以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における情報処理装置1のブロック図である。
情報処理装置1は、入力画面情報格納部101、属性指定受付部102、入力画面出力部103、操作受付部104、特定印刷イメージ情報格納部105、印刷イメージ出力部106、入力受付部107、情報格納部108、情報蓄積部109、情報出力部110を備える。
入力画面情報格納部101には、一または二以上の入力画面情報が格納される。入力画面情報は、一または二以上の帳票の情報を受け付けるための一または二以上の入力フィールドを備えた入力画面であって、この一または二以上の入力フィールドのうちの一以上に対応付けられた特定領域を有する入力画面を出力するための情報である。入力画面は、例えば、帳票の情報の入力を受け付けるための入力インターフェースを示す画面である。一の入力画面を介して情報の入力を受け付ける帳票は、例えば、一の入力画面に対応する帳票と考えてもよい。なお、二以上の入力画面が、一の帳票に対応していても良い。入力画面は、例えば、一または二以上の帳票の入力に用いられる画面であって、この一または二以上の帳票とはレイアウト等が異なる入力画面である。入力画面におけるレイアウトとは、例えば、入力フィールド、特定領域、および文字等の配置等である。入力画面におけるレイアウトは、例えば、予め決められている。入力画面は、例えば、入力ウィンドウや入力フォーム等も含む概念である。入力画面は、例えば、会計処理ソフトウェアや財務管理ソフトウェア等が出力する入力画面である。なお、入力画面は、通常、モニタ(図示せず)等に表示されるため、表示される画面のサイズ等に制約を受ける場合がある。例えば、通常のモニタ等は横長であるため、入力画面は、横長とすることが、画面を有効利用するうえでは好ましいと考えられる場合がある。また、帳票は、通常、紙等に印刷されるため、紙のサイズ等に制約を受ける。例えば、公的な帳票は、縦型の紙に印刷されることが多い。また、例えば、モニタ等においては、画面の解像度の制約によって、表示される文字が、紙等に印刷された文字よりも荒くなるため、紙に印刷される帳票と同じサイズで文字を画面情報に表示した場合、文字が読みにくくなるため、視認性を高めるためには、文字等を大きく表示することが好ましい場合がある、また、入力画面においては、ユーザによる入力が必要な入力項目だけを選択して表示させることが可能であるが、紙等に印刷される帳票においては、必要な入力項目だけを表示することはできない。このため、両者のレイアウトは異なるものである場合が多い。
ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
帳票は、例えば、年末調整等に用いられる控除申告書である。この控除申告書は、例えば、給与所得者の扶養控除等(異動)申告書・給与所得者の配偶者特別控除申告書、給与所得者の保険料控除申告書、および給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書の少なくとも一つである。帳票は、例えば、損益計算表、入出金伝票、売上伝票、出納帳、仕訳帳、請求書、領収書、および納品書等の少なくとも一つであってもよい。帳票は、例えば、確定申告に用いられる確定申告書、決算書、および収支内訳書の少なくとも一つであってもよい。帳票のレイアウトは、例えば、帳票の用途や、帳票の提出先等に応じて予め決められている。
帳票の情報とは、例えば、帳票に入力される情報である。帳票の情報とは、例えば、帳票を構成する1以上の項目(具体的には、項目に対応する入力欄)に入力される情報である。帳票を構成する項目に入力されるということは、例えば、帳票を構成する項目に対応する入力欄に入力されることであってもよく、項目と対応付けて蓄積されることであってもよい。帳票の情報は、例えば、帳票に配置される情報である。例えば、帳票の情報は、帳票の印刷時に、帳票に配置されて印刷される情報である。入力画面の入力フィールドに入力される情報は、通常、数値や文字列の情報であるが、画像情報等であっても良く、入力情報のデータ形式は問わない。入力画面の入力フィールドに入力される情報は、例えば、帳票に入力される情報である。
特定領域は、上述したように、一の入力フィールドと対応付けられた領域である。特定領域とは、後述する指定操作と対応付けられた領域である。特定領域は、例えば、指定操作を受け付けるための領域である。後述する操作受付部104が受け付ける指定操作は、例えば、一の特定領域に対して行なわれる予め決められた操作である。
特定領域は、例えば、入力領域識別子により識別可能な領域である。特定領域は、例えば、入力領域識別子と対応付けられている。入力領域識別子は、一または二以上の入力画面が有する一または二以上の特定領域のうちの、一の特定領域を識別可能な識別子である。入力領域識別子は、一または二以上の入力画面が有する一または二以上の特定領域のうちの、一の特定領域を識別可能な識別子であればどのような情報であっても良く、例えば、一または二以上の入力画面が有する一または二以上の特定領域をユニークに識別可能な情報であってもよい。また、入力領域識別子は、入力画面の識別子である入力画面識別子と、一の入力画面が有する一または二以上の特定領域を識別可能な特定領域識別子との組を有する情報であっても良い。入力画面識別子は、例えば、入力画面に割り当てられたコード、または入力画面に対応する入力画面情報のファイル名等である。また、入力画面識別子は、入力画面に対応する帳票の名称、タイトル、ファイル名、様式名、様式コード等であっても良い。なお、入力画面識別子は、入力画面情報の識別子と考えてもよい。特定領域識別子は、特定領域の識別子である。特定領域識別子は、例えば、特定領域に割り当てられたコードや、特定領域が対応する入力フィールド等のフィールド名や、この入力フィールドに対応する項目名またはコード等である。入力フィールドに対応する項目名またはコードは、入力フィールドに直接対応する項目名やコードであっても良く、入力フィールドに対応する帳票の入力欄に対応する項目名やコード等であっても良い。特定領域識別子は、例えば、一の入力画面が有する特定領域を識別可能な情報であれば良い。例えば、異なる入力画面が、同じ特定領域識別子と対応付けられた特定領域を有していても良い。入力画面識別子と特定領域識別子との両方が、特定領域に予め対応付けられていてもよく、特定領域識別子が特定領域に予め対応付けられており、入力画面識別子が、入力画面に予め対応付けられていても良い。また、例えば、入力画面情報格納部101に格納される入力画面情報が一つしかない場合等のように、入力画面識別子がなくても、入力画面出力部103が出力する入力画面が特定可能であれば、入力領域識別子は、特定領域識別子だけを有していても良く、入力領域識別子を特定領域識別子を考えてもよい。
特定領域は、入力画面において視覚的に認識可能な領域であっても良く、視覚的に認識できない領域であっても良い。特定領域は、例えば、入力フィールドと1対1で対応付けられる。ただし、複数の入力フィールドが一の特定領域と対応付けられても良く、一の入力フィールドが複数の特定領域と対応付けられても良い。例えば、一の入力フィールドに対応する特定領域は、この一の入力フィールドが配置される領域、入力フィールドが配置される領域の近傍、入力フィールドの近傍に配置される入力フィールドのフィールド名、入力フィールドの近傍に配置される入力フィールドの項目名等を示す文字列を含む領域、および入力フィールドに対応して配置される予め決められた文字列、記号、または画像等が配置される領域のうちの少なくとも一以上の領域に設定される。なお、一の入力画面情報により出力される全ての入力フィールドに対して、特定領域が設けられていても良く、一部の入力フィールドに対してのみ、特定領域が設けられていても良い。
入力画面情報は、上記のような入力画面を出力するための情報であればどのような情報であっても良い。入力画面情報は、例えば、入力画面を構成する情報である。入力画面情報は、例えば、入力画面やその一部の画像情報、罫線等の情報、および画面構成プログラム等のうちの一または二以上の組合わせを有する情報である。入力画面情報は、例えば、HTMLまたはXML等のマークアップ言語で記述された情報を有する情報である。例えば、入力画面情報は、マークアップ言語で記述された情報と、CSS(カスケーディングスタイルシート)等のスタイル情報、入力画面に設定されるスクリプト等の情報、および画像等のうちの少なくとも一つとの組合わせを有する情報である。入力画面情報を構成する画像の情報は、ラスタ画像の情報であっても良く、ベクタ画像の情報であってもよい。また、画像は、静止画像であっても動画像であってもよい。マークアップ言語で記述された情報を有する入力画面情報がマークアップ言語で記述された情報を有する場合、例えば、汎用のWEBブラウザ等により入力画面情報を用いて入力画面を出力することが可能である。入力画面情報は、例えば、スプレッドシート等の情報であってもよい。入力画面情報は、表計算ソフトウェアやデータベースやワードプロセッサソフトウェア等の特定のアプリケーションソフトウェアによって入力画面を表示できる専用のフォーマットの情報であっても良い。
入力画面情報は、例えば、一以上の特定領域を入力画面に対して設定するための情報を有している。特定領域を設定するための情報とは、例えば、特定領域の輪郭を示す一または二以上の座標である。また、入力画面がセルや文字列を有する場合、特定領域を設定するための情報は、例えば、特定領域が設定されるセルや、文字列等を指定する情報であってもよい。セルを指定する情報は、例えば、セルの識別子である。また、特定領域は、どのような操作を指定操作として受け付けるかを指定する情報を有していても良い。一以上の特定領域を入力画面に対して設定するための情報のうちの、一の特定領域を入力画面に対して設定するための情報は、例えば、特定領域に対応する入力領域識別子を有している。
入力画面情報格納部101には、例えば、各入力画面情報が、各入力画面情報を用いて出力される入力画面を特定可能な情報と対応付けて格納される。例えば、入力画面情報格納部101には、各入力画面情報が、入力画面識別子と対応付けて格納される。
入力画面情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは、以下の他の格納部についても同様である。
属性指定受付部102は、一または二以上の属性指定情報を受け付ける。属性指定情報は、帳票の属性を指定する情報である。属性指定情報は、例えば、後述する入力画面出力部103が出力する入力画面に対応する帳票の属性を指定する情報である。入力画面に対応する帳票とは、例えば、入力画面を用いて情報の入力が行なわれる帳票である。属性指定情報は、帳票を構成する情報であっても良い。例えば、属性指定情報は、帳票に含まれる文字列(例えば、帳票のタイトル、帳票の年度等を示す文字列等)で構成される情報であっても良い。
帳票の属性とは、例えば、帳票が有効な年月日または年度を示す情報、および帳票の分類を指定する情報のうちの一以上である。例えば、入力画面に対応する帳票が、上述したような控除申告書である場合、属性指定情報は、控除申告書を提出する年度または帳票を適用可能な状況を特定可能な年度の情報(例えば、2016年、2017年等)であっても良い。また、一の用途や目的に用いられる帳票が、ユーザの状況に応じて異なるフォーマットを有する場合、帳票の属性は、このユーザの状況を示す情報であっても良い。例えば、入力画面に対応する帳票が、上述したような給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書である場合、属性指定情報は、例えば、住宅金の借入の種類を示す四つの属性である「新築または購入」、「増改築等」、「新築等+増改築等」、「その他(2以上)」のいずれか一つであってもよい。ここでの属性は、二以上の属性の組合わせであってもよい。なお、以下においては、説明の便宜上、属性が異なる帳票を、異なる帳票として説明する。
