JP2013153416A - ヘッドホン及びヘッドホンドライバー - Google Patents

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Abstract

【課題】振動板を製造する上で高い製造技術の工程を必要とせずに、安価に製造することができ、高い周波数での共振周波数を抑え、広い帯域で音質劣化なく、オーディオ信号を再生することができるヘッドホンを提供する。
【解決手段】2つのヘッドホンドライバーユニットと、ヘッドホンドライバーユニットに備えられたイヤーパッドと、2つのヘッドホンドライバーユニットを接続するヘッドホンバンドとを備えるヘッドホンにおいて、ヘッドホンドライバーユニットは、振動板と、振動板に固定されたボイスコイルと、ボイスコイルに隣接して設置される磁石と、ボイスコイルを介して磁石の反対側に設置されるヨークと、磁石と前記ヨークとを設置すると共に振動板の外周部が固定されるフレームとを備えるヘッドホンドライバーを備え、振動板は、紙素材にナノファイバー素材を混合して成型する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヘッドホン及びヘッドホンドライバーに関する。
ヘッドホンにおけるオーディオ信号を出力するベッドホンドライバーは、振動板と、ボイスコイル、ヨーク、磁石とからなる磁気回路、フレームを備える。一般的に、ヘッドホンドライバー用の振動板は、振動板の生産のしやすさ、ヘッドホンドライバー用に振動板を小型に成形することができることから、ポリエステルの材料で作られている。振動板の材料としては、ポリエステルの他に、ポリエーテルイミドや金属などの材料もあり、また、スピーカ用の大型の振動板の材料としては紙の材料などが用いられる。
ポリエステルなどを材料とした振動板は、小型化ができ、製造が容易であるという利点があるが、内部損失が紙を材料とした振動板より劣り、音圧周波数特性にピーク・ディップを持ってしまい、高音質が得られない、という欠点がある。
図5は、従来のヘッドホンドライバーにおけるポリエステルを材料とした振動板の振動領域を示す図である。
図5において、円内の色の濃い部分が振動の中心位置を示す。ポリエステルを材料とする振動板は、低い周波数の場合、振動板は、図5(a)に示すように、振動板一面が同じ動きをし、ひずみがなく振動する。周波数が高くなると、図5(b)のように、振動板面上に2つの異なる振動面が発生し、さらに周波数が高くなると、図5(c)のように、さらに振動板面上に複数の振動部分が発生する。このような高い周波数における振動面上の異なる振動面の発生が、振動板の周波数特性にピーク・ディップの歪を生じさせる原因になり、再生するオーディオ信号の音質に悪影響を及ぼす。
また、ポリエステルなどの材料を高分子フィルムに蒸着させる等の方法が考えられているが、それほど顕著に特性の改善につながらない、蒸着工程の増加により製造工程が複雑になる、振動板の価格増加にもつながり、ポリエステルは、振動板の材料として適していない。
一方、紙を材料に用いた振動板は、材料の扱いやすさ、また、内部損失の高さから共振周波数によるピーク・ディップが少なく音質がよいなどの点から、広く振動板に利用されている。しかし、紙の振動板を利用したヘッドホンドライバーは、振動板がフレームに直接固定されている場合、振動板のコンプライアンスが低くなり、最低共振周波数が高くなり、低い周波数での再生能力が低下することがある。
図6は、従来のヘッドホンドライバーにおける周波数特性を示す図である。
図6において、当該周波数特性では、最低共振周波数が60Hz周辺に位置していることから、信号レベルは、60Hz周辺から徐々に低下している。このことは、周波数が低くなるにしたがって信号レベルが小さくなるため、オーディオ信号においては、低音域での音質の低下につながる。
このような振動板全体における最低共振周波数が高くなるのを改善する方法として、振動板とフレームとの間に、振動板と別の素材を用いたエッジ部を設けること方法がある。
前述したような振動板の性能、また、振動板の低音域の周波数特性を向上させる技術として、特許文献1にカーボン繊維を混入した材料を用いて振動板を形成し、また、振動板とフレームとをエッジにより固定する技術が開示されている。
特開平10−51892
