JP6743505B2 - 反射型マスクブランクおよび反射型マスク - Google Patents
反射型マスクブランクおよび反射型マスク Download PDFInfo
- Publication number
- JP6743505B2 JP6743505B2 JP2016120931A JP2016120931A JP6743505B2 JP 6743505 B2 JP6743505 B2 JP 6743505B2 JP 2016120931 A JP2016120931 A JP 2016120931A JP 2016120931 A JP2016120931 A JP 2016120931A JP 6743505 B2 JP6743505 B2 JP 6743505B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hard mask
- mask
- multilayer film
- etching
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
Description
現在の標準的な反射型マスクブランク(EUVリソグラフィ用の反射型マスクブランク)に用いられる多層膜は、Si(シリコン)とMo(モリブデン)をそれぞれ約4.2nmの膜厚と約2.8nmの膜厚で交互に成膜されて構成され、トータルで40〜50ペア(=80膜から100膜程度)から成る。また、多層膜の最上膜は、Moと比較して化学的安定性の高いSiとなっている。SiやMoは、EUV光に対する吸収(消衰係数)が小さく、且つSiとMoのEUV光における屈折率差が大きいので、SiとMoの界面での反射率を高く出来ることから用いられている。このような多層膜では、最初の界面でEUV光の一部が反射されるが、残りの反射できずに透過したEUV光は次の界面、さらには次の界面で、というように40回(40ペアの場合)の反射するチャンスがある。各界面で反射したEUV光は、それぞれ位相が揃っており、それらの合算が多層膜からのEUV光の反射率(以降、EUV反射率と呼ぶ)となる。ブランクメーカ各社から販売されている反射型マスクブランク(反射型マスク用基板)のEUV反射率は、概ね60〜65%程度である。
反射型マスクは、上述した理由で反射型マスクであるため、一般に、反射型マスクへのEUV光の入射角度を6度程度とした斜め入射にする必要がある。その場合、反射型マスク上の回路パターンでEUV光が反射する際、反射光の方向によっては、吸収膜の高さが影となり、ウェハー上に放射されない現象(いわゆる射影効果)が生じ、転写コントラストが低下することが指摘されている。そこで射影効果を抑制するために、回路パターンが形成される吸収膜の厚みを薄くして、射影効果を低減する手法が検討されているが、射影効果を完全に排除することは出来ない。
しかしながら、多層膜パターニング型マスクが提案されてはいるものの、本マスク用に材料や膜構成を最適化した反射型マスクブランクは存在しておらず、既存の複雑な反射型マスクブランクを流用して、多層膜パターニング型マスクを作製するしかない。
また、本発明の一態様である反射型マスクは、基板上にパターニングされた多層膜を有し、その多層膜上に、上記多層膜の上面の保護膜として機能する1層もしくは2層からなるハードマスクを有することを特徴とする。
ここで、図面は模式的なものであり、厚さと平面寸法との関係、各層の厚さの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(第1実施形態の反射型マスクブランク100)
まず第1実施形態の反射型マスクブランク100の構成について説明する。
第1実施形態の反射型マスクブランク100は、図1(a)に示すように、基板1の表面に、多層膜2、ハードマスク3がこの順に形成されると共に、基板1の裏面に導電膜5が形成された構造を有している。ここでは図示しないが、基板1と多層膜2の間にストッパー層があっても良い。
次に、反射型マスクブランク100の各膜の材料について説明する。
