JP6734357B2 - 情報処理装置、プログラム、および情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、プログラム、および情報処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、プログラム、および情報処理方法に関する。
ユーザが所持するスマートフォン等の端末を利用して、ユーザの現在位置や特定の領域内のユーザの人数等を管理する技術が知られている。また、ユーザが特定の機器に近づいた際に当該機器の電源を入れるなどのユーザの位置に基づいて自動化する技術や施設内のユーザの人数に基づいて当該施設内の混雑状況を表示する技術など、上記管理する技術を利用した様々な応用技術が知られている。
下記特許文献1に開示されている移動位置履歴管理システムでは、管理対象者が所有する第1の端末装置がビーコン信号を所定の時間繰り返し送信し、第2の端末装置が当該ビーコン信号を受信したとき、その受信時間と位置情報を含む受信位置情報を管理サーバに送信する。そして、当該システムでは、管理サーバが当該受信位置情報に基づいて管理対象者の移動位置履歴の情報を管理する。
国際公開第2017/119505号
しかしながら、特許文献1に開示された移動位置履歴管理システムにおいては、管理対象者が所持する第1の端末装置に、ビーコン信号を繰り返し送信する機能または設定を実装させなければならい。このような機能または設定の実装は、特に管理対象者が多くいる場合、汎用性に問題があった。
そこで、本発明は、ユーザが所持する端末に対して管理のための機能または設定の実装をすることなく、ユーザの位置を管理できる情報処理装置等を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、無線LANのアクセスポイントに使用される各々のSSIDを記憶する第1記憶部と、各々のSSIDのうち、無線LAN通信のための第1ネットワークを介してアクセスポイントから送信されているビーコン信号に使用されているSSID以外のSSIDを設定する設定部と、ユーザが所持する第1端末から、第1ネットワークを介して、設定部により設定されたSSIDとの無線LAN通信を確立するための第1要求信号を受信する受信部と、第1要求信号に基づいて、第1端末の第1識別情報と第1要求信号の第1電波強度情報とを特定する特定部と、第1識別情報と第1電波強度情報とに基づいて、ユーザの位置を推定する推定部と、を備える。
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、無線LANのアクセスポイントに使用される各々のSSIDを記憶する第1記憶機能と、各々のSSIDのうち、無線LAN通信のための第1ネットワークを介してアクセスポイントから送信されているビーコン信号に使用されているSSID以外のSSIDを設定する設定機能と、ユーザが所持する第1端末から、第1ネットワークを介して、設定機能により設定されたSSIDとの無線LAN通信を確立するための第1要求信号を受信する受信機能と、第1要求信号に基づいて、第1端末の第1識別情報と第1要求信号の第1電波強度情報とを特定する特定機能と、第1識別情報と第1電波強度情報とに基づいて、ユーザの位置を推定する推定機能と、を実現させる。
本発明の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータが、無線LANのアクセスポイントに使用される各々のSSIDを記憶するステップと、各々のSSIDのうち、無線LAN通信のための第1ネットワークを介してアクセスポイントから送信されているビーコン信号に使用されているSSID以外のSSIDを設定するステップと、ユーザが所持する第1端末から、第1ネットワークを介して、設定されたSSIDとの無線LAN通信を確立するための第1要求信号を受信するステップと、第1要求信号に基づいて、第1端末の第1識別情報と第1要求信号の第1電波強度情報とを特定するステップと、第1識別情報と第1電波強度情報とに基づいて、ユーザの位置を推定するステップと、を含む。
上記の態様によれば、情報処理装置は、無線LANのアクセスポイントの未使用のSSIDを利用して、ユーザが所持する第1端末から当該SSIDに対する要求を受信することで、第1端末を識別するための第1識別情報等と電波強度情報を得ることができる。そして、情報処理装置は、当該第1識別情報等によりユーザの所定の範囲内における位置を推定することができる。これにより、第1端末に予め設定されている無線LAN通信の設定を利用して第1端末から管理のための情報を得ることができるため、第1端末に管理のための設定等を実装することなく、ユーザの位置を管理することができる。
本発明によれば、ユーザが所持する端末に対して管理のための機能または設定の実装をすることなく、ユーザの位置を管理できる情報処理装置等を提供することを目的とする。
第1実施形態に係る管理システムのシステム構成例を説明するための図である。 第1実施形態に係る管理システムの概要を説明するための図である。 第1実施形態に係る管理システムの概要を説明するための図である。 第1実施形態に係る管理装置の機能構成の一例を示す図である。 第1実施形態に係る管理装置の動作例を示す図である。 第1実施形態に係る管理システムの動作例を示す図である。 第1実施形態に係る管理システムの動作例を示す図である。 第1実施形態に係る管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第2実施形態に係る管理システムの概要を説明するための図である。 第3実施形態に係る管理システムの概要を説明するための図である。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、ユーザの位置を管理する情報処理装置(以下、「管理装置」という)が、ユーザが所持するスマートフォンを利用してユーザの位置を推定して、当該ユーザと複合機との位置関係により複合機の動作状態を制御する例を説明する。しかしながら、本例に限る主旨ではない。本実施形態に係る管理装置は、複合機に限らず、ユーザが利用する様々な端末の制御に適用することが可能である。
<1.管理システムのシステム構成>
図1を参照して、本実施形態に係る管理システム1のシステム構成例を説明する。
