JP6743625B2 - 波長変換装置、光源装置、およびプロジェクター - Google Patents

波長変換装置、光源装置、およびプロジェクター Download PDF

Info

Publication number
JP6743625B2
JP6743625B2 JP2016190773A JP2016190773A JP6743625B2 JP 6743625 B2 JP6743625 B2 JP 6743625B2 JP 2016190773 A JP2016190773 A JP 2016190773A JP 2016190773 A JP2016190773 A JP 2016190773A JP 6743625 B2 JP6743625 B2 JP 6743625B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavelength conversion
opening
light
conversion device
phosphor layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016190773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018054876A (ja
Inventor
秋山 光一
光一 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2016190773A priority Critical patent/JP6743625B2/ja
Priority to US16/337,833 priority patent/US10866497B2/en
Priority to CN201780059577.1A priority patent/CN109791348B/zh
Priority to PCT/JP2017/033811 priority patent/WO2018061897A1/ja
Publication of JP2018054876A publication Critical patent/JP2018054876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6743625B2 publication Critical patent/JP6743625B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/20Lamp housings
    • G03B21/2006Lamp housings characterised by the light source
    • G03B21/2033LED or laser light sources
    • G03B21/204LED or laser light sources using secondary light emission, e.g. luminescence or fluorescence
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/16Cooling; Preventing overheating
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/74Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B33/00Colour photography, other than mere exposure or projection of a colour film
    • G03B33/10Simultaneous recording or projection
    • G03B33/12Simultaneous recording or projection using beam-splitting or beam-combining systems, e.g. dichroic mirrors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Description

