JP2009091060A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートの反転搬送をより短時間で行うことのできるシート搬送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】シート引込みの際には、反転用ローラ対232の回転が定常回転となる前に、シートを引き込む方向に回転する接離可能な正転専用ローラ対230によるシート引込み動作を開始する。また、シート搬出の際には、シートを搬出する方向に回転する接離可能な逆転専用ローラ対231によるシート搬出中に反転用ローラ対232を停止させる。
【選択図】図2
【解決手段】シート引込みの際には、反転用ローラ対232の回転が定常回転となる前に、シートを引き込む方向に回転する接離可能な正転専用ローラ対230によるシート引込み動作を開始する。また、シート搬出の際には、シートを搬出する方向に回転する接離可能な逆転専用ローラ対231によるシート搬出中に反転用ローラ対232を停止させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、シート搬送装置及び画像形成装置に関し、特に画像が形成されたシートを反転させて排出或は画像形成部に再搬送するものに関する。
従来、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置においては、画像が形成されたシートを反転させて排出或は画像形成部に再搬送して再度シートに画像を形成するようにしたものがある。
このような従来の画像形成装置は、第1面に画像が形成されたシートを、画像形成面(第1面)を上に向けて排出する通常の排出モードの他、第1面に画像が形成されたシートを反転させて画像形成面を下側に向けて排出する反転排出モードを備えている。また、従来の画像形成装置は、表裏を反転させたシートを画像形成部に再度送り込んで第1面と反対の第2面に画像形成する両面モードを備えている。
さらに、このような画像形成装置においては、画像が形成されたシートを反転させて排出或は画像形成部に再搬送するためのシート搬送装置を備えている。このようなシート搬送装置は、正逆回転可能なローラ対を備えており、シートを反転させて排出或は画像形成部に再搬送する際は、このローラ対によりシートをスイッチバックして搬送方向を逆転するようにしている(特許文献1参照)。
図7は、このような従来のシート搬送装置の構成を説明する図であり、図7において、R1は定着器Fにより定着処理されたシートを矢印に示すように装置本体外に排出するストレート搬送路、Rはシートを反転させる反転搬送部である。R2は反転搬送部Rで反転したシートを反転した状態でストレート搬送路R1に搬出して排出する反転排出路、R3は反転搬送部Rで反転したシートを再度、不図示の画像形成部に戻すための両面搬送路である。
R4はストレート搬送路R1から分岐し、シートを反転搬送部Rへ向かわせる分岐搬送路であり、ストレート搬送路R1と分岐搬送路R4との分岐点には切換部材f1が設けられている。そして、この切換部材f1の切換えにより、反転搬送部Rに向けてシートが選択的に搬送される。なお、f2は反転排出路R2と分岐搬送路R4との分岐点に設けられた切換部材、f3は両面搬送路R3と分岐搬送路R4との分岐点に設けられた切換部材である。
ここで、通常の排出モードの場合は、画像形成部でトナー像が転写され、定着器Fにより定着処理されたシートはストレート搬送路R1を通過した後、排出ローラ対228により装置本体外に排出される。
また、反転排出モードの場合は、まずシートは切換部材f1の切換えにより分岐搬送路R4に搬送され、この後、分岐搬送路R4に設けられた搬送ローラ対229により反転搬送部Rに搬送される。
次に、反転搬送部Rに搬送されたシートSは、反転搬送部Rに設けられた正逆転可能な反転用ローラ対232の、図8の(a)において矢印に示す正転により、反転搬送部Rへ引き込まれる。そして、反転搬送部Rの所定の反転位置までシートSが引き込まれると図8の(b)に示すように反転用ローラ対232が停止し、この後、図8の(c)において矢印に示すように反転用ローラ対232が逆転する。これにより、シートは反転搬送部Rから搬出されると共に、切換部材f2,f3の切換えにより反転排出路R2に向けて送り出される。
