以下では、本実施形態の照明器具30について、図1ないし図10を参照して説明する。図中においては、同じ部材に対し、同じ符号を付して重複する説明を省略する。各図面が示す部材の大きさや位置関係は、説明を明確にするために誇張していることがある。以下の説明において、本実施形態に含まれる各要素は、複数の要素を一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、一の部材の機能を複数の部材で分担して実現してもよい。
本実施形態の照明器具30は、図1ないし図3に示すように、光源ユニット10と、器具本体31と、を備えている。光源ユニット10は、長尺の外形形状をしている。器具本体31は、光源ユニット10を支持する。器具本体31は、取付基台32と、突張部33dと、を有している。取付基台32は、図4及び図5に示すように、造営材50に固定される。取付基台32は、長尺の外形形状をしている。取付基台32は、一対のボルト挿通孔32dが取付基台32の長手方向の両側に設けられている。一対のボルト挿通孔32dそれぞれは、造営材50に固定するボルトが挿通される。突張部33dは、造営材50に向かって突出する。突張部33dは、取付基台32の長手方向に沿って一対のボルト挿通孔32dよりも外側に設けられている。突張部33dは、一対のボルト挿通孔32dを結ぶ仮想線30aaよりも、取付基台32における短手方向の外側の少なくとも一方に配置される。図1では、仮想線30aaを一点鎖線で例示している。図1では、突張部33dは、取付基台32における短手方向の両方に配置されている。
本実施形態の照明器具30は、突張部33dが、取付基台32の長手方向に沿って一対のボルト挿通孔32dよりも外側、かつ仮想線30aaよりも、取付基台32における短手方向の少なくとも一方に配置されることで、外観の見栄えを良くできる。
以下では、本実施形態の照明器具30について、より詳細に説明する。
本実施形態の照明器具30は、建物の外壁、若しくは軒下などの造営材50に取り付けられる。照明器具30は、たとえば、長手方向を水平方向にして、取り付けられる。照明器具30は、長手方向を鉛直方向にして、取り付けられてもよい。照明器具30は、防湿及び防雨性を有する光源ユニット10を備えている。言い換えれば、本実施形態の照明器具30は、建物の外壁などに取り付けられるウォールライトを構成している。
最初に、光源ユニット10の構成について説明する。光源ユニット10は、図2、図3、図7ないし図10に示すように、光源モジュール1と、支持部材2と、カバー3と、光拡散部4と、外殻部7と、を備えている。光源ユニット10は、さらに、図8に示す電源装置5と、固定具6と、取付具8と、を有している。
光源モジュール1は、図7に示すように、複数の発光素子1aと、実装基板1bと、コネクタ1cと、を有している。発光素子1aは、LED(Light Emitting Diode)である。発光素子1aは、はんだにより、実装基板1bに設けられた導体と電気的に接続されている。
LEDは、たとえば、LEDチップと、LEDチップを収納する凹所が設けられたパッケージと、凹所を封止する透光性の封止材と、を有している。LEDチップは、たとえば、青色光が発光可能な青色LEDチップである。封止材は、透光性材料により形成されている。封止材の透光性材料としては、たとえば、シリコーン樹脂、若しくはエポキシ樹脂が好ましい。封止材の透光性材料には、蛍光体が混合されている。蛍光体は、たとえば、青色LEDチップから放射される青色光により励起されて、黄色光を放射する黄色蛍光体である。LEDは、青色LEDチップから放射される青色光と、黄色蛍光体から放射される黄色光との混色光を放射することができる。LEDは、混色光として、たとえば、昼白色の光を放射する。LEDは、封止材の透光性材料に、蛍光体が混合されていなくともよい。LEDは、たとえば、LEDチップとパッケージと封止材とを備えた表面実装型発光ダイオードであってもよいし、LEDチップ単体だけであってもよい。光源モジュール1は、発光素子1aにLEDを利用する構成だけに限られない。発光素子1aは、有機エレクトロルミネッセンス素子であってもよい。
実装基板1bは、図3及び図7に示すように、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。実装基板1bは、発光素子1aと電気的に接続される導体を有している。導体は、複数の発光素子1aを電気的に直列接続する。複数の発光素子1aは、実装基板1bの短手方向における中央部において、実装基板1bの長手方向に沿って直線状に配置されている。複数の発光素子1aそれぞれは、はんだにより、導体と電気的に接続される。実装基板1bは、ガラスエポキシ樹脂基板である。実装基板1bは、ガラスエポキシ樹脂基板だけに限られず、たとえば、セラミック基板、若しくは金属ベースプリント配線板であってもよい。実装基板1bは、長手方向の両端部において、コネクタ1cが実装されている。コネクタ1cは、実装基板1bの短手方向の一方側に配置されている。
コネクタ1cは、発光素子1aに給電できるように、実装基板1bの導体と電気的に接続されている。互いに隣接する光源モジュール1は、コネクタ1c同士が電線1iで電気的に接続される。複数の実装基板1bのうち、光源ユニット10の長手方向の両端部における実装基板1bには、コネクタ1cと接続された電源線が、電源装置5と電気的に接続される。光源ユニット10は、コネクタ1cと電源装置5とが電気的に接続されることで、複数の光源モジュール1が電気的に直列に接続される。
支持部材2は、図3、図7及び図8に示すように、長尺の外形形状をしている。支持部材2は、主部2aと、側面部2bと、を有している。主部2aは、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。主部2aは、長手方向の両端に短手方向に沿った矩形状の挿通溝2dが設けられている。側面部2bは、主部2aの長手方向に沿って、主部2aの短手方向における両端から主部2aの厚み方向に突出する。一対の側面部2bそれぞれは、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。一対の側面部2bは、主部2aから離れるにつれ、互いの距離が広がっている。一対の側面部2bそれぞれは、長手方向の両端部において、厚み方向に貫通する第1ねじ孔2baを有している。
支持部材2は、主部2aと、一対の側面部2bと、が一体に形成されている。支持部材2は、たとえば、ステンレス鋼板で形成される。支持部材2の材料は、ステンレス鋼板だけに限られず、アルミニウム、若しくは銅などの金属板であってもよい。支持部材2は、金属板の打ち抜き加工及び曲げ加工により形成される。光源ユニット10では、金属板で構成された支持部材2に実装基板1bが接するように配置されることで、支持部材2を放熱板として利用することができる。支持部材2は、樹脂に比べて熱伝導性の高い金属板により形成されている場合、発光素子1aで発生した熱を、外部に効率よく放熱させることができる。
支持部材2は、図7に示すように、複数の保持具2cが取り付けられている。複数の保持具2cは、複数の実装基板1bそれぞれの長手方向の両端部に設けられている。保持具2cは、実装基板1bの短手方向を挟み持った状態で、主部2aに固定される。保持具2cは、実装基板1bが主部2aに接するように、実装基板1bを保持する。複数の光源モジュール1は、保持具2cにより、支持部材2の長手方向に沿って、支持部材2の主部2aに直線状に取り付けられる。保持具2cは、たとえば、合成樹脂で形成される。
カバー3は、長尺の外形形状をしている。カバー3は、図3及び図8に示すように、光出射部3aと、突板片3bと、を有している。光出射部3aは、半楕円筒状の外形形状をしている。光出射部3aは、光源モジュール1を支持する支持部材2の主部2aを覆う。光源モジュール1では、発光素子1aから放射される光が、カバー3を透過する際に光拡散される。光出射部3aは、発光素子1aと対向して配置される中央部3aaと、中央部3aaを除く光出射部3aに形成される周部3abと、を有している。
