JP6739370B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板処理装置に関する。
原料ガスを用いて基板に所定の成膜処理等を行う基板処理装置では、原料ガスの使用量を削減することが求められている。
そこで、従来では、有機金属化合物の原料を気化させて得られた原料ガスを用いて基板の表面に金属膜を形成する処理室を有する基板処理装置において、処理室より排出される排気ガスに含まれる原料を回収する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、処理室より排出される排気ガスを冷媒と接触させて冷却することにより未反応の原料ガスを凝固させて原料を再析出させ、再析出された原料を冷媒から分離して回収している。
特開2010−37631号公報
しかしながら、上記の方法では、原料を回収するコストが高い。また、有機金属化合物の原料を気化させて得られた原料ガス以外の原料ガスを回収する点については開示されていない。
そこで、上記課題に鑑み、原料ガスの使用量を削減することが可能な基板処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る基板処理装置は、処理室と、前記処理室内に設けられ、表面に基板を載置可能な回転テーブルと、前記回転テーブルの表面に第1の反応ガスを供給する第1のノズルと、前記回転テーブルの回転方向に沿って前記第1のノズルと離間して設けられ、前記回転テーブルの表面に前記第1の反応ガスと反応して反応生成物を生成する第2の反応ガスを供給する第2のノズルと、前記回転テーブルの前記回転方向における前記第1のノズルと前記第2のノズルとの間に設けられ、前記第1の反応ガスと前記第2の反応ガスとを分離する分離ガスを供給する分離ガスノズルと、排気配管を介して前記第1のノズルから供給されるガスを排気する真空排気手段と、前記排気配管と連通する吸引ポートと、前記処理室と連通する排気ポートと、駆動ガスを供給するための駆動ポートと、を有するエゼクタポンプと、を備える。
開示の基板処理装置によれば、原料ガスの使用量を削減することができる。
第1実施形態に係る基板処理装置の概略断面図 図1の基板処理装置の概略斜視図 図1の基板処理装置の真空容器内の構成を示す概略平面図 図1の基板処理装置の回転テーブルの同心円に沿った真空容器の概略断面図 図1の基板処理装置の別の概略断面図 第2実施形態に係る基板処理装置の概略平面図
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
〔第1実施形態〕
第1実施形態に係る基板処理装置の一例について説明する。図1は、第1実施形態に係る基板処理装置の概略断面図である。図2は、図1の基板処理装置の概略斜視図である。図3は、図1の基板処理装置の真空容器内の構成を示す概略平面図である。
図1から図3までを参照すると、基板処理装置は、ほぼ円形の平面形状を有する扁平な真空容器1と、真空容器1内に設けられ、真空容器1の中心に回転中心を有する回転テーブル2と、を備えている。真空容器1は、有底の円筒形状を有する容器本体12と、容器本体12の上面に対して、例えばOリング等のシール部材13(図1)を介して気密に着脱可能に配置される天板11とを有している。
回転テーブル2は、中心部にて円筒形状のコア部21に固定され、コア部21は、鉛直方向に伸びる回転軸22の上端に固定されている。回転軸22は、真空容器1の底部14を貫通し、その下端が回転軸22(図1)を鉛直軸回りに回転させる駆動部23に取り付けられている。回転軸22及び駆動部23は、上面が開口した筒状のケース体20内に収納されている。ケース体20は、その上面に設けられたフランジ部分が真空容器1の底部14の下面に気密に取り付けられており、ケース体20の内部の雰囲気と外部の雰囲気との気密状態が維持されている。
