JP6743760B2 - 3次元曲面上の凹凸形状測定方法 - Google Patents

3次元曲面上の凹凸形状測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、ミリオーダーの高さ変化を有する3次元曲面の表面に存在する数μm程度の細かい凹凸形状を測定することができる凹凸形状測定方法に関するものである。
歯車の歯面形状を測定する技術が、例えば特許文献1に記載されている。また、特許文献2には、表面形状の測定データから低周波数成分(トレンド)を除去し、うねりや粗さ等の凹凸形状の成分のみを取り出す技術が記載されている。
特開2005−201695号公報 特開2000−97689号公報
ところで、ハイポイドギヤやはすば歯車等の歯車の3次元曲面の歯面を回転砥石で研削仕上げした場合、かみあい高次領域でNV〔(Noise(騒音) 、Vibration(振動) 〕が悪化することがあり、その原因として歯面に数μm程度の凹凸の微小うねりが存在することが考えられる。これを検証したりNVを改善したりするためには、歯面のねじれによるミリオーダーの高さ変化を有する3次元曲面から数μm程度の凹凸形状を抽出する技術が必要であるが、基準部材を用いて機械的に補正する特許文献1に記載の技術では十分な精度が得られない。また、特許文献2では、表面形状データを多数のセグメントに分割して幾何形状に近似しているため、3次元曲面の歯面の表面形状データから凹凸形状成分を抽出する際の誤差が大きくなる。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、ミリオーダーの高さ変化を有する3次元曲面の表面の数μm程度の凹凸形状を高い精度で測定できるようにすることにある。
かかる目的を達成するために、第1発明は、測定対象物の3次元曲面の表面に存在するその3次元曲面よりも細かい凹凸形状を測定する凹凸形状測定方法において、(a) 前記測定対象物の表面形状を表す3次元表面形状データを取得する表面形状データ取得工程と、(b) 前記3次元表面形状データから、前記測定対象物の表面を特定の分割方向においてその分割方向と直角な多数の直線によって等間隔で分割した分割断面毎に、その分割断面の表面輪郭形状を表す断面データを取り出す分割工程と、(c) 前記分割断面毎に、前記断面データが表す表面輪郭形状の全域に対して近似する曲線式を求める曲線式設定工程と、(d) 前記分割断面毎に、前記断面データと前記曲線式との差分を分割断面の全域について算出する差分算出工程と、(e) 前記分割断面毎に分割断面の全域について算出した前記差分の2次元データを、前記分割方向に結合して前記凹凸形状を表す3次元の凹凸形状データを生成する差分結合工程と、を有することを特徴とする。
第2発明は、第1発明の3次元曲面上の凹凸形状測定方法において、(a) 前記測定対象物の3次元曲面の表面は歯車の歯面で、(b) 前記凹凸形状は、振幅が0.5μm〜5μmの範囲内の微小うねりを含むことを特徴とする。
第3発明は、第1発明または第2発明の3次元曲面上の凹凸形状測定方法において、(a) 前記3次元表面形状データは、前記測定対象物の表面を縦横方向に矩形(正方形または長方形)の格子状に並んだ多数のピクセルで表し、1ピクセル毎に高さ情報を有するもので、(b) 前記分割工程は、前記3次元表面形状データを前記縦横方向の何れか一方向である分割方向に1ピクセル毎に分割して、その縦横方向の他方向である断面方向に連なる多数のピクセルの前記高さ情報を前記断面データとして取り出すもので、(c) 前記差分算出工程は、前記断面データと前記曲線式との差分を前記分割断面の全域について1ピクセル毎に算出することを特徴とする。
第4発明は、第3発明の3次元曲面上の凹凸形状測定方法において、前記3次元表面形状データは、1辺が1μm以下の四角形領域を1ピクセルとして、1ピクセル毎に0.1μm以下の分解能の高さ情報を有することを特徴とする。
このような3次元曲面上の凹凸形状測定方法においては、測定対象物の表面形状を表す3次元表面形状データから多数の分割断面の断面データを取り出し、分割断面毎に断面データが表す表面輪郭形状に近似する曲線式を求めるとともに、断面データと曲線式との差分を算出し、分割断面毎に求められた差分の2次元データを分割方向に結合して凹凸形状データを生成するため、例えば振幅が数μm程度以下の微小な凹凸形状を適切に抽出して見える化(顕在化)したり評価したりすることができる。すなわち、3次元表面形状データから2次元の断面データを取り出して近似曲線式との差分を算出し、その差分を結合して3次元の凹凸形状データを生成するため、3次元表面形状データをそのまま用いて3次元の近似曲面式との差分を算出する場合に比較して、演算処理等が容易で且つ高い精度で凹凸形状を抽出することができる。
