JP6735654B2 - シール部材および、シール部材製造方法 - Google Patents

シール部材および、シール部材製造方法 Download PDF

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本発明は、弾性変形可能な基体と、その基体の表面の少なくとも一部に作成された皮膜とを備えたシール部材、および、そのシール部材の製造方法に関する。
建築、土木、エレクトロニクス、自動車等において、各部材間の隙間にシール部材を圧縮した状態で充填することにより、止水、断熱、吸音等の処理が行われている。このようなシール部材としては、合成樹脂発泡体,ゴム発泡体等が一般的に用いられている。発泡体は、適度な弾性力を有することから、被シール部材の表面の凹凸に追従密着することができ、優れたシール性を発揮する。また、更なるシール性を担保するべく、下記特許文献に記載されているように、合成樹脂発泡体,ゴム発泡体等の弾性変形可能な基体の表面の少なくとも一部に皮膜が形成されたシール部材の開発が進められている。
特許4602280号公報 特許5746622号公報 特開2006−83236号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、発泡体の表面に設けた表面被膜と発泡体との密着性が十分であり、かつ止水性が高い止水性シール材の提供を目的とする。特には、被シール部材の表面の凹凸に追従密着する表面被膜と、独立気泡の発泡体からなる止水性が高い止水性シール材の提供を目的とする。
本発明のシール部材は、弾性変形可能な独立気泡からなる発泡体である基体と、アリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つを末端官能基として有するウレタンプレポリマーと、チオール基を有するポリチオールとからなる組成物を用いて、前記基体の表面の少なくとも一部に作成された皮膜とを備えたことを特徴とする。
また、本発明のシール部材製造方法は、アリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つを末端官能基として有するウレタンプレポリマーと、チオール基を有するポリチオールとからなる原料を、弾性変形可能な基体の表面の少なくとも一部に付着させる付着工程と、前記付着工程において付着された原料に光を照射する照射工程とを含み、光重合反応によりシール部材を製造することを特徴とする。
本発明のシール部材、およびシール部材製造方法によれば、止水性の高いシール部材を提供することが可能となる。
シール部材の止水性を評価するための器具を示す側面図である。 シール部材の止水性を評価するための器具を示す平面図である。 実施例1〜6のシール部材の皮膜の原料としてのプレポリマーの配合量(重量部)、原料としてのポリチオール(モル比)、および、実施例1〜6のシール部材の物性評価を示す表である。 実施例7〜12のシール部材の皮膜の原料としてのプレポリマーの配合量(重量部)、原料としてのポリチオール(モル比)、および、実施例7〜12のシール部材の物性評価を示す表である。 比較例1〜3のシール部材の皮膜の原料、および、比較例1〜3のシール部材の物性評価を示す表である。 比較例4〜8のシール部材の皮膜の原料としてのプレポリマーの配合量(重量部)、原料としてのポリチオール(モル比)、および、比較例4〜8のシール部材の物性評価を示す表である。 図3,4,6に示すプレポリマーA〜Dを製造するための原料の配合量(重量部)を示す表である。 図3,4,6に示すプレポリマーE〜Hを製造するための原料の配合量(重量部)を示す表である。
本発明に記載の「シール部材」は、弾性変形可能な基体と、アリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つを末端官能基として有するウレタンプレポリマーと、チオール基を有するポリチオールとからなる組成物を用いて、基体の表面の少なくとも一部に作成された皮膜とを備える。
また、本発明に記載の「シール部材製造方法」は、アリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つを末端官能基として有するウレタンプレポリマーと、チオール基を有するポリチオールとからなる原料を、弾性変形可能な基体の表面の少なくとも一部に付着させる付着工程と、前記付着工程において付着された原料に光を照射する照射工程とを含み、光重合反応によりシール部材を製造する。
