JP6542151B2 - 建屋 - Google Patents

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Description

本発明は、建屋の構造に係り、特に、津波や洪水などの水災害時に有効な原子力施設の建屋構造に関する。
東日本大震災時の大津波の襲来により大きな損害を受けた原子力施設では、津波から重要設備を保護することが課題となっている。このような重要設備の1つとして、原子炉隔離時冷却系(RCIC)がある。
RCIC(Reactor Core Isolation Cooling system)は、通常運転中に異常が発生した場合、原子炉の蒸気でタービン駆動ポンプを回して冷却水を原子炉に注水し、燃料の崩壊熱を除去し減圧する安全システムである。また、給水系の故障時などに、非常用注水ポンプとして機能し、原子炉の水位を維持する。
一般に、原子力施設では、このRCICポンプ室は原子力施設の下階に設置されることが多い。その結果、大物搬入口が設置される上階で浸水が起こると、海水などの流体が上階から下階へ流入し、RCICポンプ室が浸水してしまう可能性がある。したがって、津波により建屋の上階に流体が流入した場合を想定し、上階から下階へ流入することを防ぐ方法が必要とされている。
本技術分野の背景技術として、例えば、特許文献1のような技術がある。特許文献1には、「津波や洪水などの水災害時に、空調ダクトを通じて建屋内に水が浸入するのを防止する止水装置を備えた空調ダクト」が開示されている。
特開2014−228175号公報
上記特許文献1のように、止水装置の利用により流体が空調ダクトを通じて建屋内へ流入するのを防ぐ方法などが提案されているが、流体が建屋内に流入してしまった時のシステムとしては不十分である。
そこで、本発明の目的は、津波や洪水などの水災害時に原子炉建屋の下階への水の流入を効果的に防止し、より安全性の高い原子炉建屋を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、建屋内に流入する流体を貯留する貯留槽と、前記建屋と前記貯留槽との間に設けられ、前記流体の流路となる配管と、を備え、流体が前記建屋内に流入した際、当該流入した流体が前記配管を介して前記貯留槽に貯留される建屋であって、前記建屋は、少なくとも2階以上の複数階からなり、前記複数階の各階を行き来する階段室を備え、流体が前記建屋内に流入した際、当該流入した流体が前記階段室および前記配管を介して前記貯留槽に貯留されることを特徴とする。
本発明によれば、津波襲来時に原子力施設に流入した流体を貯留槽に貯水し、流体が流入した位置よりも下階に設置された設備を流体から保護することが可能となる。
これにより、原子力施設の安全性及び信頼性の向上を図ることができる。
なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る原子炉建屋の断面構造を示す図である。 図1Aにおける原子炉建屋1階の平面図である。 図1Aにおける原子炉建屋地下1階の平面図である。 図1Aにおける原子炉建屋地下2階の平面図である。 本発明の一実施形態に係る原子炉建屋の断面構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る原子炉建屋の断面構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る原子炉建屋の断面構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る網板を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る原子炉建屋の断面構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る原子炉建屋の断面構造を示す図である。 図5Aにおける原子炉建屋1階の平面図である。 本発明の一実施形態に係る原子炉建屋の断面構造を示す図である。 図6Aにおける原子炉建屋1階の平面図である。 本発明の一実施形態に係る原子炉建屋の断面構造を示す図である。 図7Aにおける原子炉建屋1階の平面図である。 本発明の一実施形態に係る原子炉建屋の断面構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る原子炉建屋の断面構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る原子炉建屋の断面構造を示す図である。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、各図面および各実施例において同一又は類似の構成要素については同じ符号を付し、重複する部分についてはその詳細な説明を省略する。