管理システム1は、ユーザの位置を管理し、当該ユーザの位置によってユーザが利用する端末を自動で制御するためのシステムである。図1に示すように、管理システム1は、ユーザの位置を管理し第2端末300の動作状態を制御する管理装置100と、ユーザが所持する第1端末200と、ユーザが利用する第2端末300とを含む。管理装置100と第1端末200とは、第1ネットワーク400aと第2ネットワーク400bとを介して互いに接続されている。また、管理装置100は第2端末300とネットワーク400を介して互いに接続されている。また、管理装置100と第1端末200とは、管理装置100や第2端末300の周囲に設けられた外部の無線LANのアクセスポイントP(例えば、Wi−Fi(登録商標)ルータ等)と、第1ネットワーク400aを介して互いに接続されている。第1端末200と、第2端末300とを総称して単に「端末」ともいう。
第1ネットワーク400aは、特定の施設内等に構築された、Wi−Fi規格に準拠した無線LAN(Local Area Network)通信のためのネットワークである。管理装置100および各端末は、数m〜数10m程度(障害がなければ100m程度)の範囲内であれば、第1ネットワーク400aを用いて他の装置や端末等と通信できる。第1ネットワーク400aは、例えばルータ(不図示)を介して、これらの装置や端末の相互接続を実現させてもよい。
第2ネットワーク400bは、管理装置100および各端末間で直接接続するための通信ネットワークであり、例えば、Bluetooth(登録商標)や赤外線通信等の10m程度の近距離無線通信のためのネットワークである。第1ネットワーク400aと、第2ネットワーク400bとを総称して「ネットワーク400」ともいう。
管理装置100は、ユーザの位置を管理するための装置である。また、管理装置100は、当該ユーザの位置を管理することで第2端末300の動作状態を制御してもよい。管理装置100は、第1端末200またはアクセスポイントPと通信可能な情報処理装置である。また、管理装置100は、SSIDやチャネル等を設定することでアクセスポイントとして機能することができる。管理装置100は、例えば、アクセスポイントとして、各端末を互いに接続させたり他のネットワークに接続したりと無線LANネットワークを構築してもよい。なお、本例では、管理装置100は、無線LAN通信を確立するためのビーコン信号を送信し、当該ビーコン信号に対する接続要求のための信号等を受信するところまでの機能を実装しているものとする。管理装置100は、管理システム1の専用機器を備えてもよいし、スマートフォンやタブレット等の汎用の携帯通信端末に上記管理および制御するための機能を備えたモジュールをインストールすることで実現してもよい。
第1端末200は、ユーザが所持する端末である。第1端末200は、管理装置100またはアクセスポイントPと通信可能なスマートフォンやタブレット等の汎用の携帯通信端末によって構成される。第1端末200には、管理装置100がユーザの位置を管理等するための機能および設定は実装されておらず、汎用的な機能および設定が実装されているものとする。
第2端末300は、ユーザが利用する端末である。第2端末300は、例えば、ユーザが利用するPC、PC周辺機器または複合機等のあらゆる端末装置が含まれる。また、説明を簡単にするために図1の例では、第2端末300を1台示しているが、第2端末300は複数の種類または複数台あってもよい。本例では、第2端末300を複合機とする例を説明する。
<2.管理システムの概要>
図2Aおよび図2Bを参照して、本実施形態に係る管理システム1の概要を説明する。図2AにはユーザUの第2端末300の初回利用時における概要を、図2BにはユーザUの第2端末300の2回目以降の利用時における概要を示している。
(1)図2に示すように、ユーザUの第2端末300の初回利用時において、管理装置100は、予め、アクセスポイントPとしてアクセスポイントP1およびP2のSSIDを各々記憶する。管理装置100は、これらのアクセスポイントから送信されているビーコン信号をスキャンして、アクセスポイントP1およびP2のSSIDのうち、未使用のSSID(「0002xxx」とする)を取得する。
(2)管理装置100は、取得した未使用のSSIDを自身のSSIDとして設定し、当該SSIDを使用して第1ネットワーク400aを介して第1ビーコン信号を送信する。
(3)ユーザUは、第1端末200を所持した状態で第2端末300を利用するために第2端末300に近づく。なお、説明を簡単にするために、第1端末200には、Wi−Fi(無線LAN)通信を自動的に行うため、アクセスポイントP1およびP2のSSIDが自動接続されるよう設定されているものとする。なお、これに限らず、第1端末200は、検出したアクセスポイントPのSSIDをユーザUが手動で指定して接続してもよい。
(4)第1端末200は、上記(2)で送信された第1ビーコン信号を検知する。(5)第1端末200は、上記(4)で検知した第1ビーコン信号に使用されているSSIDとのWi−Fi通信を行うための第1要求信号を管理装置100に送信する。ここで「第1ビーコン信号」とは、無線LAN(Wi−Fi)通信を確立するためにアクセスポイントが送信するビーコン信号である。
「第1要求信号」とは、無線LANアクセスポイントのSSIDとの無線LAN通信を確立するための信号である。言い換えれば、第1要求信号は、管理装置100に設定された当該SSIDとの無線LAN通信を確立するための信号でもある。第1要求信号は、例えば、接続対象のSSIDに対するプローブ要求または接続要求(アソシエーション要求)のための信号である。
管理装置100は、第1要求信号を受信し、第1要求信号に含まれる第1端末200の第1識別情報を特定する。「第1識別情報」とは、第1端末200を識別するためのMacアドレス等の識別情報である。詳細については後述する。
(6)ユーザUは、第2端末300に近づいて、第2端末300を操作する。当該操作は、例えば、第2端末300がプリンタ機能を備えた複合機であれば、第2端末300の電源を入れる操作や印刷を実行する操作等のあらゆる操作が含まれる。
(7)管理装置100は、ユーザによって、第2端末300が操作されたことを検出する。(8)管理装置100は、第1要求信号の第1電波強度情報に基づき、ユーザUの位置を推定し、第2端末300から至近距離内(後述する第1所定範囲内)にいるユーザUが操作したと判定する。ここで「第1電波強度情報」とは、第1要求信号の受信強度等の情報である。第1電波強度情報の詳細については、後述する。管理装置100は、当該判定の際、ユーザUが所持する第1端末200の第1識別情報を記憶する。
