JP6739199B2 - 欠歯ギア機構の制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

欠歯ギア機構の制御装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、欠歯ギア機構の制御技術に関する。
近年、画像形成装置の高スループット化の要求が高くなってきている。高スループット化のための方法の1つとして、記録材の搬送間隔を短くすることが考えられる。記録材の搬送機構には、ローラの離接や、搬送先又は搬送方向の切替や、モータの動力の伝達・非伝達の切替のため各機構が含まれる。特許文献1は、欠歯ギア機構と電磁ソレノイドを用いたローラの離接機構を開示している。
特開2009−36856号公報
しかしながら、状態の切替部である電磁ソレノイドは、電圧を印加又は遮断しても直ぐには動作せず、実際に動作するまでの遅延時間がある。さらに、この遅延時間には個々のばらつきがある。
本発明は、切替部の個々のばらつきに拘らず、欠歯ギア機構を精度良く制御可能な制御装置及び画像形成装置を提供するものである。
本発明の一側面によると、欠歯ギア機構の制御装置は、係合部材を有し、第1状態において前記係合部材は前記欠歯ギア機構と係合する状態に設定され、第2状態において前記係合部材は前記欠歯ギア機構と係合しない状態に設定される切替手段と、前記欠歯ギア機構の回転を停止させる場合には前記切替手段を前記第1状態にする第1命令を出力し、前記欠歯ギア機構を回転させる場合には前記切替手段を前記第2状態にする第2命令を出力する制御を行う制御手段と、前記欠歯ギア機構が回転を開始すると出力信号が変化する様に構成された検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記第2命令を出力した後、前記検出手段の出力信号が変化すると第1時間内に前記第1命令を出力し、前記検出手段は、前記欠歯ギア機構が回転を開始すると第2時間以内に出力信号が変化する様に構成されており、前記欠歯ギア機構は、前記欠歯ギア機構の回転と共に回転し、前記係合部材と係合する第1係止爪及び第2係止爪を含む2つ以上の係止爪を備えており、前記第1命令を出力してから前記切替手段が前記第1状態となるまでの最大時間と、前記第1時間と、前記第2時間との和は、前記第1係止爪と、前記欠歯ギア機構が回転することによって前記第1係止爪の次に前記係合部材と係合する前記第2係止爪と、の間の角度だけ前記欠歯ギア機構が回転する時間より小さいことを特徴とする。

本発明によると、切替部の個々のばらつきに拘らず、欠歯ギア機構を精度良く制御可能となる。
一実施形態による画像形成装置の構成図。 一実施形態による欠歯ギア機構の構成図。 一実施形態による欠歯ギア機構の制御構成図。 一実施形態による欠歯ギア機構の制御方法を示すフローチャート。 一実施形態による欠歯ギア機構の制御に関するタイミングチャート。 一実施形態による欠歯ギア機構の制御に関するタイミングチャート。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は例示であり、本発明を実施形態の内容に限定するものではない。また、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態による画像形成装置1の構成図である。画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー像を重ね合わせてフルカラーの画像を形成する。図1において、参照符号の末尾のY、M、C及びKは、参照符号により示される部材が形成に関わるトナー像の色が、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ及びブラックであることを示している。なお、以下の説明において、色を区別する必要がない場合には、末尾のY、M、C及びKを除いた参照符号を使用する。感光体11は、画像形成時、図中の矢印の方向に回転駆動される。帯電部12は、感光体11の表面を一様な電位に帯電させる。露光部13は、感光体11の表面を光で露光して感光体11に静電潜像を形成する。現像部15は、感光体11の静電潜像をトナーで現像してトナー像として可視化する。一次転写部16は、一次転写バイアスにより、感光体11に形成されたトナー像を中間転写ベルト17に転写する。なお、各感光体11に形成されたトナー像を中間転写ベルト17に重ねて転写することでフルカラーの画像が中間転写ベルト17に形成される。
