JP6743739B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、色材を用いて印刷し色材補給用の収容容器を備える画像形成装置に関する。
画像形成装置は色材を用いて印刷を実行する。色材としては、トナーやインクがある。印刷で用いられるので、色材は消耗品である。そのため、色材を補給するための収容容器が画像形成装置に取り付けられる。収容容器は、例えば、トナーコンテナやインクカートリッジである。空になったとき、収容容器は交換される。画像形成装置のメーカーは、収容容器を供給、販売する。メーカーが供給する収容容器には純正品の色材が収容される。画像形成装置内の部材や画質に異常が生じないように、純正品の色材には、技術、ノウハウが詰め込まれている。純正品の色材(収容容器)を使用することが好ましい。しかし、非純正品の収容容器に交換されることがある。その結果、非純正品の色材が原因で、画像形成装置内の部材や画質の異常が生ずることがある。
そこで、純正品が使用されているか否かを検出することがある。特許文献1に一例が記載されている。特許文献1には、複数の記録ノズルを配列した記録ヘッドを含むキャリッジを主走査方向で走査し、記録ヘッドでインクを吐出して記録媒体への記録を行い、画像形成に必要な消耗品がメーカー指定の消耗品であるか否かを調べ、消耗品のうち少なくとも1種類がメーカー指定の消耗品でないことを検出した場合、メーカー指定の消耗品が使用されていないことを操作者に通知し、メーカー指定の消耗品に最適化した標準画像形成方法から、より画像安定性を高めた画像形成方法への切り替えを操作者に提案する画像形成装置が記載されている。この構成により、出力画像の画質をメーカーの狙いとする画質に近づけようとする。
特開2009−018495号公報
故障を防ぎ、高画質を維持するには、純正品の色材(収容容器)を使用することが好ましい。しかし、悪質な非純正品の販売業者には、純正品を解析し、純正品を模倣する者がいる。その結果、模倣された非純正品の収容容器が流通する場合がある。さらに、粗悪で安価な色材が非純正品の収容容器に充填されることがある。その結果、使用者は、意図せず、非純正品の収容容器を取り付ける場合がある。色材が粗悪な場合、画像形成装置で問題(故障)が生ずる可能性が高くなる。使用者の意図に反して画像形成装置の異常が生ずる場合があるという問題がある。一方、非純正品の販売業者の模倣を難しくするため、収容容器の仕組みや純正品判定の処理を複雑にするほど、収容容器や画像形成装置にかかるコストが大きくなるという問題もある。
特許文献1に記載の技術では、インクカートリッジに情報を記憶する記憶手段が設けられる。この記憶手段が解析された場合、非純正品を純正品と誤判定する場合がある。また、記憶手段を高度化するほど判定のための仕組みにコストがかかる。従って、特許文献1記載の技術は上記の問題を解決することができない。
本発明は、上記課題を解決するため、安価かつ正確に色材が純正品か非純正品かを判定し、画像形成装置での異常発生を防ぐ。
上記目的の達成のため、請求項1に係る画像形成装置は、印刷部、収容容器、画像読取部、記憶部、表示部、操作部、制御部、出力部を含む。前記印刷部は、色材を用いて印刷を行う。前記収容容器は前記色材を収容し、前記色材の補給のために取り付けられる。前記画像読取部は原稿を読み取って画像データを生成する。前記記憶部は、1色の前記色材のみが用いられる画像であるパッチ画像を含むテスト用紙を印刷するためのテスト用画像データを記憶する。また、前記記憶部は、純正品の前記色材の彩度の範囲である第1適正範囲と、純正品の前記色材の色相角の範囲である第2適正範囲を記憶する。前記操作部は使用者の設定操作を受け付ける。前記操作部への操作により判別モードが選択されたとき、前記制御部は前記テスト用画像データに基づき前記印刷部に前記テスト用紙を印刷させる。前記画像読取部が印刷された前記テスト用紙を読み取って判定用画像データを生成したとき、前記制御部は前記判定用画像データに基づき、前記パッチ画像の彩度と色相角を求める。前記制御部は求めた前記彩度が前記第1適正範囲以内であり、かつ、求めた前記色相角が前記第2適正範囲以内のとき前記色材が純正品であると判定する。前記制御部は求めた前記彩度が前記第1適正範囲外であるか、又は、求めた前記色相角が前記第2適正範囲外のとき前記色材が非純正品であると判定する。前記出力部は、前記色材が純正品であるか非純正品であるかの判定結果を出力する。前記制御部は、前記テスト用紙の印刷後、前記画像読取部が最初に生成した画像データに基づき、前記判別モードを継続すべきか否かを判定する。前記判別モードを継続すべきでないと判定したとき、前記制御部は、前記判別モードを終了するか否かを確認するための第1確認画面を前記表示部に表示させる。前記判別モードを継続すべきと判定したとき、前記制御部は、前記色材が純正品であるか非純正品であるかを判定する。前記制御部は、前記テスト用紙であることを示す用途情報を含むコードを前記テスト用紙内に印刷させる。前記コードに対応するコード画像が前記判定用画像データに含まれていないとき、前記制御部は、前記判別モードを継続すべきでないと判定する
本発明の構成によれば、安価に色材が純正品か非純正品かを正確に判定することができる。また、画像形成装置での異常発生を防ぐことができる。
実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る画像形成ユニットの一例を示す図である。 実施形態に係るトナー補給関連部分の一例を示す図である。 実施形態に係る判別モードでの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る判別モードでの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る複合機での温度、湿度の検知の一例を示す図である。 実施形態に係るテスト用紙(テスト用画像データ)の一例を示す図である。 実施形態に係るガイダンス画面の一例を示す図である。 実施形態に係る第1確認画面の一例を示す図である。 トナーの種類に応じた画素値のばらつきの一例を示す図である。 トナーの種類に応じた彩度のばらつきの一例を示す図である。 トナーの種類に応じた色相角のばらつきの一例を示す図である。 実施形態に係る判定結果出力画面の一例を示す図である。 実施形態に係る第2確認画面の一例を示す図である。 変形例に係る複合機の一例を示す図である。