回転テーブル2の表面部には、図2及び図3に示されるように回転方向(周方向)に沿って複数(図示の例では5枚)の基板である半導体ウエハ(以下「ウエハW」という。)を載置可能な円形状の凹部24が設けられている。なお、図3には便宜上、1個の凹部24だけにウエハWを示す。凹部24は、ウエハWの直径よりも僅かに例えば4mm大きい内径と、ウエハWの厚さにほぼ等しい深さとを有している。したがって、ウエハWが凹部24に収容されると、ウエハWの表面と回転テーブル2の表面(ウエハWが載置されない領域)とが同じ高さになる。凹部24の底面には、ウエハWの裏面を支えてウエハWを昇降させるための例えば3本の昇降ピンが貫通する貫通孔(いずれも図示せず)が形成されている。
図2及び図3は、真空容器1内の構造を説明する図であり、説明の便宜上、天板11の図示を省略している。図2及び図3に示されるように、回転テーブル2の上方には、各々例えば石英からなる反応ガスノズル31、32及び分離ガスノズル41、42が真空容器1の周方向、即ち、回転テーブル2の回転方向(図3の矢印A参照)に互いに間隔をおいて配置されている。図示の例では、後述の搬送口15から時計回り(回転テーブル2の回転方向)に、分離ガスノズル41、反応ガスノズル31、分離ガスノズル42及び反応ガスノズル32がこの順番で配列されている。これらのノズル31、32、41、42は、各ノズル31、32、41、42の基端部であるガス導入ポート31a、32a、41a、42a(図3)を容器本体12の外周壁に固定することにより、真空容器1の外周壁から真空容器1内に導入され、容器本体12の半径方向に沿って回転テーブル2に対して水平に伸びるように取り付けられている。
反応ガスノズル31は、図3に示されるように、ガス供給管312及び流量制御器314等を介して、シリコン含有ガス供給源316に接続されている。また、ガス供給管312には、後述するエゼクタポンプ80の排気ポート80eが接続されている。これにより、エゼクタポンプ80の排気ポート80eから排出されるガスが反応ガスノズル31に供給される。
反応ガスノズル32は、不図示の配管及び流量制御器等を介して、オゾン(O)ガス等の酸素含有ガス供給源(図示せず)に接続されている。
分離ガスノズル41、42は、いずれも不図示の配管及び流量制御バルブ等を介して、分離ガス供給源(図示せず)に接続されている。分離ガスとしては、ヘリウム(He)やアルゴン(Ar)等の希ガスや窒素(N)ガス等の不活性ガスを用いることができる。本実施形態では、Nガスを用いる。
反応ガスノズル31、32には、回転テーブル2に向かって開口する複数のガス吐出孔35(図4)が、反応ガスノズル31、32の長さ方向に沿って、例えば10mmの間隔で配列されている。反応ガスノズル31の下方領域は、シリコン含有ガスをウエハWに吸着させるための第1の処理領域P1となる。反応ガスノズル32の下方領域は、第1の処理領域P1においてウエハWに吸着されたシリコン含有ガスを酸化させる第2の処理領域P2となる。
図2及び図3を参照すると、真空容器1内には2つの凸状部4が設けられている。凸状部4は、分離ガスノズル41、42と共に分離領域Dを構成するため、後述のとおり、回転テーブル2に向かって突出するように天板11の裏面に取り付けられている。また、凸状部4は、頂部が円弧状に切断された扇型の平面形状を有し、本実施形態においては、内円弧が突出部5(後述)に連結し、外円弧が、真空容器1の容器本体12の内周面に沿うように配置されている。
図4は、反応ガスノズル31から反応ガスノズル32まで回転テーブル2の同心円に沿った真空容器1の断面を示している。図示のとおり、天板11の裏面に凸状部4が取り付けられているため、真空容器1内には、凸状部4の下面である平坦な低い天井面44(第1の天井面)と、天井面44の周方向両側に位置する、天井面44よりも高い天井面45(第2の天井面)とが存在する。天井面44は、頂部が円弧状に切断された扇型の平面形状を有している。また、図示のとおり、凸状部4には周方向中央において、半径方向に伸びるように形成された溝部43が形成され、分離ガスノズル42が溝部43内に収容されている。もう一つの凸状部4にも同様に溝部43が形成され、溝部43に分離ガスノズル41が収容されている。また、高い天井面45の下方の空間に反応ガスノズル31、32がそれぞれ設けられている。これらの反応ガスノズル31、32は、天井面45から離間してウエハWの近傍に設けられている。なお、図4に示されるように、高い天井面45の下方の右側の空間481に反応ガスノズル31が設けられ、高い天井面45の下方の左側の空間482に反応ガスノズル32が設けられる。