弾性変形可能な基体として、ゴム発泡体,合成樹脂発泡体等が挙げられる。例えば、ゴムスポンジ、ポリウレタン発泡体、ポリオレフィン発泡体等が挙げられる。なかでも、発泡体の気泡膜が破損もしくは貫通し、連通状態となることで、水が染み出す可能性のひくい、独立気泡発泡体からなるゴムスポンジ、ポリオレフィン発泡体が好ましい。
また、アリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つを末端官能基として有するウレタンプレポリマーは、ポリオールとポリイソシアネートとから合成されたウレタンプレポリマーに、アリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つを有する化合物を付加することで製造される。ちなみに、上記ウレタンプレポリマーの重量平均分子量は、高過ぎても、低過ぎても、皮膜の基体への追従性が悪くなる。このため、上記ウレタンプレポリマーの重量平均分子量は、1000〜30000であることが好ましい。さらに言えば、1500〜25000であることが好ましい。
上記ウレタンプレポリマーの合成に用いられる「ポリイソシアネート」は、1つの分子に2個以上のイソシアネート基を有する化合物であり、ウレタンプレポリマーの原料として通常に採用されるものであればよい。例えば、芳香族イソシアネート、脂肪族イソシアネート、脂環族イソシアネート等が挙げられる。芳香族イソシアネートとしては、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメリックMDI(クルードMDI)、キシリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート等が挙げられる。脂肪族イソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート等が挙げられる。脂環族イソシアネートとしては、例えば、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)等が挙げられる。それら種々のポリイソシアネートのうちの1種または2種以上を併用したものを、上記ウレタンプレポリマーの原料として用いることが可能である。
また、上記ウレタンプレポリマーの合成に用いられる「ポリオール」は、1つの分子に2個以上の水酸基を有する化合物であり、ウレタンプレポリマーの原料として通常に採用されるものであればよい。例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等が挙げられる。ポリエステルポリオールとしては、多価アルコールと多価カルボン酸との縮合反応により得られるものがある。多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ブチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン等が挙げられ、これらを1種または2種以上併用して用いることが可能である。多価カルボン酸としては、例えば、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等が挙げられ、これらを1種または2種以上併用して用いることが可能である。さらに、カプロラクトン、メチルバレロラクトン等を開環縮合して得られるポリエステルポリオールが挙げられる。
また、ポリエーテルポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ソルビトール等の多価アルコールに、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、トリメチレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のオキサイドを付加重合させたものが挙げられる。それら種々のポリオールのうちの1種または2種以上を併用したものを、上記ウレタンプレポリマーの原料として用いることが可能である。
また、上記ウレタンプレポリマーの合成において、触媒を用いることが好ましい。触媒は、ウレタンプレポリマーの原料として通常に採用されるものであればよく、例えば、アミン系触媒、有機金属系触媒等が挙げられる。アミン系触媒としては、例えば、トリエチレンジアミン、ジエタノールアミン、ジメチルアミノモルフォリン、N−エチルモルホリン等が挙げられる。有機金属系触媒としては、例えば、スターナスオクトエート、ジブチルチンジラウレート、オクテン酸鉛、オクチル酸カリウム等が挙げられる。それら種々の触媒のうちの1種または2種以上を併用したものを、上記ウレタンプレポリマーの原料として用いることが可能である。
