JP6733285B2 - 鉄道車両用電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、鉄道車両用電力変換装置に関する。
従来、鉄道車両に取り付けられる鉄道車両用電力変換装置の筐体が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、鉄道車両の底部に配置されるとともに、電力変換装置本体が収納される電力変換装置用筐体であって、側端部に断面L字状の第1当接部を有する第1天板パネル部と、側端部に第1当接部と当接する断面L字状の第2当接部を有する第2天板パネル部と、を含む筐体本体を備える電力変換装置用筐体が開示されている。この電力変換装置用筐体の断面L字状の第1当接部および第2当接部は、筐体本体の天面から外側に突出するように、端面に沿って折り曲げられることにより形成されている。そして、この電力変換装置用筐体では、断面L字状の第1当接部と第2当接部とが当接された状態でへり溶接されることによって、第1天板パネル部と第2天板パネル部とが互いに接合されている。ここで、断面L字状の第1当接部と第2当接部とが溶接されたへり溶接部は、筐体本体の外側に突出するとともに、鉄道車両の進行方向と直交する方向に延びている。
なお、近年、電力変換装置本体の小型化および高集積化により、電力変換装置において、熱を筐体から効率的に放出することが特に要求されている。
特開2015−106985号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された電力変換装置用筐体(筐体)では、筐体本体の外側に突出するへり溶接部が、鉄道車両の進行方向と直交する方向に延びているため、へり溶接部が、鉄道車両の進行方向に沿って流れる走行風を阻害してしまうという不都合がある。このため、へり溶接部よりも進行方向の後方側の天面に、走行風が当たりにくくなるため、後方側の天面における放熱量が減少する。この結果、電力変換装置用筐体(筐体)の放熱量が減少するため、走行風により筐体の冷却を効率的に行うことが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、走行風により筐体の冷却を効率的に行うことが可能な鉄道車両用電力変換装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による鉄道車両用電力変換装置では、電力変換装置本体と、内部に電力変換装置本体が配置され、鉄道車両に取り付けられる筐体と、を備え、筐体は、外表面に一体的に形成され、鉄道車両の進行方向に沿って延びる凸状または凹状の放熱部を含み、電力変換装置本体の熱を放出する放熱フィンをさらに備え、凸状または凹状の放熱部は、放熱フィンとは別個に設けられており、凸状の放熱部の突出高さまたは凹状の放熱部の窪み深さは、放熱フィンの突出高さよりも小さい。
この発明の第2の局面による鉄道車両用電力変換装置では、電力変換装置本体と、内部に電力変換装置本体が配置され、鉄道車両に取り付けられる筐体と、を備え、筐体は、外表面に一体的に形成され、鉄道車両の進行方向に沿って延びる凸状または凹状の放熱部を含み、筐体は、筐体の上面部よりも上方に突出するように形成され、筐体を鉄道車両の底部に取り付けるための取付部をさらに含み、凸状または凹状の放熱部は、進行方向から見て、取付部に重ならない位置に形成されている。
この発明の第3の局面による鉄道車両用電力変換装置では、電力変換装置本体と、内部に電力変換装置本体が配置され、鉄道車両に取り付けられる筐体と、を備え、筐体は、筐体が曲げられるように加工されることにより外表面に一体的に形成され、鉄道車両の進行方向に沿って延びる凸状または凹状の放熱部を含む。なお、「進行方向に沿って延びる」には、凸状または凹状の放熱部が進行方向に平行に延びる場合に限られず、凸状または凹状の放熱部が進行方向に対して若干傾斜しつつ、進行方向に沿って延びる場合も含まれている。
この発明の第1の局面による鉄道車両用電力変換装置では、上記のように、筐体に、外表面に一体的に形成され、鉄道車両の進行方向に沿って延びる凸状または凹状の放熱部を設ける。これにより、鉄道車両の進行方向に直交する方向に放熱部を設けた場合と異なり、放熱部が、鉄道車両の進行方向に沿って流れる走行風を阻害するのを抑制することができるので、筐体における放熱量の減少を抑制することができる。さらに、凸状または凹状の放熱部を設けることにより、筐体の表面積を大きくすることができるので、筐体からの放熱量を増加させることができる。これらの結果、走行風により筐体の冷却を効率的に行うことができる。したがって、鉄道車両用電力変換装置の小型化が行われて熱が外部に放出されにくくなる場合、および、電力変換装置本体の高集積化が行われて熱が発生しやすくなる場合においても、電力変換装置本体の冷却を十分に行うことができるので、電力変換装置本体の小型化および高集積化を図ることができる。
また、上記第1〜第3の局面による鉄道車両用電力変換装置では、放熱部が、鉄道車両の進行方向に沿って流れる走行風を阻害するのを抑制することができるので、鉄道車両の走行の際の抵抗が大きくなるのを抑制することができる。
