JP6746122B1 - 日焼け止め化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、多少なりとも人体に悪影響を及ぼす紫外線防御剤の含有量を減少させた上で、十分な効果を発揮する日焼け止めのために用いられる化粧料組成物を提供することを目的とする。また、本発明は、上記するように紫外線防御効果を有しながら、感触、使用性、そして抗酸化作用に優れる日焼け止めのために用いられる化粧料組成物を提供することも目的とする。【解決手段】下記(A)成分及び(B)成分を含有する、日焼け止めのために使用される乳化化粧料組成物の提供;(A)トランスレスベラトロール多糖体(B)紫外線防御剤。【選択図】なし

Description

本発明は、トランスレスベラトロール多糖体及び紫外線防御剤を含む、日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に関する。
従来から、化粧料組成物に高い紫外線防御機能を付与させることを目的に、二酸化チタン、酸化亜鉛又は酸化セリウム等の無機紫外線散乱剤又は有機紫外線吸収剤を含有させることが行われている。しかしながら、これらの紫外線散乱剤又は紫外線吸収剤を日焼け止めのために使用される化粧料に多量に配合すると、肌に塗布する際に、伸びが重くなり、べたつきを感じるようになることそして皮膚への刺激等も懸念される。そのため、より少ない紫外線防御剤で、より高い紫外線防御効果を発揮する、日焼け止めのために使用される化粧料組成物を得ることを目的とする取り組みが試されている。
特許文献1には、有機及び/又は無機紫外線防御剤を含む水性媒体中に、凹型粒子形状のシリコーン材料を使用することで、日焼け止め指数(SPF値)を高める試みが記載されている。レスベラトロールは、例えば、過酸化水素等によって誘発される細胞死から保護すること等に代表される、抗酸化作用等を発揮することが広く知られている。特許文献2には、このレスベラトロール(当該文献中ではリスベラトロールと記載されている。)及びその誘導体を、サンスクリーン剤の活性成分として使用することが開示されている。特許文献3には、トランスレスベラトロール多糖体及びこれを含有する化粧料組成物が開示されている。
特開2008−001705号公報 特表2004−532790号公報 特開2016−028018号公報
特許文献1が開示する日焼け染めのために用いられる化粧料組成物に関する発明は、日焼け止め効果の相乗的な上昇を図るための特殊な粉体成分を添加しているため、これを皮膚へ塗布した時に、伸ばしやすさが低下するという問題がある。
特許文献2において、日焼け止め化粧料組成物の有効成分として開示するレスベラトロールは、油溶性成分であるため、これを日焼け止め化粧料組成物に使用した場合は、べたつきの問題が生じる。また、特許文献2には、日焼け止め化粧料組成物に含有させることができるレスベラトロールの誘導体の一つとして、そのグリコシル化誘導体についての言及があるが、本明細書の実施例にて後記するように、例えば、ピセイド等に代表されるレスベラトロール単糖配糖体の水溶性は不十分であり、これを含む化粧料組成物の大量生産は現実的ではない。
特許文献3の処方例6に、レスベラトロール多糖体と二酸化チタンとを含む乳化ファンデーションが開示されている。しかしながら、一般的にファンデーションに必須成分として含まれる二酸化チタンは、一次粒子径が0.2〜0.3μmの白色を付与する目的に用いられる顔料級の酸化チタンであり、紫外線防御成分として用いられる、一次粒子径が5nm〜100nmの微粒子酸化チタンとは異なる。また、後記するように、レスベラトロール多糖体と組み合わせたときに発揮される両者の紫外線防御効果は、全く異なる。
本発明は、多少なりとも人体に悪影響を及ぼす紫外線防御剤の含有量を減少させた上で、十分な効果を発揮する日焼け止めのために用いられる化粧料組成物を提供することを目的とする。また、本発明は、上記する紫外線防御効果を有しながら、感触(べたつかない)、使用性(伸びが良い)に優れ、白浮きしない、抗酸化作用に優れた日焼け止めのために用いられる化粧料組成物を提供することも目的とする。
本発明者らは、上記する課題を解決すべく、鋭意検討を行ったところ、有効成分としてトランスレスベラトロール多糖体と紫外線防御剤とを組み合わせた乳化化粧料組成物が発揮する紫外線防御効果が、両者の有効成分が単独で発揮する効果よりも相乗的に向上することを見出した。また、この乳化化粧料組成物は、感触及び/又は使用性に優れ、白浮きもしないことも見出した。
本発明は、斯かる知見に基づいて完成されたものであり、以下に示す態様の発明を広く包含する。
項1 下記(A)成分及び(B)成分を含有する、日焼け止めのために用いられる、乳化化粧料組成物;
(A)トランスレスベラトロール多糖体
(B)紫外線防御剤。
項2 前記トランスレスベラトロール多糖体が、トランスレスベラトロールが有する水酸基に、複数個の糖が、O−グリコシド結合した化合物である、上記項1に記載する、乳化化粧料組成物。
項3 前記O−グリコシド結合が、トランスレスベラトロールの3位及び/又は4’位の水酸基と糖との結合である、上記項2に記載する、乳化化粧料組成物。
項4 前記O−グリコシド結合が、β−O−グリコシド結合である、上記項2又は項3に記載する、乳化化粧料組成物。
項5 前記トランスレスベラトロール多糖体が、
トランスレスベラトロール4’−O−β−D−ジグリコシド、又はその糖残基の4位の水酸基に、更に糖がグリコシド結合した化合物;
トランスレスベラトロール3−O−β−D−ジグリコシド、又はその糖残基の4位の水酸基に、更に糖がグリコシド結合した化合物;及び
トランスレスベラトロール−O−β−D−4’モノグリコシド3モノグリコシド、その4’位に結合する糖残基の4位の水酸基、その3位に結合する糖残基の4位の水酸基、又はこれら両者の水酸基に、更に糖がグリコシド結合した化合物;
からなる群より選択される少なくとも一種の化合物である、上記項1〜項4の何れか一項に記載する、乳化化粧料組成物。
項6 前記糖が、オシキロース環、オキセトース環、ピラノース環、フラノース環、セプタノース環又はオクタノース環構造の何れかの構造を取り得る、アルドース、ケトース及びデオキシ糖からなる群より選択される、少なくとも一種の単糖、又はこれらの何れか2個以上の単糖が、互いにO−グリコシド結合した多糖である、上記項2〜項5の何れか一項に記載する、乳化化粧料組成物。
項7 前記単糖が、グルコース、マルトース及びガラクトースからなる群より選択されるの何れか一種であり、前記多糖が、グルコース、マルトース及びガラクトースからなる群より選択される何れか2個以上の単糖が、互いにO−グリコシド結合した多糖である、上記項6に記載する、乳化化粧料組成物。
項8 前記多糖が、2個以上の単糖が、互いに(1−1)グリコシド結合、(1−2)グリコシド結合、(1−3)グリコシド結合、(1−4)グリコシド結合又は(1−6)グリコシド結合したものである、上記項6又は項7に記載する、乳化化粧料組成物。
項9 前記多糖が、2個以上の単糖が、α−グリコシド結合又はβ−グリコシド結合したものである、上記項6〜項8の何れか一項に記載する、乳化化粧料組成物。
項10 前記トランスレスベラトロール多糖体が、
トランスレスベラトロール4’−O−β−D−ジグルコシド、又はその糖残基の4位の水酸基に、更に糖がグリコシド結合した化合物;
トランスレスベラトロール3−O−β−D−ジグルコシド、又はその糖残基の4位の水酸基に、更に糖がグリコシド結合した化合物;及び
トランスレスベラトロール−O−β−D−4’モノグルコシド3モノグルコシド、その4’に結合する糖残基の4位の水酸基、その3位に結合する糖残基の4位の水酸基、又はこれら両者の水酸基に、更に糖がグリコシド結合した化合物;
からなる群より選択される少なくとも一種の化合物である、上記項1〜項9の何れか一項に記載する、乳化化粧料組成物。
項11 前記トランスレスベラトロール多糖体が、下記式(1)〜(3)に記載する何れかの化合物である、上記項1〜項10の何れか一項に記載する、乳化化粧料組成物;
Figure 0006746122
(式中、nは1〜15の整数である。
式中の(1−4)グリコシド結合は、全てα結合である。