以下、図1〜図14を用い、本発明の実施形態を説明する。以下では、画像形成装置として複合機100を例に挙げ説明する。実施形態の説明では、色材としてトナーを用いる例を説明する。本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず、単なる説明例にすぎない。
(複合機100)
図1を用いて実施形態に係る複合機100の一例を説明する。図1は、実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
複合機100は制御部1、記憶部2、画像読取部3、操作パネル4、印刷部5、通信部13を含む。
制御部1は複合機100の動作を制御する。制御部1は、CPU11、画像処理部12を含む。記憶部2は、ROM、RAM、HDDを含む。記憶部2は、各種データ、制御用プログラムを記憶する。例えば、記憶部2は制御用データ、設定データ、画像データを記憶する。CPU11は、記憶部2に記憶されたプログラム、データに基づき複合機100の各部(画像読取部3、操作パネル4、印刷部5、通信部13)を制御する。画像処理部12は色空間の変換など、各種画像処理を行う。例えば、画像処理部12は、画像処理専用の回路(ASIC)である。
原稿読み取りを伴うジョブ(コピージョブや送信ジョブ)のとき、制御部1は、画像読取部3に原稿の読み取りを行わせる。画像読取部3は原稿の画像データを生成する。原稿読み取りのため、画像読取部3は、光源(ランプ)、レンズ、イメージセンサー(ラインセンサー)を含む。画像読取部3は、イメージセンサーの出力に基づき、画像データを生成する画像データ生成回路をふくむ。画像データ生成回路は、イメージセンサーの各画素のアナログ出力をディジタル値に変換する。画像読取部3はカラーでの読み取りに対応している。そのため、画像読取部3は、複数色分のラインセンサーを含む。
操作パネル4は、表示パネル41(表示部、出力部に相当)、タッチパネル42(操作部に相当)、ハードキー43(操作部に相当)を含む。表示パネル41は、画面、画像を表示する。制御部1は表示パネル41の表示を制御する。制御部1は、ジョブの設定に用いる操作画像を表示パネル41に表示させる。操作画像は、例えば、ボタンやキーである。タッチパネル42は、使用者の操作を受け付ける。タッチパネル42は、表示パネル41の上面に設けられる。タッチパネル42はタッチ位置を認識する。タッチパネル42の出力に基づき、制御部1は、操作された操作画像を認識する。操作された操作画像に基づき、制御部1は、使用者の操作内容を認識する。
ハードキー43も使用者の操作を受け付ける。ハードキー43として、スタートキーやキャンセルキーを設けることができる。スタートキーは、ジョブの実行開始指示用のキーである。スタートキーが操作されたとき、制御部1は、ジョブの実行開始指示がなされたと認識する。キャンセルキーは、ジョブや設定をキャンセルするためのキーである。
印刷部5は、給紙部5a、用紙搬送部5b、画像形成部5c、中間転写部5d、定着部5eを含む。印刷のとき、制御部1は給紙部5aに用紙を給紙させる。制御部1は用紙を用紙搬送部5bに搬送させる。制御部1は、画像データに基づくトナー像を画像形成部5cに形成させる。制御部1は、画像形成部5cで形成されたトナー像の用紙への転写を中間転写部5dに行わせる。制御部1は、用紙に転写されたトナー像の定着を定着部5eに行わせる。制御部1は、機外に向けて定着後の用紙を用紙搬送部5bに排出させる。
通信部13は、コンピューター200やファクシミリ装置300と通信する。例えば、コンピューター200はPCやサーバーである。通信部13は、コネクタ、通信用回路、通信用メモリーを含む。通信部13は、コンピューター200やファクシミリ装置300から送信された印刷用データを受信する。印刷用データは画像データやページ記述言語で記述されたデータを含む。制御部1は受信した印刷用データに基づき、印刷部5に印刷させる(プリントジョブ)。通信部13は、画像データをコンピューター200やファクシミリ装置300に送信できる(送信ジョブ)。
(画像形成部5c)
次に、図1、図2を用いて、実施形態に係る画像形成部5cの一例を説明する。図2は、実施形態に係る画像形成ユニット50の一例を示す図である。
複合機100は、カラー印刷可能である。カラー印刷のため、画像形成部5cは、複数の画像形成ユニット50を含む。図1に示すように、画像形成部5cは、ブラックのトナー像を形成する画像形成ユニット50Bkと、シアンのトナー像を形成する画像形成ユニット50Cと、イエローのトナー像を形成する画像形成ユニット50Yと、マゼンタのトナー像を形成する画像形成ユニット50Mを含む。また、画像形成部5cは露光装置51も含む(図1参照)。露光装置51は、各画像形成ユニット50に含まれる感光体ドラム53をレーザービームで走査露光する。中間転写部5dは、中間転写ベルト52(図2参照)を含む。
各画像形成ユニット50Bk〜50Mは形成するトナー像の色が異なるが、いずれも同様の構成である。そこで、以下ではブラック用の画像形成ユニット50Bkを例に挙げて説明する。他色の画像形成ユニット50も同様に説明にできる。そのため、以下の説明では色を示すBk、Y、C、Mの符号は特に説明する場合を除き省略する。共通する部材には、共通の符号を付して説明する。
図2に示すように、各画像形成ユニット50は、感光体ドラム53、帯電装置54、現像装置55、クリーニング装置56を含む。印刷のとき、制御部1は、所定の周速度で感光体ドラム53を回転させる。感光体ドラム53は、モーター(不図示)の駆動力を受けて回転する。制御部1はモーターの回転を制御する。帯電、露光、現像のプロセスを経て、感光体ドラム53は周面にトナー像を担持する(像担持体)。帯電装置54は、感光体ドラム53の表面を一定の電位で帯電させる。露光装置51は、照射位置を主走査方向で移動させつつ、感光体ドラム53にレーザー光をあてる。露光装置51は、印刷する画像の画像データに応じて、レーザー光を点消灯する。これにより、画像データに基づいた光信号が、帯電後の感光体ドラム53に照射される。その結果、画像データに対応する静電潜像が感光体ドラム53の周面に形成される。