(9)次に、図2Bに示すように、ユーザUの第2端末300の2回目以降の利用時において、管理装置100は、これらのアクセスポイントから送信されているビーコン信号をスキャンして、アクセスポイントP1およびP2のSSIDのうち、未使用のSSID(今回は、「0001xxx」とする)を取得する。
(10)管理装置100は、取得した未使用のSSIDを自身のSSIDとして設定し、当該SSIDを使用して第1ネットワーク400aを介して第1ビーコン信号を送信する。
(11)ユーザUは、第1端末200を所持した状態で第2端末300を利用するために第2端末300に近づく。(12)第1端末200は、上記(10)で送信された第1ビーコン信号を検知する。
(12)第1端末200は、上記(11)で検知した第1ビーコン信号に使用されているSSIDとのWi−Fi通信を行うための第1要求信号を管理装置100に送信する。管理装置100は、第1要求信号を受信し、第1要求信号に含まれる第1端末200の第1識別情報を特定する。
(13)管理装置100は、第1要求信号の第1電波強度情報に基づき、ユーザUの位置を推定し、第2端末300から至近距離内にいるユーザUが以前に操作をしたユーザであるか判定する。管理装置100は、具体的には今回特定した第1識別情報を、初回の利用時に記憶した第1識別情報と照合し、一致すればユーザUが以前に操作をしたユーザであると判定する。
(14)管理装置100は、以前に操作したユーザであれば、第2端末300を操作可能な状態にする。管理装置100は、例えば、第2端末300が電源OFFになっていればONにし、スリープモードになっていれば当該スリープモードを解除し、ユーザUがすぐに第2端末300を操作できる状態にする。
上記構成によれば、管理装置100は、アクセスポイントPの未使用のSSIDを利用し、ユーザUが所持する第1端末200から当該SSIDに対する要求を受信することで、第1端末200の第1識別情報等と電波強度情報とを得ることができる。そして、管理装置100は、第1識別情報等によりユーザUが所定の範囲内に位置することを推定することができる。これにより、管理装置100は、第1端末200に予め設定されている無線LAN通信の設定を利用して第1端末200から管理のための情報を得ることができるため、第1端末200が管理のための設定等を実装することなく、ユーザUの位置を管理することができる。
上記構成によれば、管理装置100は、さらに、上記のように管理するユーザUの位置を利用して、2回目以降の利用時、ユーザUが近づくだけで第2端末300を操作可能な状態にすることができる。これにより、管理装置100は、ユーザUを操作可能な状態に復帰するまで待たせることなく円滑に第2端末300を操作させることができる。
<3.管理装置の機能構成>
図3を参照して、本実施形態に係る管理装置100の機能構成を説明する。図3に示すように、管理装置100は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、を備える。
制御部110は、設定部112と、特定部113と、推定部114とを備える。また、制御部110は、取得部111と、検出部115と、判定部116と、端末制御部117とを備えてもよい。
取得部111は、アクセスポイントPで使用されているSSIDを取得する。取得部111は、具体的には、第1ネットワーク400aで利用可能なすべてのチャネルを順次巡回してアクセスポイントPのそれぞれから送信されているビーコン信号を探知し、当該ビーコン信号で使用されているSSIDを取得してもよい(スキャンしてもよい)。
設定部112は、第1記憶部121に記憶するアクセスポイントPに使用される各々のSSIDのうち、第1ネットワーク400aを介してアクセスポイントPから送信されているビーコン信号に使用されているSSID以外のSSIDを設定する。
設定部112は、管理装置100が取りうるBDアドレスの最小値から最大値までを、自身のBDアドレスとして順次設定してもよい。設定部112は、例えば、16進数12桁のBDアドレスであれば、最小値(全ての桁が「0」の値)から最大値(全ての桁が「F」の値)までの値を全て順次設定してもよいし、カンパニーIDは任意の値で設定しカンパニーアサインについて取りうる値の最小値から最大値までを設定してもよい。
設定部112は、例えば、一定時間経過後に、設定したSSIDを削除してもよい。また、設定部112は、例えば、設定したSSIDを、取得部111により取得されたアクセスポイントPのビーコン信号のSSIDが同一のSSIDを示していた場合、当該設定したSSIDを削除してもよい。
特定部113は、第1要求信号に基づいて、第1端末200の第1識別情報と第1要求信号の第1電波強度情報とを特定する。ここで「第1識別情報」とは、第1要求信号に含まれる第1端末200を識別するための情報であり、例えば、第1端末200のMacアドレスやIPアドレスである。また、ここで「第1電波強度情報」とは、第1要求信号の受信電波強度(RSSI(Received Signal Strength Indication))を示す情報である。
特定部113は、第2要求信号に基づいて、第1端末200の第2識別情報と第2要求信号の第2電波強度情報とを特定してもよい。ここで「第2要求信号」とは、第1端末200との近距離無線通信を確立するための信号である。第2要求信号は、例えば、管理装置100に設定されたBDアドレスに対する接続要求のための信号である。
「第2識別情報」とは、第2要求信号に含まれる第1端末200を識別するための情報であり、例えば、第1端末200のBDアドレスである。また、ここで「第2電波強度情報」とは、第2要求信号の受信電波強度(RSSI)を示す情報である。
推定部114は、第1識別情報と第1電波強度情報とに基づいて、ユーザの位置を推定する。また、推定部114は、第2識別情報と第2電波強度情報とに基づいてユーザの位置を推定してもよい。このような構成によれば、推定部114は、第1端末200から第1要求信号を受信できない場合でも、それを補完する第2要求信号を受信して第2識別情報と第2電波強度情報を特定できればユーザの位置を推定することができる。
上記の位置の推定方法には、例えば、Triangulation方式、Proximity方式、Scene Analysis方式等の任意の方法を利用することが考えられる。推定部114は、例えば、第1識別情報または第2識別情報が示す第1端末200を所持するユーザについて、第1電波強度情報または第2電波強度情報から管理装置100と第1端末200との間の距離を算出することで当該ユーザの位置を推定してもよい。なお、かかる距離の算出方法は任意の方法を利用することができるが、例えば、特開2012−38242号公報に記載の方法により算出することができる。