合成されたウレタンプレポリマーに付加させるアリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つを有する化合物は、ウレタンプレポリマーのイソシアネート基に付加させることが可能なものであればよく、アリルエーテルグリコール,ヒドロキシエチルアリルエーテル,ヒドロキシプロピルビニルエーテル,ヒドロキシブチルビニルエーテル,ヒドロキシエチルアクリレート等が挙げられる。反応活性を高めるために、1官能の活性水素化合物が好ましく、二重結合が高分子両末端近傍にあるのが好ましい。
上記ウレタンプレポリマーとエンチオール反応するポリチオールとしては、メルカプトカルボン酸と多価アルコールとのエステル、脂肪族ポリチオール、芳香族ポリチオールが挙げられる。脂肪族ポリチオール、芳香族ポリチオールとしては、エタンジチオール、プロパンジチオール、ヘキサメチレンジチオール、デカメチレンジチオール、トリレン−2,4−ジチオール、キシレンジチオール等が挙げられる。
また、メルカプトカルボン酸と多価アルコールとのエステルでは、メルカプトカルボン酸として、チオグリコール酸、メルカプトプロピオン酸等が挙げられ、多価アルコールとして、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール及びソルビトール等が挙げられる。これらの中では、臭気が少ない点で、メルカプトカルボン酸と多価アルコールとのエステル類が好ましく、具体的には、例えば、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、テトラエチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、ジペンタエリスリトールヘキサ(3−メルカプトプロピオネート)が挙げられる。なお、それら種々のポリチオールのうちの1種または2種以上を併用したものを、上記ウレタンプレポリマーとのエンチオール反応の原料として用いることが可能である。
上述したアリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つを末端官能基として有するウレタンプレポリマーと、ポリチオールとを混合し、光を照射することで、エンチオール反応によって、基体の表面の少なくとも一部に皮膜を形成することが可能となっている。また、上述したポリチオールとして、チオール基の平均官能基数が2以上のチオールを使用することで、止水性の高い皮膜を形成することが可能となっている。この皮膜は、JISK6400に基づいて測定した伸びが70%以上であることが好ましい。この皮膜の伸びの上限は特に限定されないが、通常、250%、特に200%である。従って、伸びは、70〜250%、特に100〜200%であることが好ましい。伸びが70%未満であると、シール部材の柔軟性が低下する、あるいはクリープ状態で亀裂等が生じし、特にシール部材と密着面との界面から漏水する。一方、伸びは250%、特に200%であれば十分であり、250%を越えると、柔軟に過ぎ、わずかな応力でも伸びることで漏水のおそれがあり、好ましくない。
また、アリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つを末端官能基として有するウレタンプレポリマーと反応が行われるチオール基の量は、ウレタンプレポリマーが有するアリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つの全当量数に対する全チオール基の全当量数の比率(エン/チオール比)が0.7〜2.5となることが好ましい。エン/チオール比が大きすぎても、小さすぎても、止水性が低下する虞がある。
また、ウレタンプレポリマーに付加されたアリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも一つと、チオール基との光重合反応を効果的に行うべく、配合原料に、光重合開始剤を含むことが可能である。光重合開始剤としては、例えば、アセトフェノン系、ベンゾフェノン系、チオキサントン系等の化合物が挙げられる。アセトフェノン系としては、例えば、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、4−(1−t−ブチルジオキシ−1−メチルエチル)アセトフェノン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパン−1−オンや2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノンオリゴマー等が挙げられる。