中間転写ベルト17は、駆動ローラ20により回転駆動され、これにより中間転写ベルト17に転写されたトナー像は、二次転写部19の対向位置へと搬送される。一方、カセット2に格納された記録材Pは、搬送路4に沿って搬送され二次転写部19の対向位置へと搬送される。搬送路4には、記録材Pを搬送するためのローラが設けられている。二次転写部19は、二次転写バイアスにより中間転写ベルト17のトナー像を記録材Pに転写する。その後、記録材Pは、定着部21へと搬送される。定着部21は、記録材Pを加熱・加圧してトナー像を記録材Pに定着させる。記録材Pの片面のみに画像形成を行う場合、搬送フラッパ26は、実線で示す状態(以下、排紙状態と呼ぶ。)に設定される。このとき、記録材Pは、排紙ローラ22により画像形成装置1外へと排出される。一方、記録材Pの両面に画像形成を行う場合、搬送フラッパ26は、点線で示す状態(以下、両面状態と呼ぶ)に設定される。このとき、記録材Pは、搬送路5の反転ローラ27が設けられた部分に搬送される。その後、反転ローラ27の回転方向を反転させ、記録材Pは、搬送路5と搬送路4との合流位置を経由して、再度、二次転写部19との対向位置に搬送される。この様に、搬送フラッパ26は、搬送方向の切替のため2つの状態のいずれかに設定される。なお、本実施形態においては、モータ7の動力を図1では省略している欠歯ギア機構を介して搬送フラッパ26に伝達することで搬送フラッパ26の切替を行う。また、画像形成装置1は、CPU101を有し、画像形成装置全体の制御を行う制御部3を備えている。
例えば、スループットを高くするため記録材P間の間隔を短くすると、搬送フラッパ26を短時間で切り替える必要がある。この搬送フラッパ26の切り替えを行う欠歯ギア機構の構成について図2を用いて説明する。欠歯ギア機構は、第1欠歯ギア50と、第1欠歯ギア50と軸方向において並列配置される第2欠歯ギア51と、を備えている。また、第1欠歯ギア50と第2欠歯ギア51との間には、バネ54が円周方向に組み込まれている。さらに、第2欠歯ギア51には、係止爪52a及び52b(以下、係止爪52a及び52bを区別する必要がない場合には、単に、係止爪52と呼ぶ)が形成されている。本実施形態においては、2つの係止爪52a及び52bは、180度の角度で第2欠歯ギア51に形成されている。電磁ソレノイド53は、例えば、フラッパソレノイドであり、係止爪52を保持する係合部材として機能する係止爪ストッパ59を有する。
係止爪ストッパ59は、係止爪52と係合可能な状態(以下、係合状態と呼ぶ。)と、係止爪52と係合しない状態(以下、解除状態と呼ぶ)と、の2つの状態のいずれかに設定される。なお、本実施形態では、電磁ソレノイド53に電流を供給すると係止爪ストッパ59は解除状態となり、電磁ソレノイド53への電流の供給を遮断すると係止爪ストッパ59は係合状態となるものとする。入力ギア55は、図1のモータ7の回転を第2欠歯ギア51に伝達する。また、第1欠歯ギア50は、入力ギア55の回転を出力部56に伝達する。つまり、入力ギア55は第1欠歯ギア50及び第2欠歯ギア51と噛み合うことができるようになっている。出力部56は、不図示のリンク部材を介して搬送フラッパ26の状態切替を行う。本実施形態において、係止爪ストッパ59と係止爪52bとが係合していると、搬送フラッパ26は両面状態となり、係止爪ストッパ59と係止爪52aとが係合していると、搬送フラッパ26は排紙状態となる様に構成されているものとする。
まず、係止爪ストッパ59を係合状態とし、係止爪52と係合させると第2欠歯ギア51は停止する。このとき、第1欠歯ギア50も停止する。欠歯ギア機構は、第2欠歯ギア51及び第1欠歯ギア50が同じ位相で停止する様に構成されている。なお、第1欠歯ギア50と第2欠歯ギア51の位相は、欠歯の部分により定義される。つまり、停止状態において、第1欠歯ギア50と第2欠歯ギア51の欠歯の部分は、図2に示す様に同じ位置となる。また、停止状態において、バネ54は、圧縮状態となっている。さらに、このとき、入力ギア55は、第1欠歯ギア50と第2欠歯ギア51の欠歯の部分と対向し、よって、入力ギア55の動力は、第2欠歯ギア51に伝達されず、入力ギア55は空転する。
