JP2020085358A - 温水装置 - Google Patents
温水装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020085358A JP2020085358A JP2018221099A JP2018221099A JP2020085358A JP 2020085358 A JP2020085358 A JP 2020085358A JP 2018221099 A JP2018221099 A JP 2018221099A JP 2018221099 A JP2018221099 A JP 2018221099A JP 2020085358 A JP2020085358 A JP 2020085358A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- back plate
- extending step
- laterally extending
- plate portion
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Housings, Intake/Discharge, And Installation Of Fluid Heaters (AREA)
Abstract
【課題】外装ケース内に振動源となる動作体が収容されている場合において、取付け対象壁部に振動が伝達することを適切に防止または抑制することが可能な温水装置を提供する。【解決手段】温水装置WHの外装ケースCの背板部22には、一対の取付け部材3A,3Bの相互間に位置して横幅方向に延びる上側および下側の一対の横延状段押し部24A,24Bが具備されており、横延状段押し部24Aの横幅W2aは、取付け部材3Aの横幅W1aよりも大きく、かつ横延状段押し部24Bの横幅W2bは、取付け部材3Bの横幅W1bよりも大きくされており、背板部22の縦幅方向において、取付け部材3Aと横延状段押し部24Aとの相互間隔L1a、および取付け部材3Bと横延状段押し部24Bとの相互間隔L1bのそれぞれは、一対の横延状段押し部24A,24Bの相互間隔L2よりも小さくされている。【選択図】 図1
Description
本発明は、給湯装置などの温水装置、より詳しくは、家屋の壁部などの所望の取付け対象壁部に取付けて設置されるいわゆる壁掛けタイプの温水装置に関する。
温水装置の具体例として、特許文献1,2に記載のものがある。
同文献に記載の温水装置は、ポンプやファンなどが付属して設けられた温水機器が、外装ケース内に収容された構成であり、この外装ケースの背板部の上部および下部には、上下一対の取付け部材が設けられている。これら一対の取付け部材を所望の取付け対象壁部にビス止めすることにより、この取付け対象壁部に温水装置が取付けられる。
前記したポンプ、ファン、およびこれらを駆動するためのモータなどの回転動作体は、外装ケースを振動させる振動源となるが、外装ケースの振動が一対の取付け部材を介して取付け対象壁部に伝達すると、振動騒音を生じさせる。そこで、特許文献1,2においては、各取付け部材に防振用の弾性ゴムを設ける手段、あるいは各取付け部材として、2枚の鋼板の相互間に粘弾性樹脂を挟み込んだ制振鋼板を用いる手段が採用されている。このような構成によれば、各取付け部材から取付け対象壁部に振動が伝達することを抑制することが可能である。
同文献に記載の温水装置は、ポンプやファンなどが付属して設けられた温水機器が、外装ケース内に収容された構成であり、この外装ケースの背板部の上部および下部には、上下一対の取付け部材が設けられている。これら一対の取付け部材を所望の取付け対象壁部にビス止めすることにより、この取付け対象壁部に温水装置が取付けられる。
前記したポンプ、ファン、およびこれらを駆動するためのモータなどの回転動作体は、外装ケースを振動させる振動源となるが、外装ケースの振動が一対の取付け部材を介して取付け対象壁部に伝達すると、振動騒音を生じさせる。そこで、特許文献1,2においては、各取付け部材に防振用の弾性ゴムを設ける手段、あるいは各取付け部材として、2枚の鋼板の相互間に粘弾性樹脂を挟み込んだ制振鋼板を用いる手段が採用されている。このような構成によれば、各取付け部材から取付け対象壁部に振動が伝達することを抑制することが可能である。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、取付け部材に防振用の弾性ゴムを設けたり、あるいは取付け部材を制振鋼板製としただけでは、取付け対象壁部に振動が伝達することを十分に防止することができない場合があり、そのためには、弾性ゴムのサイズを大きくしたり、あるいは制振鋼板の粘弾性樹脂のボリュームをかなり大きくするといったことが必要となる。ただし、このような手段を採用すると、部品コストが高価となり、温水装置全体の製造コストが上昇する。また、前記した弾性ゴムや粘弾性樹脂は、経時劣化を生じ易く、とくに温水装置が屋外に設置されて、日光や風雨に晒される環境下においては、その傾向がより顕著となり、長期使用には不向きとなる不具合もある。