第2発明は、歯車の3次元曲面の歯面を回転砥石で研削仕上げした場合などに歯面に生じる振幅が0.5μm〜5μm程度の微小うねり(筋状凹凸パターン)を測定する場合で、その微小うねりを適切に抽出して評価できることから、加工条件等を調整しながら微小うねりを測定することにより、微小うねりが小さい最適な加工条件等を設定することが可能となり、微小うねりに起因するかみあい高次領域のNV性能を向上させることができる。
第3発明は、3次元表面形状データが、縦横方向に矩形の格子状に並んだ多数のピクセルで測定対象物の表面形状を表す場合で、縦横方向の何れか一方向である分割方向に1ピクセル毎に分割して断面データを取り出すとともに、断面データと曲線式との差分を1ピクセル毎に算出するため、3次元表面形状データによって得られる最も高い精度で凹凸形状を抽出することができる。
第4発明は、1辺が1μm以下の四角形領域を1ピクセルとして、1ピクセル毎に0.1μm以下の分解能の高さ情報を有する3次元表面形状データが用いられるため、例えば波長(ピッチ)が0.5mm〜5mm程度で振幅が0.5μm〜5μm程度の微小な凹凸形状を適切に抽出することができる。
本発明方法に従って3次元曲面上の凹凸形状を測定することができる凹凸形状測定装置の一例を説明する概略図である。 図1の凹凸形状測定装置を用いて凹凸形状を測定する際の処理手順を具体的に説明するフローチャートである。 図2のフローチャートに従って凹凸形状を測定する際の各処理の具体的内容を説明する図である。 歯面全体の凹凸形状画像の一例を示した図である。 図3(a) の表面形状画像を1ピクセル毎に分割して示した図で、歯たけ方向を分割方向として歯すじ方向の多数の分割断面に切り分ける場合を説明する図である。 図4に対応する歯面全体の凹凸形状画像の別の例で、研削仕上げの加工条件等を変更して得られた歯車に関するものである。 図4に対応する歯面全体の凹凸形状画像の更に別の例で、研削仕上げの加工条件等を変更して得られた歯車に関するものである。 図6および図7に示す凹凸形状画像が得られた2つの歯車に関し、それぞれかみあい伝達誤差を測定した結果を示した図である。
本発明の凹凸形状測定方法は、例えばハイポイドギヤのピニオンギヤやはすば歯車など、ねじれによって歯面高さがミリオーダーで変化している3次元曲面の歯面に関し、その歯面を回転砥石で研削仕上げした場合などに歯面に生じる波長(ピッチ)が0.5mm〜5mm程度の範囲内で、振幅が0.5μm〜5μm程度の範囲内の微小うねりを測定する場合に好適に用いられる。ねじれの無い平歯車やその他の歯車においても、一般にクラウニングやバイアス等の歯面修整などで歯面が3次元曲面形状を成しており、本発明方法を用いて歯面の凹凸形状を測定することができる。歯車以外の測定対象物の3次元曲面についても、本発明方法を用いて凹凸形状を測定することが可能である。目的とする凹凸形状についても、必ずしも波長が0.5mm〜5mm程度で振幅が0.5μm〜5μm程度の微小うねりである必要はなく、それ等の範囲外の凹凸、例えば波長が5mmを超えていたり振幅が5μmを超えていたりする凹凸等を測定する場合にも、本発明方法を採用することができる。測定対象物の表面の3次元曲面についても、必ずしもミリオーダーの高さ変化を有する必要はなく、略平坦な表面に存在する数μm程度の凹凸形状を測定する場合にも本発明方法を用いることができる。
表面形状データ取得工程では、例えば縦横方向に走査して高さ情報を取得する共焦点レーザ顕微鏡等の非接触の3次元形状測定機が好適に用いられるが、接触式輪郭形状測定機等の2次元形状測定機を用いて測定位置をずらしながら3次元表面形状データを取得することもできる。3次元表面形状データは、例えば測定対象物の表面を縦横方向に矩形の格子状に並んだ多数のピクセルで表し、そのピクセル毎に高さ情報を有するもので、分割工程では、縦横方向の何れか一方向である分割方向に1ピクセル毎に分割して、その縦横方向の他方向である断面方向に連なる多数のピクセルの高さ情報を断面データとして取り出すが、ピクセルの大きさによっては1または複数ピクセルの間隔を空けて分割することも可能である。差分算出工程についても、例えば断面データと曲線式との差分を分割断面の全域について1ピクセル毎に算出すれば良いが、1または複数ピクセルの間隔を空けて差分を算出するようにしても良い。3次元表面形状データは、1辺が1μm以下の四角形領域を1ピクセルとして、0.1μm以下の分解能の高さ情報を有することが望ましいが、測定する凹凸形状の大きさによっては、1辺が1μmより大きい四角形領域が1ピクセルであっても良いし、高さ情報の分解能が0.1μmより大きい場合でも良い。