両面モードの場合は、まずシートは反転排出モードの場合と同様に、切換部材f1の切換えにより反転搬送部Rに搬送され、この後、反転用ローラ対232の正転により、反転搬送部Rへ引き込まれる。次に、シートは反転用ローラ対232の逆転と切換部材f3の切換えにより、両面搬送路R3に搬送され、この後、ローラ対234により画像形成部に搬送される。
ところで、近年、画像形成装置は高速化が進み、時間当たりの画像形成枚数を増やすため、連続して画像形成するシートの間隔が短くなってきている。このため、従来のシート搬送装置では、同一搬送路(反転搬送部)を使用する反転排出モード及び両面モードの場合、シートを高速で引き込むと共にシートを、より高速で反転搬送することにより、連続するシートの間隔を確保するようにしている。
しかし、画像形成装置の生産性を更に向上させるためには例えばシート間隔を更に縮める必要があるが、このようにシート間隔を従来よりも短くすると、従来は影響しなかったシート停止位置のずれが問題となってくる。
例えばシート搬送を行うローラの駆動をDCモータによりクラッチを介して行う場合、シートを一時停止させるときにはクラッチ解放を行い、ローラの軸受の摩擦などによりローラは停止する。
しかし、この場合、軸受の摩擦によってローラの停止を行っているため、クラッチの解放からローラの停止までにローラは若干回転してしまい、この場合、このシートに後続シートが接近してしまう。なお、場合によっては先行シートの後端と後続シートの先端が著しく接近することもあり、この場合、シートの搬送制御に異常をきたすことがある。
ここで、反転用ローラ対をパルスモータで駆動するようにした場合、このような不具合を防ぐことができる。しかし、反転用ローラ対の駆動をパルスモータで行う場合も安定した搬送制御を行なうためには、後述する図5の(a)に示すように反転用ローラ対(モータ)の回転方向変更時に一定の時間を保たなければ脱調等の不具合を発生する可能性がある。
このため、いたずらにシート間隔を短くすることは出来ない。なお、シートの反転搬送を、より短時間で行うため、モータを高速化した場合はモータのトルクアップに加え、より大きな電流を必要とするため、連続使用時の自己昇温を防ぐ必要がある。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、シートの反転搬送をより短時間で行うことのできるシート搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、画像が形成されたシートを引込んだ後、反転させて搬出する反転搬送部を備えたシート搬送装置において、前記反転搬送部は、シートを引き込む方向に回転する接離可能な第1ローラ対と、シートを搬出する方向に回転する接離可能な第2ローラ対と、前記第1ローラ対及び前記第2ローラ対のシート引込み方向下流側に設けられ、正転により前記第1ローラ対と共にシートを反転位置に引き込み、停止後の逆転により前記反転位置に引き込んだシートを前記第2ローラ対と共に前記反転搬送部から搬出する正逆転可能で接離可能な第3ローラ対と、を備え、シート引込みの際には前記第3ローラ対の回転が定常回転となる前に前記第1ローラ対によるシート引込み動作を開始し、シート搬出の際には前記第2ローラ対によるシート搬出中に前記第3ローラ対を停止させることを特徴とするものである。
本発明のように、シート引込み時には第3ローラ対が定常回転となる前に第1ローラ対による引込み動作を開始し、シート搬出時には第2ローラ対によるシート搬出中に第3ローラ対を停止させることにより、シートの反転搬送をより短時間で行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるカラー電子写真プリンタの概略構成を示す図である。
図1において、100はカラー電子写真プリンタ、100Aはカラー電子写真プリンタ本体(以下、プリンタ本体という)である。このプリンタ本体100Aには画像形成部101、画像形成部101にシートSを給送する給紙部102が設けられている。
画像形成部101には、円筒状の感光ドラム120、1次帯電器127、トナーカートリッジと一体となった複数(4つ)の現像器113K,113Y,113M,113Cを内蔵したロータリ現像器113が配設されている。さらに、画像形成部101には、4色のトナー像を重ねて転写作像した後、シートSへ多色画像を転写する無端状の転写ベルト122、転写ベルト122からシートSへトナー画像を転写する2次転写ローラ221が設けられている。
