JP6738525B2 - 反射ターゲット、調整工具、及び施工方法 - Google Patents

反射ターゲット、調整工具、及び施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、レーザー距離計やトータルステーションなどと共に用いられ、入射した光を、入射光と平行な反射光とする反射ターゲット、及び当該反射ターゲットの調整に用いられる調整工具、及び当該反射ターゲットを用いた施工方法に関する。
建設工事現場において、レーザー距離計やトータルステーションなどによって、測定対象位置までの距離データや測定対象位置の座標データを取得するためには、入射した光を、入射光と平行な反射光とする反射ターゲットが用いられる。
例えば、特許文献1(特開2013−152139号公報)には、トータルステーションで測量する際、計測点に設置される測量用ターゲットにおいて、主軸と、該主軸に固定される2つの反射鏡と、を備え、 前記2つの反射鏡は、それぞれの反射鏡中心が同軸上となるように配置されている、ことを特徴とする測量用ターゲットが開示されている。
特開2013−152139号公報 建築技術2012年6月号,p44−49,印藤正裕、西村淳、加藤登、水田定光、松澤健志「福島第1原子力発電所1号機原子炉建屋カバー工事の取組み、その3 カバー工事における省力化施工」
非特許文献1で用いられたターゲットにおいては、プリズムの姿勢は、1軸の回転機構によってのみ決定されるようになっていたので、プリズムの受光部は決まった方向にしか向けることができなかった。
このようなプリズムが収められたターゲットを建築部材に取り付けて、省力化施工を行おうとすると、例えばBIM(Building Information Modeling)データなどに基づくシミュレーションによって、建築部材にターゲットを取り付ける位置や、プリズムにレーザー光を投光するレーザー距離計の設置位置などを工夫したり、管理したりする必要があり、事前の準備に要する手間や時間が膨大である、といった問題があった。
この発明は、上記課題を解決するものであって、本発明に係る反射ターゲットは、反射プリズムと、前記反射プリズムが取り付けられるプリズム取り付け部と、第1方向を中心として回転する動きと、前記第1方向と異なる第2方向を中心として回転する動きとによって、前記プリズム取り付け部の姿勢を調整する調整部と、鋼材によって構成され、前記調整部を支持する基台部と、からなり、前記基台部は第1面と第2面の2つの主面を有しており、前記第1面側は、前記反射プリズムが装着される面として利用され、前記第2面には溶接固着に用いる溶接用台部が設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る反射ターゲットは、前記調整部で調整された前記プリズム取り付け部の姿勢を固定する姿勢固定部を有することを特徴とする。
また、本発明に係る反射ターゲットは、前記調整部が、第1回動部材と、前記第1回動部材に設けられた第2回動部材と、からなることを特徴とする。
また、本発明に係る反射ターゲットは、前記調整部が、回転ステージと、前記回転ステージに設けられた回動ステージと、からなることを特徴とする。
また、本発明に係る反射ターゲットは、前記調整部が、ボールと、前記ボールを回動自在に保持するボール保持部と、からなることを特徴とする。
また、本発明に係る調整工具は、前記に記載された反射ターゲットの前記プリズム取り付け部の姿勢を調整する調整工具であって、前記プリズム取り付け部の姿勢を数値で表示する表示部を有することを特徴とする。
また、本発明に係る施工方法は、前記に記載された反射ターゲットを用いた施工方法であって、建築部材に複数の前記反射ターゲットを取り付ける工程と、建築部材に取り付けられた複数の前記反射ターゲットそれぞれを追尾する複数の距離センサから距離データを取得する工程と、複数の前記距離センサから取得された距離データに基づいて前記建築部材の位置決めを行う工程と、からなることを特徴とする。
本発明に係る反射ターゲットは、第1方向を中心として回転する動きと、前記第1方向と異なる第2方向を中心として回転する動きとによって、プリズム取り付け部の姿勢を調整する調整部を有するので、このような本発明に係る反射ターゲットによれば、省力化施工を行う際、反射ターゲットの取り付け位置や、レーザー距離計の設置位置などの自由度が増し、省力化施工の事前準備のための手間や時間を短縮することが可能となる。
また、本発明に係る調整工具によれば、反射ターゲットを簡便に行うことが可能となる。