属性指定受付部102は、属性指定情報を、一の入力画面を出力する前に受け付けても良く、一の入力画面を出力した後に受け付けても良く、一の入力画面の中で受け付けても良い。例えば、属性指定受付部102は、後述する入力受付部107等が、一の入力画面情報に対応する入力画面を出力する指示を受け付けた場合に、帳票の属性を受け付けるための一または二以上の属性受付画面(図示せず)等を出力し、この属性受付画面等を介して、この入力画面に対応する帳票の属性を受け付ける。ここで表示される属性受付画面は、例えば、出力される入力画面に対応した帳票についての属性受付画面である。属性受付画面を出力するための情報としては、例えば、上述した入力画面情報と同様の構成の情報が利用可能である。この情報は、例えば、情報格納部108等に予め格納しておくようにすればよい。なお、属性指定情報を用いない場合、属性指定受付部102は省略してもよい。
属性指定情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。属性指定受付部102は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
入力画面出力部103は、入力画面情報格納部101に格納された入力画面情報を用いて、入力画面を出力する。例えば、入力画面出力部103は、後述する入力受付部107が、一の入力画面を出力する指示を受け付けた場合に、この指示に対応する入力画面情報を、入力画面情報格納部101から取得し、取得した入力画面情報を用いて入力画面を出力する。例えば、入力画面情報がマークアップ言語等で記述された情報である場合、入力画面出力部103は、マークアップ言語等を用いて入力画面をレンダリング等により取得して出力する。
入力画面出力部103は、一以上の入力フィールドが配置された入力画面を出力する。また、入力画面出力部103は、一以上の、特定領域が設定された入力画面を出力する。特定領域自体は、可視の領域であっても不可視の領域であっても良い。なお、入力フィールドを配置した画面や、一以上の操作を受け付ける領域を設定した画面を取得して出力する処理等は、公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、外部の装置への送信、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
なお、入力画面の出力が、図示しない外部の装置等による表示を目的とした入力画面の送信である場合、この入力画面の出力は、外部の装置で入力画面を表示させるための情報、例えば、入力画面を構成する情報等の送信であっても良い。入力画面を構成する情報は、例えば、入力画面情報自身であってもよく、入力画面情報と同様の情報であっても良い。
入力画面出力部103は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。入力画面出力部103は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
操作受付部104は、指定操作を受け付ける。指定操作は、入力画面出力部103が出力する入力画面の特定領域の一つを指定する操作である。指定操作は、予め決められた一以上の操作であればどのような操作であるかは問わない。指定操作は、例えば、特定領域にカーソルを配置する操作や、特定領域をクリックする操作等である。
操作受付部104は、フォーカス移動操作を更に受け付けてもよい。フォーカス移動操作は、予め決められたフォーカスを移動する操作である。フォーカスとは、例えば、カーソル等で示している場所等である。フォーカス移動操作は、予め決められた一以上のフォーカスを移動する操作であればどのような操作であるかは問わない。例えば、フォーカス移動操作は、指定操作が指定する特定領域から、カーソルを外す操作であっても良い。例えば、操作受付部104は、カーソルの位置を示す情報が、特定領域外の位置を示す情報となった場合に、カーソルを外す操作を受け付ける。また、フォーカス移動操作は、異なる入力フィールドに情報を入力するための、指定操作が指定する特定領域に対応する入力フィールド以外の入力フィールドにカーソルを移動させる操作である。入力フィールドにカーソルを移動させるとは、入力フィールド上にカーソルを配置することであっても良く、入力フィールド内にカーソルを配置することであっても良い。例えば、操作受付部104は、カーソルの位置を示す情報が、特定領域に対応する入力フィールド以外の入力フィールド上の座標となった場合、またはこの入力フィールド上で更にクリック操作等が行なわれた場合に、指定操作が指定する特定領域に対応する入力フィールド以外の入力フィールドにカーソルを移動させる操作を受け付ける。
なお、操作を受け付けるということは、カーソルの位置の座標、マウス等のボタンのオンオフの情報、および入力されたキーの情報等の、予め決められた一以上の組合わせを受け付けることと考えてもよい。
指定操作およびフォーカス移動操作の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。操作受付部104は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
特定印刷イメージ情報格納部105には、一または二以上の特定印刷イメージ情報が格納される。特定印刷イメージ情報は、特定印刷イメージ画像を取得するための印刷イメージ情報である。特定印刷イメージ情報格納部105には、例えば、一または二以上の帳票に対応する一または二以上の特定印刷イメージ情報が格納される。特定印刷イメージ画像は、例えば、入力画面に対応した帳票の印刷イメージ画像であって、入力画面が有する一または二以上の特定領域にそれぞれ対応する一または二以上の入力フィールドに対応する領域を強調する態様で示した帳票の印刷イメージ画像である。特定印刷イメージ情報格納部105に格納される一の帳票についての二以上の特定印刷イメージ情報は、例えば、一の帳票についての特定印刷イメージ情報であって、強調する態様で示される入力フィールドに対応する領域が異なる特定印刷イメージ情報である。印刷イメージ画像は、例えば、帳票の印刷イメージを示す画像である。印刷イメージ画像は、例えば、帳票を印刷した場合のイメージを示す画像と考えても良く、印刷用にレイアウトされた帳票の画像と考えても良く、帳票の印刷プレビュー画像と考えてもよい。印刷イメージ画像は、例えば、対応する入力画面とは異なるレイアウトの画像である。印刷イメージ画像は、例えば、入力画面とは、異なるウィンドウや、異なる領域に表示される画像である。印刷イメージ画像は、一以上の入力フィールドに入力された情報を配置した帳票の画像であってもよく、入力された情報を配置しない帳票の画像であっても良い。
一の入力フィールドに対応する領域とは、例えば、帳票の印刷イメージ画像における、この帳票に対応する入力画面の一の入力フィールドに入力される情報が配置され領域およびその周辺の領域の少なくとも一方である。あるいは一の入力フィールドに入力される情報に応じて得られる情報、例えば、予め決められた演算等により得られる情報、または予め決められた判断処理により得られる情報等、が配置される領域およびその周辺の領域の少なくとも一方である。一の情報等が配置される領域は、例えば、帳票の印刷イメージ画像内におけるこの一の情報等が配置される入力欄や入力領域等である。
一の入力フィールドに対応する領域を、強調する態様で示すということは、例えば、帳票の印刷イメージ画像の、一の入力フィールドに対応する領域を、その領域のオリジナルの態様とは異なる態様、または、その領域を印刷する際の態様とは異なる態様で示すことであってもよく、一の入力フィールドに対応する領域を、帳票内の他の部分(例えば、他の入力フィールドに対応する領域)と区別可能な態様で示すことであってもよく、その両方であってもよい。
一の入力フィールドに対応する領域を、強調する態様で示すということは、例えば、一の入力フィールドに対応する領域を、予め決められた色で着色して示すことであっても、よく、予め決められた色およびパターンの少なくとも一方を有する画像を重ねて合成して配置することであっても良い。合成はどのような合成であってもよく、重ねる画像の透過度を0以外の値、即ち非透過を示す値以外の値に設定することであってもよく、乗算やオーバーレイ表示することであってもよい。また、入力フィールドの周囲を予め指定された色およびパターンの少なくとも一方で囲んで示すことであってもよい。また、入力フィールド内や、その近傍に、予め決められたアイコン等の画像や文字列を配置することであっても良い。一の入力フィールドに対応する領域を、強調する態様で示すということは、例えば、一の入力フィールドに対応する領域を強調表示することと考えてもよい。一または二以上の入力フィールドに対応する領域を、強調する態様で示した帳票の印刷イメージ画像は、例えば、一または二以上の入力フィールドに対応する領域を、強調表示した帳票の印刷イメージ画像と考えてもよい。
印刷イメージ情報は、印刷イメージ画像を取得するための情報であれば、どのような情報であるかは問わない。印刷イメージ情報は、例えば、印刷イメージ画像を構成する情報である。例えば、印刷イメージ情報は、印刷イメージ画像と同じ画像情報であってもよい。この画像情報は、ラスタ画像であっても良く、ベクタ画像であってもよい。また、印刷イメージ情報は、レンダリング等を行なうことで印刷イメージ画像を取得可能な情報であっても良い。印刷イメージ情報は、上述したような入力画面情報等と同様の情報、例えばマークアップ言語等で記述された情報等であっても良い。印刷イメージ情報は、例えば、セルまたは文字列等を有する印刷イメージ画像を出力するための情報であっても良い。同様に、特定印刷イメージ情報は、特定印刷イメージ画像を取得することが可能な情報であればどのような情報であっても良い。特定印刷イメージ情報は、特定印刷イメージ画像であってもよく、レンダリング等を行なうことで印刷イメージ画像を取得可能な、上述したような入力画面情報等と同様の構成の情報(例えばマークアップ言語等で記述された情報等)であっても良い。
特定印刷イメージ情報格納部105には、例えば、各特定印刷イメージ情報が、一または二以上の入力画面が有する複数の特定領域のうちの一または二以上の特定領域と対応付けて格納される。特定印刷イメージ情報格納部105には、例えば、各特定印刷イメージ情報が、入力画面情報格納部101に格納された一または二以上の入力画面情報が示す入力画面が有する複数の特定領域のうちの一または二以上の特定領域と対応付けて格納される。例えば、特定印刷イメージ情報格納部105には、一の入力画面に対応する帳票の印刷イメージ画像であって、この印刷イメージ画像内の、一の特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域が、強調する態様で示された印刷イメージ画像を取得するための特定印刷イメージ情報が、この一の入力画面の一の特定領域と対応付けて格納される。