現像装置55は、内部にトナーを収容する。画像形成ユニット50Bkのものブラック、画像形成ユニット50Yのものイエロー、画像形成ユニット50Cのものはシアン、画像形成ユニット50Mのものはマゼンタの現像剤を収容する。現像装置55は、トナー(色材)を飛翔させる。現像装置55は感光体ドラム53の静電潜像をトナーで現像する。
1次転写ローラー57が感光体ドラム53に対して1つ設けられる。感光体ドラム53と1次転写ローラー57は中間転写ベルト52を挟む。印刷のとき、制御部1は、中間転写ベルト52を回転させる。印刷のとき、制御部1は、1次転写ローラー57に転写用電圧を印加する。これにより、各画像形成ユニット50で形成された各色のトナー像が中間転写ベルト52に1次転写される。また、制御部1は、中間転写ベルト52に1次転写されたトナー像を搬送される用紙に2次転写させる。クリーニング装置56は、感光体ドラム53の清掃を行う。クリーニング装置56は、感光体ドラム53の軸線方向に延び、感光体ドラム53の表面を擦って残トナー等を除去する。
(トナーの補給)
次に、図3を用いて、各現像装置55へのトナーの補給を説明する。図3は、実施形態に係る各現像装置55にトナーを補給する部分の一例を示す図である。尚、図3では、トナーの流れを白抜き矢印で示している。
トナーコンテナ6(収容容器に相当)が複合機100に設けられる。トナーコンテナ6はトナーの色ごとに設けられる。ブラック、シアン、イエロー、マゼンタの計4つのトナーコンテナ6が取り付けられる。各トナーコンテナ6は、現像装置55に補給するトナーを収容する。各現像装置55は、それぞれ対応する色のトナーを収容するトナーコンテナ6(図3参照)と接続される。各トナーコンテナ6は交換可能である。
各現像装置55(各トナーコンテナ6)に対し、補給機構61が設けられる。各補給機構61は、搬送スクリューやモーターやギアを含む。搬送スクリューは、トナーコンテナ6から現像装置55に向けてトナーを送る。モーターやギアは搬送用スクリューを回転させる。また、トナーセンサー62が各現像装置55に設けられる。トナーセンサー62は、現像装置55内のトナー残量を検知するためのセンサーである。各トナーセンサー62の出力信号は、制御部1に入力される。制御部1は、各現像装置55のトナー量を認識する。制御部1は、トナー量が規定値以下になった現像装置55をトナー補給が必要な現像装置55と認識する。制御部1は、トナー補給が必要な現像装置55に対応する補給機構61を動作させる。これにより、現像装置55にトナーが補給される。
また、各トナーコンテナ6には、残量取得部63が設けられる。残量取得部63は、トナーコンテナ6内のトナーの残量を検知するための部分である。残量取得部63は、例えば、トナーコンテナ6内のトナー残量を検知するセンサーである。センサーの出力は、トナー残量に応じて変化する。センサーの出力(信号)が制御部1に入力される。制御部1は、センサーの出力に基づき、各トナーコンテナ6の残量を認識する。
(判別モード)
次に、図4〜図14を用いて、実施形態に係る複合機100の判別モードの一例を説明する。図4、図5は、実施形態に係る判別モードでの処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6は、実施形態に係る複合機100での温度、湿度の検知の一例を示す図である。図7は、実施形態に係るテスト用紙8(テスト用画像データ8i)の一例を示す図である。図8は、実施形態に係るガイダンス画面4aの一例を示す図である。図9は、実施形態に係る第1確認画面4bの一例を示す図である。図10は、トナーの種類に応じた画素値のばらつきの一例を示す図である。図11は、トナーの種類に応じた彩度のばらつきの一例を示す図である。図12は、トナーの種類に応じた色相角のばらつきの一例を示す図である。図13は実施形態に係る判定結果出力画面4cの一例を示す図である。図14は、実施形態に係る第2確認画面4dの一例を示す図である。
複合機100は、判別モードを有する。判別モードは、色材(各トナーコンテナ6に収容されるトナー)が純正品であるか非純正品であるかを判定するモードである。図4のスタートは、判別モードにより判定を開始する時点である。
判別モードを利用したい者は、所定の操作を操作パネル4(タッチパネル42)に行う。例えば、使用者、社内のメンテナンス担当者、メンテナンス会社から派遣されたサービスマンが所定の操作を行う。タッチパネル42、ハードキー43は、判別モードの選択を受け付ける。判別モードが選択されたとき、制御部1は、複合機100を判別モードとする。図4のスタートは、制御部1が複合機100を判別モードとした時点である。
まず、制御部1は、環境情報を生成する(ステップ♯1)。環境情報は、複合機100の設置環境の温度と湿度の何れか一方又は両方を含む情報である。本説明では、環境情報に温度と湿度を含める例を説明する。図6に示すように、複合機100は、環境検知部7を含む。環境検知部7は、温度センサー71と湿度センサー72を含む。温度のみを環境情報に含めるとき、湿度センサー72は不要である。湿度のみを環境情報に含めるとき、温度センサー71は不要である。
温度センサー71は複合機100の設置環境の気温を検知するためのセンサーである。湿度センサー72は複合機100の設置環境の湿度を検知するためのセンサーである。温度センサー71と湿度センサー72の出力は、制御部1に入力される。各センサーの出力に基づき、制御部1は設置環境の温度と湿度を認識する。制御部1は、認識した温度と湿度を示す環境情報を生成する。
次に、制御部1は、テスト用紙8であることを示す用途情報と、環境情報を含むコードC1を生成する(ステップ♯2)。制御部1は、2次元コードを生成する。例えば、制御部1は、QRコード(登録商標)、バーコード、又は、CPコードを生成する。2次元コードには他の情報を含めても良い。例えば、現在の日時、時刻を示す時間情報が埋め込まれてもよい。続いて、制御部1は、テスト用紙8を印刷部5に印刷させる(ステップ♯3)。制御部1は、テスト用画像データ8iに基づき、テスト用紙8を印刷させる。テスト用画像データ8iは、記録部5fに不揮発的に記憶される(図1参照)。
