JP6742214B2 - 静電チャックプレートの給電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、静電チャックプレートの給電装置に関する。
従来、半導体ウエーハ等の被加工物をCVD装置や研削装置、レーザー加工装置、バイト切削装置といった各種加工装置を用いて加工する際に、被加工物に保護部材を取り付け、被加工物の保護部材の取り付け面を保護したり、被加工物の破損を防いだりする技術が知られている。一般に、保護部材は、例えばバックグラインドテープやダイシングテープ等の粘着テープ、またはワックス等により貼着されるガラスやセラミックスといった硬質基板等が用いられる。このように、被加工物に保護部材を粘着剤により貼着する場合、保護部材の被加工物への貼着や剥離に手間がかかる。また、保護部材の一部が使い捨てになる場合がある。
粘着剤を用いない保護部材としては、静電チャックプレートやバキュームチャックプレートがある。例えば、特許文献1には、電極部が埋設された平坦な電気絶縁層を表面に備えるプレート本体を備えた静電支持プレートが開示されている。この静電支持プレートは、電気絶縁層上に被加工物(ウエーハ)を載置して、電気絶縁層の上面に露出した基材の接続部から第1の電荷を被加工物へと供給すると共に、プレート本体の下面に露出した電極部の接続部へと第2の電荷を供給する。これにより、被加工物と電気絶縁層との間に静電気力が発生し、被加工物が静電支持プレートに吸着される。
特開2016−051836号公報
上記特許文献1に記載の静電支持プレートは、プレートの上面すなわち被加工物を保持する保持面や、プレートの下面に給電装置から電圧が印加される電極端子部が形成されている。しかしながら、保持面をできる限り広く使用することや、保持面の平坦度を高くすること等を目的として、電極端子部を静電チャックプレートの側面に形成したい場合がある。しかしながら、静電チャックプレートは、例えば数百μm程度の厚みに形成された薄いプレート状の部材であるため、側面に形成された電極端子部も比較的小さくなり、給電装置と電極端子部との接続が容易ではないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、静電チャックプレートの側面に形成された電極端子部に、より容易かつ適切に給電部を接続し、静電チャックプレートの給電または除電をより適正に行うことが可能な給電装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、保持面側に形成された一対の電極と接続して側面側で露出する一対の電極端子部を備える双極型静電チャックプレートに電圧を印加する静電チャックプレートの給電装置であって、該静電チャックプレートを載置する載置面を備えるベース部と、導電性の一対のニードルと、内部に該ニードルの根本及びバネを収容し該ニードルを該バネで付勢しつつ支持するニードル支持部と、を有し、該載置面と略平行に先端を突出させた該ニードルで該ベース部に載置した該静電チャックプレートの該電極端子部に接触する給電部と、該給電部に印加する電圧を制御する電源部と、該ベース部に支持される該静電チャックプレートを該給電部に対応する位置に位置付ける位置付けユニットと、を備え、該電源部は、該一対のニードルに対して正負の組合せで電圧を供給する事を特徴とする。
また、該位置付けユニットは、該給電部の該バネが収縮するが全圧縮しない程度の力で該静電チャックプレートを該ニードルに押圧することが好ましい。
本発明にかかる静電チャックプレートの給電装置は、静電チャックプレートの側面に形成された電極端子部に、より容易かつ適切に給電部を接続し、静電チャックプレートの給電または除電をより適正に行うことが可能となるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る静電チャックプレートを示す斜視図である。 図2は、図1の静電チャックプレートを示す平面図である。 図3は、図2中のII−II線に沿う断面図である。 図4は、図1から図3に示された静電チャックプレート1により保持される被加工物としてのウエーハWを示す斜視図である。 図5は、実施形態にかかる給電装置を示す斜視図である。 図6は、給電装置に静電チャックプレートを載置した状態を示す部分断面図である。 図7は、給電装置の給電部に静電チャックプレートを接続した状態を示す部分断面図である。 図8は、給電部を示す拡大部分断面図である。 図9は、給電装置の給電部および電源部の構成を模式的に示した模式図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
本発明の実施形態にかかる静電チャックプレートの給電装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る給電装置により電圧が印加される静電チャックプレート1を示す斜視図であり、図2は、図1の静電チャックプレート1を示す平面図であり、図3は、図2中のII−II線に沿う断面図である。図4は、図1から図3に示された静電チャックプレート1により保持される被加工物としてのウエーハWを示す斜視図である。図5は、実施形態にかかる給電装置100を示す斜視図である。