また、本発明に係る反射ターゲットを用いた施工方法によれば、効率的に省力化施工を行うことが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る反射ターゲット100の概要を示す斜視図である。 反射プリズム120の着脱の様子を示す図である。 本発明の実施形態に係る反射ターゲット100の調整工具300を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る調整工具300による反射ターゲット100の調整の様子を示す図である。 反射ターゲット100を用いた本発明に係る施工方法を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る反射ターゲット100の概要を示す斜視図である。 反射プリズム120の着脱の様子を示す図である。 本発明の実施形態に係る調整工具300による反射ターゲット100の調整の様子を示す図である。 調整工具300によって調整された取り付け板部155に反射プリズム120を装着した反射ターゲット100の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る反射ターゲット100の概要を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る反射ターゲット100の概要を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る反射ターゲット100の概要を示す斜視図である。また、図2は反射プリズム120の着脱の様子を示す図である。
本発明に係る反射ターゲット100は、反射プリズム120が装着され、測定対象位置に取り付けられて用いられるものである。反射プリズム120は、内部にプリズムを収容可能なプリズム収容胴部121と、雄ネジであるネジ部123とを有している。反射プリズム120は、ネジ部123を利用して、基台30などからなる反射ターゲット100の主要本体部に装着される。反射プリズム120は高価であるため、必要となるときにのみ利用されることが好ましいので、反射ターゲット100においては、反射プリズム120が着脱可能に構成されている。
反射ターゲット100に装着されている反射プリズム120には、例えば、レーザー距離計10によって出射されたレーザー光が入射される。反射プリズム120に入射された光は、反射プリズム120内に収容されているプリズムによって、入射光と平行な反射光とされ、反射プリズム120から出射される。
なお、以下、本実施形態では、反射ターゲット100がレーザー距離計10の照準として用いられる場合を例に挙げて説明するが、反射ターゲット100は、トータルステーションなどのその他の機器のターゲットとしても用いることができる。
本発明に係る反射ターゲット100の基台30などの主要本体部には、鋼材などの材料が用いられる。基台30の2つの主面のうち第1面31は反射プリズム120が装着される面として利用される。また、基台30の2つの主面のうちの第2面32には、その4隅に溶接用台部36が設けられている。また、基台30の4方には枠部37が設けられている。
本発明に係る反射ターゲット100は、例えば、鉄骨などの建築部材に取り付けられて用いられるが、反射ターゲット100が建築部材に溶接固着される際には、反射ターゲット100の溶接用台部36を利用してこれが行われる。
また、基台30の第1面31には、反射ターゲット100が建築部材に取り付けられる際に、どちらを上方にすればよいかを示すための天地マーク35が設けられている。
さらに、基台30の第1面31には、保持腕44を有する保持部材40が設けられている。保持部材40の保持腕44には、P−P’に示す第1回動軸51を中心として回動可能な第1回動部材50が設けられている。ここで、第1回動部材50の回転角をφ1として定義する。また、第1回動部材50の回動機構については図示省略している。また、第1回動部材50は人手によって回転されるものである。なお、本実施形態で示す例では、保持部材40の一方の保持腕44で第1回動部材50を、第1回動軸51を中心に回動可能に支持する構造となっているが、保持部材40の2つの保持腕44で、第1回動部材50を両側から支持する構造としてもよい。
また、第1回動部材50は図示しないストッパーなどの固定具によって、第1回動部材50の回動の規制を必要に応じて行うことができるようになっている。第1回動部材50の固定具は、特許請求の範囲における「姿勢固定部」として機能する。また、第1回動部材50は、特許請求の範囲における「第1方向を中心として回転する動き」を供するものである。
第1回動部材50は、第1平板部53と、この第1平板部53から略垂直に延出する1対の第1腕部54とから構成されている。1対の第1腕部54の間には、Q−Q’に示す第2回動軸61を中心として回動可能な第2回動部材60が設けられている。ここで、第2回動部材60の回転角をφ2として定義する。
第2回動部材60は、第2平板部63と、第2平板部63の両端に設けられている第2腕部64とから構成されている。2つの第2腕部64は不図示の回動のための機構が設けられている。また、第2平板部63には、反射プリズム120のネジ部123が螺合する取り付けネジ穴66が設けられている。