特許文献1に開示されているエッジを介して振動板とフレームが固定されるヘッドホンドライバーにおいて、紙にカーボン繊維を混入する振動板は、製造工程においてカーボン繊維を精度よく計量し、紙と混合する必要がある。カーボン繊維の混合量が適正値から外れると、振動板の特性に悪影響を与え、音質の劣化に繋がる。このため、紙に混合するカーボン繊維の混合利用の精密な管理が必要になる。特に、振動板の周波数特性には、エッジの素材の特性、エッジと振動板を組み合わせた状態での特性が最良となるように振動板を製造するする必要があるため、カーボン繊維の計量が重要となる。
また、紙とカーボン繊維を混合する工程においても、紙とカーボン繊維とが均一に混ざるように十分な注意が必要になる。したがって、振動板の製造工程において、高い製造技術を必要とする。
また、高い製造技術を有する製造工程において、使用する装置等も精度の高いものが必要になり整備に費用がかかる。また、カーボン繊維も高価であることから、振動板自体の価格の向上につながる。
本発明は、オーディオ信号を出力するヘッドホンドライバー及びヘッドホンにおいて、振動板を製造する上で高い製造技術の工程を必要とせずに、安価に振動板を製造することができ、高い周波数での共振周波数を抑え、広い帯域で音質劣化なく、オーディオ信号を再生することができる振動板を有するヘッドホン及びヘッドホンドライバーを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本願発明のヘッドホンは、オーディオ信号に基づいて音響信号を出力する2つのヘッドホンドライバーユニットと、前記ヘッドホンドライバーユニットに備えられたイヤーパッドと、2つの前記ヘッドホンドライバーユニットを接続するヘッドホンバンドとを備えるヘッドホンにおいて、前記ヘッドホンドライバーユニットは、振動板と、前記振動板に固定されたボイスコイルと、前記ボイスコイルに隣接して設置される磁石と、前記ボイスコイルを介して前記磁石の反対側に設置されるヨークと、前記磁石と前記ヨークとを設置すると共に前記振動板の外周部が固定されるフレームとを備えるヘッドホンドライバーを備え、前記振動板は、紙素材にナノファイバー素材を混合して成型することを特徴とする。
また、本願発明のヘッドホンは、オーディオ信号に基づいて音響信号を出力する2つのヘッドホンドライバーユニットと、前記ヘッドホンドライバーユニットに備えられたイヤーパッドと、2つの前記ヘッドホンドライバーユニットを接続するヘッドホンバンドとを備えるヘッドホンにおいて、前記ヘッドホンドライバーユニットは、振動板と、前記振動板に固定されたボイスコイルと、前記ボイスコイルに隣接して設置される磁石と、前記ボイスコイルを介して前記磁石の反対側に設置されるヨークと、前記磁石と前記ヨークとを設置するフレームと、前記振動板を前記フレームに固定するエッジとを備えるヘッドホンドライバーを備え、前記振動板は、紙素材にナノファイバー素材を混合して成型することを特徴とする。
また、本願発明のヘッドホンは、前記エッジは、前記振動板と異なる材料であり、且つ、エストラマー素材で形成されることを特徴とする。
また、本願発明のヘッドホンは、前記振動板は、紙素材に対してナノファイバー素材が20〜30%の割合で混合されることを特徴とする。
本願発明のヘッドホンドライバーは、振動板と、前記振動板に固定されたボイスコイルと、前記ボイスコイルに隣接して設置される磁石と、前記ボイスコイルを介して前記磁石の反対側に設置されるヨークと、前記磁石と前記ヨークとを設置すると共に前記振動板の外周部が固定されるフレームとを備えるヘッドホンドライバーにおいて、前記振動板は、紙素材にナノファイバー素材を混合して成型することを特徴とする。
また、本願発明のヘッドホンドライバーは、振動板と、前記振動板に固定されたボイスコイルと、前記ボイスコイルに隣接して設置される磁石と、前記ボイスコイルを介して前記磁石の反対側に設置されるヨークと、前記磁石と前記ヨークとを設置するフレームと、前記振動板を前記フレームに固定するエッジとを備えるヘッドホンドライバーにおいて、前記振動板は、紙素材にナノファイバー素材を混合して成型することを特徴とする。
また、本願発明のヘッドホンドライバーは、前記エッジは、前記振動板と異なる材料であり、且つ、エストラマー素材で形成されることを特徴とする。
