JP6742671B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

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本発明は、IDS(アイドリングストップ)制御を採用した車両に用いられる制御装置に関する。
近年、エンジンを駆動源とする車両には、燃費の向上などの目的で、IDS制御が採用されてきている。IDS制御を採用した車両では、たとえば、運転者のブレーキ操作により、車速が所定のIDS開始車速以下に低下すると、エンジンが自動的に停止(アイドリングストップ)される。その後、たとえば、運転者がブレーキ操作を解除すると、エンジンが自動的に再始動される。
IDS制御を採用した車両において、変速機として、無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)などの自動変速機を搭載したものがある。自動変速機を搭載した車両は、自動変速機で使用される油圧を発生させるためのオイルポンプを必要とする。オイルポンプとして、エンジンの動力により駆動される機械式オイルポンプのみが搭載されていると、IDS制御によるエンジンの停止中、機械式オイルポンプの駆動が停止するので、自動変速機に必要な油圧を確保することができない。そのため、かかる車両には、機械式オイルポンプに加えて、電動モータの動力により駆動される電動オイルポンプを搭載したものがある。
電動オイルポンプを搭載した車両では、IDS制御によるエンジンの停止後、電動オイルポンプを作動させて、電動オイルポンプによる発生油圧を車両の前進走行時に係合される前進クラッチに供給し、エンジンの再始動前に前進クラッチを予め係合させておくことができる。これにより、エンジンの再始動時(IDS復帰時)に、車両を速やかに発進(加速)させることができる。
特開2013−181408号公報
エンジンの再始動後は、エンジンの動力により機械式オイルポンプが駆動されて、機械式オイルポンプによる油圧が発生するので、電動オイルポンプがオフにされる。この電動オイルポンプの発生油圧と機械式オイルポンプの発生油圧との切り替わり時に、前進クラッチに供給される油圧が一時的に低下した場合、アクセル操作によってスロットルバルブが大きく開かれていると、前進クラッチの滑りが発生するおそれがある。
そこで、Dレンジ(前進レンジ)で電動オイルポンプが作動した状態からのIDS復帰時には、いわゆるスロットル閉じが行われる。スロットル閉じでは、スロットル上限ガードが設定され、スロットルバルブの開度(スロットル開度)がスロットル上限ガード以下に制限される。これにより、スロットル閉じが行われない場合と比較して、エンジントルクの増大を抑制することができる。
ところが、Dレンジで電動オイルポンプが作動した状態からのIDS復帰直後に、DレンジからNレンジ(中立レンジ)を経てRレンジ(後進レンジ)に切り替えるシフト操作がなされる場合がある。このシフト操作に対して、前進クラッチが解放されるとともに、Rレンジの構成に必要な後進クラッチが係合される。このとき、前述のスロットル閉じが行われていても、そのスロットル閉じが不十分であるために、後進クラッチの係合ショックが発生する場合があることが、本願発明者による研究の結果として判った。
本発明の目的は、IDS制御によるエンジンの再始動時に走行レンジから中立レンジへの切り替え操作の後に中立レンジから走行レンジへの切り替え操作が行われた場合に、摩擦係合要素の掛け替えによる係合ショックの発生を抑制できる、車両用制御装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る車両用制御装置は、エンジン、エンジンから車輪に伝達される動力を変速する自動変速機、自動変速機の走行レンジを構成するために係合される摩擦係合要素、エンジンの動力により摩擦係合要素を係合可能な第1係合手段、およびエンジンの動力によらずに摩擦係合要素を係合可能な第2係合手段を搭載した車両に用いられる制御装置であって、IDS開始条件の成立に応じてエンジンを停止させ、IDS復帰条件の成立に応じてエンジンを再始動させるIDS制御を実行するIDS制御手段と、第2係合手段による摩擦係合要素の係合状態でのIDS制御によるエンジンの再始動時に、エンジンのスロットルバルブの開度を第1態様で制限するスロットル閉じを実行し、その実行中に走行レンジから中立レンジへの切り替え操作の後に中立レンジから走行レンジへの切り替え操作が行われた場合に、第1態様よりも制限が強い第2態様のスロットル閉じを実行するスロットル閉じ制御手段とを含む。
この構成によれば、IDS制御では、IDS開始条件の成立(IDS開始要求)に応じてエンジンが停止され、そのエンジンの停止中のIDS復帰条件の成立(IDS復帰要求)に応じてエンジンが再始動される。