上記第2および第3の局面による鉄道車両用電力変換装置において、好ましくは、電力変換装置本体の熱を放出する放熱フィンをさらに備え、凸状または凹状の放熱部は、放熱フィンとは別個に設けられている。このように構成すれば、鉄道車両用電力変換装置に一般的に設けられる放熱フィンに加えて、凸状または凹状の放熱部からも電力変換装置本体の熱を放出することができるので、走行風による筐体(電力変換装置本体)の冷却をより効率的に行うことができる。
この場合、好ましくは、放熱フィンは、下方に突出するように形成されており、凸状の放熱部の突出高さまたは凹状の放熱部の窪み深さは、放熱フィンの突出高さよりも小さい。このように構成すれば、凸状の放熱部の突出高さが放熱フィンの突出高さよりも大きい場合と異なり、鉄道車両用電力変換装置を鉄道車両に取り付ける際の障害になるのを抑制することができる。また、凹状の放熱部の窪み深さが放熱フィンの突出高さよりも大きい場合と比べて、放熱部が設けられたことに起因して電力変換装置本体の配置空間が過度に小さくなるのを抑制することができる。
上記第1および第3の局面による鉄道車両用電力変換装置において、好ましくは、筐体は、鉄道車両の底部の下方に間隔を隔てて取り付けられており、凸状または凹状の放熱部は、鉄道車両の底部に対向する筐体の上面部の外表面に一体的に形成されている。このように構成すれば、筐体の上面部と鉄道車両の底部と間を流れる走行風を用いて、筐体の上面部の外表面に設けられた凸状または凹状の放熱部から、放熱をより効率的に行うことができるので、走行風による筐体の冷却をより効率的に行うことができる。
この場合、好ましくは、筐体は、筐体の上面部よりも上方に突出するように形成され、筐体を鉄道車両の底部に取り付けるための取付部をさらに含み、凸状または凹状の放熱部は、進行方向から見て、取付部に重ならない位置に形成されている。このように構成すれば、走行風の流れが阻害される取付部を避けて、凸状または凹状の放熱部を設けることができるので、凸状または凹状の放熱部において、確実に放熱を行うことができる。
上記第1〜第3局面による鉄道車両用電力変換装置において、好ましくは、凸状または凹状の放熱部は、進行方向における筐体の一方端部近傍から他方端部近傍まで、進行方向に沿って直線状に延びるように形成されている。このように構成すれば、走行風の流れを阻害するのを抑制した状態で、広範囲に凸状または凹状の放熱部を設けることができるので、筐体の放熱量をより増加させて、走行風による筐体の冷却をより一層効率的に行うことができる。
この場合、好ましくは、凸状または凹状の放熱部は、紐出し加工により形成されている紐出し加工部を有する。このように構成すれば、紐出し加工部により筐体の強度を向上させつつ、筐体の進行方向における一方端部近傍から他方端部近傍まで、進行方向に沿って直線状に延びる凸状または凹状の放熱部を、容易に形成することができる。
上記第1〜第3の局面による鉄道車両用電力変換装置において、好ましくは、筐体は、鉄道車両の進行方向に沿って延びる端部において外側に折り曲げられている折り曲げ部を各々有する複数の板状部材を含み、折り曲げ部同士が互いに対向した状態で接合されていることによって、凸状の放熱部としての接合部が構成されている。このように構成すれば、折り曲げ部同士を対向させた状態で接合することにより、複数の板状部材を接合させつつ、凸状の放熱部としての接合部を設けることができるので、筐体が複数の板状部材から構成される場合において、凸状の放熱部を容易に形成することができる。
この場合、好ましくは、筐体は、電力変換装置本体の一部が各々配置される、複数の機器室に区分けされており、複数の板状部材は、一の機器室の一部を構成する第1の板状部材と、他の一の機器室の一部を構成する第2の板状部材とを有し、接合部は、第1の板状部材の折り曲げ部と、第2の板状部材の折り曲げ部とが互いに対向した状態で接合されることによって、形成されている。このように構成すれば、筐体において機器室を区分けしつつ、凸状の放熱部としての接合部を容易に形成することができる。
上記第2の局面による鉄道車両用電力変換装置において、好ましくは、筐体は、鉄道車両の底部の下方に間隔を隔てて取り付けられており、凸状または凹状の放熱部は、鉄道車両の底部に対向する筐体の上面部の外表面に一体的に形成されている。
本発明によれば、上記のように、走行風により筐体の冷却を効率的に行うことができる。
本発明の第1および第2実施形態による編成状態の高速鉄道車両を示した側面図である。 本発明の第1実施形態による高速鉄道車両を下方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態による高速鉄道車両を下方から見た拡大斜視図である。 本発明の第1実施形態による電力変換装置の側面図である。 本発明の第1実施形態による電力変換装置の上面図である。 本発明の第2実施形態による高速鉄道車両を下方から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態による電力変換装置の本体部の分解斜視図である。 本発明の第2実施形態による電力変換装置の側面図である。 本発明の第2実施形態による電力変換装置の上面図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例による電力変換装置における凹状の紐出し加工部を示した断面図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例による電力変換装置の側面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