また、給紙部102は、シートSを収容してプリンタ本体100Aに着脱自在なカセット223が設けられており、このカセット223から画像形成部101に向けて給送ローラ224によりシートSが供給される。
なお、画像形成部101の上流側にはシートSの姿勢位置精度を高め、転写ベルト上のトナー像に合わせてシートSをタイミングよく送り出すレジストローラ226が配設されている。また、画像形成部101の下流側には、シート上の未定着画像を定着する定着部F、画像が定着されたシートSをプリンタ本体外に排出する排出ローラ対228等が配設されている。また、103は、プリンタ本体100Aの画像形成動作全般を制御する制御装置である。
次に、このような構成のカラー電子写真プリンタ100の画像形成動作について説明する。
プリンタ本体100Aに設けられている制御装置103から給紙信号が出力されると、レーザースキャナーユニット128から、レーザ光が感光ドラム120上に照射される。なお、このとき感光ドラム120は、予め一次帯電器127により帯電されており、光が照射されることによって静電潜像が形成される。
次いで、ロータリ現像器113内に配された複数の現像器113K,113Y,113M,113Cにより、選択された色のトナー像が形成される。この後、感光ドラム上に形成されたトナー像は、一次転写器121で転写ベルト122上に転写される。
ここで、カラーモードの場合には、トナー像が転写された転写ベルト122は次のトナー像が形成転写されるよう更に回転する。なお、この間、ロータリ現像器113は次の指定カラーの現像器を感光ドラム120に対向するよう矢印Rに示す反時計回りの方向に回転し、次の静電潜像を現像する準備をする。こうして、フルカラーモードでは所定画像数のトナー画像が転写され終わるまで、静電潜像形成・現像・転写を繰り返す。
一方、制御装置103から給紙信号が出力されると、カセット223から給送ローラ224によりシートSが供給される。この後、給紙部102から給送されたシートSはレジストローラ226で斜行が補正され、さらにタイミングが合わされて転写ベルト122と2次転写ローラ221とにより構成される二次転写部に送られる。
次に、このように二次転写部に送られたシートSは、2次転写ローラ221によりトナー像が転写された後、定着部Fに搬送され、この後、定着部Fにより加熱及び加圧されることにより、シートSに未定着転写画像が永久定着される。そして、このように画像が定着されたシートSは排出ローラ228によりプリンタ本体100Aから排出される。
ところで、このカラー電子写真プリンタ100は、第1面に画像が形成されたシートSを、画像形成面を上に向けて排出する通常の排出モードと、第1面に画像が形成されたシートSを反転させて画像形成面を下側に向けて排出する反転排出モードを備えている。また、このカラー電子写真プリンタ100は、シートSを表裏反転して画像形成部102に再度送り込んで第1面と反対の第2面に画像形成する両面モードを備えている。
そして、このような各モードによるシートの搬送に対応するため、図1に示すように、画像が形成されたシートを反転させて排出或は画像形成部103に再搬送するためのシート搬送装置104が設けられている。
ここで、このシート搬送装置104は、図2に示すように定着器Fにより定着処理されたシートを装置本体外に排出するストレート搬送路R1、シートを反転させる反転搬送部Rを備えている。なお、R2は反転搬送部Rで反転したシートを反転した状態でストレート搬送路R1に向かわせて排出するための反転排出路、R3は反転搬送部Rで反転したシートを再度、画像形成部に戻すための両面搬送路である。
R4はストレート搬送路R1から分岐し、シートを反転搬送部Rへ向かわせる分岐搬送路であり、ストレート搬送路R1と分岐搬送路R4との分岐点には切換部材f1が設けられている。そして、この切換部材f1の切換えにより、反転搬送部Rに向けてシートが選択的に搬送される。なお、f2は反転排出路R2と分岐搬送路R4との分岐点に設けられた切換部材、f3は反転排出路R2と両面搬送路R3との分岐点に設けられた切換部材である。