推定部114は、例えば、第1所定期間、ユーザが第1所定範囲内に位置することを推定しなかった場合、第2記憶部122に記憶されている第1識別情報および第2識別情報を削除してもよい。ここで「第1所定期間」とは、ユーザの次回の利用に至るまで第1識別情報を第2記憶部122に保持する期間であり、例えば、1週間、半月、または1ヶ月等の値を適宜設定すればよい。このような構成によれば、推定部114は、ユーザが第2端末300を利用しなくなった後もずっと第1識別情報を記憶させ続けることがないため、機密性を向上させることができる。また、推定部114は、例えば、第1識別情報および第2識別情報と関連する第1電波強度情報および第2電波強度情報も、第1識別情報等の削除と併せて削除してもよい。
検出部115は、ユーザが第2端末300を操作したことを検出する。検出部115は、例えば、第2端末300に対して、操作の有無や動作状態の変移(例えば、電源のONとOFFとの変移、通常の稼働状態とスリープ状態(省電力状態)との変移等)についてサイクリックにログファイル等を参照し、ユーザが操作したことを検出する。また、検出部115は、管理装置100が第2端末300に対して電源ケーブルに外付けされている場合、当該電源ケーブルを流れる電流によって電源のON/OFFを検知し、ユーザが電源ON/OFFに関する操作をしたことを検出してもよい。
判定部116は、推定部114の推定結果および検出部115の検出結果に基づいて、第2端末300の位置から第1所定範囲内に位置するユーザが第2端末300を操作したことを判定する。ここで「第1所定範囲」とは、第2端末300の位置からの範囲であり、ユーザが第2端末300に対して操作可能な位置にいることを判定するための範囲である。判定部116は、上記のように、ユーザが第2端末300を操作したことを判定した際に、当該ユーザの第1端末200の第1識別情報を第2記憶部122に記憶してもよい。
判定部116は、例えば、推定部114により当該ユーザが第2端末300の位置から第1所定範囲内に位置することが推定され、かつ、検出部115によりユーザが第2端末300を操作したことが検出された場合、当該ユーザが第2端末300を操作したと判定してもよい。なお、かかる判定において、推定部114による上記推定と検出部115による上記検出との組み合わせは、時間軸上関係すると判定できる時間内(例えば、10秒以内、30秒以内または1分以内等)に行われたもの同士を組み合わせればよい。
端末制御部117は、推定部114によりユーザが第1所定範囲内に位置すると推定された際に、第2記憶部122に予め当該ユーザに関連する第1識別情報または第2識別情報が記憶されていた場合、第2端末300を操作可能な状態にする。特定部113により特定された当該ユーザの第1端末200の第1識別情報について、第2記憶部122に同じ第1識別情報が既に記憶されていた場合、当該ユーザは第2端末300の利用ユーザであると推定できる。このため、端末制御部117は、例えば、上記のような場合、推定部114によりユーザが第1所定範囲内に位置すると推定された際には、自動で操作可能な状態に復帰させる。なお、かかる第2端末300の動作状態の制御について、端末制御部117は、第2端末300に当該制御のためのエージェントモジュールをインストールさせて、当該エージェントモジュールと動作状態の変更要求等のメッセージをやり取りすることで制御してもよい。このような構成によれば、端末制御部117は、ユーザに、第2端末300を操作可能な状態まで復帰させるための時間を減らして第2端末300を操作させることができる。
記憶部120は、第1記憶部121と、第2記憶部122とを備える。第1記憶部121は、無線LANのアクセスポイントに使用される各々のSSIDを記憶する。第1記憶部121は、当該各々のSSIDについて、設定部112で設定される際の優先順位を付けて記憶してもよい。当該優先順位は、任意の値を設定すればよく、例えば、管理装置100とアクセスポイントPとの距離やアクセスポイントPのSSIDの未使用率等に基づいて設定されてもよい。
第2記憶部122は、ユーザが第2端末300を操作したと判定部116が判定した際に、ユーザの第1端末200の第1識別情報および第2識別情報の少なくとも一つを記憶する。
通信部130は、管理装置100をネットワーク400に接続し、ネットワーク400上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信部130は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。通信部130は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)やIrDAなどの通信規格に基づき、通信部130は、第2端末300を制御するために、所定の電波を利用した無線制御信号を第2端末300に送信してもよい。通信部130は、第1送信部131と、第2送信部132と、受信部と、を備える。通信部130は、記憶部120に記憶する第1識別情報等の各種情報を、これらの情報を1以上の管理装置100から収集し管理するためのサーバ装置に送信してもよい。
第1送信部131は、設定部112により設定されたSSIDを使用して、第1ネットワーク400aを介してアクセスポイントモードで第1ビーコン信号を送信する。
第2送信部132は、近距離無線通信のための第2ネットワークを介して第2ビーコン信号を送信する。また、第2送信部132は、管理装置100が取りうるBDアドレスの最小値から最大値までが順次設定された第2ビーコン信号を送信してもよい。ここで「第2ビーコン信号」とは、近距離無線通信(Bluetooth通信)を確立するために親機が送信するビーコン信号である。このような構成によれば、第2送信部132は、第1端末200から第1要求信号を受信できない場合でも、それを補完する第2要求信号を受信するよう第2ビーコン信号をフルスキャンして送信することができる。これにより、管理装置100は、無線LANのアクセスポイントのSSIDが使用できなくとも、Bluetooth等の近距離無線通信を使って、第2識別情報と第2電波強度情報を特定してユーザの位置を推定することができる。
受信部133は、ユーザが所持する第1端末200から、第1ネットワーク400aを介して、設定部112により設定されたSSIDとの無線LAN通信を確立するための第1要求信号を受信する。