図1Aから図3を用いて、実施例1の原子力施設の建屋構造について説明する。本実施例では、津波襲来時に大物搬入口から流入した流体が、下階に設置されたRCICポンプ室に流入しないように、大物搬入口から流入した流体を貯水する貯水槽と、貯水槽と階段室とを接続する配管とを備えた原子炉建屋の例について説明する。
なお、本実施例では、説明をわかりやすくするために、1階に大物搬入口11を配置し、地下2階にRCICポンプ室21を配置し、1階と地下2階との間に1階と地下2階との間の浸水経路となる階段室30を配置し、階段室30に貯水槽51へ繋がる配管41を接続した原子炉建屋を想定する。また、階段室30には、配管41を接続した位置よりも下階へ流体が流入することを防ぐために、開閉式の扉34を必要に応じて設置する。
本実施例において、貯水槽51は流体を貯留する貯留槽である。また、階段室30は少なくとも2階以上の複数階からなる建屋の各階を行き来するための階段および踊り場を含むエリアのことである。
図1Aは、本実施例の原子炉建屋1階、原子炉建屋地下1階、原子炉建屋地下2階の断面図であり、図1B、図1C、図1Dは、それぞれ本実施例の原子炉建屋1階の平面図、原子炉建屋地下1階の平面図、原子炉建屋地下2階の平面図である。図1B、図1C、図1Dの点線の断面が図1Aに対応する。原子炉建屋の中央には、原子炉格納容器0が配置されていることがわかる。
津波により大物搬入口11から流入した流体は、まず1階の管理区域10に流入する。そして1階の階段扉31の破損などが生じると、流体は階段室30に流入する。
ここで、階段室30に貯水槽51へ繋がる配管41が接続されていないと仮定した場合、階段室30に流入した流体は、階段室30の地下2階へ到達する。そして、地下2階の階段扉33の破損などが生じると、流体は地下2階の管理区域20に流入する。さらに、地下2階のRCICポンプ室扉22の破損などが生じると、流体はRCICポンプ室21に流入する。
しかし本実施例では、この浸水経路となる階段室30の途中に貯水槽51へ繋がる配管41を接続するため、流入した流体は配管41を通って貯水槽51に貯水される。また、階段室30には、配管41を接続した位置よりも下階へ流体が流入することを防ぐために、原子炉建屋への流体の流入を検知したときに閉まる開閉式の扉34を必要に応じて設置する。
扉34の設置位置は、例えば、図1Aのように、階段室30の1階と地下1階との間に配管41が接続されているときは、階段室30の1階と地下1階との間に扉34を設置する。図2Aのように、階段室30の地下1階と地下2階との間に配管41が接続されているときは、階段室30の地下1階と地下2階との間に扉34を設置する。図2Bのように、階段室30の地下2階の位置に配管41が接続されているときは、扉34を設置しない。
また、流体がRCICポンプ室21へ流入する確率を低くするために、図2Cのように、扉34と同様な扉を複数設置してもよい。図2Cのように、扉34と同様な扉341と扉342を設置した場合は、扉341の破損などにより流体が扉341を通過しても、扉342により下階への流体の流入を防ぐことができる。つまり、扉の枚数を増すことで、RCICポンプ室21に流体が流入する確率を低くすることができる。
貯水槽51へ繋がる配管41と階段室30との境界には、流体は通過できるが、人間などは通過できないように、図3のような網板42を設置する。この網板42は、取り外し可能であっても不可であっても良いが、取り外し可能の場合は、メンテナンスなどを効率よく行うことができる。なお、人間などが通過できないようにする目的は、階段室30を通行する人間などが配管41を通って貯水槽51に落下することを防止するためである。また、ここでは例として図3のような網板42を示したが、網板42以外でも、流体は通過できるが、人間などは通過できない板や扉を用いてもよい。
本実施例の原子炉建屋では、大物搬入口11から流入した流体は、1階の階段扉31の破損などにより階段室30に流入しても、配管41を通って貯水槽51に貯水される。その結果、流体が地下2階のRCICポンプ室21に流入することを防ぐことができる。
なお、図1Bでは階段室30が大物搬入口11の反対側に設置されている例を示したが、大物搬入口11に対して横方向、すなわち図1Bの上下いずれかの位置に階段室30を設けてもよい。