電磁ソレノイド53に電圧を印加して係止爪ストッパ59を解除状態にすると、第2欠歯ギア51は、回転可能な状態となる。このとき、圧縮されたバネ54の作用により、第2欠歯ギア51が回転する。第2欠歯ギア51がバネ54の力により回転すると、入力ギア55と第2欠歯ギア51が噛みあい、これにより、入力ギア55の動力が第2欠歯ギア51に伝達され、第2欠歯ギア51は、入力ギア55の動力により回転する。第2欠歯ギア51が回転すると、第2欠歯ギア51に設けられた不図示の係合部と第1欠歯ギア50に設けられた不図示の被係合部が係合する。これにより、第1欠歯ギア50も回転し、入力ギア55と第1欠歯ギア50が噛みあい、入力ギア55の動力は、出力部56に伝達される。この様に、電磁ソレノイド53は、欠歯ギア機構の回転・停止を切り替える切替部として動作する。
本実施形態では、第2欠歯ギア51が回転すると、電磁ソレノイド53への電圧印加を停止し、係止爪ストッパ59を係合状態にする。よって、第2欠歯ギア51が半周すると、係止爪ストッパ59と係止爪52とが係合し、第2欠歯ギア51は停止する。しかしながら、第1欠歯ギア50は、入力ギア55と噛み合っている間は回転し続け、これにより、バネ54が圧縮される。第1欠歯ギア50の欠歯の部分が第2欠歯ギア51の位相と一致すると、図示しない保持部材が第1欠歯ギア50を停止させる。
電磁ソレノイド53は、所定の電流が流れて初めて動作するため、電圧を印加してから当該所定の電流に達するまで解除状態にはならない。ここで、フラッパソレノイドは、安価で単純な構成であるため、係合状態から解除状態になるまでの動作遅延時間のバラツキが大きいことが一般的である。具体的には、20ms〜100msのバラツキが生じる。さらに、電磁ソレノイド53への電圧印加を停止しても、コイルに蓄えられた電気エネルギが所定値以下に減少するまで、係止爪ストッパ59は係合状態にはならない。電圧印加を停止してから実際に係止爪ストッパが係合状態となるまでの復帰遅延時間には10ms〜50msのバラツキがある。
図3は、欠歯ギア機構の制御構成図である。本実施形態において、センサフラグ57は、第2欠歯ギア51と連動して回転する様に構成されている。また、センサフラグ57の遮光部57aが、係止爪52間の角度、本例では180度の区間に渡りセンサフラグ57の周囲に設けられている。遮光部57aは、状態検出センサ58が照射する光を遮断する。よって、係止爪ストッパ59が一方の係止爪52bと係合していると、状態検出センサ58は光を受光し、係止爪ストッパ59が他方の係止爪52aと係合していると、状態検出センサ58は光を受光しない。また、状態検出センサ58は、照射する光を受光するとハイ・レベル又はオン状態の信号を出力し、照射する光を受光しないと、ロー・レベル又はオフ状態の信号を出力する。したがって、状態検出センサ58の出力信号から、CPU101は、係止爪ストッパ59が係止爪52aと係合しているのか、係止爪52bと係合しているのかを判定することができる。また、制御部3のCPU101は、トランジスタ等の駆動回路102に駆動信号を出力し、これにより電磁ソレノイド53を駆動する。例えば、係止爪ストッパ59が係合状態であるときに、CPU101は、電磁ソレノイド53を解除状態とする命令を示す駆動信号を駆動回路102に出力する。駆動回路102は、当該命令に応答して電磁ソレノイド53に電圧を印加し、電磁ソレノイド53を解除状態に切り替える。電磁ソレノイドが解除状態になると、第2欠歯ギア51が回転し、これにより、センサフラグ57も矢印方向に回転する。センサフラグ57が回転を開始することにより状態検出センサ58による遮光部57aの検出状態が変化し、よって、出力信号が変化するため、CPU101は、第2欠歯ギア51が回転を開始したことを検出できる。
本実施形態では、係合状態の係止爪ストッパ59を解除状態に遷移させ、第2欠歯ギア51及びセンサフラグ57が回転を開始すると直ぐ、状態検出センサ58の出力が変化する様に構成する。つまり、係止爪ストッパ59が係止爪52の一方と係合している状態において、遮光部57aの回転方向の後端側端部が状態検出センサ58からの光を遮断する様に構成する。これにより、CPU101は、係止爪ストッパが解除状態となったことを直ぐに検出することができる。なお、実際には、係止爪52の位置や、センサフラグ57の形状等の各種部品バラツキが存在するため、停止状態において誤検出しない様に、マージンを設ける。つまり、係止爪ストッパ59を解除状態にし、第2欠歯ギア51及びセンサフラグ57が回転を開始すると、マージンに相当する所定時間内に状態検出センサ58の出力が変化する様に構成することができる。