[高速鉄道車両の構成]
図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態による鉄道車両用電力変換装置100(以下、電力変換装置100と称する)が設置される高速鉄道車両10の構成について説明する。
高速鉄道車両10は、複数の車両が編成された状態で、たとえば、180km/h以上で走行する高速鉄道車両である。高速鉄道車両10は、図1に示すように、交流電源としての架線1から供給される電力により走行するように構成されている。なお、本実施形態では、高速鉄道車両10が進行方向(X方向)のうち、X1方向側からX2方向側に向かって走行する場合について説明する。また、高速鉄道車両10は、特許請求の範囲の「鉄道車両」の一例である。
高速鉄道車両10は、図1および図2に示すように、車体11と、パンタグラフ12と、電力変換装置100と、誘導電動機および空調機器などの電気機器13とを備えている。
図3に示すように、車体11の底部11aには、電力変換装置100を吊り下げた状態で取り付けるための、一対のレール11b(図4参照)が設けられている。この一対のレール11bは、共に、枕木方向(Y方向)に延びるように形成されている。また、一対のレール11bは、進行方向(X方向)に所定の間隔を隔てて設けられている。パンタグラフ12は、図1に示すように、架線1から電力を受け取る役割を有する。電力変換装置100は、図示しない変圧器により変圧されたパンタグラフ12からの交流電圧を、所望の3相交流電圧および周波数に変換して電気機器13などに出力する役割を有する。
電力変換装置100および電気機器13は、図2および図3に示すように、高速鉄道車両10の車体11の底部11aの下方(Z2方向)に所定の間隔(隙間G)を隔てて取り付けられている。なお、隙間Gの上下方向(Z方向)の長さLは、約600mm以上約1000mm以下である。これにより、高速鉄道車両10の走行に伴なって、車体11の底部11aに対向する電力変換装置100の上側表面21aおよび電気機器13の上面部13aと、車体11の底部11aとの間の隙間Gを、走行風が流れるように構成されている。なお、上側表面21aは、特許請求の範囲の「外表面」の一例である。
[電力変換装置の構成]
次に、図3〜図5を参照して、本発明の第1実施形態による電力変換装置100の構成について説明する。
電力変換装置100は、図4および図5に示すように、3つの機器室20a、20bおよび20cに区分けされた金属製の筐体20と、筐体20の内部に配置される電力変換装置本体30と、筐体20を車体11の底部11aに取り付けるための複数(8個)の取付部40とを含んでいる。機器室20aは、筐体20の枕木方向(Y方向)の中央に位置し、機器室20bは、筐体20の枕木方向の一方側(Y1側)に位置し、機器室20cは、筐体20の枕木方向の他方側(Y2側)に位置している。
電力変換装置本体30は、機器室20aに配置される主回路部31と、機器室20bに配置される機器群32と、機器室20cに配置される機器群33とを含んでいる。主回路部31、機器群32および33は、通電されることにより発熱する。この結果、機器室20a、20bおよび20c内の空気は、それぞれ、主回路部31、機器群32および33の熱により暖められる。
主回路部31は、コンバータおよびインバータなどを含む主回路31aと、上側(Z1側)に主回路31aが設けられ、主回路31aを冷却する冷却部31bとを有している。冷却部31bの下側(Z2側)には、下方(Z2方向)に延びる複数の放熱フィン31cが設けられている。この複数の放熱フィン31cは、図3に示すように、枕木方向(Y方向)から見て、進行方向(X方向)に長い長方形形状を有する板状部材である。また、複数の放熱フィン31cは、枕木方向に所定の間隔を隔てて並ぶように配置されている。なお、複数の放熱フィン31cは、冷却部31bから下方へ突出高さH1(図4参照)だけ突出している。
複数の取付部40は、図5に示すように、筐体20における進行方向(X方向)の両側にそれぞれ同数(4個)取り付けられている。また、複数の取付部40は、進行方向(X方向)から見て、筐体20のX1側に取り付けられる取付部40の枕木方向(Y方向)における位置と、筐体20のX2側に取り付けられる取付部40の枕木方向における位置とが略重なるように、筐体20に取り付けられている。
また、複数の取付部40には、ねじ挿入孔40aが設けられている。そして、X1側に取り付けられる複数の取付部40は、各々、ねじ挿入孔40aに挿入された図示しないねじにより、X1側のレール11b(図3参照)にねじ止めされている。同様に、X2側に取り付けられる複数の取付部40は、各々、ねじ挿入孔40aに挿入された図示しないねじにより、X2側のレール11b(図3参照)にねじ止めされている。これにより、電力変換装置100は、取付部40およびレール11bにより、車体11の底部11aの下方に吊り下げた状態で取り付けられている。
筐体20は、図3〜図5に示すように、上側(Z1側)に配置され、筐体20の上面部を構成する天板21と、進行方向側(X方向側)にそれぞれ設けられ、筐体20の側面部を構成する側板22および23と、枕木方向側(Y方向側)にそれぞれ設けられ、筐体20の側面部を構成する側板24および25とを含んでいる。