また、本実施例では、説明をわかりやすくするために、浸水経路が1階の大物搬入口11から地下2階のRCICポンプ室21である原子炉建屋の例を示したが、流体が上階から下階へ流入することを想定し、上階から下階への浸水経路の途中に貯水槽51へ繋がる配管41を接続した原子炉建屋も本実施例に含まれる。
また、本実施例では、建屋の例として原子炉建屋を用いて説明したが、流体が上階から下階へ流入することを想定し、上階から下階への浸水経路の途中に貯水槽51へ繋がる配管41を接続した他の原子力施設の建屋も本実施例に含まれる。
図4を用いて、実施例2の原子力施設の建屋構造について説明する。本実施例では、津波襲来時に大物搬入口から流入した流体が、下階に設置されたRCICポンプ室に流入しないように、大物搬入口から流入した流体を貯水する貯水槽と、貯水槽と階段室とを接続する複数の配管とを備えた原子炉建屋の例について説明する。なお、本実施例では、説明をわかりやすくするために、1階に大物搬入口11を配置し、地下2階にRCICポンプ室21を配置し、1階と地下2階との間に1階と地下2階との間の浸水経路となる階段室30を配置し、階段室30に貯水槽51へ繋がる少なくとも2系統以上の複数の配管41を接続した原子炉建屋を想定する。また、階段室30には、配管41を接続した位置よりも下階へ流体が流入することを防ぐために、開閉式の扉34を必要に応じて設置する。
本実施例において、貯水槽51は流体を貯留する貯留槽である。また、階段室30は少なくとも2階以上の複数階からなる建屋の各階を行き来するための階段および踊り場を含むエリアのことである。
図4は、本実施例の原子炉建屋1階、原子炉建屋地下1階、原子炉建屋地下2階の断面図である。なお、原子炉建屋1階の平面図、原子炉建屋地下1階の平面図、原子炉建屋地下2階の平面図については、実施例1と同様であるため省略する。
津波により大物搬入口11から流入した流体は、まず1階の管理区域10に流入する。そして1階の階段扉31の破損などが生じると、流体は階段室30に流入する。
ここで、階段室30に貯水槽51へ繋がる配管41が接続されていないと仮定した場合、階段室30に流入した流体は、階段室30の地下2階へ到達する。そして、地下2階の階段扉33の破損などが生じると、流体は地下2階の管理区域20に流入する。さらに、地下2階のRCICポンプ室扉22の破損などが生じると、流体はRCICポンプ室21に流入する。
しかし本実施例では、この浸水経路となる階段室30の途中に貯水槽51へ繋がる複数の配管41を接続するため、流入した流体は配管41を通って貯水槽51に貯水される。また、階段室30には、配管41を接続した位置よりも下階へ流体が流入することを防ぐために、原子炉建屋への流体の流入を検知したときに閉まる開閉式の扉34を必要に応じて設置する。扉34の設置位置の例については、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
貯水槽51へ繋がる複数の配管41と階段室30との境界には、実施例1で説明したような流体は通過できるが、人間などは通過できない網板42のようなものを設置する。これに関する説明も、実施例1と同様であるため省略する。
本実施例の原子炉建屋では、大物搬入口11から流入した流体は、1階の階段扉31の破損などにより階段室30に流入しても、複数の配管41を通って貯水槽51に貯水される。その結果、流体が地下2階のRCICポンプ室21に流入することを防ぐことができる。なお、本実施例は、実施例1と異なり、貯水槽51へ繋がる複数の配管41を階段室30へ接続しているため、実施例1よりも、流体がRCICポンプ室21へ流入する可能性が低いと考えられる。
本実施例では、説明をわかりやすくするために、浸水経路が1階の大物搬入口11から地下2階のRCICポンプ室21である原子炉建屋の例を示したが、流体が上階から下階へ流入することを想定し、上階から下階への浸水経路の途中に貯水槽51へ繋がる複数の配管41を接続した原子炉建屋も本実施例に含まれる。
また、本実施例では、建屋の例として原子炉建屋を用いて説明したが、流体が上階から下階へ流入することを想定し、上階から下階への浸水経路の途中に貯水槽51へ繋がる複数の配管41を接続した他の原子力施設の建屋も本実施例に含まれる。
図5A及び図5Bを用いて、実施例3の原子力施設の建屋構造について説明する。本実施例では、津波襲来時に大物搬入口から流入した流体が、下階に設置されたRCICポンプ室に流入しないように、大物搬入口から流入した流体を貯水する貯水槽と、貯水槽と大物搬入口と同じフロアとを接続する配管とを備えた原子炉建屋の例について説明する。なお、本実施例では、説明をわかりやすくするために、1階に大物搬入口11を配置し、地下2階にRCICポンプ室21を配置し、1階と地下2階との間に1階と地下2階との間の浸水経路となる階段室30を配置し、1階に貯水槽51へ繋がる配管41を接続した原子炉建屋を想定する。