多層膜2は、EUV光に対して50%以上の反射率を達成できるように設計する。例えば、多層膜2は、膜厚2.8nm程度のモリブデン(Mo)膜と膜厚4.2nmのシリコン(Si)膜を交互に20〜50ペア積層した積層膜で構成する。MoとSiは、EUV光に対する吸収(消衰係数)が小さく、且つMoとSiのEUV光での屈折率差が大きいので、SiとMoの界面での反射率を高くすることが出来る。一般に、多層膜のペア数は多い方が高い反射率が得られ、20ペアで約50%、40ペア(合計約280nm)で約64%、50ペア(合計約350nm)で約66%となる。但し、50ペアより厚くしても反射率は上がらない。その理由は、50ペア以上の深い多層膜からは、深すぎるために途中でEUV光が吸収されてしまい、マスクの表面まで戻れないためである。
導電膜5は、一般には窒化クロム(CrN)で構成されるが、本実施形態の反射型マスクブランク100においては、導電膜5は、導電性があれば良く、例えば金属材料からなる材料で構成する。
ハードマスク3は、Ru、RuO2、SiO2、SiON、SiN、TaO、TaBO、TaSiO、TaSiON、Cr、CrN、Al、Al2O3、Sn、SnO、Ni、NiAl、NiAlO、Zn、ZnO、Zr、ZrO、ZrSi、ZrSiOのいずれかを主材料として構成される。ここで主材料とは、ハードマスクの構成する材料の50at%(アトミックパーセント)以上を占める材料を指す。以下の説明においても同様である。
ここで、エッチング選択比について説明する。例えば、膜厚100nmのハードマスクで、エッチング選択比3の場合、膜厚100nmの3倍の膜厚、つまり最大で300nmの多層膜のエッチングが可能となる。通常、用いられる反射型マスクブランクの多層膜は、上述したように約280nm(40ペア)であるため、多層膜のエッチングマスクとして、何とか持ちこたえられる程度である。仮に選択比が10の場合はハードマスクの膜厚は30nmで、選択比が30の場合はハードマスクの膜厚は10nmで、膜厚280nmの多層膜のエッチングマスクとして機能することになる。このように、エッチング選択比は大きいほど、ハードマスク3を薄くすることが可能となる。
本実施形態のハードマスク3の材料のうち、多層膜2を塩素系ガスでエッチングする場合、塩素系ガスでエッチングされ難いRu、RuO2、SiO2、SiON、SiN、TaO、TaBO、TaSiO、TaSiON、Al2O3、SnO、Ni、NiAl、NiAlO、Zn、ZnO、ZrSiOが有効である。この場合、多層膜2とのエッチング選択比として10以上が得られるため、ハードマスク3の膜厚は30nm以下にすることが可能となる。従って、本実施形態の反射型マスクブランク100は、上記の材料を用いる場合は、選択比10以上で、ハードマスク3の膜厚は30nm以下とすることができる。
この中でも、SiO2、SiON、TaO、TaBO、TaSiO、TaSiONをハードマスクに用いた場合、弗素系ガスを用いたエッチングで、RIEパワーの高い条件(イオンの入射エネルギーの高い条件)且つエッチングガスにCを含む条件においては、エッチングが進行してしまうため、RIEパワーを下げるか、Cを含まない弗素系ガス(SF6など)を用いることで、これらのハードマスクはエッチングされない。
次に、第2実施形態の反射型マスクブランク101の構成について説明する。
第2実施形態の反射型マスクブランク101は、図1(b)に示すように、第1実施形態の反射型マスクブランク100と同様な構成である。ただし、第2実施形態の反射型マスクブランク101は、ハードマスク部分が上層ハードマスク3aと下層ハードマスク3bの2層から構成されている点が異なる。すなわち、第2の反射型マスクブランク101は、それ以外の部分については、第1実施形態の反射型マスクブランク100の構造と実質的に相違がない。
第2実施形態の反射型マスクブランク101は、ハードマスクが2層(それぞれ、上層ハードマスク3aと下層ハードマスク3bと呼ぶ)になっている。
多層膜2のエッチングマスクになるハードマスクのパターニングは、その上に、リソグラフィによって形成したレジストパターンをエッチングマスクにするため、ハードマスクの材料によっては、レジストとのエッチング選択比(ハードマスクのエッチングレート/レジストのエッチングレート)を充分に取れない場合がある。そのような場合に、上層ハードマスク3aと下層ハードマスク3bの2膜からなる反射型マスクブランク101を用いるのが有効である。この場合、上層ハードマスク3aはレジストや下層ハードマスク3bとの選択比が取れば良く、多層膜2との選択比はさほど重要ではない。また、レジストとの密着性を向上させるために、反射型マスクブランク101のように、ハードマスクを2層構造とするのも良い。