式中のレスベラトロール位におけるO−グリコシド結合は、β結合である。)、
Figure 0006746122
(式中、mは1〜15の整数である。
式中の(1−4)グリコシド結合は、全てα結合である。
式中のレスベラトロール4’位におけるO−グリコシド結合は、β結合である。)、又は
Figure 0006746122
(式中、X及びYは、共に0以上の整数であり、XとYとの和は、15以下であり、
式中の(1−4)グリコシド結合は、全てα結合であり、
式中のレスベラトロール3位及び4’位におけるO−グリコシド結合は、β結合である。)。
項12 前記紫外線防御剤が、紫外線散乱剤及び/又は紫外線吸収剤である、上記項1〜項11の何れか一項に記載する、乳化化粧料組成物。
項13 前記紫外線散乱剤が、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、微粒子酸化セリウム及び微粒子酸化ジルコニウムからなる群より選択される、少なくとも一種である、上記項12に記載する、乳化化粧料組成物。
項14 前記紫外線散乱剤の数平均粒子径が、5nm以上100nm以下である、上記項12又は項13に記載する、乳化化粧料組成物。
項15 前記紫外線散乱剤が、その表面が疎水化処理されたものである、上記項12〜項14の何れか一項に記載する、乳化化粧料組成物。
項16 前記疎水化処理が、シリコーン、金属石鹸、N−アシルアミノ酸塩又はパーフルオロアルキル化合物による疎水化処理である、上記項15に記載する、乳化化粧料組成物。
項17 前記紫外線吸収剤が、安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤;3−(4'−メチルベンジリデン)−dl−カンファー、3−ベンジリデン−dl−カンファー、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2'−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボニリデン)−3−ペンタン−2−オン及びオクトクリレンからなる群より選択される、少なくとも一種である、上記項12に記載する、乳化化粧料組成物。
項18 前記安息香酸系紫外線吸収剤が、パラアミノ安息香酸、グリセリルパラアミノ安息香酸、エチルジヒドロキシプロピルパラアミノ安息香酸、N−エトキシレートパラアミノ安息香酸エチルエステル、N−ジメチルパラアミノ安息香酸エチルエステル、N−ジメチルパラアミノ安息香酸ブチルエステル、N−ジメチルパラアミノ安息香酸アミルエステル、オクチルジメチルパラアミノ安息香酸及びジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルからなる群より選択される、少なくとも一種である、上記項17に記載する、乳化化粧料組成物。
項19 前記アントラニル酸系紫外線吸収剤が、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレートである、上記項17に記載する、乳化化粧料組成物。
項20 前記サリチル酸系紫外線吸収剤が、アミルサリチレート、メンチルサリチレート、ホモメンチルサリチレート、オクチルサリチレート、フェニルサリチレート、ベンジルサリチレート及びp−イソプロパノールフェニルサリチレートからなる群より選択される、少なくとも一種である、上記項17に記載する、乳化化粧料組成物。
項21 前記桂皮酸系紫外線吸収剤が、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート及びグリセリルモノ−2−エチルヘキサノイルジパラメトキシシンナメートからなる群より選択される、少なくとも一種である、上記項17に記載する、乳化化粧料組成物。
項22 前記ベンゾフェノン系紫外線吸収剤が、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4'−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4'−フェニルベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン及び4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノンからなる群より選択される、少なくとも一種である、上記項17に記載する、乳化化粧料組成物。
項23 前記トリアジン系紫外線吸収剤が、2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン及び2,4−ビス−[{4−(2−エチルへキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジンからなる群より選択される、少なくとも一種である、上記項17に記載する、乳化化粧料組成物。
項24 乳化型が、水中油型、油中水型、水中油中水型又は油中水中油型の何れか一種である、上記項1〜項24の何れか一項に記載する、乳化化粧料組成物。
項25 前記トランスレスベラトロール多糖体が水相に存在し、前記紫外線防御剤が油相に存在することを特徴とする、上記項1〜項24の何れか一項に記載する、乳化化粧料組成物。
本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物は、(A)成分(トランスレスベラトロール多糖体)と(B)成分(紫外線防御剤)とを併用することにより、上記成分のそれぞれを単独で配合して得られる乳化化粧料組成物に比べ、相乗的に高い紫外線防御効果を示す。また、水相及び油相から構成される本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料は、水相に上記する(A)トランスレスベラトロール多糖体を溶解させることができ、油相に上記する(B)成分である紫外線防御剤を溶解又は分散させることができるので、例えば、油相に多量の紫外線防御剤を配合する場合に比べ、油相量を少なくすることができ、また油相の粘度を低く保つことができること、油っぽさやべたつきといった感触の低下がなく、そして肌への伸ばしやすさ等の使用性の低下がないとの効果を発揮する。
<(A)成分:トランスレスベラトロール多糖体>
本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有される(A)成分(トランスレスベラトロール多糖体)は、油溶性のトランスレスベラトロールに複数個の糖が結合することに起因して、その水溶性が高くなり、これによって乳化化粧料組成物の水相に安定に配合することができる。従って、トランスレスベラトロール多糖体を配合する乳化化粧料組成物は、油溶性の紫外線吸収剤を配合する場合に比べ、べたつかず、さっぱりとした感触を与えることができる。また、微粒子無機粉体を配合する場合に比べ、伸びが良く(使用性に優れる)、白浮き等がない(見栄え良い)、乳化化粧料組成物とすることができる。
上記トランスレスベラトロール多糖体は、トランスレスベラトロール多糖配糖体とも呼ばれ、トランスレスベラトロールに、複数個の糖が結合した化合物である。トランスレスベラトロールとは、その3位、4’位及び5位に水酸基を有するスチルベン化合物(スチルベノイドとも呼ばれる。)である。上記するトランスレスベラトロール多糖体は、トランスレスベラトロール1個の置換基に、2個以上の単糖から構成される多糖が、グリコシド結合した化合物とすることもできるし、トランスレスベラトロールの2個以上の異なる置換基に、単糖及び/又は2個以上の単糖から構成される多糖が、グリコシド結合した化合物とすることもできる。
上記するトランスレスベラトロールに結合する糖の具体的な個数は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個又は17個程度の個数を挙げることができる。後記する、トランスレスベラトロール多糖体を簡便に製造することに鑑みて、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個又は15個程度の個数とすることが好ましく、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個程度の個数とすることが更に好ましい。
