JP6745877B2 - 扉開閉装置及びそれを備えた冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は扉を開閉する扉開閉装置及びそれを備えた冷蔵庫に関する。
従来の扉開閉装置は特許文献1に開示されている。この扉開閉装置は前面に開口面を有する本体部の一端部に扉が鉛直な枢支軸で枢支され、扉を回動させて開口面を開閉する。扉の上面にはピンが突設される。本体部にはアクチュエータにより回動する回転板が設けられる。回転板にはピンが係合する螺旋状の溝が設けられる。また、回転板を付勢するバネが設けられ、回転板はバネにより付勢される方向が所定の回動位置でピンが係合する方向と係合解除される方向とに切り替えられる。
扉の閉止状態では回転板がピンに係合する係合位置に配され、アクチュエータを駆動すると回転板がバネに抗して回動する。バネは所定の回動位置で回転板をピンの係合解除方向に付勢し、回転板がピンとの係合が解除された解除位置に配される。この時、溝の後壁によってピンが前方に押し出され、扉が開かれる。
扉を開成状態から手動で閉じていき、ピンが解除位置の回転板に近接または当接するとアクチュエータが駆動されて回転板がバネに抗して回動する。バネは所定の回動位置で回転板をピンの係合方向に付勢し、回転板が係合位置に配される。この時、ピンが溝の前壁によって後方に引き込まれ、扉が閉じられる。
これにより、扉を開く際の負担を軽減するとともに、扉の半ドア状態を防止することができる。
特開2005−127527号公報(第6頁−第26頁、第12図)
しかしながら、上記従来の冷蔵庫によると、扉を手動で開く際に回転板とピンとの係合を解除する力が必要となるため負担の軽減を図ることができない。また、扉を手動で急速に閉じた場合にアクチュエータが追いつかず、回転板をバネに抗して押圧する必要があるため負担が増加する。従って、扉開閉装置の利便性が悪い問題があった。
本発明は、利便性を向上できる扉開閉装置及び冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の扉開閉装置は、開口面を有する本体部と、前記本体部に枢支軸で枢支して前記開口面を開閉する扉と、前記本体部及び前記扉の一方に配される摺動子と、前記本体部及び前記扉の他方に配されて前記摺動子を摺動案内する案内部と、少なくとも前記開口面の法線及び前記枢支軸に垂直な作動方向に前記摺動子を前記案内部に対して相対移動させる駆動部とを備え、前記案内部が前記作動方向に対して傾斜した第1傾斜面及び第2傾斜面を有するとともに、前記摺動子が駆動待機時に前記扉の開閉によって前記案内部に干渉しない退避位置に配され、前記扉の閉止状態で前記駆動部により前記退避位置から移動する前記摺動子が前記第1傾斜面との摺動により前記扉を開扉駆動した後に前記退避位置に移動するとともに、前記扉の開成状態で前記駆動部により前記退避位置から移動する前記摺動子が前記第2傾斜面との摺動により前記扉を閉扉駆動した後に前記退避位置に移動することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の扉開閉装置において、前記駆動部が駆動時に回転する回転体を有し、前記回転体に前記摺動子が配されるとともに、前記扉に配される前記案内部の前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とが前記開口面の法線に対して逆方向に傾斜し、前記駆動部によって前記扉を開く際及び前記扉を閉じる際に前記摺動子が同一方向に移動して前記案内部に摺動することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の扉開閉装置において、前記駆動部によって前記扉を開く際及び前記扉を閉じる際に前記摺動子が前記枢支軸から離れる方向に移動して前記案内部に摺動することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の扉開閉装置において、前記扉を前記本体部に吸着させるマグネットを備え、前記駆動部により前記扉を閉じる際に前記扉が前記本体部に近接する位置で前記摺動子が前記第2傾斜面から離れ、前記マグネットにより前記扉が閉止されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の扉開閉装置において、前記回転体に前記摺動子が回転対称に複数設けられ、前記扉を開く際に一の前記摺動子が前記第1傾斜面を離れた後に離れる前と同じ方向に回転して、前記扉を開いた後の前記退避位置で開く前の前記退避位置に対して各前記摺動子が隣接する前記摺動子間の中心角だけ回転した位置に配されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の扉開閉装置において、前記扉を閉じる際に一の前記摺動子が前記第2傾斜面を離れた後に離れる前と逆方向に回転して、前記扉を開いた後の前記退避位置で開く前の前記退避位置に対して各前記摺動子が同じ位置に配されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の扉開閉装置において、前記枢支軸が前記扉の両端部に配され、前記扉を両端から択一的に開閉できるとともに、前記扉に前記開口部の法線に対して対称に前記案内部を一対配置し、一対の前記案内部間に配される前記摺動子が、一方の前記案内部と摺動して前記扉を一端から開閉し、他方の前記案内部と摺動して前記扉を他端から開閉することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の扉開閉装置において、前記本体部及び前記扉の両端部に前記開口部の法線に対して対称に配されて前記本体部と前記扉との係合及び離脱を行う一対のカム機構を備え、前記扉の閉成時に両側の前記カム機構が対称な第1係止位置をとるとともに、前記扉の一方を開く際に前記カム機構によって前記扉を開放側から前記枢支軸側へスライドさせて他方の前記カム機構が前記扉を回動自在にスライド規制する第2係止位置をとることを特徴としている。