曲線式設定工程では、例えば多項式やスプライン等のベースとなる曲線式を対象形状である表面輪郭形状に応じて選択し、最小2乗法等により係数を決定する。差分結合工程では、差分の大きさに応じて色分け(色相や濃淡など)して画像表示(画面表示や印刷)することにより、凹凸形状を見える化することができるが、凹凸形状データから微小うねり等の凹凸形状のうねりの方向や波長、振幅等を自動的に算出するなど、種々の態様が可能である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明方法に従って3次元曲面上の凹凸形状を測定することができる凹凸形状測定装置10を説明する概略図で、3次元形状測定機12と電子制御装置14とを備えている。3次元形状測定機12としては、例えば測定対象表面を縦横方向に走査して非接触で高さ情報を取得する共焦点レーザ顕微鏡が用いられる。電子制御装置14は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、キーボードやマウス等の入力装置20からの入力信号に従って各種の信号処理を行なうことが可能で、例えば3次元形状測定機12から供給される3次元表面形状データD1に従って、高さ情報を色分けするなどして液晶パネル等の画像表示器22に画像表示したり、プリンタ24で印刷したりすることができる。また、図2のフローチャートに従って凹凸形状を測定する凹凸形状算出部16を備えている。図2のフローチャートは、凹凸形状を測定する際の処理手順を示した図で、凹凸形状算出部16は、例えば作業者の指令操作や選択操作等に従って所定の演算処理等を行なうが、凹凸形状算出部16により総て自動的に実施するように構成することもできる。
図1は、測定対象物としてハイポイドギヤのピニオン30の歯面32の凹凸形状を測定する場合である。歯面32は、ねじれによって歯面高さがミリオーダーで変化している3次元曲面形状を成しているが、その歯面32を回転砥石で研削仕上げすると、波長が0.5mm〜5mm程度で振幅が0.5μm〜5μm程度の微小うねりが生じる場合がある。本実施例の凹凸形状測定装置10は、凹凸形状としてその微小うねりを測定するためのものである。
図2のフローチャートのステップS1〜S5(以下、単にS1〜S5という)に従って処理手順を説明する。S1では、3次元形状測定機12により歯面32の表面形状を測定し、その表面形状を表す3次元表面形状データD1を読み込む。図3の(a) は、3次元表面形状データD1が表す歯面32の表面形状の一部を拡大して示した表面形状画像で、画像表示器22に表示されたものであり、濃淡(実際の画面では色相の相違)が高さ情報を表している。図3の(a) の表面形状画像からは、ミリオーダーの高さ変化を識別することができるが、振幅が0.5μm〜5μm程度の微小うねりについては、ミリオーダーの高さ変化に埋没して識別することができない。S1の処理は表面形状データ取得工程に相当する。
上記3次元表面形状データD1は、歯面32を縦横方向に矩形の格子状(碁盤目状)に並んだ多数のピクセルpxで表し、1ピクセルpx毎に高さ情報を有するものである。すなわち、図3の(a) の表面形状画像は、図3の(b) に示すように矩形の格子状に並んだ多数のピクセルpxで表示されているのであり、図2のS2では、縦横方向の何れか一方向である分割方向に1ピクセルpx毎に分割して、その多数の分割断面毎に、縦横方向の他方向である断面方向に連なる多数のピクセルpxの高さ情報を断面データyiとして取り出す。図3の(b) は、図3(a) の表面形状画像を1ピクセルpx毎に分割して示した図で、歯すじ方向を分割方向として1ピクセルpx毎に歯すじ方向に分割し、歯すじ方向と直角な歯たけ方向の多数の分割断面に切り分ける場合で、その分割断面毎に、歯元から歯先までの歯たけ方向の総てのピクセルpxの高さ情報が分割断面の表面輪郭形状を表す断面データyiとして取り出される。図3(b) において太線で囲った縦列Xnは、一つの分割断面を表している。前記3次元形状測定機12は、1辺が1μm以下(例えば0.2〜0.3μm程度)の四角形領域を1ピクセルpxとして、0.1μm以下(例えば数十nm程度)の分解能で表面高さを測定できるものである。図3の(c) は、一つの分割断面の表面輪郭形状を表す断面データyiの一例である。S2の処理は分割工程に相当する。