なお、上記するレスベラトロール多糖配糖体は、トランスレスベラトロールに様々な個数の糖がグリコシド結合した、異なる化合物の混合物とすることができる。このような混合物中には、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物の製造工程において、この混合物を水相に効率よく溶解する効果を発揮できることに鑑みて、レスベラトロール無配糖体及びレスベラトロール単糖配糖体(例えば、ピセイド)が、できるだけ含有されないことが好ましい。上記混合物中における、レスベラトロール無配糖体及びレスベラトロール単糖配糖体の総量の含有量は、上記する発明の効果を奏することができる範囲において、特に限定されない。具体的には、100質量%の上記混合物に対して、50質量%未満の上記レスベラトロール無配糖体及びレスベラトロール単糖配糖体の含有量とすることが好ましく、より好ましくは40質量%未満の含有量であり、30%質量未満の含有量とすることが最も好ましい。
上記するトランスレスベラトロール多糖体における、トランスレスベラトロールと、糖とのグリコシド結合の態様は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、O−グリコシド結合、C−グリコシド結合、N−グリコシド結合又はS−グリコシド結合等を挙げることができる。上記する糖の入手のしやすさ又はトランスレスベラトロールを簡便に配糖化することに鑑みて、O−グリコシド結合とすることが好ましい。
上記するトランスレスベラトロール多糖体において、糖がグリコシド結合するトランスレスベラトロールの部位は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。例えば、トランスレスベラトロールに対して糖がO−グリコシド結合する場合の当該部位として、トランスレスベラトロールの3位、4’位又は5位の水酸基を挙げることができる。また、O−グリコシド結合以外の態様の場合の部位として、トランスレスベラトロールのいずれかの炭素原子を挙げることができる。トランスレスベラトロール多糖体の製造のしやすさ又は上記する糖の入手のしやすさに鑑みて、上記するトランスレスベラトロールの3位、4’位又は5位の何れかの1個以上の水酸基に、糖がO−グリコシド結合することが好ましく、更に、トランスレスベラトロール多糖体の機能を効率的に発揮させることに鑑みて、トランスレスベラトロールの3位及び/又は4’位に、糖がO−グリコシド結合することが、更に好ましい。
上記するトランスレスベラトロール多糖体における、トランスレスベラトロールに対する糖のアノマー結合の態様は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、α結合とすることでき、β結合とすることもできる。皮膚に塗布した際のトランスレスベラトロール多糖体の構造安定性に鑑みて、β結合とすることが好ましい。
上記するトランスレスベラトロール多糖体は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、トランスレスベラトロール4’−O−β−D−ジグリコシド、又はその糖残基の4位の水酸基に、更に糖がグリコシド結合した化合物;トランスレスベラトロール3−O−β−D−ジグリコシド、又はその糖残基の4位の水酸基に、更に糖がグリコシド結合した化合物;及びトランスレスベラトロール−O−β−D−4’モノグリコシド3モノグリコシド、その4’位に結合する糖残基の4位の水酸基、その3位に結合する糖残基の4位の水酸基、又はこれらの両者の水酸基に、更に糖がグリコシド結合した化合物等を挙げることできる。以上に例示した化合物の単独又は二種以上を、上記するトランスレスベラトロール多糖体として採用することができる。
上記するトランスレスベラトロール多糖体において、トランスレスベラトロールにグリコシド結合する糖は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、単糖とすることもできるし、多糖とすることもできる。
上記する単糖は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、オシキロース環、オキセトース環、ピラノース環、フラノース環、セプタノース環又はオクタノース環構造の何れかの構造を取り得る、アルドース、ケトース又はデオキシ糖の何れかの単糖を挙げることができる。このような単糖の中でも、トランスレスベラトロール多糖体を簡便に製造すること又は該単糖を安価に入手できることに鑑みて、グルコース、マルトース又はガラクトースとすることが好ましく、グルコースとすることが最も好ましい。
上記する多糖とは、2個以上の単糖がグリコシド結合した糖であり、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、オシキロース環、オキセトース環、ピラノース環、フラノース環、セプタノース環又はオクタノース環構造の何れかの構造を取り得る、アルドース、ケトース又はデオキシ糖の何れか2個以上の単糖が、グリコシド結合した多糖を挙げることができる。このような単糖は、上記する単糖と同じものとすることができる。
上記する多糖における、2個以上の単糖のグリコシド結合の様式は、結合対象となる一方の単糖のアノマー炭素と、もう一方の単糖が有する水酸基と間に形成される結合様式であり、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、2個以上の単糖が、互いに(1−1)グリコシド結合、(1−2)グリコシド結合、(1−3)グリコシド結合、(1−4)グリコシド結合、(1−6)グリコシド結合する様式等を挙げることができる。上記トランスレスベラトロール多糖体を簡便に製造することに鑑みて、多糖を構成する全ての単糖間のグリコシド結合の様式を、同一とすることが好ましい。また、具体的なグリコシド結合の様式も、上記トランスレスベラトロール多糖体を簡便に製造することに鑑みて、(1−4)グリコシド結合、(1−3)グリコシド結合、(1−6)グリコシド結合とすることが好ましく、(1−4)グリコシド結合とすることが最も好ましい。
上記する多糖における、2個以上の単糖のアノマー結合の態様は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、α結合とすることもできるし、β結合とすることもできる。上記トランスレスベラトロール多糖体を簡便に製造することに鑑みて、多糖を構成する全ての単糖間のアノマー結合の態様を、同一とすることが好ましい。また、トランスレスベラトロール多糖体を含有する乳化化粧料組成物の肌へのなじみやすさに鑑みて、多糖を構成する全ての単糖間のアノマー結合様式を、α結合とすることが好ましい。
上記するトランスレスベラトロール多糖体は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、トランスレスベラトロール4’−O−β−D−ジグルコシド、又はその糖残基の4位の水酸基に、更に糖がグリコシド結合した化合物;トランスレスベラトロール3−O−β−D−ジグルコシド、又はその糖残基の4位の水酸基に、更に糖がグリコシド結合した化合物;及びトランスレスベラトロール−O−β−D−4’モノグルコシド3モノグルコシド、その4’位に結合する糖残基の4位水酸基、その3位に結合する糖残基の4位の水酸基、又はこれらの両者の水酸基に、更に糖がグリコシド結合した化合物等を挙げることできる。以上に例示した化合物の単独又は二種以上を、上記するトランスレスベラトロール多糖体として採用することができる。
上記するトランスレスベラトロール多糖体中でも、下記式(1)〜(3)の何れか一つに示される化合物が好ましい。
Figure 0006746122
(式中、nは1〜15の整数である。
式中の(1−4)グリコシド結合は、全てα結合である。
式中のレスベラトロール位におけるO−グリコシド結合は、β結合である。)。
Figure 0006746122
(式中、mは1〜15の整数である。
式中の(1−4)グリコシド結合は、全てα結合である。