本実施例において、貯水槽51は流体を貯留する貯留槽である。また、階段室30は少なくとも2階以上の複数階からなる建屋の各階を行き来するための階段および踊り場を含むエリアのことである。
図5Aは、本実施例の原子炉建屋1階、原子炉建屋地下1階、原子炉建屋地下2階の断面図であり、図5Bは本実施例の原子炉建屋1階の平面図である。図5Bの点線の断面が図5Aに対応する。なお、原子炉建屋地下1階の平面図、原子炉建屋地下2階の平面図については、実施例1と同様であるため省略する。
津波により大物搬入口11から流入した流体は、まず1階の管理区域10に流入する。
ここで、原子炉建屋1階に貯水槽51へ繋がる配管41が接続されていないと仮定した場合、1階の階段扉31の破損などが生じると、流体は階段室30に流入する。そして、階段室30に流入した流体が階段室30の地下2階へ到達し、地下2階の階段扉33の破損などが生じると、流体は地下2階の管理区域20に流入する。さらに、地下2階のRCICポンプ室扉22の破損などが生じると、流体はRCICポンプ室21に流入する。
しかし本実施例では、1階に貯水槽51へ繋がる配管41を接続するため、流入した流体は配管41を通って貯水槽51に貯水される。
貯水槽51へ繋がる配管41と原子炉建屋1階との境界には、実施例1で説明したような流体は通過できるが、人間などは通過できない網板42のようなものを設置する。これに関する説明は、実施例1と同様であるため省略する。
本実施例の原子炉建屋では、大物搬入口11から流入した流体は、配管41を通って貯水槽51に貯水される。その結果、流体が地下2階のRCICポンプ室21に流入することを防ぐことができる。なお、本実施例では、配管41を1階に接続しているため、1階に流入した流体は、階段室30に流入せずに、配管41に流入する可能性が高い。したがって、本実施例は、実施例1よりも、流体がRCICポンプ室21に流入する可能性が低いと考えられる。
本実施例では、説明をわかりやすくするために、浸水経路が1階の大物搬入口11から地下2階のRCICポンプ室21である原子炉建屋の例を示したが、流体が上階から下階へ流入することを想定し、流体が流入したフロアに貯水槽51へ繋がる配管41を接続した原子炉建屋も本実施例に含まれる。
また、本実施例では、建屋の例として原子炉建屋を用いて説明したが、流体が上階から下階へ流入することを想定し、流体が流入したフロアに貯水槽51へ繋がる配管41を接続した他の原子力施設の建屋も本実施例に含まれる。
図6A及び図6Bを用いて、実施例4の原子力施設の建屋構造について説明する。本実施例では、津波襲来時に大物搬入口から流入した流体が、下階に設置されたRCICポンプ室に流入しないように、大物搬入口から流入した流体を貯水する貯水槽と、貯水槽と大物搬入口と同じフロアとを接続する複数の配管とを備えた原子炉建屋の例について説明する。なお、本実施例では、説明をわかりやすくするために、1階に大物搬入口11を配置し、地下2階にRCICポンプ室21を配置し、1階と地下2階との間に1階と地下2階との間の浸水経路となる階段室30を配置し、1階に貯水槽51へ繋がる少なくとも2系統以上の複数の配管41を接続した原子炉建屋を想定する。
本実施例において、貯水槽51は流体を貯留する貯留槽である。また、階段室30は少なくとも2階以上の複数階からなる建屋の各階を行き来するための階段および踊り場を含むエリアのことである。
図6Aは、本実施例の原子炉建屋1階、原子炉建屋地下1階、原子炉建屋地下2階の断面図であり、図6Bは本実施例の原子炉建屋1階の平面図である。図6Bの点線の断面が図6Aに対応する。なお、原子炉建屋地下1階の平面図、原子炉建屋地下2階の平面図については、実施例1と同様であるため省略する。
津波により大物搬入口11から流入した流体は、まず1階の管理区域10に流入する。
ここで、原子炉建屋1階に貯水槽51へ繋がる配管41が接続されていないと仮定した場合、1階の階段扉31の破損などが生じると、流体は階段室30に流入する。そして、階段室30に流入した流体が階段室30の地下2階へ到達し、地下2階の階段扉33の破損などが生じると、流体は地下2階の管理区域20に流入する。さらに、地下2階のRCICポンプ室扉22の破損などが生じると、流体はRCICポンプ室21に流入する。
しかし本実施例では、1階に貯水槽51へ繋がる複数の配管41を接続するため、流入した流体は複数の配管41を通って貯水槽51に貯水される。