ここで、反転搬送部Rのシート引込み方向上流側には、図2に示すようにシートが到達したことを検知するためのシート検知部である検知センサa2が設けられている。なお、検知センサa2にはフォトインタラプタとフラグを用いる場合もあるが、シートをより高速で搬送する場合には、シートの挙動を乱す要因を低減するために光学式の反射型センサを用いるのが好ましい。
また、反転搬送部Rにはシートを引き込む方向に回転する接離可能な第1ローラ対である正転専用ローラ対230と、シートを搬出する方向に回転する接離可能な第2ローラ対である逆転専用ローラ対231が配置されている。さらに、この正転専用ローラ対230及び逆転専用ローラ対231のシート引込み方向下流側には、接離可能で正逆転可能な第3ローラ対である反転用ローラ対232が配置されている。
そして、この反転用ローラ対232は、シート引込みの際には正転し、これにより正転専用ローラ対230と共にシートを反転位置に引き込む。また、シート搬出の際には、停止後の逆転により、反転位置に引き込んだシートを反転搬送部Rから逆転専用ローラ対231と共にシートを反転搬送部から搬出する。
また、これら3つのローラ対230,231,232は、不図示のソレノイド、または不図示の解除カムとパルスモータとにより構成される図3に示す離間部である第1〜第3離間機構230a,231a,232aにより離間可能に構成されている。
このローラ対230,231,232の第1〜第3離間機構230a,231a,232aは制御装置103(図1参照)により制御される。さらに、3つのローラ対230,231,232を駆動する第1〜第3駆動部230b,231b,232bも制御装置103により制御される。なお、この第1〜第3駆動部230b,231b,232bは、それぞれモータを備えても良く、また共用のモータを備えても良い。
また、検知センサa2は正転専用ローラ対230のシート引込み方向上流に設置されており、この検知センサa2からの検知情報は制御装置103に入力される。そして、この検知センサa2からの検知情報に基づいて制御装置103は第1〜第3離間機構230a,231a,232a及び第1〜第3駆動部230b,231b,232bを駆動する。
次に、このように構成されたシート搬送装置104による排出モードと、反転排出モードと、両面モードにおけるシート搬送動作について説明する。
まず、排出モードの場合について説明する。
排出モードの場合、トナー像の定着処理を終えたシートSは、排出ローラ対228へ送られ、排出ローラ対228によって画像形成面が上に向いた状態でプリンタ本体外側に設けられた不図示の排出トレイ上へ排出される。この時、切換部材f1は図2に示すシートをA方向へ搬送する位置に切換えられている。
次に、反転排出モードの場合について説明する。
反転排出モードの場合、定着部Fによる第1面の定着処理終了後、シートSは、切換部材f1が図2の、シートをB方向へ搬送する位置に切換わることで、分岐搬送路R4に進入した後、搬送ローラ対229と切換部材f2により反転搬送部Rに送り込まれる。この後、シートSは、正転専用ローラ対230と反転用ローラ対232とにより、反転搬送部Rの所定の引込み位置(反転位置)に引込まれる。なお、このとき逆転専用ローラ対231は離間状態にある。
次に、シートSの後端が切換部材f2を越えた時点で、切換部材f2,f3を、シートSをC方向及びD方向へ搬送する位置にそれぞれ切換える。さらに正転専用ローラ対230を離間状態とすると共に、逆転専用ローラ対231を当接状態とし、さらに反転用ローラ対232を逆転させる。これにより、シートSは反転搬送部Rから搬出されて反転排出路R2に進入し、反転排出路R2に設けられた搬送ローラ233及び排出ローラ対228によって画像形成面を下に向けて、プリンタ本体外の不図示の排出トレイ上へ排出される。
次に、両面複写モードの場合について説明する。
両面複写モードの場合、反転排出モードと同様に、定着器Fから送られたシートSは、切換部材f1をシートがB方向へ搬送する位置に切換えることで、分岐搬送路R4に進入した後、搬送ローラ対229と切換部材f2により反転搬送部Rに送り込まれる。次に、シートSの後端が切換部材f2を越えた時点で、切換部材f2,f3を、シートSをC方向及びE方向へ搬送する位置にそれぞれ切換えると共に反転用ローラ対232を逆転する。これにより、シートは画像形成面を上側にした状態で両面搬送路R3へと送られ、再度画像形成部に向かう。