また、第2平板部63の取り付けネジ穴66の近傍には、後述する調整工具300の位置決めに用いる位置決め穴67が設けられている。
第2回動部材60の回動機構については図示省略している。また、第2回動部材60は人手によって回動されるものである。
第2回動部材60は図示しないストッパーなどの固定具によって、第2回動部材60の回動の規制を必要に応じて行うことができるようになっている。第2回動部材60の固定具は、特許請求の範囲における「姿勢固定部」として機能する。また、第2回動部材60は、特許請求の範囲における「第1方向と異なる第2方向を中心として回転する動き」を供するものである。
また、特許請求の範囲における「プリズム取り付け部の姿勢を調整する調整部」(調整部20)は、本実施形態では、第1回動部材50及び第2回動部材60によって構成されるものである。
本発明に係る反射ターゲット100を省力化施工などに用いる場合、反射プリズム120が直接的に取り付けられる第2平板部63の姿勢を調整しておく必要がある。次に、このために用いる本発明に係る調整工具300について説明する。
図3は本発明の実施形態に係る反射ターゲット100の調整工具300を示す斜視図である。また、図4は本発明の実施形態に係る調整工具300による反射ターゲット100の調整の様子を示す図である。
本発明に係る調整工具300は、調整工具300自身の姿勢を検知することで、調整工具300が装着されている反射ターゲット100における第1回動部材50の回転角φ1、及び、第2回動部材60の回転角φ2をタッチパネル350に表示する。タッチパネル350にはリセット入力部などを設けておき、回転角などの0リセットなどを行い得るように構成することが好ましい。
本発明に係る調整工具300は、主棹部310を有しており、この主棹部310の中には、調整工具300自身の姿勢を検知する加速度センサや、回路基板、バッテリーといった構成が内蔵されている。
主棹部310の一方端には、第2回動部材60の取り付けネジ穴66に嵌合することができる取り付けネジ穴対応凸部315が設けられている。さらに、主棹部310の一方端側には、主棹部310から分岐する分岐棹部320が設けられている。分岐棹部320の先端部には、位置決め凸部325が設けられている。
取り付けネジ穴対応凸部315が取り付けネジ穴156に嵌合するとき、位置決め凸部325が位置決め穴67にも嵌合することができるようになっている。このように二つの凸部が同時に両穴に嵌合することで、本発明に係る調整工具300は、反射ターゲット100の第2平板部63に対して規定の姿勢となる。
なお、二つの凸部の誤嵌合を防止するために、取り付けネジ穴対応凸部315の径と、位置決め凸部325の径とは、異なっている。
また、主棹部310の他方端には、回転角φ1、φ2の角度表示ディスプレイとして機能したり、ユーザーからの入力指示を受け付けたりすることができるタッチパネル350が配されている。
以上のような本発明に係る調整工具300を用いて、反射ターゲット100の第1回動部材50の回転角、及び、第2回動部材60の回転角を、予め定められたとおりに調整し、固定具で固定した上で、調整工具300を取り外して、取り付け板部155の取り付けネジ穴156に反射プリズム120を装着する。
次に、以上のような本発明に係る反射ターゲット100を用いた建築部材の施工例について説明する。図5は反射ターゲット100を用いた本発明に係る施工方法を説明する図である。図5において異なる反射ターゲット100、レーザー距離計10(特許請求の範囲では、「距離センサ」と表現する)を示すためにa、bのサフィックスを付している。
本施工方法では、クレーンで吊下している建築部材を設計上の定まった位置で玉外しすることを目的としている。このために、建築部材には2つの反射ターゲット100a、反射ターゲット100bが取り付けられている。
なお、本実施形態では、建築部材はその重心でクレーンによって吊下される関係上、クレーンで吊下される間は、反射ターゲット100a、反射ターゲット100bの鉛直方向座標は、相対的には変わることはない。このような関係があるために、本実施形態では反射ターゲット100は2つ用いるようにしているが、建築部材に取り付ける反射ターゲット100の数は、状況に応じて3つ以上とすることもできる。
レーザー距離計10a、レーザー距離計10bは予め規定の座標位置に配されている。また、レーザー距離計10a、レーザー距離計10bはそれぞれ、反射ターゲット100a、反射ターゲット100bとの間の距離を計測するようになっている。
上記のような前提の上で、2つの反射ターゲット100a、反射ターゲット100bそれぞれが設計上の定まった座標位置にくる場合にのみ、レーザー距離計10a、レーザー距離計10bでの計測値がそれぞれ定まった距離Ra、距離Rbとなる。
本施工方法では、上記のような関係を利用して、建築部材を設計上の定まった位置に持って行き、効率的に建築部材の位置決めを行うようにしている。