ベンゾフェノン系としては、例えば、4−(1−t−ブチルジオキシ−1−メチルエチル)ベンゾフェノン、3,3′,4,4′−テトラキス(t−ブチルジオキシカルボニル)ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4′−メチル−ジフェニルサルファイド、3,3′,4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキシルカルボニル)ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−N,N−ジメチル−N−[2−(1−オキソ−2−プロペニルオキシ)エチル]ベンゼンメタナミニウムブロミド、(4−ベンゾイルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド等が挙げられる。また、チオキサントン系としては、例えば、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、2−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシ)−3,4−ジメチル−9H−チオキサントン−9−オンメソクロリド等が挙げられる。
なお、光重合開始剤の含有量は、上記ウレタンプレポリマーの100重量部当たり0.01〜5重量部であることが好ましく、さらに言えば、0.1〜3重量部であることが好ましい。光重合開始剤の含有量が少なすぎると、光重合開始能力が不足し、原料の重合が速やかに行われず、好ましくない。一方、光重合開始剤の含有量が多すぎると、重合が過度に促進され、架橋密度が高くなり過ぎたり、架橋構造が不均一に形成されたりして好ましくない。
また、上述したアリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つを末端官能基として有するウレタンプレポリマーと、ポリチオールとを混合した原料を用いてシール部材が形成される際には、透過性の良いフィルム等の上に、混合した原料が所定の膜厚で塗布される。次に、塗布された混合原料の上に、弾性変形可能な基体が圧着される。この際、液状の原料が、基体の表面と適度になじむ。そして、空気の存在下において、塗布された混合原料に、フィルムの下方から紫外線が照射されることで、混合原料が硬化し、皮膜が形成される。これにより、液状の原料と、基体の表面とが適度になじんだ状態で、原料が硬化することで、基体と皮膜との密着性が向上する。
なお、弾性変形可能な基体として、所定の素材の基体、具体的には、例えば、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)製の基体を採用する場合には、混合原料への基体の密着面にプライマー処理を行うことで、基体と皮膜との密着性を担保することが可能となる。プライマー処理としては、ブラスト処理,薬品処理,脱脂,火炎処理,酸化処理,蒸気処理,コロナ放電処理,紫外線照射処理,プラズマ処理,イオン処理等が挙げられる。
また、混合原料を硬化させる際の紫外線の照射量は、600〜1800mJ/cm(365nm積算光量)であることが好ましい。また、フィルムに混合原料を塗布する際には、コンマコーター、ダイコーター、グラビアコーター等の塗布装置等を用いることが好ましい。特に、塗布時の粘性流体の温度調整により、粘性流体の粘度を調整することが可能であることから、ダイコーターを用いることが好ましい。
上記手法により製造されたシール部材に対して、図1及び図2に示す器具10を用いて、止水性を評価した。なお、図1は、器具10の側面図であり、図2は、器具10を上方からの視点において示す平面図である。器具10は、ベース20と鋼板22とスペーサ24とアクリル板26とアダプタ28とによって構成されている。鋼板22は、厚さ1mmの鉄板の表面に、ポリエステル樹脂およびメラミン樹脂塗料(関西ペイント製ネオアミラック6000)が塗装されたものであり、ベース20の上面に載置されている。その鋼板22の上面の4隅に、厚さ2.5mmのスペーサ24が載置される。そして、鋼板22の上面に、シール部材の試験サンプル30が載置され、試験サンプル30の上面に、アクリル板26が載置される。
試験サンプル30として、外径60mm,内径40mm,厚さ5mmの円環形状のシール部材が用いられる。詳しくは、まず、上記手法により厚さ5mmのシール部材を製造し、そのシール部材の皮膜面と反対側の面に両面テープ(日東電工No.500)を貼着する。次に、両面テープが貼着されたシール部材を、抜型によって、外径60mm,内径40mmの円環形状に打ち抜いたものを、試験サンプル30として用いる。その試験サンプル30は、鋼板22の側に試験サンプル30の皮膜が密着し、両面テープが上方に向いた状態で、鋼板22の上に載置される。そして、試験サンプル30の上にアクリル板26が載置され、鋼板22とアクリル板26とが挟持されることで、試験サンプル30が、スペーサ24の厚さ(2.5mm)まで圧縮される。つまり、試験サンプル30が、50%(2.5mm/5mm)に圧縮される。また、鋼板22とアクリル板26とによって圧縮された試験サンプル30の円環形状の内部に貫通するように、アクリル板26に貫通孔32が形成されており、その貫通孔32にアダプタ28が連結されている。