また、凸状部4の溝部43に収容される分離ガスノズル41、42には、回転テーブル2に向かって開口する複数のガス吐出孔41h、42h(図4参照)が、分離ガスノズル41、42の長さ方向に沿って、例えば10mmの間隔で配列されている。
天井面44は、狭隘な空間である分離空間Hを回転テーブル2に対して形成している。分離ガスノズル42のガス吐出孔42hからNガスが供給されると、Nガスは、分離空間Hを通して空間481及び空間482へ向かって流れる。このとき、分離空間Hの容積は空間481及び482の容積よりも小さいため、Nガスにより分離空間Hの圧力を空間481及び482の圧力に比べて高くすることができる。すなわち、空間481及び482の間に圧力の高い分離空間Hが形成される。また、分離空間Hから空間481及び482へ流れ出るNガスが、第1の処理領域P1からのシリコン含有ガスと、第2の処理領域P2からの酸素含有ガスとに対するカウンターフローとして働く。したがって、第1の処理領域P1からのシリコン含有ガスと、第2の処理領域P2からの酸素含有ガスとが分離空間Hにより分離される。よって、真空容器1内においてシリコン含有ガスと酸素含有ガスとが混合し、反応することが抑制される。
なお、回転テーブル2の上面に対する天井面44の高さh1は、成膜時の真空容器1内の圧力、回転テーブル2の回転速度、供給する分離ガス(Nガス)の供給流量等を考慮し、分離空間Hの圧力を空間481及び482の圧力に比べて高くするのに適した高さに設定することが好ましい。
一方、天板11の下面には、回転テーブル2を固定するコア部21の外周を囲む突出部5(図2及び図3)が設けられている。突出部5は、本実施形態においては、凸状部4における回転中心側の部位と連続しており、その下面が天井面44と同じ高さに形成されている。
先に参照した図1は、図3のI−I'線に沿った断面図であり、天井面45が設けられている領域を示している。一方、図5は、天井面44が設けられている領域を示す断面図である。図5に示されるように、扇型の凸状部4の周縁部(真空容器1の外縁側の部位)には、回転テーブル2の外端面に対向するようにL字型に屈曲する屈曲部46が形成されている。屈曲部46は、凸状部4と同様に、分離領域Dの両側から反応ガスが侵入することを抑制して、混合することを抑制する。扇型の凸状部4は天板11に設けられ、天板11が容器本体12から取り外せるようになっていることから、屈曲部46の外周面と容器本体12との間には僅かに隙間がある。屈曲部46の内周面と回転テーブル2の外端面との隙間、及び屈曲部46の外周面と容器本体12との隙間は、例えば回転テーブル2の上面に対する天井面44の高さと同様の寸法に設定されている。
容器本体12の内周壁は、分離領域Dにおいては、図5に示されるように、屈曲部46の外周面と接近して垂直面に形成されている。これに対し、分離領域D以外の部位においては、図1に示されるように、例えば回転テーブル2の外端面と対向する部位から底部14に亘って外方側に窪んでいる。以下、説明の便宜上、概ね矩形の断面形状を有する窪んだ部分を排気領域Eと記す。具体的には、第1の処理領域P1に連通する排気領域を第1の排気領域E1と記し、第2の処理領域P2に連通する領域を第2の排気領域E2と記す。第1の排気領域E1及び第2の排気領域E2の底部には、図1から図3に示されるように、それぞれ、第1の排気口610及び第2の排気口620が形成されている。
第1の排気口610は、図1及び図3に示されるように、排気配管612及び圧力制御器614を介して真空ポンプ616に接続されている。また、排気配管612には、後述するエゼクタポンプ80の吸引ポート80sが接続されている。これにより、第1の処理領域P1から第1の排気領域E1及び排気配管612を介して排気されるガスの一部が、エゼクタポンプ80の吸引ポート80sに流れ込む。また、排気配管612とエゼクタポンプ80の吸引ポート80sとの間に、エゼクタポンプ80の吸引ポート80sから排気配管612側へガスが逆流しないように、逆止弁を設けることが好ましい。