静電チャックプレート1は、板状の基板2の主面2a(図3参照)側に設定された一対の櫛歯電極3で、図4に示すウエーハW(被加工物)を保持する双極型の静電チャックプレートである。ウエーハWは、本実施形態ではシリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。ウエーハWは、図4に示すように、表面WSの交差する複数の分割予定ラインSによって区画された各領域にデバイスDが形成されている。デバイスDとして、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems:微少電気機械システム)等が、各領域に形成される。本実施形態に係る静電チャックプレート1は、ウエーハWを複数の分割予定ラインSに沿って複数のデバイスチップに分割するダイシング加工工程を実施する際に、各工程においてウエーハWを支持する支持部材として用いられる。
実施形態に係る静電チャックプレート1は、図1および図2に示すように、円盤状に形成されている。静電チャックプレート1は、四角形状に形成されてもよい。静電チャックプレート1は、図3に示すように、上記基板2と、上記一対の櫛歯電極(電極回路)3を含み、基板2の主面2a側および主面2aと反対側の裏面2b側に被膜された金属層4と、基板2の表面(主面2a、裏面2b)に被膜された内側絶縁層5aおよび金属層4上に被膜された外側絶縁層(保持面絶縁層)5bを含む絶縁層5と、一対の櫛歯電極3に接続される電極端子部6とを備える。なお、図2においては、説明の簡略化のため、外側絶縁層5aの記載を省略している。
基板2は、シリコン、ガラス、石英、またはセラミックスで形成された比較的硬質の板状の基板である。本実施形態では、基板2は、円盤状に形成される。なお、基板2は、平板上に形成されてもよい。基板2は、例えば径が300mm程度であり、基板2は、例えば厚さが100μm〜800μm程度である。
金属層4は、内側絶縁層5a上に被膜された金属材料からなる被膜層である。本実施形態において、金属層4は、金属箔を施したポリイミドフィルム(例えば、宇部エクシモ株式会社製の銅箔ポリイミドフィルム)を用いて形成される。これにより、金属層4は、基板2の表面(主面2a、裏面2b)に沿って平坦に形成される。基板2の主面2a側における金属層4は、例えばレーザーアブレーションによりパターニング除去されて一対の櫛歯電極3を構成している。また、金属層4は、図3に示すように、基板2の側面2cの一部にも被膜されており、側面2cに被膜された金属層4は、電極端子部6を形成する。なお、金属層4は、金属材料からなる被膜であれば、金属箔を施したポリイミドフィルムに限られない。金属層4は、例えば、スパッタリングにより被膜されるものであってもよい。また、金属材料からなる半田材等をスクリーン印刷又はインクジェット方式の印刷によって内側絶縁層5上に被膜することにより、基板2の裏面2a側の金属層4、基板2の主面2a側の一対の櫛歯電極3、及び電極端子部6を形成してもよい。また、一対の櫛歯電極3は、金属層4にフォトエッチングを施すことで形成されてもよい。
一対の櫛歯電極3は、正極電極31および負極電極32を備える。正極電極31は、図2に示すように、基板2の主面2aに沿って一方向に真っ直ぐ延びる複数の枝部311と、基板2の外縁部に沿って延びる幹部312とを有する。複数の枝部311は、基板2の電極端子部6が形成された外縁部2d側から対向する外縁部2e側に向けて、互いに隙間を空けて並列して配置される。各枝部311は、一方の端部において幹部312に連結される。各枝部311は、図2に示すように、櫛歯状に形成されており、電極の太さが異なる太幅領域311aと細幅領域311bが、延在方向に一定の間隔を空けながら交互に形成される。本実施形態において、太幅領域311aは、細幅領域311bから円形に膨らんだ形状となっている。
負極電極32は、図2に示すように、基板2の主面2aに沿って一方向に真っ直ぐ延びる複数の枝部321と、基板2の外縁部に沿って延びる幹部322とを有する。複数の枝部321は、基板2の外縁部2d側から外縁部2e側に向けて、互いに隙間を空けて並列して配置される。各枝部321は、一方の端部(正極電極31の幹部312とは反対側の端部)において幹部322に連結される。各枝部321は、図2に示すように、櫛歯状に形成されており、電極の太さが異なる太幅領域321aと細幅領域321bが、延在方向に一定の間隔を空けながら交互に形成される。本実施形態において、太幅領域311aは、細幅領域311bから円形に膨らんだ形状となっている。