そして、試験サンプル30が鋼板22とアクリル板26とによって圧縮された状態で、23℃の恒温恒湿室で、65時間、放置される。その後に、アダプタ28を介して、試験サンプル30の円環形状の内部に、蒸留水が供給され、試験サンプル30の円環形状の内部が蒸留水によって満たされる。そして、蒸留水で満たされた状態の試験サンプル30の内部に、アダプタ28を介して、5KPaの空気が供給され、その状態で5分間維持された後に、試験サンプル30の外部への水漏れの有無が目視により確認される。そして、試験サンプル30の外部への水漏れが無い場合には、さらに、試験サンプル30の内部に、アダプタ28を介して、5KPaの空気が供給され、その状態で5分間維持された後に、試験サンプル30の外部への水漏れの有無が目視により確認される。この際、試験サンプル30の外部への水漏れが無い場合には、5KPaの空気の供給と、その状態で5分間維持された後の水漏れの確認とが繰り返される。このように、試験サンプル30の外部への水漏れの有無が確認され、試験サンプル30の内部に50KPaの空気が供給された際に、水漏れが無かった場合に、その試験サンプル30として用いられたシール部材は、止水性が良好であると判断される。なお、上記評価試験は、基体として天然ゴム系の発泡体を用いたシール部材と、基体としてEPDM系の発泡体を用いたシール部材との2種類の試験サンプル30に対して、行われる。
また、シール部材は、各部材間の隙間に圧縮された状態で用いられるため、シール部材の皮膜が圧縮され、その圧縮が開放された後の歪みが少なければ、長期間の止水性を担保できると想定される。このため、JIS K 7312:1996に基づいてシール部材の皮膜の圧縮永久歪(%)を測定した。詳しくは、下記の条件に従って圧縮永久歪(%)を測定した。
試験片;t12.5mm×φ29mmの円柱形状の皮膜
試験条件;25%圧縮した状態で70℃において22時間経過した後に、圧縮を開放し、23℃において30分間放置し冷却
圧縮永久歪={(t−t)/(t−t)}×100
;試験片の圧縮前の厚さ
;試験片の冷却後の厚さ
;スペーサの厚さ
なお、圧縮永久歪(%)は、20%以下であることが好ましく、さらに言えば、15%以下であることが好ましい。
本発明のシール部材は、止水だけにとどまらず、防塵、断熱、防音、防振、緩衝および気密などに使用できる。例えば、防塵材、断熱材、防音材、防振材、緩衝材、充填材などして用いることもできる。特に、車両用ランプを構成するモジュール部品であって、ランプと筐体を封止するシール材として好適である。
以下に実施例を示し、本発明をさらに具体的に説明する。ただし、本発明は、この実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
<シール部材の原料および製造>
図3,図4,図6に示す配合の原料から、実施例1〜12のシール部材の皮膜および比較例4〜8のシール部材の皮膜を製造した。以下に、各原料の詳細を示す。
図3,図4,図6に示す各「プレポリマー」は、図7若しくは図8に示す配合(重量比)の原料を以下の方法に従って反応させることで得られる。
まず、1リットル容量のセパラブルフラスコにポリイソシアネートを図に示す量入れて、窒素を流しながらポリオールを攪拌しながら図に示す量添加する。内容物が均一になったことを確認後、触媒(ジブチルチンジラウレート(DBTDL)0.3g)を添加する。そして、1時間かけて80〜90℃になるように、ゆっくりと昇温する。目的の温度に昇温してから2時間後にイソシアネート基含有率をJIS Z1603−1:2007に基づく方法(ポリウレタン原料芳香族イソシアネート試験方法)に準拠して測定する。そして、プレポリマーA,Cでは、イソシアネート基含有率が、4.0〜5.0%の範囲内になっていることを確認する。また、プレポリマーBでは、イソシアネート基含有率が、2.0〜3.0%の範囲内になっていることを確認する。また、プレポリマーDでは、イソシアネート基含有率が、0.5〜1.0%の範囲内になっていることを確認する。また、プレポリマーEでは、イソシアネート基含有率が、0.3〜0.8%の範囲内になっていることを確認する。また、プレポリマーFでは、イソシアネート基含有率が、6.0〜7.0%の範囲内になっていることを確認する。また、プレポリマーGでは、イソシアネート基含有率が、0.5〜1.0%の範囲内になっていることを確認する。また、プレポリマーHでは、イソシアネート基含有率が、14.0〜15.0%の範囲内になっていることを確認する。そして、イソシアネート基含有率が、各プレポリマーに応じた範囲内になっていない場合には、反応時間を延長する。