ところで、このような反転排出モード及び両面複写モードの場合、図4の(a)に示すようにシートが搬送されるまで正転専用ローラ対230、反転用ローラ対232、逆転専用ローラ対231は離間状態で待機している。
次に、シートS1が検知センサa1に到達すると、これを検知した検知センサa1から検知信号が制御装置103に入力される。この検知信号により制御装置103は、第1及び第3離間機構230a,232a、及び第1〜第3駆動部230b,231b,232bを駆動する。
これにより、図4の(b)に示すように正転専用ローラ対230と反転用ローラ対232は当接した状態となると共に正転を開始する。また、逆転専用ローラ対231は、離間状態で逆転を開始する。
このように、搬送ローラ対229によって搬送されている1番目のシートS1の先端が検知センサa2に達した時点において、正転専用ローラ対230と反転用ローラ対232は当接した状態となり、正転を開始する。このとき、逆転専用ローラ対231は逆転しているが、逆転専用ローラ対231は離間状態となっているので、シートの搬送には影響を及ぼさない。
なお、この逆転専用ローラ対231の離間位置は搬送路のガイド面より突出しない最小距離で良く、またこの離間位置は、正転専用ローラ対230及び反転用ローラ対232についても同様である。
ここで、このように正転専用ローラ対230と反転用ローラ対232が当接した状態で正転駆動することにより、図4の(c)に示すように、シートS1は正転専用ローラ対230を通過し反転用ローラ対232に到る。
なお、シートS1が正転専用ローラ対230から反転用ローラ対232へ達するのは、検知センサa2がシートS1を検知してからシート搬送速度によって設定される図5に示す所定時間(t1)後である。したがって、反転用ローラ対232は、少なくとも所定時間(t1)が経過するまでに定常回転状態となれば良いことから、反転用ローラ対232の回転開始は、所定時間(t1)までに定常回転状態となるタイミングとすれば良い。
次に、所定時間(t1)が経過し、シートS1が反転用ローラ対232に達すると、この後、制御装置103は第3駆動部232bを制御し、シートサイズに応じて所定のタイミングで反転用ローラ対232の減速(停止動作)を開始する。これにより、図5に示す一定時間時間(t2)が経過し、シートが所定の反転位置に達すると反転用ローラ対232が停止する。
つまり、本実施の形態においては、シート引込みの際には、正転専用ローラ対230及び反転用ローラ対232によりシートの引き込みを行う。そして、反転位置にシートが達する前に正転専用ローラ対230の停止動作を開始すると共に、正反転用ローラ対232により反転位置にシートを引き込むようにする。
なお、この所定時間(t1)以降、且つ反転用ローラ対232が停止する時間(t2)までに制御装置103は、第1離間機構230aを制御し、正転専用ローラ対230を離間状態とする。
ここで、このように反転用ローラ対232が停止するまでに正転専用ローラ対230を離間状態とすることにより、図4の(d)に示すように、反転用ローラ対232が停止すると、シートS1も停止する。また、このように正転専用ローラ対230を離間状態とすることにより、反転用ローラ対232の減速により正転専用ローラ対230と反転用ローラ対232との間に生じるシートSのたわみも解消される。
そして、このようなタイミングで正転専用ローラ対230を離間状態とすると共に反転用ローラ対232を停止させることにより、検知センサa2がシートS1を検知してから(t0)一定時間(t2)が経過した後、シートS1を停止させることができる。この結果、シートを所定の反転位置(停止位置)で停止させることができる。
次に、反転用ローラ対232を停止させた後、図5に示すように反転用ローラ対232の回転方向を変更するのに必要な一定時間(t3)が経過すると、制御装置103は、第2離間機構231a及び第3駆動部232bの駆動を制御する。これにより、図6の(a)に示すように反転用ローラ対232が逆転を開始すると同時に、それまで逆転駆動を続けていた逆転専用ローラ対231が、当接状態となる。
次に、このように当接状態となった逆転専用ローラ対231と共に、シートの搬出動作を開始した後、制御装置103は、第3離間機構232a及び第3駆動部232bを制御し、反転用ローラ対232の離間動作及び停止動作を開始する。なお、本実施の形態において、制御装置103は、反転用ローラ対232が逆転した後、シートS1の先端が再び検知センサa2で検知されると、この先端検知に基づき第3離間機構232a及び第3駆動部232bを制御する。
