JP6740054B2 - 車両表示装置 - Google Patents

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本発明は、車両表示装置に関する。
従来の車両表示装置に適用される加飾板として、例えば、特許文献1には、透光性材質からなり表示意匠が形成された基板と、該基板の前面および表示意匠の前面を除いた部分に基板側から順番に積層されたプライマ層、及び、金属被膜とから構成された車両用計器の装飾部材が開示されている。
特開2007−232403号公報
ところで、従来の車両表示装置は、例えば、車両内のインストルメントパネル等の設置部材に設置されるが、当該設置部材等の車内内装との統一感の創出の点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、車内内装との統一感を創出することができる車両表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両表示装置は、設置部材において目視位置側の表面に加飾が設けられた設置側加飾領域と隣接して設けられる筐体と、前記筐体に設けられ、前記目視位置側の表面に加飾が設けられた表示側加飾領域を含み、当該表示側加飾領域内に前記筐体内の光源からの光を前記目視位置側に透過し当該光源の点灯、消灯に応じて表示、非表示が切り替えられる光透過図柄が設けられた加飾板と、前記加飾板の前記目視位置側の少なくとも一部を覆い、光を透過する光透過保護部材とを備え、前記加飾板は、前記表示側加飾領域に前記設置側加飾領域の加飾と同基調のテクスチャの加飾を形成する加飾印刷体が設けられ、前記表示側加飾領域は、指針の回動軸を中心とした円形状の領域であり当該指針で指し示される指標部を構成する円弧の内側の領域である第1加飾領域、指針の回動軸を中心とした円形状の領域であり当該指針で指し示される指標部を構成する円弧の内側の領域である第2加飾領域、及び、前記第1加飾領域と前記第2加飾領域との間に位置する領域である第3加飾領域が設けられ、前記第1加飾領域、及び、前記第2加飾領域は、前記目視位置側が前記光透過保護部材に覆われた保護領域を構成する一方、前記第3加飾領域は、前記目視位置側が前記光透過保護部材から露出した露出領域を構成することを特徴とする。
また、上記車両表示装置では、前記表示側加飾領域の端部の少なくとも一部を前記目視位置側から覆い隠す押え部材を備えるものとすることができる。
また、上記車両表示装置では、前記加飾板の前記目視位置側の少なくとも一部を覆い、光を透過する光透過保護部材を備え、前記表示側加飾領域は、前記目視位置側が前記光透過保護部材から露出した露出領域を含むものとすることができる。
また、上記車両表示装置では、前記表示側加飾領域は、曲面状に形成された前記設置側加飾領域と連続する面として仮想される仮想面上に位置する仮想連続領域を含むものとすることができる。
また、上記車両表示装置では、前記加飾板は、前記目視位置に最も近く位置し、かつ、光を透過する層であって、前記光透過図柄が形成された透過表示範囲内の領域、及び、当該透過表示範囲外の領域の双方に渡って共通の色基調で形成された層を含むものとすることができる。
上記目的を達成するために、本発明に係る加飾板は、設置部材において目視位置側の表面に加飾が設けられた設置側加飾領域と隣接して設けられ、前記目視位置側の表面に加飾が設けられた表示側加飾領域を含み、前記表示側加飾領域は、光源からの光を前記目視位置側に透過し当該光源の点灯、消灯に応じて表示、非表示が切り替えられる光透過図柄が設けられると共に、前記設置側加飾領域の加飾と同基調のテクスチャの加飾を形成する加飾印刷体が設けられることを特徴とする。
本発明に係る車両表示装置は、表示側加飾領域に光透過図柄が設けられると共に、設置部材の設置側加飾領域の加飾と同基調のテクスチャの加飾を形成する加飾印刷体が設けられるので、車内内装との統一感を創出することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る車両表示装置の概略構成を示す正面図である。 図2は、実施形態に係る車両表示装置の概略構成を示す模式的な斜視図である。 図3は、実施形態に係る車両表示装置の光透過図柄を表す部分正面図である。 図4は、実施形態に係る車両表示装置の光透過図柄の一部を拡大して表した部分正面図である。 図5は、実施形態に係る車両表示装置の文字板の層構成を説明する模式的な部分断面図である。 図6は、実施形態に係る車両表示装置の文字板における仮想連続領域について説明する模式図である。 図7は、変形例に係る車両表示装置の文字板の層構成を説明する模式的な部分断面図である。 図8は、変形例に係る車両表示装置の概略構成を示す模式的な斜視図である。 図9は、変形例に係る車両表示装置の概略構成を示す模式的な斜視図である。 図10は、変形例に係る車両表示装置の概略構成を示す模式的な斜視図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
なお、以下で説明する図4は、図3中に示す囲み線A内を拡大した部分正面図である。図5は、図4中に示すB−B部分断面図である。また、図1、図2、図8、図9、図10は、加飾のテクスチャをわかり易くするため簡略化し強調して図示している。また、図2は、インストルメントパネルや車両表示装置の外形を概略的に図示しており、光透過図柄等の図示を省略している。また、図8、図9は、光透過図柄等の図示を省略している。