正極電極31と負極電極32とは、図2に示すように、枝部311、321が互い違いに入り組みつつ、間隔を空けて設定される。すなわち、正極電極31と負極電極32とは、基板2の電極端子部6が形成された外縁部2d側から、外縁部2dと基板2の軸中心を挟んで対向する外縁部2e側に向けて、正極電極31の枝部311と負極電極32の枝部321とが順番に、互いに間隔を空けながら並列に配置される。
また、図2に示すように、一方の櫛歯電極3の太幅領域311a、321aの両隣には、他方の櫛歯電極3の細幅領域311b、321bが配置される。すなわち、正極電極31の互いに隣り合う2本の枝部311の細幅領域311b同士の間に、負極電極32の枝部321の太幅領域321aが配置される。また、負極電極32の互いに隣り合う2本の枝部321の細幅領域321b同士の間に、正極電極31の枝部311の太幅領域311aが配置される。これにより、正極電極31の枝部311と負極電極32の枝部321との間隔をより詰めて配置することができる。
絶縁層5は、基板2の周囲において金属層4(一対の櫛歯電極3)を覆う絶縁被膜である。絶縁層5は、例えばポリイミド樹脂により形成される。絶縁層5は、図3に示すように、基板2の主面2a、裏面2bおよび側面2cの一部に被膜された内側絶縁層5aと、電極端子部6を除く金属層4(一対の櫛歯電極3)上に被膜された外側絶縁層(保持面絶縁層)5bとを備える。外側絶縁層5bは、ウエーハWを保持する保持面5cを形成する。本実施形態において、内側絶縁層5aおよび外側絶縁層5bは、基板2の表面(主面2aまたは裏面2b)に沿って平坦に形成される。
電極端子部6は、図1および図3に示すように、基板2の側面2cに形成されている。電極端子部6は、正極電極端子部6aと、負極電極端子部6bとを備える。正極電極端子部6aと、負極電極端子部6bとは、互いに近接して基板2の側面2cに配置される。図2に示すように、正極電極端子部6aは、正極電極31の幹部312に接続され、負極電極端子部6bは、負極電極32の幹部322に接続される。
静電チャックプレート1によりウエーハWを保持する際には、まず、外側絶縁層5bの保持面5c上にウエーハWを載置する。そして、給電装置100から正極電極端子部6aを介して正極電極31にプラスの電圧が印加されると共に、負極電極端子部6bを介して負極電極32にマイナスの電圧が印加されると、正極電極31および負極電極32とウエーハWとの間で正負の電荷が引き寄せられ、静電気力(グラジエント力)が発生する。この静電気力により、ウエーハWが静電チャックプレート1に吸引される。なお、実施形態において、給電装置100から電極端子部6を介して一対の櫛歯電極3に印加される電圧は、1000V以上でかつ2000V以下であるのが望ましい。
静電チャックプレート1は、一対の櫛歯電極3を構成する正極電極31の枝部311が太幅領域311aと細幅領域311bとを有し、一対の櫛歯電極3を構成する負極電極32の枝部321が太幅領域321aと細幅領域321bとを有する。これにより、各枝部311、321が太幅から細幅に変化する領域に集中的に電荷が蓄積する。この結果、各枝部311、321が太幅から細幅に変化する領域に強い静電気力(グラジエント力)が発生し、ウエーハWを吸引する吸引力をより向上させることができる。また、一対の櫛歯電極3への給電を停止しても、一旦発生した電荷をより長い時間を維持することができ、給電停止後にも静電チェックプレート1による吸引力を維持することが可能となる。また、一方の櫛歯電極3の太幅領域311a、321aの両隣に他方の櫛歯電極3の細幅領域311b、321bが配置される。これにより、正極電極31の枝部311と負極電極32の枝部321との間隔をより詰めて配置することができるため、静電チャックプレート1の吸引力をより向上させることが可能となる。
次に、実施形態にかかる給電装置100を図面に基づいて説明する。図6は、給電装置100に静電チャックプレート1を載置した状態を示す部分断面図であり、図7は、給電装置100の給電部120に静電チャックプレート1を接続した状態を示す部分断面図である。図8は、給電部120を示す拡大部分断面図である。図9は、給電装置100の給電部120および電源部130の構成を模式的に示した模式図である。
給電装置100は、保持面5c側に形成された一対の櫛歯電極3と接続されると共に、側面2c側で外部に露出する一対の電極端子部6を備える双極型の上記静電チャックプレート1に電圧を印加する給電装置である。給電装置100は、図5に示すように、ベース部110と、給電部120と、電源部130(図9参照)と、位置付けユニット140とを備える。
ベース部110は、図5に示すように、本実施形態では、四角形状の筐体として形成される。ベース部110は、円形状の筐体として形成されてもよい。ベース部110は、静電チャックプレート1を載置する載置面110aを備える。また、ベース部110は、その内部に電源部130を収納している。