図4は、CPU101が行う欠歯ギア機構の制御処理のフローチャートである。なお、図4の処理は、記録材を搬送路4で搬送する度に行う。S10で、CPU101は、状態検出センサ58の出力信号に基づき、搬送フラッパ26が排紙状態であるか両面状態であるかを確認する。そして、S11で、搬送フラッパ26の切替が必要であるか否かを判定する。切替が必要ではない場合、CPU101は、制御を終了する。一方、切替が必要であると、CPU101は、S12で、モータ7が回転しているかを判定し、回転していない場合には、S13でモータ7を回転させS14に進む。一方、S12でモータ7が回転していると、CPU101は、そのままS14に進む。CPU101は、S14で、駆動信号をオンにして、駆動回路102に電磁ソレノイド53に印加する電圧を出力させる。
上述した通り、電磁ソレノイド53に電圧を印加しても、直ちに電磁ソレノイド53は動作せず、よって、状態検出センサ58の出力も変化しない。CPU101は、S15で、状態検出センサ58の出力が変化するまで待機する。状態検出センサ58の出力が変化すると、S16で、駆動信号をオフにし、駆動回路102に電磁ソレノイド53への電圧印加を停止させる。これにより、係止爪ストッパ59は係合状態となり、係止爪52と係止爪ストッパ59とが係合すると第2欠歯ギア51が停止する。CPU101は、S17で、モータ7を駆動する必要があるかを判定し、駆動する必要がなければS18でモータ7を停止させて処理を終了する。一方、モータ7を駆動する必要があると、そのまま処理を停止する。なお、モータ7を駆動させる必要がある場合とは、モータ7を搬送フラッパ26の切替駆動源以外の駆動源として使用している場合である。
図5は、本実施形態による欠歯ギア機構の制御に関するタイミングチャートである。なお、係止爪ストッパ59については、ロー・レベルが係合状態であることを、ハイ・レベルが解除状態であることを示している。時刻t1において、CPU101は、駆動回路102への駆動信号をオンとする。電磁ソレノイド53が動作することで、係止爪ストッパ59は、時刻t2において解除状態となり、第2欠歯ギア51が回転を開始する。これにより、時刻t3において、状態検出センサ58の出力が変化する。CPU101は、状態検出センサ58の出力の変化を検出すると駆動信号をオフにする。本例においては、時刻t4において、駆動信号をオフにしている。駆動信号をオフにするとこで、係止爪ストッパ59は、係合状態となる。しかしながら、上述した様に、復帰遅延時間にはバラツキが存在する。図5においては、時刻t5〜時刻t6の間のどこかのタイミングにおいて係止爪ストッパ59は係合状態になる。この場合、以下の式を満足するよう欠歯ギア機構の設計を行う必要が有る。
t6−t2<R (1)
ここで、Rは、第2欠歯ギア51の係止爪間の回転時間である。本実施形態では、2つの係止爪を180度の間隔で配置しているため、第2欠歯ギア51が半周する時間がRである。言い換えると、本実施形態では、状態検出センサ58の出力が変化するとCPU101は、第1時間以内に駆動信号をオフとする。また、状態検出センサ58は、係止爪ストッパ59が解除状態になると第2時間以内にその出力が変化する様に構成される。そして、電磁ソレノイドの復帰遅延時間のバラツキを考慮した最大時間を第3時間とすると、第1時間〜第3時間の和は、隣接する係止爪間の回転時間より小さく設定される。
本実施形態においては、センサフラグ57により係止爪ストッパ59が解除状態になったことを検出している。しかしながら、センサフラグ57により係止爪ストッパ59が解除状態になったことを検出する構成ではない場合、係止爪ストッパ59が解除になったタイミングが不明であるため、以下の式を満足するよう欠歯ギア機構の設計を行う必要が有る。
最大動作遅延時間+最大復帰遅延時間<R (2)
上述した様に、動作遅延時間のバラツキの最大値は、約100msであり、復帰遅延時間のバラツキの最大値は約50msである。本実施形態においては、センサフラグ57により係止爪ストッパ59が解除状態になったことを検出するため、復帰遅延時間のバラツキのみを考慮すればよく、回転速度を速く、つまり、Rを小さくできる。よって、搬送フラッパ26の切替のために必要なマージンを短くでき、よって、記録材間の間隔を小さくできる。その結果、スループットを高くすることができる。