[実施形態]
本実施形態に係る加飾板としての加飾文字板(以下、単に「文字板」という。)4は、図1、図2に示すように、車両に搭載される車両表示装置1に適用される。車両表示装置1は、いわゆる車載メータを構成するものであり、例えば、車両のダッシュボード等に設けられた設置部材としてのインストルメントパネルIPに搭載され、車両の運転に供される情報として当該車両に関する種々の情報を表示する。本実施形態の車両表示装置1は、インストルメントパネルIPに設けられる筐体3と、当該筐体3に組み込まれた文字板4とを備え、インストルメントパネルIPと文字板4とに渡って同基調のテクスチャの加飾40a、TEaが施されることで、車内内装との統一感の創出を図ったものである。
なお、図1、図2等に示す車両表示装置1の奥行き方向Xとは、典型的には、この車両表示装置1が適用される車両の前後方向に相当する。また、車両表示装置1の前面側とは、奥行き方向Xにおいて車両の運転席と対面する側であり、典型的には、当該運転席に座った運転者によって視認される側である。さらに言えば、車両表示装置1の奥行き方向Xの前面側は、目視位置EPが位置する側である。ここで、目視位置EPは、典型的には、車両表示装置1が適用される車両におけるいわゆるアイレンジ内に位置するものとして予め想定される。ここで、アイレンジとは、「自動車の運転者アイレンジ」であり、車両に応じて予め定まる運転者の視点が位置する領域に相当する。アイレンジは、典型的には、車両において運転者の目の位置の分布を統計的に表したものであり、例えば、運転者が運転席に座った状態で所定割合(例えば、95%)の運転者の目の位置が含まれる領域に相当する。一方、車両表示装置1の背面側とは、奥行き方向Xにおいて前面側とは反対側であり、典型的には、インストルメントパネルIPの内部に収容される側である。また、車両表示装置1の高さ方向Yとは、典型的には、この車両表示装置1が適用される車両の高さ方向に相当し、例えば、鉛直方向に沿った方向である。車両表示装置1の幅方向Zとは、典型的には、この車両表示装置1が適用される車両の車幅方向に相当する。以下の説明では、車両表示装置1の幅方向Zにおいて、当該車両表示装置1の前面に向かって左側(図1中左側)を幅方向Z左側、向かって右側(図1中右側)を幅方向Z右側という場合がある。また、奥行き方向Xと高さ方向Yと幅方向Zとは、相互に略直交する。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、車両表示装置1がインストルメントパネルIPに組み付けられた状態での方向を表す。
具体的には、車両表示装置1は、表示部2と、筐体3と、文字板4と、押え部材としての見返し部材5と、光透過保護部材としての表ガラス6とを備える。
表示部2は、車両に関する種々の情報を表示するものである。表示部2は、車両表示装置1の各部を収容する筐体3に配置されると共に各種情報の表示面が奥行き方向Xの前面側、すなわち、目視位置EP側に露出する。ここでは、表示部2は、一例として、車両に関する情報として車速を表示する速度計21、走行用動力源の出力回転数を表示する回転計22(一部の文字情報の図示を省略)、文字板4に形成された報知記号71により種々の情報を表示する光透過表示部23等を含んで構成される。表示部2は、幅方向Zに対して、右側に速度計21、左側に回転計22が配置されると共に速度計21と回転計22との間に光透過表示部23が配置される。速度計21、回転計22は、それぞれ車両に関する計測値である車速、出力回転数を指針21a、22bによって指し示す車両用アナログ式計器である。速度計21、回転計22は、筐体3内に設けられた駆動モータが回転駆動することで指針21a、22bが回動し、文字板4に形成された指標部72の所定の位置を指し示し、現在の車速、出力回転数を表示する。光透過表示部23は、筐体3内に配置された光源23a(図5、図7等参照)を備え、文字板4に形成された報知記号71が当該光源23aからの光を目視位置EP側に透過することで種々の情報を表示するものである。光源23aは、例えば、LED(Light Emitting Diode)素子等によって構成されるがこれに限らない。また、光透過表示部23は、光源23aが出射した光を拡散させ報知記号71に導光する種々の光学系を含んで構成されてもよい。光透過表示部23は、光源23aの点灯、消灯に応じて表示、非表示が切り替えられる。すなわち、光透過表示部23は、光源23aが点灯し、文字板4に描かれた報知記号71に対して当該光源23aから光が照射され、当該報知記号71が描かれた部分において当該照射された光が透過されることで、当該種々の報知記号71が表示される。一方、光透過表示部23は、光源23aが消灯されることで、当該種々の報知記号71が非表示とされる。
筐体3は、表示部2等、車両表示装置1の各部を収容するものである。筐体3は、車両に関する種々の情報を表示する表示部2の機能を実現するための各種機能部品が収められた表示器本体を構成する。筐体3は、絶縁性の樹脂材料等によって中空状に構成され、内部の空間部に各種機能部品が設けられる。筐体3は、複数の部材が組み合わせられ、これらによって区画される空間部内に各種機能部品が設けられてもよい。筐体3は、奥行き方向Xの前面側、すなわち、目視位置EP側に文字板4が設けられる。