また本発明の扉開閉装置は、開口面を有する本体部と、前記本体部に枢支軸で枢支して前記開口面を開閉する扉と、前記本体部及び前記扉の両端部に前記開口部の法線に対して対称に配されて前記本体部と前記扉との係合及び離脱を行う一対のカム機構と、前記本体部に配される摺動子と、少なくとも前記開口面の法線及び前記枢支軸に垂直な作動方向に前記摺動子を移動させる駆動部と、前記作動方向に対して傾斜して前記摺動子を摺動案内する第1傾斜面を有するとともに前記扉に前記開口部の法線に対して対称に配される一対の案内部とを備え、
前記扉の閉成状態で両側の前記カム機構が対称な第1係止位置をとるとともに、前記扉の一方を開く際に前記駆動部により前記摺動子が他方の前記枢支軸から離れる方向に移動して前記第1傾斜面と摺動を開始し、両方の前記カム機構によって前記扉を開放側から軸側へスライドさせて他方の前記カム機構が前記扉を回動自在にスライド規制する第2係止位置をとり、前記摺動子と前記第1傾斜面との摺動によって前記扉が開かれることを特徴としている。
また本発明の冷蔵庫は、上記各構成の扉開閉装置を備え、前記駆動部が前記本体部の上面に設置され、前記枢支軸が鉛直に配されることを特徴としている。
本発明によると、本体部及び扉の一方に配した摺動子が、他方に配した案内部に対して本体部の開口面の法線及び扉の枢支軸に垂直な作動方向に相対移動する。駆動待機時に退避位置に配される摺動子が第1傾斜面と摺動すると扉が開かれ、第2傾斜面と摺動すると扉が閉じられる。このため、駆動部の駆動によって扉を開閉することができ、扉を開く際の負担を軽減するとともに半ドア状態を防止することができる。また、駆動部を停止して扉を開閉する際に摺動子が案内部に干渉しないため、手動によって扉を開閉する際の負担の増加を防止できる。従って、扉開閉装置及びそれを備えた冷蔵庫の利便性を向上することができる。
本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す正面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す上面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置の扉を開く動作を説明する上面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置の扉を開く動作を説明する上面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置の扉を開く動作を説明する上面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置の扉を閉じる動作を説明する上面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置の扉を閉じる動作を説明する上面図 本発明の第2実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置を示す上面図 本発明の第2実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置の扉を開く動作を説明する上面図 本発明の第2実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置の扉を開く動作を説明する上面図 本発明の第2実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置の扉を開く動作を説明する上面図 本発明の第2実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置の扉を閉じる動作を説明する上面図 本発明の第2実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置の扉を閉じる動作を説明する上面図 本発明の第3実施形態の冷蔵庫を示す正面図 本発明の第3実施形態の冷蔵庫の上部を示す斜視図 本発明の第3実施形態の冷蔵庫のカム機構を示す平面図 図16のA−A断面図 本発明の第3実施形態の冷蔵庫を示す上面図 本発明の第3実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置の扉を開く動作を説明する上面図 本発明の第3実施形態の冷蔵庫の扉を開く際のカム機構の動作を説明する平面図 本発明の第3実施形態の冷蔵庫の扉を開く際のカム機構の動作を説明する平面図 本発明の第3実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置の扉を開く動作を説明する上面図 本発明の第3実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置の扉を開く動作を説明する上面図 本発明の第3実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置の扉を閉じる動作を説明する上面図 本発明の第3実施形態の冷蔵庫の扉開閉装置の扉を閉じる動作を説明する上面図