図2のS3では、分割断面毎に、上記断面データyiが表す表面輪郭形状の全域、すなわち歯元から歯先までの表面輪郭形状に対して近似する曲線式f(x) を求める。本実施例では図2のS3に示す多項式による近似曲線式を用いて、最小2乗法により係数ak を決定する。表面輪郭形状の全域で近似を行なうため、形状の低周波数成分の連続性が確保されるとともに、3次元形状測定機12の局所的なデータばらつきの影響を受けにくい。図3の(d) の破線は、このようにして設定された一つの分割断面に関する近似曲線式f(x) の一例である。S3の処理は曲線式設定工程に相当する。
図2のS4では、分割断面毎に、実際の断面データyiと上記近似曲線式f(x)との差分Wiを分割断面の全域について1ピクセルpx毎に算出する。図3の(e) は、一つの分割断面に関する差分Wiの一例である。S4の処理は差分算出工程に相当する。なお、S2〜S4の処理は、一つの分割断面毎にまとめて実施し、分割断面の数だけ繰り返すようにしても良いし、総ての分割断面についてS2、S3、S4の処理を順番に行なっても良い。
図2のS5では、分割断面毎に分割断面の全域について算出された差分Wiの2次元データを、分割方向すなわち本実施例では歯すじ方向に結合して凹凸形状を表す3次元の凹凸形状データD2を生成する。すなわち、多数の歯たけ方向の分割断面に関してそれぞれ算出された表面輪郭形状(断面データyi)と近似曲線式f(x) との差分Wiを歯すじ方向に結合して凹凸形状データD2を生成する。図3の(f) は、凹凸形状データD2が表す凹凸形状画像の一部、すなわち図3の(a) に対応する画像で、画像表示器22に表示されたものであり、濃淡(実際の画面では色相の相違)が凹凸を表している。この凹凸形状画像は、実質的に図3(a) の表面形状画像から歯面32のねじれ等によるミリオーダーの高さ変化を取り除いたものに相当し、振幅が0.5μm〜5μm程度の微小うねりを識別することができる。図4は、歯面32の全体の凹凸形状画像の一例で、矢印A方向に波長(ピッチ)が数mmで振幅が数μm程度の微小うねりが存在することが分かる。S5の処理は差分結合工程に相当する。
なお、上記実施例では、図3の(b) に示されるように、歯すじ方向を分割方向として1ピクセルpx毎に歯すじ方向に分割し、歯すじ方向と直角な歯たけ方向の多数の分割断面の断面データyiを取り出す場合について説明したが、図5に示すように、歯たけ方向を分割方向として1ピクセルpx毎に歯たけ方向に分割し、歯たけ方向と直角な歯すじ方向の多数の分割断面の断面データを取り出して、S3〜S5の処理を行なって凹凸形状データD2を生成することもできる。図5において太線で囲った横列Ynは、一つの分割断面を表している。また、歯すじ方向および歯たけ方向の両方向に分割して、それぞれS3およびS4の処理を行い、歯たけ方向断面および歯すじ方向断面に関してそれぞれ各ピクセルpx毎に求められた2つの差分Wiの平均値等を用いて凹凸形状データD2を生成することもできる。その場合は、近似曲線式f(x) の近似誤差等の影響が軽減されて凹凸形状の測定精度が一層向上する。
このように本実施例の3次元曲面上の凹凸形状測定方法によれば、歯面32の表面形状を表す3次元表面形状データD1から多数の分割断面の断面データyiを取り出し、分割断面毎に断面データyiが表す表面輪郭形状に近似する曲線式f(x) を求めるとともに、断面データyiと近似曲線式f(x) との差分Wiを算出し、分割断面毎に求められた差分Wiの2次元データを分割方向に結合して凹凸形状データD2を生成するため、振幅が数μm程度以下の微小な凹凸形状を適切に抽出して見える化(顕在化)したり評価したりすることができる。すなわち、3次元表面形状データD1から2次元の断面データyiを取り出して近似曲線式f(x) との差分Wiを算出し、その差分Wiを結合して3次元の凹凸形状データD2を生成するため、3次元表面形状データD1をそのまま用いて3次元の近似曲面式との差分を算出する場合に比較して、演算処理等が容易で且つ高い精度で凹凸形状を抽出することができる。