一方、下層ハードマスク3bは、上層ハードマスク3aと多層膜2との選択比が取れればよく、レジストとの選択比は考慮する必要はない。この場合、下層ハードマスク3bの多層膜2とのエッチング選択比(多層膜2のエッチングレート/下層ハードマスク3bのエッチングレート)は3以上を有する。
下層ハードマスク3bは、多層膜2をエッチングする際に充分に選択比が得られる材料から構成する。そのために、下層ハードマスク3bは、例えば、ハードマスク3と同じく、Ru、RuO2、SiO2、SiON、SiN、TaO、TaBO、TaSiO、TaSiON、Cr、CrN、Al、Al2O3、Sn、SnO、Ni、NiAl、NiAlO、Zn、ZnO、Zr、ZrO、ZrSi、ZrSiOのいずれかを主材料として構成される。
上層ハードマスク3aは、下層ハードマスク3bをエッチングする際のエッチングマスクとして機能するように、上述したRu、RuO2、SiO2、SiON、SiN、TaO、TaBO、TaSiO、TaSiON、Cr、CrN、Al、Al2O3、Sn、SnO、Ni、NiAl、NiAlO、Zn、ZnO、Zr、ZrO、ZrSi、ZrSiOのいずれかを主材料として構成される。ただし、下層ハードマスク3bとは異なる材料を主材料として適宜選択することが好ましい。
上記の材料を下層ハードマスク3bに用いた場合、多層膜2とのエッチング選択比は10以上で、下層ハードマスク3bの膜厚は30nm以下である。
上記の材料を下層ハードマスク3bに用いた場合、多層膜2とのエッチング選択比は3以上で、下層ハードマスク3bの膜厚は100nm以下である。
このように、上層ハードマスク3aと下層ハードマスク3bの材料の組合せは、使用するエッチングガスや条件に合うように組み合わせればよく、上述した組合せの限りではない。
(第1実施形態の反射型マスク200)
まず、第1実施形態の反射型マスク200の構成について説明する。
第1実施形態の反射型マスク200は、図2(a)に示すように、基板1の表面に、多層膜2、その表面にハードマスク3がこの順に形成されると共に、基板1の裏面に導電膜5が形成された構造を有している。ここでは図示しないが、基板1と多層膜2の間にストッパー層があっても良い。そして、ハードマスク3および多層膜2がパターニングされている。
次に、第2実施形態の反射型マスク201の構成について説明する。
第2実施形態の反射型マスク201は、図2(b)に示すように、第1実施形態の反射型マスク200と基本構成は同様である。但し、ハードマスク部分が上層ハードマスク3aと下層ハードマスク3bの2層から構成されている点が異なる。第2実施形態の反射型マスク201では、上層ハードマスク3a、下層ハードマスク3b、および多層膜2がパターニングされている。
次に、第3実施形態の反射型マスク202の構成について説明する。
第3実施形態の反射型マスク202は、図2(c)に示すように、第2実施形態の反射型マスク201から上層ハードマスク3aを除去したものである。
反射型マスク200のハードマスク3や、反射型マスク201の上層ハードマスク3aおよび下層ハードマスク3bや、反射型マスク202の下層ハードマスク3bは、酸やアルカリの洗浄薬液から、多層膜2の最表面の保護膜として機能する材料からなる。その材料は、例えば、Ru、RuO2、SiO2、SiON、SiN、TaO、TaBO、TaSiO、TaSiON、Cr、CrN、Al、Al2O3、Sn、SnO、Ni、NiAl、NiAlO、Zn、ZnO、Zr、ZrO、ZrSi、ZrSiOのいずれかを主材料として構成される。
反射型マスク200のハードマスク3、もしくは反射型マスク202の下層ハードマスク3bの材料に、EUV光の吸収性の高い材料(=高い消衰係数の材料)であるTaO、TaBO、TaSiO、TaSiN、Cr、CrN、Sn、SnO、Ni、NiAl、NiAlO、Zn、ZnOのいずれかを主材料とする材料を選択する場合、ハードマスクの膜厚は10nm以下であれば良い。この膜厚であれば、EUV光の反射率の低下は10%以内となる。
反射型マスク201においては、上層ハードマスク3aと下層ハードマスク3bの両方でEUV光の吸収が発生するため、それぞれの材料と膜厚の組合せで、EUV光の反射率の低下が10%以下になるような組合せとすればよい。