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は第1実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。冷蔵庫1は断熱箱体から成る本体部2の上方から順に冷蔵室3、冷凍室5、野菜室7が形成される。冷蔵室3の前面の開口面3a(図2参照)は本体部2に鉛直な枢支軸4cで枢支される扉4により開閉される。冷凍室5の前面の開口面はスライド式の扉6により開閉される。野菜室7の前面の開口面はスライド式の扉8により開閉される。
各扉4、6、8の本体部2に面した周部には冷気漏れを防止するパッキン(不図示)が設けられる。パッキンには本体部2の前面に吸着するマグネット(不図示)が設けられる。
図2は冷蔵庫1の上面図を示している。本体部2の上面には扉4の上方に延びる支持部材51が取り付けられ、支持部材51上に扉開閉装置50が設置される。扉開閉装置50は摺動子59、摺動子59を駆動する駆動部58及び摺動子59を摺動案内する案内部60を備えている。また、扉開閉装置50には扉4の開き量を検知する検知センサ(不図示)が設けられる。
駆動部58はモータ52、ウォーム53、ウォームホイール54、減速ギア55、減速ギア56、ラック57を有している。ウォーム53はモータ52のシャフトに取り付けられ、ウォームホイール54に噛合する。減速ギア55はウォームホイール54と同心に取り付けられる。減速ギア56は減速ギア55及びラック57に噛合する。ラック57は支持部材51上に左右方向にスライド可能に取り付けられる。
案内部60は扉4の上面に設けられ、上方に突出するリブ61及びリブ62を有している。リブ61は枢支軸4cから離れるに従って本体部2に近づくように傾斜する傾斜面61a(第1傾斜面)を有している。リブ62はリブ61と枢支軸4cとの間に配され、枢支軸4cから離れるに従って本体部2に近づくように傾斜する傾斜面62a(第2傾斜面)を有している。
摺動子59はラック57の下面に突設され、傾斜面61aと傾斜面62aとの間に配される。これにより、モータ52が駆動されると各ギアを介して摺動子59が左右方向に移動し、傾斜面61aと傾斜面62aに摺動する。
以下の説明において、開口面3aの法線及び枢支軸4cに垂直な方向(作動方向)をX方向、開口面3aの法線方向をY方向、枢支軸4cの軸方向をZ方向という場合がある。本実施形態ではX方向が左右方向、Y方向が前後方向、Z方向が上下方向である。
扉4の閉止状態では摺動子59がリブ61とリブ62との間の退避位置に配される。このため、モータ52を停止した駆動待機時に退避位置の摺動子59が案内部60に干渉せずに扉4を手動で開くことができる。
扉4の閉止状態で所定の操作ボタンが操作されると駆動部58によって扉4を開扉駆動する。これにより、図3に示すように減速ギア56が図中、時計回りCWに回転し、摺動子59がX方向の枢支軸4cから離れる方向(図中、左方)に移動してリブ61の傾斜面61aに当接する。更に摺動子59が図中、左方に移動すると、摺動子59と傾斜面61aとの摺動により扉4が開かれる。
図4に示すように、扉4が所定量開かれると摺動子59が傾斜面61aの終端(後端)に到達し、傾斜面61aを離れて開扉駆動を終了する。その後、扉4が手動で開かれる。これにより、扉4を開く際の負担を軽減することができる。
また、摺動子59が傾斜面61aを離れたことを検知センサにより検知すると、図5に示すようにモータ52が反転駆動されて減速ギア56が図中、反時計回りCCWに回転する。これにより、摺動子59がX方向の枢支軸4cに近づく方向(図中、右方)に移動して退避位置に配され、モータ52が停止される。
次に、扉4の開成状態から手動で扉4を閉じて所定の位置まで閉じられたことを検知センサで検知すると、所定の遅延時間の経過後に駆動部58によって扉4を閉扉駆動する。これにより、図6に示すように減速ギア56が図中、反時計回りCCWに回転し、退避位置の摺動子59がX方向の枢支軸4cに近づく方向(図中、右方)に移動してリブ62の傾斜面62aに当接する。更に摺動子59が図中、右方に移動すると、摺動子59と傾斜面62aとの摺動により扉4が閉じられる。
図7に示すように、扉4が閉止状態になったことを検知センサで検知すると閉扉駆動を終了する。その後、モータ52が反転する。そして、摺動子59がX方向の枢支軸4cから離れる方向(図中、左方)に移動して前述の図2に示すように退避位置に配され、モータ52が停止される。これにより、扉4の半ドア状態を防止することができる。
尚、扉4が手動により急激に閉じられると、遅延時間が設けられるためモータ52が駆動されずに扉4が閉止状態になる。この時、摺動子59が退避位置に配されるため、摺動子59と案内部60との干渉を防止して扉4を閉じることができる。
また、遅延時間を省いてもよい。この場合、扉4が所定の位置まで閉じられたことを検知センサで検知すると即時に扉4を閉扉駆動するが、扉4が閉止状態になったことを検知センサで検知した際にモータ52を反転させ、摺動子59が退避位置に配されてからモータ52を停止すればよい。