図7を用いて、テスト用紙8(テスト用画像データ8i)の一例を説明する。テスト用紙8(テスト用画像データ8i)は、パッチ画像81を含む。本説明では、1枚の用紙に3つのパッチ画像81が含まれる。各パッチ画像81は、1色の色材(トナー)のみが用いられる画像である。言い換えると、パッチ画像81は、純色の画像である。図7のパッチ画像81のうち、最も上のパッチ画像81は、シアンのベタ画像である。中段のパッチ画像81は、マゼンタのベタ画像である。最も下のパッチ画像81はイエローのパッチ画像81である。制御部1は、テスト用紙8内に生成したコードC1を印刷させる。図7に示すコードC1は、QRコードである。他種の2次元コードでもよい。このように、テスト用紙8は、少なくとも、パッチ画像81と生成されたコードC1を含む。
次に、制御部1は、ガイダンス画面4aを表示パネル41に表示させる(ステップ♯4)。図8は、ガイダンス画面4aの一例を示す。ガイダンス画面4aは、画像読取部3でテスト用紙8の読み取りが必要である旨のメッセージを含む。例えば、制御部1は、テスト用紙8の読み取りの手順をガイダンス画面4a内に表示させる。そして、制御部1は、画像読取部3にテスト用紙8を読み取らせる(ステップ♯5)。その結果、画像読取部3は、判定用画像データを生成する(ステップ♯6)。判定用画像データはカラーの画像データである。例えば、画像読取部3は、RGB形式の画像データを生成する。
続いて、制御部1は、判定用画像データに含まれるコードC1を確認する(ステップ♯7)。具体的に、制御部1は、コードC1の有無を確認する。コードC1が含まれているとき、制御部1は、コードC1に用途情報が含まれているか否かを確認する。また、制御部1は、コードC1に環境情報が含まれているか否かも確認する。環境情報が含まれるとき、制御部1は、テスト用紙8の印刷時の温度、湿度を認識する。
コードC1の確認後、制御部1は、判別モードを継続すべきか否かを判定する(ステップ♯8)。言い換えると、制御部1は、予め定められた中断条件を満たすか否かを確認する。制御部1は、テスト用紙8の印刷後、画像読取部3が最初に生成した画像データに基づき、判別モードを継続すべきか否かを判定する。以下の場合、制御部1は判別モードを継続すべきでないと判定する。
(ケース1) コードC1がテスト用画像データ8iに含まれていない場合、制御部1は判別モードを継続すべきでないと判定する。テスト用紙8以外の用紙が読み取られているためである。この場合、正確に純正品か否かを判定することができない。
(ケース2) コードC1がテスト用画像データ8iに含まれているが、用途情報が含まれていない場合、制御部1は判別モードを継続すべきでないと判定する。この場合も、間違った用紙や不適切な用紙に基づく判定が行われないようにする。
(ケース3) 環境情報の内容(テスト用紙8印刷時の温度、湿度)が予め定められた推奨環境の範囲外(許容範囲外)の場合、制御部1は判別モードを継続すべきでないと判定する。複合機100では、使用推奨環境の範囲が仕様上定められる。複合機100では、温度10〜32°C、湿度15〜80%が推奨環境の範囲(許容範囲)とされる。推奨環境の範囲外の状況で印刷した場合、印刷物の画質が低下する場合がある。好ましくない環境で印刷されたテスト用紙8が使用された場合、色材が純正品か否かを正確に判定できないことがある。そこで、環境情報に基づき、制御部1は判別モードを継続すべきか否かを判定する。
(ケース4) 制御部1は、テスト用紙8の印刷に用いられた用紙が適切か否かを判定する。テスト用紙8の印刷に用いられた用紙が不適切と判定したとき、制御部1は判別モードを継続すべきでないと判定する。判定用画像データの各画素の画素値に影響を与えるような用紙は、テスト用紙8の印刷には不適切である。例えば、白色ではない用紙、シワ、スジ、汚れのような劣化のある用紙は不適切である。これらの用紙は、判定用画像データの各画素の画素値に悪影響を与える場合がある。例えば、テスト用紙8が色付き、かつ、シワ付きの用紙のとき、色とシワが読み取られた判定用画像データが生成される。その結果、用紙の地肌の色とシワの成分がパッチ画像81内の各画素の画素値に混ざる。用紙の色が白色でない場合、劣化した用紙にテスト用紙8が印刷された場合、色材が非純正品と誤判定されるおそれがある。
例えば、制御部1(画像処理部12)は、判定用画像データのうち、地肌部分の画素の画素値を確認する。地肌部分は、パッチ画像81の領域とコードC1の領域を含まない。例えば、制御部1は、地肌部分に含まれる複数の画素の画素値の平均値を求める。求めた平均値が予め定められた基準範囲(白色とみなす範囲)外のとき、制御部1は、テスト用紙8の印刷に用いられた用紙が不適切と判定する。
また、例えば、制御部1(画像処理部12)は、各色のパッチ画像81に含まれる各画素の輝度を求める。制御部1は、同じ色のパッチ画像81において、パッチ画像81に含まれる画素の輝度の最大値と最小値の差の絶対値を求める。シワ、スジ、汚れの部分は暗く(濃く)なる。そのため、劣化した用紙が用いられている場合、求められた絶対値は大きくなる場合がある。1色でも求められた絶対値が基準値よりも大きい場合、制御部1は、テスト用紙8の印刷に用いられた用紙が不適切と判定する。
上記の4つのケースの何れにも当てはまらない場合、制御部1は判別モードを継続すべきと判定する。具体的に、コードC1がテスト用画像データ8iに含まれており、コードC1が用途情報と環境情報を含み、環境情報の内容が推奨環境の範囲内であり、かつ、テスト用紙8の印刷に用いられた用紙が不適切と判定しなかった場合、制御部1は判別モードを継続すべきと判定する。
制御部1が判別モードを継続すべきでないと判定したとき(ステップ♯9のNo)、制御部1は、第1確認画面4bを表示パネル41に表示させる(ステップ♯10)。図9は、第1確認画面4bの一例を示す。第1確認画面4bには、テスト用紙8として読み取った原稿が不適切である旨のメッセージが含まれる。また、第1確認画面4bには、続行キーK1と終了キーK2が設けられる。判別モードを続けたい場合、使用者は、続行キーK1を操作する。続行キーK1をタッチする操作が続行操作である。タッチパネル42は、続行操作を受け付ける。判別モードを終了したい場合、使用者は終了キーK2を操作する。終了キーK2をタッチする操作が終了操作である。タッチパネル42は、終了操作を受け付ける。