受信部133は、例えば、第1送信部131が送信する第1ビーコン信号を検知した第1端末200から、第1要求信号を受信する。このような構成によれば、管理装置100は、既存の無線LANのアクセスポイントのSSIDを使用したビーコン信号を送信し、第1端末200の当該アクセスポイントとの通信を利用して第1端末200から第1要求信号を受信することができる。これにより、管理装置100は、第1端末200が特別な設定を実装しなくとも、第1要求信号による第1識別情報と第1電波強度情報を取得することができる。
受信部133は、例えば、第2ビーコン信号を検知した第1端末200から、近距離無線通信を確立するための第2要求信号を受信してもよい。
<4.管理装置の動作例(フロー)>
図4を参照して、本実施形態に係る管理装置100の動作例を説明する。図4に示すように、第1記憶部121は、アクセスポイントPに使用される各々のSSIDを記憶する(S10)。
設定部112は、当該記憶された各々のSSIDのうち、第1ネットワーク400aを介してアクセスポイントPから送信されているビーコン信号に使用されているSSID以外の未使用のSSIDを自身のSSIDとして設定する(S11)。第1送信部131は、当該設定されたSSIDを使用して、第1ネットワーク400aを介してアクセスポイントモードで第1ビーコン信号を送信する(S12)。
受信部133は、第1ビーコン信号を検知した第1端末200から、第1要求信号を受信する(S13)。特定部113は、当該受信した第1要求信号に基づいて、第1端末200の第1識別情報と第1要求信号の第1電波強度情報とを特定する(S14)。推定部114は、当該特定された第1識別情報と第1電波強度情報とに基づいて、ユーザの位置を推定する(S15)。
<5.管理システムの動作例(シーケンス)>
図5Aおよび図5Bを参照して、本実施形態に係る管理システム1の動作例を説明する。図5Aにはユーザの第2端末300の初回利用時における動作例を、図2Bにはユーザの第2端末300の2回目以降の利用時における動作例を示している。
図5Aに示すように、ユーザの第2端末300の初回利用時において、管理装置100は、アクセスポイントPの各々のSSIDのうち、未使用のSSIDを取得する(S20)。管理装置100は、未使用のSSIDを使用して第1ビーコン信号を送信する(S21)。第1端末200は、当該送信された第1ビーコン信号を検知し、第1要求信号を管理装置100に送信する(S22)。管理装置100は、第1要求信号を受信すると、第1要求信号に基づいて、第1端末200の第1識別情報と第1要求信号の第1電波強度情報とを特定する(S23)。管理装置100は、第1識別情報と第1電波強度情報とに基づいて、ユーザの位置を推定する(S24)。
管理装置100は、第2端末300の動作状態を検出するため、当該動作状態の要求を送信する(S25)。第2端末300は、ユーザの操作により電源がOFFからONに変更される(S26)。第2端末300は、上記動作状態の要求に対して、ユーザが第2端末300を操作したことを示す動作状態の応答を管理装置100に送信する(S27)。管理装置100は、当該動作状態の応答を受信すると、ユーザが第2端末300を操作したことを検出する(S28)。管理装置100は、推定部の推定結果と検出部の検出結果とに基づいて、第2端末300の位置から第1所定範囲内に位置するユーザが第2端末300を操作したことを判定する(S29)。管理装置100は、上記のようにユーザが第2端末300を操作したと判定した際に、当該ユーザの第1端末200の第1識別情報を記憶する(S30)。
図5Bに示すように、ユーザの第2端末300の2回目以降の利用時において、管理装置100は、アクセスポイントPの各々のSSIDのうち、未使用のSSIDを取得する(S40)。管理装置100は、未使用のSSIDを使用して第1ビーコン信号を送信する(S41)。第1端末200は、当該送信された第1ビーコン信号を検知し、第1要求信号を管理装置100に送信する(S42)。管理装置100は、第1要求信号を受信すると、第1要求信号に基づいて、第1端末200の第1識別情報と第1要求信号の第1電波強度情報とを特定する(S43)。管理装置100は、第1識別情報と第1電波強度情報とに基づいて、ユーザの位置を推定する(S44)。
管理装置100は、ユーザが第1所定範囲内に位置すると推定された際に、第1識別情報が記憶されていた場合、第2端末300を操作可能な状態にするため、第2端末300に動作状態の変更要求を送信する(S45)。第2端末300は、当該動作状態の変更要求を受信すると、自身を操作可能な状態に変更する(S46)。第2端末300は、当該動作状態の要求の応答として、当該動作状態の変更結果を管理装置100に送信する(S47)。
<6.ハードウェア構成>
図6を参照して、上述してきた管理装置100をコンピュータ800により実現する場合のハードウェア構成の一例を説明する。なお、それぞれの装置の機能は、複数台の装置に分けて実現することもできる。
図6に示すように、コンピュータ800は、プロセッサ801と、メモリ803と、記憶装置805と、入力I/F部807と、データI/F部809と、通信I/F部811と、を含む。また、コンピュータ800は、表示装置813を含んでもよい。
プロセッサ801は、メモリ803に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ800における様々な処理を制御する。例えば、管理装置100の制御部110が備える各機能部などは、メモリ803に一時記憶された上で、主にプロセッサ801上で動作するプログラムとして実現可能である。
メモリ803は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。メモリ803は、プロセッサ801によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
記憶装置805は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置805は、オペレーティングシステムや、上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。この他、記憶装置805は、第1識別情報、第2識別情報、第1電波強度情報、第2電波強度情報等を登録するテーブルと、当該テーブルを管理するDBを記憶することも可能である。このようなプログラムやデータは、必要に応じてメモリ803にロードされることにより、プロセッサ801から参照される。