すなわち、取付け部材に防振用の弾性ゴムを設けたり、あるいは取付け部材を制振鋼板製としただけでは、取付け対象壁部に振動が伝達することを十分に防止することができない場合があり、そのためには、弾性ゴムのサイズを大きくしたり、あるいは制振鋼板の粘弾性樹脂のボリュームをかなり大きくするといったことが必要となる。ただし、このような手段を採用すると、部品コストが高価となり、温水装置全体の製造コストが上昇する。また、前記した弾性ゴムや粘弾性樹脂は、経時劣化を生じ易く、とくに温水装置が屋外に設置されて、日光や風雨に晒される環境下においては、その傾向がより顕著となり、長期使用には不向きとなる不具合もある。
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、外装ケース内に振動源となる動作体が収容されている場合において、取付け対象壁部に振動が伝達することを適切に防止または抑制することが可能な温水装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される温水装置は、振動源となる動作体が内部に収容され、かつ背板部を備えている外装ケースと、前記背板部の上部および下部に取付けられ、かつ前記外装ケースを起立状の取付け対象壁部に取付けるための上側および下側の一対の取付け部材と
、を備えている、温水装置であって、前記背板部のうち、前記一対の取付け部材の相互間の位置に設けられ、かつ前記背板部の一部が前記背板部の厚み方向に部分的に押し出された形態を有して、前記背板部の横幅方向に延びる上側および下側の一対の横延状段押し部を備えており、前記上側の横延状段押し部は、前記上側の取付け部材よりも横幅が大きく、かつ前記下側の横延状段押し部は、前記下側の取付け部材よりも横幅が大きくされており、前記背板部の縦幅方向において、前記上側の取付け部材と前記上側の横延状段押し部との相互間隔、および前記下側の取付け部材と前記下側の横延状段押し部との相互間隔のそれぞれは、前記一対の横延状段押し部の相互間隔よりも小さくされていることを特徴としている。
、を備えている、温水装置であって、前記背板部のうち、前記一対の取付け部材の相互間の位置に設けられ、かつ前記背板部の一部が前記背板部の厚み方向に部分的に押し出された形態を有して、前記背板部の横幅方向に延びる上側および下側の一対の横延状段押し部を備えており、前記上側の横延状段押し部は、前記上側の取付け部材よりも横幅が大きく、かつ前記下側の横延状段押し部は、前記下側の取付け部材よりも横幅が大きくされており、前記背板部の縦幅方向において、前記上側の取付け部材と前記上側の横延状段押し部との相互間隔、および前記下側の取付け部材と前記下側の横延状段押し部との相互間隔のそれぞれは、前記一対の横延状段押し部の相互間隔よりも小さくされていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、振動源となる動作体が動作し、外装ケースが振動する場合、本来的には、この振動は、外装ケースの背板部から上側および下側の一対の取付け部材を介して取付け対象壁部に伝わる。これに対し、一対の横延状段押し部は、背板部の他の一般部分と比較すると、剛性が高く、振動を生じ難い部分であって、一対の取付け部材のそれぞれに接近した配置とされ、かつそれらよりも横幅が広くされている。このため、一対の横延状段押し部は、外装ケースの振動がその背板部から一対の取付け部材に伝達することを抑制する。一方、縦幅方向における一対の横延状段押し部の相互間隔は、大きくされているため、外装ケースの背板部の中央寄り領域においては、振動を生じさせることが可能であり、このことにより振動エネルギを発散させ、一対の取付け部材に振動が伝達することをより抑制する効果が得られることとなる。その結果、取付け対象壁部に振動が伝達して振動騒音が発生する不具合を、適切に防止または抑制することができる。