本発明は、波長変換装置、光源装置、およびプロジェクターに関する。
従来、光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面に画像を投写するプロジェクターが知られている。近年、プロジェクター等の光源装置として、半導体レーザー等の発光素子、および蛍光体を用いた光源装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の光源装置は、励起光を射出する励起光源部と、蛍光発光部とを有している。蛍光発光部は、蛍光体層を有する蛍光体プレートと、蛍光体プレートを載置させる基板と、蛍光体プレートを覆う集光レンズと、集光レンズを保持するレンズホルダーと、ヒートシンクと、を備える。蛍光体プレートは、励起光源部から射出された励起光が照射されて、励起光とは異なる波長帯の蛍光を発する。また、蛍光体プレートは、少なくとも基板と集光レンズとによって密閉されている。
特開2014−123014号公報
近年、より明るい画像の投写を可能とするために、より高輝度の光を射出する光源装置が求められている。より高輝度の光を射出するために、励起光の光強度を上げると、蛍光体層がより高温になるため、放熱性を高める必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載の光源装置では、蛍光発光部にヒートシンクが設けられているとはいうものの、励起光が照射されることによって発熱する蛍光体層の熱を充分に放熱することが難しいと考えられる。放熱が不十分で蛍光体層の発熱が顕著になると、発光効率が低下する現象(温度消光)が生じるため、高輝度の光を射出することが難しいことや、温度上昇による蛍光体層等の劣化によって長期信頼性が低下するという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る波長変換装置は、励起光に励起されることによって、前記励起光の波長帯とは異なる波長帯の光を発する波長変換層を有する波長変換装置であって、第1面を有し、当該第1面において前記波長変換層を保持する基材と、前記波長変換層に対向して配置された透光部材と、を備え、前記第1面には、前記波長変換層と併設された開口部が設けられ、前記基材には、前記開口部と当該波長変換装置の外部とを連通させる流路が設けられ、前記透光部材は、前記波長変換層および前記開口部に対向する対向面を有していることを特徴とする。
この構成によれば、基材の流路に空気を流通させることで、その空気を開口部から流出させ、透光部材によって空気の流れを変えて波長変換層に向かわせることが可能となる。よって、励起光で励起されることによって発熱する波長変換層、および基材が効率よく冷却され、温度上昇が抑制される波長変換装置の提供が可能となる。
また、波長変換層に塵埃が付着すると、励起光によってこの塵埃が炭化して励起光をより吸収することにより、さらに温度上昇の要因となるが、本構成の波長変換装置は、基材および透光部材によって波長変換層の表面に塵埃が付着することが抑制されるので、この温度上昇の要因を減少させることが可能となる。
したがって、輝度の低下を抑制しつつ、信頼性に優れた波長変換装置の提供が可能となる。また、波長変換層として内部に蛍光体を有する蛍光体層を用いれば、蛍光体の温度上昇に伴って発光効率が低下する現象(温度消光)が抑制されるので、高輝度の光を発する波長変換装置の提供が可能となる。
[適用例2]上記適用例に係る波長変換装置において、前記透光部材は、前記対向面が凹面に形成されたレンズであることが好ましい。
この構成によれば、透光部材の対向面が凹面に形成されているので、開口部から流出した空気をより効率的に波長変換層に向かわせることが可能になる。また、透光部材は、レンズなので、波長変換層から発せられた光を所定の方向に導くことが可能となる。よって、波長変換層がさらに効率的に冷却されつつ、所定の方向に光を発する波長変換装置の提供が可能となる。
[適用例3]上記適用例に係る波長変換装置において、前記開口部は、空気が流出する第1開口部を有し、前記第1開口部は、前記波長変換層を介して両側に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、基材には、波長変換層を介して両側にそれぞれ第1開口部が設けられているので、それぞれ第1開口部から流出する空気は、波長変換層と透光部材との間で互いに衝突する。これによって、第1開口部から流出する空気を集中的に波長変換層に向かわせることが可能なので、波長変換装置は、波長変換層がさらに効率的に冷却される。
[適用例4]上記適用例に係る波長変換装置において、前記開口部は、空気が流入する第2開口部を有していることが好ましい。
この構成によれば、第1開口部から流出し、波長変換層と透光部材との間に流入した空気をこの第2開口部から波長変換装置の外部に流出させることが可能となる。よって、波長変換層を冷却した空気をスムーズに波長変換装置の外部に流出させることが可能となるので、波長変換層のさらに効率的な冷却や塵埃付着の防止が可能となる。
[適用例5]上記適用例に係る波長変換装置において、前記第1面と前記透光部材との間に配置され、前記第1開口部、前記第2開口部、および前記波長変換層を囲む環状部材を備え、前記環状部材は、前記第1面および前記透光部材に密接していることが好ましい。
この構成によれば、基材と透光部材との間には、第1開口部、第2開口部、および波長変換層を囲み、第1面および透光部材に密接する環状部材が配置されている。これによって、第1開口部から流出させる空気に塵埃が含まれないように構成することで、波長変換層の冷却が可能になると共に、外部から環状部材が囲む領域への塵埃の侵入を抑制することが可能となる。よって、波長変換層へのさらなる塵埃付着の抑制、すなわち、塵埃の炭化に伴う温度上昇がさらに抑制される波長変換装置の提供が可能となる。
[適用例6]上記適用例に係る波長変換装置において、前記基材は、前記第1面を有し、前記第1面において前記波長変換層を保持する第1部材と、前記第1面を有し、前記第1部材に対して前記波長変換層に設けられる第2部材と、を備え、前記第1部材は、前記第2部材が前記第1部材に設けられることにより、前記流路を形成する凹部が形成され、前記第2部材は、前記第1部材が設けられることにより、前記開口部を形成することが好ましい。
この構成によれば、凹部を有する第1部材に第2部材を波長変換層側に設けることで、上述した流路を有する基材を構成することができる。よって、基材内に流路を有する構成であっても、加工が容易で、また、製造工数の増加を抑制した波長変換装置の提供が可能となる。
[適用例7]本適用例に係る光源装置は、励起光を射出する光源と、前記励起光が入射する上記に記載の波長変換装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、光源装置は、上述した波長変換装置を備えているので、信頼性に優れ、高輝度の光を射出することが可能となる。
[適用例8]本適用例に係るプロジェクターは、上記に記載の光源装置と、前記光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、前記画像光を投写する投写光学装置と、前記波長変換装置に空気を送風する送風装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、プロジェクターは、上述した光学装置および送風装置を備えているので、波長変換装置の温度上昇を抑制することが可能となる。よって、長期に亘って、明るい画像の投写が可能なプロジェクターの提供が可能となる。