即ち、反転用ローラ対232の離間動作及び停止動作は反転用ローラ対232が逆転した後、完全にシートS1が逆転専用ローラ231に受け渡した位置として、引込まれた後、搬出されるシートS1が再び検知センサa2で検知されるタイミングで行う。これにより、図6の(b)に示すように反転用ローラ232は離間し、この後シートS1は、図6の(c)に示すように逆転専用ローラ対231により搬出される。
つまり、本実施の形態において、シート搬出の際には逆転専用ローラ対231及び反転用ローラ対232によりシートの搬出を行う。そして、シートが反転搬送部から搬出される前に反転用ローラ対232の停止動作を開始すると共に逆転専用ローラ対231より反転搬送部Rからシートを搬出するようにする。
ここで、シートS1が1枚の場合は、反転後にシートS1が検知センサa2を抜けると反転搬送部Rの各ローラ対230,231,232は停止する。一方、複数枚コピーの場合は、切換部材f1から反転搬送部Rへ向かって複数(ここでは2枚)のシートS1,S2が狭い間隔を置いて連続的に送られてくる。
この場合、離間動作の開始(t4)とともに停止動作を開始した反転用ローラ対232は、シートが搬出位置に達した状態で停止状態から図6の(d)に示すように正転駆動へと切り替わる。
ここで、既述したようにシートが搬出位置に達する前に反転用ローラ対232の停止動作を開始することにより、シートSが反転搬送部Rから搬出される前に反転用ローラ対232を停止させることができる。この結果、シートSが反転搬送部Rから搬出された後、反転用ローラ対232を停止させる場合に比べて、反転用ローラ対232を正転させるタイミングを早くすることができる。
なお、本実施の形態の場合は、図6の(d)に示すように、逆送されたシートS1が再び検知センサa2で検知されてからシートサイズに応じた一定時間後に正転専用ローラ対230を当接状態とすることにより、シートS2の反転動作に備える。また、このとき反転用ローラ対232も再び正転駆動とし、さらにこの後、反転用ローラ対232を当接状態として次のシートS2の反転に備える。
これにより、逆送されたシートS1が離間状態の正転専用ローラ対230の位置を抜けた後、正転専用ローラ対230が当接状態となったタイミングから次のシートS2を反転搬送部へ引き込むことができる。これにより画像に影響の無い範囲でシートS1と次のシートS2を擦り合わせながらシート反転を行い、紙間を短くすることで更なる反転時間の短縮が可能となる。
次に、図5を用いて反転用ローラ対232の駆動及び停止を開始するタイミングの差について説明する。なお、図5において、(a)は既述した図8に示す従来の反転用ローラ対232の動作を示し、(b)は本実施の形態における反転用ローラ対232の動作を示している。
従来は、図5の(a)に示すように、検知センサa1でシートを検知したタイミング(t0)で反転用ローラ対232を当接状態とすると共に正転駆動を開始する。そして、シートが反転用ローラ対232に達すると(t1)、この後、正転専用ローラ対230と反転用ローラ対232とによりシートを引込む。
次に、検知センサa2でシートを検知した後、シートを反転搬送部Rの所定の引込み位置(反転位置)に引き込んだとき(t2)、この位置で反転用ローラ対232を停止させる。
この後、所定の停止時間経過後(t3)、シートを逆送するために反転用ローラ対232を反転駆動し、シートを送り出したとき(t4)、反転用ローラ対232の停止動作に入る。停止後、所定時間が経過すると(t5)、反転用ローラ対232の駆動部の正転駆動を開始し、駆動部の立ち上げ時間が経過すると(t6)、反転用ローラ対232は定常回転に到達し、この後、次のシートを反転搬送部Rに引き込むことが可能となる。
一方、本実施の形態に場合は、図5の(b)に示すように、検知センサa1でシートを検知したタイミング(t0)で正転専用ローラ対230と反転用ローラ対232を当接状態とし、正転駆動を行う。ここで、反転用ローラ対232は、少なくとも所定時間(t1)が経過するまでに定常回転状態となれば良いことから、反転用ローラ対232の回転開始は、所定時間(t1)までに定常回転状態となるタイミングとすれば良い。
次に、シートが反転用ローラ対232に到達すると(t1)、この後、シートが引込み位置(反転位置)に達する前にシートサイズに応じて所定のタイミングで反転用ローラ対232の減速(停止動作)を開始する。これにより、シートを引込み位置(反転位置)に引き込んだとき(t2)、この位置で反転用ローラ対232を停止させることができ、この結果、シートを反転搬送部Rの所定位置に引き込んだ位置で停止させることができる。
次に、所定の停止時間経過後(t3)、次にシートを逆送するために反転用ローラ対232を反転駆動し、シートを逆転専用ローラ対231に受け渡した後、所定時間経過後(t4')、停止動作に入る。つまり、逆転専用ローラ対231によるシート搬出中に反転用ローラ対232を停止させるようにする。
ここで、この停止動作に入る時間(t4')は、図5の(a)に示す従来の停止動作に入る時間(t4)に比べてΔt1だけ早いタイミングとなっている。つまり、本実施の形態の場合、シートを搬出する逆転専用ローラ対231を備えることにより、従来の停止タイミングに比べてΔt1だけ早く停止動作を開始することができる。この結果、シートが反転搬送部Rから搬出されるまでに反転用ローラ対232を停止させることができる。
また、停止後、所定時間が経過すると(t5')、次のシートを反転搬送部Rに引き込むために第3駆動部232bによる正転駆動を開始する。そして、第3駆動部232bの立ち上げ時間が経過すると(t6)、反転用ローラ対232は定常回転に到達し、この後、次のシートS2を反転搬送部Rに引き込むことが可能となる。
ここで、第3駆動部232bの正転駆動を開始する所定時間(t5')は、図5の(a)に示す従来の正転駆動を開始する所定時間(t5)に比べてΔt2だけ早いタイミングとなっている。さらに、本実施の形態のように、正転専用ローラ対230を備えているため、反転用ローラ対232が定常回転に到達する前にシートS2を反転搬送部Rに引き込むことが可能となっている。
つまり、本実施の形態のように、第3駆動部232bの正転駆動を開始するタイミングを早くすると共に、正転専用ローラ対230を備えることにより、早いタイミングで次のシートを反転搬送部Rに引き込むことができる。以後、連続して搬送されるシートSについても同様の動作を行う。
以上説明したように、本実施の形態によれば、シート引込みの際には反転用ローラ対232の回転が定常回転となる前に正転専用ローラ対230によるシート引込み動作を開始するようにしている。また、シート搬出の際にはシートが反転搬送部Rから搬出される前に反転用ローラ対232の停止動作を開始し、逆転専用ローラ対231によるシート搬出中に反転用ローラ対232を停止させ、反転用ローラ対232の停止タイミングを早めるようにしている。
そして、このようにシート引込み時には反転用ローラ対232がシート定常回転となる前にシート引込み動作を開始し、シート搬出時には反転用ローラ対232の停止タイミングを早めることにより、シートの反転搬送をより短時間で行うことができる。この結果、カラー電子写真プリンタ(画像形成装置)においても更に生産性を向上させることができる。
なお、これまでの説明では、画像形成装置に設けられたシート搬送装置について述べてきたが、本発明はこれに限らず、1枚ずつ給送されたシートに対して所定の処理を行うシート処理装置に備えられるシート搬送装置にも適用することができる。
100 カラー電子写真プリンタ
100A カラー電子写真プリンタ本体
101 画像形成部
103 制御装置
104 シート搬送装置
230 正転専用ローラ対
230a,231a,232a 第1〜第3離間機構
230b,231b,232b 第1〜第3駆動部
231 逆転専用ローラ対
232 反転用ローラ対
a2 検知センサ
R 反転搬送部
S シート
100A カラー電子写真プリンタ本体
101 画像形成部
103 制御装置
104 シート搬送装置
230 正転専用ローラ対
230a,231a,232a 第1〜第3離間機構
230b,231b,232b 第1〜第3駆動部
231 逆転専用ローラ対
232 反転用ローラ対
a2 検知センサ
R 反転搬送部
S シート
Claims (5)
- 画像が形成されたシートを引込んだ後、反転させて搬出する反転搬送部を備えたシート搬送装置において、
前記反転搬送部は、