また、本願発明のヘッドホンドライバーは、前記振動板は、紙素材に対してナノファイバー素材が20〜30%の割合で混合されることを特徴とする。
以上により、本願発明は、振動板を製造する上で高い製造技術の工程を必要とせずに、安価に振動板を製造することができ、高い周波数での共振周波数を抑えることにより、広い帯域で音質劣化なく、オーディオ信号を再生することができるヘッドホン及びヘッドホンドライバーを提供することができる。
本実施形態のヘッドホン及びヘッドホンドライバーの概略構成を示す図。 本実施形態のヘッドホンドライバーの振動板の材料を説明する図。 本実施形態のヘッドホンドライバーの振動板の歪特性を説明する図 本実施形態のヘッドホンドライバーの周波数特性を説明する図。 従来のヘッドホンドライバーのポリエステルを材料とした振動板における振動状態を示す図。 従来のヘッドホンドライバーにおける周波数特性を示す図。
図1は、本実施形態のヘッドホン及びヘッドホンドライバーの概略構成を示す図である。図1(a)は、本実施形態のヘッドホンの概略図であり、図1(b)は、本実施形態のヘッドホンドライバーを示す概略断面図である。
図1(a)に示すヘッドホン10は、2つのヘッドホンドライバーユニット20と、それぞれのヘッドホンドライバーユニット20に備えられたイヤーパッド30と、2つのヘッドホンドライバーユニットを接続するヘッドホンバンド40とを備える。ヘッドホン10は、頭部にヘッドホンバンド40が当接し、また、2つのイヤーパッド30が耳に当接し、ヘッドホン10が頭部に装着される。
ヘッドホンドライバーユニット20は、内部にヘッドホンドライバー21を備える。ヘッドホンドライバー21は、図1(b)に示すとおり、振動板50、ボイスコイル60、フレーム70、磁石80、ヨーク90、エッジ100を備える。
振動板50は、略円錐形の形状をし、中央部に振動板中央部51を有する。また、振動板50は、振動板中央部51の反対側に、後述するボイスコイル60を設置するための振動板円筒部52を有する。振動板50は、後述するように紙を主材料とし、紙にナノファイバーが混合され、一体成型され製造される。ボイスコイル60は、振動板円筒部52に固定される。
振動板円筒部52に設置されたボイスコイル60を挟むように、振動板円筒部52の内側に磁石80がフレーム70に設置され、また、振動板円筒部52の外側にヨーク90がフレーム70に設置される。なお、振動板円筒部52に対する磁石80とヨーク90の配置は、逆の配置でもあってもよい。
振動板50とフレーム70は、ポリウレタン、シリコンゴム等のエストラマー素材により形成されたエッジ100により接続される。エッジ100は、環状であり、その断面が逆U字状の形状になる。エッジ100の一端が振動板50と接続し、他端がフレーム70と接続する。
なお、エッジ100は、断面がU字状、波状など他の形状のものであってもよい。エッジ100を断面がU字状になるように形成した場合、ヘッドホンドライバー21の振動板50の上側方向への突出部がなくなるため、ヘッドホンドライバー21の薄型化が図れる。
また、エッジ100を断面が波状になるように形成した場合、波部分により振動板50の振動に対する剛性の余裕度が高まり、より柔らかく振動板50が振動するようになる。すなわち、低音域での周波数特性が更に向上する。
フレーム70に固定された磁石80とヨーク90により磁気回路を構成し、磁石80とヨーク90との間に配置されたボイスコイル60に、オーディオ信号に基づく電気信号が流れることにより、ボイスコイル60が設置された振動板50が振動する。この振動により音波が発生し、オーディオ信号が出力される。
本発明の振動板50について説明する。
図2は、本実施形態のヘッドホンドライバーの振動板の材料を説明する図である。図2(a)は、紙の材料の拡大図であり、図2(b)は、ナノファイバーの材料の拡大図である。
本発明の振動板50は、図2(a)に示す紙の材料を基本とし、図2(b)に示すナノファイバーを混合し、一体成型により振動板50を製造する。図2(a)において、紙の材料は、幅10〜50μmの幅の繊維素材である。図2(b)において、ナノファイバーは、幅30〜90nm幅の繊維素材である。これらを混合し、一体的な振動板50を製造する。