第1実施形態に係るプロジェクターの主な構成を示す模式図。 第1実施形態における照明装置の構成を示す模式図。 第1実施形態における波長変換装置の構成を模式的に示す断面図。 第1実施形態における波長変換素子を模式的に示す平面図。 第2実施形態における波長変換装置の構成を模式的に示す断面図。 第2実施形態における波長変換素子を模式的に示す平面図。 変形例の一例を示す波長変換素子の模式図。 変形例の一例を示す波長変換素子の模式図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態のプロジェクターは、光源から射出された光を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面に画像を投写する。なお、以下に示す各図においては、各構成要素を図面上で認識され得る程度の大きさとするため、各構成要素の寸法や比率を実際のものとは適宜異ならせてある。
(第1実施形態)
[プロジェクターの主な構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の主な構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、外装筐体2、および外装筐体2内に収納された制御部(図示省略)、光学ユニット3、および冷却装置4を備える。なお、図示は省略するが、プロジェクター1は、電子部品に電力を供給する電源装置を備えている。
光学ユニット3は、図1に示すように、照明装置31、色分離光学系32、平行化レンズ33、光変調装置34、色合成光学装置35および投写光学装置36を備える。
照明装置31は、後で詳細に説明するが、光軸31Axを中心とする白色光WLを射出する。
色分離光学系32は、ダイクロイックミラー321,322、反射ミラー323,324,325およびリレーレンズ326,327を備え、照明装置31から射出された白色光WLを赤色光(LR)、緑色光(LG)および青色光(LB)に分離する。
リレーレンズ326,327は、ダイクロイックミラー322の光路後段側に配置され、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長くなることによる青色光LBの光損失を補償する機能を有している。
平行化レンズ33は、各色光用にそれぞれ設けられ、入射する色光を平行化する。
光変調装置34は、各色光用にそれぞれ設けられている(LR,LG,LB用の光変調装置を、それぞれ34R,34G,34Bとする)。光変調装置34R,34G,34Bは、それぞれが液晶パネルと、液晶パネルの光入射側および光射出側に配置された一対の偏光板と、を備えて構成されている。光変調装置34は、図示しない複数の微小画素がマトリクス状に形成された矩形状の画像形成領域(図示省略)を有し、入射する各色光(LR,LG,LB)を画像情報に応じて変調して画像光を生成する。
色合成光学装置35は、クロスダイクロイックプリズムを備え、光変調装置34R,34G,34Bにて変調された色光を合成する。
投写光学装置36は、鏡筒および複数のレンズ(いずれも図示省略)を備え、色合成光学装置35にて合成された画像光を投写面SCに投写する。これにより、投写面SC上には、拡大されたカラー画像が表示される。
冷却装置4は、照明装置31を冷却する第1冷却装置4Aを備えている。第1冷却装置4Aは、照明装置31の後述する波長変換装置5に空気を送風する送風ファン41、および波長変換装置5に空気を導くダクト部材(図示省略)を備える。送風ファン41は送風装置に相当する。なお、図示は省略するが、冷却装置4は、光変調装置34等を冷却する第2冷却装置や、外装筐体2内の温まった空気を外部に排気する排気装置等を備えている。
[照明装置の主な構成]
図2は、照明装置31の構成を示す模式図である。
照明装置31は、図2に示すように、光源21、コリメーター光学系22、アフォーカル光学系23、ホモジナイザ光学系24、光学素子25、位相差板26、ピックアップ光学系27、波長変換素子51、ヒートシンク52、およびインテグレーター光学系29を備えている。
光源21は、複数の半導体レーザー21aがマトリクス状に配列されて構成され、光軸21Axを中心に光を射出する。半導体レーザー21aは、例えば、440〜480nmの波長帯にピーク波長を有する青色光BL(励起光)を射出する。なお、本実施形態では、各半導体レーザー21aから射出される青色光BLは、光学素子25に対してS偏光光である。
コリメーター光学系22は、例えば、各半導体レーザー21aに個別に対応して配置された複数のコリメーターレンズ22aを備え、光源21から射出された青色光BLを平行化する。
アフォーカル光学系23は、例えば、アフォーカルレンズ23a,23bを備え、コリメーター光学系22から射出された青色光BLのサイズ(光束幅)を調整する。
ホモジナイザ光学系24は、例えば、一対のマルチレンズアレイ24a,24bを備え、アフォーカル光学系23から射出された、青色光BLの光強度分布を均一な状態に変換する。
光学素子25は、略三角柱状に形成された2つのプリズムが界面Kにて貼り合わされ、略直方体形状に形成されている。そして、この界面Kには、波長選択性を有する偏光分離素子25Aが設けられている。光学素子25は、界面Kが光軸21Ax,31Axそれぞれに対して45°の角度をなし、互いに直交する光軸21Ax,31Axの交点と傾斜面Kの光学中心とが略一致するように配置されている。
偏光分離素子25Aは、所定の波長帯の光についてはS偏光光とP偏光光とを分離するが、他の所定の波長帯の光についてはS偏光光およびP偏光光を透過させる、波長選択性(偏光分離特性)を有している。具体的に、偏光分離素子25Aは、青色光BLについては、S偏光光を反射し、P偏光光を透過させる。そして、偏光分離素子25Aは、波長変換素子51から発せられる黄色光YLについては、偏光状態にかかわらず透過させる。なお、光学素子25としては、プリズム形状のものに限らず、平板状のダイクロイックミラーを用いたものであってもよい。
ホモジナイザ光学系24から射出され、偏光分離素子25Aに入射した青色光BLは、S偏光光であることから、偏光分離素子25Aにて反射し、青色光BLs(励起光)として射出される。
位相差板26は、1/4波長板(λ/4板)であり、偏光分離素子25Aにて反射したS偏光光である青色光BLs(励起光)を円偏光である青色光BLC(励起光)に変換する。
ピックアップ光学系27は、例えば、位相差板26側から順に配置された第1レンズ27a、第2レンズ27b、および第3レンズ27cを備え、位相差板26から射出された青色光BLC(励起光)を波長変換素子51の後述する蛍光体層51Pに向かって集光させる。
波長変換素子51は、波長変換層としての蛍光体層51P、および基材6を備え、回転しないように構成されている。基材6は、第3レンズ27c側となる第1面6a、および第1面6aとは反対側となる第2面6bを有している。蛍光体層51Pは、この第1面6aに保持されているとともに、図示しない接合部材で第1面6aに接合されている。第3レンズ27cは、蛍光体層51Pに対向して配置された透光部材に相当する。
蛍光体層51Pは、例えば、アルミナ等の無機バインダー中に蛍光体(例えば、YAG系の蛍光体(Y,Gd)3(Al,Ga)512:Ce等)が含有されて形成されている。なお、蛍光体粒子の形成材料は、1種であってもよいし、2種以上の材料を用いて形成された粒子が混合されたものが用いられてもよい。本実施形態の蛍光体層51Pは、厚みが、例えば0.05mm〜0.2mmで形成されているが、この数値に限定されるものではない。なお、蛍光体層51Pは、無機バインダーを用いずに蛍光体を焼結した蛍光体層であってもよい。