特定印刷イメージ情報格納部105には、例えば、特定印刷イメージ情報が、入力領域識別子と対応付けて格納される。一の入力領域識別子と対応付けられた特定印刷イメージ情報は、この入力領域識別子が示す帳票内の特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域が強調する態様で示される特定印刷イメージ情報である。
例えば、同じ入力画面の異なる入力フィールドと対応付けられた特定領域を識別する入力領域識別子と対応付けられた二以上の特定印刷イメージ情報は、この入力画面に対応する帳票の特定印刷イメージ画像を取得するための特定印刷イメージ情報であって、異なる特定領域にそれぞれ対応する異なる入力フィールドに対応する領域を、強調する態様で示した特定印刷イメージ画像を取得するための特定印刷イメージ情報である。例えば、入力領域識別子が入力画面識別子と特定領域識別子との組を有する場合、入力画面識別子が同じであり、かつ特定領域識別子が異なる二以上の入力領域識別子とそれぞれ対応付けられた特定印刷イメージ情報は、この入力画面識別子が示す入力画面に対応する同じ帳票の特定印刷イメージ画像を取得するための特定印刷イメージ情報であって、帳票内の、それぞれの特定領域識別子が示す入力フィールドに対応する領域が、強調する態様で示された特定印刷イメージ画像を取得するための特定印刷イメージ情報である。
なお、入力画面情報が有する特定領域を設定するための情報には、この特定領域に対して指定操作を受け付けた場合に出力される特定印刷イメージ画像を取得するための特定印刷イメージ情報に対するリンク情報等が対応付けられていても良い。リンク情報は、例えば、リンクを設定する情報である。リンク情報は、例えば、印刷イメージ情報に対するいわゆるURI等の情報や、印刷イメージ情報が格納されている場所(例えばディレクトリ等)を指定する情報である。このリンク情報は、例えば、特定印刷イメージ情報格納部105に格納されている特定印刷イメージ情報を特定する情報と考えてもよい。異なる特定領域に対して対応付けられるリンク情報は、例えば、異なる特定印刷イメージ情報に対するリンク情報であり、リンク情報は互いに異なるものとなる。このため、リンク情報を、入力領域識別子の一態様と考えてもよい。この場合、特定印刷イメージ情報が、入力領域識別子と対応付けて格納されるということは、特定印刷イメージ情報が、格納場所のアドレス情報等と対応付けられていることと考えてもよい。
属性指定受付部102が属性指定情報を受け付ける場合、特定印刷イメージ情報格納部105には、特定印刷イメージ情報が、入力領域識別子と一または二以上の属性と対応付けて格納されるようにしてもよい。一または二以上の属性と対応付けられた特定印刷イメージ情報は、この属性に応じた帳票についての特定印刷イメージ画像を取得するための特定印刷イメージ情報である。異なる属性と対応付けて格納される二以上の特定印刷イメージ情報は、例えば、それぞれの属性に対応した異なる帳票についての特定印刷イメージ画像を取得するための印刷イメージ情報である。
印刷イメージ出力部106は、入力画面に対応する帳票の印刷イメージ画像であって、操作受付部104が受け付けた指定操作により指定された特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域を、強調する態様で示した印刷イメージ画像である特定印刷イメージ画像を出力する。ここでの入力画面は、例えば、入力画面出力部103が出力する入力画面と考えてもよく、操作受付部104が受け付けた指定操作により指定された特定領域を有する入力画面と考えてもよい。指定操作により指定された特定領域に対応する入力フィールドとは、例えば、指定された特定領域を有する入力画面における指定された特定領域に対応する入力フィールドである。印刷イメージ画像の指定操作により指定された特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域は、印刷イメージ画像が示す帳票の指定操作により指定された特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域と考えてもよい。印刷イメージ出力部106は、例えば、操作受付部104が指定操作を受け付けた場合に、特定印刷イメージ画像を出力する。指定操作により指定された特定領域とは、例えば、カーソルが配置された特定領域や、マウスを用いてクリックされた特定領域等である。強調する態様については、上記と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
印刷イメージ出力部106が、指定操作に応じてどのように出力する特定印刷イメージ画像を取得するかは問わない。例えば、印刷イメージ出力部106は、指定操作を受け付けた一の入力画面の一の特定領域に対応する特定印刷イメージ情報を、特定印刷イメージ情報格納部105から取得して、この特定印刷イメージ情報を用いて特定印刷イメージ画像を取得してもよい。例えば、印刷イメージ出力部106は、指定操作により指定された一の入力画面の一の特定領域に対応する入力特定識別子を取得する。そして、この入力特定識別子に対応付けられた特定印刷イメージ情報を、特定印刷イメージ情報格納部105から取得し、この特定印刷イメージ情報を用いて特定印刷イメージ画像を取得し、出力する。なお、印刷イメージ情報を用いて、印刷イメージ画像を取得し、出力する処理については、公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
また、印刷イメージ出力部106は、指定操作により指定された特定領域を有する入力画面に対応する帳票の印刷イメージ画像を図示しない格納部等から取得し、この印刷イメージ画像の、指定操作により指定された特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域を、強調する態様となるように変更することで、特定印刷イメージ情報を取得しても良い。ここでの指定操作により指定された特定領域を有する入力画面に対応する帳票の印刷イメージ画像は、強調する態様となる部分を有さない帳票の印刷イメージ画像である。
属性指定受付部102が属性指定情報を受け付ける場合、印刷イメージ出力部106は、指定操作を受け付けた入力画面と、属性指定情報とに対応する特定印刷イメージ画像を出力してもよい。例えば、印刷イメージ出力部106は、指定操作を受け付けた入力画面と、属性指定情報とに応じて異なる特定印刷イメージ画像を出力してもよい。属性指定情報に対応する特定印刷イメージ画像は、例えば、属性指定情報毎に帳票が異なる特定印刷イメージ画像である。例えば、印刷イメージ出力部106は、指定操作を受け付けた入力画面と、属性指定情報とに応じて異なる帳票の特定印刷イメージ画像を出力してもよい。このことは、例えば、印刷イメージ出力部106が、属性指定情報に応じて、出力する特定印刷イメージ画像に対応する帳票を切り替えることと考えてもよい。
指定操作を受け付けた入力画面とは、例えば、指定操作を受け付けた特定領域が配置された入力画面である。例えば、印刷イメージ出力部106は、特定印刷イメージ画像として、指定操作を受け付けた入力画面と、属性指定受付部102が受け付けた属性指定情報と、に対応する帳票の、指定操作により指定された特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域を強調する態様で示した印刷イメージ画像を出力するようにしてもよい。
印刷イメージ出力部106が、どのようにして、指定操作を受け付けた入力画面と、属性指定情報とに対応する特定印刷イメージ画像を取得して出力するかは問わない。例えば、印刷イメージ出力部106は、指定操作により指定された一の入力画面の一の特定領域と、属性指定受付部102が受け付けた属性指定情報とに対応づけられた特定印刷イメージ情報を、特定印刷イメージ情報格納部105から取得して、この特定印刷イメージ情報を用いて特定印刷イメージ画像を取得してもよい。
また、印刷イメージ出力部106は、後述するように、指定操作により指定された特定領域を有する入力画面と、属性指定情報と、に対応付けられた印刷イメージ画像を図示しない格納部等から取得し、この印刷イメージ画像の、指定操作により指定された特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域を、強調する態様となるように変更することで、特定印刷イメージ情報を取得しても良い。ここでの指定操作により指定された特定領域を有する入力画面と、属性指定情報とに対応する帳票の印刷イメージ画像は、強調する態様となる部分を有さない帳票の印刷イメージ画像である。
なお、特定印刷イメージ画像に対応付けられた属性が、属性の値を範囲を示す情報や、複数の値を有する場合、属性指定情報が有する属性の値が、この特定印刷イメージ画像に対応付けられた属性の値の範囲内の値である場合や、特定印刷イメージ画像に対応付けられた属性の値の一つと一致する場合に、属性指定情報が有する属性が、この特定印刷イメージ画像に対応付けられた属性と一致する、あるいは一致するものを含むと判断しても良い。かかることは以下においても同様である。
以下、本実施の形態においては、印刷イメージ出力部106が、指定操作により指定された一の入力画面の一の特定領域と、属性指定受付部102が受け付けた属性指定情報とに対応づけられた特定印刷イメージ情報を、特定印刷イメージ情報格納部105から取得して特定印刷イメージ画像を取得する場合を例に挙げてについて説明する。
印刷イメージ出力部106が、特定印刷イメージ画像をどのように出力するかは問わない。印刷イメージ出力部106は、例えば、特定印刷イメージ画像を、入力画面とは異なるウィンドウに出力してもよく、同じウィンドウ内に出力しても良い。また、印刷イメージ出力部106が出力する特定印刷イメージ画像と、入力画面出力部103が出力する入力画面103との配置関係等は問わない。印刷イメージ出力部106は、例えば、特定印刷イメージ画像を、入力画面出力部103が出力する入力画面と少なくとも一部が重なる位置に出力してもよく、重ならない位置に出力しても良い。
印刷イメージ出力部106は、特定印刷イメージ画像を、入力画面出力部103が出力する入力画面の、指定操作が指定する特定領域に対応する入力フィールドと重ならない位置に出力することが好ましい。また、印刷イメージ出力部106は、特定印刷イメージ画像を、入力画面出力部103が出力する入力画面の、指定操作が指定する特定領域と重ならない位置に出力することが好ましい。ここでの特定領域は、出力する特定印刷イメージ画像に対応する特定領域である。
例えば、印刷イメージ出力部106は、入力画面や特定印刷イメージ画像等を出力可能な領域(例えば、図示しないモニタ上の領域等)の上辺および下辺から、指定操作が指定する特定領域までの距離をそれぞれ取得し、その値の大きい側に、特定印刷イメージ画像を出力する。出力する際には、例えば、特定印刷イメージ画像が、その値の大きい側に収まるサイズとなるよう拡大縮小を行なう。ただし、特定領域の上記の距離の値の大きい側に、この特定領域に対応する入力フィールドが存在する場合には、他方の領域に特定印刷イメージ画像を出力する。特定印刷イメージ画像を出力する際の横方向の位置は、例えば、指定操作によりしてされた特定領域に対して予め決められた距離だけ離れた位置を基準として決定する。例えば、特定印刷イメージ画像の右側の辺と、この特定領域の右側の辺との横方向の距離(例えばx軸方向の距離)が、予め決められた距離となるように、特定印刷イメージ画像の横方向の位置を決定する。ただし、このようにして決定した位置に、この特定領域に対応する入力フィールドが存在する場合には、入力フィールドと重ならない方向に、特定印刷イメージ画像の出力する位置をずらすようにしても良い。