貯水槽51へ繋がる複数の配管41と原子炉建屋1階との境界には、実施例1で説明したような流体は通過できるが、人間などは通過できない網板42のようなものを設置する。これに関する説明は、実施例1と同様であるため省略する。
本実施例の原子炉建屋では、大物搬入口11から流入した流体は、配管41を通って貯水槽51に貯水される。その結果、流体が地下2階のRCICポンプ室21に流入することを防ぐことができる。なお、本実施例は、実施例3と異なり、貯水槽51へ繋がる少なくとも2系統以上の複数の配管41を1階に接続しているため、実施例3よりも、流体がRCICポンプ室21に流入する可能性が低いと考えられる。
本実施例では、説明をわかりやすくするために、浸水経路が1階の大物搬入口11から地下2階のRCICポンプ室21である原子炉建屋の例を示したが、流体が上階から下階へ流入することを想定し、流体が流入したフロアに貯水槽51へ繋がる複数の配管41を接続した原子炉建屋も本実施例に含まれる。
また、本実施例では、建屋の例として原子炉建屋を用いて説明したが、流体が上階から下階へ流入することを想定し、流体が流入したフロアに貯水槽51へ繋がる複数の配管41を接続した他の原子力施設の建屋も本実施例に含まれる。
図7A及び図7Bを用いて、実施例5の原子力施設の建屋構造について説明する。本実施例では、津波襲来時に大物搬入口から流入した流体が、下階に設置されたRCICポンプ室に流入しないように、大物搬入口から流入した流体を貯水する貯水槽と、貯水槽と階段室とを接続する配管と、貯水槽と大物搬入口と同じフロアとを接続する配管とを備えた原子炉建屋の例について説明する。なお、本実施例では、説明をわかりやすくするために、1階に大物搬入口11を配置し、地下2階にRCICポンプ室21を配置し、1階と地下2階との間に1階と地下2階との間の浸水経路となる階段室30を配置し、1階と階段室30とに貯水槽51へ繋がる配管41を接続した原子炉建屋を想定する。ここで、配管41は複数あってもよい。また、階段室30には、配管41を接続した位置よりも下階へ流体が流入することを防ぐために、開閉式の扉34を必要に応じて設置する。
本実施例において、貯水槽51は流体を貯留する貯留槽である。また、階段室30は少なくとも2階以上の複数階からなる建屋の各階を行き来するための階段および踊り場を含むエリアのことである。
図7Aは、本実施例の原子炉建屋1階、原子炉建屋地下1階、原子炉建屋地下2階の断面図であり、図7Bは本実施例の原子炉建屋1階の平面図である。図7Bの点線の断面が図7Aに対応する。なお、本実施例の原子炉建屋1階の平面図は、実施例3もしくは実施例4と同様であり、原子炉建屋地下1階の平面図、及び原子炉建屋地下2階の平面図については、実施例1と同様である。ただし、本実施例の説明では、説明をわかりやすくするために、貯水槽と階段室とを接続する2本の配管と貯水槽と原子炉建屋1階とを接続する2本の配管とが備えられた原子炉建屋の例を用いる。
津波により大物搬入口11から流入した流体は、まず1階の管理区域10に流入する。
ここで、原子炉建屋1階に貯水槽51へ繋がる配管41が接続されていないと仮定した場合、1階の階段扉31の破損などが生じると、流体は階段室30に流入する。そして、階段室30に貯水槽51へ繋がる配管41が接続されていないと仮定した場合、階段室30に流入した流体が階段室30の地下2階へ到達し、地下2階の階段扉33の破損などが生じると、流体は地下2階の管理区域20に流入する。さらに、地下2階のRCICポンプ室扉22の破損などが生じると、流体はRCICポンプ室21に流入する。
しかし本実施例では、1階に貯水槽51へ繋がる2本の配管41を接続するため、流入した流体は2本の配管41を通って貯水槽51に貯水される。なお、1階の階段扉31の破損などにより、流体が階段室30に流入しても、階段室30の途中に貯水槽51へ繋がる2本の配管41を接続するため、流入した流体は階段室30に接続された2本の配管41を通って貯水槽51に貯水される。また、階段室30には、配管41を接続した位置よりも下階へ流体が流入することを防ぐために、原子炉建屋への流体の流入を検知したときに閉まる開閉式の扉34を必要に応じて設置する。扉34の設置位置の例については、実施例1と同様であるため説明を省略する。
貯水槽51へ繋がる2本の配管41と原子炉建屋1階との境界、及び貯水槽51へ繋がる2本の配管41と階段室30との境界には、実施例1で説明したような流体は通過できるが、人間などは通過できない網板42のようなものを設置する。これに関する説明は、実施例1と同様であるため省略する。