本発明によれば、特許文献1,2とは異なり、取付け部材に防振用の弾性ゴムを設けたり、あるいは取付け部材を、粘弾性樹脂を含む制振鋼板製にするといった必要をなくすことができる。したがって、取付け部材の部品コスト、ひいては温水装置全体の製造コストを低減することが可能である。また、屋外設置環境下において経時劣化を生じ易い弾性ゴムなどを用いる必要をなくし、または少なくすることにより、取付け部材の耐久性を向上させ、使用寿命の長期化を図ることもできる。
すなわち、振動源となる動作体が動作し、外装ケースが振動する場合、本来的には、この振動は、外装ケースの背板部から上側および下側の一対の取付け部材を介して取付け対象壁部に伝わる。これに対し、一対の横延状段押し部は、背板部の他の一般部分と比較すると、剛性が高く、振動を生じ難い部分であって、一対の取付け部材のそれぞれに接近した配置とされ、かつそれらよりも横幅が広くされている。このため、一対の横延状段押し部は、外装ケースの振動がその背板部から一対の取付け部材に伝達することを抑制する。一方、縦幅方向における一対の横延状段押し部の相互間隔は、大きくされているため、外装ケースの背板部の中央寄り領域においては、振動を生じさせることが可能であり、このことにより振動エネルギを発散させ、一対の取付け部材に振動が伝達することをより抑制する効果が得られることとなる。その結果、取付け対象壁部に振動が伝達して振動騒音が発生する不具合を、適切に防止または抑制することができる。
本発明によれば、特許文献1,2とは異なり、取付け部材に防振用の弾性ゴムを設けたり、あるいは取付け部材を、粘弾性樹脂を含む制振鋼板製にするといった必要をなくすことができる。したがって、取付け部材の部品コスト、ひいては温水装置全体の製造コストを低減することが可能である。また、屋外設置環境下において経時劣化を生じ易い弾性ゴムなどを用いる必要をなくし、または少なくすることにより、取付け部材の耐久性を向上させ、使用寿命の長期化を図ることもできる。
本発明において、好ましくは、前記背板部の縦幅方向において、前記上側の取付け部材と前記上側の横延状段押し部との相互間隔は、前記背板部の縦幅方向中心から前記上側の横延状段押し部までの寸法よりも小さく、かつ前記下側の取付け部材と前記下側の横延状段押し部との相互間隔は、前記背板部の縦幅方向中心から前記下側の横延状段押し部までの寸法よりも小さくされている。
このような構成によれば、一対の横延状段押し部が、一対の取付け部材に対して、より接近した配置とされることとなり、外装ケースの背板部から取付け部材や取付け対象壁部に振動が伝達することを、より的確に防止することが可能となる。
本発明において、好ましくは、前記背板部の上部寄り領域および下部寄り領域のうち、前記一対の取付け部材よりも前記横幅方向両外側の位置に設けられ、かつ前記背板部の一部が前記背板部の厚み方向に押し出された形態を有して、前記縦幅方向に延びる上側および下側の一対の縦延状段押し部を、さらに備えている。
このような構成によれば、一対の縦延状段押し部が所定の位置に設けられていることによって、背板部の振動が一対の取付け部材に伝達することは、より徹底して抑制される。横延状段押し部は、背板部の横幅方向の振動を抑制する効果に優れるのに対し、縦延状段押し部は、背板部の縦幅方向の振動を抑制する効果に優れるため、これらの相乗効果に基づき、背板部から取付け部材への振動伝達防止効果は、より優れたものとなる。
本発明において、好ましくは、前記上側および下側の縦延状段押し部は、前記上側および下側の横延状段押し部の長手方向両端部に繋がった状態に設けられている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、横延状段押し部と縦延状段押し部とが分離して設けられている場合と比較すると、前記構成のように、横延状段押し部と縦延状段押し部とが繋がった状態に設けられている方が、これらの形成箇所の剛性はより効果的に高められ、振動伝達防止効果に優れたものとなる。したがって、背板部から取付け部材および取付け対象壁部への振動伝達防止効果を優れたものとする上で、より好ましいものとなる。