(サンプル1)
低熱膨張基板1の表面に、Siの膜とMoの膜との40ペア(合計膜厚280nm)からなる多層膜2を成膜し、その上にRuからなるハードマスクを10nmの膜厚で成膜した。基板1の裏面にCrNからなる導電膜5を100nmの膜厚で成膜し、本発明に基づく反射型マスクブランク100のサンプル1を作製した。これらの材料の成膜にはスパッタリング装置を用いている。
次いで、2次電子走査顕微鏡型パターン寸法測定装置(LWM9045:アドバンテスト社製)でレジストパターンの解像限界を調べたところ、レジストパターンの最小解像寸法は、1:1のライン&スペースパターンで、46nmであった。
次いで、上記の手順で作製したマスクパターンの解像限界を、2次電子走査顕微鏡型パターン寸法測定装置(LWM9045:アドバンテスト社製)にて調べたところ、最小解像寸法は、1:1のライン&スペースパターンで、54nmであった。
次に、上記と同様の作製手順で、様々な材料のハードマスクを用いた本発明に基づく反射型マスクブランク100、101と、そこから本発明の反射型マスク200、201、202を複数作製した。以下に、それぞれのサンプルについて説明する。
(サンプル2)
サンプル2は、ハードマスクの材料が膜厚10nmのTaOとした、本発明に基づく反射型マスク200である。
サンプル3は、ハードマスクの材料が膜厚10nmのSiO2とした、本発明に基づく反射型マスク200である。
(サンプル4)
サンプル4は、上層ハードマスクの材料が膜厚5nmのTaOで、下層ハードマスクの材料が膜厚5nmのRuからなる、本発明に基づく反射型マスク201である。
(サンプル5)
サンプル5は、上層ハードマスクの材料が膜厚5nmのSiO2で、下層ハードマスクの材料が膜厚5nmのRuからなる、本発明に基づく反射型マスク201である。
サンプル6は、上層ハードマスクの材料が膜厚10nmのTaOで、下層ハードマスクの材料が膜厚10nmのCrからなる反射型マスクブランク101を作製し、マスク作製の最後の工程で、上層ハードマスクをエッチング除去した、本発明に基づく反射型マスク202である。
(サンプル7)
サンプル7は、上層ハードマスクの材料が膜厚5nmのSiO2で、下層ハードマスクの材料が膜厚10nmのRuから成る反射型マスクブランク101を作製し、マスク作製の最後の工程で、上層ハードマスクをエッチング除去した、本発明の反射型マスク202である。
サンプル1〜7は、それぞれハードマスクの材料や膜厚が異なることから、ドライエッチングに用いるガスを材料に合わせて選択した。具体的には、RuにはO2ガスを、TaOおよびSiO2にはCHF3ガスを、CrにはCL2/O2/He混合ガスを、そしてどのサンプルにも共通の多層膜にはCLガスを使用し、いずれの材料もエッチング時間は、被エッチング材料が抜け切る時間(クリアタイム)をプラズマの発光スペクトルでモニタリングし、それと同じだけの処理時間でオーバーエッチングした。
比較のために、サンプル1と同様にして、同じ材料で基板1及び多層膜2を形成し、多層膜2の上に、下層ハードマスク及び上層ハードマスクを形成して、比較品の反射型マスクを形成した。下層ハードマスクは、TaBNを材料として膜厚56nmとした。上層ハードマスクは、TaBOを材料として、膜厚14nmとした。
サンプル2〜7、及び従来品についても、サンプル1と同様に、2次電子走査顕微鏡型パターン寸法測定装置(LWM9045:アドバンテスト社製)にて、マスク完成後の1:1のライン&スペースパターンの最小解像寸法を調べた。
結果を表1に示す。
さらに、サンプル1〜7のマスクパターンの断面形状を走査電子顕微鏡で観察したところ、従来の多層膜パターニング型の反射型マスクと比べ、サイドエッチング量が少なく、垂直性の高い形状であることを確認出来た。
また、サンプル1〜7のマスクのハードマスクを有する領域のEUV光の反射率を測定したところ、いずれも反射率60〜62%となり、従来品の64%と比べて、反射率の低下は軽微であった。
Claims (15)
- 基板上に多層膜が形成され、上記多層膜上に1層もしくは2層からなるハードマスクが形成され、
上記ハードマスクは、上記多層膜とのエッチング選択比(多層膜の塩素系ガスに対するエッチングレート/ハードマスクの塩素系ガスに対するエッチングレート)が3以上となる材料で構成され、