給電部120は、ベース部110の載置面110aに載置された静電チャックプレート1の正極電極端子部6a、および負極電極端子部6bに接続され、電源部130からの電圧を静電チャックプレート1へと印加する。給電部120は、図5に示すように、ベース部110の一つの外縁部の近傍に配置される。給電部120は、導電性の一対のニードル121、122と、一対のニードル121、122を支持する導電性の一対のニードル支持部123、124と、ニードル支持部123、124が固定される固定部125とを備えている。
一対のニードル121、122は、コンタクトプローブ型の接触端子であり、金属により形成される。本実施形態では、一対のニードル121、122は、表面に金めっきが施されたニッケル合金により形成される。一対のニードル121、122は、径が0.9mm〜1.5mm程度であり、正極電極端子部6a、および負極電極端子部6bに良好に接触させることができる。図9に示すように、本実施形態において、ニードル121は、静電チャックプレート1の正極電極端子6aに接続され、ニードル122は、負極電極端子6bに接続される。
一対のニードル121、122は、図6および図7に示すように、固定部125側からベース部110の中心側に向けて、ベース部110の載置面110aと略平行に延びる。すなわち、ニードル121、122は、固定部125側からベース部110の載置面110aと略平行に先端(接触端)121a、122aが突出する。ニードル121の先端21aは、図8に示すように、基端121b側に向けて逆円錐状に窪んでいる。また、ニードル122の先端122aは、図8に示すように、基端122b側に向けて逆円錐状に窪んでいる。ただし、ニードル121、122の先端121a、122aの形状は、三角錐、円錐、王冠型等、如何なる形状であってもよい。
一対のニードル支持部123、124は、リセプタクル型の円筒状の支持部材であり、金属により形成される。本実施形態では、一対のニードル支持部123、124は、表面に金めっきが施されたニッケル合金により形成される。一対のニードル支持部123、124は、図8に示すように、一端側で固定部125に固定されている。一対のニードル支持部123、124は、静電チャックプレート1の正極電極端子部6aと負極電極端子部6bとの間隔と概ね同一の間隔を空けて配置される。本実施形態において、一対のニードル支持部123、124は、図9に示すように、電源部130に接続可能とされており、一対のニードル支持部123、124には、電源部130からの直流電圧が印加される。
ニードル支持部123は、図8に示すように、固定部125とは反対側の他端で開口すると共に内部を軸方向に延びる収容部123aを有している。収容部123a内には、ニードル121がその基端(根本)121b側から軸方向に移動自在に嵌め込まれる。また、ニードル支持部123の収容部123a内には、ニードル121を固定部125とは反対側に向けて付勢するバネ(コイルバネ)151が収容されている。これにより、ニードル121は、ニードル支持部123により、バネ151で固定部125とは反対側に付勢されながら、軸方向に移動自在に支持される。なお、図8に示す例においては、バネ151がニードル121の基端121bとニードル支持部123の収容部123aの底部との間に配置されているが、バネ151は、ニードル121を固定部125とは反対側に向けて付勢するものでさえあれば、収容部123a内のいかなる位置に配置されてもよい。
ニードル支持部124は、図8に示すように、固定部125とは反対側の他端で開口すると共に内部を軸方向に延びる収容部124aを有している。収容部124a内には、ニードル122がその基端(根本)122b側から軸方向に移動自在に嵌め込まれる。また、ニードル支持部124の収容部124a内には、ニードル122を固定部125とは反対側に向けて付勢するバネ(コイルバネ)152が収容されている。これにより、ニードル122は、ニードル支持部124により、バネ152で固定部125とは反対側に付勢されながら、軸方向に移動自在に支持される。なお、図8に示す例においては、バネ152がニードル122の基端122bとニードル支持部124の収容部124aの底部との間に配置されているが、バネ152は、ニードル122を固定部125とは反対側に向けて付勢するものでさえあれば、収容部124a内のいかなる位置に配置されてもよい。なお、バネ151、152は、コイルバネに限られず、板バネや皿バネであってもよい。
電源部130は、給電部120のニードル支持部123、124を介して一対のニードル121、122にプラスの直流電圧V(+)またはマイナスの直流電圧V(−)を印加する電源供給源である。電源部130は、給電部120に印加する直流電圧を制御する。すなわち、電源部130は、ニードル支持部123、124を介して、一対のニードル121、122に対して正負の組合せで電圧を供給(印加)することができる。電源部130は、ベース部110の内部に収容されている。