イソシアネート基含有率が、各プレポリマーに応じた範囲内になっていることを確認後、ビニルエーテル、アクリレート、アリルエーテルの少なくとも1つを図に示す量、ゆっくりと滴下し、2時間反応を行わせる。2時間経過後に、再度、上記方法に従ってイソシアネート基含有率を測定し、イソシアネート基含有率が0.5%以下になっていることを確認する。そして、イソシアネート基含有率が0.5%以下になっていることを条件として、図に示す各「プレポリマー」が得られる。
なお、上述のようにして得られた「プレポリマーA」の理論分子量は4129であり、「プレポリマーB」の理論分子量は3992であり、「プレポリマーC」の理論分子量は4101であり、「プレポリマーD」の理論分子量は12609であり、「プレポリマーE」の理論分子量は24783であり、「プレポリマーF」の理論分子量は1609であり、「プレポリマーG」の理論分子量は36783であり、「プレポリマーH」の理論分子量は909である。
・ポリオールa;ポリプロピレングリコール(PPG)、商品名:アクトコールD2000(Mw:2000)、三井化学(株)製
・ポリオールb;ポリプロピレングリコール(PPG)、商品名:アクトコールD1000(Mw:1000)、三井化学(株)製
・ポリオールc;ポリプロピレングリコール(PPG)、商品名:サンニックスPP−200(Mw:200)、三洋化成(株)製
・ポリオールd;ポリプロピレングリコール(PPG)、商品名:プレミノールS4013(Mw:12000)、旭硝子(株)製
・ポリオールe;ポリプロピレングリコール(PPG)、商品名:プレミノールS4318(Mw:18000)、旭硝子(株)製
・ポリイソシアネート;TDI、商品名:ルプラネートT−80(Mw:174.2)、BASF製
・ビニルエーテル;ヒドロキシブチルビニルエーテル(Mw:116.2)、日本カーバイド(株)製
・アリルエーテル;ヒドロキシエチルアリルエーテル(Mw:102.1)、日本乳化剤(株)製
・アクリレート;2−ヒドロキシエチルメタクリレート(Mw:130.1)、日本触媒(株)製
また、上述のようにして得られた各「プレポリマー」100重量部に含まれるアリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つの全当量数を演算する。そして、演算された当量数に、図3,図4,図6に示すエンチオール比(当量比)を乗じることで、原料として必要なチオールに含まれるチオール基の当量数が演算される。なお、図3,図4,図6に示すチオールの配合比は、上記プレポリマー100重量部に対するモル数である。このため、チオール基の当量数が、チオールの配合比に応じた比率とされる。具体的には、例えば、チオール基の当量数Aである場合において、実施例1では、チオールCに対して、モル比100とされているため、チオールCのチオール基の当量数はAとされる。また、実施例5では、チオールAに対して、モル比50とされ、チオールBに対して、モル比50とされているため、チオールAのチオール基の当量数はA/2とされ、チオールBのチオール基の当量数はA/2とされる。そして、各チオールのチオール基の当量数と、各チオールの官能基数とに基づいて、各チオールのモル数が演算される。この演算されたモル数の各チオールと、上記プレポリマー100重量部とを計量し、80℃に加温した後に、混合撹拌する。
・チオールA;官能基数2、ブタンジオールビスチオプロピオネート、商品名:BDTP(Mw:266.4)、淀化学(株)製
・チオールB;官能基数3、トリメチロールプロパントリス、商品名:TMMP(Mw:398.5)、SC有機化学(株)製
・チオールC;官能基数4、ペンタエリスリトールテトラキス、商品名:PEMP(Mw:488.6)、SC有機化学(株)製
・チオールD;官能基数6、ジペンタエリスリトールヘキサキス、商品名:DPMP(Mw:783.0)、SC有機化学(株)製
・チオールE;官能基数1、2−エチルヘキシル−3−メルカプトプロピオネート、商品名:EHMP(Mw:218.35)、SC有機化学(株)製
なお、各ウレタンプレポリマーと反応が行われるチオール基の平均官能基数を、図3,図4,図6の「平均官能基数」の欄に示す。また、各ウレタンプレポリマーのビニルエーテル基とアリルエーテル基とアクリレート基とのうちの1つの全当量数に対する全チオール基の全当量数の比率を、図3,図4,図6の「エン/チオール比」の欄に示す。