式中のレスベラトロール4’位におけるO−グリコシド結合は、β結合である。)。
Figure 0006746122
(式中、X及びYは、共に0以上の整数であり、XとYとの和は、15以下であり、
式中の(1−4)グリコシド結合は、全てα結合であり、
式中のレスベラトロール3位及び4’位におけるO−グリコシド結合は、β結合である。)。
上記するトランスレスベラトロール多糖体は、市場から購入することもできるし、公知の方法を採用して製造することもできる。例えば、特許6467762に記載された方法を採用することによって、トランスレスベラトロールを配糖化し、得られたトランスレスベラトロール単糖配糖体に対して、例えば、天野エンザイム社のコンチザイムに代表されるシクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ及び市販のシクロデキストリンを使用することによって、上記するトランスレスベラトロール多糖体を容易に製造することができる。
本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物における(A)成分(トランスレスベラトロール多糖体)の含有割合は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、100質量%の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に対するトランスレスベラトロール多糖体の含有量を、通常0.0001〜30質量%程度とすることが好ましく、より好ましくは、0.1〜25質量%程度であり、更に好ましくは1〜20質量%程度である。トランスレスベラトロール多糖体の含有量が過度に少ない場合は、高い日焼け止め効果を得ることができず、また紫外線防御剤との併用による相乗効果も十分には得られず、過度に多い場合は、配合量に対する日焼け止め効果の効率が低下し、経済的ではない。
<(B)紫外線防御剤>
本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有される(B)成分(紫外線防御剤)は、乳化化粧料組成物に含有することができ、且つ紫外線防御作用を発揮する剤であれば、特に限定されない。具体的には、紫外線散乱剤又は紫外線吸収剤を挙げることができる。
上記する紫外線散乱剤は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。例えば、微粒子系無機物を挙げることができる。より具体的には、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、微粒子酸化セリウム、微粒子酸化ジルコニウム等を挙げることができる。以上に例示した紫外線散乱剤は、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有することができる。これらの微粒子の形状は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、不定形、粒状、球状、針状、紡錘状又は板状の形状を挙げることができる。
上記する紫外線散乱剤は、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物の耐水性及び持続性の観点から、その表面を疎水化処理したものを採用することが好ましい。このような表面疎水化処理は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、シリコーン、金属セッケン、N−アシルアミノ酸塩又はパーフルオロアルキル化合物等を挙げることができる。以上に例示した疎水化処理は、単独で又は二種以上を組み合わせて紫外線散乱剤の表面処理に採用することができる。
上記する紫外線散乱剤の数平均粒子径は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、紫外線散乱効果を発揮することが知られる、5nm以上100nm以下の数平均粒子径となる微粒子を挙げることができる。好ましくは、8nm以上85nm以下の数平均粒子径となる微粒子であり、更に好ましくは、10nm以上35nm以下の数平均粒子径となる微粒子微粒子である。数平均粒子径が過度に小さい場合は、紫外線防御効果が低下し、過度に大きい場合は、紫外線防御効果が低下するとともに、透明性が低下する。本発明において1次粒子径とは、粒子が球形以外の場合は、粒子の中心を通る最短部の長さを指す。下記の実施例において使用した紫外線散乱剤の数平均粒子径については、素材メーカーのカタログ等の値が利用できる場合は、その値を記載した。
上記する紫外線吸収剤は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。例えば、油溶性の紫外線吸収剤が好ましく、より具体的には、安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤又はトリアジン系紫外線吸収剤等を挙げることができる。以上に例示した紫外線吸収剤は、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有することができる。
上記する安息香酸系紫外線吸収剤は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、グリセリルPABA、エチルジヒドロキシプロピルPABA、N−エトキシレートPABAエチルエステル、N−ジメチルPABAエチルエステル、N−ジメチルPABAブチルエステル、N−ジメチルPABAアミルエステル、オクチルジメチルPABA又はジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル等を挙げることができる。以上に例示した安息香酸系紫外線吸収剤は、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有することができる。
上記するアントラニル酸系紫外線吸収剤は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等を挙げることができる。
上記するサリチル酸系紫外線吸収剤は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、アミルサリチレート、メンチルサリチレート、ホモメンチルサリチレート、オクチルサリチレート、フェニルサリチレート、ベンジルサリチレート又はp−イソプロパノールフェニルサリチレート等を挙げることができる。以上に例示したサリチル酸系紫外線吸収剤は、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有することができる。
上記する桂皮酸系紫外線吸収剤は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート又はグリセリルモノ−2−エチルヘキサノイルジパラメトキシシンナメート等を挙げることができる。以上に例示した桂皮酸系紫外線吸収剤は、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有することができる。
上記するベンゾフェノン系紫外線吸収剤は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4'−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4'−フェニルベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン又は4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等を挙げることができる。以上に例示したベンゾフェノン系紫外線吸収剤は、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有することができる。