なお、一の特定領域に対応する特定印刷イメージ画像と、一の特定領域に対応する入力フィールドとが重ならないようにするためには、一の特定フィールドと、これに対応する入力フィールドとを対応付ける情報を、図示しない格納部や、入力画面情報等に、予め蓄積しておくことが好ましい。例えば、一の入力画面情報が有する入力フィールドにも入力フィールドを識別する識別子を付与しておくとともに、一の入力画面情報が有する各特定領域に対して、各特定領域に対応する入力フィールドの識別子を対応付けて蓄積しておくようにすればよい。このようにして、一の特定領域が指定操作により指定された場合に、この特定領域に対応した入力フィールドの識別子を取得し、取得した識別子により、この一の特定領域に対応する入力フィールドを特定可能となる。
また、印刷イメージ出力部106は、特定印刷イメージ画像を、入力画面出力部103が出力する入力画面と置き換えて出力するようにしても良い。ここでの置き換えは、例えば、一時的な置き換えである。
特定印刷イメージ画像の出力サイズ等は問わない。例えば、特定印刷イメージ画像は、適宜拡大表示してもよく、適宜縮小表示してもよい。
印刷イメージ出力部106は、例えば、操作受付部104が受け付けるフォーカス移動操作に応じて印刷イメージ画像の出力を消去する。例えば、特定印刷イメージ画像を出力している場合において、操作受付部104がフォーカス移動操作を受け付けた場合に、特定印刷イメージ画像の出力を消去する。
ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、外部の装置への送信、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
印刷イメージ出力部106は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。印刷イメージ出力部106は、例えば、入力画面出力部103と同じ出力デバイスに印刷イメージ画像の出力を行なうようにしても良い。例えば、印刷イメージ出力部106は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
入力受付部107は、例えば、情報処理装置1に対する入力を受け付ける。例えば、入力画面出力部103が出力する入力画面の一以上の入力フィールドに対する情報の入力を受け付ける。入力受付部107がこの入力画面を介して受け付ける情報は、入力画面に対応する帳票の情報である。帳票の情報は、例えば、帳票に記入される情報や、帳票と対応付けて管理される情報である。また、入力受付部107は、例えば、入力画面を表示する指示等を受け付けても良い。また、入力画面により入力した情報を、後述する情報格納部108等に蓄積する指示等を受け付けても良い。また、情報格納部108に格納された情報を配置した帳票の印刷用の情報等を出力する指示等を受け付けても良い。また、属性を受け付けるための画面を出力するための指示等を受け付けても良い。また、これら以外の情報を受け付けても良い。
入力受付部107に対する入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。入力受付部107は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
情報格納部108には、例えば、入力受付部107が受け付けた情報等が格納される。例えば、入力受付部107が受け付けた帳票の情報が格納される。情報格納部108は、例えば、帳票のデータベース等であってもよい。また、情報格納部108には、帳票を出力する際に用いられる帳票の画像や、帳票のテンプレート等の情報が格納されていても良い。また、上述した属性受付画面を出力するための情報が格納されていても良い。
情報蓄積部109は、例えば、入力受付部107が受け付けた情報を情報格納部108に蓄積する。例えば、情報蓄積部109は、入力受付部107が、入力画面の入力フィールドに対して受け付けた情報を、入力画面の帳票と対応付けて蓄積する。例えば、情報蓄積部109は、入力受付部107が受け付けた蓄積の指示に応じて、入力受付部107が受け付けた情報を情報格納部108に蓄積する。
情報出力部110は、例えば、帳票の印刷用の情報を出力する。例えば、情報出力部110は、例えば、情報格納部108に格納された情報を配置した帳票の印刷用の情報を出力する。入力受付部107が受け付けた指示に応じて、情報格納部108に格納された情報を用いて帳票の印刷用の情報を取得し出力する。帳票の印刷用の情報は、印刷用の画像であってもよく、印刷機能を有する特定のアプリケーションソフトウェア用のファイル等であっても良い。また、情報出力部110は、帳票の印刷用の情報を取得して、帳票を印刷してもよい。また、情報出力部110は、情報格納部108に格納されている情報等を出力しても良い。情報出力部110は、上述した属性指定情報を受け付けるためのメニュー画面や入力インターフェース等を出力するようにしてもよい。
ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、外部の装置への送信、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
なお、特定印刷イメージ画像の出力が、図示しない外部の装置等による表示を目的とした特定印刷イメージ画像の送信である場合、この特定印刷イメージ画像の出力は、外部の装置で特定印刷イメージ画像を表示させるための情報、例えば、特定印刷イメージ画像を構成する情報の送信であっても良い。特定印刷イメージ画像を構成する情報は、例えば、特定印刷イメージ情報であっても良く、特定印刷イメージ情報と同様の情報であっても良い。
情報出力部110は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。例えば、情報出力部110は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報処理装置1の動作の一例について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)入力受付部107が、入力画面を出力する指示を受け付けたか否かを判断する。入力画面を出力する指示は、例えば、入力画面情報格納部101に格納されている出力対象となる一の入力画面に対応する入力画面情報を指定する情報を含む指示である。受け付けた場合、ステップS102に進み、受け付けていない場合、ステップS101に戻る。
(ステップS102)属性指定受付部102は、一または二以上の属性の指定を含む属性指定情報を受け付けたか否かを判断する。例えば、ステップS101において、入力画面を出力する指示を受け付けた場合に、情報出力部110等が、属性指定情報を受け付けるための入力インターフェース等を出力し、この入力インターフェース等を介して属性指定情報を受け付けるようにしても良い。受け付けた場合、ステップS103に進み、受け付けていない場合、ステップS102に戻る。受け付けた属性指定情報は、図示しない格納部等に蓄積する。
(ステップS103)入力画面出力部103は、一以上の特定領域を有する入力画面を出力する。ここでの出力は、例えば、表示である。入力画面出力部103は、例えば、入力画面情報格納部101から、ステップS101で受け付けた入力画面を出力する指示が有する入力画面情報を指定する情報により指定される入力画面情報を取得し、この入力画面情報を用いて入力画面を出力する。
(ステップS104)操作受付部104は、ステップS103で出力した入力画面が有する特定領域の一つに対して指定操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS105に進み、受け付けていない場合、ステップS110に進む。
(ステップS105)操作受付部104は、ステップS104で受け付けた指定操作に対応した入力領域識別子を取得する。例えば、操作受付部104は、入力画面が有する各特定領域に入力領域識別子が対応付けられている場合、指定操作により指定された特定領域に対応付けられた入力領域識別子を取得しても良い。また、、例えば、操作受付部104は、入力画面が有する各特定領域に特定領域識別子が対応付けられており、入力画面出力部103が出力する入力画面に入力画面識別子が対応付けられている場合、指定操作により指定された特定領域に対応付けられた特定領域識別子と、出力されている入力画面に対応付けられた入力画面識別子とを取得することで、特定領域識別子と、入力画面識別子とを有する入力領域識別子を取得するようにしてもよい。
(ステップS106)印刷イメージ出力部106は、特定印刷イメージ情報格納部105から、ステップS105で取得した入力領域識別子と、ステップS102で受け付けた属性指定情報とに対応付けられた特定印刷イメージ情報を取得する。
(ステップS107)印刷イメージ出力部106は、ステップS106で取得した特定印刷イメージ情報を用いて、入力画面出力部103が出力する入力画面に対応した帳票の印刷イメージ画像であって、ステップS104で受け付けた指定操作が示す特定領域に対応した入力フィールドに対応した領域を、強調する態様で示した印刷イメージ画像である特定印刷イメージ画像を出力する。ここでの出力は、例えば、表示である。例えば、印刷イメージ出力部106は、ステップS106で取得した特定印刷イメージ情報を用いて取得した特定印刷イメージ画像を、入力画面と同じモニタ等に表示する。印刷イメージ出力部106は、例えば、特定印刷イメージ画像を、ステップS104で指定操作を受け付けた入力画面の特定領域と、この特定領域に対応する入力フィールドとに重ならないように出力しても良い。
(ステップS108)操作受付部104は、フォーカス移動操作を受け付けた否かを判断する。フォーカス移動操作を受け付けた場合、ステップS109に進み、受け付けていない場合、ステップS108に戻る。
(ステップS109)印刷イメージ出力部106は、出力している特定印刷イメージ画像を消去する。この処理は、特定印刷イメージ画像の出力の終了と考えてもよい。そして、ステップS104に戻る。
(ステップS110)入力受付部107は、出力画面の入力フィールドに対する情報の入力を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS111に進み、受け付けていない場合、ステップS112に進む。ここで受け付ける情報は、出力画面に対応する帳票に対する情報の入力と考えてもよい。入力された情報は、例えば、図示しない格納部等に一時記憶される。
(ステップS111)入力画面出力部103は、ステップS110で入力された情報を用いて、入力画面の出力を更新する。例えば、ステップS110で入力された情報を配置した入力画面で、直前に出力されていた入力画面を更新する。そしてステップS104に戻る。
(ステップS112)入力受付部107は、ステップS110で受け付けた情報を蓄積する指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS113に進み、受け付けていない場合、ステップS114に進む。
(ステップS113)情報蓄積部109は、ステップS110で受け付けた情報を、情報格納部108に蓄積する。例えば、情報蓄積部109は、受け付けた情報を入力画面に対応する帳票と対応付けて蓄積する。そして、ステップS104に戻る。