また、微小な凹凸形状を抽出できることから、ハイポイドギヤのピニオン30の3次元曲面の歯面32を回転砥石で研削仕上げした場合などに歯面32に生じる振幅が0.5μm〜5μm程度の微小うねりを測定することが可能で、その微小うねりを適切に抽出して評価できるため、加工条件等を調整しながら微小うねりを測定することにより、微小うねりが小さい最適な加工条件等を設定することが可能となり、微小うねりに起因するかみあい高次領域のNV性能を向上させることができる。例えば、図6および図7は、それぞれ研削仕上げの加工条件等を変更して得られた歯面32の凹凸形状データD2が表す凹凸形状画像の一例で、図6はうねりが小さい場合、図7はうねりが大きい場合であり、それ等のピニオン30についてかみあい伝達誤差を測定したところ図8に示す結果が得られた。この結果から、うねりが小さい程かみあい伝達誤差が低減され、かみあい振動を抑制できることが分かる。図8の横軸の周波数は回転速度に対応する。
また、3次元表面形状データD1が、縦横方向に矩形の格子状に並んだ多数のピクセルpxで歯面32の表面形状を表しており、縦横方向の何れか一方向である分割方向に1ピクセルpx毎に分割して断面データyiを取り出すとともに、断面データyiと近似曲線式f(x) との差分Wiを1ピクセルpx毎に算出するため、3次元表面形状データD1によって得られる最も高い精度で凹凸形状を抽出することができる。
また、1辺が1μm以下の四角形領域を1ピクセルpxとして、1ピクセルpx毎に0.1μm以下の分解能の高さ情報を有する3次元表面形状データD1が用いられるため、波長が0.5mm〜5mm程度で振幅が0.5μm〜5μm程度の微小うねり等の微小な凹凸形状を適切に抽出することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
30:ピニオン(測定対象物) 32:歯面(表面) D1:3次元表面形状データ D2:凹凸形状データ Xn:縦列(分割断面) Yn:横列(分割断面) px:ピクセル yi:断面データ f(x) :近似曲線式 Wi:差分

Claims (4)

  1. 測定対象物の3次元曲面の表面に存在する該3次元曲面よりも細かい凹凸形状を測定する凹凸形状測定方法において、
    前記測定対象物の表面形状を表す3次元表面形状データを取得する表面形状データ取得工程と、
    前記3次元表面形状データから、前記測定対象物の表面を特定の分割方向において該分割方向と直角な多数の直線によって等間隔で分割した分割断面毎に、該分割断面の表面輪郭形状を表す断面データを取り出す分割工程と、
    前記分割断面毎に、前記断面データが表す表面輪郭形状の全域に対して近似する曲線式を求める曲線式設定工程と、
    前記分割断面毎に、前記断面データと前記曲線式との差分を該分割断面の全域について算出する差分算出工程と、
    前記分割断面毎に該分割断面の全域について算出した前記差分の2次元データを、前記分割方向に結合して前記凹凸形状を表す3次元の凹凸形状データを生成する差分結合工程と、
    を有することを特徴とする3次元曲面上の凹凸形状測定方法。
  2. 前記測定対象物の3次元曲面の表面は歯車の歯面で、
    前記凹凸形状は、振幅が0.5μm〜5μmの範囲内の微小うねりを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の3次元曲面上の凹凸形状測定方法。
  3. 前記3次元表面形状データは、前記測定対象物の表面を縦横方向に矩形の格子状に並んだ多数のピクセルで表し、1ピクセル毎に高さ情報を有するもので、
    前記分割工程は、前記3次元表面形状データを前記縦横方向の何れか一方向である分割方向に1ピクセル毎に分割して、該縦横方向の他方向である断面方向に連なる多数のピクセルの前記高さ情報を前記断面データとして取り出すもので、
    前記差分算出工程は、前記断面データと前記曲線式との差分を前記分割断面の全域について1ピクセル毎に算出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の3次元曲面上の凹凸形状測定方法。
  4. 前記3次元表面形状データは、1辺が1μm以下の四角形領域を1ピクセルとして、1ピクセル毎に0.1μm以下の分解能の高さ情報を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の3次元曲面上の凹凸形状測定方法。
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