第2の排気口620は、第1の排気口610と同様に、排気配管及び圧力制御器(いずれも図示せず)を介して真空ポンプ(図示せず)に接続されている。
エゼクタポンプ80は、吸引ポート80sと、排気ポート80eと、駆動ポート80dとを有する。吸引ポート80sは、排気配管612に接続されている。排気ポート80eは、ガス供給管312に接続されている。駆動ポート80dは、Nガス等の不活性ガスの供給源と接続されている。エゼクタポンプ80は、駆動ポート80dから供給される不活性ガスを駆動ガスとして、排気配管612から吸引ポート80sを介して吸引されるガスを、排気ポート80eを介してガス供給管312に排出する。本実施形態では、エゼクタポンプ80は、駆動ポート80dから供給されるNガスを駆動ガスとして、排気配管612から吸引ポート80sを介して吸引される未反応のシリコン含有ガスを、排気ポート80eを介してガス供給管312に排出する。
回転テーブル2と真空容器1の底部14との間の空間には、図1及び図5に示されるように、加熱手段であるヒータユニット7が設けられ、回転テーブル2を介して回転テーブル2上のウエハWが、プロセスレシピで決められた温度に加熱される。回転テーブル2の周縁付近の下方側には、回転テーブル2の上方空間から第1の排気領域E1、第2の排気領域E2に至るまでの雰囲気とヒータユニット7が置かれている雰囲気とを区画して回転テーブル2の下方領域へのガスの侵入を抑えるために、リング状のカバー部材71が設けられている(図5)。カバー部材71は、回転テーブル2の外縁部及び外縁部よりも外周側を下方側から臨むように設けられた内側部材71aと、内側部材71aと真空容器1の内壁面との間に設けられた外側部材71bと、を備えている。外側部材71bは、分離領域Dにおいて凸状部4の外縁部に形成された屈曲部46の下方にて、屈曲部46と近接して設けられる。内側部材71aは、回転テーブル2の外縁部下方(及び外縁部よりも僅かに外側の部分の下方)において、ヒータユニット7を全周に亘って取り囲んでいる。
ヒータユニット7が配置されている空間よりも回転中心側の部位における底部14は、回転テーブル2の下面の中心部付近におけるコア部21に接近するように上方側に突出して突出部12aをなしている。突出部12aとコア部21との間は狭い空間になっており、また底部14を貫通する回転軸22の貫通穴の内周面と回転軸22との隙間が狭くなっていて、これらの狭い空間はケース体20に連通している。そして、ケース体20にはパージガスであるNガスを狭い空間内に供給してパージするためのパージガス供給管72が設けられている。また、真空容器1の底部14には、ヒータユニット7の下方において周方向に所定の角度間隔で、ヒータユニット7の配置空間をパージするための複数のパージガス供給管73が設けられている(図5には一つのパージガス供給管73を示す。)。また、ヒータユニット7と回転テーブル2との間には、ヒータユニット7が設けられた領域へのガスの侵入を抑えるために、外側部材71bの内周壁(内側部材71aの上面)から突出部12aの上端部との間を周方向に亘って覆う蓋部材7aが設けられている。蓋部材7aは、例えば石英で作製することができる。
また、真空容器1の天板11の中心部には、分離ガス供給管51が接続されていて、天板11とコア部21との間の空間52に分離ガスであるNガスを供給するように構成されている。空間52に供給された分離ガスは、突出部5と回転テーブル2との狭い空間50を介して回転テーブル2のウエハ載置領域側の表面に沿って周縁に向けて吐出される。空間50は、分離ガスにより空間481及び空間482よりも高い圧力に維持され得る。したがって、空間50により、第1の処理領域P1に供給されるシリコン含有ガスと第2の処理領域P2に供給される窒素含有ガスとが、中心領域Cを通って混合することが抑制される。すなわち、空間50(又は中心領域C)は分離空間H(又は分離領域D)と同様に機能することができる。