本実施例の原子炉建屋では、大物搬入口11から流入した流体は、配管41を通って貯水槽51に貯水される。その結果、流体が地下2階のRCICポンプ室21に流入することを防ぐことができる。また、本実施例の原子炉建屋では、配管41を1階に接続することに加え、階段室30にも接続している。したがって、1階の階段扉31の破損などが生じて階段室30に流入しても、階段室30に接続された配管41を通って貯水槽51に貯水される。このことより、本実施例は、実施例1から実施例4よりも、流体がRCICポンプ室21に流入する可能性が低いと考えられる。
本実施例では、説明をわかりやすくするために、浸水経路が1階の大物搬入口11から地下2階のRCICポンプ室21である原子炉建屋の例を示したが、流体が上階から下階へ流入することを想定し、流体が流入したフロアと階段室30とに貯水槽51へ繋がる配管41を接続した原子炉建屋も本実施例に含まれる。
また、本実施例では、建屋の例として原子炉建屋を用いて説明したが、流体が上階から下階へ流入することを想定し、流体が流入したフロアと上階から下階への浸水経路の途中とに貯水槽51へ繋がる配管41を接続した他の原子力施設の建屋も本実施例に含まれる。
図8A及び図8Bを用いて、実施例6の原子力施設の建屋構造について説明する。本実施例では、実施例1から実施例5のいずれかで説明した原子炉建屋に備えられた貯水槽に開閉式の貯水槽扉を設置し、貯水槽に貯水された流体を放出する機能を与えた原子炉建屋の例について説明する。なお、本実施例の貯水槽扉は、手動制御で開閉を行う機能は備えているが、自動制御で開閉を行う機能は備えていない。また、津波の襲来により流体が貯水槽へ流入する経路については、実施例1から実施例5までの説明と重複するため、本実施例では説明を省略する。
図8Aは、水位が高い時の模式図であり、図8Bは、水位が低い時の模式図である。本実施例の原子炉建屋の貯水槽51には、手動制御により開閉を行う開閉式の貯水槽扉52を設置する。なお、この貯水槽扉52は、通常は閉じているため、津波の襲来により水位が上昇しても、流体が貯水槽扉52から貯水槽51へ流入することはない。また、津波襲来時の水位を把握するために、水位を把握するセンサー53を必要に応じて設置する。ここで、図8A及び図8Bの原子炉建屋は、説明をわかりやすくするために、例として図1Aの貯水槽51に開閉式の貯水槽扉52が設置された原子炉建屋としている。
流体が貯水槽51に貯水された場合、本実施例の原子炉建屋では、津波が引くなどで水位が低下した時に、貯水槽扉52を開いて貯水槽51に貯水された流体を放出する。その結果、貯水槽51に貯水された流体の量が減少し、再度津波が襲来しても多くの流体を貯水槽51に貯水することができる。なお、貯水槽扉52の開閉は、目視、あるいはセンサー53の利用により、手動制御で行う。
本実施例のように、貯水槽51に貯水槽扉52を設置することで、津波が再襲来しても、貯水槽扉52を設置していない時よりも多くの流体を貯水することができる。なお、貯水槽扉52の設置により流体を放出する機能を備えることは、貯水槽51の小規模化にも繋がると考えられる。また、このように流体を放出する機能は、貯水槽51に貯水された流体を放出する際に、貯水槽51に貯水された流体をポンプ等でくみ上げる必要がなく、効率よく流体を放出できる。
本実施例では、建屋の例として原子炉建屋を用いて説明したが、貯水槽扉52が設置された貯水槽51を備えた他の原子力施設の建屋も本実施例に含まれる。
図8A及び図8Bを用いて、実施例7の原子力施設の建屋構造について説明する。本実施例では、実施例1から実施例5のいずれかで説明した原子炉建屋に備えられた貯水槽に開閉式の貯水槽扉を設置し、貯水槽に貯水された流体を放出する機能を与えた原子炉建屋の例について説明する。なお、本実施例の貯水槽扉は、手動制御で開閉を行う機能に加え、自動制御で開閉を行う機能を備えている。また、津波の襲来により流体が貯水槽へ流入する経路については、実施例1から実施例5までの説明と重複するため、本実施例では説明を省略する。
また、水位が高い時の模式図(図8A)、水位が低い時の模式図(図8B)、貯水槽扉52、及びセンサー53については、実施例6と同様であるため、詳細な説明を省略する。ただし、本実施例の貯水槽扉52の開閉は、手動制御で開閉を行う機能に加え、自動制御で開閉を行う機能を備えている。自動制御で開閉を行う機能とは、例えば、水位センサー53により水位が低下したと判断したときに、この水位センサーの信号に基づいて扉を開く機能のことである。