文字板4は、表示部2によって表示する車両情報に応じた種々の記号、文字、目盛等や種々の装飾等が描かれた板状の部材である。文字板4は、車両表示装置1において、奥行き方向Xの前面側、すなわち、目視位置EP側に露出し運転者を含む乗員の視界にはいりうる部分の化粧部材ともなるものである。文字板4は、筐体3の目視位置EP側に設けられ、奥行き方向Xに対して、筐体3と見返し部材5との間に介在し挟持されて設けられる。文字板4は、種々の記号、文字、目盛等や種々の装飾等が描かれた部分が見返し部材5から目視位置EP側に露出し種々の情報を表示する表示面を構成する。文字板4は、光透過図柄7が設けられる。光透過図柄7は、上述した光透過表示部23の報知記号71を含み、筐体3内に配置された光源23a(図5、図7等参照)からの光を目視位置EP側に透過することで種々の情報を表示し、当該光源23aの点灯、消灯に応じて表示、非表示が切り替えられるものである。光透過図柄7は、車両情報に応じた種々の記号、文字、目盛等や種々の装飾等を含む。より詳細には、光透過図柄7は、上述した報知記号71、指標部72等を含んで構成される。報知記号71は、運転者等に対して種々の情報を報知するための記号である。報知記号71は、例えば、警告記号、シフトポジション記号、方向指示記号等を含んで構成される。警告記号は、いわゆるテルテールともいわれる警告灯である。報知記号71は、運転者等に対して報知すべき警告の内容を表すものであり、当該警告の内容に応じた形状の図形によって構成される。シフトポジション記号は、車両におけるシフトポジションを表すものであり、例えば、「P」、「R」、「N」、「D」、「B」等の文字を表す図形によって構成される。方向指示記号は、車両において方向指示がなされている方向を表すものであり、例えば、幅方向Zの右側を指し示す矢印、幅方向Zの左側を指し示す矢印等の図形によって構成される。報知記号71は、この他、種々の記号を含んで構成されてもよい。指標部72は、上述したように、速度計21、回転計22の指針21a、22bで指し示されるものであり、指針21a、22aの先端の回動軌跡に沿った円弧、当該円弧に沿って等間隔で付された複数の複数の目盛、計測値に関する数字、単位の文字等の図形によって構成される。文字板4は、例えば、少なくとも可視光領域の波長の光を透過し拡散させる光透過性生地のポリカーボネイト製シートの基材4a(図5、図7参照)に、暗色系のインクによって上記報知記号71、指標部72に対応した形状が中抜きされた印刷が施されることで光透過図柄7が形成される。文字板4は、当該中抜きされた光透過図柄7の部分を光が透過することで当該光透過図柄7が表示状態となる。なお、指標部72は、光透過図柄7として構成されるものでなくてもよく、例えば、単純に文字板4を構成する基材4aに印刷されたものでもよいし、画像表示装置等によって画像として表示されるものであってもよい。
そして、本実施形態の文字板4は、目視位置EP側の表面に加飾40aが設けられた表示側加飾領域40を含んで構成される。表示側加飾領域40は、複数設けられ、ここでは、第1加飾領域41、第2加飾領域42、及び、第3加飾領域43の合計3つが設けられる。第1加飾領域41は、文字板4の目視位置EP側の表面において、速度計21を構成する部分に形成される。第1加飾領域41は、指針21aの回動軸を中心とした略正円形状の領域であり、指標部72を構成する円弧の内側の領域である。第2加飾領域42は、文字板4の目視位置EP側の表面において、回転計22を構成する部分に形成される。第2加飾領域42は、指針22aの回動軸を中心とした略正円形状の領域であり、指標部72を構成する円弧の内側の領域である。第3加飾領域43は、文字板4の目視位置EP側の表面において、光透過表示部23を構成する部分に形成される。第3加飾領域43は、幅方向Zに対して第1加飾領域41と第2加飾領域42との間に位置する略台形状の領域である。第1加飾領域41、第2加飾領域42、及び、第3加飾領域43は、それぞれ、その領域内に少なくとも1つの光透過図柄7が設けられている。なお、以下の説明では、第1加飾領域41と第2加飾領域42と第3加飾領域43とが形状、大きさ等が若干異なるものの基本構成が略同様の構成であるので、第1加飾領域41と第2加飾領域42と第3加飾領域43とを特に区別して説明する必要がない場合には単に表示側加飾領域40という。また、表示側加飾領域40における加飾40aについては、後述で詳細に説明する。
見返し部材5は、筐体3の奥行き方向Xの前面側に組み付けられ、文字板4等の周囲を囲って当該文字板4を押える部材である。見返し部材5は、筐体3と同様に絶縁性の樹脂材料等によって構成される。見返し部材5は、筐体3との間に当該文字板4を挟持し保持すると共に、文字板4の光透過図柄7が形成された部分や表示側加飾領域40が形成された部分を目視位置EP側に露出させる。ここでは、見返し部材5は、2つの円筒部51、52を含んで構成される。円筒部51、52は、軸線方向が奥行き方向Xに沿った略円筒形状に形成される。円筒部51、52は、奥行き方向Xに沿って文字板4側から目視位置EP側に突出するように形成されると共に、見返し部材5の一部として相互に連結され一体で形成される。円筒部51は、文字板4において速度計21を構成する部分を囲うように形成される。円筒部52は、文字板4において回転計22を構成する部分を囲うように形成される。