紙素材へのナノファイバー素材の混合比は、紙素材のみ(ナノファイバー0%)から、順次ナノファイバー素材の混合比を増やし、ナノファイバー素材のみ(ナノファイバー100%)の混合比で振動板50を作成し、それぞれの振動板50によりオーディオ信号を再生し、音質の劣化を確認した場合、紙素材にナノファイバー素材を20〜30%の比率で混合した振動板50が、他の混合比の振動板50に比べ、聴感上の高い周波数における音質の劣化がなく、低い周波数からの高い周波数にわたって音質の良いオーディオ信号の再生ができた。
図3は、本実施形態のヘッドホンドライバーの振動板の歪特性を説明する図である。図3(a)は、従来のポリエステル素材の振動板の歪特性を示す図であり、図3(b)は、本実施形態の紙の素材とナノファイバーの素材を混合した振動板の歪特性を示す図である。
ポリエステル素材のみで製造した振動板の場合、当該振動板の歪特性は、図3(a)の特性のとおり、3kHz周辺の歪特性にピークが発生し、このピークが音質の劣化に繋がる。
一方、紙素材にナノファイバー素材を混合した本実施形態の振動板50の場合、当該振動板50の周波数特性は、図3(b)のとおり、3kHz周辺にピークが発生せず、平坦に特性となり、音質の劣化なく、低い周波数から高い周波数まで音質の劣化なく、オーディオ信号を再生することができる。特に、ナノファイバー素材を20〜30%の割合で混合した振動板50は、より聴感上の音質がよく聞こえた。以上の結果から、紙素材とナノファイバー素材の混合比は、ナノファイバー素材が20〜30%の混合比が適当である。
図4は、本実施形態のヘッドホンドライバーの周波数特性を説明する図である。図4(a)は、従来の振動板とフレームとの間にエッジが備えられていないヘッドホンドライバーの周波数特性を示す図であり、図4(b)は、本実施形態のエッジを備えたヘッドホンドライバーの周波数特性を示す図である。
振動板50とフレーム70とがエストラマー素材で形成されたエッジ100で接続されることにより、エッジ100を含む振動板50全体の最低共振周波数が低くなる。図4(a)は、エッジが用いられていない振動板が直接フレームに接続された場合の周波数特性であり、この周波数特性においては、最低共振周波数は、約95Hz周辺に位置する。図4(b)は、振動板50とフレーム70とがエストラマー素材で形成されたエッジ100で接続した場合の周波数特性であり、この周波数特性においては、最低共振周波数は、約18Hz周辺に位置する。
このように、エストラマー素材により形成されたエッジ100により振動板50とフレーム70が接続されることにより、ヘッドホンドライバー21の最低共振周波数が低い周波数に移動することにより、低い周波数での信号レベルの低下が抑えられる。このことにより、低音域でのオーディオ信号の再生能力が向上し、広い帯域で音質劣化なく、オーディオ信号を再生することができる。
以上のように、本発明は、ヘッドホン10に用いるヘッドホンドライバー21の振動板50において、紙素材を主材料とし、その紙素材にナノファイバー素材を混合することにより、振動板50の高い周波数での共振周波数を抑えることができる。このことにより、高い周波数での共振周波数が原因で生じる劣化を低減することができる。
また、紙素材に混合するナノファイバー素材は、カーボンなどの他の素材と異なり、材料の入手が容易であり、カーボン等の特殊素材に比べてコストが安くてすむ。
さらに、振動板50の製造工程においても、カーボン素材を使用しないために、カーボン素材の混合比率の細かな管理、或いは、2つの材料を十分に混合するための工程など、複雑な工程を追加することなく振動板50の製造をすることができる。すなわち、振動板50の製造する工程において、紙素材とナノファイバー素材を混合することにより、簡単に2つの材料を混ぜ合わせることができる。その混合した材料を抄紙することにより、振動板50の元となる材料を生成することができる。その材料を用いて振動板50の形状に一体成型することにより、振動板50を製造できる。このように、複雑な工程を追加することなく、通常のパルプによる振動板50の製造工程で製造することができる。製造工程を追加する必要がないため、製造コストも安くてすむ。
したがって、本願発明は、振動板を製造する上で高い製造技術の工程を必要とせずに、安価に振動板を製造することができ、高い周波数での共振周波数を抑えることにより、広い帯域で音質劣化なく、オーディオ信号を再生することができるヘッドホン及びヘッドホンドライバーを提供することができる。