天板21と、側板22および23とは、溶接により接合されている。側板24および25は、枕木方向(Y方向)に取り外し可能に構成されている。そして、側板24および25を取り外すことによって、それぞれ、機器室20b内の機器群32および機器室20c内の機器群33を点検することが可能である。また、側板22および23には、それぞれ、機器室20a内の主回路部31を点検するための複数の窓部22aおよび23aが形成されている。この複数の窓部22aおよび23aは、それぞれ、取り外し可能な覆い部材22bおよび23bにより覆われている。
また、筐体20は、図4に示すように、機器室20aと機器室20bとを仕切る仕切り板26aと、機器室20aと機器室20cとを仕切る仕切り板26bとをさらに含んでいる。なお、仕切り板26aおよび26bは、折り曲げ加工されることによって、それぞれ、機器室20bおよび20cの底板を兼ねている。
ここで、第1実施形態では、図5に示すように、天板21の上側表面21aには、複数の凸状の紐出し加工部21bが一体的に形成されている。この紐出し加工部21bは、天板21に一般的な紐出し加工を行うことによって、形成されている。また、紐出し加工部21bは、天板21のX1側の一方端部21c近傍からX2側の他方端部21d近傍まで、高速鉄道車両10の進行方向(X方向)に略平行に、かつ、直線状に延びるように形成されている。また、紐出し加工部21bは、枕木方向(Y方向)に沿った断面において、逆U字状の凸形状を有している。これらの結果、筐体20では、紐出し加工部21bを設けない場合と比べて、紐出し加工部21bを設けた分、表面積が大きくされている。なお、紐出し加工部21bは、特許請求の範囲の「放熱部」の一例である。
また、紐出し加工部21bの進行方向(X方向)の両端部は、共に、丸み加工が行われている。これにより、紐出し加工部21bの進行方向の両端部に走行風が当たった際に、走行風をY方向に逃がすことができるので、紐出し加工部21bが、高速鉄道車両10の走行において、抵抗となるのが抑制されている。
また、紐出し加工部21bは、放熱フィン31cとは別個に設けられているとともに、紐出し加工部21bの上方(Z1方向)への突出高さH2は、放熱フィン31cの突出高さH1よりも小さい。また、突出高さH2は、隙間Gの長さLよりも小さい。これにより、電力変換装置100では、紐出し加工部21bの上方の隙間Gを走行風が流通可能なように構成されている。なお、突出高さH2は、約5mm以上約8mm以下であるのが好ましい。
また、複数の紐出し加工部21bは、枕木方向(Y方向)に並ぶように配置されている。さらに、複数の紐出し加工部21bは、進行方向(X方向)から見て、取付部40と重ならない位置に形成されており、取付部40と重なる位置には形成されていない。
この結果、第1実施形態の電力変換装置100では、電力変換装置本体30(主回路部31、機器群32および33)の熱により暖められた筐体20内(機器室20a、20bおよび20c内)の空気の熱は、筐体20の外表面から放出される。その際、筐体20の上側表面21aにおいて、走行風の流れる進行方向(X方向)に沿って延びる、複数の凸状の紐出し加工部21bにより、走行風との接触面積が増加されて、筐体20における放熱量が増加する。この結果、放熱フィン31cに加えて、筐体20からも熱が効果的に放出されるので、電力変換装置本体30が十分に冷却されて、電力変換装置本体30に熱に起因する不具合が生じるのが抑制される。
[第1実施形態の効果]
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、筐体20に、外表面(上側表面21a)に一体的に形成され、高速鉄道車両10の進行方向(X方向)に沿って延びる凸状の紐出し加工部21bを設ける。これにより、高速鉄道車両10の進行方向に直交する方向(枕木方向、Y方向)に紐出し加工部21bを設けた場合と異なり、紐出し加工部21bが、高速鉄道車両10の進行方向に沿って流れる走行風を阻害するのを抑制することができるので、筐体20における放熱量の減少を抑制することができる。さらに、凸状の紐出し加工部21bを設けることにより、筐体20の表面積を大きくすることができるので、筐体20からの放熱量を増加させることができる。これらの結果、走行風により筐体20の冷却を効率的に行うことができる。したがって、電力変換装置本体30の小型化が行われて熱が外部に放出されにくくなる場合、および、電力変換装置本体30の高集積化が行われて熱が発生しやすくなる場合においても、電力変換装置本体30の冷却を十分に行うことができるので、電力変換装置本体30の小型化および高集積化を図ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、紐出し加工部21bが、高速鉄道車両10の進行方向に沿って流れる走行風を阻害するのを抑制することができるので、高速鉄道車両10の走行の際の抵抗が大きくなるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、凸状の紐出し加工部21bを、放熱フィン31cとは別個に設ける。