すなわち、横延状段押し部と縦延状段押し部とが分離して設けられている場合と比較すると、前記構成のように、横延状段押し部と縦延状段押し部とが繋がった状態に設けられている方が、これらの形成箇所の剛性はより効果的に高められ、振動伝達防止効果に優れたものとなる。したがって、背板部から取付け部材および取付け対象壁部への振動伝達防止効果を優れたものとする上で、より好ましいものとなる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2に示す温水装置WHは、壁掛けタイプの給湯装置として構成されており、温水装置本体部1、この温水装置本体部1を収容する外装ケースC、ならびに上側および下側の一対の取付け部材3A,3Bを備えている。外装ケースCは、背板部22を備えており、この背板部22には、上側および下側の一対の横延状段押し部24A,24B、ならびに複数の縦延状段押し部25A,25Bが設けられている。
温水装置本体部1は、モータMにより駆動されるファン10、このファン10から燃焼用空気の供給を受けるバーナ11、このバーナ11により発生された燃焼ガスから熱回収を行なうための熱交換器12などを有し、外装ケースCの外部から熱交換器12に送り込まれて加熱された温水が外装ケースCの外部に出湯するように構成されている。モータMおよびファン10は、本発明でいう「振動源となる動作体」の具体例に相当し、これらの駆動時には、外装ケースCの振動が発生する。温水装置本体部1の背面部は、たとえばステー13を介して外装ケースCの背板部22の縦幅方向略中央部に取付けられている。
外装ケースCは、前面開口部20を有する略直方体状のケース本体2と、前面開口部20を塞ぐようにケース本体2に接続される前面パネル21とを具備している。これらケース本体2や前面パネル21は、たとえばカラー鋼板などの金属板を用いて構成されている。外装ケースCの背板部22は、背面視略矩形の平板状であり、この背板部22の上部および下部に、上側および下側の一対の取付け部材3A,3Bが取付けられている。この取付け手段としては、たとえばスポット溶接などの溶接手段が用いられている。ただし、これに限定されない。取付け部材3A,3Bの上部または下部は、背板部22の上側または下側にはみ出すように設定され、かつこれらの部分には、ビス止め用の孔部30が設けられている。図1(c)に示すように、外装ケースCは、孔部30に挿通するビス31を用
いることにより、起立状の所望の取付け対象壁部9に取付けられる。取付け対象壁部9は、たとえば家屋の外壁であるが、これに限定されず、温水装置WHとは別に設置されている貯湯タンクユニットなどの他の装置・機器類の壁部とすることもできる。
いることにより、起立状の所望の取付け対象壁部9に取付けられる。取付け対象壁部9は、たとえば家屋の外壁であるが、これに限定されず、温水装置WHとは別に設置されている貯湯タンクユニットなどの他の装置・機器類の壁部とすることもできる。
一対の横延状段押し部24A,24Bは、背板部22の横幅方向(水平方向)に略直線状に延びた比較的細幅な段押し部である。複数の縦延状段押し部25A,25Bは、背板部22の縦幅方向(上下高さ方向)に略直線状に延びた比較的細幅な段押し部であり、横延状段押し部24A,24Bの長手方向両端部に直接繋がった状態に設けられている。これらは、外装ケースCの背板部22に、その一部を背板部22の厚み方向に部分的に押し出す段押しプレス加工を施すことにより設けられた部位であり、上側の横延状段押し部24Aは、たとえば図2(b)に示すように、背板部22の一般部分から背板部22の背後に突出する一対の斜壁部24a、およびこれら一対の斜壁部24aどうしを繋ぐ平壁部24bを有している。図示説明は省略するが、下側の横延状段押し部24Bも、これと同様な断面構造である。縦延状段押し部25Aは、図2(c)に示すように、横延状段押し部24A,24Bと同様な断面形態であって、一対の斜壁部25a、および平壁部25bを有している。他の縦延状段押し部25Bも、縦延状段押し部25Aと同様である。
一対の横延状段押し部24A,24Bの横幅W2a,W2bは、取付け部材3A,3Bの横幅W1a,W1bよりも大きくされており、これらは、
W2a>W1a、W2b>W1b
の関係である。
図2(a)において、符号L3は、横延状段押し部24A,24Bの縦幅である。
W2a>W1a、W2b>W1b
の関係である。
図2(a)において、符号L3は、横延状段押し部24A,24Bの縦幅である。
一対の横延状段押し部24A,24Bは、一対の取付け部材3A,3Bの相互間に位置しており、背板部22の縦幅方向において、上側の取付け部材3Aと上側の横延状段押し部24Aとの相互間隔L1a、および下側の取付け部材3Bと下側の横延状段押し部24Bとの相互間隔L1bのそれぞれと、一対の横延状段押し部24A,24Bの相互間隔L2とは、
L1a<L2、L1b<L2
の関係である。
この関係は、一対の横延状段押し部24A,24Bを一対の取付け部材3A,3Bに接近させた配置としつつ、一対の横延状段押し部24A,24Bどうしの相互間隔L2は大きくとっていることを意味する。
L1a<L2、L1b<L2
の関係である。
この関係は、一対の横延状段押し部24A,24Bを一対の取付け部材3A,3Bに接近させた配置としつつ、一対の横延状段押し部24A,24Bどうしの相互間隔L2は大きくとっていることを意味する。
より好ましくは、上側の取付け部材3Aと上側の横延状段押し部24Aとの相互間隔L1aおよび下側の取付け部材3Bと下側の横延状段押し部24Bとの相互間隔L1bは、背板部22の縦幅方向中心CLから一対の横延状段押し部24A,24Bのそれぞれまでの寸法をL4a,L4bとすると、
L1a<L4a、L1b<L4b
の関係とされる。
ただし、さらに好ましくは、一対の横延状段押し部24A,24Bは、図2(a)に示すように、一対の取付け部材3A,3Bにかなり接近した配置とされる。
L1a<L4a、L1b<L4b
の関係とされる。
ただし、さらに好ましくは、一対の横延状段押し部24A,24Bは、図2(a)に示すように、一対の取付け部材3A,3Bにかなり接近した配置とされる。
複数の縦延状段押し部25A,25Bは、横延状段押し部24A,24Bの両端部から背板部22の縦幅方向中央側に向けて延びており、2つの縦延状段押し部25Aと横延状段押し部24Aとの組み合わせ形状、ならびに2つの縦延状段押し部25Bと横延状段押し部24Bとの組み合わせ形状は、それぞれ背面視略コ字状である。複数の縦延状段押し部25A,25Bは、一対の取付け部材3A,3Bよりも横幅方向両外側の領域Sa,Sbに位置している。縦延状段押し部25A,25Bの幅W5は、横延状段押し部24A,24Bの幅L3と略同一である。
次に、前記した温水装置WHの作用について説明する。
まず、ファン10がモータMにより駆動される際には、これらが振動源となり、外装ケースCの略全体が振動する。この振動が、背板部22から取付け部材3A,3Bを介して取付け対象壁部9に伝達すると振動騒音が発生するため、これを適切に防止することが要請される。
これに対し、一対の横延状段押し部24A,24Bは、背板部22の他の一般部分と比較すると、剛性が高く、振動を生じ難い部分であり、一対の取付け部材3A,3Bのそれぞれに接近した配置とされ、かつ一対の取付け部材3A,3Bよりも横幅が広くされている。このため、一対の横延状段押し部24A,24Bは、一対の取付け部材3A,3Bおよびその近辺が振動することを適切に抑制する。また、背板部22の中央寄り領域Scの振動が取付け部材3A,3B側に伝達することを抑制する作用をも生じさせる。したがって、外装ケースCの振動が取付け部材3A,3Bを介して取付け対象壁部9に伝達することは、適切に防止または抑制される。
横延状段押し部24A,24Bは、背板部22の横幅方向の振動を抑制する効果に優れるのに対し、縦延状段押し部25A,25Bは、背板部22の縦幅方向の振動を抑制する効果に優れる。このため、本実施形態では、背板部22から取付け部材3A,3Bへの振動伝達防止効果を、より優れたものとすることが可能である。
一方、一対の横延状段押し部24A,24Bの相互間隔L2は大きくされ、背板部22の中央寄り領域Scを避けた配置とされており、また縦延状段押し部25A,25Bも中央寄り領域Scを避けた配置とされている。このため、背板部22の中央寄り領域Scにおいては、モータMおよびファン10の動作に起因する振動を自然に生じさせ、その振動エネルギを適切に発散させることが可能である。このことにより、取付け対象壁部9に振動が伝達することをより適切に防止または抑制することが可能となる。
このように、本実施形態によれば、背板部22に横延状段押し部24A,24Bおよび縦延状段押し部25A,25Bを設けただけの簡易な構成により、取付け対象壁部9に振動が伝達することを適切に防止または抑制することが可能である。したがって、取付け部材3A,3Bに、たとえば防振用の弾性ゴムを設けるといった必要をなくし、製造コストを低減することが可能である。また、防振用の弾性ゴムは、経時劣化を生じ易く、耐久性に劣るが、これを用いないことにより、耐久性を高めることもできる。
図3〜図5は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付しており、重複説明は省略する。
図3は、横延状段押し部24Aの断面形状の他の例を示している。
横延状段押し部24Aは、同図(a)においては断面略円弧状とされ、同図(b)においては断面略V字状とされ、同図(c)においては、断面略U字状または略コ字状とされている。
これらのいずれの構成においても、本発明が意図する振動抑制効果および振動伝達防止効果を得ることが可能である。勿論、本発明においては、横延状段押し部24Aを上述した形態以外の形態に形成することができる。下側の横延状段押し部24B、および縦延状段押し部25A,25Bも同様である。
横延状段押し部24Aは、同図(a)においては断面略円弧状とされ、同図(b)においては断面略V字状とされ、同図(c)においては、断面略U字状または略コ字状とされている。
これらのいずれの構成においても、本発明が意図する振動抑制効果および振動伝達防止効果を得ることが可能である。勿論、本発明においては、横延状段押し部24Aを上述した形態以外の形態に形成することができる。下側の横延状段押し部24B、および縦延状段押し部25A,25Bも同様である。
図4は、縦延状段押し部25Aを設ける場合の他の例を示している。
縦延状段押し部25Aは、同図(a)においては、横延状段押し部24Aの両端部から離間し、かつ接近した配置に設けられている。同図(b)においては、縦延状段押し部25Aは、横延状段押し部24Aの両端部の上方に一部が突出した形態に設けられている。同図(c)においては、横延状段押し部24Aは、縦延状段押し部25Aよりも外方側に両端部が突出した形態に設けられている。同図(d)においては、横延状段押し部24Aおよび縦延状段押し部25Aのそれぞれの端部どうしが十字状に交差するように設けられている。同図(e)においては、縦延状段押し部25Aが、横延状段押し部24Aから上向きに延びている。
図示説明は省略するが、背板部22の下側領域の構成(下側の横延状段押し部24B、およびこれに対応して設けられる縦延状段押し部25Bなど)も、前記したものと同様な構成とすることができる(この点は、後述する図5(a)〜(c)も同様)。
本発明においては、縦延状段押し部25A,25Bを設ける場合に、前記したような態様とすることが可能である。勿論、これら以外の態様とすることも可能である。
縦延状段押し部25Aは、同図(a)においては、横延状段押し部24Aの両端部から離間し、かつ接近した配置に設けられている。同図(b)においては、縦延状段押し部25Aは、横延状段押し部24Aの両端部の上方に一部が突出した形態に設けられている。同図(c)においては、横延状段押し部24Aは、縦延状段押し部25Aよりも外方側に両端部が突出した形態に設けられている。同図(d)においては、横延状段押し部24Aおよび縦延状段押し部25Aのそれぞれの端部どうしが十字状に交差するように設けられている。同図(e)においては、縦延状段押し部25Aが、横延状段押し部24Aから上向きに延びている。
図示説明は省略するが、背板部22の下側領域の構成(下側の横延状段押し部24B、およびこれに対応して設けられる縦延状段押し部25Bなど)も、前記したものと同様な構成とすることができる(この点は、後述する図5(a)〜(c)も同様)。
本発明においては、縦延状段押し部25A,25Bを設ける場合に、前記したような態様とすることが可能である。勿論、これら以外の態様とすることも可能である。
図5は、横延状段押し部24Aの他の例を示している。
同図(a)においては、横幅方向に延びた直線状の横延状段押し部24Aは設けられているものの、縦延状段押し部25Aは設けられていない。本実施形態のように、本発明においては、縦延状段押し部を設けない構成とすることもできる。
同図(b)においては、横延状段押し部24Aが、所定の曲率半径Rをもつ曲線状に形成されている。同図(c)においては、横延状段押し部24Aが、縦幅L3が比較的大きなものとされている。同図(d)においては、一対の横延状段押し部24A,24Bに加え、これらよりも中央寄り側には、一対の横延状段押し部24A’,24B’が接近した配置でさらに設けられている。
これらのいずれの構成においても、本発明が意図する作用を得ることが可能である。
同図(a)においては、横幅方向に延びた直線状の横延状段押し部24Aは設けられているものの、縦延状段押し部25Aは設けられていない。本実施形態のように、本発明においては、縦延状段押し部を設けない構成とすることもできる。
同図(b)においては、横延状段押し部24Aが、所定の曲率半径Rをもつ曲線状に形成されている。同図(c)においては、横延状段押し部24Aが、縦幅L3が比較的大きなものとされている。同図(d)においては、一対の横延状段押し部24A,24Bに加え、これらよりも中央寄り側には、一対の横延状段押し部24A’,24B’が接近した配置でさらに設けられている。
これらのいずれの構成においても、本発明が意図する作用を得ることが可能である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る温水装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
振動源となる動作体は、ファンおよびこれを駆動するモータに限らず、たとえばモータ駆動されるポンプなども該当し、種々の回転動作体や、往復動作体などが該当する。
外装ケースは、一対の取付け部材を具備する構成であるが、これらに加えて、さらに別の取付け部材が設けられている結果、複数対の取付け部材を具備した構成とされていてもよい。この場合、少なくとも一対の取付け部材に対し、本発明が意図する態様で背板部に横延状段押し部が設けられていれば、本発明の技術的範囲に包摂される。
本発明でいう温水装置は、一般給湯機能を備えた給湯装置に限らず、たとえば風呂給湯、暖房用給湯などの給湯機能を備えたものなど、温水生成機能を備えた装置を意味する。
なお、本発明においては、既述したとおり、外装ケースから取付け対象壁部に振動が伝達することを防止するための手段として、取付け部材に防振用の弾性ゴムなどを設ける必要をなくすことが可能であるが、防振性をより高めるなどの理由から、あえて弾性ゴムなどを設けた構成とすることもできる。
外装ケースは、一対の取付け部材を具備する構成であるが、これらに加えて、さらに別の取付け部材が設けられている結果、複数対の取付け部材を具備した構成とされていてもよい。この場合、少なくとも一対の取付け部材に対し、本発明が意図する態様で背板部に横延状段押し部が設けられていれば、本発明の技術的範囲に包摂される。
本発明でいう温水装置は、一般給湯機能を備えた給湯装置に限らず、たとえば風呂給湯、暖房用給湯などの給湯機能を備えたものなど、温水生成機能を備えた装置を意味する。
なお、本発明においては、既述したとおり、外装ケースから取付け対象壁部に振動が伝達することを防止するための手段として、取付け部材に防振用の弾性ゴムなどを設ける必要をなくすことが可能であるが、防振性をより高めるなどの理由から、あえて弾性ゴムなどを設けた構成とすることもできる。
WH 温水装置
C 外装ケース
M モータ(振動源となる動作体)
10 ファン(振動源となる動作体)
3A,3B 取付け部材
22 背板部
24A,24B 横延状段押し部
25A,25B 縦延状段押し部
C 外装ケース
M モータ(振動源となる動作体)
10 ファン(振動源となる動作体)
3A,3B 取付け部材
22 背板部
24A,24B 横延状段押し部
25A,25B 縦延状段押し部
Claims (4)
- 振動源となる動作体が内部に収容され、かつ背板部を備えている外装ケースと、
前記背板部の上部および下部に取付けられ、かつ前記外装ケースを起立状の取付け対象壁部に取付けるための上側および下側の一対の取付け部材と、
を備えている、温水装置であって、
前記背板部のうち、前記一対の取付け部材の相互間の位置に設けられ、かつ前記背板部の一部が前記背板部の厚み方向に部分的に押し出された形態を有して、前記背板部の横幅方向に延びる上側および下側の一対の横延状段押し部を備えており、
前記上側の横延状段押し部は、前記上側の取付け部材よりも横幅が大きく、かつ前記下側の横延状段押し部は、前記下側の取付け部材よりも横幅が大きくされており、
前記背板部の縦幅方向において、前記上側の取付け部材と前記上側の横延状段押し部との相互間隔、および前記下側の取付け部材と前記下側の横延状段押し部との相互間隔のそれぞれは、前記一対の横延状段押し部の相互間隔よりも小さくされていることを特徴とする、温水装置。 - 請求項1に記載の温水装置であって、
前記背板部の縦幅方向において、前記上側の取付け部材と前記上側の横延状段押し部との相互間隔は、前記背板部の縦幅方向中心から前記上側の横延状段押し部までの寸法よりも小さく、かつ前記下側の取付け部材と前記下側の横延状段押し部との相互間隔は、前記背板部の縦幅方向中心から前記下側の横延状段押し部までの寸法よりも小さくされている、温水装置。 - 請求項1または2に記載の温水装置であって、
前記背板部の上部寄り領域および下部寄り領域のうち、前記一対の取付け部材よりも前記横幅方向両外側の位置に設けられ、かつ前記背板部の一部が前記背板部の厚み方向に押し出された形態を有して、前記縦幅方向に延びる上側および下側の一対の縦延状段押し部を、さらに備えている、温水装置。 - 請求項3に記載の温水装置であって、
前記一対の縦延状段押し部は、前記一対の横延状段押し部の長手方向両端部に直接繋がった状態に設けられている、温水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018221099A JP2020085358A (ja) | 2018-11-27 | 2018-11-27 | 温水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018221099A JP2020085358A (ja) | 2018-11-27 | 2018-11-27 | 温水装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020085358A true JP2020085358A (ja) | 2020-06-04 |
Family
ID=70907314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018221099A Pending JP2020085358A (ja) | 2018-11-27 | 2018-11-27 | 温水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020085358A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20230003419A1 (en) * | 2019-12-24 | 2023-01-05 | Noritz Corporation | Exterior case for hot-water unit, and hot-water unit equipped with same |
-
2018
- 2018-11-27 JP JP2018221099A patent/JP2020085358A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20230003419A1 (en) * | 2019-12-24 | 2023-01-05 | Noritz Corporation | Exterior case for hot-water unit, and hot-water unit equipped with same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6177193B2 (ja) | 空気調和機の室外機 | |
JP3931878B2 (ja) | ヒートポンプ式熱源装置 | |
JP2005084270A (ja) | 薄型表示装置 | |
JP6361685B2 (ja) | 熱源ユニット | |
JP2020115735A (ja) | インバータ用放熱モジュール | |
JP2020085358A (ja) | 温水装置 | |
US7942222B2 (en) | Swing-type operation machine | |
CN110149781B (zh) | 散热装置及设有其的电器设备 | |
JP6610691B2 (ja) | 熱源ユニット | |
JP2018087698A5 (ja) | ||
CN205356027U (zh) | 一种新型电机 | |
CN212061083U (zh) | 一种服务器机箱的风扇安装结构 | |
JP2005017413A (ja) | 薄型表示装置 | |
JP2009058149A (ja) | 空気調和機の室外機 | |
JP2007187434A (ja) | コンデンシングユニットとコンデンシングユニットを備えた冷却機器 | |
CN220087754U (zh) | 一种装配式热管散热装置 | |
CN213331700U (zh) | 抗震效果优良的通风机 | |
CN217506352U (zh) | 一种投影仪的防漏光的散热结构 | |
CN214101130U (zh) | 一种电机用mos管安装结构 | |
JP7474341B2 (ja) | 空気調和機の室外機 | |
CN218937123U (zh) | 一种双侧吸热的散热器 | |
CN214069612U (zh) | 一种具有散热机构的充电控制板 | |
CN217635934U (zh) | 一种室外机 | |
CN220023332U (zh) | 一种机箱支撑架 | |
CN214541430U (zh) | 一种显示屏散热装置 |