入力I/F部807は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F部807の具体例としては、キーボードやマウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイス等が挙げられる。入力I/F部807は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続されても良い。
データI/F部809は、コンピュータ800の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F部809の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置等がある。データI/F部809は、コンピュータ800の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F部809は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ800へと接続される。
通信I/F部811は、コンピュータ800の外部の装置と有線又は無線により、インターネットNを介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F部811は、コンピュータ800の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F部811は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続される。
表示装置813は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置813の具体例としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイ等が挙げられる。表示装置813は、コンピュータ800の外部に設けられても良い。その場合、表示装置813は、例えばディスプレイケーブル等を介してコンピュータ800に接続される。また、入力I/F部807としてタッチパネルが採用される場合には、表示装置813は、入力I/F部807と一体化して構成することが可能である。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に係る管理システム1のユーザの位置を推定する機能を応用して、トイレや喫煙室等の所定の範囲内のユーザの人数やユーザごとの滞在時間を出力する形態である。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
<1.管理システムの概要>
図7を参照して、第2実施形態に係る管理システム1の概要を説明する。
図7に示すように、管理システム1は、第2所定範囲として、特定のトイレと喫煙室とにそれぞれに管理装置100aと100bとが設けられている。なお、特に区別の必要がない場合は、管理装置100aと100bとを総称して「管理装置100」という。ここで「第2所定範囲」とは、管理装置100の位置からの範囲であり、ユーザの人数等を特定するための範囲である。管理装置100aは、特定のトイレに設けられ、当該トイレ内の人数やユーザごとの滞在時間を特定する。
管理装置100aは、具体的には、各ユーザが所持する第1端末200から送信される第1要求信号による第1識別情報と第1電波強度情報とを利用して、トイレ内に位置するユーザの人数を特定する。また、管理装置100aは、当該特定された人数とトイレに設けられた個室の数やトイレの床面積等とを比較してトイレの混雑状況を判定する。また、管理装置100aは、ユーザごとの滞在時間を特定する。管理装置100は、これらの特定および判定した結果を、ユーザが確認するために、ネットワーク400を介してディスプレイ端末500に出力する。
管理装置100bは、特定の喫煙室に設けられ、上記管理装置100aと同様に、当該喫煙室内の人数やユーザごとの滞在時間を特定し、混雑状況を判定する。
上記構成によれば、管理装置100は、第1端末200に予め設定されている無線LAN通信の設定を利用して第1端末200から第1識別情報等を得て第2所定範囲内に位置するユーザの人数等を推定することができるため、第1端末200に管理のための設定等を実装することなく、トイレ等の特定のエリア内の利用状況を管理することができる。
<2.管理装置の機能構成>
第2実施形態に係る管理装置100の機能構成を説明する。第2実施形態に係る管理装置100は、図3に示す第1実施形態に係る管理装置100の記憶部120と、通信部130とを共通して備え、制御部110においては、取得部111と、設定部112と、特定部113と、推定部114と、判定部116とを共通して備え、これらの機能部に加えて出力部(不図示)を備える。
推定部114は、第2所定範囲内に位置するユーザの人数およびユーザごとの第2所定範囲内に滞在した時間の少なくともいずれか一つを推定する。推定部114は、例えば、特定の時点における第2所定範囲内に位置するユーザをカウントし、ユーザの人数を推定してもよい。また、推定部114は、例えば、第1端末200の第1識別情報ごとにユーザを識別し、当該識別されたユーザごとに第2所定範囲内に入った時刻と、第2所定範囲から出た時刻とを推定する。推定部114は、当該推定の結果に基づいて、上記識別されたユーザごとの第2所定範囲内の滞在時間を推定してもよい。
推定部114は、上記推定したユーザの人数と第2所定範囲における部屋数または面積とに基づいて、第2所定範囲内の混雑状況を推定してもよい。推定部114は、例えば、第2所定の範囲が特定のトイレの場合、トイレの個室数に対するユーザの人数の割合を算出し、当該割合に基づいてトイレの利用率(例えば、個室が5個でユーザが5人であった場合には100%等)を混雑状況として推定することができる。
出力部は、ユーザの人数またはユーザごとの滞在した時間の少なくともいずれか一つを出力する。ここで「出力する」とは、各機能部に出力すること、入力I/F部807に出力すること、メモリ803に出力すること、表示装置813に出力(表示)すること等のあらゆる出力態様を含む。このような構成によれば、出力部は、第1端末200の管理のための設定等を実装することなく、トイレ等の特定のエリア内の利用状況をユーザに確認させることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態または第2実施形態の少なくとも一つの形態に係る管理システム1のユーザの位置を推定する機能とユーザが所持する第1端末200の第1識別情報とを応用して、第1識別情報と所定のエリアの入出ゲート等の識別結果とを突合させる形態である。以下、第1実施形態及び第2実施形態と異なる点を中心に説明する。