そして、見返し部材5は、円筒部51の内周側から文字板4において速度計21を構成する部分、ここでは、光透過図柄7を構成する報知記号71、指標部72や表示側加飾領域40を構成する第1加飾領域41等を含む部分を目視位置EP側に露出させる。同様に、見返し部材5は、円筒部52の内周側から文字板4において回転計22を構成する部分、ここでは、光透過図柄7を構成する報知記号71、指標部72や表示側加飾領域40を構成する第2加飾領域42等を含む部分を目視位置EP側に露出させる。そして、見返し部材5は、円筒部51と円筒部52との間の部分から文字板4において光透過表示部23を構成する部分、ここでは、光透過図柄7を構成する報知記号71や表示側加飾領域40を構成する第3加飾領域43等を含む部分を目視位置EP側に露出させる。
表ガラス6は、文字板4の目視位置EP側の少なくとも一部を覆い、光を透過する光透過保護部材である。ここでは、表ガラス6は、見返し部材5の円筒部51に1つ、円筒部52に1つ、合計2つが設けられる。表ガラス6は、それぞれ略正円板状に形成され、円筒部51、52の内周面に嵌め込まれて組み付けられる。これにより、円筒部51に設けられる表ガラス6は、文字板4において速度計21を構成する部分、ここでは、光透過図柄7を構成する報知記号71、指標部72や表示側加飾領域40を構成する第1加飾領域41等を含む部分を目視位置EP側から覆い保護する。同様に、円筒部52に設けられる表ガラス6は、文字板4において回転計22を構成する部分、ここでは、光透過図柄7を構成する報知記号71、指標部72や表示側加飾領域40を構成する第2加飾領域42等を含む部分を目視位置EP側から覆い保護する。
上記のように構成される車両表示装置1は、インストルメントパネルIPに形成された設置凹部に嵌め込まれ締結部材等を介して固定されると共に、高さ方向Yの上側からカバー部材COが組み付けられる。この場合、本実施形態の車両表示装置1の筐体3は、インストルメントパネルIPにおいて目視位置EP側の表面に加飾TEaが設けられた設置側加飾領域TEと隣接して位置するようにして設けられる。設置側加飾領域TEは、複数設けられ、ここでは、右側加飾領域TE1、及び、左側加飾領域TE2の合計2つが設けられる。右側加飾領域TE1は、インストルメントパネルIPの目視位置EP側の表面において、筐体3の幅方向Zの右側に位置する部分に形成される。左側加飾領域TE2は、インストルメントパネルIPの目視位置EP側の表面において、筐体3の幅方向Zの左側に位置する部分に形成される。右側加飾領域TE1と左側加飾領域TE2とは、高さ方向Yに沿った位置がほぼ同等の位置となるように設けられる。そして、車両表示装置1の筐体3は、インストルメントパネルIPにおいて、幅方向Zに対して右側加飾領域TE1と左側加飾領域TE2との間に位置する設置凹部に設けられ、右側加飾領域TE1、左側加飾領域TE2と幅方向Zに隣接する。なお、以下の説明では、右側加飾領域TE1と左側加飾領域TE2とが形状、大きさ等が若干異なるものの基本構成が略同様の構成であるので、右側加飾領域TE1と左側加飾領域TE2とを特に区別して説明する必要がない場合には単に設置側加飾領域TEという。
そして、本実施形態の文字板4は、図1、図2、図3、図4、図5に示すように、表示側加飾領域40に設置側加飾領域TEの加飾TEaと同基調のテクスチャの加飾40aを形成する加飾印刷体44が設けられることで、車内内装との統一感を創出している。言い換えれば、表示側加飾領域40は、文字板4の目視位置EP側の表面に印刷された加飾印刷体44によって設置側加飾領域TEの加飾TEaと同基調のテクスチャの加飾40aが施されている。
ここで、図5を参照して、文字板4において表示側加飾領域40を構成する部分のより詳細な層構成について説明する。文字板4は、基材4a、第1インク層4b、第2インク層4c、第3インク層4dを含んで構成され、これらが奥行き方向Xに沿って積層された層構造を構成することで表示側加飾領域40が形成される。文字板4は、奥行き方向Xの前面側(目視位置EP側)から背面側に向かって、第3インク層4d、第2インク層4c、基材4a、第1インク層4bの順で積層された構造となっている。
基材4aは、可撓性を有するシート状の部材であり、文字板4のコア層を構成するものである。基材4aは、他の層と比較して、奥行き方向Xの厚みが相対的に厚く、剛性が相対的に高い板状に形成される。基材4aは、上述したように、可視光領域の波長の光を透過し拡散させる光透過性生地のポリカーボネイト製シートによって構成されるものとして説明するがこれに限らず、例えば、アクリル樹脂製シートによって構成されてもよい。
第1インク層4bは、上述した光透過図柄7(ここでは、報知記号71)を形成するインク層である。第1インク層4bは、合成樹脂からなり可視光領域の波長の光を透過しない遮光性の暗色系のインクが基材4aの目視位置EP側とは反対側の面に印刷されることで形成される。この場合、第1インク層4bは、遮光性の暗色系のインクが、光透過図柄7が形成される透過表示範囲7aに対応した形状で中抜きされて印刷されることで、当該光透過図柄7が形成される。第1インク層4bは、当該透過表示範囲7aに対応した形状で中抜きされた部分に、図5に示すように、合成樹脂からなり可視光領域の波長の光を透過する光透過性の無色系のクリアインク、又は、光透過性の暗色系のスモークインクが印刷されてもよいし、当該中抜きされた部分が中抜きされたままであってもよい。上述した光源23aは、例えば、少なくとも各光透過図柄7に対応して1つずつ設けられ、当該光透過図柄7が形成される透過表示範囲7aと目視位置EPとは反対側で対向し当該透過表示範囲7aに光を照射可能な位置に設けられる。