これにより、電力変換装置100に一般的に設けられる放熱フィン31cに加えて、凸状の紐出し加工部21bからも電力変換装置本体30の熱を放出することができるので、走行風による筐体20(電力変換装置本体30)の冷却をより効率的に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、凸状の紐出し加工部21bの突出高さH2を、放熱フィン31cの突出高さH1よりも小さくすることによって、凸状の紐出し加工部21bの突出高さH2が放熱フィン31cの突出高さH1よりも大きい場合と異なり、電力変換装置100を高速鉄道車両10に取り付ける際の障害になるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、筐体20を、高速鉄道車両10の底部11aの下方に間隔(隙間G)を隔てて取り付けるとともに、凸状の紐出し加工部21bを、高速鉄道車両10の底部11aに対向する筐体20の天板21の上側表面21aに一体的に形成する。これにより、筐体20の天板21と高速鉄道車両10の底部11aと間を流れる走行風を用いて、筐体20の天板21の上側表面21aに設けられた凸状の紐出し加工部21bから、放熱をより効率的に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、進行方向から見て、筐体20の天板21よりも上方に突出するように形成された取付部40に重ならない位置に、凸状の紐出し加工部21bを形成する。これにより、走行風の流れが阻害される取付部40を避けて、凸状の紐出し加工部21bを設けることができるので、凸状の紐出し加工部21bにおいて、確実に放熱を行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、凸状の紐出し加工部21bを、筐体20の進行方向における一方端部21c近傍から他方端部21d近傍まで、進行方向と略平行に直線状に延びるように形成する。これにより、走行風の流れを阻害するのを確実に抑制した状態で、広範囲に凸状の紐出し加工部21bを設けることができるので、筐体20の放熱量をより増加させて、走行風による筐体20の冷却をより一層効率的に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、凸状の紐出し加工部21bを、紐出し加工により形成することによって、紐出し加工部21bにより筐体20の強度を向上させつつ、筐体20の一方端部21c近傍から他方端部21d近傍まで、進行方向に沿って直線状に延びる凸状の紐出し加工部21bを、容易に形成することができる。
(第2実施形態)
図1および図6〜図9を参照して、本発明の第2実施形態による鉄道車両用電力変換装置200(以下、電力変換装置200と称する)の構成について説明する。この第2実施形態の電力変換装置200では、上記第1実施形態による電力変換装置100と異なり、筐体120が複数の板状部材121、122および123から構成されている場合について説明する。
[電力変換装置の構成]
第2実施形態における電力変換装置200は、図6に示すように、上記第1実施形態の筐体20とは異なり、筐体120を含んでいる。筐体120は、本体部120dと、筐体120の側面部を構成し、本体部120dに枕木方向(Y方向)から取り付けられる側板24および25とを含んでいる。本体部120dは、上記第1実施形態における天板21、側板22および23を兼ねている。
本体部120dは、図7に示すように、本体部120dの枕木方向(Y方向)における中央を構成する板状部材121と、本体部120dのY1側を構成する板状部材122と、本体部120dのY2側を構成する板状部材123とを有している。そして、板状部材121、122および123が溶接により接合されることによって、本体部120dが構成されている。また、板状部材121は、特許請求の範囲の「第1の板状部材」の一例であり、板状部材122および123は、特許請求の範囲の「第2の板状部材」の一例である。
また、板状部材121、122および123では、各々、高速鉄道車両10(図1参照)の進行方向(X方向)の両側が下方側(Z2方向側)に折り曲げ加工されている。これにより、板状部材121、122および123は、それぞれ、機器室20a、20bおよび20c(図8参照)の一部(上面部および進行方向の両側面部)を構成している。また、図6に示すように、板状部材121、122および123の進行方向の両側で折り曲げ加工された部分が、本体部120dの側面部120eおよび120fを構成している。また、板状部材121、122および123の進行方向の中央で折り曲げ加工されていない部分が、本体部120dの上面部120gを構成している。
ここで、第2実施形態では、図7に示すように、板状部材121において、進行方向(X方向)に沿って延びるY1側の端部121aおよびY2側の端部121bには、外側に向かって折り曲げ加工されることによって、それぞれ、折り曲げ部121cおよび121dが形成されている。同様に、板状部材122において、進行方向に沿って延びるY2側の端部122a、および、板状部材123において、進行方向に沿って延びるY1側の端部123aには、外側に向かって折り曲げ加工されることによって、それぞれ、折り曲げ部122bおよび123bが形成されている。折り曲げ部121c、121d、122bおよび123bは、進行方向の全体に亘って、折り曲げ加工されている。なお、折り曲げ部121cおよび121dは、断面L字状で外側に突出するように、板状部材121に設けられている。同様に、折り曲げ部122bおよび123bは、断面L字状で外側に突出するように、板状部材122および123にそれぞれ設けられている。