上記ハードマスクは、Ru、RuO 2 、SiO 2 、SiON、SiN、TaO、TaBO、TaSiO、TaSiON、Cr、CrN、Al、Al 2 O 3 、Sn、SnO、Ni、NiAl、NiAlO、Zn、ZnO、Zr、ZrO、ZrSi、ZrSiOのいずれかを主材料とすることを特徴とする反射型マスクブランク。 - 上記ハードマスクの膜厚は、100nm以下であることを特徴とする請求項1に記載した反射型マスクブランク。
- 上記エッチング選択比が10以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した反射型マスクブランク。
- 上記ハードマスクの膜厚は、30nm以下であることを特徴とする請求項3に記載した反射型マスクブランク。
- 上記ハードマスクは、Ru、RuO2、SiO2、SiON、SiN、TaO、TaBO、TaSiO、TaSiON、Al2O3、SnO、Ni、NiAl、NiAlO、Zn、ZnO、ZrSiOのいずれかを主材料とすることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載した反射型マスクブランク。
- 基板上に多層膜が形成され、上記多層膜上に1層もしくは2層からなるハードマスクが形成され、
上記ハードマスクは、上記多層膜とのエッチング選択比(多層膜のエッチングレート/ハードマスクのエッチングレート)が3以上となる材料で構成され、
上記ハードマスクは、上記多層膜側の下層ハードマスクと、その下層ハードマスク上に配置される上層ハードマスクとの2層構造であり、
上記下層ハードマスク及び上層ハードマスクの一方は、塩素系ガスでエッチング可能な材料からなり、上記下層ハードマスク及び上層ハードマスクの他方は弗素系ガスでエッチング可能な材料からなることを特徴とする反射型マスクブランク。 - 上記下層ハードマスクは、多層膜のエッチングマスクを構成し、上記下層ハードマスクは、上記エッチング選択比が3以上である材料からなると共に、膜厚は100nm以下であることを特徴とする請求項6に記載した反射型マスクブランク。
- 上記下層ハードマスクは、Ru、RuO2、SiO2、SiON、SiN、TaO、TaBO、TaSiO、TaSiON、Cr、CrN、Al、Al2O3、Sn、SnO、Ni、NiAl、NiAlO、Zn、ZnO、Zr、ZrO、ZrSi、ZrSiOのいずれかを主材料とすることを特徴とする請求項7に記載した反射型マスクブランク。
- 上記下層ハードマスクは、多層膜のエッチングマスクを構成し、上記下層ハードマスクは、上記エッチング選択比が10以上である材料からなると共に、膜厚は30nm以下であることを特徴とする請求項6に記載した反射型マスクブランク。
- 上記下層ハードマスクは、Ru、RuO2、SiO2、SiON、SiN、TaO、TaBO、TaSiO、TaSiON、Al2O3、SnO、Ni、NiAl、NiAlO、Zn、ZnO、ZrSiOのいずれかを主材料とすることを特徴とする請求項6に記載した反射型マスクブランク。
- 基板上にパターニングされた多層膜を有し、その多層膜上に、上記多層膜の上面の保護膜として機能する1層もしくは2層からなるハードマスクを有し、
上記ハードマスクは、上記多層膜とのエッチング選択比(多層膜の弗素系ガスに対するエッチングレート/ハードマスクの弗素系ガスに対するエッチングレート)が3以上となる材料で構成され、
上記ハードマスクは、TaO、TaBO、TaSiO、TaSiN、Cr、CrN、Sn、SnO、Ni、NiAl、NiAlO、Zn、ZnOのいずれかを主材料とすることを特徴とする反射型マスク。 - 基板上にパターニングされた多層膜を有し、その多層膜上に、上記多層膜の上面の保護膜として機能する1層もしくは2層からなるハードマスクを有し、
上記ハードマスクは、上記多層膜とのエッチング選択比(多層膜の塩素系ガスに対するエッチングレート/ハードマスクの塩素系ガスに対するエッチングレート)が3以上となる材料で構成され、
上記ハードマスクは、RuO 2 、SiO 2 、SiON、SiN、Al、Al 2 O 3 、Zr、ZrO、ZrSi、ZrSiOのいずれかを主材料とすることを特徴とする反射型マスク。 - 上記ハードマスクによるEUV光の反射率の低下が10%以下であることを特徴とする請求項11または請求項12に記載した反射型マスク。