上記するトリアジン系紫外線吸収剤は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン又は2,4−ビス−[{4−(2−エチルへキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン等を挙げることができる。以上に例示したトリアジン系紫外線吸収剤は、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有することができる。
上記に例示した紫外線吸収剤以外に、3−(4'−メチルベンジリデン)−dl−カンファー、3−ベンジリデン−dl−カンファー、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2'−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボニリデン)−3−ペンタン−2−オン又はオクトクリレン等を挙げることができる。これらに例示した成分は、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有することができる。
上記に挙げた紫外線吸収剤の中でも、発揮する紫外線防御効果又は化粧料組成物に含有することができる基剤との相溶性の観点から、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル又はジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルが好ましい。
本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物における(B)成分の含有量は、発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、100質量%の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に対して0.5〜50質量%であることが好ましく、より好ましくは、1〜40質量%であり、更に好ましくは2〜30質量%である。このような範囲の(B)成分の含有量とすることにより、高い日焼け止め効果を得ることができ、(A)成分との併用による相乗効果も十分に得られる。また、このような範囲の(B)成分の含有量とすることにより、べたつきを生じにくく、肌への伸ばしやすさも低下せずに、また、成分(b)の含有量に対する日焼け止め効果の効率が高くなるので、経済的となる。
本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物には、上記する(A)成分及び(B)成分以外に、通常、化粧料組成物の製剤に使用される、その他の成分を含有させることができる。このようなその他の成分は、本発明の効果を発揮する範囲で適宜選択すればよく、特に限定されない。具体的には、水(精製水、温泉水、深層水等)、油剤、界面活性剤、金属セッケン、ゲル化剤、粉体、アルコール類、水溶性高分子、皮膜形成剤、樹脂、包接化合物、抗菌剤、香料、消臭剤、塩類、PH調整剤、清涼剤、動物及び/若しくは微生物由来抽出物、植物抽出物、血行促進剤、収斂剤、抗脂漏剤、活性酸素消去剤、細胞賦活剤、保湿剤、角質溶解剤、酵素、ホルモン類又はビタミン類等を挙げることができる。以上に例示したその他の成分は、単独で又は二種以上を組み合わせて本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有させることができる。
本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有することができるその他の成分として、上記に挙げた油剤は、化粧料組成物に含有させることができるものであれば、天然系油又は合成油、その合成方法、そして固体、半固体又は液体であるか等の性状も問わず使用することができる。このような油剤は、本発明の効果を発揮する範囲で適宜選択することができ、特に限定されない。具体的には、炭化水素類、ロウ類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル油、シリコーン油類又はフッ素系油類等を挙げることができる。以上に例示した油剤は、単独で又は二種以上を組み合わせて本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有させることができる。
上記する油剤として、具体的には、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス若しくはワセリン等の炭化水素類;ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ若しくは鯨ロウ等のロウ類;牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、硬化油、タートル油、豚脂、馬脂、ミンク油、肝油若しくは卵黄油等の動物油;ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール若しくはPOE水素添加ラノリンアルコールエーテル等のラノリン誘導体;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、アラキドン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸若しくは12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、シトステロール、ラノステロール、POEコレステロールエーテル若しくはモノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)等の高級アルコール;アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸−ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸−N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸−2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸−2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸−2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル若しくはリンゴ酸ジイソステアリル等のエステル油;アセトグリセライド、トリイソオクタン酸グリセライド、トリイソステアリン酸グリセライド、トリイソパルミチン酸グリセライド、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセライド、モノステアリン酸グリセライド、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド若しくはトリミリスチン酸グリセライド等のグリセライド油;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン若しくはステアロキシシリコーン等の高級アルコキシ変性シリコーン;高級脂肪酸変性シリコーン、シリコーン樹脂、シリコンゴム若しくはシリコーン油等のシリコーン系油剤又はパーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン若しくはパーフルオロオクタン等のフッ素系油剤等を挙げることができる。以上に例示した油剤は、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有させることができる。
本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有することができるその他の成分として、上記に挙げた界面活性剤は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、アニオン性、カチオン性、非イオン性又は両性界面活性剤を用いることができる。