制御部1は、判別モードを終了すべきか否かを判定する(ステップ♯11)。終了操作がなされたとき、制御部1は判別モードを終了すると判定する。判別モードを終了すると判定したとき(ステップ♯11のYes)、本フローは終了する(エンド)。続行操作がなされたとき、制御部1は判別モードを終了しないと判定する。判別モードを終了しないと判定したとき(ステップ♯11のNo)、フローはステップ♯1に戻る。その結果、制御部1はテスト用紙8を再印刷させる。そのため、適切なテスト用紙8に基づく判定が行われる。純正品か否かを正確に判定することができる。
制御部1が判別モードを継続すべきと判定したとき(ステップ♯9のYes)、制御部1(画像処理部12)は、判定用画像データの色空間を変換する(ステップ♯12)。具体的に、制御部1は、RGB形式の判定用画像データをXYZ形式に変換する。さらに、制御部1は、XYZ形式の判定用画像データをL*a*b*形式に変換する。そして、制御部1は、各色(シアン、マゼンタ、イエロー)のパッチ画像81の彩度と色相角を求める(ステップ♯13)。
L*a*b*表色系では、L*は明度を示す。a*とb*は、色度を示すための値である。色度は、色相と彩度を示す。+a*の方向は赤方向である。−a*の方向は緑方向である。+b*の方向は黄方向である。−b*の方向は青方向である。a*、b*の絶対値が大きいほど、あざやかであることを示す。彩度は、以下の式で示される。
彩度=((a*)2+(b*)21/2
色相角については、+a*(赤方向)の軸が0°とされる。色相角は、0°から物体の色の色相までの反時計方向への移動角度である。色相角は、色の位置を示す値といえる。例えば、180°の場合、緑となる。以下の式で色相角を求めることができる。
色相角=arctan(b*/a*)
ここで、制御部1は、色ごとに、パッチ画像81の色(画素値)を定める。言い換えると、制御部1は、各色材のL*、a*、b*の値を定める。制御部1は、同じ色のパッチ画像81に含まれる画素のうち、いずれか1つの画素のL*、a*、b*の値をパッチ画像81の色としてもよい。また、制御部1は、1色のパッチ画像81に含まれる複数の画素のL*、a*、b*の各平均値をパッチ画像81の色としてもよい。そして、定めたパッチ画像81の色(画素値)に基づき、制御部1は、各色材の彩度と色相角を求める。
トナーの種類に応じて、各パッチ画像81(色材)の画素値、彩度、色相角が異なる点を図10〜図12を用いて説明する。図10〜図12では、サンプルとして、トナーA、トナーB、トナーC、トナーD、トナーE、トナーFの6種類を挙げている。トナーA〜トナーFは全て異なる種類である。6種類のトナーは、販売社(製造者)がそれぞれ異なる。
図10は、各トナーでベタ画像を印刷し、画像読取部3で読み取ったときの各色の画素値のバラツキを示す。図10の最上段の図は、シアンの色材の画素値のバラツキを示す。図10の中段の図は、マゼンタの色材の画素値のバラツキを示す。図10の最下段の図は、イエローの色材の画素値のバラツキを示す。各色とも、a*の方向で5、b*の方向で10程度、バラツキがある。例えば、シアンの場合、緑寄りのシアンもあれば、青寄りのシアンもある。色の名前が同じでも、色材自体の特性はトナーの種類に応じて異なる。
図11は、図10で得られた各トナー(色材)の画素値に基づく彩度の算出結果の一例を示す。図11の最上段の図は、シアンの彩度のバラツキを示す。図10の中段の図は、マゼンタの彩度のバラツキを示す。図10の最下段の図は、イエローの彩度のバラツキを示す。各色とも、色材の種類ごとに、彩度は異なる。特に、イエローの彩度にバラツキがある。
図12は、図10で得られた各トナー(色材)の画素値に基づく色相角の算出結果の一例を示す。図12の最上段の図は、シアンの色相角のバラツキを示す。図12の中段の図は、マゼンタの色相角のバラツキを示す。図10の最下段の図は、イエローの色相角のバラツキを示す。色の名前が同じでも、色相角は一致しない。特に、マゼンタでバラツキが大きい。各色とも、色材の種類ごとに、色相角に差がある。
このように、種類(製造者、販売者)が異なれば、色材の製造方法、材料、添加物が異なる。そのため、種類により、色材(トナー)自体の色特性(彩度、色相角)に違いがある。純正品か否かの判定のため、記憶部2は、第1適正範囲D1と第2適正範囲D2を不揮発的に記憶する(図1参照)。第1適正範囲D1は、純正品の彩度の範囲を示す。第2適正範囲D2は純正品の色相角の範囲を示す。第1適正範囲D1と第2適正範囲D2は、色ごと(シアン、マゼンタ、イエロー)に定められる。第1適正範囲D1と第2適正範囲D2は、予め定められる。例えば、工場での検査時や、出荷時や、複合機100の顧客先への納入時に記憶部2に各範囲のデータが入力される。
まず、制御部1は、純正品か否かを未判定の色のうち、1色を選択する(ステップ♯14)。次に、制御部1は、選択色について、求めた彩度が第1適正範囲D1以内か否かを確認する(ステップ♯15)。第1適正範囲D1以内のとき(ステップ♯15のYes)、制御部1は、選択色について、求めた色相角が第2適正範囲D2以内か否かを確認する(ステップ♯16)。第1適正範囲D1以内かつ第2適正範囲D2以内のとき(ステップ♯16のYes)、制御部1は、選択色の色材は純正品と判定する(ステップ♯17)。
一方、求めた彩度が第1適正範囲D1外であるとき(ステップ♯15のNo)、又は、求めた色相角が第2適正範囲D2外であるとき(ステップ♯16のNo)、制御部1は、選択色の色材は非純正品判定する(ステップ♯18)。
次に、制御部1は、全ての色(シアン、マゼンタ、イエロー)の判定を完了したか否かを確認する(ステップ♯19)。未完了のとき(ステップ♯19のNo)、フローはステップ♯14に戻る。完了したとき(ステップ♯19のYes)、制御部1は、判定結果を出力部に出力させる(ステップ♯20)。