さらに、真空容器1の側壁には、図2及び図3に示されるように、外部の搬送アーム10と回転テーブル2との間で基板であるウエハWの受け渡しを行うための搬送口15が形成されている。搬送口15は、図示しないゲートバルブにより開閉される。また、回転テーブル2におけるウエハ載置領域である凹部24は搬送口15と対向する位置にて搬送アーム10との間でウエハWの受け渡しが行われる。このため、回転テーブル2の下方側において受け渡し位置に対応する部位に、凹部24を貫通してウエハWを裏面から持ち上げるための受け渡し用の昇降ピン及びその昇降機構(いずれも図示せず)が設けられている。
また、本実施形態に係る基板処理装置には、図1に示されるように、装置全体の動作のコントロールを行うためのコンピュータからなる制御部100が設けられている。制御部100のメモリ内には、各種の基板処理を制御部100の制御の下に基板処理装置に実施させるプログラムが格納されている。プログラムは、各種の基板処理を実行するようにステップ群が組まれている。プログラムは、ハードディスク、コンパクトディスク、光磁気ディスク、メモリカード、フレキシブルディスク等の媒体102に記憶され、所定の読み取り装置により記憶部101へ読み込まれ、制御部100内にインストールされる。
ところで、このような基板処理装置では、真空容器1内で反応することなく、未反応の状態で第1の排気口610から排気配管612を介して排出されるシリコン含有ガスの量が多い。即ち、使用されることなく無駄になってしまうシリコン含有ガスの量が多い。
そこで、本実施形態に係る基板処理装置では、エゼクタポンプ80が、駆動ポート80dから供給されるNガスを駆動ガスとして、排気配管612から吸引ポート80sを介して吸引される未反応のシリコン含有ガスを、排気ポート80eを介してガス供給管312に排出する。これにより、ガス供給管312において、シリコン含有ガス供給源316から供給されるシリコン含有ガスに、エゼクタポンプ80により回収される未反応のシリコン含有ガスが添加され、シリコン含有ガスが反応ガスノズル31から真空容器1内の第1の処理領域P1に供給される。このため、エゼクタポンプ80により回収され添加される未反応のシリコン含有ガスの量だけ、シリコン含有ガス供給源316から第1の処理領域P1に供給するシリコン含有ガスの使用量を削減することができる。
例えば、反応ガスノズル31から第1の処理領域P1に供給するシリコン含有ガスの流量を1000sccmとし、シリコン含有ガスの希釈用のNガスの流量を1000sccmとする。また、分離ガスノズル41、42、分離ガス供給管51、パージガス供給管72、及びパージガス供給管73から真空容器1内に供給するNガスの合計の流量を13000sccmとする。この場合、真空容器1内に供給するガス全体の流量は15000sccmであり、シリコン含有ガスの濃度は6.7%である。このとき、エゼクタポンプ80により1000sccm(シリコン含有ガスは67sccm)を回収すると、シリコン含有ガス供給源316から供給するシリコン含有ガスの流量を、1000sccmから933sccmに削減することができる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態に係る基板処理装置の一例について説明する。図6は、第2実施形態に係る基板処理装置の概略断面図である。
第2実施形態に係る基板処理装置は、エゼクタポンプ80を用いて回収した未反応のシリコン含有ガスを、反応ガスノズル31とは異なる位置から真空容器1内に供給する点で、第1実施形態と異なる。以下では、エゼクタポンプ80を用いて回収した未反応のシリコン含有ガスを、回転テーブル2の回転方向における分離ガスノズル41と反応ガスノズル31との間に設けた反応ガスノズル33から真空容器1内の分離領域Dに供給する場合を例に挙げて説明する。なお、他の構成については、第1実施形態に係る基板処理装置と同様とすることができるので、説明を省略する。