<1.管理システムの概要>
図8を参照して、第3実施形態に係る管理システム1の概要を説明する。
図8に示すように、管理システム1において、特定の施設の入出ゲート等の第3端末600からの範囲として、第3所定範囲が設けられている。第3所定の範囲は、ユーザが第3端末600を通過していることを判定するための範囲でもある。管理装置100は、ユーザが第3端末600を通過する位置にいることを推定し、当該推定の際に特定された第1識別情報と、第3端末600が取得した入出を許可するための第3識別情報とを突合させて記憶する。ここで「第3識別情報」とは、ユーザを識別するための情報であり、例えば、ユーザIDやユーザの氏名等の情報である。管理装置100は、ユーザが所持するIC媒体700によって第3端末600を通過した際に第3端末600が取得した第3識別情報を取得して、第3識別情報と第3所定範囲に位置するユーザが所持する第1端末200の第1識別情報とを関連付けて記憶する。
上記構成によれば、管理装置100は、第1端末200に予め設定されている無線LAN通信の設定を利用して第1端末200から第1識別情報等を得てユーザが第3所定範囲内に位置することを推定することができるため、第1端末200に管理のための設定等を実装することなく、ユーザの所持する第1端末200の第1識別情報と、第3端末600等が得た第3識別情報とを突き合わせて管理することができる。
<2.管理装置の機能構成>
第3実施形態に係る管理装置100の機能構成を説明する。第3実施形態に係る管理装置100は、図3に示す第1実施形態の制御部110と、通信部130とを共通して備え、記憶部120においては、第1記憶部121を共通して備え、これに加え第3記憶部(不図示)を備える。
取得部111は、ユーザを識別するための第3識別情報を備えたIC媒体700により第3識別情報を取得する第3端末から、第3識別情報を取得する。ここで「IC媒体」とは、例えば、第3識別情報を備えたICチップを内蔵したICカードやスマートフォン等の端末である。
推定部114は、第1識別情報と、受信部133による第1要求信号の受信日時と、第1電波強度情報と、に基づいて、第3識別情報の取得日時から第3所定期間内において第3所定範囲内にユーザが位置したことを推定する。推定部114は、当該推定の際に後述の第3記憶部に、第1端末200の第1識別情報と第3識別情報とを関連付けて記憶させる。また、推定部114は、所定の期間において第3記憶部に蓄積した当該関連付けられた第1識別情報と第3識別情報とを統計的に処理して当該関連付けを補正してもよい。推定部114は、具体的には、所定の期間において第1識別情報に対して関連付けられた第3識別情報の最頻値を抽出し、当該最頻値を第1識別情報に関連付けるよう補正してもよい。このような構成によれば、推定部114は、第1識別情報と第3識別情報の関連付けの精度を統計的に高めることができる。
第3記憶部は、推定部114が第3所定期間内において第3所定範囲内にユーザが位置したことを推定した際に、第1端末200の第1識別情報と第3識別情報とを関連付けて記憶する。このような構成によれば、第3記憶部は、ユーザの所持する第1端末200の第1識別情報と、第3端末600から得た第3識別情報とを突き合わせて記憶することができる。
なお、本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。
1…管理システム、100…管理装置、110…制御部、111…取得部、112…設定部、113…特定部、114…推定部、115…検出部、116…判定部、117…端末制御部、120…記憶部、130…通信部、131…第1送信部、132…第2送信部、133…受信部、400…ネットワーク、500…ディスプレイ端末、800…コンピュータ、801…プロセッサ、803…メモリ、805…記憶装置、807…入力I/F部、809…データI/F部、811…通信I/F部、813…表示装置。

Claims (10)

  1. 動作状態が変移する第2端末に外付けされる情報処理装置であって、
    無線LANのアクセスポイントに使用される各々のSSIDを記憶する第1記憶部と、
    前記各々のSSIDのうち、無線LAN通信のための第1ネットワークを介して前記アクセスポイントから送信されているビーコン信号に使用されているSSID以外のSSIDを設定する設定部と、
    ユーザが所持する第1端末から、前記第1ネットワークを介して、前記設定部により設定されたSSIDとの無線LAN通信を確立するための第1要求信号を受信する受信部と、
    前記第1要求信号に基づいて、前記第1端末の第1識別情報と前記第1要求信号の第1電波強度情報とを特定する特定部と、
    前記第1識別情報と前記第1電波強度情報とに基づいて、前記ユーザの位置を推定する推定部と、
    前記第2端末の動作状態の変移と、前記ユーザが前記第2端末を操作したことを検出する検出部と、
    前記推定部の推定結果と前記検出部の検出結果とに基づいて、前記第2端末の位置から第1所定範囲内に位置する前記ユーザが前記第2端末を操作したことを判定する判定部と、
    前記ユーザが前記第2端末を操作したと前記判定部が判定した際に、前記ユーザの前記第1端末の前記第1識別情報を記憶する第2記憶部と、
    前記ユーザの前記第2端末の2回目以降の利用時に、前記推定部により前記ユーザが前記第1所定範囲内に位置すると推定された際に、前記第2記憶部に予め前記第1識別情報が記憶されていた場合、前記第2端末を操作可能な状態にする端末制御部と、を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記設定部により設定されたSSIDを使用して、前記第1ネットワークを介して第1ビーコン信号を送信する第1送信部と、
    前記受信部は、前記第1ビーコン信号を検知した前記第1端末から、前記第1要求信号を受信する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 記推定部は、第1所定期間、前記ユーザが前記第1所定範囲内に位置することを推定しなかった場合、前記第2記憶部に記憶されている前記ユーザの前記第1端末の前記第1識別情報を削除する、