(ステップS114)入力受付部107は、入力画面の出力を終了する指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、入力画面出力部103が入力画面の出力を終了して処理を終了する。また、受け付けていない場合、ステップS102に戻る。
以下、本実施の形態における情報処理装置1の具体的な動作について説明する。ここでは、「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」という帳票について入力を行なう場合を例に挙げて説明する。なお、この帳票「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」は、申告者の住宅借入金の種類と、住宅に対する居住開始年との二つの属性の組合わせに応じて異なる様式であるとし、ここではこの様式が異なるものをそれぞれ異なる帳票と考えて説明を行なう。住宅借入金の種類とは、ここでは、「新築または購入」、「増改築等」、「新築等+増改築等」、および「その他(2以上)」のうちのいずれか一つであるとする。
図3は、本実施の形態1の入力画面情報格納部101に格納される入力画面情報を管理する入力画面情報管理表(図3(a))、および入力画面情報に対応する入力画面35の一例を示す図(図3(b))である。図3(a)においては、入力画面情報管理表の各レコード(行)が、各入力画面情報に対応している。入力画面情報管理表は、「入力画面ID」という項目を有している。「入力画面ID」は、入力画面情報の識別子であり、ここでは、入力画面情報のファイル名であるとする。なお、ここでは、入力画面情報の識別子を、この入力画面情報を用いて出力される入力画面の入力画面識別子としても用いるものとする。
図3(b)は、ファイル名が、「A001」、つまり、「入力画面ID」が「A001」である入力画面情報を用いて出力される入力画面35の表示例を示す図である。入力画面情報は、ここでは、いわゆるHTML形式のファイルであり、特定領域の位置を指定する情報や、特定領域に対応付けられた特定領域識別子や、特定領域に対してカーソルが配置された場合に指定操作を受け付け、カーソルが外れた場合にフォーカス移動操作を受け付ける動作を実行させるための情報等が、スクリプト等によって予め記述されているものとする。この入力画面35は、上述したような属性毎に様式が異なる複数の帳票である「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」のいずれの情報の入力にも利用可能なものであるとする。図3(b)に示す入力画面35には、複数の入力フィールド30a〜30i等が配置されている。また、この入力画面35の複数の入力フィールド30a〜30i等に対応して設けられた複数の項目名が配置された領域には、特定領域31a〜31g等が設定されている。特定領域31a〜31gには、それぞれ特定領域識別子が予め対応付けられているものとする。特定領域31aから31gは不可視の領域であるとする。ただし、ここでは説明の便宜上、特定領域31a〜31gの輪郭を点線で示している。
まず、ユーザが、「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」という帳票を作成するために、情報処理装置1の入力受付部107に帳票を作成するメニュー画面を表示させる指示を入力すると、情報出力部110は、図示しない格納部等から、メニュー画面を出力するための情報を読み出して、メニュー画面を出力する。ここでの出力は、図示しないモニタへの表示であるとする。
図4は、情報出力部110が出力するメニュー画面の一例を示す図である。このメニュー画面は、出力する入力画面を指定するためのメニュー画面である。
ユーザが、「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」という帳票を作成するために、マウス等を操作して、図4のメニュー画面において、この帳票の横に配置されたチェックボックス41にチェックを入れ、入力完了のボタン42を押すと、入力受付部107は、「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」という帳票に共通する入力画面を出力するための入力画面情報の識別子「A001」を受け付ける。
情報出力部110は、ボタン42が押されたため、帳票についての属性の指定を受け付けるための画面を、図示しない格納部等から読み出して出力する。
図5は、帳票についての属性の指定を受け付けるための入力インターフェース画面を示す図である。このインターフェース画面は、上述した二つの属性である「住宅借入金の種類」と、「居住開始年月日」とを受け付けるための画面である。
ユーザが図5に示したインターフェース画面から、「住宅借入金の種類」として、「新規または購入」というボタン51を選択し、「居住開始年月日」の入力欄52に「平成28年4月1日」を入力し、入力完了のボタン53を押したとすると、属性指定受付部102は、「住宅借入金の種類」という属性の値として、「新規または購入」を取得し、「居住開始年月日」という属性の値として「平成28年4月1日」を取得する。
入力完了のボタン51が押されたため、入力画面出力部103は、上記で取得した入力画面情報の識別子「A001」に対応する入力画面情報を、入力画面情報格納部101から取得し、取得した入力画面情報を用いて入力画面の画像を取得し、出力する。例えば、図示しないモニタに表示する。入力画面出力部103が表示する入力画面は、図3(b)と同様の入力画面35である。
ここで、ユーザがマウス等を用いて、入力フィールド30aに対応する位置に配置されている特定領域31a、具体的には、入力フィールド30aの横方向に伸びる位置に配置された入力フィールド30aに対応する項目名が配置された領域に設定された特定領域31a上に、カーソル(図示せず)を移動させたとすると、操作受付部104は、この特定領域31aを指定する指定操作を受け付ける。
印刷イメージ出力部106は、指定操作を受け付けた特定領域31aに予め対応付けられた特定領域識別子である「B001」を取得する。また、印刷イメージ出力部106は、指定操作を受け付けた特定領域31aが配置されている入力画面の入力画面識別子である「A001」を取得する。ここでは、この入力画面識別子「A001」と、特定領域識別子「B001」との組合わせが、一の入力画面の一の特定領域を識別する入力領域識別子である。
図6は、特定印刷イメージ情報格納部105に格納されている特定印刷イメージ情報を管理する特定印刷イメージ情報管理表である。特定印刷イメージ情報管理表は、「イメージID」、「特定領域ID」、「入力画面ID」、および「属性」という項目を有している。「イメージID」は、特定印刷イメージ情報の識別子であり、ここでは、特定印刷イメージ情報のファイル名であるとする。入力画面ID」は、入力画面識別子である。「特定領域ID」は、特定領域識別子である。「属性」は、属性である。「属性」においては、属性名と、属性名に対応する属性値とが、「属性名:属性値」として「:」で区切られて示されている。また、属性名と属性値との異なる組は、「;」で区切られている。ここでの属性値は、属性値の範囲を示す値であっても良い。例えば、「居住開始年月日:平成26年1月1日−平成31年12月31日」は、属性名が「居住開始年月日」である属性の属性値が「平成26年1月1日」から「平成31年12月31日」までの範囲であることを示す。
印刷イメージ出力部106は、上記で取得した入力領域識別子と、属性指定受付部102が受け付けた属性指定情報とに対応する特定印刷イメージ情報を、特定印刷イメージ情報格納部105から取得する。具体的には、図6に示した特定印刷イメージ情報管理表において、「入力画面ID」の値が、上記で取得した入力領域識別子の入力画面識別子「A001」と一致し、「特定領域ID」の値が上記で取得した入力領域識別子の特定領域識別子「B001」と一致し、「属性」のうちの属性名が「住宅借入金の種類」である属性の値が、属性指定受付部102が受け付けた属性指定情報が有する「新規または購入」と一致し、「属性」のうちの属性名が「居住開始年月日」という属性の値が、属性指定受付部102が受け付けた属性指定情報が有する「平成28年4月1日」と一致するレコード(行)を検出し、検出したレコードの「イメージID」の値を取得する。なお、ここでは、一のレコードの「属性」の「居住開始年月日」という属性の値が示す期間内に、属性指定受付部102が受け付けた属性指定情報が有する「居住開始年月日」という属性の値である「平成28年4月1日」が含まれる場合、この一のレコードの一のレコードの「属性」の「居住開始年月日」という属性名の値が、属性指定受付部102が受け付けた属性指定情報が有する「居住開始年月日」という属性の値と一致すると判断する。
ここでは、印刷イメージ出力部106は、図6に示した特定印刷イメージ情報管理表の上から5番目のレコードが検出して、このレコードの「イメージID」の値である「R005」を取得する。そして、特定印刷イメージ情報格納部105から、ファイル名が「R005」である特定印刷イメージ情報を取得し、特定印刷イメージ画像を出力する。ここでは、特定印刷イメージ情報が、ビットマップ形式の特定印刷イメージ画像であるとする。また、ここで出力は、入力画面が出力されているモニタ(図示せず)と同じモニタへの表示であるとする。また、印刷イメージ出力部106は、特定印刷イメージ画像70を、この特定印刷イメージ画像70に対応する指定操作を受け付けた入力画面の特定領域31aと、この特定領域に対応付けられた入力フィールド30aと重ならないよう表示する。例えば、ここでは、図示していないが、入力画面情報が有する入力フィールドにも入力フィールドを識別する識別子を付与してあるとともに、入力画面情報が有する各特定領域に対して、各特定領域に対応する入力フィールドの識別子を対応付けて蓄積してあるとする。そして、特定領域31aが指定操作により指定された場合に、この特定領域31aに対応した入力フィールド30aの識別子を取得し、取得した識別子により、この一の特定領域31aに対応する入力フィールド30aを特定することができ、この入力フィールド30aに重ならないよう印刷イメージ画像70を表示することができる。かかることは、後述する印刷イメージ画像80の表示においても同様である。特定領域31aと重ならないように出力する処理については上述しているため、ここでは省略する。
図7は、印刷イメージ出力部106によるファイル名が「R005」である特定印刷イメージ情報を用いて出力された特定印刷イメージ画像70の出力例を示す図である。ここでは、モニタ内に表示されている特定印刷イメージ画像70と、入力画面35を示しており、モニタやモニタの表示領域等は省略している。特定印刷イメージ画像70においては、入力画面35の特定領域31aに対応する入力フィールド30aに対応する領域、例えば、この入力フィールド30aに入力された情報等が配置される領域71が、強調する態様として、ここでは、枠を二重線で描き、背景を他と異なる色として示している。特定領域31a上には、カーソル34が配置されている。
次に、ユーザがマウス(図示せず)を操作して、カーソル34を特定領域31aから外れた位置に移動させると、操作受付部104は、フォーカス移動操作を受け付け、印刷イメージ出力部106は、出力していた特定印刷イメージ画像を消去する。
次に、ユーザがマウスを操作して、特定領域31b上に、カーソル34を移動させたとすると、操作受付部104は、この特定領域31bを指定する指定操作を受け付ける。