電源部130は、図9に示すように、第1電源部131および第2電源部132と、第1電源部131に接続されたスイッチング素子SW1と、第2電源部132に接続されたスイッチング素子SW2と、第1電源部131および第2電源部132との間に配置されるキャパシタンス測定回路133と、給電部120に印加する電圧の正負の切替を指示可能な給電指示スイッチ134、および除電指示スイッチ135(図5参照)と、電源部130の全体の動作を制御する制御部136とを備える。
第1電源部131および第2電源部132は、出力電圧をプラスの直流電圧V(+)からマイナスの直流電圧V(−)まで可変な直流電源装置である。本実施形態において、第1電源部131の負極は、基準電位源に接続されており、第2電源部132の正極は、基準電位源に接続されている。
スイッチング素子SW1は、第1電源部131の正極側とニードル支持部123との接続と接続の解除とが可能なオンオフ切替スイッチである。スイッチング素子SW2は、第2電源部132の負極側とニードル支持部124との接続と接続の解除とが可能なオンオフ切替スイッチである。スイッチング素子SW1、SW2は、制御部136によりオンオフ制御される。
キャパシタンス測定回路133は、第1電源部131と第2電源部132との間のいずれかに配置された図示しないコンデンサに蓄えられた電荷の値を測定する回路である。制御部136は、キャパシタンス測定回路133の測定結果、すなわち図示しないコンデンサに蓄えられた電荷の値に基づいて、給電部120の一対のニードル121、122が静電チャックプレート1の電極端子部6に接触しているか否かを判定する。なお、キャパシタンス測定回路133は、電源部130から省略されてもよい。
給電指示スイッチ134、および除電指示スイッチ135は、図5に示すように、ベース部110の載置面110aに設けられたプッシュ式のスイッチである。給電指示スイッチ134、および除電指示スイッチ135は、制御部136に接続されている。給電指示スイッチ134は、オペレーターによりオンされると、静電チャックプレート1へと給電を行う給電指示信号を制御部136に出力する。除電指示スイッチ135は、オペレーターによりオンされると、静電チャックプレート1から除電を行う除電指示信号を制御部136に出力する。
制御部136は、給電指示スイッチ134からの給電指示信号、除電指示スイッチ135から除電指示信号、およびキャパシタンス測定回路133の測定結果に基づいて、第1電源部131、第2電源部132の出力電圧を制御すると共にスイッチング素子SW1、SW2をオンオフ制御する。制御部136による第1電源部131、第2電源部132、およびスイッチング素子SW1、SW2の制御については、後述する。
位置付けユニット140は、ベース部110に支持される静電チャックプレート1を給電部120に対応する位置に位置づける。位置付けユニット140は、図5に示すように、給電部120と対向して、ベース部110の一つの外縁部の近傍に設けられる。位置付けユニット140は、ベース部110の載置面110a上に載置された静電チャックプレート1を給電部120側へと押圧する押圧部141と、押圧部141を摺動自在に支持する支持部142とを有する。
押圧部141は、本実施形態では、図5に示すように、円盤状に形成された静電チャックプレート1の側面(基板2の側面2c)に沿って湾曲する押圧面141aを有する。これにより、押圧部141によって静電チャックプレート1を給電部120側に向けて安定に押圧することができる。なお、静電チャックプレート1が平板状に形成されるものである場合、押圧面141aは、静電チャックプレート1の側面に沿って垂直な面に形成されればよい。押圧部141は、所定距離だけ給電部120側に移動できるように支持部142に支持されている。
次に、上述のように構成された給電装置100により静電チャックプレート1への給電を行う際の手順および給電装置100の動作について説明する。給電装置100から静電チャックプレート1に給電を行う際には、まず、オペレーターの手動により、静電チャックプレート1の裏面2b側の面をベース部110の載置面110a上に載置する。この際、図5および図6に示すように、位置付けユニット140の押圧部141の押圧面141aに静電チャックプレート1の側面2cを当接させる。また、静電チャックプレート1の正極給電端子6a、負極給電端子6bが給電部120のニードル121、122に正対して向かい合うように、静電チャックプレート1の回転角度を位置決めする。
静電チャックプレート1の回転角度の位置決めには、種々の手法が考えられる。例えば、正極給電端子6a、負極給電端子6bが給電部120のニードル121、122に正対して向かい合う位置に対応付けて、載置面110aに目印を設けておいてもよい。また、ベース部110の載置面110aにターンテーブルを設けておき、当該ターンテーブル上に静電チャックプレート1を載置し、正極給電端子6a、負極給電端子6bがニードル121、122に正対して向かい合う位置となるようにターンテーブルを回転させてもよい。また、ロボットアーム等を用いた自動制御によって、静電チャックプレート1が予め定められた向き(正極給電端子6a、負極給電端子6bがニードル121、122に正対して向かい合う向き)でベース部110の載置面110a上に載置されるものとしてもよい。