蛍光体は、ピックアップ光学系27によって集光された青色光BLS(励起光)により励起され、非偏光光である蛍光(緑色光および赤色光を含む黄色光YL、例えば、500〜700nmの波長域にピーク波長を有する光)を発する。このように、蛍光体層51Pは、励起光で励起されることによって、励起光の波長帯とは異なる波長帯の光を発する。
また、蛍光体層51Pの第1面6aと対向する面と第1面6aとの間には、反射膜が設けられ、入射する青色光BLC(励起光)の一部を反射するように形成されている。すなわち、波長変換素子51からは、青色光BLC(励起光)により励起された黄色光YL、および青色光BLCが発せられる。
ヒートシンク52は、複数のフィン521を有し、基材6の第2面6b側に配置されてる。ヒートシンク52は、青色光BLC(励起光)が照射されることにより発熱する蛍光体層51Pの熱を基材6を介して放熱する。ヒートシンク52は、送風ファン41から送風された空気によって放熱される。なお、複数のフィン521は、送風ファン41から送風された空気の流れに沿うように形成されているが、ヒートシンク52を示した図面の中には、複数のフィン521を認識し易いように、空気の流れに沿わないように図示した図面もある。
後で詳細に説明するが、基材6には、送風ファン41から送風された空気が流通する流路6Fa(図3参照)が設けられている。そして、蛍光体層51Pは、ヒートシンク52による放熱に加え、この流路6Faを流れ、第3レンズ27cを用いた空気の流れによって冷却される。波長変換素子51、ヒートシンク52、および第3レンズ27cは、波長変換装置5に相当し、この波長変換装置5については後で詳細に説明する。また、光源21および波長変換装置5は、光源装置20に相当する。
波長変換素子51から発せられた黄色光YLは、ピックアップ光学系27および位相差板26を通過する。このとき、黄色光YLは、偏光方向が揃っていない光束のため、位相差板26を通過した後も、偏光方向が揃っていない状態のまま偏光分離素子25Aに入射し、偏光分離素子25Aを透過する。
一方、波長変換素子51で、反射または後方散乱した青色光BLcは、再びピックアップ光学系27および位相差板26を通過する。また、この青色光BLcは、位相差板26を通過することによって、円偏光からP偏光光である青色光BLpに変換される。そして、この青色光BLpは、偏光分離素子25Aを透過する。尚、波長変換素子51で反射または後方散乱した青色光の一部は、偏光状態が乱れて、位相差板26を通過後にP偏光光にならない成分があり、この成分の光(S偏光成分)は光源21側に戻っていく。
そして、偏光分離素子25Aを透過した黄色光YLおよび青色光BLpは、合成されて白色光WLとしてインテグレーター光学系29に射出される。
インテグレーター光学系29は、第1レンズアレイ29a、第2レンズアレイ29b、偏光変換素子29c、および重畳レンズ29dを備える。インテグレーター光学系29は、光学素子25から射出された白色光WLの照度分布を、各光変調装置34(34R,34G,34B)の画像形成領域において略均一化する。
具体的に、第1レンズアレイ29aは、光軸31Axに交差する面上にマトリクス状に配列された複数の小レンズを有し、入射する白色光WLを複数の部分光束に分割する。
第2レンズアレイ29bは、第1レンズアレイ29aと同様に、マトリクス状に配列された複数の小レンズを有し、各小レンズにより分割された複数の部分光束を、重畳レンズ29dとともに各光変調装置34の画像形成領域に重畳させる。
偏光変換素子29cは、第2レンズアレイ29bと重畳レンズ29dとの間に配置され、入射される複数の部分光束の偏光方向を揃える。
[波長変換装置の構成]
ここで、波長変換装置5について詳細に説明する。
波長変換装置5は、前述したように、波長変換素子51、ヒートシンク52、および第3レンズ27cを備えている。
図3は、波長変換装置5の構成を模式的に示す断面図である。図4は、波長変換素子51を模式的に示す平面図であり、第3レンズ27c側から見た図である。
図4に示すように、波長変換素子51の基材6は、平面視矩形状に形成されている。蛍光体層51Pは、平面視矩形状に形成され、基材6の中央部に配置されている。また、蛍光体層51Pは、矩形状の一辺が、矩形状の基材6の一辺と同じ方向を向くように形成されている。また、本実施形態の蛍光体層51Pは、一辺の大きさが例えば、1mm〜2mmで形成されているが、この数値に限定されるものではない。
基材6は、図3に示すように、第1面6aとは反対側、すなわち第2面6b側を形成するとともに、第1面6aに蛍光体層51Pを保持する第1部材61、および第1面6aを有し、第1部材61に対して蛍光体層51P側に設けられる板状の第2部材62を備えている。
第1部材61および第2部材62は、熱伝導率が高い金属(例えば、銅や銀)や、セラミックス等で形成されている。
第2部材62の第1面6aには、蛍光体層51Pを露出させる開口部、および蛍光体層51Pと併設された複数の開口部621が形成されている。すなわち、蛍光体層51Pは、第1部材61に設けられており、第1部材61の蛍光体層51Pが設けられた部位は、第1面6aとなる。そして、開口部621は、図4に示すように、矩形状の蛍光体層51Pの4つの辺それぞれの外側に設けられている。すなわち、開口部621は、平面視において蛍光体層51Pの左右上下にそれぞれ設けられている。換言すると、開口部621は、平面視における左右方向および上下方向の2方向において、蛍光体層51Pを介して両側に設けられている。
第1部材61には、図3に示すように、第1面6aが第2面6b側に凹む複数の凹部611が形成されている。各凹部611は、図4に示すように、矩形状の蛍光体層51Pの各辺に沿う位置から第1部材61の各端面まで延出している。凹部611は、第2部材62が第1部材61の蛍光体層51P側に設けられることにより流路6Faを形成する。また、第2部材62は、第1部材61の蛍光体層51P側に設けられることにより、開口部621を形成する。
そして、基材6には、4つの端面それぞれに開口部(流入口6i)が設けられ、各開口部621とこれらの流入口6iとがそれぞれ連通されている。流入口6iは、送風ファン41から送風された空気が流入する開口部である。開口部621は、空気が流出する第1開口部に相当し、流入口6iから流入した空気が流出する。このように、流路6Faは、各開口部621と波長変換装置5の外部とを連通させる。
第3レンズ27cは、図3に示すように、蛍光体層51Pおよび複数の開口部621に対向する対向面271を有している。本実施形態の第3レンズ27cは、対向面271が蛍光体層51Pとは反対側に凹む凹面に形成されたメニスカスレンズである。
蛍光体層51Pから発せられる蛍光は、概略98%が蛍光体層51Pの中心(光軸31Ax)に対して約80°内に発散する発散光である。そこで、本実施形態の第3レンズ27cにおいては、対向面271の凹面形状がこの約80°内の発散光が入射するように形成されている。また、対向面271には、AR(Anti Reflect)コート膜等の反射防止の処理が施されている。これらによって、蛍光体層51Pから発せられた光は、効率よく第3レンズ27cに入射することとなる。
ここで、送風ファン41から波長変換装置5に送風された空気の流れについて説明する。