第2係合手段による摩擦係合要素の係合状態でのIDS制御によるエンジンの再始動時には、エンジンのスロットルバルブの開度を第1態様で制限するスロットル閉じが実行される。このスロットル閉じにより、エンジンの再始動による第1係合手段の作動に応じて第2係合手段の作動が停止されるときに、摩擦係合要素に滑りなどが発生することを抑制できる。
また、第1態様でのスロットル閉じの実行中に、自動変速機の走行レンジから中立レンジに切り替えられ、さらに中立レンジから走行レンジへの切り替えが行われた場合に、第1態様よりも制限が強い第2態様のスロットル閉じが実行される。これにより、摩擦係合要素と掛け替えられる別の摩擦係合要素に係合ショックが発生することを抑制できる。
本発明によれば、IDS制御によるエンジンの再始動時に走行レンジから中立レンジへの切り替えの後に中立レンジから走行レンジへの切り替えが行われた場合に、適切なスロットル閉じが行われることにより、摩擦係合要素の掛け替えによる係合ショックの発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る制御装置が搭載された車両の要部の構成を示す図である。 トルクコンバータおよび無段変速機の構成を示すスケルトン図である。 IDS制御時の車速、エンジン回転数、スロットル上限ガード、シフトレンジ、電動オイルポンプ(EOP)のオン/オフ状態、ならびに前進クラッチおよび後進クラッチの係合/解放状態の時間変化の一例を示す図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<車両の要部構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る制御装置が搭載された車両1の要部の構成を示す図である。
車両1は、エンジン2を駆動源とする自動車である。
エンジン2には、エンジン2の燃焼室への吸気量を調整するための電子スロットルバルブ、燃料を吸入空気に噴射するインジェクタ(燃料噴射装置)および燃焼室内に電気放電を生じさせる点火プラグなどが設けられている。また、エンジン2には、その始動のためのスタータが付随して設けられている。
また、車両1には、エンジン2の出力を駆動輪に伝達するため、トルクコンバータ3およびベルト式の無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)4が搭載されている。トルクコンバータ3および無段変速機4の構成については、後述する。
無段変速機4に付随して、トルクコンバータ3および無段変速機4の各部に油圧を供給するための油圧回路11が設けられている。さらに、油圧の発生源として、エンジン2の動力により駆動される機械式オイルポンプ(MOP)12と、電動モータの動力により駆動される電動オイルポンプ(EOP)13とが設けられている。油圧回路11には、機械式オイルポンプ12および電動オイルポンプ13が互いに独立して発生する油圧が供給されるようになっている。
車両1には、マイコン(マイクロコントローラユニット)を含む構成のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)が備えられている。マイコンには、たとえば、CPU、ROMおよびRAM、データフラッシュ(フラッシュメモリ)などが内蔵されている。車両1の各部を制御するため、車両1には、複数のECUが搭載されており、各ECUは、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる双方向通信が可能に接続されている。複数のECUには、エンジン2、トルクコンバータ3および無段変速機4を制御するためのE/TECU14およびIDS(アイドリングストップ)制御のためのIDSECU15が含まれる。
E/TECU14およびIDSECU15には、それぞれ制御に必要な各種センサが接続されている。
<駆動系統の構成>
図2は、トルクコンバータ3および無段変速機4の構成を示すスケルトン図である。
トルクコンバータ3は、ポンプインペラ31、タービンランナ32およびロックアップ機構(ロックアップクラッチ)33を備えている。ポンプインペラ31には、エンジン2の出力軸(E/G出力軸)が連結されており、ポンプインペラ31は、E/G出力軸と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。タービンランナ32は、ポンプインペラ31と同一の回転軸線を中心に回転可能に設けられている。ロックアップ機構33は、ポンプインペラ31とタービンランナ32とを直結/分離するために設けられている。ロックアップ機構33が係合(ロックアップオン)されると、ポンプインペラ31とタービンランナ32とが直結され、ロックアップ機構33が解放(ロックアップオフ)されると、ポンプインペラ31とタービンランナ32とが分離される。