そして、折り曲げ部121cと折り曲げ部122bとが互いに対向した状態で、折り曲げ部121cおよび122bの全体に亘ってへり溶接されることによって、接合部120hが形成されている。同様に、折り曲げ部121dと折り曲げ部123bとが互いに対向した状態で、折り曲げ部121dおよび123bの全体に亘ってへり溶接されることによって、接合部120iが形成されている。これらの結果、板状部材121、122および123が接合されている。また、筐体120では、接合部120hおよび120iを設けない場合と比べて、接合部120hおよび120iが設けられた分、表面積が大きくされている。
また、第2実施形態では、図6、図8および図9に示すように、接合部120hおよび120iは、筐体120の外表面120jから外側に向かって突出するように形成されているとともに、外表面120jに一体的に形成されている。また、接合部120hおよび120iのうち、筐体120の上面部120gにそれぞれ位置する接合部120kおよび120lは、進行方向(X方向)に沿って凸状に延びている。なお、接合部120kおよび120lは、特許請求の範囲の「放熱部」の一例である。
また、接合部120hおよび120i(接合部120kおよび120l)は、図8に示すように、放熱フィン31cとは別個に設けられている。また、接合部120hおよび120i(接合部120kおよび120l)の突出高さH3は、放熱フィン31cの突出高さH1よりも小さい。また、突出高さH3は、隙間Gの長さLよりも小さい。これにより、電力変換装置200では、接合部120kおよび120lの上方の隙間Gを、走行風が流通可能なように構成されている。なお、突出高さH3は、約5mm以上約8mm以下であるのが好ましい。
また、接合部120kおよび120lは、図9に示すように、進行方向(X方向)から見て、取付部40と重ならない位置に形成されており、取付部40と重なる位置には形成されていない。
この結果、第2実施形態の電力変換装置200では、電力変換装置本体30の熱により暖められた筐体120内の空気の熱は、筐体120の外表面120jから放出される。その際、走行風の流れる進行方向(X方向)に沿って延びる、接合部120kおよび120lにより、走行風との接触面積が増加されて、筐体120における放熱量が増加する。この結果、放熱フィン31cに加えて、筐体120からも熱が効果的に放出されるので、電力変換装置200に熱に起因する不具合が生じるのが抑制される。なお、第2実施形態の電力変換装置200のその他の構成は、上記第1実施形態の電力変換装置100の構成と同様である。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、筐体120に、外表面120jに一体的に形成され、高速鉄道車両10の進行方向(X方向)に沿って延びる接合部120kおよび120lを設ける。これにより、上記第1実施形態と同様に、走行風により筐体120の冷却を効率的に行うことができる。
また、第2実施形態では、上記のように、折り曲げ加工することによって、筐体120の板状部材121において、高速鉄道車両10の進行方向に沿って延びるY1側の端部121aおよびY2側の端部121bに、それぞれ、折り曲げ部121cおよび121dを形成する。また、折り曲げ加工することによって、筐体120の板状部材122において、進行方向に沿って延びるY2側の端部122aに、折り曲げ部122bを形成する。また、折り曲げ加工することによって、筐体120の板状部材123において、進行方向に沿って延びるY1側の端部123aに、折り曲げ部123bを形成する。そして、折り曲げ部121cと折り曲げ部122bとを互いに対向させた状態で、折り曲げ部121cおよび122bにへり溶接することによって、接合部120kを形成する。同様に、折り曲げ部121dと折り曲げ部123bとを互いに対向させた状態で、折り曲げ部121dおよび123bにへり溶接することによって、接合部120lを形成する。これにより、板状部材121、122および123を接合させつつ、凸状の放熱部としての接合部120kおよび120lを設けることができるので、筐体120が複数の板状部材121、122および123から構成される場合において、凸状の放熱部(接合部120kおよび120l)を容易に形成することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、機器室20aの一部を構成する板状部材121の折り曲げ部121cと、機器室20bの一部を構成する板状部材122の折り曲げ部122bとを互いに対向させた状態で、折り曲げ部121cおよび122bにへり溶接することによって、接合部120kを形成する。また、機器室20aの一部を構成する板状部材121の折り曲げ部121dと、機器室20cの一部を構成する板状部材123の折り曲げ部123bとを互いに対向させた状態で、折り曲げ部121dおよび123bにへり溶接することによって、接合部120lを形成する。これにより、筐体120において機器室20a、20bおよび20cを区分けしつつ、凸状の放熱部としての接合部120kおよび120lを容易に形成することができる。なお、第2実施形態の電力変換装置200のその他の効果は、上記第1実施形態の電力変換装置100の効果と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態では、筐体20(天板21)の上側表面21aに、複数の凸状の紐出し加工部21bを一体的に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、図10に示す第1実施形態の第1変形例のように、筐体220において、天板221の上側表面221aに、複数の凹状の紐出し加工部221bを一体的に形成してもよい。