本実施形態のヘッドホンドライバー21は、紙素材にナノファイバー素材を混合した振動板50とエッジ100を備える構成としたが、ヘッドホンドライバー21のより小型化を図る場合には、エッジを備えずに紙素材にナノファイバー素材を混合した振動板50のみを備える構成としてもよい。
本発明は、ヘッドホンに有用に用いることができる。
10・・・ヘッドホン
20・・・ヘッドホンドライバーユニット
21・・・ヘッドホンドライバー
30・・・イヤーパッド
40・・・ヘッドホンバンド
50・・・振動板、51・・・振動板中央部、52・・・振動板円筒部
60・・・ボイスコイル
70・・・フレーム
80・・・磁石
90・・・ヨーク
100・・・エッジ

Claims (8)

  1. オーディオ信号に基づいて音響信号を出力する2つのヘッドホンドライバーユニットと、前記ヘッドホンドライバーユニットに備えられたイヤーパッドと、2つの前記ヘッドホンドライバーユニットを接続するヘッドホンバンドとを備えるヘッドホンにおいて、前記ヘッドホンドライバーユニットは、振動板と、前記振動板に固定されたボイスコイルと、前記ボイスコイルに隣接して設置される磁石と、前記ボイスコイルを介して前記磁石の反対側に設置されるヨークと、前記磁石と前記ヨークとを設置すると共に前記振動板の外周部が固定されるフレームとを備えるヘッドホンドライバーを備え、前記振動板は、紙素材にナノファイバー素材を混合して成型することを特徴とするヘッドホン。
  2. オーディオ信号に基づいて音響信号を出力する2つのヘッドホンドライバーユニットと、前記ヘッドホンドライバーユニットに備えられたイヤーパッドと、2つの前記ヘッドホンドライバーユニットを接続するヘッドホンバンドとを備えるヘッドホンにおいて、前記ヘッドホンドライバーユニットは、振動板と、前記振動板に固定されたボイスコイルと、前記ボイスコイルに隣接して設置される磁石と、前記ボイスコイルを介して前記磁石の反対側に設置されるヨークと、前記磁石と前記ヨークとを設置するフレームと、前記振動板を前記フレームに固定するエッジとを備えるヘッドホンドライバーを備え、前記振動板は、紙素材にナノファイバー素材を混合して成型することを特徴とするヘッドホン。
  3. 請求項2に記載のヘッドホンにおいて、前記エッジは、前記振動板と異なる材料であり、且つ、エストラマー素材で形成されることを特徴とするヘッドホン。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のヘッドホンにおいて、前記振動板は、紙素材に対してナノファイバー素材が20〜30%の割合で混合されることを特徴とするヘッドホン。
  5. 振動板と、前記振動板に固定されたボイスコイルと、前記ボイスコイルに隣接して設置される磁石と、前記ボイスコイルを介して前記磁石の反対側に設置されるヨークと、前記磁石と前記ヨークとを設置すると共に前記振動板の外周部が固定されるフレームとを備えるヘッドホンドライバーにおいて、前記振動板は、紙素材にナノファイバー素材を混合して成型することを特徴とするヘッドホンドライバー。
  6. 振動板と、前記振動板に固定されたボイスコイルと、前記ボイスコイルに隣接して設置される磁石と、前記ボイスコイルを介して前記磁石の反対側に設置されるヨークと、前記磁石と前記ヨークとを設置するフレームと、前記振動板を前記フレームに固定するエッジとを備えるヘッドホンドライバーにおいて、前記振動板は、紙素材にナノファイバー素材を混合して成型することを特徴とするヘッドホンドライバー。
  7. 請求項6に記載のヘッドホンドライバーにおいて、前記エッジは、前記振動板と異なる材料であり、且つ、エストラマー素材で形成されることを特徴とするヘッドホンドライバー。
  8. 請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載のヘッドホンドライバーにおいて、前記振動板は、紙素材に対してナノファイバー素材が20〜30%の割合で混合されることを特徴とするヘッドホンドライバー。
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