもよい。また、画面作成部13は、横スクロールバー601を、表示形態を縮小表示に切り替えた直後に一時的に表示させてもよいし、常に表示するようにしてもよい。これにより、ユーザーが縮小表示したグループが横方向にスクロールできることを把握しやすくできる。
また、画面作成部13は、横スクロールバー601を、グループの横方向のスクロール操作中のみに表示するようにしてもよい。また、画面作成部13は、横スクロールバー601を、別グループ内画像表示領域上に表示するようにしてもよい。これにより、横スクロールバー601の表示に必要となる画像一覧表示領域201の領域を減らすことができ、かつ、グループ内のサムネイル画像に重ならないため、横方向にスクロールしているグループのサムネイル画像が視認しやすくなる。
画面作成部13は、グループ内で選択サムネイルが先頭方向にくるようサムネイル画像を並べ替えて表示するようにしてもよい。
図10Cは、選択サムネイルを優先的に表示する場合のグループ内画像表示領域354の表示例を示す。図10Cに示すように、選択サムネイルであるa2及びa11がグループ内画像表示領域354の先頭側に配置される。
これにより、ユーザは、画像一覧表示領域201上で、各グループの選択サムネイルを確認するために、グループ内画像表示領域354をグループ毎に横方向にスクロールさせなくてもよくなるため、ユーザの操作量を軽減することができる。
また、実施例1においては、画面作成部13がグループ内の全てのサムネイル表示サイズおよびサムネイル間マージンを同一にするものとして説明を行ったが、これに限られるものではない。例えば、画面作成部13は、グループの最初のサムネイル画像以降のサムネイル画像を、最初のサムネイル画像よりも小さなサイズで表示してもよい。
これにより、ユーザは、縮小表示したグループに含まれるサムネイル画像をより多く視認できる。また、ユーザは、グループ内のサムネイル画像を確認する場合において、ユーザーの横方向のスクロール操作量を減らすことができる。
また、画面作成部13は、選択サムネイルのみを大きく表示し、ユーザが確認しやすいようにしてもよい。
また、実施例1においては、サムネイル生成部12によって、デフォルト表示用のサム
ネイル画像と縮小表示用のサムネイル画像とが、画像一覧画面が作成される前にあらかじめ生成されていることを説明したが、これに限定されない。例えば、サムネイル生成部12は、表示形態が切り替えられた際に、サムネイル表示サイズに応じて、その都度、元の画像ファイルに基づいてサムネイル画像を生成してもよい。
例えば、ユーザによって、デフォルト表示から縮小表示に切り替えられた際、サムネイル生成部12は、サムネイル表示パラメータテーブルに記載の縮小表示時のサムネイル表示サイズを参照する。続いて、サムネイル生成部12は、画像ファイルをもとにして、縮小表示時のサムネイル表示サイズに応じたサムネイル画像を生成するとよい。続いて、画面作成部13は、生成されたサムネイル画像を対応するグループ内画像表示領域354に配置する。
なお、サムネイル生成部12は、縮小表示からデフォルト表示に切り替えられた場合も、同様にサムネイル画像を生成する。
また、サムネイル生成部12は、デフォルト表示及び縮小表示で共通して使用されるサムネイル画像を一つ生成し、表示形態が切り替えられる度に、サムネイル表示パラメータテーブルに応じて当該サムネイル画像を縮小又は拡大してもよい。
また、実施例1では、図7に示すフローで、画面作成部13は、縮小表示したグループのサムネイル画像が1行となるようにグループ内画像表示領域354を設定するものとしたが、これに限るものではない。例えば、画面作成部13は、縮小表示した際に、グループ内画像表示領域354が画像一覧表示領域201に占める割合が減る配置となればよい。例えば、画面作成部13は、サムネイル画像が2行で表示されるようにしてもよい。
また、画面作成部13は、縮小表示時のサムネイル画像の行数がデフォルト表示時の半分の行数となるようにする等、割合でグループ内画像表示領域354を設定してもよい。
また、画面作成部13は、縮小表示にレベルを設けて、行数を段階的に変更できるようにしてもよい。例えば、画面作成部13は、グループを縮小表示とした場合にサムネイル画像を表示する行数を1〜3行の間で設定できるようにし、ユーザにより設定された行数でサムネイル画像を配置してもよい。
また、実施例1においては、画像表示アプリ10は、画面操作に応じてグループそれぞれに対して独立に縮小表示に切り替えるものとしたが、これに限定されない。画像表示アプリ10は、画面操作に応じてすべてのグループの表示形態が同時に切り替わるようにしてもよい。
また、実施例1においては、画像一覧表示領域201は縦方向にスクロール可能であり、縮小表示したグループにおけるグループ内画像表示領域354は横方向にスクロール可能であると説明としたが、これに限られるものではない。例えば、画像一覧表示領域201は横方向にスクロール可能とし、縮小表示したグループのグループ内画像表示領域354は縦方向にスクロール可能としてもよい。
また、画像一覧表示領域201のスクロール方向とグループ内画像表示領域354のスクロール方向は直交していなくてもよい。
また、サムネイル生成部12は、縮小表示用のサムネイル画像のアスペクト比を元の画像ファイルのアスペクト比と異なるものとしてもよい。
具体的には、縦方向にスクロールする画像一覧画面が表示される場合、サムネイル生成部12は、縮小表示用のサムネイル画像として、元の画像ファイルと比べて縦方向の長さの比率を小さくしたサムネイル画像を生成してもよい。