次に、オペレーターの手動により、またはロボットアーム等を用いて自動的に、位置付けユニット140の押圧部141を給電部120側(図5および図6に示す実線矢印方向)に移動させる。その結果、図7に示すように、静電チャックプレート1が位置付けユニット140の押圧部141によって給電部120側へと押圧され、正極電極端子部6aが給電部120のニードル121に接触すると共に、負極電極端子部6bが給電部120のニードル122に接触する。
上述したように、ニードル121とニードル支持部123との間には、バネ151が配置され、ニードル122とニードル支持部124との間には、バネ152が配置されている。これにより、静電チャックプレート1とニードル121、122とが接触する際の衝撃をバネ151、152によって緩和することができる。従って、ニードル121、122をより良好に保護することができる。また、本実施形態において、押圧部141は、バネ151、152が収縮するが全圧縮しない程度の力で、静電チャックプレート1をニードル121、122側へと押圧する。すなわち、正極電極端子部6aがニードル121に接触すると共に負極電極端子部6bがニードル122に接触してからの押圧部141の給電部120側への最大移動距離は、バネ151、152の最大収縮量よりも小さいものとされる。これにより、ニードル121、122をより確実に保護することが可能となる。
次に、図7に示すように、ウエーハWを静電チャックプレート1の保持面5c上に載置する。なお、静電チャックプレート1を給電装置100のベース部110に載置する前に、ウエーハWを静電チャックプレート1の保持面5c上に予め載置しておいてもよい。そして、オペレーターの手動により、給電指示スイッチ134をオンする。これにより、給電指示スイッチ134から電源部130の制御部136へと給電指示信号が出力される。制御部136は、給電指示スイッチ134から給電指示信号が入力されると、電源部130から静電チャックプレート1への給電を開始する。制御部136は、まず、スイッチング素子SW1、SW2をオンし、キャパシタンス測定回路133の測定結果に基づいて、正極電極端子部6aがニードル121に接触すると共に負極電極端子部6bがニードル122に接触しているかを確認する。
制御部136は、正極電極端子部6aがニードル121に接触すると共に負極電極端子部6bがニードル122に接触していることを確認すると、プラスの直流電圧V(+)を出力するように第1電源部131を制御し、マイナスの直流電圧V(−)を出力するように第2電源部132を制御する。これにより、第1電源部131からのプラスの直流電圧V(+)が給電部120のニードル支持部123およびニードル121を介して静電チャックプレート1の正極電極端子部6aへと印加されると共に、第2電源部132からのマイナスの直流電圧V(−)が給電部120のニードル支持部124およびニードル122を介して静電チャックプレート1の負極電極端子部6bへと印加される。この結果、正極電極31および負極電極32とウエーハWとの間で正負の電荷が引き寄せられ、静電気力(グラジエント力)が発生し、ウエーハWが静電チャックプレート1により吸引される。制御部136は、電源部130から静電チャックプレート1への給電を所定時間に渡って行う。
電源部130から静電チャックプレート1への給電が所定時間に行われ、正極電極31および負極電極32とウエーハWとの間で正負の電荷が十分に蓄積されると、制御部136は、電源部130からの給電を停止させる。制御部136は、第1電源部131および第2電源部132による電圧の印加を停止させると共に、スイッチング素子SW1、SW2をオフする。なお、静電チャックプレート1への給電の停止は、例えば給電指示スイッチ134をもう一度プッシュしたときに停止する等、オペレーターの手動により行われてもよい。
その後、オペレーターの手動により、またはロボットアーム等を用いて自動的に、押圧部141を給電部120と反対側(支持部142側)へと移動させる。これにより、押圧部141による静電チャックプレート1の給電部120側への押圧が解除され、静電チャックプレート1およびウエーハWを、ベース部110から手動またはロボットアーム等を用いて自動により搬送することが可能となる。
次に、給電装置100により静電チャックプレート1の除電を行う際の手順および給電装置100の動作について説明する。給電装置100により静電チャックプレート1の除電を行う際には、ウエーハWが保持面5c上に吸引保持された静電チャックプレート1をベース部110の載置面110a上に載置する。そして、位置付けユニット140の押圧部141を給電部120に向けて移動させ、図7に示すように、静電チャックプレート1の正極電極端子部6aと給電部120のニードル121とを接触させると共に、負極電極端子部6bと給電部120のニードル122とを接触させる。