送風ファン41から送風された空気は、図示しないダクト部材に導かれ、図4に示すように、各流入口6iから各流路6Faに流入する。各流路6Faを流通した空気は、図3に示すように、各開口部621から流出する。
各開口部621から流出した空気は、殆どが第3レンズ27cに向かい、一部が蛍光体層51Pに向かう。
第3レンズ27cに向かった空気は、対向面271に衝突して方向が変更され、蛍光体層51P側に向かう。対向面271が蛍光体層51Pとは反対側に凹む凹面に形成されているので、対向面271に衝突した空気は、蛍光体層51Pの表面と平行となる方向への分散が抑制され、この方向より蛍光体層51P側に傾斜した方向に向かう。さらに、各開口部621から流出する空気の一部は、互いに衝突するので、蛍光体層51Pに向かって集中的に流れる。
そして、蛍光体層51Pを冷却した空気は、第1面6aと第3レンズ27cとの間から波長変換装置5の外部に流れ、図示しない排気装置によって、外装筐体2の外部に排出される。
このように、送風ファン41から空気は、効率よく蛍光体層51Pに向かって流れ、蛍光体層51Pおよび基材6を冷却すると共に、蛍光体層51Pの表面への塵埃の付着を防止する。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)波長変換装置5は、外部から流入した空気が効率よく蛍光体層51Pに向かって流れるように構成されている。これによって、励起光に励起されることによって発熱する蛍光体層51Pおよび基材6が効率よく冷却され、温度上昇が抑制される波長変換装置5の提供が可能となる。
また、蛍光体層51Pの表面に塵埃が付着することが抑制されるので、塵埃の炭化に伴う温度上昇の要因を減少させることが可能となる。
したがって、輝度の低下を抑制しつつ、信頼性に優れた波長変換装置5の提供が可能となる。また、蛍光体の温度消光が抑制されるので、高輝度の光を発する波長変換装置5の提供が可能となる。
(2)対向面271が蛍光体層51Pとは反対側に凹む凹面に形成されているので、開口部621から流出した空気をより効率的に蛍光体層51Pに向かわせることが可能となる。また、蛍光体層51Pに対向して配置された透光部材は、レンズ(第3レンズ27c)なので、蛍光体層51Pから発せられた光を所定の方向に導くことができる。よって、蛍光体層51Pがさらに効率的に冷却されつつ、所定の方向に光を発する波長変換装置5の提供が可能となる。
(3)蛍光体層51Pを介して両側にそれぞれ第1開口部(開口部621)が設けられているので、それぞれ第1開口部から流出する空気は、蛍光体層51Pと透光部材との間で互いに衝突する。これによって、第1開口部から流出する空気を集中的に蛍光体層51Pに向かわせることが可能なので、波長変換装置5は、蛍光体層51Pがさらに効率的に冷却される。
(4)凹部611を有する第1部材61に第2部材62を第1部材61の蛍光体層51Pが設けられる側に設けることにより、流路6Faを有する基材6を構成することができる。よって、基材6内に流路6Faを有する構成であっても、加工が容易で、また、製造工数の増加を抑制した波長変換装置5の提供が可能となる。
(5)光源装置20は、波長変換装置5を備えているので、信頼性に優れ、高輝度の光を射出することが可能となる。
(6)プロジェクター1は、波長変換装置5を有する光源装置20および送風ファン41を備えているので、波長変換装置5の温度上昇を抑制することが可能となる。よって、長期に亘って、明るい画像の投写が可能なプロジェクター1の提供が可能となる。
(7)波長変換装置5は、波長変換素子51が回転しないように構成されているので、回転する構成に比べ、小型化、軽量化や、低コスト化が可能となる。また、波長変換素子51を回転させる装置が不要となるので、プロジェクター1の小型化や軽量化が可能となる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係る波長変換装置7について、図面を参照して説明する。以下の説明では、第1実施形態と同様の構成要素には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図5は、本実施形態の波長変換装置7の構成を模式的に示す断面図である。
本実施形態の波長変換装置7は、図5に示すように、第1実施形態の波長変換素子51とは異なる波長変換素子71を備え、第1実施形態の波長変換装置5(図3参照)が備えていない環状部材9を備えている。
波長変換素子71は、第1実施形態の基材6とは異なる基材8を備えている。
基材8は、第1実施形態の基材6と同様に、第1面8aとは反対側を形成するとともに、第1面8aに蛍光体層51Pを保持する第1部材81、および第3レンズ27c側となる第1面8aを有し、第1部材81に対して蛍光体層51P側に設けられる板状の第2部材82を備えている。
そして、第2部材82の第1面8aには、蛍光体層51Pを露出させる開口部、および蛍光体層51Pに併設された開口部821,822が形成されている。すなわち、蛍光体層51Pは、第1部材81に設けられており、第1部材81の蛍光体層51Pが設けられた部位は、第1面8aとなる。
図6は、本実施形態の波長変換素子71を模式的に示す平面図である。
開口部821は、図6に示すように、矩形状の蛍光体層51Pの4つの辺のうちの1辺の外側に設けられている。開口部822は、蛍光体層51Pの開口部821とは反対側に設けられている。
第1部材81には、第2部材82とで流路8Fa,8Fbを形成する凹部811,812が形成されている。凹部811は、開口部821に対応して設けられ、矩形状の蛍光体層51Pの辺に沿う位置から端面まで延出している。凹部812は、開口部822に対応して設けられ、矩形状の蛍光体層51Pの辺に沿う位置から端面まで延出している。
そして、基材8には、凹部811が形成された側の端面に開口部(流入口8i)が設けられ、、凹部812が形成された側の端面に開口部(流出口8e)が設けられている。
流入口8iは、送風ファン41から送風された空気が流入する開口部である。開口部821は、空気が流出する第1開口部に相当し、流入口8iから流入した空気が流出する。開口部822は、空気が流入する第2開口部に相当し、第1面8aと第3レンズ27cとの間の空気が流入する。流出口8eは、開口部822から流入した空気が流出する開口部である。このように、流路8Faは、開口部821と波長変換装置5の外部とを連通させる。また、流路8Fbは、開口部822と波長変換装置5の外部とを連通させる。
環状部材9は、図5に示すように、開口部821,822、および蛍光体層51Pを囲む環状に形成され、第1面8aと第3レンズ27cとの間に配置される。また、環状部材9は、第1面8aおよび第3レンズ27cに密接して配置されている。ここで、密接とは、環状部材9が第1面8aおよび第3レンズ27cに隙間なく接していることや、環状部材9が接着剤等を介して第1面8aや第3レンズ27cに固定される構成も含むことをいう。このように、波長変換装置7は、基材8と第3レンズ27cとの間において、開口部821(第1開口部)、開口部822(第2開口部)、および蛍光体層51Pを囲む環状部材9の内側の領域7Tが、開口部821(第1開口部)および開口部822(第2開口部)を除いて密閉されている。
ここで、送風ファン41から波長変換装置7に送風された空気の流れについて説明する。
送風ファン41から送風された空気は、図示しないダクト部材に導かれ、図5、図6に示すように、流入口8iから流路8Faに流入する。また、詳細な説明は省略するが、流路8Faに流入する空気は、塵埃が含まれないように構成されている。