また、欠歯ギア機構の回転速度を速く設定する事が可能になるため、減速機構を用いて入力ギア55の回転数を下げる必要が無くなる。さらに、入力ギア55に対して欠歯ギア機構の大きさを小さくする事が可能になり、部品の削減や小型化、及びそれに伴うコストダウンが可能となる。
なお、上記実施形態では、2つの係止爪を有する欠歯ギアにより説明を行った。しかしながら、例えば、記録材Pを、カセット2からピックアップする給紙ローラ4等で使用される、1つの係止爪を有する欠歯ギア機構に対しても本発明を適用できる。さらには、3つ以上の係止爪を有する欠歯ギア機構に対しても本発明を適用できる。また、本実施形態は、搬送フラッパ26の切替のみならず、数段階の状態に切り替えられる任意の部材の切替に適用することができる。
<第二実施形態>
続いて、第一実施形態について第二実施形態との相違点を中心に説明する。図6(A)及び(B)は、本実施形態による欠歯ギア機構の制御に関するタイミングチャートである。なお、図6(A)は、初回動作時のタイミングチャートであり、図6(B)は、2回目以降の動作時のタイミングチャートである。CPU101が、時刻ta1において、駆動信号をオンにしてから、係止爪ストッパ59が解除状態となるまでの動作遅延時間にはバラツキがある。図6(A)においては、時刻ta2で係止爪ストッパ59は解除状態となり、時刻ta3において、CPU101は、係止爪ストッパ59が解除状態となったことを検出している。このとき、CPU101は、期間ta3−ta1を、動作遅延時間として図示しない記憶部に記憶する。
そして、CPU101は、2回目以降においては、記憶部に記憶した動作遅延時間に基づき電磁ソレノイド53に電圧を印加するタイミングを決定する。具体的には、図6(B)に示す様に、2回目以降においては、係止爪ストッパ59を実際に動作させたいタイミングより時間(ta3−ta1)だけ早いタイミングで駆動信号をオンとする。図6(B)においては、係止爪ストッパ59を実際に動作させたタイミングである時刻tb3より時間(ta3−ta1)だけ早い時刻tb1において駆動信号をオンとしている。この様に、動作遅延時間を最初に測定することで、係止爪ストッパ59を、ほぼ理想的なタイミングで動作させることが可能となる。
なお、動作遅延時間の測定は、例えば、電源投入時、所定の温度変化が生じたとき、所定枚数の記録材を搬送する度等に行う構成とすることもできる。これにより、連続動作時等に係止爪ストッパ59が昇温し、動作遅延時間が変化した場合においても、常に最適な動作タイミングで係止爪ストッパ59を動作させることが可能となる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
53:電磁ソレノイド、3:制御部、58:状態検出センサ

Claims (15)

  1. 欠歯ギア機構の制御装置であって、
    係合部材を有し、第1状態において前記係合部材は前記欠歯ギア機構と係合する状態に設定され、第2状態において前記係合部材は前記欠歯ギア機構と係合しない状態に設定される切替手段と、
    前記欠歯ギア機構の回転を停止させる場合には前記切替手段を前記第1状態にする第1命令を出力し、前記欠歯ギア機構を回転させる場合には前記切替手段を前記第2状態にする第2命令を出力する制御を行う制御手段と、
    前記欠歯ギア機構が回転を開始すると出力信号が変化する様に構成された検出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第2命令を出力した後、前記検出手段の出力信号が変化すると第1時間内に前記第1命令を出力し、
    前記検出手段は、前記欠歯ギア機構が回転を開始すると第2時間以内に出力信号が変化する様に構成されており、
    前記欠歯ギア機構は、前記欠歯ギア機構の回転と共に回転し、前記係合部材と係合する第1係止爪及び第2係止爪を含む2つ以上の係止爪を備えており、
    前記第1命令を出力してから前記切替手段が前記第1状態となるまでの最大時間と、前記第1時間と、前記第2時間との和は、前記第1係止爪と、前記欠歯ギア機構が回転することによって前記第1係止爪の次に前記係合部材と係合する前記第2係止爪と、の間の角度だけ前記欠歯ギア機構が回転する時間より小さいことを特徴とする制御装置。
  2. 欠歯ギア機構の制御装置であって、
    係合部材を有し、第1状態において前記係合部材は前記欠歯ギア機構と係合する状態に設定され、第2状態において前記係合部材は前記欠歯ギア機構と係合しない状態に設定される切替手段と、