例えば、制御部1は、判定結果出力画面4cを表示パネル41に表示させる。この場合、出力部は、表示パネル41である。図13は、判定結果出力画面4cの一例を示す。判定結果出力画面4cは、各色の色材が純正品か純正品でないかの判定結果を含む。図13は、イエローの色材が非純正品と判定されたときに表示される画面の一例である。また、制御部1は、判定結果を印刷出力してもよい。この場合、出力部は印刷部5である。
続いて、制御部1は、非純正品と判定された色材があったか否かを確認する(ステップ♯21)。全てが純正品と判定された場合(ステップ♯21のNo)、本フローは終了する(エンド)。非純正品と判定された色材があった場合(ステップ♯21のYes)、制御部1は、第2確認画面4dを表示パネル41に表示させる(ステップ♯22)。図14は、第2確認画面4dの一例を示す。
第2確認画面4dには、再実行キーK3と再実行不要キーK4が設けられる。判別モードを再実行したい場合、使用者は、再実行キーK3を操作する。再実行キーK3をタッチする操作が再実行操作である。操作パネル4(タッチパネル42)は、再実行操作を受け付ける。再実行が必要ない場合、使用者は再実行不要キーK4を操作する。再実行不要キーK4をタッチする操作が再実行不要操作である。操作パネル4(タッチパネル42)は、再実行不要操作を受け付ける。
制御部1は、判別モードを再実行すべきか否かを判定する(ステップ♯23)。再実行不要操作がなされたとき、制御部1はフローを終了させる(エンド)。再実行操作がなされたとき、フローは、ステップ♯1に戻る。
図14に示すように、第2確認画面4dには、送信キーK5と送信不要キーK6を設けてもよい。判定結果を送信したい場合、使用者は、送信キーK5を操作する。送信先は予め設定される。例えば、送信先は、複合機100の管理者や、メンテナンス会社のコンピューターとされる。送信キーK5をタッチする操作が送信操作である。操作パネル4(タッチパネル42)は、送信操作を受け付ける。送信が必要ない場合、使用者は送信不要キーK6を操作する。送信不要キーK6をタッチする操作が送信不要操作である。操作パネル4(タッチパネル42)は、送信不要操作を受け付ける。送信キーK5が操作されたとき、制御部1は、予め定められた送信先に判定結果を送信する。送信不要キーK6が操作されたとき、制御部1は、予め定められた送信先に判定結果を送信しない。
(変形例)
以下、図15を用いて、変形例を説明する。図15は、変形例に係る複合機101の一例を示す図である。
上記の実施形態の説明では、トナーを用いて印刷する画像形成装置を説明した。変形例に係る複合機101は、インクジェット方式のものである。複合機101も、制御部1、CPU11、画像処理部12、記憶部2を含む。また、複合機101も、画像読取部3、操作パネル4、表示パネル41、タッチパネル42、ハードキー43、印刷部5、通信部13を含む。また、複合機101の印刷部5は、給紙部5a、用紙搬送部5bを含む。しかし、複合機101の印刷部5は画像形成部5c、中間転写部5d、定着部5eを含まない。代わりに印刷部5は記録部5fを含む。
記録部5fは、搬送用紙にインクを吐出して画像を記録する。言い換えると、記録部5fは印刷する。図1、図2に示すように、記録部5fは、複数のラインヘッド58を含む。複合機100は、4本のラインヘッド58(58Bk、58C、58M、58Y)を含む。各ラインヘッド58は固定される。搬送ベルト54の上方に各ラインヘッド58が設けられる。各ラインヘッド58と搬送ベルト54の間に一定の隙間が設けられる。ラインヘッド58Bkはブラックのインクを吐出する。ラインヘッド58Cはシアンのインクを吐出する。ラインヘッド58Mはマゼンタのインクを吐出する。ラインヘッド58Yはイエローのインクを吐出する。
ラインヘッド58ごとに、インクを供給するインクタンク64(61Bk、61C、61M、61Y、収容容器に相当)が設けられる。ブラックのインクを収容するインクタンク64Bkは、ラインヘッド58Bkにインクを供給する。シアンのインクを収容するインクタンク64Cは、ラインヘッド58Cにインクを供給する。マゼンタのインクを収容するインクタンク64Mは、ラインヘッド58Mにインクを供給する。イエローのインクを収容するインクタンク64Yは、ラインヘッド58Yにインクを供給する。
上述の実施形態に係る複合機100では、色材としてトナーが用いられた。変形例では、色材としてインクが用いられる。変形例に係る複合機101に判別モードを搭載してもよい。この場合、制御部1は、テスト用紙8をインクで印刷させる。そして、制御部1は、インクで印刷されたテスト用紙8を画像読取部3に読み取らせる。以下、画像読取部3が生成した判定用画像データに基づき、制御部1は、各色のインクが純正品か非純正品かを判定する。判別モードでの処理の流れは、図4、図5のフローチャートと同様である。
このようにして、本実施形態及び変形例に係る画像形成装置(複合機100、複合機101)は、印刷部5、収容容器(トナーコンテナ6)、画像読取部3、記憶部2、表示部(表示パネル41)、操作部(タッチパネル42、ハードキー43)、制御部1、出力部(表示パネル41、印刷部5)を含む。印刷部5は、色材を用いて印刷を行う。収容容器は色材を収容し、色材の補給のために取り付けられる。画像読取部3は原稿を読み取って画像データを生成する。記憶部2は、1色の色材のみが用いられる画像であるパッチ画像81を含むテスト用紙8を印刷するためのテスト用画像データ8iを記憶する。また、記憶部2は、純正品の色材の彩度の範囲である第1適正範囲D1と、純正品の色材の色相角の範囲である第2適正範囲D2を記憶する。操作部は使用者の設定操作を受け付ける。操作部への操作により判別モードが選択されたとき、制御部1はテスト用画像データ8iに基づき印刷部5にテスト用紙8を印刷させる。画像読取部3が印刷されたテスト用紙8を読み取って判定用画像データを生成したとき、制御部1は判定用画像データに基づき、パッチ画像81の彩度と色相角を求める。制御部1は求めた彩度が第1適正範囲D1以内であり、かつ、求めた色相角が第2適正範囲D2以内のとき色材が純正品であると判定する。制御部1は求めた彩度が第1適正範囲D1外であるか、又は、求めた色相角が第2適正範囲D2外のとき色材が非純正品であると判定する。出力部は、色材が純正品であるか非純正品であるかの判定結果を出力する。