流路8Faを流通した空気は、開口部821から流出する。
開口部821から流出した空気は、殆どが第3レンズ27cに向かい、一部が蛍光体層51Pに向かう。
第3レンズ27cに向かった空気は、対向面271に衝突して方向が変更され、蛍光体層51P側に向かう。対向面271が蛍光体層51Pとは反対側に凹む凹面に形成されているので、対向面271に衝突した空気は、蛍光体層51Pの表面と平行となる方向への分散が抑制され、この方向より蛍光体層51P側に傾斜した方向に向かう。
そして、蛍光体層51Pを冷却した空気は、開口部822から流路8Fbに流入し、流出口8eから波長変換装置7の外部に流出する。波長変換装置7の外部に流出した空気は、図示しない排気装置によって、外装筐体2の外部に排出される。
このように、波長変換装置7は、外部の空気が流入する流路8Faに加え、内部から外部に空気が流出する流路8Fbを有し、密閉構造を有して構成されている。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
基材8と第3レンズ27cとの間における領域7Tが、開口部821,822を除いて密閉されている。また、開口部821(第1開口部)から流出する空気に塵埃が含まれないように構成されている。これによって、蛍光体層51Pの冷却が可能になると共に、波長変換装置7の外部から領域7Tへの塵埃の侵入を抑制することが可能となる。よって、蛍光体層51Pへのさらなる塵埃付着の抑制、すなわち、塵埃の炭化に伴う温度上昇がさらに抑制される波長変換装置7の提供が可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記実施形態の波長変換装置5,7は、蛍光体層51Pに対向して配置された透光部材としてメニスカスレンズで構成された第3レンズ27cが用いられているが、メニスカスレンズ以外のレンズであってもよい。また、蛍光体層51Pに対向する対向面が、凹面以外の面で形成されたレンズであってもよい。
また、透光部材としてレンズ以外の部材、例えば、対向面が平坦に形成された板状の部材等を用いる構成であってもよい。
(変形例2)
第1実施形態では、空気が流出する第1開口部としての開口部621が4つ設けられているが、4つ以外の数の第1開口部を備える構成であってもよい。
また、第1実施形態では、蛍光体層51Pの1つの辺に対応して1つの第1開口部(開口部621)が設けられているが、蛍光体層51Pの1つの辺に対応して複数の第1開口部が配置される構成であってもよい。
図7は、この変形例の一例を示す波長変換素子400の模式図である。
波長変換素子400は、図7に示すように、基材410を備え、蛍光体層51Pを保持する第1面410aには、蛍光体層51Pを介して両側にそれぞれ2つの開口部421が設けられている。開口部421は、空気が流出する第1開口部に相当する。そして、基材410には、各開口部421と本波長変換装置の外部とを連通させる流路410Faが形成されている。そして、流路410Faに流入された空気は、各開口部421から流出し、第1実施形態と同様に、蛍光体層51Pを冷却する。
(変形例3)
第1実施形態では、開口部621と流入口6iとが1対1、すなわち、第1開口部(開口部621)と流入口6iとが同数で形成されているが、開口部621と流入口6iとの数が異なる構成であってもよい。すなわち、第1開口部と波長変換装置の外部とを連通させる流路が分岐する構成であってもよい。
図8は、この変形例の一例を示す波長変換素子100の模式図である。
波長変換素子100は、図8に示すように、基材110を備え、蛍光体層51Pを保持する第1面110aには、蛍光体層51Pを介して両側に第1開口部としての開口部111が設けられている。そして、2つの開口部111と本波長変換装置の外部とを連通させる流路110Faは、空気の流入口110iが基材110の一端に設けられている。そして、流路110Faは、流入口110iから蛍光体層51Pに向かって延出した後、互いに離間するように2つに分岐し、それぞれが2つの開口部111まで延出している。
このような構成であっても、1つの流入口110iから流入した空気で2つの開口部111から空気を流出させ、第1実施形態と同様に、蛍光体層51Pを冷却することが可能となる。
(変形例4)
第2実施形態では、第1開口部(開口部821)および第2開口部(開口部822)がそれぞれ1つ設けられているが、第1開口部や第2開口部が複数設けられる構成であってもよい。
また、第1開口部および第2開口部を備えた波長変換装置において、密閉構造(第2実施形態における環状部材9)を備えない態様であってもよい。
(変形例5)
前記実施形態では、蛍光体層51Pが第1部材61,81に配置されるように構成されているが、蛍光体層51Pが第2部材に配置されるように構成してもよい。すなわち、蛍光体層51Pを配置可能な部位、およびこの部位から離間する位置に開口部を有する第2部材を構成してもよい。
(変形例6)
前記実施形態の基材6,8は、2つの部材(第1部材61,81と第2部材62,82と)を備え、この2つの部材が積層されることで流路を有する基材6,8が形成されるように構成されているが、一体の部材からの加工で、流路を形成するような態様であってもよい。
(変形例7)
前記実施形態の波長変換装置5,7は、基材6,8とは別体のヒートシンク52を備えているが、放熱性が高まるような形状を有する基材を構成し、この基材とは別体のヒートシンクを備えない波長変換装置を構成してもよい。
(変形例8)
第2実施形態では、冷却装置4の送風ファン41によって、流入口8iに空気が送風されるように構成されているが、この送風ファン41に替え、流出口8eから空気を吸入するファンを備える冷却装置を構成してもよい。この構成においても、流入口8iから空気を流入させ、第2実施形態で説明したと同様の空気の流れで領域7T内に空気を流通させ、流出口8eから空気を流出させることが可能となる。
(変形例9)
前記実施形態の基材6,8は、平面視矩形状に限らず多角形状や円形状であってもよい。
(変形例10)
前記実施形態のプロジェクター1は、光変調装置34として透過型の液晶パネルを用いているが、反射型の液晶パネルを用いたものであってもよい。また、光変調装置としてマイクロミラー型の光変調装置、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものであってもよい。
(変形例11)
前記実施形態の光変調装置34は、3つの光変調装置34R,34G,34Bを用いるいわゆる3板方式を採用しているが、これに限らず、単板方式を採用してもよく、あるいは、2つまたは4つ以上の光変調装置を備えるプロジェクターにも適用できる。
なお、前記実施形態において、流路6Fa、8Fa、8Fb等を流れる冷媒としての空気は、空気以外の気体であってもよい。
1…プロジェクター、5,7…波長変換装置、6,8,110,410…基材、6Fa,8Fa,8Fb,110Fa,410Fa…流路、6a,8a,110a,410a…第1面、7T…領域、9…環状部材、20…光源装置、21…光源、27c…第3レンズ(透光部材)、34,34B,34G,34R…光変調装置、36…投写光学装置、41…送風ファン(送風装置)、51P…蛍光体層、61,81…第1部材、62,82…第2部材、111…開口部(第1開口部)、271…対向面、611,811…凹部、621…開口部(第1開口部)、821…開口部(第1開口部)、822…開口部(第2開口部)。