第2インク層4cは、凹凸によって上述した加飾40aを形成するインク層であり、すなわち、加飾印刷体44を構成するインク層である。第2インク層4cは、合成樹脂からなり可視光領域の波長の光を透過する光透過性の無色系のクリアインクが、基材4aの目視位置EP側の面に印刷されることで形成される。この場合、第2インク層4cは、光透過性の無色系のクリアインクが、加飾印刷体44によって形成される加飾40aのテクスチャに対応した形状で凹凸を付されて印刷されることで、当該加飾印刷体44による加飾40aが形成される。
第3インク層4dは、第2インク層4cと共に凹凸によって上述した加飾40aを形成し、かつ、当該加飾40aの色味を調整するインク層であり、すなわち、加飾印刷体44を構成し、かつ、当該加飾40aを含む文字板4の色基調を調整するインク層である。第3インク層4dは、合成樹脂からなり可視光領域の波長の光を透過する光透過性の所望の色基調のインクが、第2インク層4cの目視位置EP側の面に印刷されることで形成される。この場合、第3インク層4dは、光透過性の所望の色基調のインクが、加飾印刷体44によって形成される加飾40aのテクスチャに対応した形状、さらに言えば、上述の第2インク層4cの凹凸の形状に対応した形状で凹凸を付されて印刷されることで当該加飾印刷体44による加飾40aが形成される。この第3インク層4dは、文字板4の目視位置EP側の最表面、すなわち、目視位置EPに最も近い層を構成する層であり、第2インク層4cと比較して十分に薄いインク層として形成される。また、第3インク層4dは、光透過図柄7が形成された透過表示範囲7a内の領域、及び、透過表示範囲7a外の領域(すなわち、非透過表示範囲内の領域)の双方に渡って共通の色基調の共通のインクによって形成される。ここでは、第3インク層4dを構成する共通の色基調のインクとしては、例えば、黒色を基調としたインクが用いられる。
上述した第1インク層4b、第2インク層4c、及び、第3インク層4dの各インク層を形成するインクは、例えば、合成樹脂からなるUV硬化型インクが用いられる。この場合、第1インク層4b、第2インク層4c、及び、第3インク層4dは、インクジェットプリンタを用いて当該UV硬化型インクが基材4a等に印刷されることで形成される。より具体的には、インクジェットプリンタは、搭載されたキャリッジを基材4aに対して縦方向あるいは横方向に相対移動させながら、当該キャリッジから各インク層に対応したUV硬化型インクを、当該各インク層の印刷面に向けて吐出する。次に、インクジェットプリンタは、搭載された紫外線光源を基材4aに対して縦方向あるいは横方向に相対移動させながら、印刷面に着弾したUV硬化型インクに対して、紫外線光源から紫外線領域の波長の光を照射することで当該UV硬化型インクを各インク層で要求される所望の厚さ、形状で硬化させる。インクジェットプリンタは、上記の手順を第1インク層4b、第2インク層4c、第3インク層4d毎に実行することで、当該UV硬化型インクを硬化させた各インク層を印刷、形成する。インクジェットプリンタは、吐出したUV硬化型インクの液滴を印刷面に着弾させた後に硬化するものであるため、所望の形状を形成するために印刷面に対して印刷を行うことで、所望のものに近似した形状が形成されることとなる。また、第2インク層4c、第3インク層4dは、印刷濃度や印刷積層回数が調整され、加飾印刷体44の物理的な凹凸形状が調整されることで所望のテクスチャの加飾40aを表現することができる。
そして、本実施形態の第2インク層4c、第3インク層4dは、上述したように、加飾印刷体44によって形成される所望のテクスチャの加飾40aとして、設置側加飾領域TEの加飾TEaと同基調のテクスチャの加飾40aが形成される。ここで、加飾TEaのテクスチャと加飾40aのテクスチャとが同基調であるという場合、加飾TEaと加飾40aとを視認した際に視覚的に両者を同質のテクスチャ(素材感、質感、手触り感等)であるものと感じることができる程度に同等であればよい。例えば、加飾40aにおいて加飾TEaと同基調のテクスチャを実現するための手法の一例としては、まず、加飾TEaのテクスチャをカメラ等を用いて撮像し、当該撮像した加飾TEaのテクスチャ画像から画像処理によって当該テクスチャの3次元のプロファイル(輪郭)データ、又は、濃淡データを抽出し、インクジェットプリンタを用いて当該抽出したプロファイルデータ、又は、濃淡データに基づいて加飾印刷体44(第2インク層4c、第3インク層4d)を印刷することで同基調のテクスチャを実現する手法等が挙げられるがこれに限らない。加飾TEa、40aとしては、例えば、いわゆるレザー調加飾、シボ調加飾、木目調加飾、カーボン調加飾、ローレット調加飾、ハニカム調加飾、ヘアライン調加飾、ギロッシュ調加飾等が挙げられるがこれに限らない。ここでは、加飾TEa、40aは、ステッチ(縫い目)加飾付きのレザー調加飾であるものとして例示している。この場合、インストルメントパネルIPの設置側加飾領域TEに形成される加飾TEaは、例えば、本物のレザーによって形成されてもよいし、ポリプロピレン(PP)やアクリルニトリルブタジエンスチレン(ABS)等の樹脂によるレザー調加飾樹脂成形品、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等の樹脂を含む材質によるフェイクレザー等によって形成されてもよい。これに対して、文字板4の表示側加飾領域40に形成される加飾40aは、上述したように、基材4aに印刷された加飾印刷体44(第2インク層4c、第3インク層4d)によって形成される。なお、インストルメントパネルIPの設置側加飾領域TEに形成される加飾TEaも加飾40aと同様に基材に印刷された加飾印刷体によって形成されてもよい。