- 上記ハードマスクは1層構造であり、且つその膜厚が10nm以下であることを特徴とする請求項11に記載した反射型マスク。
- 上記ハードマスクは1層構造であり、且つその膜厚が30nm以下であることを特徴とする請求項12に記載した反射型マスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016120931A JP6743505B2 (ja) | 2016-06-17 | 2016-06-17 | 反射型マスクブランクおよび反射型マスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016120931A JP6743505B2 (ja) | 2016-06-17 | 2016-06-17 | 反射型マスクブランクおよび反射型マスク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017223905A JP2017223905A (ja) | 2017-12-21 |
JP6743505B2 true JP6743505B2 (ja) | 2020-08-19 |
Family
ID=60686322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016120931A Active JP6743505B2 (ja) | 2016-06-17 | 2016-06-17 | 反射型マスクブランクおよび反射型マスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6743505B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10950444B2 (en) * | 2018-01-30 | 2021-03-16 | Tokyo Electron Limited | Metal hard mask layers for processing of microelectronic workpieces |
US11249386B2 (en) * | 2018-10-26 | 2022-02-15 | Applied Materials, Inc. | Extreme ultraviolet mask with backside coating |
JP7339845B2 (ja) | 2019-10-23 | 2023-09-06 | 株式会社トッパンフォトマスク | 反射型フォトマスク及び反射型フォトマスクブランク |
JP7350682B2 (ja) | 2020-03-23 | 2023-09-26 | Hoya株式会社 | マスクブランク及び転写用マスクの製造方法 |
JP2023088648A (ja) * | 2021-12-15 | 2023-06-27 | 株式会社トッパンフォトマスク | フォトマスクブランク、フォトマスク及びフォトマスクの製造方法 |
JP2023167983A (ja) * | 2022-05-13 | 2023-11-24 | 信越化学工業株式会社 | 反射型フォトマスクブランク、及び反射型フォトマスクの製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4998082B2 (ja) * | 2007-05-17 | 2012-08-15 | 凸版印刷株式会社 | 反射型フォトマスクブランク及びその製造方法、反射型フォトマスク、並びに、半導体装置の製造方法 |
JP2014229825A (ja) * | 2013-05-24 | 2014-12-08 | 旭硝子株式会社 | Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法および、該マスクブランク用の反射層付基板の製造方法 |
JP2016009744A (ja) * | 2014-06-24 | 2016-01-18 | 凸版印刷株式会社 | 反射型マスクおよび反射型マスクブランク |
KR101579852B1 (ko) * | 2015-03-25 | 2015-12-23 | 주식회사 에스앤에스텍 | 극자외선용 블랭크 마스크 및 이를 이용한 포토마스크 |
