JP6732722B2 - 胚選抜システム - Google Patents

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本発明は、胚選抜システムに関する。
不妊治療分野において、受胎率の向上および患者のQOLの観点から、培養中の胚を評価することによって、移植に適した良好胚を選別することが行われている。胚を非侵襲的に評価する方法として、顕微鏡による形態観察から胚の発育状況を評価する方法がある。
特開2012−29686号公報
特許文献1の胚選別システムでは、特定の卵割の段階に対応する胚の割球数を1つの指標として、胚を選別している。しかし、特許文献1の胚選別システムでは、予め記憶されている卵割の段階に対応する時間帯情報を用いて胚の選別に用いられる画像を抽出しているため、その時間帯情報から外れたタイミングで卵割が進行した胚は、良好胚として選別されない虞がある。また、記憶された時間帯情報に基づいて特定の卵割の段階を示す画像であるとして抽出された画像から、特定の卵割の段階における胚の割球数が選別基準を満たしているように見えたとしても、その卵割の段階より前の段階において胚の割球のうち少なくとも一部が融合(リバース)したことによって選別基準を満たすようになった胚が良好胚として選別される虞がある。このような課題を解決するために、良好胚を選抜するシステムの選抜精度をより高めることができる技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、胚選抜システムが提供される。この胚選抜システムは、培養されている胚の状態を、設定された時間間隔で撮影した画像を格納する画像格納部と、前記画像における前記胚の割球数の経時的な変化を解析することによって前記胚が良好胚であるか判定する判定部と、を備える。このような態様とすれば、胚の状態が撮影された画像を用いて、胚の割球数の経時的な変化を解析することによって、胚が良好胚であるか判定部が判定できる。このため、良好胚を選抜できるシステムについて、良好胚の選抜精度をより高めることができる。
(2)上記形態における胚選抜システムにおいて、前記判定部は、教師あり学習によって前記画像に写った前記胚の特徴について学習し、前記学習に基づいて前記胚が良好胚であるか判定してもよい。このような態様とすれば、判定部が教師あり学習によって学習した基準に基づいて、胚が良好胚であるか判定できる。
(3)上記形態における胚選抜システムにおいて、前記判定部は、多層のニューラルネットワークを用いたディープラーニングによって前記画像に写った前記胚の特徴について学習し、前記学習に基づいて前記胚が良好胚であるか判定してもよい。このような態様とすれば、判定部がディープラーニングによって学習した基準に基づいて、胚が良好胚であるか判定できる。
(4)上記形態における胚選抜システムにおいて、さらに、前記画像のうち判定に用いられた判定画像を報知する報知部を備えてもよい。このような態様とすれば、胚選抜システムを使用するユーザーが、判定部がどの画像を用いて良好胚の判定を行ったかを知ることができる。
(5)上記形態における胚選抜システムにおいて、前記報知部は、前記判定画像を報知するとともに前記判定画像において前記判定部が判定の根拠とした情報を報知してもよい。このような態様とすれば、胚選抜システムを使用するユーザーが、判定部がどの画像を用いて良好胚の判定を行ったかを知ることができるとともに、判定部が判定の根拠とした情報を知ることができる。
(6)本発明の一形態によれば、良好胚でない胚を選抜する方法が提供される。この良好胚でない胚を選抜する方法は、培養されている胚の状態を、設定された時間間隔で撮影した画像を格納する画像格納工程と、前記画像における前記胚の割球数の経時的な変化を解析することによって前記良好胚でない胚を選抜する選抜工程と、を備える。このような態様とすれば、胚の状態が撮影された画像を用いて、胚の割球数の経時的な変化を解析することによって、良好胚でない胚を選抜できる。
本発明は、胚選抜システム以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、本発明は、胚選抜装置の形態で実現することができる。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
第1実施形態における胚選抜システムの構成を示す説明図である。 判定部が教師あり学習において使用される画像の例である。 判定部が教師あり学習において使用される画像の例である。 判定部が教師あり学習において使用される画像の例である。 判定部が教師あり学習において使用される画像の例である。 制御部が実行する画像取得処理を示すフローである。 制御部が実行する良好胚判定処理を示すフローである。 ディープラーニングによる画像の学習について説明した説明図である。
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態における胚選抜システム10の構成を示す説明図である。胚選抜システム10は、培養されている胚の中から移植に適した良好胚を選抜するシステムである。ここでいう胚とは、精子と卵子とを共培養したコンベンショナル法もしくは顕微授精法等の受精のための処理がなされた卵のことである。胚選抜システム10は、培養部110と、画像取得部130と、制御部140と、ユーザインタフェース150と、報知部160とを備える。
培養部110は、胚を培養するいわゆるインキュベータである。培養部110内における温度、湿度、酸素濃度、二酸化炭素濃度および培養時間等の培養条件は、予めユーザインタフェース150を介してユーザーより入力された内容に基づいて、制御部140によって制御されている。培養部110は、胚を培養するための容器である培養容器200が培養部110内に固定された状態で、胚を培養する。
培養容器200は、3行4列の12個のウェルを備えたウェルプレートである。培養容器200の各ウェルの底にはウェル番号である1から12の番号が付されている。培養容器200は、各ウェルに1つの胚を入れて培養するための容器である。
培養部110は、容器搬送部115を有する。容器搬送部115は、水平方向に伸びた形状を有するとともに、培養部110における底面部分を構成している。容器搬送部115は、重力方向上側を向いた面上に、培養容器200を固定するための固定部(図示しない)を有する。培養部110は、培養容器200が固定部に固定された状態で、胚を培養する。
容器搬送部115は、固定部に固定された培養容器200を、培養部110の内側に一部が突出した画像取得部130の重力方向下側の位置に、固定部を移動させることによって搬送する。容器搬送部115は、画像取得部130による画像の取得が終了すると、培養容器200を初期位置に搬送する。図1において、培養容器200が図示されている位置が初期位置である。
容器搬送部115が培養容器200を搬送する頻度(時間間隔)は、予めユーザインタフェース150を介してユーザーより設定された内容に基づいて、制御部140によって制御されている。ここでいう時間間隔とは、経験的に求められる胚の割球数の経時的な変化を捉えることのできる時間間隔のことである。本実施形態では、容器搬送部115は、画像取得部130の重力方向下側の位置へ培養容器200を15分毎に搬送するよう制御されている。搬送の頻度は、15分毎ではない別の時間間隔に設定されてもよい。容器搬送部115は、画像取得部130の重力方向下側の位置へ培養容器200が搬送されてから、画像取得部130から見て培養容器200の位置を縦横の2次元的に調整することによって、画像取得部130が画像を取得できる位置に各ウェルを配置できる。容器搬送部115は、画像取得部130による画像の取得が終了すると、培養容器200を初期位置に搬送する。画像取得部130が培養容器200における各ウェルの画像を取得する工程については、後述する。
画像取得部130は、培養部110によって培養されている胚の状態を設定された時間間隔で撮影して画像を取得する。本実施形態では、画像取得部130は、容器搬送部115が培養容器200を搬送してくる度に胚の状態を撮影することによって、培養容器200における各ウェル毎の複数の画像を時系列的に取得する。他の実施形態では、画像取得部130は、制御部140から直接指示された時間間隔で撮影して画像を取得してもよい。培養容器200が有する12個のウェルのうち画像取得部130が画像を取得するウェルの位置は、予めユーザインタフェース150を介してユーザーより指定される。以下の説明では、ユーザーより指定されたウェルの位置を「指定位置」と呼ぶ。本実施形態では、画像取得部130は、CCDカメラである。
本実施形態では、画像取得部130は、搬送されてくる培養容器200を重力方向下側から照明した状態で、重力方向上側から撮影を行う。他の実施形態では、画像取得部130は、搬送されてくる培養容器200から見て重力方向下側に配置され、重力方向上側から照明した状態で撮影を行ってもよい。
制御部140は、中央処理装置と主記憶装置とを備えるマイクロコンピュータによって構成されている。制御部140は、胚選抜システム10の各部を制御する。また、制御部140は、予めユーザインタフェース150を介してユーザーより入力された内容に基づいて、培養部110、容器搬送部115、画像取得部130を制御する。
制御部140は、画像格納部142と、判定部144とを備える。
画像格納部142は、画像取得部130によって取得された画像を格納する。換言すれば、画像格納部142は、培養されている胚の状態を、設定された時間間隔で撮影した画像を格納する。画像格納部142は、取得された各ウェルの画像を判定部144に送る。
判定部144は、画像格納部142より送られてきた画像に写った胚の状態を解析することによって胚が良好胚であるか判定する。本実施形態では、判定部144は、培養部110が胚の培養を開始してから72時間の間に15分の時間間隔で画像取得部130によって取得された各ウェルの画像を用いて、胚が良好胚であるか判定する。
判定部144は、胚の割球数の経時的な変化を解析することによって、胚が良好胚であるか判定する。判定部144は、受精処理されてから開始される卵割が、2細胞期を経て進行していくか解析することによって、胚が良好胚であるか判定する。
判定部144は、異なる時間に取得された複数の画像のうち、卵割中の胚の割球数を認識できる画像を用いて判定を行う。判定部144は、受精処理されてから開始される最初の卵割において、胚の割球数が2個の状態に直接移行したことを確認した場合、その胚は良好胚であると判定する。換言すれば、判定部144は、胚(受精処理された卵)を1細胞としたとき、最初の卵割において、2細胞の状態に直接移行した場合、その胚は良好胚であると判定する。ここでいう「2個の状態に直接移行」もしくは「2細胞の状態に直接移行」とは、胚の割球数もしくは細胞数が2個より大きい状態を経ることなく1個から2個の状態に移行することをいう。
判定部144は、最初の卵割において、胚の割球数が2個の状態を経ることなく胚の割球数が3個以上の状態に直接移行したことを確認した場合、その胚は良好胚ではないと判定する。換言すれば、判定部144は、最初の卵割において、胚(受精処理された卵)が1細胞から2細胞の状態を経ることなく3つ以上の細胞の状態へと直接移行した場合には、その胚は良好胚ではないと判定する。また、判定部144は、最初の卵割において、胚(受精処理された卵)が1細胞から無秩序(chaotic)な状態に移行した場合には、その胚は良好胚ではないと判定する。
細胞が分裂する際、通常、1つの母細胞から2つの娘細胞が分裂して生じる。このとき、1つの母細胞から3つ以上の娘細胞が分裂して生じる場合には、これらの娘細胞には染色体数に異常がある蓋然性が高い。このため、判定部144は、上述したように、胚(受精処理された卵)を1細胞としたとき、最初の卵割において、2細胞の状態に移行した場合に、その胚は良好胚であると判定する。
判定部144は、教師あり学習によって画像に写った胚の特徴について学習し、その学習に基づいて胚が良好胚であるか判定する。本実施形態では、判定部144は、画像に写った胚における割球の数の判定について学習し、その学習に基づいて胚が良好胚であるか判定する。このため、判定部144は、教師あり学習によって学習した割球の数の判定基準に基づいて、胚が良好胚であるか判定できる。
図2、図3、図4および図5は、判定部144が教師あり学習において使用される画像の例を示した説明図である。図2は、受精処理されてから卵割が開始されていない状態の胚であるとラベルされた画像の例である。図3は、受精処理されてから最初の卵割において、割球数が2個の状態に直接移行した胚であるとラベルされた画像の例である。図4は、受精処理されてから最初の卵割において、割球数が2個の状態を経ることなく割球数が3個の状態に直接移行した胚であるとラベルされた画像の例である。図5は、受精処理されてから最初の卵割において、無秩序(chaotic)な状態に移行した胚であるとラベルされた画像の例である。
ユーザインタフェース150は、胚選抜システム10のユーザーとの間で情報をやり取りする。本実施形態では、ユーザインタフェース150は、画像を表示するとともに、その画像上で利用者から指示の入力を受け付けるタッチパネルである。他の実施形態では、ユーザインタフェース150は、利用者から指示の入力を受け付ける押しボタンを備えてもよい。
報知部160は、画像のうち判定に用いられた判定画像を報知する。報知部160は、ユーザインタフェース150であるタッチパネルの画面上において、ユーザーが判定部144による判定結果を閲覧している際に、判定画像を報知する。ここで判定画像として報知される画像は、卵割中の胚の割球数を認識できる画像であるとして、判定部144が判定に用いた画像である。画像の例としては、受精処理されてから最初の卵割において、割球数が2個の状態に直接移行した胚の画像が挙げられる。報知の形式の一例としては、判定画像とされた画像に対するタグ付けが挙げられる。このため、胚選抜システム10を使用するユーザーが、判定部144がどの画像を用いて良好胚を判定したか知ることができる。本実施形態では、取得された各画像について取得された時間が画像に付されていることから、ユーザーは判定画像に付された時間を確認することによって、受精処理されてからの経過時間と割球数との対応関係を知ることができる。
また、報知部160は、判定画像において判定部144が判定の根拠とした情報を報知する。報知部160は、ユーザインタフェース150であるタッチパネルの画面上において、報知された判定画像をユーザーが閲覧している際に、判定部144が判定の根拠とした情報を報知する。本実施形態では、報知部160は、判定画像において判定部144が割球数のカウントに用いた画像内の領域部分についての位置情報を報知する。換言すれば、報知部160は、画像のうちどの部分を1個の割球としてカウントしたかの情報を報知する。
図6は、制御部140が実行する画像取得処理を示すフローである。制御部140は、画像取得部130の重力方向下側の位置に培養容器200が搬送された際に、画像取得処理を実行する。
画像取得処理が開始されると、制御部140は、ユーザーより指定されたウェルの数を表す変数Aを算出する(ステップS100)。指定されたウェルの数を表す変数Aを算出したのち(ステップS100)、制御部140は、指定されたウェルであって撮影を終えていないウェルのうち、最も番号が小さいウェルの画像を、画像取得部130に撮影させる(ステップS110)。番号とは、各ウェルの底に付された1から12のウェル番号のことである。このとき撮影された画像は、画像格納部142に格納される。画像格納部142には、同じ番号のウェルを異なる時間に撮影した画像が時系列的に格納される。
ステップS110において、画像取得部130は、以下の(1)(2)の工程で、ウェルの画像を取得する。(1)制御部140は、容器搬送部115に培養容器200の位置を2次元的に調整させて、ウェルの位置を画像取得部130が撮影を行うことができる位置に移動させる。(2)制御部140は、画像取得部130が撮影を行うことができる位置にウェルを移動させてから、画像取得部130に撮影を行わせる。
指定されたウェルであって撮影を終えていないウェルのうち、最も番号が小さいウェルの画像が撮影されたのち(ステップS110)、制御部140は、撮影を終えたウェルの番号を記憶する(ステップS120)。撮影を終えたウェルの番号を記憶したのち(ステップS120)、制御部140は、変数Aをデクリメントする。(ステップS130)。
変数Aがデクリメントされたあと(ステップS130)、制御部140は、変数Aが0になったか判定する(ステップS140)。変数Aが0になった場合(ステップS140:YES)、制御部140は、図6の画像取得処理を終了する。
変数Aが0でない場合(ステップS140:NO)、制御部140は、ステップS110に戻って、ステップS110〜ステップS140の処理を変数Aが0になるまで繰り返す。変数Aが0になった場合(ステップS140:YES)、制御部140は、図6の画像取得処理を終了する。
図7は、制御部140が実行する良好胚判定処理を示すフローである。制御部140は、胚の培養が開始されてから72時間を経過したとき、良好胚判定処理を実行する。
良好胚判定処理が開始されると、制御部140は、ユーザーより指定されたウェルの数を表す変数Aを算出する(ステップS200)。指定されたウェルの数を表す変数Aを算出したのち(ステップS200)、制御部140は、指定されたウェルであって判定を終えていないウェルのうち、最も番号が小さいウェルの画像を抽出する(ステップS210)。本実施形態では、例えば、胚の培養が開始されてから72時間を経過したときに実行される良好胚判定処理では、指定されたウェルの画像は、培養部110が胚の培養を開始してから72時間の間に、15分の時間間隔で画像取得部130によって取得されていることから、指定されたウェルごとに288枚ある。すなわち、胚の培養が開始されてから72時間を経過したときに実行される良好胚判定処理においては、ステップS210において、制御部140は、指定されたウェルのうちの1つのウェルについて、288枚の画像を抽出する。換言すれば、制御部140は、画像格納部142に時系列的に格納された、同じ番号のウェルを異なる時間に撮影した画像を、画像格納部142から抽出する。
指定されたウェルであって判定を終えていないウェルのうち、最も番号が小さいウェルの画像を抽出したのち(ステップS210)、制御部140は、抽出された画像の中で、卵割中の胚の割球数を認識できる画像を選択する(ステップS220)。
受精処理された卵割中の胚の割球数を認識できる画像を選択したのち(ステップS220)、制御部140における判定部144は、胚の割球数の経時的な変化を解析することによって、胚が受精処理されてから最初の卵割において、割球数が2個である状態に直接移行したか否かに基づいて、胚が良好胚であるか否か判定する。(ステップS230)。
胚が良好胚であるか判定したのち(ステップS230)、制御部140は、判定を終えたウェルの番号を記憶する(ステップS240)。判定を終えたウェルを記憶したのち(ステップS240)、制御部140は、変数Aをデクリメントする。(ステップS250)。
変数Aがデクリメントされたあと(ステップS250)、制御部140は、変数Aが0になったか判定する(ステップS260)。変数Aが0になった場合(ステップS260:YES)、制御部140は、図7の良好胚判定処理を終了する。
変数Aが0でない場合(ステップS260:NO)、制御部140は、ステップS210に戻って、ステップS210〜ステップS260の処理を変数Aが0になるまで繰り返す。変数Aが0になった場合(ステップS260:YES)、制御部140は、図7の良好胚判定処理を終了する。
以上説明した実施形態によれば、胚の状態が撮影された画像を用いて、胚の割球数の経時的な変化を解析することによって、胚が良好胚であるか判定部144が判定できる。このため、良好胚を選抜できるシステムについて、良好胚の選抜精度をより高めることができる。
B.第2実施形態:
第2実施形態における胚選抜システムの構成は、第1実施形態における判定部144とは異なる学習を行う判定部を備える点を除き、第1実施形態における胚選抜システム10の構成と同様である。
第2実施形態における判定部は、多層のニューラルネットワークであるディープニューラルネットワーク400を用いたディープラーニングによって画像に写った胚の特徴(割球の数)について学習し、その学習に基づいて胚が良好胚であるか判定する。このため、判定部がディープラーニングによって学習した基準に基づいて、胚が良好胚であるか判定できる。ディープラーニングにより抽出された胚の割球数の特徴量が、人間が認識できていない特徴量であった場合には、胚が良好胚であるか否かの判定を、人間が行うよりも高い精度で行うことができる。
図8は、ディープラーニングによる画像の学習について説明した説明図である。ディープニューラルネットワーク400は、人間の脳神経系における学習機構をモデルにしたネットワークである。ディープニューラルネットワーク400は、入力層410と、複数の中間層420と、出力層430とを備える。第2実施形態におけるディープニューラルネットワーク400は、4つの中間層420を備える。
入力層410は、情報を入力される層である。中間層420は、入力層410から伝達される情報に基づいて特徴量の算出を行う層である。出力層430は、中間層420から伝達される情報に基づいて結果を出力する層である。
図8における画像300は、胚が写った画像である。画像300の中には、受精処理されてから卵割が開始されていない状態の胚であるとラベルされた画像、受精処理されてから最初の卵割において割球数が2個である状態に直接移行した胚であるとラベルされた画像、胚が受精処理されてから最初の卵割において割球数が2個である状態を経ることなく割球数がN個(Nは3以上の整数)である状態に直接移行した胚であるとラベルされた画像、胚が受精処理されてから最初の卵割において無秩序(chaotic)な状態に移行した胚であるとラベルされた画像等が含まれる。
ディープニューラルネットワーク400による学習法について、説明する。入力層410は、胚の状態についてラベルされた画像300が入力されると、その情報を中間層420に伝達する。中間層420は、入力層410から伝達された情報に基づいて、胚の割球数の特徴量の算出を行う。出力層430は、中間層から伝達される情報に基づいて算出された胚の割球数の特徴量を出力する。第2実施形態における判定部は、出力された特徴量を基準として、胚が良好胚であるか判定する。
C.第3実施形態:
第3実施形態では、良好胚でない胚を選抜する方法について説明する。この良好胚でない胚を選抜する方法は、培養工程と、画像取得工程と、選抜工程とを備える。
培養工程は、受精処理された胚を培養する工程である。画像取得工程は、培養工程において培養されている胚の状態を、設定された時間間隔で撮影して複数の画像を取得する工程である。選抜工程は、異なる時間に取得された画像における胚の割球数の経時的な変化を解析することによって良好胚でない胚を選抜する工程である。
以上説明した第3実施形態によれば、胚の状態が撮影された画像を用いて、胚の割球数の経時的な変化を解析することによって、良好胚でない胚を選抜できる。
D.他の実施形態:
第1実施形態では、胚選抜システム10は、容器搬送部115を備えていたが、本発明はこれに限られない。例えば、他の実施形態における胚選抜システムは、容器搬送部115を備えていない形態であってもよい。この場合、画像取得部130は、固定部に固定された培養容器200の重力方向上側に備えられていてもよいし、画像取得部130が培養容器200の重力方向上側に移動可能に構成されていればよい。
第1実施形態では、画像取得部130によって取得された画像は、画像格納部142に格納されていたが、本発明はこれに限られない。例えば、画像取得部130によって取得された画像は、いわゆるクラウド上に格納されていてもよい。この場合、判定部144は、クラウドより画像を取得して判定を行う。
第1実施形態では、判定部144は、最初の卵割において、割球数が2個である状態を経ることなく割球数が3個以上の状態に直接移行したことを確認した場合、胚が良好胚ではない判定していたが、本発明はこれに限られない。例えば、判定部144は、胚が卵割を開始してから予め設定された時間を経過するまでに、ある1個の割球が2個である状態を経ることなく3個以上に分裂したことを確認した場合、その胚は良好胚ではないと判定してもよい。この場合に分裂して生じた細胞についても、染色体数に異常がある蓋然性が高いと考えられるからである。また、判定部144は、胚が卵割を開始してから予め設定された時間を経過するまでに、胚の割球のうち少なくとも一部が融合(リバース)したことを確認した場合、その胚は良好胚ではないと判定してもよい。
第3実施形態では、入力される画像300は、胚の状態についてラベルされた画像であったが、本発明はこれに限られない。例えば、入力される画像は、移植後に着床が確認された胚の卵割中の状態を示した画像および移植後に着床が確認されなかった胚の卵割中の状態を示した画像であってもよい。
第1実施形態では、胚選抜システム10は、胚の培養が開始されてから72時間を経過したとき、良好胚判定処理を実行していたが、本発明はこれに限られない。例えば、胚選抜システムは、胚の培養が開始されてから72時間より短い時間もしくは長い時間を経過したとき、良好胚判定処理を実行してもよい。また、胚選抜システムは、胚の培養が開始されてから予め設定された時間間隔、例えば1時間毎に、良好胚判定処理を繰り返し実行してもよい。このとき判定に用いられる画像は、それまでの間に画像取得部130により取得された画像である。このような形態の胚選抜システムにおいて、胚が良好胚であると判定された場合、それ以降の良好胚判定処理の実行を繰り返さないようにしてもよい。
第1実施形態では、胚選抜システム10は、培養部110および画像取得部130を備えていたが、本発明はこれに限られない。例えば、他の実施形態では、胚選抜システムは、第1実施形態の胚選抜システム10と比べて、培養部110を備えていない形態であってもよい。このような形態の胚選抜システムでは、胚選抜システムの外部の培養装置内において培養されている胚が入った培養容器を、設定された時間間隔毎に、この胚選抜システムに持ち込んで画像取得部130に画像を取得させることにより、判定部144が良好胚の判定を行うことができる。また、他の実施形態では、胚選抜システムは、第1実施形態の胚選抜システム10と比べて、培養部110および画像取得部130を備えていない形態であってもよい。このような形態の胚選抜システムでは、培養されている胚の状態を設定された時間間隔で撮影した画像を、胚選抜システムの外部から記録媒体やインターネットを介してこの胚選抜システムに持ち込むことにより、判定部144が良好胚の判定を行うことができる。
第1実施形態では、判定部144は、教師あり学習によって画像に写った胚の特徴について学習し、第2実施形態では、判定部は、ディープニューラルネットワーク400を用いたディープラーニングによって画像に写った胚の特徴について学習し、その学習に基づいて胚が良好胚であるか判定していたが、本発明はこれに限られない。例えば、判定部は、移植後に着床が確認された胚の卵割中の状態を示した画像を用いたパターンマッチングによって胚が良好胚であるか判定してもよい。
第1実施形態では、培養容器200は、3行4列の12個のウェルを備えたウェルプレートであったが、本発明はこれに限られない。例えば、培養容器200は、5行5列の25個のウェルを備えたウェルプレートであってもよいし、任意の行と列で構成されたウェルプレートであってもよい。
第1実施形態では、画像取得部130は、搬送されてくる培養容器200を重力方向下側から照明した状態で、重力方向上側から撮影を行っていたが、本発明はこれに限られない。例えば、画像取得部130は、重力方向に限らず、任意の方向から照明した状態で、任意の方向から撮影を行ってもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…胚選抜システム
110…培養部
115…容器搬送部
130…画像取得部
140…制御部
142…画像格納部
144…判定部
150…ユーザインタフェース
160…報知部
200…培養容器
300…画像
400…ディープニューラルネットワーク
410…入力層
420…中間層
430…出力層

Claims (6)

  1. 胚選抜システムであって、
    培養されている胚の状態を、設定された時間間隔で撮影した画像を格納する画像格納部と、
    前記画像における前記胚の割球数の経時的な変化を解析することによって前記胚が良好胚であるか判定する判定部と、
    を備え、
    前記判定部は、
    受精処理されてから開始される最初の卵割において、前記胚の割球数が2個の状態に直接移行したことを確認した場合、前記胚を良好胚であると判定し、
    受精処理されてから開始される最初の卵割において、前記胚の割球数が2個の状態を経ることなく前記胚の割球数が3個以上の状態に直接移行したことを確認した場合、前記胚を良好胚ではないと判定する、胚選抜システム。
  2. 請求項1に記載の胚選抜システムであって、
    前記判定部は、教師あり学習によって前記画像に写った前記胚の特徴について学習し、前記学習に基づいて前記胚が良好胚であるか判定する、胚選抜システム。
  3. 請求項1に記載の胚選抜システムであって、
    前記判定部は、多層のニューラルネットワークを用いたディープラーニングによって前記画像に写った前記胚の特徴について学習し、前記学習に基づいて前記胚が良好胚であるか判定する、胚選抜システム。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の胚選抜システムであって、さらに、
    前記画像のうち判定に用いられた判定画像を報知する報知部を備える、胚選抜システム。
  5. 請求項4に記載の胚選抜システムであって、
    前記報知部は、前記判定画像を報知するとともに前記判定画像において前記判定部が判定の根拠とした情報を報知する、胚選抜システム。
  6. 良好胚でない胚を選抜する方法であって、
    培養されている胚の状態を、設定された時間間隔で撮影した画像を格納する画像格納工程と、
    前記画像における前記胚の割球数の経時的な変化を解析することによって良好胚でない胚を選抜する選抜工程と、
    を備え、
    前記選抜工程において、
    受精処理されてから開始される最初の卵割において、前記胚の割球数が2個の状態に直接移行したことが確認された場合、前記胚を良好胚であると判定し、
    受精処理されてから開始される最初の卵割において、前記胚の割球数が2個の状態を経ることなく前記胚の割球数が3個以上の状態に直接移行したことが確認された場合、前記胚を良好胚ではないと判定して前記胚を選抜する、良好胚でない胚を選抜する方法。
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