Claims (8)

  1. 励起光に励起されることによって、前記励起光の波長帯とは異なる波長帯の光を発する波長変換層を有する波長変換装置であって、
    第1面を有し、当該第1面において前記波長変換層を保持する基材と、
    前記基材の第1面と前記波長変換層とを接合する接合部材と、
    前記波長変換層に対向して配置された透光部材と、
    を備え、
    前記第1面には、前記波長変換層と併設され、空気が流出または流入する開口部が設けられ、
    前記基材には、前記開口部と当該波長変換装置の外部とを連通させる流路が設けられ、
    前記透光部材は、前記波長変換層および前記開口部に対向する対向面を有していることを特徴とする波長変換装置。
  2. 請求項1に記載の波長変換装置であって、
    前記透光部材は、前記対向面が凹面に形成されたレンズであることを特徴とする波長変換装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の波長変換装置であって、
    前記開口部は、空気が流出する第1開口部を有し、
    前記第1開口部は、前記波長変換層を介して両側に設けられていることを特徴とする波長変換装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の波長変換装置であって、
    前記開口部は、空気が流入する第2開口部を有していることを特徴とする波長変換装置。
  5. 請求項4に記載の波長変換装置であって、
    前記第1面と前記透光部材との間に配置され、前記第1開口部、前記第2開口部、および前記波長変換層を囲む環状部材を備え、
    前記環状部材は、前記第1面および前記透光部材に密接していることを特徴とする波長変換装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の波長変換装置であって、
    前記基材は、
    前記第1面を有し、前記第1面において前記波長変換層を保持する第1部材と、
    前記第1面を有し、前記第1部材に対して前記波長変換層側に設けられる第2部材と、
    を備え、
    前記第1部材は、前記第2部材が前記第1部材に設けられることにより、前記流路を形成する凹部が形成され、
    前記第2部材は、前記第1部材に設けられることにより、前記開口部を形成することを特徴とする波長変換装置。
  7. 励起光を射出する光源と、
    前記励起光が入射する請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の波長変換装置と、
    を備えることを特徴とする光源装置。
  8. 請求項7に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、
    前記画像光を投写する投写光学装置と、
    前記波長変換装置に空気を送風する送風装置と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
JP2016190773A 2016-09-29 2016-09-29 波長変換装置、光源装置、およびプロジェクター Active JP6743625B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016190773A JP6743625B2 (ja) 2016-09-29 2016-09-29 波長変換装置、光源装置、およびプロジェクター
US16/337,833 US10866497B2 (en) 2016-09-29 2017-09-20 Wavelength conversion device, light source device, and projector
CN201780059577.1A CN109791348B (zh) 2016-09-29 2017-09-20 波长转换装置、光源装置以及投影仪
PCT/JP2017/033811 WO2018061897A1 (ja) 2016-09-29 2017-09-20 波長変換装置、光源装置、およびプロジェクター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016190773A JP6743625B2 (ja) 2016-09-29 2016-09-29 波長変換装置、光源装置、およびプロジェクター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018054876A JP2018054876A (ja) 2018-04-05
JP6743625B2 true JP6743625B2 (ja) 2020-08-19