印刷イメージ出力部106は、指定操作を受け付けた特定領域31aに予め対応付けられた特定領域識別子である「B002」を取得して、上記と同様の処理を行なって、特定印刷イメージ情報格納部105から、ファイル名が「R010]である特定印刷イメージ情報を取得し、特定印刷イメージ画像を出力する。
図8は、印刷イメージ出力部106によるファイル名が「R010」である特定印刷イメージ情報を用いて出力された特定印刷イメージ画像80の出力例を示す図である。ここでは、モニタ内に表示されている特定印刷イメージ画像70と、入力画面35を示しており、モニタやモニタの表示領域等は省略している。特定印刷イメージ画像80においては、入力画面35の特定領域31bに対応する入力フィールド30bに対応する領域、例えば、この入力フィールド30bに入力された情報等が配置される領域81が、強調する態様として、ここでは、枠を縁取りし、背景を他と異なる色として示されている。なお、ここでは、図示しないモニタの表示領域内に特定印刷イメージ画像全体が収まるよう、入力画面35を、図7よりも縮小して配置しているものとする。
また、カーソル34を特定領域32bから外れた位置に移動させると、特定印刷イメージ画像の出力が消去される。
また、ユーザが何れかの入力フィールド30a〜30iにカーソルを移動させ、数字等の情報を入力すると、入力受付部107が入力された情報を受け付けて、図示しない格納部等に一時記憶され、入力された情報を保存する操作を行なうと、入力受付部107が、入力された情報を蓄積する指示を受け付け、情報蓄積部109が上記で入力された情報を、情報格納部108に蓄積する。また、一の帳票の印刷用の情報を出力する指示等が入力されると、情報出力部110は、情報格納部108に蓄積された情報を用いて一の帳票の印刷用の情報を取得して出力する。
以上、本実施の形態によれば、入力画面入力フィールドに対応した領域を、強調する態様で示した印刷イメージ画像を出力できるようにすることができ、入力画面を用いて帳票に対して情報を入力する際に、適切に情報が入力されているか否かを容易に確認できることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態においては、印刷イメージ出力部が、帳票の印刷イメージ情報を用いて、指定操作に応じた特定印刷イメージ情報を構成し、出力する情報処理装置の例について説明する。
図9は、本実施の形態における情報処理装置2のブロック図である。
情報処理装置2は、入力画面情報格納部101、入力画面出力部103、属性指定受付部102、操作受付部104、印刷イメージ情報格納部201、領域情報格納部202、印刷イメージ出力部203、入力受付部107、情報格納部108、情報出力部110を備える。入力画面情報格納部101、入力画面出力部103、属性指定受付部102、操作受付部104、入力受付部107、情報格納部108、情報出力部110については、上記実施の形態と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
印刷イメージ情報格納部201には、入力画面に対応する帳票の印刷イメージ画像を取得するための情報である一または二以上の印刷イメージ情報が格納される。例えば、印刷イメージ情報は、入力画面との対応関係が判断可能となるよう印刷イメージ情報格納部201に格納される。印刷イメージ情報格納部201には、例えば、入力画面に対応する帳票の印刷イメージ画像を取得するための情報である一または二以上の印刷イメージ情報が、それぞれ、入力画面と対応付けて格納される。ここでの帳票の印刷イメージ画像は、特定印刷イメージ画像とは異なり、強調する態様の領域を有さない帳票の印刷イメージ画像である。帳票の印刷イメージ情報は、対応する入力画面が有する入力フィールドに対応するフィールド、セルまたは文字列等を有する印刷イメージ画像を出力するための情報であっても良い。また、印刷イメージ情報は、強調領域として指定することが可能な一以上の領域が予め設定された印刷イメージ画像を出力するための情報であっても良い。
入力画面と対応付けて格納されるということは、例えば、入力画面を特定可能な情報が対応付けて格納されることである。例えば、入力画面と対応付けて格納されるということは、入力領域識別子、および入力画面識別子の少なくとも一方、が対応付けて格納されることである。例えば、印刷イメージ情報格納部201には、印刷イメージ情報が、入力領域識別子、および入力画面識別子の少なくとも一方と対応付けて格納される。なお、一の印刷イメージ情報に、複数の入力領域識別子、または入力画面識別子が対応付けて格納されていても良い。
なお、印刷イメージ情報格納部201に、一の入力画面に対応する一の帳票の印刷イメージ画像しか格納されていない場合等のように、入力画面識別子または入力領域識別子がなくても、入力画面出力部103が出力する入力画面が特定可能な場合においては、印刷イメージ情報格納部201に格納されている印刷イメージ画像と入力画面との対応関係が判断可能であり、入力画面に対応する印刷イメージ情報を取得することが可能となることから、入力画面情報を、入力領域識別子および入力画面識別子のいずれとも対応付けずに蓄積してもよい。
属性指定受付部102が属性指定情報を受け付けるようにする場合、印刷イメージ情報格納部201には、一以上の属性に対応した帳票の印刷イメージ画像を取得するための一または二以上の印刷イメージ情報が、それぞれ、一以上の属性と対応付けて格納されるようにしてもよい。例えば、印刷イメージ情報格納部201には、入力画面に対応し、かつ一以上の属性に対応した帳票の印刷イメージ画像を取得するための一または二以上の印刷イメージ情報が、それぞれ、入力画面と、一以上の属性と対応付けて格納されるようにしてもよい。例えば、印刷イメージ情報格納部201には、一以上の印刷イメージ情報が、一以上の属性と対応付けて格納されても良い。例えば、印刷イメージ情報格納部201には、一以上の印刷イメージ情報が、入力領域識別子または入力画面識別子と、一以上の属性と対応付けて格納されても良い。一以上の属性に対応した帳票とは、例えば、一以上の属性を有する帳票と考えてもよい。例えば、「2016年度」という属性と対応付けられた帳票である控除申告書は、2016年度用の控除申告書であってもよい。一以上の属性は、一以上の属性の組合わせと考えてもよい。
なお、印刷イメージ情報格納部201に、一の入力画面に対応する異なる属性と対応付けられた帳票の印刷イメージ画像しか格納されていない場合等のように、入力画面識別子または入力領域識別子等がなくても、入力画面出力部103が出力する入力画面が、属性指定情報によって特定可能な場合においては、印刷イメージ情報格納部201に格納されている印刷イメージ画像と入力画面との対応関係が属性指定情報を用いて判断可能であり、入力画面と属性指定情報とに対応する印刷イメージ情報を取得することが可能となることから、入力画面情報を、入力領域識別子および入力画面識別子のいずれとも対応付けずに蓄積してもよい。
領域情報格納部202には、印刷イメージ情報格納部201に格納された印刷イメージ情報により出力される印刷イメージ画像上の領域を示す情報であり、入力画面が有する特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域を示す情報である領域情報が、この特定領域と対応付けて格納される。ここでの入力画面は、例えば、印刷イメージ画像に対応する入力画面である。領域情報が、特定領域と対応付けて格納されるということは、領域情報が、特定領域を識別可能な入力領域識別子および特定領域識別子の少なくとも一方と対応付けて格納されることである。例えば、領域情報格納部202には、一または二以上の領域情報が、特定領域識別子と対応付けて格納される。
入力画面が有する特定領域に対応する入力フィールドに対応する印刷イメージ画像における領域については、上述しているため、ここでは説明は省略する。
領域情報は、領域を特定可能な情報であればどのような情報であってもよい。領域情報は、帳票の印刷イメージ画像における、上記の領域の輪郭、および領域内の一以上の位置(例えば、中心位置)等の少なくとも一以上を示す一または二以上座標の情報である。例えば、領域が矩形である場合、領域情報は、矩形の4つの頂点の座標であっても良い。また、帳票の印刷イメージ情報が、対応する入力画面が有する入力フィールドに対応する入力フィールドまたはセル等を有する場合、領域情報は、入力フィールドの識別子またはセルの識別子等の、入力フィールドまたはセルを特定可能な情報であっても良い。また、帳票の印刷イメージ情報が、強調領域として指定することが可能な一以上の領域を有する場合、領域情報は、この領域の一以上を特定可能な情報であっても良い。
領域情報格納部202には、領域情報が、更に、対応する印刷イメージ情報、具体的には、領域の設定対象となる印刷イメージ画像を取得するための印刷イメージ情報との対応付けて格納されるようにしてもよい。例えば、領域情報格納部202には、印刷イメージ情報格納部201に格納された印刷イメージ情報により出力される印刷イメージ画像における、この印刷イメージ情報に対応する入力画面が有する特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域を示す情報である領域情報が、この印刷イメージ情報と、この特定領域とに対応付けて格納されてもよい。印刷イメージ情報に対応する入力画面とは、例えば、印刷イメージ情報により出力される印刷イメージ画像が示す帳票に対応する入力画面であり、具体的には、この帳票の情報を受け付けるための入力フィールドを備えた入力画面である。印刷イメージ情報に対応する入力画面は、例えば、印刷イメージ情報格納部201に、印刷イメージ情報と対応付けて格納されている入力画面識別子が示す入力画面である。
領域情報が、印刷イメージ情報と対応付けて蓄積されることは、領域情報が、印刷イメージ情報を特定可能な情報と対応付けられることも含むと考えて良い。例えば、帳票の印刷イメージ画像を特定可能な情報は、印刷イメージ情報の識別子である。以下、印刷イメージ情報の識別子をイメージ識別子と称す。イメージ識別子は、例えば、印刷イメージ情報に割り当てられたコードや、印刷イメージ情報のファイル名等である。また、ここでは、帳票の印刷イメージ画像を特定可能な情報は、この帳票に対応する入力画面の入力画面識別子であってもよい。
例えば、領域情報が、印刷イメージ情報と、特定領域とに対応付けて蓄積されることは、領域情報が、印刷イメージ情報のイメージ識別子と、特定領域識別子との組に対応付けて蓄積されることである。また、領域情報が、印刷イメージ情報と、特定領域とに対応付けて格納されるということは、領域情報が、一以上の入力画面が有する一以上の特定領域のうちの一の特定領域を識別する入力領域識別子と対応付けられていることも実質的に含む概念であると考えてもよい。例えば、領域情報格納部202には、一または二以上の領域情報が、入力領域識別子と対応付けて格納されてもよい。なお、入力領域識別子が、入力画面識別子と、特定領域識別子との組を有する場合、領域情報を入力領域識別子と対応付けることは、領域情報を入力画面識別子と、特定領域識別子との組と対応付けることと実質的に同様と考えてよい。
なお、印刷イメージ情報格納部201に、一の帳票の一の印刷イメージ情報しか格納されていない場合のように、印刷イメージ情報のイメージ識別子等がなくても、領域情報に対応する印刷イメージ情報、つまり領域情報が示す領域の設定対象となる印刷イメージ画像を示す印刷イメージ情報が特定可能な場合においては、領域情報を、必ずしも、印刷イメージ情報と対応付けて(例えば、イメージ識別子と対応付けて)領域情報格納部202に蓄積しなくてもよい。