    前記欠歯ギア機構の回転を停止させる場合には前記切替手段を前記第1状態にする第1命令を出力し、前記欠歯ギア機構を回転させる場合には前記切替手段を前記第2状態にする第2命令を出力する制御を行う制御手段と、
    前記欠歯ギア機構が回転を開始すると出力信号が変化する様に構成された検出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第2命令を出力した後、前記検出手段の出力信号が変化すると前記第1命令を出力し、
    前記欠歯ギア機構は、前記欠歯ギア機構の回転と共に回転し、前記係合部材と係合する第1係止爪及び第2係止爪を備えており、
    前記検出手段は、前記欠歯ギア機構の回転と共に回転するフラグを検出するか否かで前記出力信号を変化させ、
    前記第1係止爪と前記係合部材が係合した状態において前記検出手段は前記フラグを検出し、前記第2係止爪と前記係合部材が係合した状態において前記検出手段は前記フラグを検出せず、前記第1係止爪又は前記第2係止爪と前記係合部材の係合が解除されて前記欠歯ギア機構が回転を開始すると、前記検出手段による前記フラグの検出状態が変化する様に前記フラグは構成されていることを特徴とする制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記切替手段を前記第1状態に設定しているときの前記検出手段の出力信号に基づき前記係合部材が前記第1係止爪と前記第2係止爪のどちらと係合しているかを判定することを特徴とする請求項に記載の制御装置。
  4. 前記欠歯ギア機構は、搬送路に設けられ記録材の搬送方向を第1方向と第2方向のいずれかに切り替えるフラッパを駆動し、
    前記第1係止爪と前記係合部材が係合した状態において前記フラッパは前記記録材を前記第1方向に搬送し、前記第2係止爪と前記係合部材が係合した状態において前記フラッパは前記記録材を前記第2方向に搬送することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記第2命令を出力した後、前記検出手段の出力信号の変化を検出することで、前記切替手段が前記第2状態になったことを検出することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記第2命令を出力してから前記検出手段の出力信号が変化するまでの時間を測定して記憶し、前記記憶した時間に基づき前記第2命令を出力するタイミングを決定することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記切替手段に電圧を印加する駆動手段をさらに含み、
    前記切替手段は電磁ソレノイドであり、
    前記第1命令は、前記駆動手段による前記電磁ソレノイドへの電圧印加を停止させる命令であり、
    前記第2命令は、前記駆動手段から前記電磁ソレノイドに電圧を印加させる命令であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 搬送路と、
    前記搬送路を搬送される記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    欠歯ギア機構により前記搬送路での前記記録材の搬送を制御する制御装置と、
    を備えており、
    前記制御装置は、
    係合部材を有し、第1状態において前記係合部材は前記欠歯ギア機構と係合する状態に設定され、第2状態において前記係合部材は前記欠歯ギア機構と係合しない状態に設定される切替手段と、
    前記欠歯ギア機構の回転を停止させる場合には前記切替手段を前記第1状態にする第1命令を出力し、前記欠歯ギア機構を回転させる場合には前記切替手段を前記第2状態にする第2命令を出力する制御を行う制御手段と、
    前記欠歯ギア機構が回転を開始すると出力信号が変化する様に構成された検出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第2命令を出力した後、前記検出手段の出力信号が変化すると第1時間内に前記第1命令を出力し、
    前記検出手段は、前記欠歯ギア機構が回転を開始すると第2時間以内に出力信号が変化する様に構成されており、
    前記欠歯ギア機構は、前記欠歯ギア機構の回転と共に回転し、前記係合部材と係合する第1係止爪及び第2係止爪を含む2つ以上の係止爪を備えており、