ロックアップオフの状態(ロックアップ解除状態)において、E/G出力軸が回転されると、ポンプインペラ31が回転する。ポンプインペラ31が回転すると、ポンプインペラ31からタービンランナ32に向かうオイルの流れが生じる。このオイルの流れがタービンランナ32で受けられて、タービンランナ32が回転する。このとき、トルクコンバータ3の増幅作用が生じ、タービンランナ32には、E/G出力軸の動力(トルク)よりも大きな動力が発生する。
ロックアップオンの状態(ロックアップ係合状態)では、E/G出力軸が回転されると、E/G出力軸、ポンプインペラ31およびタービンランナ32が一体となって回転する。
無段変速機4は、ベルト式の無段変速機であり、トルクコンバータ3から入力される動力をデファレンシャルギヤ6に伝達する。無段変速機4は、インプット軸41、アウトプット軸42、ベルト伝達機構43および前後進切替機構44を備えている。
インプット軸41は、トルクコンバータ3のタービンランナ32に連結され、タービンランナ32と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。
アウトプット軸42は、インプット軸41と平行に配置されている。アウトプット軸42には、出力ギヤ45が相対回転不能に支持されている。
ベルト伝達機構43には、プライマリ軸51およびセカンダリ軸52が含まれる。プライマリ軸51およびセカンダリ軸52は、それぞれインプット軸41およびアウトプット軸42と同一軸線上に配置されている。
そして、ベルト伝達機構43は、プライマリ軸51に支持されたプライマリプーリ53とセカンダリ軸52に支持されたセカンダリプーリ54とに、無端状のベルト55が巻き掛けられた構成を有している。
プライマリプーリ53は、プライマリ軸51に固定された固定シーブ61と、固定シーブ61にベルト55を挟んで対向配置され、プライマリ軸51にその軸線方向に移動可能かつ相対回転不能に支持された可動シーブ62とを備えている。可動シーブ62に対して固定シーブ61と反対側には、プライマリ軸51に固定されたピストン63が設けられ、可動シーブ62とピストン63との間に、ピストン室(油室)64が形成されている。
セカンダリプーリ54は、セカンダリ軸52に対して固定された固定シーブ65と、固定シーブ65にベルト55を挟んで対向配置され、セカンダリ軸52にその軸線方向に移動可能かつ相対回転不能に支持された可動シーブ66とを備えている。可動シーブ66に対して固定シーブ65と反対側には、セカンダリ軸52に固定されたピストン67が設けられ、可動シーブ66とピストン67との間に、ピストン室68が形成されている。
なお、図示されていないが、可動シーブ66とピストン67との間には、ベルト55に初期挟圧(初期推力)を与えるためのバイアススプリングが介在されている。バイアススプリングの弾性力により、可動シーブ66およびピストン67は、互いに離間する方向に付勢されている。
前後進切替機構44は、インプット軸41とベルト伝達機構43のプライマリ軸51との間に介装されている。前後進切替機構44は、遊星歯車機構71、後進クラッチB1および前進クラッチC1を備えている。
遊星歯車機構71には、キャリア72、サンギヤ73およびリングギヤ74が含まれる。
キャリア72は、インプット軸41に相対回転可能に外嵌されている。キャリア72は、複数のピニオンギヤ75を回転可能に支持している。複数のピニオンギヤ75は、円周上に配置されている。
サンギヤ73は、インプット軸41に相対回転不能に支持されて、複数のピニオンギヤ75により取り囲まれる空間に配置されている。サンギヤ73のギヤ歯は、各ピニオンギヤ75のギヤ歯と噛合している。
リングギヤ74は、その回転軸線がプライマリ軸51の軸心と一致するように設けられている。リングギヤ74には、ベルト伝達機構43のプライマリ軸51が連結されている。リングギヤ74のギヤ歯は、複数のピニオンギヤ75を一括して取り囲むように形成され、各ピニオンギヤ75のギヤ歯と噛合している。
前進クラッチC1は、油圧により、キャリア72とサンギヤ73とを直結(一体回転可能に結合)する係合状態(オン)と、その直結を解除する解放状態(オフ)とに切り替えられる。
後進クラッチB1は、キャリア72とトルクコンバータ3および無段変速機4を収容するトランスミッションケースとの間に設けられ、油圧により、キャリア72を制動する係合状態(オン)と、キャリア72の回転を許容する解放状態(オフ)とに切り替えられる。