次に、除電指示スイッチ135をオンする。これにより、除電指示スイッチ135から制御部136へと除電指示信号が出力される。制御部136は、除電指示スイッチ135から除電指示信号が入力されると、静電チャックプレート1の除電を開始する。制御部136は、まず、スイッチング素子SW1、SW2をオンし、キャパシタンス測定回路133の測定結果に基づいて、正極電極端子部6aがニードル121に接触すると共に負極電極端子部6bがニードル122に接触しているかを確認する。
制御部136は、正極電極端子部6aがニードル121に接触すると共に負極電極端子部6bがニードル122に接触していることを確認すると、マイナスの直流電圧V(−)を出力するように第1電源部131を制御し、プラスの直流電圧V(+)を出力するように第2電源部132を制御する。これにより、第1電源部131からのマイナスの直流電圧V(−)が給電部120のニードル支持部123およびニードル121を介して静電チャックプレート1の正極電極端子部6aへと印加されると共に、第2電源部132からのプラスの直流電圧V(+)が給電部120のニードル支持部124およびニードル122を介して静電チャックプレート1の負極電極端子部6bへと印加される。この結果、正極電極31および負極電極32とウエーハWとの間に蓄積された電荷が除電され、静電チャックプレート1によるウエーハWの吸引が解除される。
以上説明したように、実施形態にかかる給電装置100は、保持面5c側に形成された一対の櫛歯電極3と接続して側面2c側で露出する一対の電極端子部6を備える双極型の静電チャックプレート1に電圧を印加する静電チャックプレートの給電装置100であって、静電チャックプレート1を載置する載置面110aを備えるベース部110と、導電性の一対のニードル121、122と、内部にニードル121(122)の基端(根本)121b(122b)及びバネ151(152)を収容し、ニードル121(122)をバネ151(152)で付勢しつつ支持するニードル支持部123(124)と、を有し、載置面110aと略平行に先端121a(122a)を突出させたニードル121(122)でベース部110に載置した静電チャックプレート1の電極端子部6に接触する給電部120と、給電部120に印加する電圧を制御する電源部130と、ベース部110に支持される静電チャックプレート1を給電部120に対応する位置に位置付ける位置付けユニット140と、を備え、電源部130は、一対のニードル121、122に対して正負の組合せで電圧を供給する。
これにより、位置付けユニット140によって静電チャックプレート1を給電部120に対応する位置、すなわち電極端子部6がニードル121、122に接触する位置へと移動させることができる。この結果、正極電極端子部6aとニードル121とを、負極電極端子部6bとニードル122とを容易に接触させることができる。また、ニードル121、122の先端121a、122aが載置面110aと略平行に突出するため、静電チャックプレート1の側面2cに形成された電極端子部6とニードル121、122とをより安定に接触させることができる。また、ニードル121とニードル支持部123との間には、バネ151が配置され、ニードル122とニードル支持部124との間には、バネ152が配置されている。これにより、静電チャックプレート1とニードル121、122とが接触する際の衝撃をバネ151、152によって緩和することができる。その結果、ニードル121、122をより良好に保護することができる。そして、電源部130が、一対のニードル121、122に対して正負の組合せで電圧を供給する(ニードル121、122の一方にプラスの直流電圧V(+)を印加すると共に、他方にマイナスの直流電圧V(−)を印加する)。それにより、ニードル121、122を介して静電チャックプレート1の正極電極端子部6a、負極電極端子部6bへと正負の電圧を切り替えて印加し、静電チャックプレート1への給電や除電を行うことができる。従って、実施形態にかかる静電チャックプレート1の給電装置100によれば、静電チャックプレート1の側面2cに形成された電極端子部6に、より容易かつ適切に給電部120を接続し、静電チャックプレート1の給電または除電をより適正に行うことが可能となる。
また、位置付けユニット140は、給電部120のバネ151、152が収縮するが全圧縮しない程度の力で、静電チャックプレート1をニードル121、122に押圧する。これにより、静電チャックプレート1とニードル121、122とが接触する際の衝撃をバネ151、152よって確実に緩和することができる。従って、ニードル121、122をより確実に保護することが可能となる。
