JP6742896B2 - 原子力発電所用溢水排水設備 - Google Patents
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Description
一つは、溢水排水設備を設けることにより、溢水区画(溢水が発生した区画及び隣接する区画で発生した溢水が伝播することによって水が滞留する区画)と排水先区画(溢水が排水される区画)とを溢水排水系統で連結することになるが、溢水区画‐排水先区画間の連結が火災防護、気密維持、または、消火ガス拡散防止の要求を満足するようにすることである。
溢水排水用の排水配管は、溢水発生時の流入流量を上回る排水が可能な口径を有する。
また、少なくとも溢水発生前の状態において、溢水排水用の排水配管を介して溢水区画と排水先区画との間を気体が連通しないように、溢水排水用の排水配管の排水先区画にある排水配管の開放端に隔離構造を設けるのが望ましい。
隔離構造としては、例えば、Uシール構造又はラプチャーディスクが用いられる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
また、原子力発電所の建屋1において、溢水が想定される区画には、溢水区画(火災)20、溢水区画(気密)21、及び溢水区画(消火ガス)22がある。また、本実施例では、各溢水区画が放射線管理区域外側2に位置している。なお、図1では各階にそれぞれ一区画表示されているが、本実施例を説明し易くするためであり、これに限定されるものではない。
Uシール部9は、排水配管7の開放端側をU字状に形成したもので、Uシール水張り部13とUシール気相部14を有する。また、Uシール水張り部13の水位が、所定の静水頭を確保していることを監視するため、レベルゲージ8が設けられている。また、Uシール部9の下端(底部)にはドレン配管10が設けられており、Uシール部9の水抜き、水張り、及び検査などが可能となるようにしている。ドレン配管10には、ドレン弁11が設けられている。また、ドレン配管10の開放端は、キャップ止め12が設けられ、Uシール水張り部13へ水を補給するための補給口を兼ねるものとする。
溢水区画(火災)20に連結される排水設備3は、上述したように、溢水発生時以外には火災防護境界として機能するものでなければならない。本実施例において、排水設備3のUシール水張り部13は、溢水区画(火災)20又は排水先区画23で火災が発生した場合において、2つの区画間で火炎や煙の移行を防止するための隔離手段(隔離構造)を構成する。従って、Uシール水張り部13の水位は、煙発生時に生じる区画間の差圧以上の静水頭を確保するものとする。
溢水区画(気密)21に連結される排水設備4は、上述したように、溢水発生時以外には気密維持境界として機能するものでなければならない。本実施例において、排水設備4のUシール水張り部13は、溢水区画(気密)21と排水先区画23との間での放射能汚染拡大を防止するために、正圧維持区画における気密を維持するための隔離手段(隔離構造)を構成する。従って、Uシール水張り部13の水位は、正圧維持区画とそうでない区画間の差圧以上の静水頭を確保するものとする。
溢水区画(消火ガス)22に連結される排水設備5は、上述したように、溢水発生時以外には消火ガス拡散防止境界として機能するものでなければならない。本実施例において、排水設備5のUシール部9は、溢水区画(消火ガス)22又は排水先区画23で消火ガスを使用した場合において、2つの区画間で消火ガスの拡散を防止するための隔離手段(隔離構造)を構成する。従って、Uシール水張り部13の水位は、消火ガス放出時に生じる区画間の差圧以上の静水頭を確保するものとする。
Claims (2)
- 原子力発電所の建屋に設けられた排水設備であって、
前記建屋内における溢水が想定される溢水区画と、
前記溢水区画よりも低レベルに位置し、溢水が排水される排水先区画とを、溢水発生時の流入流量を上回る排水が可能な口径を有する溢水排水用の排水配管で連結し、
前記排水先区画に位置する前記排水配管の開放端側に、溢水発生前の状態において前記排水配管を介して前記溢水区画と前記排水先区画との間を気体が連通しないように、隔離構造を設け、
前記隔離構造は、前記排水配管の開放端側をU字状に形成したUシール構造であり、前記Uシール構造は、予め水張りがなされる水張り部を有し、
前記溢水区画には、溢水区画(火災)、溢水区画(気密)、及び溢水区画(消火ガス)が含まれ、前記溢水区画(火災)は前記排水先区画と火災防護上の安全区分が異なる区画であり、前記溢水区画(気密)は当該溢水区画(気密)又は前記排水先区画が正圧維持区画であり、前記溢水区画(消火ガス)は前記排水先区画と消火ガスの放出区分が異なる区画であり、
前記溢水区画(火災)と前記排水先区画と連結する前記排水配管に設けられた前記Uシール構造の水張り部の水位は、煙発生時に生じる区画間の差圧以上の静水頭を確保するものとし、
前記溢水区画(気密)と前記排水先区画と連結する前記排水配管に設けられた前記Uシール構造の水張り部の水位は、正圧維持区画とそうでない区画間の差圧以上の静水頭を確保するものとし、
前記溢水区画(消火ガス)と前記排水先区画と連結する前記排水配管に設けられた前記Uシール構造の水張り部の水位は、消火ガス放出時に生じる区画間の差圧以上の静水頭を確保するものとしたことを特徴とする原子力発電所用溢水排水設備。 - 原子力発電所の建屋に設けられた排水設備であって、
前記建屋内における溢水が想定される溢水区画と、
前記溢水区画よりも低レベルに位置し、溢水が排水される排水先区画とを、溢水発生時の流入流量を上回る排水が可能な口径を有する溢水排水用の排水配管で連結し、
前記排水先区画に位置する前記排水配管の開放端側に、溢水発生前の状態において前記排水配管を介して前記溢水区画と前記排水先区画との間を気体が連通しないように、隔離構造を設け、
前記隔離構造は、前記排水配管の開放端側に設けたラプチャーディスクであり、
前記溢水区画には、溢水区画(火災)、溢水区画(気密)、及び溢水区画(消火ガス)が含まれ、前記溢水区画(火災)は前記排水先区画と火災防護上の安全区分が異なる区画であり、前記溢水区画(気密)は当該溢水区画(気密)又は前記排水先区画が正圧維持区画であり、前記溢水区画(消火ガス)は前記排水先区画と消火ガスの放出区分が異なる区画であり、
前記溢水区画(火災)と前記排水先区画と連結する前記排水配管に設けられた前記ラプチャーディスクは、煙発生時に生じる区画間の差圧以下では破裂させず、溢水発生時に排水配管へ流入した溢水による静水頭で破裂させるように破裂圧力が選定され、
前記溢水区画(気密)と前記排水先区画と連結する前記排水配管に設けられた前記ラプチャーディスクは、正圧維持区画とそうでない区画間の差圧以下では破裂させず、溢水発生時に排水配管へ流入した溢水による静水頭で破裂させるように破裂圧力が選定され、
前記溢水区画(消火ガス)と前記排水先区画と連結する前記排水配管に設けられた前記ラプチャーディスクは、消火ガス放出時に生じる区画間の差圧以下では破裂させず、溢水発生時に排水配管へ流入した溢水による静水頭で破裂させる破裂圧力が選定されたことを特徴とする原子力発電所用溢水排水設備。
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