これにより、色材の彩度と色相角に基づき、色材が純正品か否かを判定することができる。色材そのものの特性に基づき、純正品か否かを正確に判定することができる。複雑な収容容器や純正品判定処理は必要がない。安価に判定することができる。収容容器が模倣されても、色材が非純正品であることを正確に判定することができる。そして、判定結果の出力に基づき、非純正品の収容容器が取り付けたられたことを知らせることができる。従って、意図せず非純正品の収容容器を取り付けたことを使用者に気づかせることができる。従って、非純正品の色材の使用中止を促すことができる。その結果、画像形成装置の異常や画質低下を防ぐことができる。
また、制御部1は、テスト用紙8の印刷後、画像読取部3が最初に生成した画像データに基づき、判別モードを継続すべきか否かを判定する。判別モードを継続すべきでないと判定したとき、制御部1は、判別モードを終了するか否かを確認するための第1確認画面4bを表示部にさせる。一方、判別モードを継続すべきと判定したとき、制御部1は、色材が純正品であるか非純正品であるかを判定する。これにより、画像読取部3の読み取りで得られた画像データ基づき純正品か否かを正確に判定できないと認められる場合、判定を中止させることができる。誤った判定がなされることを防ぐことができる。
第1確認画面4bの表示中、操作部が終了操作を受け付けたとき、制御部1は判別モードを終了する。第1確認画面4bの表示中、操作部が続行操作を受け付けたとき、制御部1は、テスト用画像データ8iに基づき印刷部5にテスト用紙8を再印刷させる。これにより、純正品か否かの判定を続けるか否かを選択することができる。純正品か否かを正確に判定できない場合、使用者は純正品か否かの判定のやり直しを選択できる。
制御部1は、テスト用紙8であることを示す用途情報を含むコードC1をテスト用紙8内に印刷させる。コードC1に対応するコードC1画像が判定用画像データに含まれていないとき、制御部1は、判別モードを継続すべきでないと判定する。これにより、テスト用紙8以外の用紙が読み取られた場合、純正品か否かの判定処理(判別モード)を中断することができる。
印刷の推奨環境下と非推奨環境下では、画像形成装置の出力特性は異なる。印刷非推奨の環境下で印刷されたテスト用紙8が用いても、正確に純正品か否かを判定できないおそれがある。そこで、画像形成装置は、設置場所の温度と湿度の何れか一方、又は、両方を検知するための環境検知部7を含む。制御部1は、環境検知部7の出力に基づき、設置場所の温度と湿度の何れか一方、又は、両方を含む環境情報を生成する。制御部1は、環境情報を含むコードC1をテスト用紙8内に印刷させる。制御部1はコードC1画像に基づき、環境情報の内容を認識する。環境情報の内容が予め定められた推奨環境の範囲外のとき、制御部1は、判別モードを継続すべきでないと判定する。これにより、誤判定の可能性がある場合、純正品か否かの判定処理(判別モード)を中断することができる。
用紙の色、用紙の質、用紙のダメージは、テスト用画像データ8iの各画素の濃度に影響を与える。テスト用紙8が判定に適さない用紙の場合、正確に純正品か否かを判定できないおそれがある。そこで、判定用画像データに基づき、制御部1は、テスト用紙8の印刷に用いられた用紙が適切であるか否かを判定する。適切でないと判定したとき、制御部1は、判別モードを継続すべきでないと判定する。これにより、誤判定の可能性がある場合、純正品か否かの判定の処理を中断することができる。
色材が非純正品であると判定したとき、制御部1は、もう一度判定を再実行するか否かを確認するための第2確認画面4dを表示部にさせる。第2確認画面4dの表示中、操作部が再実行操作を受け付けたとき、制御部1はテスト用画像データ8iに基づき印刷部5にテスト用紙8を再印刷させる。これにより、容易に純正品か否かの判定を再実行することができる。
印刷部5は、複数色の色材を用いてカラー印刷を行う。テスト用画像データ8iは、複数のパッチ画像81を含むテスト用紙8が印刷されるように設定される。それぞれのパッチ画像81は、色がそれぞれ異なるとともに、複数色の色材のうち何れか1つの色材を用いる画像である。第1適正範囲D1と第2適正範囲D2は、色材の色ごとに設定される。判別モードのとき、制御部1は、判定用画像データに基づき、それぞれのパッチ画像81の彩度と色相角を求める。制御部1は、色材ごとに、純正品であるか非純正品であるかを判定する。これにより、色ごとに色材が純正品か否かを判定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
(1)例えば、判別モードを実行したとき、制御部1は、判定結果と判定の際に求められた彩度と色相角を自動的に送信するようにしてもよい。送信先は、例えば、複合機100の製造者のサーバーである。また、各社の色材の彩度、色相角にはそれぞれ特徴がある。彩度、色相角に基づき、どのようなメーカー、種類の非純正品の色材が利用されているかを解析することができる。
(2)判別モード実行中に、通常ジョブ(印刷や原稿の読み取り)を行えるようにしてもよい。操作パネル4に判別モード中での割込操作がなされたとき、制御部1は、テスト用紙8以外の原稿を画像読取部3に読み取らせてもよい。そして、制御部1は、読み取った原稿に基づく印刷を印刷部5に行わせてもよい。
(3)第1適正範囲D1と第2適正範囲D2は、上書きも可能としてもよい。操作パネル4は上書き指示を受け付ける。例えば、制御部1は、通信部13が受信した又は操作パネル4に入力された新たな第1適正範囲D1と第2適正範囲D2を記憶部2に記憶させる。第1適正範囲D1と第2適正範囲D2の上書きは、製造元から派遣された者のように、限られた者や製造元の保証に基づいて行われることが望ましい。
(4)制御部1は、予め定められた表示時点に色材が純正品か非純正品かの判定の実行を促す表示を表示部に行わせてもよい。例えば、収容容器が取り替えられたとき、エラー発生率が上昇してきたとき、制御部1は、純正品か非純正品かの判定の実行を促す表示を表示部に行わせる。また、通信部13がネットワークを介して表示要求を受信したとき、制御部1は、純正品か非純正品かの判定の実行を促す表示を表示部に行わせてもよい。これにより、適切な時点に純正品か否かの判定が行われるように、使用者に判定の実行を促すことができる。