    請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1端末から第1要求信号を前記受信部が受信できない場合、近距離無線通信のための第2ネットワークを介して第2ビーコン信号を送信する第2送信部を備え、
    前記受信部は、前記第2ビーコン信号を検知した前記第1端末から、近距離無線通信を確立するための第2要求信号を受信し、
    前記特定部は、前記第2要求信号に基づいて、前記第1端末の第2識別情報と前記第2要求信号の第2電波強度情報とを特定し、
    前記推定部は、前記第1端末から第1要求信号を前記受信部が受信できない場合、前記第2識別情報と前記第2電波強度情報とに基づいて、前記ユーザの位置を推定し、
    前記第2記憶部は、前記推定部の推定結果に基づいて前記ユーザが前記第2端末を操作したと前記判定部が判定した際に、前記ユーザの前記第1端末の前記第2識別情報を記憶し、
    前記端末制御部は、前記ユーザの前記第2端末の2回目以降の利用時に、前記推定部により前記ユーザが前記第1所定範囲内に位置すると推定された際に、前記第2記憶部に予め前記第2識別情報が記憶されていた場合、前記第2端末を操作可能な状態にする、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記第2送信部は、前記情報処理装置が取りうるBDアドレスの最小値から最大値までが順次設定された前記第2ビーコン信号を送信する、
    請求項に記載の情報処理装置。
  6. 記推定部は、第2所定期間、前記ユーザが前記第1所定範囲内に位置することを推定しなかった場合、前記第2記憶部に記憶されている前記ユーザの前記第1端末の前記第2識別情報を削除する、
    請求項4または5に記載の情報処理装置。
  7. 前記推定部は、前記情報処理装置から第2所定範囲内に位置する前記ユーザの人数および前記ユーザごとの前記第2所定範囲内に滞在した時間の少なくともいずれか一つを推定し、
    前記ユーザの人数または前記ユーザごとの前記滞在した時間の少なくともいずれか一つを出力する出力部を備える、
    請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記ユーザを識別するための第3識別情報を備えたIC媒体により前記第3識別情報を取得する第3端末であって前記情報処理装置を外付けする第3端末から、前記第3識別情報を取得する取得部を備え、
    前記推定部は、前記ユーザが前記第3端末を通過する際に、前記第1識別情報と、前記受信部による前記第1要求信号の受信日時と、前記第1電波強度情報と、に基づいて前記ユーザが前記第3端末を通過する位置にいることを推定し、さらに前記第3識別情報の取得日時から第3所定期間内において前記ユーザが前記第3端末を通過していることを判定するための第3所定範囲内に前記ユーザが位置したことを推定し、
    前記推定部が前記受信日時において第1識別情報に基づき前記ユーザが前記第3端末を通過する位置にいることを推定し、さらに前記推定部が前記第3所定期間内において前記第3所定範囲内に前記ユーザが位置したことを推定した際に、前記第1端末の前記第1識別情報と前記第3識別情報とを関連付けて記憶する第3記憶部を備える、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 動作状態が変移する第2端末に外付けされるコンピュータに、
    無線LANのアクセスポイントに使用される各々のSSIDを記憶する第1記憶機能と、
    前記各々のSSIDのうち、無線LAN通信のための第1ネットワークを介して前記アクセスポイントから送信されているビーコン信号に使用されているSSID以外のSSIDを設定する設定機能と、
    ユーザが所持する第1端末から、前記第1ネットワークを介して、前記設定機能により設定されたSSIDとの無線LAN通信を確立するための第1要求信号を受信する受信機能と、
    前記第1要求信号に基づいて、前記第1端末の第1識別情報と前記第1要求信号の第1電波強度情報とを特定する特定機能と、
    前記第1識別情報と前記第1電波強度情報とに基づいて、前記ユーザの位置を推定する推定機能と、
    前記第2端末の動作状態の変移と、前記ユーザが前記第2端末を操作したことを検出する検出機能と、
    前記推定機能の推定結果と前記検出機能の検出結果とに基づいて、前記第2端末の位置から第1所定範囲内に位置するユーザが前記第2端末を操作したことを判定する判定機能と、
    前記ユーザが前記第2端末を操作したと前記判定機能が判定した際に、前記ユーザの前記第1端末の前記第1識別情報を記憶する第2記憶機能と、
    前記推定機能により前記ユーザが前記第1所定範囲内に位置すると推定された際に、前記第2記憶機能に予め前記第1識別情報が記憶されていた場合、前記第2端末を操作可能な状態にする端末制御機能と、を実現させる、
    プログラム。
  10. 動作状態が変移する第2端末に外付けされるコンピュータが、
    無線LANのアクセスポイントに使用される各々のSSIDを記憶するステップと、
    前記各々のSSIDのうち、無線LAN通信のための第1ネットワークを介して前記アクセスポイントから送信されているビーコン信号に使用されているSSID以外のSSIDを設定するステップと、
    ユーザが所持する第1端末から、前記第1ネットワークを介して、前記設定されたSSIDとの無線LAN通信を確立するための第1要求信号を受信するステップと、
    前記第1要求信号に基づいて、前記第1端末の第1識別情報と前記第1要求信号の第1電波強度情報とを特定するステップと、
    前記第1識別情報と前記第1電波強度情報とに基づいて、前記ユーザの位置を推定するステップと、
    前記第2端末の動作状態の変移と、前記ユーザが前記第2端末を操作したことを検出するステップと、
    前記推定の結果と前記検出の結果とに基づいて、前記第2端末の位置から第1所定範囲内に位置するユーザが前記第2端末を操作したことを判定するステップと、
    前記ユーザが前記第2端末を操作したと判定された際に、前記ユーザの前記第1端末の前記第1識別情報を記憶するステップと、
    前記ユーザが前記第1所定範囲内に位置すると推定された際に、予め前記第1識別情報が記憶されていた場合、前記第2端末を操作可能な状態にするステップと、を含む、
    情報処理方法。
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