属性指定受付部102が属性指定情報を受け付けるようにする場合、領域情報格納部202には、例えば、一以上の属性に対応する帳票の印刷イメージ画像における、一の特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域を示す情報である一または二以上の領域情報が、一の特定領域と、対応付けて格納されればよい。例えば、領域情報格納部202には、一以上の属性に対応する帳票の印刷イメージ画像における、この印刷イメージ画像の一の特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域を示す情報である一または二以上の領域情報が、この帳票の印刷イメージ画像を取得するための印刷イメージ情報と、一の特定領域とに、対応付けて格納されればよい。例えば、領域情報格納部202には、領域情報を、印刷イメージ情報のイメージ識別子と、特定領域識別子とを対応付けて格納するようにすればよい。なお、この場合においては、領域情報に、帳票の印刷イメージ画像を対応付けることは、この帳票に対応する入力画面と、一以上の属性との組を対応付けることも含む概念であると考えてもよい。例えば、領域情報格納部202には、一または二以上の領域情報が、出力画面識別子と、一以上の属性と、特定領域識別子と、が対応付けて格納される。また、例えば、領域情報格納部202には、一または二以上の領域情報が、入力領域識別子と、一以上の属性と対応付けて格納されるようにしてもよい。
印刷イメージ出力部203は、入力画面に対応する帳票の印刷イメージ画像であって、操作受付部104が受け付けた指定操作により指定された特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域を、強調する態様で示した特定印刷イメージ画像を構成し、出力する。このことは、印刷イメージ出力部203が、例えば、印刷イメージ情報格納部201に格納されている帳票の印刷イメージ情報を用いて、指定操作に応じた特定印刷イメージ情報を構成し、この特定印刷イメージ情報を用いて、特定印刷イメージ画像を出力することも含む概念であると考えてもよい。ここでの特定印刷イメージ画像の構成とは、特定印刷イメージ画像または特定印刷イメージ画像に対応する特定印刷イメージ情報を生成することも含む概念であると考えてもよい。例えば、ここでの特定印刷イメージ画像の構成は、印刷イメージ画像に対する画像等の合成、印刷イメージ画像の一部の変更、および印刷イメージ画像に対応する印刷イメージ情報の一部の変更(例えば、マークアップ言語で記述されたファイルの変更およびCSSの変更の少なくとも一方の変更)等の一以上の組合わせ等も含む概念である。指定操作に応じた特定印刷イメージ情報を構成することは、例えば、指定操作により指定された特定領域を有する入力画面に対応する印刷イメージ情報の、この特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域を、強調する態様となるよう変更した特定印刷イメージ情報を構成することである。なお、印刷イメージ出力部203による出力が、他の特定印刷イメージ画像を表示する装置への送信等である場合、出力される特定印刷イメージ画像の出力は、他の装置等で上記のような特定印刷イメージ画像を表示することが可能な情報であってもよく、この情報は、上述したような特定印刷イメージ情報であってもよく、特定印刷イメージ情報と同様の情報であっても良い。
印刷イメージ出力部203は、例えば、操作受付部104が受け付けた指定操作に応じて、この指定操作により指定された特定領域を有する入力画面に対応する帳票の印刷イメージ画像であって、操作受付部104が受け付けた指定操作により指定された特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域を、強調する態様で示した印刷イメージ画像である特定印刷イメージ画像を構成し、出力する。例えば、印刷イメージ出力部203は、指定操作により指定された特定領域を有する入力画面に対応付けられた印刷イメージ情報を、印刷イメージ情報格納部201から取得し、この印刷イメージ情報と、上記の指定操作により指定された特定領域と、に対応付けられた領域情報を領域情報格納部202から取得し、上記で取得した印刷イメージ情報により取得される印刷イメージ画像の、上記で取得した領域情報が示す領域を、強調する態様で示した印刷イメージ画像である特定印刷イメージ画像を構成し、出力する。
例えば、印刷イメージ出力部203は、指定操作により指定された特定領域に対応付けられた入力領域識別子、または入力領域識別子を構成する入力画面識別子を取得する。そして、取得した入力領域識別子または入力画面識別子と対応付けられた印刷イメージ情報を、印刷イメージ情報格納部201から取得する。また、印刷イメージ出力部203この印刷イメージ情報のイメージ識別子も取得する。なお、入力画面出力部103が出力する入力画面が一つであり、印刷イメージ情報格納部201に、この一つの入力画面に対応した一の印刷イメージ情報だけが格納されている場合、入力領域識別子または入力画面識別子を取得せずに、この一の印刷イメージ情報を取得すればよい。また、この場合、印刷イメージ情報は取得しなくても良い。
また、印刷イメージ出力部203は、指定操作により指定された特定領域に対応付けられた入力領域識別子、または入力領域識別子を構成する特定領域識別子を取得する。入力領域識別子を既に取得している場合は、再度取得する必要はない。そして、印刷イメージ出力部203は、取得した入力領域識別子、または取得した特定領域識別子と、上記で取得した印刷イメージ情報の識別子との組、に対応付けられた領域情報を、領域情報格納部202から取得する。なお、入力画面出力部103が出力する入力画面が一つであり、印刷イメージ情報格納部201に、この一つの入力画面に対応した一の印刷イメージ情報だけが格納されている場合、印刷イメージ出力部203は、取得した入力領域識別子、または取得した特定領域識別子と対応付けられた領域情報を、領域情報格納部202から取得すればよい。
印刷イメージ出力部203は、例えば、取得した印刷イメージ情報が示す印刷イメージ画像の、取得した領域情報が示す領域を、強調する態様となるように変更する。例えば、この領域内を、予め決められた色に着色してもよく、この領域や周辺や近傍に、予め決められた画像を配置してもよく、配置の際に合成モードおよび透過度の少なくとも一方を変更してもよい。これにより、印刷イメージ出力部203は、特定印刷イメージ画像を構成する。ここでの構成は、生成と考えてもよい。そして、印刷イメージ出力部203は、構成した特定印刷イメージ画像を出力する。なお、特定印刷イメージ画像の出力や、特定印刷イメージ画像の消去等のその他の処理に関しては、上記実施の形態1の印刷イメージ出力部106と同様であり、ここでは詳細な説明は省略する。
属性指定受付部102が属性指定情報を受け付ける場合、印刷イメージ出力部203は、指定操作を受け付けた入力画面と、属性指定情報とに対応する特定印刷イメージ画像を出力するようにしてもよい。本実施の形態においては、例えば、印刷イメージ出力部203は、指定操作により指定された特定領域を有する入力画面と、属性指定情報と、に対応する印刷イメージ画像を、図示しない格納部等から取得し、この印刷イメージ画像の、指定操作により指定された特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域を、強調する態様となるように変更することで、特定印刷イメージ情報を取得する。
印刷イメージ出力部203は、例えば、指定操作により指定された特定領域を有する入力画面と属性指定情報が示す属性と、に対応する印刷イメージ情報を、印刷イメージ情報格納部201から取得し、かつ、取得した印刷イメージ情報と、指定操作により指定された特定領域と、に対応する領域情報を、領域情報格納部202から取得し、上記で取得した印刷イメージ情報が示す印刷イメージ画像の、上記で取得した領域情報が示す領域を、強調する態様で示した印刷イメージ画像である特定印刷イメージ画像を構成し、出力する。
例えば、印刷イメージ出力部203は、指定操作により指定された特定領域に対応付けられた入力領域識別子、または入力領域識別子を構成する入力画面識別子を取得する。なお、特定領域を有する入力画面に対応付けられた入力画面識別子を、特定領域に対応付けられた入力画面識別子として取得しても良い。そして、取得した入力領域識別子または入力画面識別子と、属性指定受付部102が受け付けた属性指定情報が示す一または二以上の属性とに対応付けられた印刷イメージ情報を、印刷イメージ情報格納部201から取得する。なお、入力画面出力部103が出力する入力画面が一つであり、印刷イメージ情報格納部201に、この一つの入力画面に対応した印刷イメージ情報だけが格納されている場合、入力領域識別子または入力画面識別子を取得せずに、この一の印刷イメージ情報を取得すればよい。
また、印刷イメージ出力部203は、指定操作により指定された特定領域に対応付けられた入力領域識別子、または入力領域識別子を構成する特定領域識別子を取得する。入力領域識別子を既に取得している場合は、再度取得する必要はない。そして、取得した入力領域識別子、または取得した特定領域識別子と、上記で取得した印刷イメージ情報のイメージ識別子との組、に対応付けられた領域情報を、領域情報格納部202から取得する。
印刷イメージ出力部203は、取得した印刷イメージ情報が示す印刷イメージ画像の、取得した領域情報が示す領域を、強調する態様となるように変更する。例えば、この領域内を、予め決められた色に着色してもよく、この領域や周辺や近傍に、予め決められた画像を配置してもよく、配置の際に合成モードおよび透過度の少なくとも一方を変更してもよい。これにより、印刷イメージ出力部203は、特定印刷イメージ画像を構成する。そして、印刷イメージ出力部203は、構成した特定印刷イメージ画像を出力する。
なお、上記においては、イメージ識別子を用いる代わりに、イメージ識別子に対応する印刷イメージ情報を特定可能な情報、例えば、入力画面識別子等、または属性指定情報を受け付ける場合には入力画面識別子と属性指定情報との組合わせ等、を用いてもよい。例えば、領域情報格納部202に、領域情報をイメージ識別子と対応付けて蓄積する代わりに、入力画面識別子等と、属性指定情報との組合わせ等を対応付けて蓄積し、印刷イメージ出力部203は、指定操作により指定された特定領域を含む入力画面の入力画面識別子と、属性指定情報とを取得し、取得した入力画面識別子および属性指定情報に対応付けられた領域情報の中から、指定操作により指定された特定領域に対応付けられた特定領域識別子または入力領域識別子に対応付けられた領域情報を取得するようにしてもよい。属性指定情報が不要な場合は、属性指定情報を省略すればよい。入力画面識別子等と、属性指定情報との組合わせに対応付けられた領域情報は、入力画面識別子等と、属性指定情報との組合わせにより特定できる印刷イメージ情報についての領域情報である。
次に、情報処理装置2の動作の一例について図10のフローチャートを用いて説明する。なお、図2と同一または相当するステップについては、図2と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