-
2016
- 2016-06-17 JP JP2016120931A patent/JP6743505B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017223905A (ja) | 2017-12-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7047046B2 (ja) | マスクブランク用基板、多層反射膜付き基板、反射型マスクブランク及び反射型マスク、並びに半導体装置の製造方法 | |
JP6743505B2 (ja) | 反射型マスクブランクおよび反射型マスク | |
JP5590113B2 (ja) | Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクおよびその製造方法 | |
JP7250511B2 (ja) | 反射型マスクブランク、反射型マスク、及び半導体装置の製造方法 | |
KR102631779B1 (ko) | 반사형 마스크 블랭크, 반사형 마스크의 제조 방법, 및 반도체 장치의 제조 방법 | |
JP5332741B2 (ja) | 反射型フォトマスク | |
JP2011228743A (ja) | 反射型フォトマスクブランク、反射型フォトマスク、ならびにこれを用いたパターン転写方法 | |
JP7268211B2 (ja) | 反射型マスクブランク、反射型マスク及びその製造方法、並びに半導体装置の製造方法 | |
JP2019139085A (ja) | 反射型フォトマスクブランク及び反射型フォトマスク | |
WO2020179463A1 (ja) | マスクブランク、転写用マスクの製造方法、及び半導体デバイスの製造方法 | |
JP6440996B2 (ja) | 反射型マスクブランク及びその製造方法、反射型マスクの製造方法、並びに半導体装置の製造方法 | |
JP6425951B2 (ja) | 反射型マスクブランク及びその製造方法、反射型マスクの製造方法、並びに半導体装置の製造方法 | |
JP7313166B2 (ja) | マスクブランク、転写用マスクの製造方法、及び半導体デバイスの製造方法 | |
JP2007005523A (ja) | 反射型フォトマスクブランク、反射型フォトマスク、ならびにこれを用いたパターン転写方法 | |
JP2016046370A5 (ja) | ||
JP6968945B2 (ja) | 反射型マスクブランク、反射型マスク及び半導体装置の製造方法 | |
JP7479884B2 (ja) | 多層反射膜付き基板、反射型マスクブランク、反射型マスク、及び半導体装置の製造方法 | |
JP7478208B2 (ja) | 反射型マスク、並びに反射型マスクブランク及び半導体装置の製造方法 | |
JP6966013B1 (ja) | 反射型マスク及び反射型マスクの製造方法 | |
JP2019144357A (ja) | 反射型フォトマスクブランク及び反射型フォトマスク | |
JP2014232844A (ja) | 反射型マスクの製造方法 | |
JP7339845B2 (ja) | 反射型フォトマスク及び反射型フォトマスクブランク | |
JP2019138971A (ja) | 反射型フォトマスクブランク及び反射型フォトマスク | |
TWI808103B (zh) | 附多層反射膜之基板、反射型光罩基底、反射型光罩、及半導體裝置之製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200303 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200228 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200630 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200713 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6743505 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |