JP2004080836A - 路上設置形変圧器装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】変圧器を外箱内に収容し、外箱の側面に変圧器からの熱を逃がすための通気孔を設ける。外箱の天井板6に取付け孔11a,11bを設ける。通気孔を有する通気孔形成体13a,13bを取付け孔11a,11bに取付ける。各通気孔形成体13a,13bの間の天井板6の下面側に遮熱板16を取付ける。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、路上に設置される路上設置形変圧器装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、従来の路上設置形変圧器装置では、図19及び図20に示すように、変圧器1が外箱2内に収容されている。変圧器1は、図示しない変圧器本体が絶縁油と共に変圧器タンク3で覆われた構造になっている。変圧器1の側面には、冷却フィン4が取付けられている。外箱2は、向かい合う1対の広面5aと向かい合う1対の狭面5bとで四角筒状をなす側壁筒5と、この側壁筒5の上部の開口を塞ぐように取付けられた天井板6とで構成されている。広面5aと狭面5bとには、変圧器1からの熱を逃がすためのルーバーからなる通気孔7が複数設けられている。ルーバーの通気孔7は下向きとなっている。天井板6の周縁には下向きに鍔6aが設けられ、側壁筒5の上端部に嵌めてネジ等により固定されている。なお、8は天井板6に設けられている吊り上げ用ボルト孔である。
【0003】
このような路上設置形変圧器装置においては、変圧器1からの熱気を外箱2の側壁筒5の複数の通気孔7から外部に放出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の路上設置形変圧器装置では、変圧器1の大容量化による発生熱量の増加に伴い、外箱2の側面の通気孔7から放出されないで上昇した熱気及び変圧器1の上面1aからの輻射熱により天井板6の温度が上昇し、一般公衆が直接触れても火傷等の危害を与えない温度の上昇限度(例えば、JEAC 7001−1999 125−9(2)項により人が接触する恐れがある部分の外箱2の表面温度の限度は80℃以下と規定されている。)を超えてしまう問題点があった。
【0005】
本発明の目的は、外箱のからの放熱性能をより向上させることができる路上設置形変圧器装置を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、外箱の天井板の温度上昇を抑制できる路上設置形変圧器装置を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、外箱の天井板の温度上昇をより一層抑制できる路上設置形変圧器装置を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、変圧器の側面と外箱の側面とにより形成される空間の上方の外箱の天井板の温度上昇を抑制できる路上設置形変圧器装置を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、最少限のコストの上昇で天井板側の温度の上昇を抑制できる路上設置形変圧器装置を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、歩道側に熱気が吹き出すのを抑制できる路上設置形変圧器装置を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、外箱の天井板のルーバーから雨水が入るのを抑制できる路上設置形変圧器装置を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、通気孔形成体のコストの低減を図ることができる路上設置形変圧器装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、変圧器が外箱内に収容され、外箱の側面に変圧器からの熱を逃がすための通気孔が設けられている路上設置形変圧器装置を対象とする。
【0014】
本発明の路上設置形変圧器装置では、外箱の天井板に取付け孔が複数設けられ、通気孔を有する通気孔形成体が各取付け孔に取付けられ、各通気孔形成体の間の天井板の下面側に遮熱板が取付けられている。
【0015】
また本発明の路上設置形変圧器装置では、外箱の天井板に取付け孔が設けられ、通気孔を有する通気孔形成体が取付け孔に取付けられ、通気孔形成体の1つまたはその群を間にした少なくとも両側の天井板の下面側に遮熱板が取付けられている。
【0016】
このような構成にすると、変圧器からの熱で天井板が異常に温度上昇するのを、通気孔形成体の通気孔からの通気で抑制することができる。また、変圧器からの輻射熱を遮熱板で遮断することができ、この遮熱板に対向する天井板の温度上昇を抑制することができる。
【0017】
また、本発明では、外箱の天井板の取付け孔は変圧器の側面と外箱の側面とにより形成される空間の上方に設けられ、この取付け孔に通気孔を有する通気孔形成体を取付けることが好ましい。このような構成になっていると、変圧器の側面と外箱の側面とにより形成される空間をのぼる熱気をその上部の天井板の通気孔形成体から外部に排気することができる。また、天井板の下面側に取付ける遮熱板は、通気孔形成体に変圧器からの熱気を誘導できるように傾斜させて設けられていることが好ましい。このように遮熱板が設けられていると、変圧器からの輻射熱を遮断すると共に該遮熱板に当たる熱気を通気孔形成体に誘導することができる。
【0018】
また、本発明では、通気孔形成体の変圧器に対向する面が熱反射面となっていることが好ましい。このような構成になっていると、変圧器からの輻射熱を通気孔形成体の熱反射面で反射させることができ、該通気孔形成体の通気孔による冷却効果と相俟って該通気孔形成体が異常に温度上昇するのを効果的に抑制することができる。
【0019】
また、本発明では、遮熱板の変圧器に対向する面が熱反射面となっていることが好ましい。このような構成になっていると、変圧器からの輻射熱を遮熱板の熱反射面で反射させることができ、遮熱板の温度上昇を抑制することができると共に、遮熱板に対向する天井板の温度上昇を抑制することができる。
【0020】
また、本発明では、通気孔形成体と遮熱板の変圧器に対向する各面が熱反射面となっていることが好ましい。このような構成になっていると、変圧器からの輻射熱をこれら通気孔形成体及び遮熱板の熱反射面で反射させることができ、通気孔形成体と遮熱板の温度上昇を抑制することができる。
【0021】
また、本発明では、天井板の変圧器に対向する面が熱反射面となっていることが好ましい。このような構成になっていると、変圧器からの輻射熱を天井板の熱反射面で反射させることができ、通気孔形成体や遮熱板に対向しない天井板の温度上昇を抑制することができる。
【0022】
また、本発明では、天井板を除いて、通気孔形成体と遮熱板の変圧器に対向する各面が熱反射面となっていることが好ましい。このような構成になっていると、最少限のコストの上昇で天井板側の温度の上昇を抑制することができる。
【0023】
また、本発明では、通気孔がルーバーにより形成されていることが好ましい。このような構成になっていると、単なる孔よりなる通気孔に比べて天井板の通気孔から内部に雨水が入るのを抑制することができる。
【0024】
また、本発明では、ルーバーの通気孔が車道側に向けられていることが好ましい。このような構成になっていると、ルーバーの通気孔から吹き出される熱気が歩道を歩く人に吹き掛かるのを防止することができる。
【0025】
さらに、本発明では、天井板が、ルーバーの通気孔が向いている側を低く、その反対側を高くして傾斜されていることが好ましい。このような構成になっていると、ルーバーの通気孔から内部に雨水が入るのをより効果的に抑制することができる。
【0026】
また、本発明では、通気孔形成体が網により形成されていることが好ましい。このような構成になっていると、通気孔形成体の形成を容易に、低コストで行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4は本発明に係る路上設置形変圧器装置の実施の形態の第1例を示したもので、図1は本例の路上設置形変圧器装置における天井板の平面図、図2はこの天井板の拡大横断面図、図3はこの天井板の拡大縦断面図、図4はこの天井板の分解斜視図である。
【0028】
本例の路上設置形変圧器装置では、外箱2の天井板6に比較的小さい複数の取付け孔11aと比較的大きい複数の取付け孔11bとが間隔を開けて設けられている。これら比較的小さい取付け孔11aと比較的大きい取付け孔11bには、複数の通気孔9をルーバー12でそれぞれ形成した比較的小さい通気孔形成体13aと比較的大きい通気孔形成体13bとが取付けられている。通気孔形成体13a,13bの天井板6に対する取り付けは、天井板6の裏面の所定の位置に予め複数のナット14を溶接で取り付けておき、これらナット14に通気孔形成体13a,13bの裏面からネジ15を螺合することにより行っている。比較的小さい通気孔形成体13aと比較的大きい通気孔形成体13bとの間のスペースには、溝形状の遮熱板16がその溝内の空気断熱層を天井板6に向けてネジ15により取付けられている。通気孔形成体13a,13bと遮熱板16の変圧器1に対向する面は、ニッケル・クロムメッキ等のメッキからなる熱反射面10となっている。その他の構成は、図19及び図20と同様に構成されている。
【0029】
このような路上設置形変圧器装置は、車道寄りの歩道上に設置されている。天井板6の各ルーバー12の通気孔9は車道側に向けられている。また、天井板6の各ルーバー12の通気孔9から雨水が入りにくいように天井板6は、図2に示すように通気孔9が向いている側(車道側)の高さが低く、その反対側(歩道側)の高さが高くなるように傾斜されている。
【0030】
このような構成にすると、外箱2内の変圧器1からの熱で天井板6が異常に温度上昇するのを、通気孔形成体13a,13bの各通気孔9からの通気で抑制することができる。
【0031】
また、通気孔形成体13a,13bと遮熱板16の変圧器1に対向する各面が熱反射面10となっていると、通気孔形成体13a,13bと遮熱板16の温度上昇を効果的に抑制することができる。この場合、天井板6の変圧器1に対向する面は熱反射面10となっていないので、必要最少限の部材に対する熱反射面10の形成で天井板6の温度上昇を抑制でき、且つコストの上昇を最少限にとどめることができる。また、本例では、遮熱板16により形成されている空気断熱層によって、天井板6の温度上昇を抑制することができる。
【0032】
また、天井板6の通気孔9がルーバー12により形成されていると、単なる孔よりなる通気孔9に比べて天井板6の通気孔9から内部に雨水が入るのを抑制することができる。
【0033】
また、天井板6のルーバー12の通気孔9が車道側に向けられていると、ルーバー12の通気孔9から吹き出される熱気が歩道を歩く人に吹き掛かるのを防止することができる。
【0034】
さらに、天井板6が、ルーバー12の通気孔9が向いている側、即ち車道側(図3で右側)を低く、その反対側、即ち歩道側(図3で左側)を高くして傾斜されていると、ルーバー12の通気孔9から内部に雨水が入るのをより効果的に抑制することができる。
【0035】
またこの構造では、通気孔形成体13a,13bの変圧器1に対向する面のみに熱反射面10を設けることもできる。さらに、天井板6と通気孔形成体13a,13bと遮熱板16の、変圧器1に対向する各面に熱反射面10を設けることもできる。
【0036】
これらの例を総合すると、熱反射面10は、天井板6と通気孔形成体13a,13bと遮熱板16のいずれか1つに設けてもよく、いずれか2つに設けてもよく、全部に設けてもよい。
【0037】
図5は本発明に係る路上設置形変圧器装置の実施の形態の第2例を示した天井板の平面図である。
【0038】
本例の路上設置形変圧器装置では、外箱2の天井板6に取付け孔11aが設けられ、通気孔9を有する通気孔形成体13aが取付け孔11aに取付けられ、通気孔形成体13aの4つの群を間にした両側の天井板6の下面側には遮熱板16が取付けられている。この例においても、通気孔形成体13aと遮熱板16の変圧器1に対向する各面が熱反射面10となっている。その他の構成は、第1例と同様になっている。
【0039】
このような構成でも、第1例と同様の効果を得ることができる。
【0040】
なお、この第2例の路上設置形変圧器装置では、面積が比較的小さい通気孔形成体13aの4つからなる群を間にしてその群の周囲の4箇所の天井板6の下面側に遮熱板16を設けることもできる。あるいは、面積が大きな通気孔形成体13bの1つを間にしてその周囲の対向する2箇所あるいは4箇所の天井板6の下面側に遮熱板16を設けることもできる。
【0041】
図6(A)(B)〜図18は本発明に係る路上設置形変圧器装置の実施の形態の第3例を示したもので、図6(A)(B)は本例の路上設置形変圧器装置の外箱で用いている天井板の平面図及び底面図、図7(A)(B)は図6(B)に示した天井板の側面図及び横断面図、図8は図6(B)のA−A線断面図、図9は本例で用いている天井板で通気孔形成体及び遮熱板を取付ける前の状態を示した底面図、図10(A)(B)は図9に示した天井板の正面図及び側面図、図11は図9のB−B線断面図、図12は図9のC−C線断面図、図13(A)(B)は天井板の取付け孔に固定する長い固定枠体の平面図及び正面図、図14(A)(B)は天井板の取付け孔に固定する短い固定枠体の平面図及び正面図、図15は図13(A)と図14(A)のD−D線断面図、図16(A)(B)は天井板の長い固定枠体を押さえる長い押え枠体の平面図及び正面図、図17(A)(B)は天井板の短い固定枠体を押さえる短い押え枠体の平面図及び正面図、図18は図16(A)と図17(A)のE−E線断面図である。
【0042】
この第3例の路上設置形変圧器装置では、図示しないが図6及び図7と同様に変圧器1が金属製の外箱2内に収容され、外箱2の側面に変圧器1からの熱を逃がすための通気孔7が設けられている。外箱2の上部には、金属製で長方形状をした天井板6が取付けられている。
【0043】
この天井板6は、その長い1対の辺部に沿った部分に、変圧器1の側面と外箱2の側面とにより形成される空間の上方に対応して、互いに平行する2つの比較的大きな取付け孔11bが設けられ、またこれら1対の取付け孔11bの一方側の端部の間に、変圧器1の側面と外箱2の側面とにより形成される空間の上方に対応して、これら1対の取付け孔11bに直交する向きで比較的小さい取付け孔11aが設けられている。
【0044】
天井板6の比較的大きな取付け孔11bには、図13(A)(B)に示す比較的大きな固定枠体17が溶接部18で固定されている。この固定枠体17は、互いに平行な1対の長枠辺17aの両端を1対の短枠辺17bで連結し、1対の長枠辺17a間をその長手方向に間欠的に桟17cで連結し、各桟17cの下面には複数の溝17dがそれぞれ対応して設けられた構造になっている。
【0045】
天井板6の比較的小さな取付け孔11aには、図14(A)(B)に示す比較的小さな固定枠体19が溶接部18で固定されている。この固定枠体19は、互いに平行な1対の長枠辺19aの両端を1対の短枠辺19bで連結し、1対の長枠辺19a間をその長手方向に間欠的に桟19cで連結し、各桟19cの下面には複数の溝19dがそれぞれ対応して設けられた構造になっている。
【0046】
このように比較的大きな固定枠体17と比較的小さな固定枠体19とが固定された天井板6には塗装が施されている。
【0047】
天井板6に対する比較的大きな固定枠体17と比較的小さな固定枠体19との合わせ部の隙間の全周に、充填剤20として例えばシリコーン系シーリング剤が充填され、塗装がされない部分の錆防止が図られている。
【0048】
天井板6の比較的大きな固定枠体17と比較的小さな固定枠体19との各桟17c,19cの下面の各溝17d,19dにステンレス製の棒21が嵌め込まれ、これら棒21を支えとして比較的大きな固定枠体17と比較的小さな固定枠体19とに通気孔形成体13a´,13b´としてステンレス製の網が嵌め込まれている。
【0049】
これらステンレス製の網よりなる通気孔形成体13a´,13b´を押さえるように、比較的大きな固定枠体17と比較的小さな固定枠体19とには比較的大きな押え枠体22と比較的小さな押え枠体23とが重ねられ、ネジ24で固定されている。
【0050】
比較的大きな押え枠体22は、互いに平行な1対の長枠辺22aの両端を1対の短枠辺22bで連結し、1対の長枠辺22a間をその長手方向に間欠的に桟22cで連結した構造になっている。
【0051】
比較的小さな押え枠体23は、互いに平行な1対の長枠辺23aの両端を1対の短枠辺23bで連結し、1対の長枠辺23a間をその長手方向に間欠的に桟23cで連結した構造になっている。
【0052】
これら比較的大きな押え枠体22と比較的小さな押え枠体23とには、ニッケルクロムメッキが施されている。
【0053】
網よりなる通気孔形成体13a´,13b´で囲まれた天井板6の下面には、遮熱板16が配置され、天井板6に取付けたスタッドボルト25とこれに螺合されたナット26とで天井板6に取付けられている。遮熱板16は、通気孔形成体13a´,13b´に熱気を誘導できるように図7(B)に示すように傾斜させて設けられている。遮熱板16の変圧器1に対向する面は、ニッケル・クロムメッキ等のメッキからなる熱反射面10となっている。
【0054】
このように、外箱2の天井板6の取付け孔11a,11bが変圧器1の側面と外箱2の側面とにより形成される空間の上方に設けられ、これらの取付け孔11a,11bに通気孔を有する通気孔形成体13a´,13b´を取付けると、変圧器1の側面と外箱2の側面とにより形成される空間をのぼる熱気をその上部の天井板6の通気孔形成体13a´,13b´から外部に排気することができる。また、天井板6の下面側に取付ける遮熱板16は、通気孔形成体13a´,13b´に熱気を誘導できるように傾斜させて設けられているので、上昇する輻射熱を遮断すると共に該遮熱板16に当たる熱気を通気孔形成体13a´,13b´に誘導することができる。また、通気孔形成体13a´,13b´が網により形成されていると、通気孔形成体13a´,13b´の形成を容易に、低コストで行うことができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明の路上設置形変圧器装置では、外箱の天井板に取付け孔を複数設け、通気孔を有する通気孔形成体を各取付け孔に取付け、各通気孔形成体の間の天井板の下面側に遮熱板を取付けるか、或いは、外箱の天井板に取付け孔を設け、通気孔を有する通気孔形成体を取付け孔に取付け、通気孔形成体の1つまたはその群を間にした少なくとも両側の天井板の下面側に遮熱板を取付けたので、変圧器からの熱で天井板が異常に温度上昇するのを、通気孔形成体の通気孔からの通気で抑制することができる。また、変圧器からの輻射熱を遮熱板で遮断することができ、この遮熱板に対向する天井板の温度上昇を抑制することができる。
【0056】
また、本発明で、外箱の天井板の取付け孔は変圧器の側面と外箱の側面とにより形成される空間の上方に設け、この取付け孔に通気孔を有する通気孔形成体を取付けると、変圧器の側面と外箱の側面とにより形成される空間をのぼる熱気をその上部の天井板の通気孔形成体から外部に排気することができる。また、天井板の下面側に取付ける遮熱板が、通気孔形成体に変圧器からの熱気を誘導できるように傾斜させて設けられていると、変圧器からの輻射熱を遮断すると共に該遮熱板に当たる熱気を通気孔形成体に誘導することができる。
【0057】
また、本発明で、通気孔形成体の変圧器に対向する面を熱反射面とすると、変圧器からの輻射熱を通気孔形成体の熱反射面で反射させることができ、該通気孔形成体の通気孔による冷却効果と相俟って該通気孔形成体が異常に温度上昇するのを効果的に抑制することができる。
【0058】
また、本発明で、遮熱板の変圧器に対向する面を熱反射面とすると、変圧器からの輻射熱を遮熱板の熱反射面で反射させることができ、遮熱板の温度上昇を抑制することができると共に、遮熱板に対向する天井板の温度上昇を抑制することができる。
【0059】
また、本発明で、通気孔形成体と遮熱板の変圧器に対向する各面を熱反射面とすると、変圧器からの輻射熱をこれら通気孔形成体及び遮熱板の熱反射面で反射させることができ、通気孔形成体と遮熱板の温度上昇を抑制することができる。
【0060】
また、本発明で、天井板の変圧器に対向する面を熱反射面とすると、変圧器からの輻射熱を天井板の熱反射面で反射させることができ、通気孔形成体や遮熱板に対向しない天井板の温度上昇を抑制することができる。
【0061】
また、本発明で、天井板を除いて、通気孔形成体と遮熱板の変圧器に対向する各面を熱反射面とすると、最少限のコストの上昇で天井板側の温度の上昇を抑制することができる。
【0062】
また、本発明で、通気孔をルーバーにより形成すると、単なる孔よりなる通気孔に比べて天井板の通気孔から内部に雨水が入るのを抑制することができる。
【0063】
また、本発明で、ルーバーの通気孔を車道側に向けると、ルーバーの通気孔から吹き出される熱気が歩道を歩く人に吹き掛かるのを防止することができる。
【0064】
さらに、本発明で、天井板を、ルーバーの通気孔が向いている側を低く、その反対側を高くして傾斜させると、ルーバーの通気孔から内部に雨水が入るのをより効果的に抑制することができる。
【0065】
また、本発明で、通気孔形成体を網により形成すると、通気孔形成体の形成を容易に、低コストで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る路上設置形変圧器装置の実施の形態の第1例を示す外箱の天井板の平面図である。
【図2】第1例の天井板の拡大横断面図である。
【図3】第1例の天井板の拡大縦断面図である。
【図4】第1例の天井板の分解斜視図である。
【図5】本発明に係る路上設置形変圧器装置の実施の形態の第2例を示す外箱の天井板の平面図である。
【図6】(A)(B)は本発明に係る路上設置形変圧器装置の実施の形態の第3例でその外箱で用いている天井板の平面図及び底面図である。
【図7】(A)(B)は図6(B)に示した天井板の側面図及び横断面図である。
【図8】図6(B)のA−A線断面図である。
【図9】第3例で用いている天井板で通気孔形成体及び遮熱板を取付ける前の状態を示した底面図である。
【図10】(A)(B)は図9に示した天井板の正面図及び側面図である。
【図11】図9のB−B線断面図である。
【図12】図9のC−C線断面図である。
【図13】(A)(B)は第3例で天井板の取付け孔に固定する長い固定枠体の平面図及び正面図である。
【図14】(A)(B)は第3例で天井板の取付け孔に固定する短い固定枠体の平面図及び正面図である。
【図15】図13(A)と図14(A)のD−D線断面図である。
【図16】(A)(B)は第3例で天井板の長い固定枠体を押さえる長い押え枠体の平面図及び正面図である。
【図17】(A)(B)は第3例で天井板の短い固定枠体を押さえる短い押え枠体の平面図及び正面図である.
【図18】図16(A)と図17(A)のE−E線断面図である。
【図19】従来の路上設置形変圧器装置の斜視図である。
【図20】図19の一部縦断面図である。
【符号の説明】
1 変圧器
1a 上面
2 外箱
3 変圧器タンク
4 冷却フィン
5 側壁筒
5a 広面
5b 狭面
6 天井板
6a 鍔
7 通気孔
8 吊り上げ用ボルト孔
9 通気孔
10 熱反射面
11a 比較的小さい取付け孔
11b 比較的大きい取付け孔
12 ルーバー
13a,13a´ 比較的小さい通気孔形成体
13b,13b´ 比較的大きい通気孔形成体
14 ナット
15 ネジ
16 遮熱板
17 比較的大きな固定枠体
17a 長枠辺
17b 短枠辺
17c 桟
17d 溝
18 溶接部
19 比較的大きな固定枠体
19a 長枠辺
19b 短枠辺
19c 桟
19d 溝
20 充填剤
21 棒
22 比較的大きな押え枠体
22a 長枠辺
22b 短枠辺
22c 桟
23 比較的小さな押え枠体
23a 長枠辺
23b 短枠辺
23c 桟
24 ネジ
25 スタッドボルト
26 ナット
Claims (12)
- 変圧器が外箱内に収容され、前記外箱の側面に前記変圧器からの熱を逃がすための通気孔が設けられている路上設置形変圧器装置において、
前記外箱の天井板に取付け孔が複数設けられ、通気孔を有する通気孔形成体が前記各取付け孔に取付けられ、前記各通気孔形成体の間の前記天井板の下面側に遮熱板が取付けられている路上設置形変圧器装置。 - 変圧器が外箱内に収容され、前記外箱の側面に前記変圧器からの熱を逃がすための通気孔が設けられている路上設置形変圧器装置において、
前記外箱の天井板に取付け孔が設けられ、通気孔を有する通気孔形成体が前記取付け孔に取付けられ、前記通気孔形成体の1つまたはその群を間にした少なくとも両側の前記天井板の下面側に遮熱板が取付けられている路上設置形変圧器装置。 - 前記取付け孔は前記変圧器の側面と前記外箱の側面とにより形成される空間の上方に設けられ、前記遮熱板は前記通気孔形成体に前記変圧器からの熱気を誘導できるように傾斜させて設けられている請求項1に記載の路上設置形変圧器装置。
- 前記通気孔形成体の前記変圧器に対向する面が熱反射面となっている請求項1〜3のいずれか1項に記載の路上設置形変圧器装置。
- 前記遮熱板の前記変圧器に対向する面が熱反射面となっている請求項1〜3のいずれか1項に記載の路上設置形変圧器装置。
- 前記通気孔形成体と前記遮熱板の前記変圧器に対向する各面が熱反射面となっている請求項1〜3のいずれか1項に記載の路上設置形変圧器装置。
- 前記天井板の前記変圧器に対向する面が熱反射面となっている請求項1〜6のいずれか1項に記載の路上設置形変圧器装置。
- 前記天井板を除いて、前記通気孔形成体と前記遮熱板の前記変圧器に対向する各面が熱反射面となっている請求項1〜3のいずれか1項に記載の路上設置形変圧器装置。
- 前記通気孔がルーバーにより形成されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の路上設置形変圧器装置。
- 前記ルーバーの前記通気孔が車道側に向けられている請求項9に記載の路上設置形変圧器装置。
- 前記天井板は、前記ルーバーの前記通気孔が向いている側を低く、その反対側を高くして傾斜されている請求項9または10に記載の路上設置形変圧器装置。
- 前記通気孔形成体が網により形成されている請求項3に記載の路上設置形変圧器装置。
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