Family

ID=61760619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016190773A Active JP6743625B2 (ja) 2016-09-29 2016-09-29 波長変換装置、光源装置、およびプロジェクター

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10866497B2 (ja)
JP (1) JP6743625B2 (ja)
CN (1) CN109791348B (ja)
WO (1) WO2018061897A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI712848B (zh) * 2018-09-21 2020-12-11 揚明光學股份有限公司 固定式波長轉換裝置及應用其之投影機
JP2021120728A (ja) 2020-01-31 2021-08-19 カシオ計算機株式会社 蛍光発光装置、光源装置及び投影装置

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4559361B2 (ja) * 2003-05-30 2010-10-06 パナソニック株式会社 投写型表示装置
JP3753137B2 (ja) * 2003-09-04 2006-03-08 セイコーエプソン株式会社 光源装置、及びプロジェクタ
US7482636B2 (en) * 2003-10-15 2009-01-27 Nichia Corporation Light emitting device
US7304418B2 (en) * 2003-10-24 2007-12-04 Seiko Epson Corporation Light source apparatus with light-emitting chip which generates light and heat
US7309145B2 (en) * 2004-01-13 2007-12-18 Seiko Epson Corporation Light source apparatus and projection display apparatus
JP2007305842A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Seiko Epson Corp 熱交換器、光源装置及びプロジェクタ
JP2010020049A (ja) * 2008-07-10 2010-01-28 Seiko Epson Corp 冷却器、冷却装置、光源装置及びプロジェクタ
JP5618120B2 (ja) * 2009-03-16 2014-11-05 カシオ計算機株式会社 発光装置及び光源装置並びにこの光源装置を用いたプロジェクタ
WO2013042193A1 (ja) * 2011-09-20 2013-03-28 Necディスプレイソリューションズ株式会社 光源装置及び投写型表示装置
JP2014123014A (ja) 2012-12-21 2014-07-03 Casio Comput Co Ltd 光源装置、プロジェクタ
JP6233687B2 (ja) * 2013-08-12 2017-11-22 株式会社リコー 光源装置及びこれを備えた画像投射装置
JP6308577B2 (ja) * 2013-11-15 2018-04-11 Necディスプレイソリューションズ株式会社 光源装置及びそれを備えた投写型表示装置と光源装置の冷却方法
CN107577110A (zh) * 2013-12-11 2018-01-12 Nec显示器解决方案株式会社 冷却系统、照明光学系统、投影式显示设备,和冷却方法
JP6369037B2 (ja) * 2014-02-04 2018-08-08 セイコーエプソン株式会社 光源装置、プロジェクター
CN203838465U (zh) * 2014-02-15 2014-09-17 谷静一 一种投影机
JP6507548B2 (ja) * 2014-09-26 2019-05-08 セイコーエプソン株式会社 波長変換素子、光源装置、プロジェクター
CN104614926A (zh) * 2014-10-28 2015-05-13 扬州吉新光电有限公司 一种具有降温结构基板的波长转换装置和发光装置
CN106154702B (zh) * 2015-03-30 2018-12-18 中强光电股份有限公司 转轮及具有转轮的投影装置
JP2017116629A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 セイコーエプソン株式会社 波長変換装置、照明装置及びプロジェクター

Also Published As

Publication number Publication date
CN109791348A (zh) 2019-05-21
US10866497B2 (en) 2020-12-15
WO2018061897A1 (ja) 2018-04-05
CN109791348B (zh) 2021-06-01
JP2018054876A (ja) 2018-04-05
US20190339600A1 (en) 2019-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9860493B2 (en) Illumination device and projector
US9249949B2 (en) Lighting device and projection-type display device using the same including a color-combining prism
KR101486491B1 (ko) 광원 장치 및 프로젝터
JP5445379B2 (ja) プロジェクター
US10067414B2 (en) Wavelength conversion element, light source apparatus, and projector
US10416542B2 (en) Light source device, light source unit, and projector
US9423680B2 (en) Light source apparatus that irradiates a phosphor layer with excitation light and projector
US9933693B2 (en) Optical device, light source device, and projector
JP6836132B2 (ja) 光学装置、光源装置、およびプロジェクター
US10890835B2 (en) Light conversion device, light source apparatus, and projection display apparatus with improved cooling efficiency
JP6613664B2 (ja) 波長変換装置、照明装置及びプロジェクター
CN110036339B (zh) 光源装置以及投影仪
US9817303B2 (en) Light source device, illumination device and projector
US10705416B2 (en) Wavelength conversion element, light source apparatus, and projector
WO2015155917A1 (ja) 光源装置、及び画像表示装置
JP6394076B2 (ja) 光源装置、およびプロジェクター
JP6743625B2 (ja) 波長変換装置、光源装置、およびプロジェクター
JP2008181776A (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP2017151213A (ja) 光学装置、照明装置及びプロジェクター
WO2016147578A1 (ja) プロジェクター

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20180907

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181120

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200630

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6743625

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150