そして、図3,図4,図6に示す配合比で混合された原料、つまり、混合されたプレポリマーとチオールとを、透過性の良い離型フィルムの上に、所定の膜厚で塗布する。次に、塗布された混合原料の上に、基体としての天然ゴム系の発泡体(イノアック製)、若しくは、EPDM系の発泡体(イノアック製)を圧着する。なお、EPDM系の発泡体の原料への密着面はプライマー処理されている。そして、その発泡体が圧着された混合原料に、離形フィルムの下方から紫外線を照射する。これにより、塗布された混合原料が硬化し、実施例1〜12のシール部材および比較例4〜8のシール部材が形成される。ちなみに、混合原料を硬化させる際の紫外線の照射量は、600mJ/cm(365nm積算光量)とされている。
なお、比較例1のシール部材として、基体としての天然ゴム系の発泡体(イノアック製)、若しくは、EPDM系の発泡体(イノアック製)の一面に、薄膜状の水添スチレン系熱可塑性エラストマーを両面テープにより貼着したものを採用している。また、比較例2のシール部材として、基体としての天然ゴム系の発泡体(イノアック製)、若しくは、EPDM系の発泡体(イノアック製)の一面に、薄膜状のイソプレンゴム(非加硫ゴム)を両面テープにより貼着したものを採用している。また、比較例3のシール部材として、皮膜の形成されていない天然ゴム系の発泡体(イノアック製)、若しくは、EPDM系の発泡体(イノアック製)を採用している。また、比較例9では、連続気泡軟質ポリウレタン発泡体(イノアック製、密度28kg/m、セル数55個/25mm)に被膜を形成したシール部材を採用した。
<シール部材及びシール部材の皮膜の物性評価>
実施例1〜12のシール部材、比較例1〜8のシール部材に対して、上述した器具10を用いて、止水性の評価を行なった。この評価において、50KPaの空気が供給された際に水漏れが無かった場合に、「○」と評価し、その評価結果を、図3〜図6の「止水評価」の欄に、基体の種類毎に示す。また、50KPa未満の空気が供給された際に水漏れがあった場合には、その際に供給された空気の圧力を、図3〜図6の「止水評価」の欄に、基体の種類毎に示す。
また、皮膜のみに対して、JIS K 7312:1996に基づく方法に準拠して、圧縮永久歪(%)を測定した。その測定結果を、図3〜図6の「圧縮永久歪(%)」の欄に示す。
以上の結果から、発泡体(基体)の表面に、アリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つを末端官能基として有するウレタンプレポリマーと、チオール基を有するポリチオールとを用いた原料でエンチオール反応によって皮膜を形成することで、シール部材の止水性を高くすることが可能であることが解る。
具体的には、図3及び図4に示すように、実施例1〜12のシール部材では、上記ウレタンプレポリマーと上記ポリチオールとを用いた原料でエンチオール反応によって、発泡体(基体)の表面に皮膜が形成されている。そして、実施例1〜12のシール部材において、止水性の評価は、全て「○」とされており、実施例1〜12のシール部材の皮膜において、圧縮永久歪は、全て、15%以下とされている。一方、比較例1及び2のシール部材では、水添スチレン系熱可塑性エラストマー、若しくはイソプレンゴムが、皮膜として、発泡体(基体)の表面に、両面テープにより貼着されている。また、比較例3のシール部材では、皮膜の形成されていない発泡体(基体)のみとされている。そして、比較例1〜3のシール部材では、止水性の評価は、良好でなく、5KPaに空気が供給されるだけで、水漏れが発生している。また、比較例1のシール部材の皮膜では、圧縮永久歪は86%と、非常に高く、皮膜が圧縮された後に、歪みが大きく残存している。さらに、比較例2のシール部材の皮膜では、圧縮永久歪が測定不能であり、加熱して圧縮することで、皮膜が復元しない。このことから、上記ウレタンプレポリマーと上記ポリチオールとを用いた原料でエンチオール反応によって、発泡体(基体)の表面に皮膜を形成することで、シール部材の止水性を高くすることが可能であることが解る。
さらに、実施例1〜12のシール部材では、ウレタンプレポリマーとポリチオールとを混合した混合原料に紫外線を照射するだけで、皮膜を形成することができる。一方、比較例1及び2のシール部材では、発泡体(基体)に皮膜を両面テープにより貼着する必要があり、製造工程が煩雑となる。また、実施例1〜12のシール部材では、製造時に、液状の原料と、発泡体(基体)の表面とが適度になじんだ状態で、原料が硬化するため、基体と皮膜との密着性が向上する。一方、比較例1及び2のシール部材では、両面テープによって発泡体(基体)と皮膜とが貼着されているため、継時的に、発泡体(基体)と皮膜とのズレが生じやすい。このように、発泡体(基体)と皮膜との密着性を考慮した場合においても、ウレタンプレポリマーとポリチオールとを用いた原料で発泡体(基体)の表面に皮膜が形成されたシール部材を採用することが好ましい。