本実施形態によると、本体部2に配した摺動子59が、扉4に配した案内部60に対してX方向(作動方向)に移動する。移動停止時に退避位置に配される摺動子59が傾斜面61a(第1傾斜面)と摺動すると扉4が開かれ、傾斜面62a(第2傾斜面)と摺動すると扉4が閉じられる。
このため、駆動部58の駆動によって扉4を開閉することができ、扉4を開く際の負担を軽減するとともに半ドア状態を防止することができる。また、手動で扉4を開閉する際に摺動子59が案内部60に干渉しないため、手動によって扉4を開閉する際の負担の増加を防止できる。従って、扉開閉装置50及びそれを備えた冷蔵庫1の利便性を向上することができる。
加えて、扉4の開成状態及び閉止状態で摺動子59が同じ退避位置に配されるため、扉4を手動で開放または閉止させた場合であっても、次に扉4を閉扉駆動または開扉駆動するために摺動子59を移動させる必要がない。このため、即座に扉4を駆動待機状態から開閉することができる。
また、駆動部58が駆動時にスライドするスライド部材(ラック57)を有し、本体部2に配したラック57に摺動子59を設けたので、X方向(作動方向)に移動する摺動子59を容易に実現することができる。
本実施形態において、リブ62と枢支軸4cとの間にリブ61を配置し、傾斜面61a及び傾斜面62aを枢支軸4cに近づくに従って本体部2に近づくように傾斜させてもよい。これにより、摺動子59がX方向の枢支軸4cに近づく方向に移動して扉4が開かれ、枢支軸4cから離れる方向に移動して扉4が閉じられる。
また、本実施形態において、扉4の上面に摺動子59を設け、傾斜面61a、62aを有して摺動子59を摺動案内する案内部60をラック57上に設けてもよい。
<第2実施形態>
次に、図8は第2実施形態の冷蔵庫1の上面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図7に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は摺動子59が回転移動し、案内部60の構造が異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
扉開閉装置50の駆動部58は第1実施形態と同様のモータ52、ウォーム53、ウォームホイール54、減速ギア55、減速ギア56を有している。減速ギア56(回転体)の下面には複数の摺動子59a、59b、59cが回転対称(本実施形態では3回対称)に配される。この時、隣接する摺動子59の中心角θは同時に複数の摺動子59が扉4の上面に設けられたリブ63、64に干渉しないように設定する。本実施形態では隣接する摺動子59の中心角θを120゜としている。以下、複数の摺動子59a、59b、59cを総称して摺動子59という場合がある。
案内部60は扉4の上面に設けられ、上方に突出するリブ63及びリブ64を有している。リブ63及びリブ64はそれぞれ傾斜面63a(第1傾斜面)及び傾斜面64a(第2傾斜面)を有している。傾斜面63aは枢支軸4cから離れるに従って本体部2に近づくように傾斜している。リブ64はリブ63と枢支軸4cとに間に配され、傾斜面64aは枢支軸4cに近づくに従って本体部2に近づくように傾斜している。即ち、傾斜面63aと傾斜面64aとは開口面3aの法線に対して逆方向に傾斜して略V字状に配される。
扉4が閉止状態の駆動待機時では摺動子59は手動で扉4を開閉しても案内部60に干渉しない退避位置に配される。即ち、退避位置で摺動子59aはリブ64と枢支軸4cとの間に配され、扉4の開閉に伴う傾斜面64aの回動による軌跡よりも枢支軸4c側に配される。また、退避位置で摺動子59b及び摺動子59cは本体部2の上方に配される。尚、摺動子59a、59b、59cは回転対称に配されるため、摺動子59の退避位置は中心角θの周期で複数形成される。
扉4の閉止状態で所定の操作ボタンが操作されると駆動部58によって扉4を開扉駆動する。これにより、図9に示すように減速ギア56が図中、時計回りCWに回転し、摺動子59aがY方向の移動を伴ってX方向の枢支軸4cから離れる方向(図中、左方)に移動する。これにより、摺動子59aがリブ63の傾斜面63aに当接する。更に摺動子59aが図中、時計回りCWに回転すると、摺動子59aと傾斜面63aとの摺動により扉4が開かれる。
図10に示すように、扉4が所定量開かれると摺動子59が傾斜面63aの終端(後端)に到達し、傾斜面63aを離れて開扉駆動を終了する。その後、扉4が手動で開かれる。これにより、扉4を開く際の負担を軽減することができる。
また、摺動子59aが傾斜面63aを離れると図中、時計回りCWの回転を継続し、図11に示すように摺動子59が退避位置に配されるとモータ52が停止される。この時、各摺動子59は扉4を開く前の退避位置に対して中心角θだけ回転した位置に配される。即ち、摺動子59bが扉4を開く前の摺動子59aの位置に配される。
尚、摺動子59aが傾斜面63aを離れた際に減速ギア56を反転して摺動子59を退避位置に配し、摺動子59aを扉4の開成前と同じ位置に配してもよい。この場合は、減速ギア56上に設ける摺動子59を一つにしてもよい。
ただし、摺動子59aの退避位置から傾斜面63aを離れるまでの回転角が中心角θの1/2よりも大きいと、摺動子59の回転を反転させると退避位置に配されるまでの時間が長くなる。このため本実施形態のように、減速ギア56上に複数の摺動子59を中心角θで隣接するように配置して、摺動子59が傾斜面63aを離れた後に離れる前と同じ方向に回転することにより、次の摺動子59を迅速に退避位置に配置できる。
