JP6734529B2 - スピーカー振動板 - Google Patents
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Description
1つの実施形態においては、上記表面層は、バインダーと該バインダーに分散した前記セルロースナノファイバーとを含み、該セルロースナノファイバーが該表面層の総重量に対して0.5重量%〜30重量%の割合で含有されている。1つの実施形態においては、上記表面層は、膠および合成樹脂から選択されるバインダーと、煤およびカーボンブラックから選択されるアモルファス炭素着色剤と、を含む。
1つの実施形態においては、上記表面層は上記セルロースナノファイバーからなる。
1つの実施形態においては、上記基材層はセルロースナノファイバーをさらに含む。
1つの実施形態においては、上記セルロースナノファイバーは上記基材層の総重量に対して0.1重量%〜15重量%の割合で含有されている。
1、ヤング率および内部損失(tanδ)の測定
振動リード法(片持梁、共振法)により、得られたスピーカー振動板のヤング率および内部損失(tanδ)を測定した。具体的には、実施例および比較例で得られた積層体から、それぞれ、40mm×15mmサイズのテストピースを5片切り出し、各テストピースについて、23℃におけるヤング率および内部損失(tanδ)を測定した。表中には、5片のテストピースの平均値を示す。
実施例および比較例で得られた積層体から、それぞれ、40mm×15mmサイズのテストピースを5片切り出した。ダイアルシックネスゲージを用い、各片につき4点(すなわち、4点×5片の計20点)の厚みを測定し、その平均値を求めた。
UKP(叩解度700cc)100部にセルロースナノファイバー(中越パルプ工業社製、針葉樹由来、繊維径:約20nm)10部を配合して混抄し、オーブン方式により、秤量146.7g/m2(厚み0.482mm)の平板を得た。得られた平板について、ヤング率および内部損失(tanδ)を測定した。さらに、定法で密度を測定した。結果を表1に示す。
参考例1で得られた平板を基材層として用いた。アクリル変性エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン(中央理化工業社製、製品名「リカボンドBA−820」、固形分50%)40部にセルロースナノファイバー懸濁液(中越パルプ工業社製、針葉樹由来、繊維径:約20nm、固形分1%)40部を混合し、さらに、粘度調整用の水20部を添加し、表面層形成用塗布液を調製した。この塗布液を基材層に塗布し、乾燥させ、表面層を形成した。表面層の厚み(平板と基材層/表面層の積層体の厚みの差)は0.061mmであった。得られた基材層/表面層の積層体(スピーカー振動板用積層体)について、ヤング率および内部損失(tanδ)を測定した。さらに、積層体を定法で秤量し、密度を測定した。結果を表1に示す。
アクリル変性エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン80部と水20部とを混合して表面層形成用塗布液としたこと(すなわち、表面層にセルロースナノファイバーを用いなかったこと)以外は実施例1と同様にして表面層を形成した。表面層の厚みは0.057mmであった。得られた基材層/表面層の積層体(スピーカー振動板用積層体)について、ヤング率および内部損失(tanδ)を測定した。さらに、積層体を定法で秤量し、密度を測定した。結果を表1に示す。
セルロースナノファイバーの配合量を5部としたこと以外は参考例1と同様にして秤量134.2g/m2(厚み0.574mm)の平板を得た。得られた平板について、ヤング率および内部損失(tanδ)を測定した。さらに、定法で密度を測定した。結果を表1に示す。
参考例2で得られた平板を基材層として用いた。アクリル変性エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン20部にセルロースナノファイバー懸濁液70部を混合し、さらに、粘度調整用の水10部を添加し、表面層形成用塗布液を調製した。この塗布液を基材層に塗布し、乾燥させ、表面層を形成した。表面層の厚みは0.001mmであった。得られた基材層/表面層の積層体(スピーカー振動板用積層体)について、ヤング率および内部損失(tanδ)を測定した。さらに、積層体を定法で秤量し、密度を測定した。結果を表1に示す。