本発明は、画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(画像形成装置) 1 制御部
2 記憶部 3 画像読取部
41 表示パネル(表示部、出力部) 42 タッチパネル(操作部)
43 ハードキー(操作部) 4b 第1確認画面
4d 第2確認画面 5 印刷部(出力部)
6 トナーコンテナ(収容容器) 7 環境検知部
8 テスト用紙 81 パッチ画像
8i テスト用画像データ C1 コード
D1 第1適正範囲 D2 第2適正範囲

Claims (7)

  1. 色材を用いて印刷を行う印刷部と、
    前記色材を収容し、前記色材の補給のために取り付けられる収容容器と、
    原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、
    1色の前記色材のみが用いられる画像であるパッチ画像を含むテスト用紙を印刷するためのテスト用画像データと、純正品の前記色材の彩度の範囲である第1適正範囲と、純正品の前記色材の色相角の範囲である第2適正範囲を記憶する記憶部と、
    表示部と、
    使用者の設定操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部への操作により判別モードが選択されたとき、
    前記テスト用画像データに基づき前記印刷部に前記テスト用紙を印刷させ、
    前記画像読取部が印刷された前記テスト用紙を読み取って判定用画像データを生成したとき、前記判定用画像データに基づき、前記パッチ画像の彩度と色相角を求め、
    求めた前記彩度が前記第1適正範囲以内であり、かつ、求めた前記色相角が前記第2適正範囲以内のとき前記色材が純正品であると判定し、
    求めた前記彩度が前記第1適正範囲外であるか、又は、求めた前記色相角が前記第2適正範囲外のとき前記色材が非純正品であると判定する制御部と、
    前記色材が純正品であるか非純正品であるかの判定結果を出力する出力部と、を含み、
    前記制御部は、前記テスト用紙の印刷後、前記画像読取部が最初に生成した画像データに基づき、前記判別モードを継続すべきか否かを判定し、
    前記判別モードを継続すべきでないと判定したとき、
    前記制御部は、前記判別モードを終了するか否かを確認するための第1確認画面を前記表示部に表示させ、
    前記判別モードを継続すべきと判定したとき、
    前記制御部は、前記色材が純正品であるか非純正品であるかを判定し、
    前記制御部は、前記テスト用紙であることを示す用途情報を含むコードを前記テスト用紙内に印刷させ、
    前記コードに対応するコード画像が前記判定用画像データに含まれていないとき、
    前記制御部は、前記判別モードを継続すべきでないと判定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1確認画面の表示中、前記操作部が終了操作を受け付けたとき、
    前記制御部は前記判別モードを終了し、
    前記第1確認画面の表示中、前記操作部が続行操作を受け付けたとき、
    前記制御部は、前記テスト用画像データに基づき前記印刷部に前記テスト用紙を再印刷させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 画像形成装置の設置場所の温度と湿度の何れか一方、又は、両方を検知するための環境検知部を含み、
    前記制御部は、前記環境検知部の出力に基づき、前記設置場所の温度と湿度の何れか一方、又は、両方を含む環境情報を生成し、
    前記環境情報を含む前記コードを前記テスト用紙内に印刷させ、
    前記コード画像に基づき、前記環境情報の内容を認識し、前記環境情報の内容が予め定められた推奨環境の範囲外のとき、前記判別モードを継続すべきでないと判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記判定用画像データに基づき、前記制御部は、前記テスト用紙の印刷に用いられた用紙が適切であるか否かを判定し、
    適切でないと判定したとき、
    前記制御部は、前記判別モードを継続すべきでないと判定することを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記色材が非純正品であると判定したとき、
    前記制御部は、もう一度判定を再実行するか否かを確認するための第2確認画面を前記表示部に表示させ
    前記第2確認画面の表示中、前記操作部が再実行操作を受け付けたとき、
    前記制御部は前記テスト用画像データに基づき前記印刷部に前記テスト用紙を再印刷させることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記印刷部は、複数色の前記色材を用いてカラー印刷を行い、
    前記テスト用画像データは、複数の前記パッチ画像を含む前記テスト用紙が印刷されるように設定され、
    それぞれの前記パッチ画像は、色がそれぞれ異なるとともに、複数色の前記色材のうち何れか1つの前記色材を用いる画像であり、
    前記第1適正範囲と前記第2適正範囲は、前記色材の色ごとに設定され、
    判別モードのとき、
    前記制御部は、前記判定用画像データに基づき、それぞれの前記パッチ画像の彩度と色相角を求め、前記色材ごとに、純正品であるか非純正品であるかを判定することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、予め定められた表示時点に前記色材が純正品か非純正品かの判定の実行を促す表示を前記表示部に行わせることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像形成装置。
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