車両1の前進時には、後進クラッチB1が解放されて、前進クラッチC1が係合される。エンジン2の動力がインプット軸41に入力されると、キャリア72およびサンギヤ73がインプット軸41と一体に回転する。そのため、サンギヤ73の回転は、リングギヤ74に回転方向が逆転されずに伝達される。これにより、リングギヤ74が回転し、ベルト伝達機構43のプライマリ軸51およびプライマリプーリ53がリングギヤ74と一体に回転する。プライマリプーリ53の回転は、ベルト55を介して、セカンダリプーリ54に伝達され、セカンダリプーリ54およびセカンダリ軸52を回転させる。そして、セカンダリ軸52と一体に、アウトプット軸42および出力ギヤ45が回転する。出力ギヤ45が回転すると、デファレンシャルギヤ6から左右に延びるドライブシャフト7,8が回転して、駆動輪(図示せず)が回転することにより、車両1が前進する。
一方、車両1の後進時には、後進クラッチB1が係合されて、前進クラッチC1が解放される。エンジン2の動力がインプット軸41に入力されると、キャリア72が静止した状態で、サンギヤ73がインプット軸41と一体に回転する。そのため、サンギヤ73の回転は、リングギヤ74に逆転かつ減速されて伝達される。これにより、リングギヤ74が回転し、ベルト伝達機構43のプライマリ軸51およびプライマリプーリ53がリングギヤ74と一体に回転する。プライマリプーリ53の回転は、ベルト55を介して、セカンダリプーリ54に伝達され、セカンダリプーリ54およびセカンダリ軸52を回転させる。そして、セカンダリ軸52と一体に、アウトプット軸42および出力ギヤ45が回転する。出力ギヤ45は、デファレンシャルギヤ6(デファレンシャルギヤ6の入力ギヤ)と噛合している。出力ギヤ45が回転すると、デファレンシャルギヤ6から左右に延びるドライブシャフト7,8が回転して、駆動輪(図示せず)が回転することにより、車両1が後進する。
<IDS制御>
IDS制御は、エンジン2のアイドリングを抑制することにより燃費の向上を図る技術である。IDS制御に必要な情報として、IDSECU15には、車速およびブレーキペダルの操作量などの情報が入力される。
IDS制御では、車両1の走行中に、ブレーキペダルが操作される(踏まれている)と、IDSECU15により、所定のIDS開始条件が成立しているか否かが判定される。IDS開始条件は、たとえば、車速が所定のアイドリングストップ実施車速(たとえば、10km/h)以下であり、かつ、ブレーキペダルが一定時間以上操作されているという条件である。ブレーキペダルが操作されている間、IDS開始条件が成立しているか否かが一定の周期で判定される。そして、IDS開始条件が成立すると、IDSECU15からE/TECU14にIDS要求が送信され、このIDS要求に応じて、E/TECU14により、エンジン2が停止(アイドリングストップ)される。
アイドリングストップの開始後は、IDSECU15により、所定のIDS復帰条件が成立しているか否かが一定の周期で判定される。IDS復帰条件は、たとえば、アイドリングストップ中にブレーキペダルの操作が解除される(ブレーキペダルから運転者の足が離される)という条件である。IDS復帰条件が成立すると、IDSECU15からE/TECU14にIDS復帰要求が送信され、このIDS復帰要求に応じて、E/TECU14により、スタータが作動されて、エンジン2が再始動される。
<クラッチ制御・スロットル閉じ制御>
図3は、IDS制御時の車速、エンジン回転数、スロットル上限ガード、シフトレンジ、電動オイルポンプ(EOP)13のオン/オフ状態、ならびに前進クラッチC1および後進クラッチB1の係合/解放状態の時間変化の一例を示す図である。
IDS制御が開始されると、前進クラッチC1が解放される(時刻T11)。IDS制御によるエンジン2の停止により、エンジン回転数が低下する。エンジン2の停止中は、スロットルバルブの開度(スロットル開度)を制限するスロットル上限ガードが所定値に設定される。
その後、所定のタイミング、たとえば、エンジン回転数および車速の両方が0になったタイミングで、前進クラッチC1を係合させるために、電動オイルポンプ13がオンにされる(時刻T12)。電動オイルポンプ13のオンにより、電動オイルポンプ13が油圧を発生し、その発生油圧が前進クラッチC1に供給されることにより、前進クラッチC1が係合する。
その後、運転者によるブレーキ操作が解除されて、IDS復帰条件が成立すると、IDE制御によりエンジン2が再始動される(時刻T13)。
また、エンジン2の再始動により、アクセル操作が有効となる。そのため、アクセル操作に応じたエンジントルクの増大を抑制すべく、第1態様のスロットル上限ガードDeopによるスロットル閉じが行われる。第1態様のスロットル上限ガードDeopは、タイマ制御により、時間経過に伴って大きくなる(制限が弱くなる)ように変更される。このスロットル閉じにより、スロットル開度がスロットル上限ガードDeop以下に制限される。
スロットル閉じが行われることにより、運転者によるアクセル操作がなされても、そのアクセル操作に応じたエンジン回転数の上昇が抑制される。