(ステップS201)操作受付部104は、ステップS104で受け付けた指定操作に対応した特定領域識別子と、入力画面識別子とを取得する。例えば、図2のステップS105の処理等と同様の処理により特定領域識別子と、入力画面識別子とを取得する。なお、特定領域識別子と入力画面識別子とを取得する代わりに入力領域識別子を取得しても良い。また、入力画面出力部103が出力可能な入力画面が一つのみである場合等においては、入力画面識別子は取得しなくても良い。
(ステップS202)印刷イメージ出力部203は、印刷イメージ情報格納部201から、ステップS201で取得した入力画面識別子と、ステップS102で受け付けた属性指定情報とに対応付けられた印刷イメージ情報を取得する。なお、入力画面識別子の代わりに入力領域識別子を用いるようにしても良い。また、ステップS201で入力画面識別子を取得しない場合、ステップS102で受け付けた属性指定情報に対応付けられた印刷イメージ情報を取得すればよい。
(ステップS203)印刷イメージ出力部203は、ステップS202で受け付けた印刷イメージ情報に対応するイメージ識別子を取得し、取得したイメージ識別子と、ステップS201で取得した特定領域識別子とに対応付けられた領域情報を領域情報格納部202から取得する。なお、特定領域識別子の代わりに入力領域識別子を用いるようにしても良い。
(ステップS204)印刷イメージ出力部203は、ステップS202で取得した印刷イメージ情報と、ステップS203で取得した領域情報とを用いて、印刷イメージ情報に対応する印刷イメージ画像であって、領域情報が示す領域を、強調する態様で示した印刷イメージ画像である特定印刷イメージ画像を構成して出力する。その他の点については、図2のステップS107と同様であり、詳細な説明は省略する。そして、ステップS108に進む。
次に、本実施の形態2の具体例について説明する。ここでは、上記実施の形態1の具体例と同様の帳票の入力を行なう場合を例に挙げて説明する。
入力画面出力部103が、図3(b)に示すような入力画面を出力するまでは、上記実施の形態1の具体例と同様であるとする。また、属性指定受付部102は、上記実施の形態1の具体例と同様の属性指定情報を受け付けているものとする。
ユーザがマウス等を用いて、入力フィールド30aに対応する位置に配置されている特定領域31a上に、カーソル34を移動させたとすると、操作受付部104は、この特定領域31aを指定する指定操作を受け付ける。
印刷イメージ出力部106は、指定操作を受け付けた特定領域31aに予め対応付けられた特定領域識別子である「B001」を取得する。また、印刷イメージ出力部106は、指定操作を受け付けた特定領域31aが配置されている入力画面の入力画面識別子である「A001」を取得する。
図11は、印刷イメージ情報格納部201に格納されている印刷イメージ情報を管理する印刷イメージ情報管理表である。印刷イメージ情報管理表は、「印刷イメージID」、「入力画面ID」、および「属性」という項目を有している。「印刷イメージID」は、印刷イメージ情報のイメージ識別子であり、ここでは、印刷イメージ情報のファイル名であるとする。印刷イメージ情報以外は、図6の特定印刷イメージ情報管理表と同様であり、説明は省略する。
図12は、領域情報格納部202に格納されている領域情報を管理する領域情報管理表である。領域情報管理表は、「領域情報」、「印刷イメージID」、「特定領域ID」という項目を有している。「領域情報」は、領域情報であり、ここでは、矩形である領域の四隅の座標であるとする。なお、x3、y3等は、座標の値を示す任意の数値であるとする。「印刷イメージID」は、図11と同様である。「特定領域ID」は特定領域識別子である。
印刷イメージ出力部203は、上記で取得した入力画面識別子と、属性指定受付部102が受け付けた属性指定情報とに対応する印刷イメージ情報を、特定印刷イメージ情報格納部105から取得する。具体的には、図11に示した印刷イメージ情報管理表において、「入力画面ID」の値が、上記で取得した入力領域識別子の入力画面識別子「A001」と一致し、「属性」のうちの属性名が「住宅借入金の種類」である属性の値が、属性指定受付部102が受け付けた属性指定情報が有する「新規または購入」と一致し、「属性」のうちの属性名が「居住開始年月日」という属性の値が、属性指定受付部102が受け付けた属性指定情報が有する「平成28年4月1日」と一致するレコード(行)を検出し、検出したレコードの「印刷イメージID」の値を取得する。
ここでは、印刷イメージ出力部106は、図11に示した印刷イメージ情報管理表の上から5番目のレコードが検出して、このレコードの「印刷イメージID」の値である「P005」を取得する。そして、印刷イメージ情報格納部201から、ファイル名が「P005」である印刷イメージ情報を取得する。
更に、印刷イメージ出力部106は、図12に示した領域情報管理表において、「印刷イメージID」が、上記で印刷イメージ情報について取得した「印刷イメージID」の値である「P005」と一致し、かつ「特定領域ID」が、上記で取得した特定領域識別子である「B001」に一致するレコード(行)を検出し、このレコードの「領域情報」の値である「(x5,y5)、(x6,y5)、(x5,y6)、(x6,y6)」を取得する。
印刷イメージ出力部203は、上記で取得したファイル名が「P005」である印刷イメージ情報と、上記で取得した領域情報「(x5,y5)、(x6,y5)、(x5,y6)、(x6,y6)」とを用いて、この印刷イメージ情報に対応する印刷イメージ画像であって、この領域情報が示す領域を、強調する態様で示した印刷イメージ画像である特定印刷イメージ画像を構成して出力する。これにより出力される特定印刷イメージ画像については、図7と同様であるとする。
また、ユーザがマウスを操作して、特定領域31b上に、カーソル34を移動させたとすると、操作受付部104は、この特定領域31bを指定する指定操作を受け付け、印刷イメージ出力部106は、指定操作を受け付けた特定領域31aに予め対応付けられた特定領域識別子である「B002」を取得して、上記と同様の処理を行なって、ファイル名が「P005」である印刷イメージ情報と、領域情報である「G122」を取得し、取得した印刷イメージ情報と、領域情報とを用いて特定印刷イメージ画像を構成して出力する。これにより出力される特定印刷イメージ画像については、図8と同様であるとする。
なお、他の処理については、上記実施の形態1の具体例と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
以上、本実施の形態によれば、入力画面の入力フィールドに対応した領域を、強調する態様で示した印刷イメージ画像である特定印刷イメージ画像を出力できるようにすることができ、入力画面を用いて帳票に対して情報を入力する際に、適切に情報が入力されているか否かを容易に確認できることができる。
また、特定印刷イメージ画像を、帳票の印刷イメージ画像と、特定領域に対応した領域情報とを用いて構成するため、例えば、各帳票の特定領域毎に特定印刷イメージ画像を予め用意しておく必要がなく、データ量を削減することができる。また、一の帳票の文字等に変更があった場合、帳票の印刷イメージ画像を修正するだけで、この印刷イメージ画像を用いて構成される特定印刷イメージ画像を結果的に修正することができ、帳票の修正等を、特定印刷イメージ画像を容易に反映させることができる。
なお、上記実施の形態1において、一または二以上の入力画面情報が、属性と対応付けて入力画面情報格納部101に格納されているようにするとともに、この属性と対応付けられた入力画面情報が示す入力画面の特定領域が、この属性に対応する帳票についての特定印刷イメージ情報と対応付けられているようにしても良い。例えば、属性と対応付けられた入力画面情報が示す入力画面の特定領域に対応付けられた入力領域識別子を、この属性に対応する帳票についての特定印刷イメージ情報と対応付けて入力画面情報格納部101に蓄積するようにしても良い。そして、入力画面出力部103は、属性指定受付部102が受け付けた属性指定情報が示す属性に対応する入力画面情報を、入力画面情報格納部101から取得して、入力画面を出力するようにしても良い。このようにして、指定操作に応じて出力される特定印刷イメージ画像は、属性指定情報が示す属性に対応した帳票の特定印刷イメージ画像となるようにしてもよい。
また、上記実施の形態2においては、一または二以上の属性と、一または二以上の入力画面と、に対応する一または二以上の入力画面情報が、入力画面情報格納部101に格納されているようにするとともに、印刷イメージ情報格納部201に格納される一の印刷イメージ情報を、この印刷イメージ情報に対応する入力画面に対応付けられた帳票であって、この入力画面に対応する入力画面情報に対応付けられた属性を有する帳票の印刷イメージ画像を取得するための印刷イメージ情報とし、領域情報格納部202に格納される一の印刷イメージ情報と一の特定領域とに対応する領域情報を、この印刷イメージ情報が示す印刷イメージ画像の、この一の特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域の領域情報としてもよい。そして、入力画面出力部103は、入力画面情報格納部101に格納されている入力画面情報のうちの、属性指定受付部102が受け付けた属性指定情報が示す属性に対応する入力画面情報の中から、ユーザ等により指定された一の入力画面情報を取得して、入力画面を出力するようにしてもよい。この場合も、指定操作に応じて出力される特定印刷イメージ情報を、属性指定情報が示す属性に対応した帳票の特定印刷イメージ画像を取得するための特定印刷イメージ情報となるようにすることができる。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態では、情報処理装置がスタンドアロンである場合について説明したが、情報処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
なお、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、帳票の情報を受け付けるための入力フィールドを備えた入力画面であって、入力フィールドに対応付けられた特定領域を有する入力画面を出力するための入力画面情報が格納される入力画面情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、入力画面情報格納部に格納された入力画面情報を用いて、入力画面を出力する入力画面出力部と、入力画面出力部が出力する入力画面の特定領域を指定する指定操作を受け付ける操作受付部と、指定操作に応じて、入力画面に対応する帳票の印刷イメージ画像であって、指定操作により指定された特定領域に対応する入力フィールドに対応する領域を、強調する態様で示した印刷イメージ画像である特定印刷イメージ画像を出力する印刷イメージ出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図13は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図13において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図14は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図14において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。