    前記第1命令を出力してから前記切替手段が前記第1状態となるまでの最大時間と、前記第1時間と、前記第2時間との和は、前記第1係止爪と、前記欠歯ギア機構が回転することによって前記第1係止爪の次に前記係合部材と係合する前記第2係止爪と、の間の角度だけ前記欠歯ギア機構が回転する時間より小さいことを特徴とする画像形成装置。
  9. 搬送路と、
    前記搬送路を搬送される記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    欠歯ギア機構により前記搬送路での前記記録材の搬送を制御する制御装置と、
    を備えており、
    前記制御装置は、
    係合部材を有し、第1状態において前記係合部材は前記欠歯ギア機構と係合する状態に設定され、第2状態において前記係合部材は前記欠歯ギア機構と係合しない状態に設定される切替手段と、
    前記欠歯ギア機構の回転を停止させる場合には前記切替手段を前記第1状態にする第1命令を出力し、前記欠歯ギア機構を回転させる場合には前記切替手段を前記第2状態にする第2命令を出力する制御を行う制御手段と、
    前記欠歯ギア機構が回転を開始すると出力信号が変化する様に構成された検出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第2命令を出力した後、前記検出手段の出力信号変化すると前記第1命令を出力し、
    前記欠歯ギア機構は、前記欠歯ギア機構の回転と共に回転し、前記係合部材と係合する第1係止爪及び第2係止爪を備えており、
    前記検出手段は、前記欠歯ギア機構の回転と共に回転するフラグを検出するか否かで前記出力信号を変化させ、
    前記第1係止爪と前記係合部材が係合した状態において前記検出手段は前記フラグを検出し、前記第2係止爪と前記係合部材が係合した状態において前記検出手段は前記フラグを検出せず、前記第1係止爪又は前記第2係止爪と前記係合部材の係合が解除されて前記欠歯ギア機構が回転を開始すると、前記検出手段による前記フラグの検出状態が変化する様に前記フラグは構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、前記切替手段を前記第1状態に設定しているときの前記検出手段の出力信号に基づき前記係合部材が前記第1係止爪と前記第2係止爪のどちらと係合しているかを判定することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記欠歯ギア機構は、前記搬送路に設けられ、前記記録材の搬送方向を第1方向と第2方向のいずれかに切り替えるフラッパを駆動することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記第1係止爪と前記係合部材が係合した状態において前記フラッパは前記記録材を前記第1方向に搬送し、前記第2係止爪と前記係合部材が係合した状態において前記フラッパは前記記録材を前記第2方向に搬送することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御手段は、前記第2命令を出力した後、前記検出手段の出力信号の変化を検出することで、前記切替手段が前記第2状態になったことを検出することを特徴とする請求項8から12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御手段は、前記第2命令を出力してから前記検出手段の出力信号が変化するまでの時間を測定して記憶し、前記記憶した時間に基づき前記第2命令を出力するタイミングを決定することを特徴とする請求項8から13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記切替手段に電圧を印加する駆動手段をさらに含み、
    前記切替手段は電磁ソレノイドであり、
    前記第1命令は、前記駆動手段による前記電磁ソレノイドへの電圧印加を停止させる命令であり、
    前記第2命令は、前記駆動手段から前記電磁ソレノイドに電圧を印加させる命令であることを特徴とする請求項8から14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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