これにより、筐体220の表面積を大きくすることが可能である。なお、紐出し加工部221bの窪み深さDは、放熱フィン31cの突出高さH1(図4参照)よりも小さい。また、窪み深さDは、隙間Gの長さLよりも小さい。これにより、凹状の放熱部の窪み深さが放熱フィン31cの突出高さH1よりも大きい場合と異なり、紐出し加工部221bが設けられたことに起因して電力変換装置本体30(図4参照)の配置空間が過度に小さくなるのを抑制することが可能である。なお、窪み深さDは、約5mm以上約8mm以下であるのが好ましい。また、天板221および上側表面221aは、それぞれ、特許請求の範囲の「上面部」および「外表面」の一例である。また、紐出し加工部221bは、特許請求の範囲の「放熱部」の一例である。
また、上記第1実施形態では、筐体20の天板21(上面部)に凸状の紐出し加工部21b(凸状の放熱部)を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、図11に示す第1実施形態の第2変形例の電力変換装置300のように、仕切り板326aおよび326bの筐体320の底部を構成する部分の外表面に、下方に突出する凸状の紐出し加工部326cを進行方向(X方向)に延びるように設けてもよい。なお、この際、天板21に、凸状の紐出し加工部21bを設けてもよいし、設けなくてもよい。また、紐出し加工部326cは、特許請求の範囲の「放熱部」の一例である。
また、本発明では、筐体の底部を構成する部分の外表面に、凹状の放熱部を進行方向に延びるように設けてもよい。これにより、筐体の底部の下方を流れる走行風による筐体の冷却をより効率的に行うことが可能である。さらに、本発明では、筐体の側面部を構成する部分(たとえば、第1および第2実施形態の側板24および25)の外表面に、凸状または凹状の放熱部を進行方向に延びるように設けてもよい。これにより、筐体の側面部を流れる走行風による筐体の冷却をより効率的に行うことが可能である。
また、上記第2実施形態では、3枚の板状部材121、122および123が、それぞれ、機器室20a、20bおよび20cの一部を構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、複数の板状部材の折り曲げ部同士が互いに対向した状態で接合されることによって、凸状の放熱部としての接合部が構成されていればよく、複数の板状部材が機器室の一部を構成しなくてもよい。
また、上記第2実施形態では、3枚の板状部材121、122および123により本体部120dを構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、2枚または4枚以上の板状部材により本体部を構成してもよい。
また、上記第2実施形態では、折り曲げ部121cおよび122bをへり溶接することによって、接合部120kを形成するとともに、折り曲げ部121dおよび123bをへり溶接することによって、接合部120lを形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、へり溶接ではなく、たとえば、ねじ止めや接着などによって、折り曲げ部同士を接合することによって、接合部を形成してもよい。
また、上記第1実施形態および第1変形例では、特許請求の範囲の「放熱部」の一例として、それぞれ、進行方向(X方向)に延びる凸状の紐出し加工部21bおよび凹状の紐出し加工部221bを示し、上記第2実施形態では、特許請求の範囲の「放熱部」の一例として、進行方向に延びる接合部120kおよび120lを示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、特許請求の範囲の「放熱部」は、鉄道車両の進行方向に沿って延びるように、筐体の外表面に一体的に形成されていればよく、形成方法は紐出し加工および溶接接合に限られない。
また、上記第1および第2実施形態では、それぞれ、凸状の紐出し加工部21bならびに接合部120kおよび120l(放熱部)が、高速鉄道車両10の進行方向に略平行に延びる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、放熱部は、進行方向に沿って延びるように形成されていればよく、略平行に形成されていなくてもよい。
また、上記第1実施形態では、筐体20に紐出し加工部21bを設け、上記第2実施形態では、筐体120に接合部120kおよび120lを設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、筐体に紐出し加工部と接合部とを共に設けてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、それぞれ、複数の凸状の紐出し加工部21bおよび一対の接合部(接合部120kおよび120l)を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、放熱部は、1個だけ設けてもよい。
10 高速鉄道車両(鉄道車両)
11a 底部
20、120、220 筐体
20a、20b、20c 機器室
21、221 天板(上面部)