尚、本実施形態のように、摺動子59が傾斜面63aを離れた後に離れる前と同じ方向に回転を維持する場合であっても、減速ギア56上に設ける摺動子59を一つにしてもよい。しかし、摺動子59を複数設けることにより、摺動子59が傾斜面63aを離れた後に離れる前と同じ方向に回転して摺動子59を迅速に退避位置に配置できる。
次に、扉4の開成状態から手動で扉4を閉じて所定の位置まで閉じられたことを検知センサで検知すると、所定の遅延時間の経過後に駆動部58によって扉4を閉扉駆動する。これにより、図12に示すように減速ギア56が図中、時計回りCWに回転し、退避位置の摺動子59bがY方向の移動を伴ってX方向の枢支軸4cから離れる方向(図中、左方)に移動する。これにより、摺動子59bがリブ64の傾斜面64aに当接する。更に摺動子59bが図中、時計回りCWに回転すると、摺動子59bと傾斜面64aとの摺動により扉4が閉じられる。
図13に示すように、摺動子59bが傾斜面64aの終端(前端)に到達し、傾斜面64aを離れたことを検知センサで検知すると閉扉駆動を終了する。その後、モータ52が反転する。この時、扉4は本体部2に近接し、パッキンに設けられるマグネットの吸着力によって閉止状態になる。これにより、扉4の半ドア状態を防止することができる。
そして、摺動子59bが傾斜面64aを離れた後のモータ52の反転により減速ギア56が図中、反時計回りCCWに回転する。これにより、摺動子59bがX方向の枢支軸4cに近づく方向(図中、右方)に移動して前述の図8に示すように退避位置に配され、モータ52が停止される。
また、扉4が本体部2に近接する位置で摺動子59bが傾斜面64aを離れるため、扉4の閉止状態ではリブ64は摺動子59bの回転軌跡上から退避している。これにより、次に扉4を開く際に同じ方向に回転する摺動子59とリブ64との干渉を防止することができる。
尚、扉4が手動により急激に閉じられると、遅延時間が設けられるためモータ52が駆動されずに扉4が閉止状態になる。この時、摺動子59が退避位置に配されるため、摺動子59と案内部60との干渉を防止して扉4を閉じることができる。
尚、第1実施形態で述べたように、遅延時間を省いてもよく、この場合も摺動子59と案内部60との干渉を防止して扉4を閉じることができる。
本実施形態において、リブ63及びリブ64の一方または両方を、減速ギア56のY方向の中心線CL(図8参照)に対して対称な位置に配置してもよい。この時、中心線CLの図中、右側のリブ63またはリブ64に対して、上記と逆方向に摺動子59を回転して摺動させることにより、扉4を開閉することができる。
この時、右側のリブ63またはリブ64に対して摺動子59はX方向の枢支軸4cに近づく方向に移動して摺動する。これにより、扉4を枢支軸4cに近い位置で押圧して開閉するため大きなトルクを必要とし、モータ52が大型になる。このため、本実施形態のように、摺動子59がX方向の枢支軸4cから離れる方向に移動してリブ63及びリブ64に摺動すると、モータ52を小型化できるためより望ましい。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に、本体部2に配した一の摺動子59が、扉4に配した案内部60に対して少なくともX方向(作動方向)に移動する。移動停止時に退避位置に配される摺動子59が傾斜面63a(第1傾斜面)と摺動すると扉4が開かれ、傾斜面64a(第2傾斜面)と摺動すると扉4が閉じられる。
このため、駆動部58の駆動によって扉4を開閉することができ、扉4を開く際の負担を軽減するとともに半ドア状態を防止することができる。また、手動で扉4を開閉する際に摺動子59が案内部60に干渉しないため、手動によって扉4を開閉する際の負担の増加を防止できる。従って、扉開閉装置50及びそれを備えた冷蔵庫1の利便性を向上することができる。
加えて、扉4の開成状態及び閉止状態で摺動子59が同じ退避位置に配されるため、扉4を手動で開放または閉止させた場合であっても、次に扉4を閉扉駆動または開扉駆動するために摺動子59を移動させる必要がない。このため、即座に扉4の駆動待機状態とすることができる。
また、駆動部58が駆動時に回転する減速ギア56(回転体)を有し、本体部2に配した減速ギア56に摺動子59を設けたので、少なくともX方向(作動方向)に移動する摺動子59を容易に実現することができる。
また、傾斜面63aと傾斜面64aとがY方向に対して逆方向に傾斜し、扉4を開く際及び閉じる際に減速ギア56が同じ方向に回転して摺動子59aが同一方向に移動する。これにより、モータ52の正転逆転の回数を削減し、駆動部58の耐久性を向上することができる。
また、扉4を開く際に摺動子59aが枢支軸4cから離れる方向に移動して傾斜面63aに摺動し、扉4を閉じる際に摺動子59bが枢支軸4cから離れる方向に移動して傾斜面64aに摺動する。これにより、扉4を開閉するトルクを小さくすることができ、モータ52の小型化を図ることができる。
また、駆動部58により扉4を閉じる際に扉4が本体部2に近接する位置で摺動子59が傾斜面64aから離れ、マグネットにより扉4が閉止される。これにより、扉4を閉止状態から開く際に、退避位置から回転する摺動子59とリブ64との干渉を防止することができる。