以上、本発明に係る反射ターゲット100は、第1方向を中心として回転する動きと、前記第1方向と異なる第2方向を中心として回転する動きとによって、プリズム取り付け部の姿勢を調整する調整部を有するので、このような本発明に係る反射ターゲット100によれば、省力化施工を行う際、反射ターゲット100の取り付け位置や、レーザー距離計10の設置位置などの自由度が増し、省力化施工の事前準備のための手間や時間を短縮することが可能となる。
また、本発明に係る調整工具300によれば、反射ターゲット100を簡便に行うことが可能となる。
また、本発明に係る反射ターゲット100を用いた施工方法によれば、効率的に省力化施工を行うことが可能となる。
次に本発明の他の実施形態について説明する。図6は第2本発明の実施形態に係る反射ターゲット100の概要を示す斜視図である。また、図7は反射プリズム120の着脱の様子を示す図である。
本実施形態においても反射ターゲット100は、反射プリズム120が装着され、測定対象位置に取り付けられて用いられるものである。反射プリズム120は、内部にプリズムを収容可能なプリズム収容胴部121と、雄ネジであるネジ部123とを有している。反射プリズム120は、ネジ部123を利用して、基台130などからなる反射ターゲット100の主要本体部に装着される。反射プリズム120は高価であるため、必要となるときにのみ利用されることが好ましいので、先の実施形態同様、反射ターゲット100においては、反射プリズム120が着脱可能に構成されている。
反射ターゲット100に装着されている反射プリズム120には、例えば、レーザー距離計10によって出射されたレーザー光が入射される。反射プリズム120に入射された光は、反射プリズム120内に収容されているプリズムによって、入射光と平行な反射光とされ、反射プリズム120から出射される。
なお、以下、本実施形態でも、反射ターゲット100がレーザー距離計10の照準として用いられる場合を例に挙げて説明するが、反射ターゲット100は、トータルステーションなどのその他の機器のターゲットとしても用いることができる。
本発明に係る反射ターゲット100の基台130などの主要本体部には、鋼材などの材料が用いられる。基台130の2つの主面のうち第1面131は反射プリズム120が装着される面として利用される。また、基台130の2つの主面のうちの第2面132には、その4隅に溶接用台部136が設けられている。
本発明に係る反射ターゲット100は、例えば、鉄骨などの建築部材に取り付けられて用いられるが、反射ターゲット100が建築部材に溶接固着される際には、反射ターゲット100の溶接用台部136を利用してこれが行われる。
また、基台130の第1面131には、反射ターゲット100が建築部材に取り付けられる際に、どちらを上方にすればよいかを示すための天地マーク135が設けられている。
さらに、基台130の第1面131には、A−A’に示す回転軸141を中心として回転可能な回転ステージ140が設けられている。ここで、回転ステージ140の回転角をθとして定義する。また、回転ステージ140の回転機構については図示省略している。また、回転ステージ140は人手によって回転されるものである。
また、回転ステージ140は図示しないストッパーなどの固定具によって、回転ステージ140の回転の規制を必要に応じて行うことができるようになっている。回転ステージ140の固定具は、特許請求の範囲における「姿勢固定部」として機能する。また、回転ステージ140は、特許請求の範囲における「第1方向を中心として回転する動き」を供するものである。
回転ステージ140の上には1対の立設部143が設けられている。1対の立設部143の間には、B−B’に示す回動軸151を中心として回動可能な回動ステージ150が設けられている。ここで、回動ステージ150の回転角をφとして定義する。
回動ステージ150は、取り付け板部155と、取り付け板部155の両端に設けられている腕部152とから構成されている。2つの腕部152は不図示の回動のための機構が設けられている。また、取り付け板部155には、反射プリズム120のネジ部123が螺合する取り付けネジ穴156が設けられている。
取り付け板部155の取り付けネジ穴156の近傍には、後述する調整工具300の位置決めに用いる位置決め穴157が設けられている。
回動ステージ150の回動機構については図示省略している。また、回動ステージ150は人手によって回動されるものである。
また、回動ステージ150は図示しないストッパーなどの固定具によって、回動ステージ150の回動の規制を必要に応じて行うことができるようになっている。回動ステージ150の固定具は、特許請求の範囲における「姿勢固定部」として機能する。また、回動ステージ150は、特許請求の範囲における「第1方向と異なる第2方向を中心として回転する動き」を供するものである。