図6に示されるように、回転テーブル2の上方には、各々例えば石英からなる反応ガスノズル31、32、33及び分離ガスノズル41、42が真空容器1の周方向、即ち、回転テーブル2の回転方向(図6の矢印A参照)に互いに間隔をおいて配置されている。図示の例では、搬送口15から時計回り(回転テーブル2の回転方向)に、分離ガスノズル41、反応ガスノズル33、反応ガスノズル31、分離ガスノズル42及び反応ガスノズル32がこの順番で配列されている。これらのノズル31、32、33、41、42は、各ノズル31、32、33、41、42の基端部であるガス導入ポート31a、32a、33a、41a、42aを容器本体12の外周壁に固定することにより、真空容器1の外周壁から真空容器1内に導入され、容器本体12の半径方向に沿って回転テーブル2に対して水平に伸びるように取り付けられている。
反応ガスノズル31は、ガス供給管312及び流量制御器314等を介して、シリコン含有ガス供給源316に接続されている。また、ガス供給管312には、シリコン含有ガスの希釈用のNガスが供給される。
反応ガスノズル32は、不図示の配管及び流量制御器等を介して、Oガス等の酸素含有ガス供給源(図示せず)に接続されている。
反応ガスノズル33は、エゼクタポンプ80の排気ポート80eに接続されている。これにより、エゼクタポンプ80の排気ポート80eから排出されるガスが反応ガスノズル33に供給される。
分離ガスノズル41、42は、いずれも不図示の配管及び流量制御バルブ等を介して、分離ガス供給源(図示せず)に接続されている。分離ガスとしては、HeやAr等の希ガスやNガス等の不活性ガスを用いることができる。本実施形態では、Nガスを用いる。
反応ガスノズル31、32、33には、回転テーブル2に向かって開口する複数のガス吐出孔35が、反応ガスノズル31、32、33の長さ方向に沿って、例えば10mmの間隔で配列されている。反応ガスノズル31の下方領域は、シリコン含有ガスをウエハWに吸着させるための第1の処理領域P1となる。反応ガスノズル32の下方領域は、第1の処理領域P1においてウエハWに吸着されたシリコン含有ガスを酸化させる第2の処理領域P2となる。
第1の排気口610は、排気配管612及び圧力制御器614を介して真空ポンプ616に接続されている。また、排気配管612には、エゼクタポンプ80の吸引ポート80sが接続されている。これにより、第1の処理領域P1から第1の排気領域E1及び排気配管612を介して排気されるガスの一部が、エゼクタポンプ80の吸引ポート80sに流れ込む。
第2の排気口620は、第1の排気口610と同様に、排気配管及び圧力制御器(いずれも図示せず)を介して真空ポンプ(図示せず)に接続されている。
エゼクタポンプ80は、吸引ポート80sと、排気ポート80eと、駆動ポート80dとを有する。吸引ポート80sは、排気配管612に接続されている。排気ポート80eは、反応ガスノズル33に接続されている。駆動ポート80dは、分離ガスノズル41にNガス等の不活性ガスを供給する不活性ガスの供給源と接続されている。エゼクタポンプ80は、駆動ポート80dから供給される不活性ガスを駆動ガスとして、排気配管612から吸引ポート80sを介して吸引されるガスを、排気ポート80eを介して反応ガスノズル33に排出する。本実施形態では、エゼクタポンプ80は、駆動ポート80dから供給されるNガスを駆動ガスとして、排気配管612から吸引ポート80sを介して吸引される未反応のシリコン含有ガスを、排気ポート80eを介して反応ガスノズル33に排出する。
本実施形態に係る基板処理装置では、エゼクタポンプ80が、駆動ポート80dから供給されるNガスを駆動ガスとして、排気配管612から吸引ポート80sを介して吸引される未反応のシリコン含有ガスを、排気ポート80eを介して反応ガスノズル33に排出する。これにより、真空容器1内には、シリコン含有ガス供給源316から反応ガスノズル31を介して供給されるシリコン含有ガスに加え、反応ガスノズル33からエゼクタポンプ80により回収される未反応のシリコン含有ガスが供給される。このため、シリコン含有ガス供給源316から第1の処理領域P1に供給するシリコン含有ガスの使用量を削減することができる。
なお、上記の各実施形態において、真空容器1は処理室の一例である。シリコン含有ガス供給源316は反応ガス供給源の一例である。真空ポンプ616は真空排気手段の一例である。反応ガスノズル31、32、33はそれぞれ第1のノズル、第2のノズル、第3のノズルの一例である。シリコン含有ガスは第1の反応ガスの一例であり、酸素含有ガスは第2の反応ガスの一例である。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記内容は、発明の内容を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