また、複数の摺動子59a、59b、59cが回転対称に設けられ、扉4を開く際に一の摺動子59aが傾斜面63aを離れた後に離れる前と同じ方向に回転して退避位置に配される。これにより、摺動子59の退避位置から傾斜面63aを離れるまでの回転角が大きい場合に、扉4を開いた後に摺動子59を迅速に退避位置に配置することができる。
また、扉4を閉じる際に一の摺動子59bが傾斜面64aを離れた後に離れる前と逆方向に回転して退避位置に配される。これにより、摺動子59bが傾斜面64aを離れた後に退避位置に移動する際の摺動子59とリブ63との干渉を防止することができる。
本実施形態において、扉4の上面に一の摺動子59を設け、減速ギア56(回転体)上に摺動子59を摺動案内する傾斜面63a、64aを有する案内部60を設けてもよい。
<第3実施形態>
次に、図14は第3実施形態の冷蔵庫1の上面図を示している。説明の便宜上、前述の図8〜図13に示す第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は案内部60が左右一対設けられ、左右一対のカム機構12により扉4を左右から択一的に開くことができる。その他の部分は第2実施形態と同様である。
冷蔵室3の扉4は左右端にハンドル4a、4bを有し、枢支軸4cまたは枢支軸4dで枢支して左右の二方向から択一的に開閉することができる。
図15は冷蔵庫1の上部の扉4を開いた状態を示す斜視図である。冷蔵室3の上方には左右の両端部に一対の支持部材10が配され、下方には左右方向に延びる支持部材11が配される。各支持部材10及び扉4の上面の左右の両端部には扉4の中心線に対して左右対称に配される一対のカム機構12が設けられる。支持部材11の左右の両端部及び扉4の下面の左右の両端部には同様の一対のカム機構12が設けられる。
扉4の上下にそれぞれ設けられる左右一対のカム機構12によって扉4と本体部2とを係合及び係合解除し、両開きの扉4が構成される。
図16は扉4の上方のカム機構12を示す上面図であり、扉4が閉じられた状態を示している。また、図17は図16のA−A断面図を示している。左右の両端部に配されるカム機構12は支持部材10に設けられるヒンジピン21、リブ24、第1係合突起25(それぞれ図中、ハッチングで示す)と、扉4に設けられる溝カム31、ボス34、第2係合突起35とを備えている。
ヒンジピン21は支持部材10にインサート成形された金属から成り、扉4の枢支軸4c及び枢支軸4d(図14参照)を形成する。リブ24は樹脂成形によってアーチ状に形成され、ヒンジピン21の周囲に配される。リブ24の内面にはヒンジピン21と同心の円筒面から成る案内面24aが形成される。尚、リブ24の案内面24aを多数のピンや突起部によって形成し、包絡面がヒンジピン21と同心の円弧になるように形成してもよい。即ち、案内面24aがヒンジピン21と同心の円弧上に沿って形成されていればよい。
第1係合突起25は左右のヒンジピン21の間に配置される。第1係合突起25には近い方のヒンジピン21と同心の円筒面25aと遠い方のヒンジピン21と同心の円筒面25bとが対向して設けられる。
溝カム31、ボス34及び第2係合突起35は一体に樹脂成形されたカム部材30により形成され、扉4の上面にカム部材30が取り付けられる。溝カム31はヒンジピン21が係合し、連続する第1溝部32と第2溝部33とを有している。第1溝部32は本体部2側を開放し、枢支軸4c、4dに垂直な面内で開放端が内側に向くように傾斜して形成される。第2溝部33は第1溝部32の開放端と反対の端部に連続し、第1溝部32から外側に向かって屈曲して第1溝部32の開放端から離れる方向に延びる。
ボス34は第2溝部33が凹設され、リブ24の案内面24aに摺動する円筒面34aを有している。また、ボス34の周面には後述する第1係止位置でリブ24との干渉を回避する逃げ部34b(図20参照)が設けられる。尚、リブ24の案内面24aが円筒面から成る場合には、ボス34の周面を多数のピンや突起部により形成してもよい。即ち、ボス34の周面を形成する多数のピンや突起部の包絡面が円筒面となるように形成してもよい。
第2係合突起35は第1係合突起25の円筒面25a、25bとそれぞれ摺動する摺動面35a、35bを有している。カム部材30には第1係合突起25との干渉を回避する逃げ溝36が第2係合突起35の周囲に凹設される。
図18は冷蔵庫1の上面図を示している。扉開閉装置50は第2実施形態と同様に、モータ52、ウォーム53、ウォームホイール54、減速ギア55、減速ギア56を有している。減速ギア56の下面には複数の摺動子59a、59b、59cが回転対称に配される。
また、案内部60は減速ギア56のY方向の中心線CLに対して対称に一対設けられる。駆動部58の駆動により減速ギア56が図中、時計回りCWに回転すると、摺動子59が図中、左方の案内部60に摺動する。この時、扉4は右側の枢支軸4cで枢支されて回動する。また、駆動部58の駆動により減速ギア56が図中、反時計回りCCWに回転すると、摺動子59が図中、右方の案内部60に摺動する。この時、扉4は左側の枢支軸4dで枢支されて回動する。
次に、扉4の開閉時の動作を右方から開閉する場合を例に説明する。扉4を左方から開閉する場合も同様である。扉4の閉止状態で両側のカム機構12は図16に示す第1係止位置に配置される。即ち、左右のヒンジピン21が第1溝部32と第2溝部33との連結部に配置される。また、ボス34の逃げ部34b(図20参照)がリブ24の案内面24aに沿って配置される。