また、各ウレタンプレポリマーのビニルエーテル基とアリルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つの全当量数に対する全チオール基の全当量数の比率(エン/チオール比)は、高過ぎても、低過ぎても、止水性の評価が悪くなる。具体的には、実施例1〜12の全てのシール部材では、エン/チオール比は0.7〜2.5であり、止水性の評価は良好である。一方、比較例5のシール部材では、エン/チオール比は0.5であり、止水性の評価の評価は良好でない。また、比較例6のシール部材では、エン/チオール比は3であり、止水性の評価は良好でない。このことから、エン/チオール比は、0.7〜2.5であることが好ましい。
また、皮膜の原料として配合されるポリチオールの平均官能基数は、低すぎると、シール部材としての性能が低下する。具体的には、実施例1〜12の全てのシール部材では、ポリチオールの平均官能基数は2以上であり、止水性の評価は良好であり、圧縮永久歪も15%以下となっている。一方、比較例4のシール部材では、ポリチオールの平均官能基数は1.8であり、止水性の評価は良好でなく、圧縮永久歪の測定時に、皮膜が復元しないため、圧縮永久歪を測定することができない。このことから、ポリチオールの平均官能基数は、2以上であることが好ましい。
また、皮膜の原料として配合されるウレタンプレポリマーの重量平均分子量は、高過ぎても、低過ぎても、シール部材としての性能が低下する。具体的には、実施例1〜12の全てのシール部材では、ウレタンプレポリマーの重量平均分子量は1609〜24783であり、止水性の評価は良好であり、圧縮永久歪も15%以下となっている。一方、比較例7のシール部材では、ウレタンプレポリマーの重量平均分子量は36783であり、比較例8のシール部材では、ウレタンプレポリマーの重量平均分子量は909である。そして、比較例7及び比較例8のシール部材で、止水性の評価は良好でない。また、比較例7のシール部材では、圧縮永久歪が25%である。また、比較例9では、止水性の評価が良好ではなく、圧縮量の少ない発泡体の部分から水漏れが確認できた。このことから、ウレタンプレポリマーの重量平均分子量は、誤差を考慮して、1000〜30000であることが好ましい。

Claims (6)

  1. 弾性変形可能な独立気泡からなる発泡体である基体と、
    アリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つを末端官能基として有するウレタンプレポリマーと、チオール基を有するポリチオールとからなる組成物を用いて、前記基体の表面の少なくとも一部に作成された皮膜と
    を備えたシール部材。
  2. 前記ポリチオールの平均官能基数が、2以上であることを特徴とする請求項1に記載のシール部材。
  3. 前記ウレタンプレポリマーが有するアリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つの全当量数に対する前記ポリチオールが有するチオール基の全当量数の比率が、0.7〜2.5であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシール部材。
  4. 前記ウレタンプレポリマーの重量平均分子量が、1000〜30000であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のシール部材。
  5. 前記皮膜の圧縮永久歪(JIS K 7312:1996)が、20%以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のシール部材。
  6. アリルエーテル基とビニルエーテル基とアクリレート基との少なくとも1つを末端官能基として有するウレタンプレポリマーと、チオール基を有するポリチオールとからなる原料を、弾性変形可能な基体の表面の少なくとも一部に付着させる付着工程と、
    前記付着工程において付着された原料に光を照射する照射工程と
    を含み、光重合反応によりシール部材を製造するシール部材製造方法。
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