エンジン2の再始動後に、無段変速機4のシフトレンジをDレンジ(前進レンジ)からNレンジ(中立レンジ)を経てRレンジ(後進レンジ)に切り替えることを指示するシフト操作がなされる場合がある。この場合、前進クラッチC1が解放されて、DレンジからNレンジに切り替わると(時刻T14)、第1態様のスロットル上限ガードDeopによるスロットル閉じが終了されて、第2態様のスロットル上限ガードBによるスロットル閉じが行われる。第2態様のスロットル上限ガードBは、第1態様のスロットル上限ガードDeopよりも制限が強く、その制限の強さは、次に述べるクラッチ圧制御に適した強さ(スロットル閉じ量)である。このスロットル閉じにより、スロットル開度がスロットル上限ガードB以下に制限される。
そして、第2態様のスロットル上限ガードBによるスロットル閉じと並行して、後進クラッチB1を係合させるためのクラッチ圧制御が行われる。このクラッチ制御では、後進クラッチB1の急係合によるベルト滑りおよびショックの発生を防止するため、ガレージ制御により、後進クラッチB1に供給される油圧(クラッチ圧)がスイープアップされる。
<作用効果>
IDS制御では、IDS開始条件の成立(IDS開始要求)に応じてエンジン2が停止され、そのエンジン2の停止中のIDS復帰条件の成立(IDS復帰要求)に応じてエンジン2が再始動される。
電動オイルポンプ13による前進クラッチC1の係合状態でのIDS制御によるエンジン2の再始動時には、第1態様のスロットル上限ガードDeopによるスロットル閉じが実行される。このスロットル閉じにより、エンジン2の再始動による機械式オイルポンプ12の作動に応じて電動オイルポンプ13の作動が停止されるときに、前進クラッチC1に滑りなどが発生することを抑制できる。
また、第1態様でのスロットル閉じの実行中に、無段変速機4のNレンジを経由するDレンジからRレンジへの切り替えが行われた場合には、第1態様よりも制限が強い第2態様のスロットル上限ガードBによるスロットル閉じが実行される。これにより、前進クラッチC1と掛け替えられる後進クラッチB1に係合ショックが発生することを抑制できる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、第1態様のスロットル上限ガードDeopによるスロットル閉じが終了されて、第2態様のスロットル上限ガードBによるスロットル閉じが行われるとしたが、アクセル操作がなされていない場合には、第1態様のスロットル上限ガードDeopによるスロットル閉じの終了と第2態様のスロットル上限ガードBによるスロットル閉じの開始とは、同時であってもよいし、時間差が設けられてもよい。
また、第2態様のスロットル上限ガードBは、第1態様のスロットル上限ガードDeopよりも制限が強く、その制限の強さがクラッチ圧制御に適した強さ(スロットル閉じ量)であるとしたが、第1態様のスロットル上限ガードDeopよりも制限が強ければよい。
前述の実施形態では、無段変速機4を取り上げたが、本発明に係る制御装置は、有段式の自動変速機(AT:Automatic Transmission)に用いることもできる。また、動力分割式無段変速機に本発明に係る制御装置を用いることもできる。動力分割式無段変速機は、変速比の変更により動力を無段階に変速するベルト式の無段変速機構と、動力を一定の変速比で変速する一定変速機構とを備え、駆動源の動力を2系統に分割して伝達可能な変速機である。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:車両
2:エンジン
4:無段変速機(自動変速機)
12:機械式オイルポンプ(第1係合手段)
13:電動オイルポンプ(第2係合手段)
14:E/TECU
C2:前進クラッチ(摩擦係合要素)

Claims (1)

  1. エンジン、前記エンジンから車輪に伝達される動力を変速する自動変速機、前記自動変速機の走行レンジを構成するために係合される摩擦係合要素、前記エンジンの動力により前記摩擦係合要素を係合可能な第1係合手段、および前記エンジンの動力によらずに前記摩擦係合要素を係合可能な第2係合手段を搭載した車両に用いられる制御装置であって、
    IDS開始条件の成立に応じて前記エンジンを停止させ、IDS復帰条件の成立に応じて前記エンジンを再始動させるIDS制御を実行するIDS制御手段と、
    前記第2係合手段による前記摩擦係合要素の係合状態での前記IDS制御による前記エンジンの再始動時に、前記エンジンのスロットルバルブの開度を第1態様で制限するスロットル閉じを実行し、その実行中に走行レンジから中立レンジへの切り替え操作の後に中立レンジから走行レンジへの切り替え操作が行われた場合に、前記第1態様よりも制限が強い第2態様のスロットル閉じを実行するスロットル閉じ制御手段とを含む、車両用制御装置。
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