第1溝部32は枢支軸4dに垂直な面内で前後方向に対して傾斜しているため、左右の第1溝部32の開放端からヒンジピン21が離脱することがない。従って、扉4の脱落を防止することができる。
本実施形態では、扉4を右方から開扉する操作ボタンと、扉4を左方から開扉する操作ボタンとを備えている。尚、扉4の開扉方向を使用者が明確に指示できるのであれば、操作ボタンは独立していなくてもよい。
扉4を右方から開扉する操作ボタンが操作されると駆動部58によって扉4を右方から開扉駆動する。即ち、図19に示すように減速ギア56が図中、反時計回りCCWに回転し、摺動子59aがY方向の移動を伴ってX方向の枢支軸4dから離れる方向(図中、右方)に移動する。これにより、摺動子59aがリブ63の傾斜面63aに当接する。更に摺動子59aが図中、反時計回りCCWに回転すると、摺動子59aと傾斜面63aとの摺動により扉4が右方から開かれる。
この時、図16において、右側のヒンジピン21は第1溝部32の係合案内によって第1溝部32の開放端に向かって相対移動する。第1溝部32は開放端が扉4の内側に向かって傾斜しており、第2溝部33は第1溝部32との連結部から外側に向かって延びている。
両方のヒンジピン21の間隔は一定のため、右側のヒンジピン21が開放端に向かって内側に相対移動すると、左側のヒンジピン21は第1溝部32から離れる方向に第2溝部33内を外側に相対移動する。これにより、扉4は回動しながら左側の枢支軸4d側から右側の開放側にスライド移動する。この時、摺動子59aがX方向の枢支軸4dから離れる方向に移動して右側の案内部60の傾斜面63aを押圧するため、扉4を容易にスライド移動させることができる。
そして、図20に示すように、左側のヒンジピン21が第2溝部33の閉じられた端部に到達し、カム機構12が第2係止位置に配置される。この時、左側のボス34の円筒面34aがリブ24の案内面24aと摺動を開始する。これにより、ヒンジピン21と第2溝部33との係合により略前後方向への扉4の移動が規制され、ボス34とリブ24との係合により略左右方向への扉4の移動が規制される。従って、カム機構12は第2係止位置で扉4をスライド規制して回動自在に支持する。
また、右側の第1係合突起25の円筒面25bと第2係合突起35の摺動面35bとが摺動し、左側の第1係合突起25の円筒面25aと第2係合突起35の摺動面35aとが摺動する。これにより、扉4をより安定して回動させることができる。
更に扉4が開かれると、図21に示すように、右側のヒンジピン21と溝カム31との係合が解除される。また、右側の第1係合突起25と第2係合突起35との係合が解除される。これにより、右側のカム機構12の係合が解除される。扉4は左側のヒンジピン21を中心としてスライド規制されて回動する。
図22に示すように、扉4が所定量開かれると摺動子59が傾斜面63aの終端(後端)に到達し、傾斜面63aを離れて開扉駆動を終了する。その後、扉4が手動で開かれる。
また、摺動子59aが傾斜面63aを離れると扉4は慣性により所定量開かれて左方の案内部60が摺動子59の回転軌跡から退避する。減速ギア56は図中、反時計回りCCWの回転を継続し、図23に示すように摺動子59が退避位置に配されるとモータ52が停止される。この時、各摺動子59は扉4を開く前の退避位置に対して中心角θ(図8参照)だけ回転した位置に配される。
尚、摺動子59aが傾斜面63aを離れた際に減速ギア56を反転して摺動子59を退避位置に配し、摺動子59aを扉4の開成前と同じ位置に配してもよい。
次に、扉4を閉じる場合には左右のカム機構12は上記と逆の動作が行われる。扉4の開成状態から手動で扉4を閉じて所定の位置まで閉じられたことを検知センサで検知すると、所定の遅延時間の経過後に駆動部58によって扉4を閉扉駆動する。これにより、図24に示すように減速ギア56が図中、反時計回りCCWに回転し、退避位置の摺動子59cがY方向の移動を伴って摺動子59がX方向の枢支軸4dから離れる方向(図中、右方)に移動する。これにより、摺動子59cがリブ64の傾斜面64aに当接する。更に摺動子59cが図中、反時計回りCCWに回転すると、摺動子59cと傾斜面62aとの摺動により扉4が閉じられる。
図25に示すように、摺動子59cが傾斜面64aの終端(前端)に到達し、傾斜面64aを離れたことを検知センサで検知すると閉扉駆動を終了する。その後、モータ52が反転する。この時、扉4は本体部2に近接し、パッキンに設けられるマグネットの吸着力によって閉止状態になる。これにより、扉4の半ドア状態を防止することができる。
そして、摺動子59cが傾斜面64aを離れた後のモータ52の反転により減速ギア56が図中、時計回りCWに回転する。これにより、摺動子59cがX方向の枢支軸4dに近づく方向(図中、左方)に移動して前述の図18に示すように退避位置に配され、モータ52が停止される。
尚、扉4が手動により急激に閉じられると、遅延時間が設けられるためモータ52が駆動されずに扉4が閉止状態になる。この時、摺動子59が退避位置に配されるため、摺動子59と案内部60との干渉を防止して扉4を閉じることができる。尚、第1、第2実施形態で述べたように、遅延時間を省いてもよく、この場合も摺動子59と案内部60との干渉を防止して扉4を閉じることができる。