流体が貯水槽51に貯水された場合、本実施例の原子炉建屋では、津波が引くなどで水位が低下した時に、貯水槽扉52を開いて貯水槽51に貯水された流体を放出する。その結果、貯水槽51に貯水された流体の量が減少し、再度津波が襲来しても多くの流体を貯水槽51に貯水することができる。なお、貯水槽扉52の開閉は、目視、あるいはセンサー53の利用による手動制御、もしくはセンサー53などの利用による自動制御で行う。
本実施例のように、貯水槽51に貯水槽扉52を設置することで、津波が再襲来しても、貯水槽扉52を設置していない時よりも多くの流体を貯水することができる。なお、貯水槽扉52の設置により流体を放出する機能を備えることは、貯水槽51の小規模化にも繋がると考えられる。また、このように流体を放出する機能は、貯水槽51に貯水された流体を放出する際に、貯水槽51に貯水された流体をポンプ等でくみ上げる必要がなく、効率よく流体を放出できる。
本実施例では、建屋の例として原子炉建屋を用いて説明したが、貯水槽扉52が設置された貯水槽51を備えた他の原子力施設の建屋も本実施例に含まれる。
図8A及び図8Bを用いて、実施例8の原子力施設の建屋構造について説明する。本実施例では、実施例1から実施例5のいずれかで説明した原子炉建屋に備えられた貯水槽に開閉式の貯水槽扉を設置し、貯水槽に貯水された流体を放出する機能を与えた原子炉建屋の例について説明する。なお、本実施例の貯水槽扉は、水圧を利用して開閉を行う機能を備えている。また、津波の襲来により流体が貯水槽へ流入する経路については、実施例1から実施例5までの説明と重複するため、本実施例では説明を省略する。
また、水位が高い時の模式図(図8A)、水位が低い時の模式図(図8B)、貯水槽扉52、及びセンサー53については、実施例6と同様であるため、詳細な説明を省略する。ただし、本実施例の貯水槽扉52は、貯水槽51の内部から貯水槽51の外部へ開く構造をしており、貯水槽扉52の開閉は、水圧を利用して開閉を行う機能を備えている。水圧を利用して開閉を行う機能とは、例えば、貯水槽内部に流体が貯水され、貯水槽外部に流体が存在しない場合、貯水槽内部の水圧により貯水槽扉52を開く機能のことである。
流体が貯水槽51に貯水された場合、本実施例の原子炉建屋では、津波が引くなどで水位が低下した時に、貯水槽扉52が水圧の違いにより開いて貯水槽51に貯水された流体が放出される。その結果、貯水槽51に貯水された流体の量が減少し、再度津波が襲来しても多くの流体を貯水槽51に貯水することができる。
本実施例のように、貯水槽51に貯水槽扉52を設置することで、津波が再襲来しても、貯水槽扉52を設置していない時よりも多くの流体を貯水することができる。なお、貯水槽扉52の設置により流体を放出する機能を備えることは、貯水槽51の小規模化にも繋がると考えられる。また、このように流体を放出する機能は、貯水槽51に貯水された流体を放出する際に、貯水槽51に貯水された流体をポンプ等でくみ上げる必要がなく、効率よく流体を放出できる。さらに、本実施例のように水圧を利用することで、実施例6や実施例7よりも小さな電力で貯水槽扉52の開閉を行うことができる上、停電時でも水圧の利用により、貯水槽51からの流体の放出が可能である。
本実施例では、建屋の例として原子炉建屋を用いて説明したが、貯水槽扉52が設置された貯水槽51を備えた他の原子力施設の建屋も本実施例に含まれる。
図9を用いて、実施例9の原子力施設の建屋構造について説明する。本実施例では、実施例1から実施例8のいずれかで説明した原子炉建屋に備えられた貯水槽に、貯水槽と原子炉格納容器とを接続する配管を設置し、貯水槽に貯水された流体を原子炉の冷却に用いる機能を備えた原子炉建屋の例について説明する。なお、津波の襲来により流体が貯水槽に流入する経路については、実施例1から実施例5までの説明と重複するため、本実施例では説明を省略する。
図9は、本実施例の原子炉建屋の例である。貯水槽51には、原子炉格納容器0に繋がる配管43が接続されており、配管43には、原子炉の冷却に貯水槽51に貯水された流体が必要と判断された時に開く貯水槽扉54が設置されている。ここで、図9の原子炉建屋は、説明をわかりやすくするために、例として図1Aの貯水槽51に貯水槽51と原子炉格納容器0を接続する配管43が設置された原子炉建屋を用いている。また、貯水槽扉54は通常は閉じている。
流体が貯水槽51に貯水された場合、本実施例の原子炉建屋では、原子炉の冷却に貯水槽51に貯水された流体が必要と判断された時に、貯水槽扉54を開いて貯水槽51に貯水された流体を原子炉の冷却に用いる。なお、配管43が貯水槽51に接続する位置を配管43が原子炉格納容器0に接続する位置よりも高く設置した場合、重力を利用して流体を原子炉格納容器0に流入することができる。したがって、停電などにより、電力が利用できない状況を考慮すると、貯水槽51内の流体がポンプなどの動力を必要とせずに、原子炉格納容器0へ流れるように配管43を傾けて設置するのが望ましい。