21a、221a 上側表面(外表面)
21b、221b、326c 紐出し加工部(放熱部)
30 電力変換装置本体
31c 放熱フィン
32c 放熱フィン
40 取付部
100、200、300 鉄道車両用電力変換装置
120g 上面部
120j 外表面
120k、120l 接合部(放熱部)
121 板状部材(第1の板状部材)
121c、121d、122b、123b 折り曲げ部
122、123 板状部材(第2の板状部材)

Claims (12)

  1. 電力変換装置本体と、
    内部に前記電力変換装置本体が配置され、鉄道車両に取り付けられる筐体と、を備え、
    前記筐体は、外表面に一体的に形成され、前記鉄道車両の進行方向に沿って延びる凸状または凹状の放熱部を含み、
    前記電力変換装置本体の熱を放出する放熱フィンをさらに備え、
    前記凸状または凹状の放熱部は、前記放熱フィンとは別個に設けられており、
    凸状の前記放熱部の突出高さまたは凹状の前記放熱部の窪み深さは、前記放熱フィンの突出高さよりも小さい、鉄道車両用電力変換装置。
  2. 電力変換装置本体と、
    内部に前記電力変換装置本体が配置され、鉄道車両に取り付けられる筐体と、を備え、
    前記筐体は、外表面に一体的に形成され、前記鉄道車両の進行方向に沿って延びる凸状または凹状の放熱部を含み、
    前記筐体は、前記筐体の上面部よりも上方に突出するように形成され、前記筐体を前記鉄道車両の底部に取り付けるための取付部をさらに含み、
    前記凸状または凹状の放熱部は、前記進行方向から見て、前記取付部に重ならない位置に形成されている、鉄道車両用電力変換装置。
  3. 電力変換装置本体と、
    内部に前記電力変換装置本体が配置され、鉄道車両に取り付けられる筐体と、を備え、
    前記筐体は、前記筐体が曲げられるように加工されることにより外表面に一体的に形成され、前記鉄道車両の進行方向に沿って延びる凸状または凹状の放熱部を含む、鉄道車両用電力変換装置。
  4. 前記電力変換装置本体の熱を放出する放熱フィンをさらに備え、
    前記凸状または凹状の放熱部は、前記放熱フィンとは別個に設けられている、請求項2または3に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  5. 前記放熱フィンは、下方に突出するように形成されており、
    凸状の前記放熱部の突出高さまたは凹状の前記放熱部の窪み深さは、前記放熱フィンの突出高さよりも小さい、請求項1または4に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  6. 前記筐体は、前記鉄道車両の底部の下方に間隔を隔てて取り付けられており、
    前記凸状または凹状の放熱部は、前記鉄道車両の底部に対向する前記筐体の上面部の前記外表面に一体的に形成されている、請求項1、3のいずれか1項に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  7. 前記筐体は、前記筐体の上面部よりも上方に突出するように形成され、前記筐体を前記鉄道車両の底部に取り付けるための取付部をさらに含み、
    前記凸状または凹状の放熱部は、前記進行方向から見て、前記取付部に重ならない位置に形成されている、請求項に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  8. 前記凸状または凹状の放熱部は、前記進行方向における前記筐体の一方端部近傍から他方端部近傍まで、前記進行方向に沿って直線状に延びるように形成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  9. 前記凸状または凹状の放熱部は、紐出し加工により形成されている紐出し加工部を有する、請求項に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  10. 前記筐体は、前記鉄道車両の進行方向に沿って延びる端部において、外側に折り曲げられている折り曲げ部を各々有する複数の板状部材を含み、
    前記折り曲げ部同士が互いに対向した状態で接合されていることによって、前記凸状の放熱部としての接合部が構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  11. 前記筐体は、前記電力変換装置本体の一部が各々配置される、複数の機器室に区分けされており、
    前記複数の板状部材は、一の前記機器室の一部を構成する第1の板状部材と、他の一の前記機器室の一部を構成する第2の板状部材とを有し、
    前記接合部は、前記第1の板状部材の前記折り曲げ部と、前記第2の板状部材の前記折り曲げ部とが互いに対向した状態で接合されることによって、形成されている、請求項10に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  12. 前記筐体は、前記鉄道車両の底部の下方に間隔を隔てて取り付けられており、
    前記凸状または凹状の放熱部は、前記鉄道車両の底部に対向する前記筐体の上面部の前記外表面に一体的に形成されている、請求項2に記載の鉄道車両用電力変換装置。
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