上記の各実施形態では、第1の排気口610の排気配管612にエゼクタポンプ80の吸引ポート80sを接続し、排気ポート80eを反応ガスノズル31のガス供給管312に接続する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、第2の排気口620の排気配管にエゼクタポンプ80の吸引ポート80sを接続し、排気ポート80eを反応ガスノズル32のガス供給管に接続してもよい。この場合、エゼクタポンプ80を用いて、反応ガスノズル32から供給され、第2の排気口620から排出される未反応のガスの一部を回収し、真空容器1内に供給することができる。
上記の各実施形態では、エゼクタポンプ80を用いて、未反応のシリコン含有ガスの一部を回収し、真空容器1内に供給することで、シリコン含有ガスを再利用する場合を例に挙げて説明したが、再利用するガス種はこれに限定されない。
上記の各実施形態では、反応ガスノズル31からシリコン含有ガスを供給し、反応ガスノズル32から酸素含有ガスを供給することで、シリコン含有ガスを酸化させて酸化シリコンを生成する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、反応ガスノズル32から供給するガスは、窒素含有ガスであってもよい。この場合、シリコン含有ガスと窒素含有ガスとが反応することにより、反応生成物として窒化シリコンが生成される。
1 真空容器
2 回転テーブル
312 ガス供給管
316 シリコン含有ガス供給源
612 排気配管
616 真空ポンプ
80 エゼクタポンプ
80d 駆動ポート
80e 排気ポート
80s 吸引ポート

Claims (5)

  1. 処理室と、
    前記処理室内に設けられ、表面に基板を載置可能な回転テーブルと、
    前記回転テーブルの表面に第1の反応ガスを供給する第1のノズルと、
    前記回転テーブルの回転方向に沿って前記第1のノズルと離間して設けられ、前記回転テーブルの表面に前記第1の反応ガスと反応して反応生成物を生成する第2の反応ガスを供給する第2のノズルと、
    前記回転テーブルの前記回転方向における前記第1のノズルと前記第2のノズルとの間に設けられ、前記第1の反応ガスと前記第2の反応ガスとを分離する分離ガスを供給する分離ガスノズルと、
    排気配管を介して前記第1のノズルから供給されるガスを排気する真空排気手段と、
    前記排気配管と連通する吸引ポートと、前記処理室と連通する排気ポートと、駆動ガスを供給するための駆動ポートと、を有するエゼクタポンプと、
    を備える、
    基板処理装置。
  2. 前記第1のノズルにガス供給管を介して前記第1の反応ガスを供給する反応ガス供給源を更に有し、
    前記排気ポートは、前記ガス供給管に接続されている、
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記回転テーブルの回転方向に沿って前記第1のノズルと前記第2のノズルとの間に設けられた第3のノズルを更に有し、
    前記排気ポートは、前記第3のノズルに接続されている、
    請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 前記分離ガスノズルに前記分離ガスを供給する分離ガス供給源を更に有し、
    前記駆動ポートは、前記分離ガス供給源に接続されている、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記第1の反応ガスは、シリコン含有ガスであり、
    前記第2の反応ガスは、酸素含有ガスである、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
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