参考例2で得られた平板(基材層)に比較例1と同様の塗布液を塗布し表面層を形成した。表面層の厚みは0.008mmであった。得られた基材層/表面層の積層体(スピーカー振動板用積層体)について、ヤング率および内部損失(tanδ)を測定した。さらに、積層体を定法で秤量し、密度を測定した。結果を表1に示す。
UKP(叩解度500cc)を抄紙し、オーブン方式により、秤量156.2g/m2(厚み0.458mm)の平板を得た。得られた平板について、ヤング率および内部損失(tanδ)を測定した。さらに、定法で密度を測定した。結果を表1に示す。
参考例3で得られた平板を基材層として用いた。アクリル変性エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン20部にセルロースナノファイバー懸濁液70部を混合し、さらに、粘度調整用の水10部を添加し、表面層形成用塗布液を調製した。この塗布液を基材層に塗布し、乾燥させ、表面層を形成した。表面層の厚みは0.005mmであった。得られた基材層/表面層の積層体(スピーカー振動板用積層体)について、ヤング率および内部損失(tanδ)を測定した。さらに、積層体を定法で秤量し、密度を測定した。結果を表1に示す。
アクリル変性エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン80部と水20部とを混合して表面層形成用塗布液としたこと(すなわち、表面層にセルロースナノファイバーを用いなかったこと)以外は実施例3と同様にして表面層を形成した。表面層の厚みは0.002mmであった。得られた基材層/表面層の積層体(スピーカー振動板用積層体)について、ヤング率および内部損失(tanδ)を測定した。さらに、積層体を定法で秤量し、密度を測定した。結果を表1に示す。
参考例3で得られた平板を基材層として用いた。墨液(固形分約18%)80部に
セルロースナノファイバー懸濁液20部を混合し、表面層形成用塗布液を調製した。この塗布液を基材層に塗布し、乾燥させ、表面層を形成した。表面層の厚みは0.005mmであった。得られた基材層/表面層の積層体(スピーカー振動板用積層体)について、ヤング率および内部損失(tanδ)を測定した。さらに、積層体を定法で秤量し、密度を測定した。結果を表1に示す。
墨液を表面層形成用塗布液としたこと(すなわち、表面層にセルロースナノファイバーを用いなかったこと)以外は実施例4と同様にして表面層を形成した。表面層の厚みは0.013mmであった。得られた基材層/表面層の積層体(スピーカー振動板用積層体)について、ヤング率および内部損失(tanδ)を測定した。さらに、積層体を定法で秤量し、密度を測定した。結果を表1に示す。
参考例3で得られた平板を基材層として用いた。セルロースナノファイバー懸濁液を表面層形成用塗布液とした。この塗布液を基材層に塗布し、乾燥させ、表面層を形成した。表面層の厚みは検出限界(0.001mm)未満であった。得られた基材層/表面層の積層体(スピーカー振動板用積層体)について、ヤング率および内部損失(tanδ)を測定した。さらに、積層体を定法で秤量し、密度を測定した。結果を表1に示す。
Claims (4)
- 木材パルプを主成分として抄紙された基材層と、該基材層の音波放射面側に設けられた表面層と、を有し、
該表面層がセルロースナノファイバーを含み、
該基材層が、該基材層の総重量に対して0.1重量%〜15重量%の割合でセルロースナノファイバーをさらに含み、
該セルロースナノファイバーが針葉樹由来のセルロースから形成される、
スピーカー振動板。 - 前記表面層が、バインダーと該バインダーに分散した前記セルロースナノファイバーとを含み、該セルロースナノファイバーが該表面層の総重量に対して0.5重量%〜30重量%の割合で含有されている、請求項1に記載のスピーカー振動板。
- 前記表面層が、膠および合成樹脂から選択されるバインダーと、煤およびカーボンブラックから選択されるアモルファス炭素着色剤と、を含む、請求項1または2に記載のスピーカー振動板。
- 前記表面層が前記セルロースナノファイバーからなる、請求項1に記載のスピーカー振動板。
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