上記するアニオン性界面活性剤は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、イソステアリン酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム若しくはパルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケン;アルキルエーテルカルボン酸並びにその塩;若しくはアミノ酸と脂肪酸との縮合物等のカルボン酸塩;アルキルスルホン酸、アルケンスルホン酸塩若しくは脂肪酸エステルのスルホン酸塩;脂肪酸アミドのスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物とのスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル若しくはアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩又はN−アシルアミノ酸系活性剤等を挙げることができる。以上に例示したアニオン系面活性剤は、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有させることができる。
上記するカチオン性界面活性剤は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、アルキルアミン塩、ポリアミン若しくはアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩又はアルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩のピリジウム塩若しくはイミダゾリウム塩等を挙げることができる。以上に例示したカチオン性界面活性剤は、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有させることができる。
上記する非イオン性界面活性剤は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン若しくはアルキル共変性オルガノポリシロキサン、アルカノールアミド、糖エーテル又は糖アミド等を挙げることができる。以上に例示した成分は、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有させることができる。
上記する両性界面活性剤は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、ベタイン、アミノカルボン酸塩又はイミダゾリン誘導体等を挙げることができる。以上に例示した両性界面活性剤は、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有させることができる。
本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有することができるその他の成分として、上記に挙げた金属セッケンは、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、12−ヒドロキシステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム、ラウリン酸亜鉛又はウンデシレン酸亜鉛等を挙げることができる。以上に例示した金属セッケンは、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有させることができる。
本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有することができるその他の成分として、上記に挙げたゲル化剤は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α−γ−ジ−n−ブチルアミン若しくはγ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体;デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール若しくはジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体又はジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー若しくはジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー等の有機変性粘土鉱物等を挙げることができる。以上に例示したゲル化剤は、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有させることができる。
本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有することができるその他の成分として、上記に挙げた粉体は、(B)成分の紫外線散乱剤を除く通常の化粧料に使用されるものであり、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、無機粉体、有機粉体又は有機顔料等を挙げることができる。また、その形状(球状、針状又は板状等)、粒子径(煙霧状、微粒子又は顔料級等)及び粒子構造(多孔質又は無孔質等)も、特に限定されない。
上記する無機粉体は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、合成雲母、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、含硫ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、モンモリロナイト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素又は窒化ボロン等を挙げることができる。
上記する有機粉体は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体又はラウロイルリジン等を挙げることができる。
上記する有色顔料は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、酸化鉄、水酸化鉄若しくはチタン酸鉄等の無機赤色顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄若しくは黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄若しくはカーボンブラック等の無機黒色顔料;マンガンバイオレット若しくはコバルトバイオレット等の無機紫色顔料;水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト若しくはチタン酸コバルト等の無機緑色顔料;紺青若しくは群青等の無機青色系顔料;酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔若しくは酸化チタン被覆着色雲母等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー若しくははステンレスパウダー等の金属粉末顔料;カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン若しくはそれらのレーキ等等の天然色素;タール色素をレーキ化した顔料又は天然色素をレーキ化した顔料若しくはこれらの粉体を複合化した複合粉体等を挙げることができる。
上記するタール色素は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号又はこれらのレーキ等を挙げることができる。
以上に例示する紛体は、油剤、シリコーン又はフッ素化合物を用いた表面処理又は複合化を行ったものを使用することができる。また、これらの成分は、単独で又は二種以上を組み合わせて、本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に含有させることもできる。