また、特許請求の範囲における「プリズム取り付け部の姿勢を調整する調整部」(調整部20)は、本実施形態では、回転ステージ140及び回動ステージ150によって構成されるものである。
本発明に係る反射ターゲット100を省力化施工などに用いる場合、反射プリズム120が直接的に取り付けられる取り付け板部155の姿勢を調整しておく必要がある。本実施形態においても、本発明に係る調整工具30を用いる。
図3は本発明の実施形態に係る反射ターゲット100の調整工具300を示す斜視図である。また、図8は本発明の実施形態に係る調整工具300による反射ターゲット100の調整の様子を示す図である。
本実施形態で用いる調整工具300は、調整工具300自身の姿勢を検知することで、調整工具300が装着されている反射ターゲット100における回転ステージ140の回転角θ、及び、回動ステージ150の回転角φをタッチパネル350に表示する。タッチパネル350にはリセット入力部などを設けておき、回転角などの0リセットなどを行い得るように構成することが好ましい。
本発明に係る調整工具300は、主棹部310を有しており、この主棹部310の中には、調整工具300自身の姿勢を検知する加速度センサや、回路基板、バッテリーといった構成が内蔵されている。
主棹部310の一方端には、回動ステージ150の取り付けネジ穴156に嵌合することができる取り付けネジ穴対応凸部315が設けられている。さらに、主棹部310の一方端側には、主棹部310から分岐する分岐棹部320が設けられている。分岐棹部320の先端部には、位置決め凸部325が設けられている。
取り付けネジ穴対応凸部315が取り付けネジ穴156に嵌合するとき、位置決め凸部325が位置決め穴157にも嵌合することができるようになっている。このように二つの凸部が同時に両穴に嵌合することで、本発明に係る調整工具300は、反射ターゲット100の取り付け板部155に対して規定の姿勢となる。
なお、二つの凸部の誤嵌合を防止するために、取り付けネジ穴対応凸部315の径と、位置決め凸部325の径とは、異なっている。
また、主棹部310の他方端には、回転角θ、φの角度表示ディスプレイとして機能したり、ユーザーからの入力指示を受け付けたりすることができるタッチパネル350が配されている。
図8に示すように、本発明に係る調整工具300を用いて、反射ターゲット100の回転ステージ140の回転角、及び、回動ステージ150の回転角を、予め定められたとおりに調整し、固定具で固定した上で、調整工具300を取り外して、取り付け板部155の取り付けネジ穴156に反射プリズム120を装着する。図9は調整工具300によって調整された取り付け板部155に反射プリズム120を装着した反射ターゲット100の斜視図である。
以上のような第2実施形態に係る反射ターゲット100を用いた建築部材の施工例においても、第1実施形態と同様の施工方法を行いうことができる。
以上、本発明の第2実施形態に係る反射ターゲット100は、第1方向を中心として回転する動きと、前記第1方向と異なる第2方向を中心として回転する動きとによって、プリズム取り付け部の姿勢を調整する調整部を有するので、このような本発明に係る反射ターゲット100によれば、省力化施工を行う際、反射ターゲット100の取り付け位置や、レーザー距離計10の設置位置などの自由度が増し、省力化施工の事前準備のための手間や時間を短縮することが可能となる。
また、本発明に係る調整工具300によれば、反射ターゲット100を簡便に行うことが可能となる。
また、本発明に係る反射ターゲット100を用いた施工方法によれば、効率的に省力化施工を行うことが可能となる。
次に本発明の他の実施形態について説明する。図10は本発明の第3実施形態に係る反射ターゲット100の概要を示す斜視図である。図10において、先の実施形態と同様の参照符号が付された構成は同様のものを示している。
本実施形態が第2実施形態と相違する点は、本実施形態においては、基台130の第1面131側に、第1面131周囲を囲うようにして側壁部160が設けられている点である。本実施形態によれば、先の実施形態と同様の効果を享受することが可能となると共に、このような側壁部160が設けられることによって、高価な反射プリズム120を保護することができるようになる。
さらに異なる実施形態について説明する。図11は本発明の第4実施形態に係る反射ターゲット100の概要を示す斜視図である。
これまで説明した実施形態では、第1回動部材50と第2回動部材60とを利用した調整部20や、回動ステージ150と回転ステージ140とを利用した調整部20によって、反射プリズム120を装着するプリズム取り付け部の姿勢を変更するようにしていた。これに対して、本実施形態では、ボールを用いた機構によってプリズム取り付け部の姿勢を変更するようにしている。なお、このようなボールを用いた機構も、特許請求の範囲における「第1方向を中心として回転する動き」、「第1方向と異なる第2方向を中心として回転する動き」の双方の動きを供するものである。