本実施形態によると、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。また、扉4には開口面3aの法線に対して対称に案内部60が一対配置され、左右の案内部60間に配した摺動子59がモータ52の正逆回転によって左右の案内部60に摺動する。このため、一の駆動部58によって扉4を左右から開閉させることができ、扉開閉装置50の構成を簡素化してコスト増加を抑制することができる。
また、扉4の閉成時に両側のカム機構12が対称な第1係止位置をとる。扉4の一方(例えば、右方)を開く際に、カム機構12によって扉4を開放側から枢支軸4d側へスライドさせて左方のカム機構12が扉4を回動自在にスライド規制する第2係止位置をとる。これにより、両端から択一的に開閉できる扉4を容易に実現することができる。
また、扉4の一方(例えば、右方)を開く際に摺動子59が他方(左方)の枢支軸4dから離れる方向に移動して傾斜面63a(第1傾斜面)と摺動を開始する。そして、カム機構12によって扉4を開放側から枢支軸4d側へスライドして第2係止位置をとり、扉4が開かれる。このため、摺動子59が傾斜面63aを押圧する方向がカム機構12による扉4のスライド方向に一致し、扉開閉装置50によって円滑に扉4を開くことができる。
本実施形態において、ヒンジピン21及びリブ24を扉4に設け、溝カム31及びボス34を本体部2に設けてもよい。また、第1係合突起25を扉4に設け、第2係合突起35を本体部2に設けてもよい。
本発明によると、扉を開閉する扉開閉装置を備えた冷蔵庫等の機器に利用することができる。
1 冷蔵庫
2 本体部
3 冷蔵室
3a 開口面
4、6、8 扉
4a ハンドル
4c、4d 枢支軸
5 冷凍室
6 野菜室
10、11、51 支持部材
12 カム機構
21 ヒンジピン
24 リブ
25 第1係合突起
30 カム部材
31 溝カム
32 第1溝部
33 第2溝部
34 ボス
35 第2係合突起
36 逃げ溝
50 扉開閉装置
52 モータ
53 ウォーム
54 ウォームホイール
55、56 減速ギア
57 ラック
58 駆動部
59、59a、59b、59c 摺動子
60 案内部
61、62、63、64 リブ
61a、62a、63a、64a 傾斜面
CL 中心線

Claims (7)

  1. 開口面を有する本体部と、前記本体部に枢支軸で枢支して前記開口面を開閉する扉と、前記本体部及び前記扉の一方に配される摺動子と、前記本体部及び前記扉の他方に配されて前記摺動子を摺動案内する案内部と、少なくとも前記開口面の法線及び前記枢支軸に垂直な作動方向に前記摺動子を前記案内部に対して相対移動させる駆動部とを備え、前記案内部が前記作動方向に対して傾斜した第1傾斜面及び第2傾斜面を有するとともに、前記摺動子が駆動待機時に前記扉の開閉によって前記案内部に干渉しない退避位置に配され、前記扉の閉止状態で前記駆動部により前記退避位置から移動する前記摺動子が前記第1傾斜面との摺動により前記扉を開扉駆動した後に前記退避位置に移動するとともに、前記扉の開成状態で前記駆動部により前記退避位置から移動する前記摺動子が前記第2傾斜面との摺動により前記扉を閉扉駆動した後に前記退避位置に移動することを特徴とする扉開閉装置。
  2. 前記駆動部が駆動時に回転する回転体を有し、前記回転体に前記摺動子が配されるとともに、前記扉に配される前記案内部の前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とが前記開口面の法線に対して逆方向に傾斜し、前記駆動部によって前記扉を開く際及び前記扉を閉じる際に前記摺動子が同一方向に移動して前記案内部に摺動することを特徴とする請求項1に記載の扉開閉装置。
  3. 前記扉を前記本体部に吸着させるマグネットを備え、前記駆動部により前記扉を閉じる際に前記扉が前記本体部に近接する位置で前記摺動子が前記第2傾斜面から離れ、前記マグネットにより前記扉が閉止されることを特徴とする請求項2に記載の扉開閉装置。
  4. 前記回転体に前記摺動子が回転対称に複数設けられ、前記扉を開く際に一の前記摺動子が前記第1傾斜面を離れた後に離れる前と同じ方向に回転して、前記扉を開いた後の前記退避位置で開く前の前記退避位置に対して各前記摺動子が隣接する前記摺動子間の中心角だけ回転した位置に配されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の扉開閉装置。
  5. 前記扉を閉じる際に一の前記摺動子が前記第2傾斜面を離れた後に離れる前と逆方向に回転して、前記扉を開いた後の前記退避位置で開く前の前記退避位置に対して各前記摺動子が同じ位置に配されることを特徴とする請求項4に記載の扉開閉装置。
  6. 前記枢支軸が前記扉の両端部に配され、前記扉を両端から択一的に開閉できるとともに、前記扉に前記開口の法線に対して対称に前記案内部を一対配置し、一対の前記案内部間に配される前記摺動子が、一方の前記案内部と摺動して前記扉を一端から開閉し、他方の前記案内部と摺動して前記扉を他端から開閉することを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の扉開閉装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の扉開閉装置を備え、前記駆動部が前記本体部の上面に設置され、前記枢支軸が鉛直に配されることを特徴とする冷蔵庫。
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