本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物の形状は、通常の化粧料の形態を広く挙げることができ、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、ローション状(液状)、ムース状、ジェル状、ゼリー状、乳液状、懸濁液状、クリーム状、軟膏状、シート状、エアゾール状又はスプレー状等を挙げることができる。
本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物の乳化型は、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。水中油型(O/W)、油中水型(W/O)、水中油中水型(W/O/W)又は油中水中油型(O/W/O)等を挙げることができる。日焼け止め乳化化粧料組成物の連続相が水相の場合は、みずみずしく、さっぱりとした感触の乳化化粧料組成物とすることができ、連続相が油相の場合は、耐水性が高く、持続性に優れた乳化化粧料組成物とすることができる。
本発明の日焼け止めのために用いられる化粧料組成物の種類は、皮膚又は頭髪に適用され、本発明の効果を発揮する範囲において、特に限定されない。具体的には、ファンデーション若しくは化粧下地等のベースメイク化粧料;化粧水、乳液若しくはクリーム等の基礎化粧料又は毛髪用日焼け止め化粧料等を挙げることができる。
本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物は、トランスレスベラトロール多糖体を含有することから、従来より知られているトランスレスベラトロール又はその多糖体が発揮する、皮膚(頭皮を含む)又は頭髪等に対する抗酸化作用に代表される種々の作用(生体内にてメイラード反応を阻害する作用、サーチュイン遺伝子群の発現を亢進させる作用、炎症を誘発する転写因子であるNFκBの発現を抑制する作用又はアクネ菌の増殖を抑制する作用等)が発揮されること等も期待できる。
本発明の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物は、本発明の日焼け止め化粧料の乳化型にかかわらず、常法により製造することができ、特に限定されない。例えば、(A)成分であるレスベラトロール多糖体は、水相に溶解させることができ、(B)紫外線防御剤は油相に溶解又は分散させ、これらの両者を所定の方法にて混合する製造方法を挙げることができる。このような製造方法とすることで、(A)成分であるレスベラトロール多糖体は水相に存在し、(B)紫外線防御剤は油相に存在することになるので、より感触、使用性又は持続性等に優れた日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物を得ることができる。
以下に、本発明の日焼け止め乳化化粧料組成物をより詳細に説明するための実施例を示す。本発明が下記に示す実施例に限定されないのは言うまでもない。なお、以下の記載における処方中の配合量は、特に断りのない限り、全量に対する質量%である。
本実施例で使用した、本発明の日焼け止め乳化トランスレスベラトロール多糖体は、下記式(1)にて表される化合物の、n=0、1、2、3、4、5、6、7、8、9の混合物である(マイスターバイオ株式会社製);
Figure 0006746122
(式中の(1−4)グリコシド結合は、全てα結合である。
式中のレスベラトロール位におけるO−グリコシド結合は、β結合である。)
上記する実施例にて使用したトランスレスベラトロール多糖体は、平均して3〜5個の糖を有する化合物であり、n=0(トランスレスベラトロール単糖配糖体)の量は、上記する混合物の100質量%に対して、25、8質量%であった。
また、以下の実施例及び比較例における日焼け止めに用いられる化粧料組成物の評価方法は、以下のとおりである。
(日焼け防止効果)
日焼け防止効果は、Labshere社製SPF Analyzer UV−1000Sを用いてSPF値(in vitro)として測定した。サンプル塗布プレートは、資生堂医理化テクノロジー社製SPFMASTER−PA01を使用し、各試料を2mg/cmを塗布し、測定に供した。なお、SPF値から、本発明の日焼け止めに用いられる乳化化粧料組成物の相乗的な効果を確認するためには、ある有効成分(例えば、紫外線防御剤)を単独で含有するサンプルが示すSPF値と、もう一つの有効成分(例えば、トランスレスベラトロール多糖体)を単独で含有するサンプルが示すSPF値との和と、これらの両者を含有するサンプルが示すSPF値とを比較することで確認できる。例えば、上記するSPF値の和で、両者を含有するサンプルが示すSPF値を除した数値で評価することもできる。
(官能評価)
下記の3つの項目(a、b及びc)について、熟練された10名のモニターが各試料を使用し、下記に示す(1)評価基準に基づき1〜5の5段階で評点を付けた。10名のモニターによる評点の合計値を、下記に示す(2)の4段階判定基準により、各実施例又は比較例により得られた日焼け止め乳化化粧料組成物の効果を判定した。なお、熟練されたモニターとは、当該項目を評価することに長けた者であって、下記の評価基準を決定する際に、各モニター間の評点のすりあわせを反映することができる者である。
(項目)
a.べたつきのなさ(感触)
b.伸ばしやすさ(使用性)
c.白浮きのなさ
(1)評価基準
(評点):(評価)
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
(2)4段階判定基準
(判定):(評点の合計点)
◎:合計点が41〜50点
○:合計点が31〜40点
△:合計点が21〜30点
×:合計点が5〜20点
<水中油型(O/W型)化粧料組成物>
下記の製造手順に従い、下記の表1及び2に示す処方のO/W型化粧料組成物を調製し、上記の方法により評価を行った。その結果も、下記の表1及び2のそれぞれに示す。
(製造手順)
(1)A相(界面活性剤相)の成分を混合した。
(2)B相(油相)の成分を混合した。
(3)常温にて、A相の成分の混合物にB相の成分の混合物を少量ずつ添加し、ゲル状エマルションを調製した。
(4)上記ゲル状エマルジョンにC相(水相)の成分を混合してO/W型化粧料組成物を調製した。
Figure 0006746122
(*1)数平均粒子径が10nmの、トリエトキシカプリリルシラン処理された微粒子酸化チタン。(MTX−05OTS:テイカ社)
(*2)数平均粒子径が250nmの、トリエトキシカプリリルシラン処理された酸化チタン。(OTS−2 TiO2 CR50:テイカ社)
(*3)レスベラトロール無配糖体。(ATTO社)
(*4)ピセイド(レスベラトロール単糖配糖体:ATTO社)。
(*5)成分11(レスベラトロール単糖配糖体)は、水相に均一に溶解させることができず、所望する化粧料組成物を調整することができなかった。
表1に示す結果から明らかなように、紫外線防御剤である7.疎水化微粒子酸化チタンと、10.トランスレスベラトロール多糖体とを共に含有する実施例1のO/W型化粧料組成物は、良好な感触及び使用性を損なうことなく、37.6もの高いSPF値を示した。有効成分として10.トランスレスベラトロール多糖体を単独で含有する比較例1のSPF値が9.6であり、有効成分として7.疎水化微粒子酸化チタンを単独で含有する比較例2のSPF値が10.1であることから、これらの総和に対して、両者を同時に含有する実施例1のSPF値は、その1.9倍となった。よって、トランスレスベラトロール多糖体と疎水化微粒子酸化チタンを含む化粧料組成物は、相乗的な効果を発揮していると判断することができた。
多糖体ではない9.トランスレスベラトロール無配糖体7.疎水化微粒子酸化チタンとを同時に含有する比較例3の日焼け止め化粧料では、7.疎水化微粒子酸化チタンのみを含有する比較例1が示すSPF値と比べ、10.トランスレスベラトロール多糖体を含有する実施例1のSPF値が示す程度の大きな向上は見られなかった。比較例4に示すように、11.トランスレスベラトロール単糖配糖体であるピセイドは、C相(水相)に溶解させることができず、所望する処方の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物を製造することができなかった。このような小ロット実験で製造できなかった処方を、大量生産に応用することは一般的には困難であるため、トランスレスベラトロール単糖配糖体を含有する日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物の製造は、現実的ではないことが分かった。