シートを引き込む方向に回転する接離可能な第1ローラ対と、
シートを搬出する方向に回転する接離可能な第2ローラ対と、
前記第1ローラ対及び前記第2ローラ対のシート引込み方向下流側に設けられ、正転により前記第1ローラ対と共にシートを反転位置に引き込み、停止後の逆転により前記反転位置に引き込んだシートを前記第2ローラ対と共に前記反転搬送部から搬出する正逆転可能で接離可能な第3ローラ対と、を備え、
シート引込みの際には前記第3ローラ対の回転が定常回転となる前に前記第1ローラ対によるシート引込み動作を開始し、シート搬出の際には前記第2ローラ対によるシート搬出中に前記第3ローラ対を停止させることを特徴とするシート搬送装置。 - シート引込みの際、シートが前記反転位置に達するまでに前記第1ローラ対を離間させると共にシートが前記反転位置に達したときに前記第3ローラ対が停止するよう前記第3ローラ対の停止動作を開始し、シート搬出の際にはシートが前記反転搬送部から搬出されるまでに前記第3ローラ対が停止するよう前記第3ローラ対の停止動作を開始することを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
- 前記第1ローラ対、前記第2ローラ対及び前記第3ローラ対を離間させる離間部を備え、
シート引込み時にはシートを前記第1ローラ及び前記第3ローラ対により引き込むように前記第2ローラ対を離間させると共にシートが前記反転位置に達するまでに前記第1ローラ対を離間させ、シート搬出時にはシートを前記第2ローラ対及び前記第3ローラ対により搬送するように前記第1ローラ対を離間させると共に前記第3ローラ対が停止動作に入る際、前記第3ローラ対を離間させるよう前記離間部を制御することを特徴とする請求項1又は2記載のシート搬送装置。 - 前記反転搬送部のシート引込み方向上流側に設けられ、前記反転搬送部に引き込まれるシートの先端及び前記反転搬送部から搬出されるシートの先端を検知するシート検知部を備え、
前記シート検知部の検知に基づき、前記離間部の離間動作、及び前記第3ローラ対の正転、逆転及び停止動作を制御することを特徴とする請求項3記載のシート搬送装置。 - 画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを搬送する前記請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007261030A JP2009091060A (ja) | 2007-10-04 | 2007-10-04 | シート搬送装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007261030A JP2009091060A (ja) | 2007-10-04 | 2007-10-04 | シート搬送装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009091060A true JP2009091060A (ja) | 2009-04-30 |
Family
ID=40663428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007261030A Pending JP2009091060A (ja) | 2007-10-04 | 2007-10-04 | シート搬送装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009091060A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012111571A (ja) * | 2010-11-22 | 2012-06-14 | Sharp Corp | 用紙搬送装置 |
-
2007
- 2007-10-04 JP JP2007261030A patent/JP2009091060A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012111571A (ja) * | 2010-11-22 | 2012-06-14 | Sharp Corp | 用紙搬送装置 |
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