本実施例では、実施例1から実施例8の効果に加え、津波により押し寄せた流体の利用による原子炉の冷却機能が備わっている。したがって、他の原子炉冷却システムの機能が喪失しても、本機能により、一定時間の原子炉冷却が可能であると考えられる。
本実施例では、原子炉建屋の例として実施例1の原子炉建屋を用いて説明したが、実施例2から実施例8の原子炉建屋に配管43を設置した例も本実施例に含まれる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
0…原子炉格納容器、10…1階の管理区域、11…大物搬入口、20…地下2階の管理区域、21…RCICポンプ室、22…RCICポンプ室扉、30…階段室、31…1階の階段扉、32…地下1階の階段扉、33…地下2階の階段扉、34…階段室に設置された扉、41…配管、42…網板、43…貯水槽と原子炉格納容器を接続する配管、51…貯水槽、52…貯水槽扉、53…センサー、54…貯水槽と原子炉格納容器を接続する配管に設置された貯水槽扉、55…流体(海水)、56…海水面、341…階段室に設置された扉のうち高位置に設置された扉、342…階段室に設置された扉のうち低位置に設置された扉。

Claims (12)

  1. 建屋内に流入する流体を貯留する貯留槽と、
    前記建屋と前記貯留槽との間に設けられ、前記流体の流路となる配管と、を備え、
    流体が前記建屋内に流入した際、当該流入した流体が前記配管を介して前記貯留槽に貯留される建屋であって、
    前記建屋は、少なくとも2階以上の複数階からなり、前記複数階の各階を行き来する階段室を備え、
    流体が前記建屋内に流入した際、当該流入した流体が前記階段室および前記配管を介して前記貯留槽に貯留されることを特徴とする建屋。
  2. 請求項1に記載の建屋であって、
    前記建屋は、当該建屋内に原子炉が設置される原子炉建屋であることを特徴とする建屋。
  3. 請求項1または2に記載の建屋であって、
    前記配管は、前記階段室に接続されることを特徴とする建屋。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載の建屋であって、
    前記配管は、前記建屋と前記貯留槽との間に少なくとも2系統以上設けられることを特徴とする建屋。
  5. 請求項1または2に記載の建屋であって、
    前記配管は、流体が流入する前記建屋のフロアに直接接続されることを特徴とする建屋。
  6. 請求項に記載の建屋であって、
    前記配管は、少なくとも2系統以上設けられることを特徴とする建屋。
  7. 請求項に記載の建屋であって、
    前記配管は、前記階段室に接続される系統と、
    前記階段室を介さずに流体が流入する前記建屋のフロアに直接接続される系統と、
    を有することを特徴とする建屋。
  8. 請求項に記載の建屋であって、
    前記階段室に接続される系統および前記階段室を介さずに流体が流入する前記建屋のフロアに直接接続される系統の配管は、各々少なくとも2系統以上設けられることを特徴とする建屋。
  9. 請求項1からのいずれか1項に記載の建屋であって、
    前記貯留槽は、当該貯留槽に貯留した流体を放出する放出扉を備えることを特徴とする建屋。
  10. 請求項に記載の建屋であって、
    前記建屋は、前記貯留槽近傍に流体表面の高さを検出するセンサーを備え、
    前記センサーにより検出した流体表面の高さが所定の高さより低下した場合、前記放出扉を開くことで、前記貯留槽内に貯留された流体を放出することを特徴とする建屋。
  11. 請求項に記載の建屋であって、
    前記貯留槽近傍の流体表面の高さが前記貯留槽の位置よりも低下した場合、前記貯留槽内部の流体の圧力により前記放出扉を開くことで、前記貯留槽内に貯留された流体を放出することを特徴とする建屋。
  12. 請求項2に記載の建屋であって、
    前記貯留槽と前記原子炉との間に設けられ、前記貯留槽内に貯留される流体の流路となる配管と、
    前記貯留槽と前記原子炉との間に設けられる前記配管内に貯留槽扉をさらに備え、
    前記原子炉の炉心の冷却が必要になった場合、前記貯留槽扉を開くことで、前記貯留槽内の流体を前記原子炉に供給することを特徴とする建屋。
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