上述したように、静電チャックプレート1は、給電停止後にもウエーハWを吸引する吸引力を良好に維持することができる。すなわち、ウエーハWにダイシング加工やレーザー光線により内部に改質層を形成するレーザー加工、表面を研削して薄化する研削加工等を施す各工程において用いられる各装置に給電装置を設ける必要がなく、また、ウエーハWの搬送時にも給電を行う必要がない。本実施形態にかかる給電装置100は、このように、給電停止後にもウエーハWを吸引する吸引力を良好に維持可能な静電チャックプレート1の給電および除電に好適である。ただし、給電装置100の給電(除電)対象となる静電チャックプレートは、側面に正極電極端子部、負極電極端子部が近接して形成されるものでさえあれば、図1から図3に示す静電チャックプレート1に限られない。
また、本実施形態では、位置付けユニット140の押圧部141をオペレーターによる手動により、またはロボットアーム等を用いて自動的に移動させるものとしたが、位置付けユニット140の構成および動作は、これに限られない。例えば、位置付けユニット140は、電動モータ等の駆動源および当該駆動源からの力を押圧部141に伝達する伝達機構を有する駆動部を含み、電源部130の制御部136により駆動制御されるものであってもよい。この場合、例えば、オペレーターが給電指示スイッチ134または除電指示スイッチ135をオンしたときに、押圧部141が給電部120側へと移動するように、制御部136が駆動部を駆動制御してもよい。また、静電チャックプレート1の給電または除電が完了したタイミングで、押圧部141が給電部120と反対側へと移動するように、制御部136が駆動部を駆動制御してもよい。
また、給電装置100は、静電チャックプレート1を位置付けユニット140側、すなわち給電部120から離間させる側へと押圧可能な図示しない離間押圧ユニットを有してもよい。離間押圧ユニットは、例えば給電部120の両側方に設けることができる。離間押圧ユニットは、例えば、静電チャックプレート1の基板2の側面2cに反って湾曲する押圧面を有し、位置付けユニット140側へと移動自在な押圧部を備えるものとすることができる。それにより、位置付けユニット140による給電部120側への押圧が解除された静電チャックプレート1を、離間押圧ユニットの押圧部により押圧して位置付けユニット140側へと移動させ、静電チャックプレート1を一対のニードル121、122から離間させることができる。静電チャックプレート1を一対のニードル121、122から手動により離間させる場合に比べて、一対のニードル121、122をより良好に保護することが可能となる。なお、離間押圧ユニットの押圧部は、オペレーターの手動により移動するものであってもよいし、ロボットアーム等を用いて自動的に移動するものであってもよい。また、離間押圧ユニット自体に押圧部を移動させる駆動機構を設け、当該駆動機構を制御部136によって駆動制御してもよい。
1 静電チャックプレート
2 基板
2a 主面
2b 裏面
2c 側面
2d,2e 外縁部
3 櫛歯電極
31 正極電極
311,321 枝部
311a,321a 太幅領域
311b,321b 細幅領域
312,322 幹部
32 負極電極
4 金属層
5 絶縁層
5a 内側絶縁層
5b 外側絶縁層
5c 保持面
6 電極端子部
6a 正極電極端子部
6b 負極電極端子部
100 給電装置
110 ベース部
110a 載置面
120 給電部
121,122 ニードル
121a,122a 先端
121b,122b 基端
123,124 ニードル支持部
123a,124a 収容部
125 固定部
130 電源部
131 第1電源部
132 第2電源部
133 キャパシタンス測定回路
134 給電指示スイッチ
135 除電指示スイッチ
136 制御部
140 位置付けユニット
141 押圧部
141a 押圧面
142 支持部
151,152 バネ

Claims (2)

  1. 保持面側に形成された一対の電極と接続して側面側で露出する一対の電極端子部を備える双極型静電チャックプレートに電圧を印加する静電チャックプレートの給電装置であって、
    該静電チャックプレートを載置する載置面を備えるベース部と、
    導電性の一対のニードルと、内部に該ニードルの根本及びバネを収容し該ニードルを該バネで付勢しつつ支持するニードル支持部と、を有し、該載置面と略平行に先端を突出させた該ニードルで該ベース部に載置した該静電チャックプレートの該電極端子部に接触する給電部と、
    該給電部に印加する電圧を制御する電源部と、
    該ベース部に支持される該静電チャックプレートを該給電部に対応する位置に位置付ける位置付けユニットと、を備え、
    該電源部は、該一対のニードルに対して正負の組合せで電圧を供給する事を特徴とする静電チャックプレートの給電装置。
  2. 該位置付けユニットは、該給電部の該バネが収縮するが全圧縮しない程度の力で該静電チャックプレートを該ニードルに押圧することを特徴とする請求項1の静電チャックプレートの給電装置。
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