従来使用されてきた紫外線散乱剤である7.疎水化微粒子酸化チタンを著量配合する比較例5は、優れたSPF値を示すものの、べたつきの無さ、白浮きの無さ及び伸ばしやすさの全ての評価項目において、実施例1よりも劣っており、この処方の日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物が直ちに優れていると判断することはできなかった。
10.トランスレスベラトロール多糖体と組み合わせる酸化チタンとして、その数平均粒子径が250nmである、従来は化粧料組成物の白色顔料の用途に用いられる8.疎水化酸化チタンを採用すると、比較例6に示すように、そのSPF値が27.3と、実施例1に示す37.6とのSPF値よりも劣り、また白浮きも著しいものであることが分かった。この結果から、10.トランスレスベラトロール多糖体と共に、日焼け止めのために用いられる乳化化粧料組成物に配合することによって相乗効果が得られる酸化チタンは、通常、白色顔料に使用される酸化チタンではなく、紫外線防御効果を発揮する7.疎水化微粒子酸化チタンであることが明らかとなった。
Figure 0006746122
表2に示す結果から、8.トランスレスベラトロール多糖体と共に紫外線防御剤である紫外線吸収剤として、7.メトキシケイヒ酸エチルへキシルを使用した実施例2の処方の、乳化化粧料組成物は、21.5もの高いSPF値を示した。有効成分として8.トランスレスベラトロール多糖体を単独で含有する比較例1のSPF値が9.6であり、有効成分として7.メトキシケイヒ酸エチルへキシルを単独で含む比較例7のSPF値が14.8が10.1であった。よって、上記する実施例2が示すSPF値は、これらの両者の総和を超えるので、トランスレスベラトロールと紫外線吸収剤とを含有する相乗的な効果を発揮していると判断することができた。また、比較例8に示すように、7.メトキシケイヒ酸エチルへキシルの配合量を2倍に増やすと、SPF値は上昇するもののその上昇は1.5倍弱にとどまり、べたつきのなさ及び伸ばしやすさの評価が下がることが明らかとなった。
<油中水型(W/O型)日焼け止め化粧料>
下記の製造手順に従い、下記の表3及び4に示す処方のW/O型化粧料組成物を調製し、上記の方法により評価を行った。その結果も、下記の表1及び2のそれぞれに示す。
(製造手順)
(1)A相の成分を混合した。
(2)B相の成分を混合した。
(3)常温にて、A相の成分の混合物にB相の成分の混合物を撹拌しながら少量ずつ添加し、油中水型化粧料を調製した。
Figure 0006746122
(*2)数平均粒子径が250nmの、トリエトキシカプリリルシラン処理された酸化チタン。(OTS−2 TiO2 CR50:テイカ社)
(*6)数平均粒子径が10nmの、ステアリン酸アルミニウム処理された酸化チタン。(MT−01:テイカ社)
(*7)数平均粒子径が15nmの、ハイドロゲンジメチコン処理された酸化チタン。(MTY−100SAS:テイカ社)
(*8)数平均粒子径が35nmの、ハイドロゲンジメチコン処理された酸化チタン。(MTY−500SAS:テイカ社)
(*9)数平均粒子径が80nmの、ハイドロゲンジメチコン処理された酸化チタン。(MTY−700BS:テイカ社)
表3の結果からに示す結果から明らかなように、紫外線防御剤である7.疎水化微粒子酸化チタン10nmと、12.トランスレスベラトロール多糖体とを共に含有する実施例3のO/W型日焼け止め化粧料は、良好な感触及び使用性を損なうことなく、32.1もの高いSPF値を示した。有効成分として7.疎水化微粒子酸化チタン10nmを単独で含有する比較例11のSPF値が15.6であり、有効成分として10.トランスレスベラトロール多糖体を単独で含有する比較例10のSPF値が4.1であることから、これらの総和に対して、それらの両者を含有する実施例3のSPF値は、その1.9倍となるので、W/O型化粧料組成物であるか、O/W型化粧料組成物であるかを問わず、疎水化微粒子酸化チタン及びトランスレスベラトロール配糖体の両者を含む化粧料組成物は、各成分が発揮するSPF効果が相乗的に上昇すると判断することができた。
また、上記表1に示すO/W型化粧料組成物の結果と同様に、12.トランスレスベラトロール多糖体と共に使用する酸化チタンの一次粒子径が、11.疎水化酸化チタンのように、一般的に化粧料組成物の白色顔料として使用される250nm程度であると、紫外線防御効果に優れる微粒子酸化チタンとは異なって、高いSPF値を示さないことが、比較例9に示す結果から明らかとなった。また、白浮きの評価に関しても、実施例3〜6に示す結果よりも著しく劣っていた。そして、相乗効果を発揮し、白浮きせず高い日焼け止め効果を示す酸化チタンの粒子径は、おおよそ10nm〜100nm近辺であることも、実施例3〜6に示す結果から明らかとなった。
Figure 0006746122
(*10)数平均粒子径が35nmの、ハイドロゲンジメチコン処理された酸化亜鉛。(MZ−303S:テイカ社)
表4に示す結果から、8.トランスレスベラトロール多糖体と共に紫外線防御剤である紫外線散乱剤として、7.疎水化微粒子酸化亜鉛35nmを使用した実施例7の処方の乳化化粧料組成物は、19.5もの高いSPF値を示した。有効成分として8.トランスレスベラトロール多糖体を単独で含有する比較例10のSPF値が4.1であり、有効成分として7.疎水化微粒子酸化亜鉛35nmを単独で含む比較例12のSPF値が8.8であることから、これらの総和に対して、それらの両者を含有する実施例7のSPF値は、その1.5倍程度に相当し、紫外線散乱剤が微粒子酸化亜鉛であっても、相乗的な効果を発揮すると判断することができた。

Claims (7)

  1. 下記(A)成分及び(B)成分を含有する、日焼け止めのために使用される乳化化粧料組成物;
    (A)トランスレスベラトロール多糖体
    (B)紫外線防御剤。
  2. 前記トランスレスベラトロール多糖体が、トランスレスベラトロールが有する水酸基に、複数個の糖が、O−グリコシド結合した化合物である、請求項1に記載する、乳化化粧料組成物。
  3. 前記トランスレスベラトロール多糖体が、下記式(1)〜(3)に記載する何れかの化合物である、請求項1又は2に記載する、乳化化粧料組成物;
    Figure 0006746122
    (式中、nは1〜9の整数である。
    式中の(1−4)グリコシド結合は、全てα結合である。
    式中のレスベラトロール位におけるO−グリコシド結合は、β結合である。)、
    Figure 0006746122
    (式中、mは1〜9の整数である。
    式中の(1−4)グリコシド結合は、全てα結合である。
    式中のレスベラトロール4’位におけるO−グリコシド結合は、β結合である。)、又は
    Figure 0006746122
    (式中、X及びYは、0〜9の整数であり、XとYとの和は、15以下であり、
    式中の(1−4)グリコシド結合は、全てα結合である。
    式中のレスベラトロール3位及び4’位におけるO−グリコシド結合は、β結合である。)。
  4. 前記紫外線防御剤が、紫外線散乱剤及び/又は紫外線吸収剤である、請求項1〜3の何れか一項に記載する、乳化化粧料組成物。
  5. 前記紫外線散乱剤が、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、微粒子酸化セリウム及び微粒子酸化ジルコニウムからなる群より選択される、少なくとも一種である、請求項4に記載する、乳化化粧料組成物。
  6. 前記紫外線散乱剤の数平均粒子径が、5nm以上100nm以下である、請求項4又は5に記載する、乳化化粧料組成物。
  7. 前記紫外線散乱剤が、その表面が疎水化処理されたものである、請求項4〜6の何れか一項に記載する、乳化化粧料組成物。
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