すなわち、縮小表示(第二の表示形態)においては、縦方向(第一の方向)の前記画像のサイズ、横方向(第二の方向)の画像のサイズのうちの一方又は両方の長さを、デフォルト表示(第一の表示形態)よりも小さく設定してもよい。
また、画面作成部13は、画像一覧画面を表示する際に画像ファイルのファイル名、ヘ
ッダ情報などに基づいてサムネイル画像を各々のグループに分類することを説明したがこれに限定されない。例えば、画像表示アプリ10は、記録媒体107においてグループ別のフォルダに振り分けて画像ファイルを記録するなど、あらかじめ画像ファイルをグループ分けしておいてもよい。
また、画像表示アプリ10は、接続部108を介してWebサーバにアクセスし、ユーザによって選択された選択サムネイルに対応する画像ファイルを、SNSにアップロードすることができるようにしてもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1:画像表示アプリ10、2:取得部11、3:サムネイル生成部12、4:画面作成部13、5:受付部14

Claims (11)

  1. コンピュータが、各グループに分類された画像をグループ毎に画面に表示する表示制御方法において、
    コンピュータが、画像の操作に用いられる操作画面に表示する複数の画像を取得するステップと、
    コンピュータが、前記取得した画像を前記操作画面にグループ毎に表示するステップとを含み、
    前記操作画面は、画面の操作により第一の方向にスクロールが可能であり、
    前記操作画面は、グループの領域において、前記グループに属する画像が、前記第一の方向と異なる第二の方向の行に並べて配置され、前記第二の方向の行に収まらない画像は、前記第二の方向の行に隣接する行に並べて配置された第一の表示形態と、
    前記第一の表示形態よりも前記第二の方向の行数を少なくした前記グループの領域に、前記グループに属する各画像が配置され、前記グループの領域に収まらない画像は、前記グループの領域から前記第二の方向に伸長される画面外の領域に配置され、前記第二の方向に対するスクロール操作に応じて、前記グループの領域に収まらない画像を表示させる第二の表示形態と、を有することを特徴とする表示制御方法。
  2. 前記第一の表示形態及び前記第二の表示形態は、ユーザの操作により切り替え可能であることを特徴とする請求項1に記載の表示制御方法。
  3. 前記第二の方向は、前記第一の方向に直交することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示制御方法。
  4. 複数のグループが第二の表示形態で表示されている場合に、第二の表示形態で表示されている各グループの領域に対して、前記第二の方向に独立してスクロール操作することができることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示制御方法。
  5. 前記第二の表示形態は、前記第一の方向の前記画像のサイズ、前記第二の方向の前記画像のサイズのうちの一方又は両方の長さを、前記第一の表示形態よりも小さく設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示制御方法。
  6. 前記第二の表示形態において、前記グループの領域の末尾に配置された画像の一部が、画面外に配置されるように、該グループに属する各画像のサイズまたは各画像の配置間隔を設定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示制御方法。
  7. 前記第二の表示形態において、前記グループの領域の末尾に配置された画像の一部が、画面外に配置されるように、該グループの表示領域の前記第二の方向の位置を設定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示制御方法。
  8. 前記第二の表示形態は、前記第二の方向の行数が1行であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示制御方法。
  9. 前記第二の表示形態において、ユーザにより選択された画像を、前記グループの領域の先頭側に配置することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の表示制御方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の表示制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 各グループに分類された複数の画像を取得する取得部と、
    画像の操作に用いられる操作画面であって、前記取得した画像をグループ毎に表示する操作画面を作成する作成部と、を含み、
    前記操作画面は、画面の操作により第一の方向にスクロールが可能であり、
    前記操作画面は、グループの領域において、前記グループに属する画像が、前記第一の方向と異なる第二の方向の行に並べて配置され、前記第二の方向の行に収まらない画像は、前記第二の方向の行に隣接する行に並べて配置された第一の表示形態と、
    前記第一の表示形態よりも前記第二の方向の行数を少なくした前記グループの領域に、前記グループに属する各画像が配置され、前記グループの領域に収まらない画像は、前記グループの領域から前記第二の方向に伸長される画面外の領域に配置され、前記第二の方向に対するスクロール操作に応じて、前記グループの領域に収まらない画像を表示させる第二の表示形態と、を有することを特徴とする表示装置。
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