文字板4において上記の加飾TEa、40aが形成される表示側加飾領域40は、端部の一部が押え部材として機能する見返し部材5、及び、インストルメントパネルIPによって目視位置EP側から覆い隠されている。ここでは、表示側加飾領域40は、第3加飾領域43の端部が見返し部材5、及び、インストルメントパネルIPによって目視位置EP側から覆い隠されている。より具体的には、見返し部材5は、円筒部51、52が第3加飾領域43の端部の少なくとも一部を目視位置EP側から覆い隠す部分として機能する。ここでは、第3加飾領域43は、幅方向Zの両端部(上述したステッチ加飾が設けられていない端部)がそれぞれ円筒部51、52の端面等によって目視位置EP側から押えられ覆い隠されている。また、第3加飾領域43は、高さ方向Zの両端部がインストルメントパネルIPの端部によって目視位置EP側から押えられ覆い隠されている。なお、第1加飾領域41、第2加飾領域42は、全ての端部が他の部材によって押えられておらず、目視位置EP側に露出した状態となっている。
また、本実施形態の表示側加飾領域40は、保護領域としての上記第1加飾領域41、第2加飾領域42と、露出領域としての上記第3加飾領域43とを含んで構成される。すなわち、第1加飾領域41、第2加飾領域42は、奥行き方向Xの目視位置EP側が光透過保護部材として機能する表ガラス6に覆われた保護領域を構成する。一方、第3加飾領域43は、奥行き方向Xの目視位置EP側が透過保護部材として機能する表ガラス6から露出した露出領域を構成する。
さらに、本実施形態の表示側加飾領域40は、仮想不連続領域としての上記第1加飾領域41、第2加飾領域42と、仮想連続領域としての上記第3加飾領域43とを含んで構成される。つまり、第1加飾領域41、第2加飾領域42は、保護領域であると共に仮想不連続領域である。一方、第3加飾領域43は、露出領域であると共に仮想連続領域である。具体的には、第1加飾領域41、第2加飾領域42は、図2、図6に示すように、曲面状に形成されたインストルメントパネルIPの設置側加飾領域TEと連続する面として仮想される仮想面P(二点鎖線で図示)上に位置しない仮想不連続領域を構成する。一方、第3加飾領域43は、当該仮想面P上に位置する仮想連続領域を構成する。ここで、仮想面Pは、上述したように、曲面状に形成されたインストルメントパネルIPの設置側加飾領域TEと連続する面として設計上仮想される面である。典型的には、仮想面Pは、曲面状に形成された設置側加飾領域TEと滑らかに連続する面であり、ここでは、右側加飾領域TE1と左側加飾領域TE2とにおいて幅方向Zに対して互いに対向する端部同士を滑らかに結んだ面として仮想される。ここでは、仮想面Pは、奥行き方向Xと平行な面を含んでいない一方、幅方向Zと平行な面を含んでいる。
なお、仮想面Pは、右側加飾領域TE1、左側加飾領域TE2との接続角部が滑らかに湾曲すると共に第3加飾領域43が位置する部分が平面状に形成され、第3加飾領域43も平面状に形成されるものとして図示しているがこれに限らない。例えば、図6中に一点鎖線で図示するように、仮想面P’は、第3加飾領域43’が位置する部分が奥行き方向Xの前面側、あるいは、背面側(ここでは背面側)に突出するように湾曲して2次曲面、あるいは、3次曲面として仮想され、第3加飾領域43’もこれに応じて2次曲面、あるいは、3次曲面として形成されてもよい。
以上で説明した車両表示装置1、文字板4は、表示側加飾領域40に光透過図柄7が設けられると共に、筐体3が設けられるインストルメントパネルIPの設置側加飾領域TEの加飾TEaと同基調のテクスチャの加飾40aを形成する加飾印刷体44が設けられる。これにより、車両表示装置1、文字板4は、インストルメントパネルIPと文字板4とに渡って同基調のテクスチャの加飾TEa、40aが施されることで、視覚的に車内内装との統一感を創出することができる。
さらに、以上で説明した車両表示装置1、文字板4は、表示側加飾領域40の端部の少なくとも一部、ここでは、第3加飾領域43の端部が見返し部材5、インストルメントパネルIPによって目視位置EP側から覆い隠されることで、当該表示側加飾領域40の端部の少なくとも一部を別部品によって隠すことができる。これにより、車両表示装置1、文字板4は、文字板4側の表示側加飾領域40とインストルメントパネルIP側の設置側加飾領域TEとの別体感、違和感を低減することができるので、車内内装との統一感を強調することができる。