図11において、先の実施形態と同様の参照符号が付された構成は同様のものを示している。本実施形態において、基台130の第1面131にはボール保持部210が設けられている。このボール保持部210には、回動可能なボール220収容されている。
また、本実施形態では図示しないストッパーなどの固定具(不図示)によって、ボール220の動きを必要に応じて規制することができるようになっている。
ボール220からは、取り付けネジ穴256が設けられている取り付け支柱部250が延出している。取り付けネジ穴256によって、反射プリズム120を装着することができるようになっている。
以上のような他の実施形態に係る反射ターゲット100は、第1方向を中心として回転する動きと、前記第1方向と異なる第2方向を中心として回転する動きとによって、プリズム取り付け部(取り付け支柱部250)の姿勢を調整する調整部(ボール220による機構)を有するので、このような反射ターゲット100によれば、省力化施工を行う際、反射ターゲット100の取り付け位置や、レーザー距離計の設置位置などの自由度が増し、省力化施工の事前準備のための手間や時間を短縮することが可能となる。
10・・・レーザー距離計
20・・・調整部
30・・・基台
31・・・第1面
32・・・第2面
35・・・天地マーク
36・・・溶接用台部
37・・・枠部
40・・・保持部材
44・・・保持腕
50・・・第1回動部材
51・・・第1回動軸
53・・・第1平板部
54・・・第1腕部
60・・・第2回動部材
61・・・第2回動軸
63・・・第2平板部(プリズム取り付け部)
64・・・第2腕部
66・・・取り付けネジ穴
67・・・位置決め穴
100・・・反射ターゲット
120・・・反射プリズム
121・・・プリズム収容胴部
123・・・ネジ部
130・・・基台
131・・・第1面
132・・・第2面
135・・・天地マーク
136・・・溶接用台部
140・・・回転ステージ
141・・・回転軸
143・・・立設部
150・・・回動ステージ
151・・・回動軸
152・・・腕部
155・・・取り付け板部(プリズム取り付け部)
156・・・取り付けネジ穴
157・・・位置決め穴
160・・・側壁部
210・・・ボール保持部
220・・・ボール
250・・・取り付け支柱部(プリズム取り付け部)
256・・・取り付けネジ穴
300・・・調整工具
310・・・主棹部
315・・・取り付けネジ穴対応凸部
320・・・分岐棹部
325・・・位置決め凸部
350・・・タッチパネル(角度表示ディスプレイ)

Claims (7)

  1. 反射プリズムと、
    前記反射プリズムが取り付けられるプリズム取り付け部と、
    第1方向を中心として回転する動きと、前記第1方向と異なる第2方向を中心として回転する動きとによって、前記プリズム取り付け部の姿勢を調整する調整部と、
    鋼材によって構成され、前記調整部を支持する基台部と、からなり、
    前記基台部は第1面と第2面の2つの主面を有しており、
    前記第1面側は、前記反射プリズムが装着される面として利用され、
    前記第2面には溶接固着に用いる溶接用台部が設けられることを特徴とする反射ターゲット。
  2. 前記調整部で調整された前記プリズム取り付け部の姿勢を固定する姿勢固定部を有することを特徴とする請求項1に記載の反射ターゲット。
  3. 前記調整部が、
    第1回動部材と、前記第1回動部材に設けられた第2回動部材と、からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の反射ターゲット。
  4. 前記調整部が、
    回転ステージと、前記回転ステージに設けられた回動ステージと、からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の反射ターゲット。
  5. 前記調整部が、
    ボールと、前記ボールを回動自在に保持するボール保持部と、からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の反射ターゲット。
  6. 請求項1乃至5に記載された反射ターゲットの前記プリズム取り付け部の姿勢を調整する調整工具であって、
    前記プリズム取り付け部の姿勢を数値で表示する表示部を有することを特徴とする調整工具。
  7. 請求項1乃至5に記載された反射ターゲットを用いた施工方法であって、
    建築部材に複数の前記反射ターゲットを取り付ける工程と、
    建築部材に取り付けられた複数の前記反射ターゲットそれぞれを追尾する複数の距離センサから距離データを取得する工程と、
    複数の前記距離センサから取得された距離データに基づいて前記建築部材の位置決めを行う工程と、からなることを特徴とする施工方法。
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