さらに、以上で説明した車両表示装置1、文字板4は、表示側加飾領域40が表ガラス6から露出した第3加飾領域43を含んで構成されるので、当該表ガラス6から露出した第3加飾領域43を設置側加飾領域TEと同様の設置環境とし、例えば、設置側加飾領域TEと同様に直接触れられるようにすることができる。この点でも、車両表示装置1、文字板4は、文字板4側の表示側加飾領域40とインストルメントパネルIP側の設置側加飾領域TEとの別体感、違和感を低減することができるので、車内内装との統一感を強調することができる。
さらに、以上で説明した車両表示装置1、文字板4は、曲面状に形成された設置側加飾領域TEと連続する面として仮想される仮想面P上に位置する第3加飾領域43を含んで構成されるので、第3加飾領域43と設置側加飾領域TEとが同じ仮想面P上に位置し、第3加飾領域43と設置側加飾領域TEとの間に段差が介在しない連続する面であるかのように視認させることができる。この点でも、車両表示装置1、文字板4は、文字板4側の表示側加飾領域40とインストルメントパネルIP側の設置側加飾領域TEとの別体感、違和感を低減することができるので、車内内装との統一感を強調することができる。
さらに、以上で説明した車両表示装置1、文字板4は、目視位置EPに最も近い第3インク層4dが光透過図柄7に対応した透過表示範囲7a内の領域、及び、透過表示範囲7a外の領域に渡って共通の色基調で形成されるので、加飾40aが形成された表示側加飾領域40内で、光源23aが点灯することで光透過図柄7を透過表示させ、かつ光源23aが消灯した非表示時に当該光透過図柄7を目立ち難い構成とすることができる。つまり、車両表示装置1、文字板4は、光透過図柄7の光透過性を成立させつつ、非表示時に当該光透過図柄7を目立ちにくくすることができる。なおこの場合、第3インク層4dは、例えば、共通の色基調のインクによって印刷(同様のCMYK設定値によって印刷)されることで、透過表示範囲7a内の領域、及び、透過表示範囲7a外の領域に渡って共通の色基調で形成されるが、当該箇所の加飾40aのテクスチャ等に起因して印刷濃度(インクの積層高さ)が異なり多少色味が異なることについては許容される。ここで、車両表示装置1、文字板4は、第3インク層4dを構成する共通の色基調のインクとして黒色を基調としたインクが用いられることで、光透過図柄7の発光色に対して影響を与えることを極力抑制することができる。なお、車両表示装置1、文字板4は、光透過図柄7の発光色によっては第3インク層4dを構成する共通の色基調のインクとして他の色のインクが用いられてもよく、この場合、当該インクは、光透過図柄7の発光色にあわせて色基調が適宜選定されてもよい。
なお、上述した本発明の実施形態に係る車両表示装置は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上で説明した文字板4は、基材4aと第2インク層4cとの間に、さらに、可視光領域の波長の光を透過する光透過性の暗色系のスモークインクによって薄膜の薄膜インク層が設けられていてもよい。また、第1インク層4b、第2インク層4c、及び、第3インク層4dの各インク層は、上述したようなインクジェットプリンタによる印刷形成ではなく、スクリーンによる印刷形成であってもよい。
また、図7に示す変形例に係る文字板4Aは、第2インク層4cにかえて第2インク層4c’が適用される。この場合、第2インク層4c’は、合成樹脂からなり可視光領域の波長の光を透過しない遮光性の暗色系のインクが基材4aの目視位置EP側の面に印刷されることで形成される。この場合、第2インク層4c’は、遮光性の暗色系のインクが、光透過図柄7が形成される透過表示範囲7aに対応した形状で中抜きされると共に加飾印刷体44によって形成される加飾40aのテクスチャに対応した形状で凹凸を付されて印刷されることで、当該光透過図柄7、及び、当該加飾印刷体44による加飾40aが形成される。そして、第2インク層4c’は、当該光透過図柄7が形成される透過表示範囲7aに対応した形状で中抜きされた部分に、合成樹脂からなり可視光領域の波長の光を透過する光透過性の無色系のクリアインクが印刷される。この場合であっても、第3インク層4dは、光透過図柄7が形成された透過表示範囲7a内の領域、及び、透過表示範囲7a外の領域の双方に渡って共通の色基調の共通のインクによって形成されることが好ましい。
また、以上の説明では、第3インク層4dは、光透過図柄7が形成された透過表示範囲7a内の領域、及び、透過表示範囲7a外の領域の双方に渡って共通の色基調の共通のインクによって形成されるものとして説明したがこれに限らない。
以上で説明した筐体3は、インストルメントパネルIPにおいて、幅方向Zに対して右側加飾領域TE1と左側加飾領域TE2との間に位置する設置凹部に設けられ、右側加飾領域TE1、左側加飾領域TE2と幅方向Zに隣接するものとして説明したがこれに限らない。車両表示装置1は、筐体3がインストルメントパネルIPの設置側加飾領域TEと高さ方向Yに隣接する位置に設けられ、インストルメントパネルIPと文字板4とが高さ方向Yに沿った統一感を創出するように表示側加飾領域40が設けられてもよい。
以上で説明した文字板4は、表示側加飾領域40の端部の一部、ここでは、第3加飾領域43の端部が押え部材としての見返し部材5、インストルメントパネルIPによって目視位置EP側から覆い隠されるものとして説明したがこれに限らない。図8に示す変形例に係る文字板4Bは、表示側加飾領域40にかえて表示側加飾領域40Bが適用される。この場合、表示側加飾領域40Bは、2つの略正円形状の領域、及び、当該2つの領域の間に位置する領域の合計3つの領域を含んで構成され、この3つの領域の全ての端部が押え部材として機能する見返し部材5Bによって目視位置EP側から覆い隠される構成となっている。また、図9に示す変形例に係る文字板4Cは、表示側加飾領域40にかえて表示側加飾領域40Cが適用される。この場合、表示側加飾領域40Cは、1つの略正円形状の領域を含んで構成され、当該1つの領域の全ての端部が、文字板4Cとは別体に形成され押え部材として機能する成形文字板8Cによって目視位置EP側から覆い隠される構成となっている。この場合であっても、車両表示装置1、文字板4B、4Cは、文字板4B、4C側の表示側加飾領域40B、40CとインストルメントパネルIP側の設置側加飾領域TEとの別体感、違和感を低減することができるので、車内内装との統一感を強調することができる。なお、車両表示装置1は、そもそも押え部材自体を備えない構成であってもよい。
以上で説明した第1加飾領域41、第2加飾領域42は、保護領域であると共に仮想不連続領域であり、第3加飾領域43は、露出領域であると共に仮想連続領域であるものとして説明したがこれに限らない。図10に示す変形例に係る車両制御装置1Dは、表ガラス6自体を備えず、筐体3D等を含む全体がインストルメントパネルIPの内部に内蔵され、文字板4等にかえて設けられる加飾板4Dの表示側加飾領域40D全体が露出領域を構成する。ここでは、表示側加飾領域40Dは、文字板4等にかえて加飾板4Dに設けられている。表示側加飾領域40Dは、光透過図柄7(ここでは、報知記号71)が設けられると共に、設置側加飾領域TEDの加飾TEaと同基調のテクスチャの加飾40aを形成する加飾印刷体44が設けられる。ここでは、筐体3Dが隣接するインストルメントパネルIPの設置側加飾領域TEDは、インストルメントパネルIPの目視位置EP側の全面に設けられる。そして、表示側加飾領域40Dは、曲面状に形成された設置側加飾領域TEDと連続する面として仮想される仮想面PD上に全体が位置し仮想連続領域を構成する。つまり、表示側加飾領域40Dは、その全体が露出領域であると共に仮想連続領域である。この場合であっても、車両表示装置1D、加飾板4Dは、加飾板4D側の表示側加飾領域40DとインストルメントパネルIP側の設置側加飾領域TEDとの別体感、違和感を低減することができるので、車内内装との統一感を強調することができる。
1、1D 車両表示装置
3、3D 筐体
4、4A、4B、4C 文字板(加飾板)
4D 加飾板
4d 第3インク層
5、5B 見返し部材(押え部材)
6 表ガラス(光透過保護部材)
7 光透過図柄
7a 透過表示範囲
8C 成形文字板(押え部材)
23a 光源
40、40B、40C 表示側加飾領域
40D 表示側加飾領域(露出領域、仮想連続領域)
40a、TEa 加飾
43、43’ 第3加飾領域(露出領域、仮想連続領域)
44 加飾印刷体
EP 目視位置
IP インストルメントパネル(設置部材、押え部材)
P、P’、PD 仮想面
TE、TED 設置側加飾領域

Claims (4)

  1. 設置部材において目視位置側の表面に加飾が設けられた設置側加飾領域と隣接して設けられる筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記目視位置側の表面に加飾が設けられた表示側加飾領域を含み、当該表示側加飾領域内に前記筐体内の光源からの光を前記目視位置側に透過し当該光源の点灯、消灯に応じて表示、非表示が切り替えられる光透過図柄が設けられた加飾板と
    前記加飾板の前記目視位置側の少なくとも一部を覆い、光を透過する光透過保護部材とを備え、
    前記加飾板は、前記表示側加飾領域に前記設置側加飾領域の加飾と同基調のテクスチャの加飾を形成する加飾印刷体が設けられ
    前記表示側加飾領域は、指針の回動軸を中心とした円形状の領域であり当該指針で指し示される指標部を構成する円弧の内側の領域である第1加飾領域、指針の回動軸を中心とした円形状の領域であり当該指針で指し示される指標部を構成する円弧の内側の領域である第2加飾領域、及び、前記第1加飾領域と前記第2加飾領域との間に位置する領域である第3加飾領域が設けられ、
    前記第1加飾領域、及び、前記第2加飾領域は、前記目視位置側が前記光透過保護部材に覆われた保護領域を構成する一方、
    前記第3加飾領域は、前記目視位置側が前記光透過保護部材から露出した露出領域を構成することを特徴とする、
    車両表示装置。
  2. 前記表示側加飾領域の端部の少なくとも一部を前記目視位置側から覆い隠す押え部材を備える、
    請求項1に記載の車両表示装置。
  3. 前記表示側加飾領域は、曲面状に形成された前記設置側加飾領域と連続する面として仮想される仮想面上に位置する仮想連続領域を含む、
    請求項1又は請求項に記載の車両表示装置。
  4. 前記加飾板は、前記目視位置に最も近く位置し、かつ、光を透過する層であって、前記光透過図柄が形成された透過表示範囲内の領域、及び、当該透過表示範囲外の領域の双方に渡って共通の色基調で形成された層を含む、
    請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の車両表示装置。
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