中央部3aaは、周部3abと比較して、光透過率が低くなるように形成されている。中央部3aaは、図3に示すように、たとえば、カバー3の長手方向と直交する断面視において、発光素子1aと対向する外殻部7の両端と、発光素子1aとを結ぶ線分がカバー3と交わる領域に配置される。中央部3aa及び周部3abは、光拡散材が含有された樹脂材料で形成されている。中央部3aa及び周部3abは、同じ光拡散材を使用する場合、樹脂材料中の光拡散材の含有濃度が異なる。中央部3aaは、樹脂材料に含有された光拡散材の含有濃度が周部3abよりも高いことで、周部3abと比較して光透過率が低い。光出射部3aは、表面が滑らかな曲面を有していてもよいし、表面が凹凸に形成されていてもよい。光出射部3aは、表面の凹凸により、発光素子1aからの光の集光又は発散に利用することができる。言い換えれば、光出射部3aは、レンズ機能を備えていてもよい。光出射部3aは、図8及び図9に示すように、長手方向の一端部に、厚み方向に貫通する孔部3ccを有している。
突板片3bは、矩形の平板状の外形形状をしている。突板片3bは、光出射部3aの長手方向に沿って、光出射部3aの短手方向の両端に設けられている。一対の突板片3bは、光出射部3aの短手方向の両端から離れるにつれ、互いに距離がより離れるように突出している。突板片3bは、周部3abと同じ光透過率に形成にされている。
カバー3は、光出射部3aと突板片3bとが一体的に形成されている。カバー3は、発光素子1aから放射された光を効率よく透過できる構成が好ましい。カバー3の材料としては、たとえば、ポリカーボネート樹脂、若しくはアクリル樹脂などの透光性樹脂材料が好ましい。カバー3は、たとえば、押出成形により形成される。カバー3では、光出射部3aが、中央部3aaと周部3abとの光拡散材の含有濃度が異なる二色成形によって一体に形成されている。カバー3は、発光素子1aに比較的に光直進性の高いとされるLEDが用いたられた場合でも、周部3abと比較して、中央部3aaの樹脂材料中の光拡散材の含有濃度が高いので、光が透過する際に拡散されずに直進する光を減少させる。カバー3は、周部3abと比較して、中央部3aaの光透過率を低減させることで、視認者に不快感及び眩しさ感を生じさせるグレアの低減が図れられる。
光拡散部4は、カバー3の長手方向における両端に設けられる。一対の光拡散部4は、光出射部3aの長手方向の両端において、互いに対向するように配置される。光拡散部4は、図8ないし図10に示すように、拡散板4aと、支持台4bと、引掛部4cと、押圧部4dと、連結部4eと、を有している。光拡散部4は、図3に示すように、スペーサ4fと、ガイド部4gと、押部4hと、補強部4jと、出張部4tと、を有している。一対の光拡散部4のうち、一方の光拡散部4は、さらに、図9に示すように、突出部4kを有している。一対の光拡散部4のうち、他方の光拡散部4は、図8及び図10に示すように、突出部4kを有していない。他方の光拡散部4は、突出部4kを有していない以外、一方の光拡散部4と同じ形状に形成されている。
拡散板4aは、矩形平板状に形成されている。拡散板4aは、光が拡散板4aを透過する際に光拡散される。拡散板4aは、短手方向の一方において、長手方向に沿った両端部に支持台4bが配置されている。拡散板4aは、短手方向の一方と反対の他方において、長手方向に沿った両端部に出張部4tが配置されている。支持台4bは、拡散板4aの厚み方向に突出している。一対の支持台4bそれぞれは、拡散板4aの短手方向に沿った方向から見て、支持台4bがU字状の外形形状をしている。支持台4bは、拡散板4aから離れた先端に引掛部4cが配置されている。引掛部4cは、拡散板4aの長手方向から見て、L字状の外形形状をしている。
拡散板4aは、短手方向の一方において、長手方向の両端部に押圧部4dが配置されている。押圧部4dは、支持台4bと所定の間隔を空けて、U字状の内部を塞ぐように拡散板4aから突出している。押圧部4dは、矩形板状の外形形状をしている。押圧部4dは、厚み方向に撓んで弾性力を付与できる。押圧部4dは、厚み方向において、先端が支持台4bよりも突出している。
一対の支持台4bの間には、支持台4bの拡散板4aから離れた先端同士を連結させる連結部4eが配置されている。連結部4eは、支持台4bの先端部4eaから突出する。光拡散部4は、先端部4eaと引掛部4cとの間で支持部材2の主部2aを挟み込む。光拡散部4では、先端部4eaと引掛部4cとの間に主部2aが挟み込まれた状態で、主部2aが引掛部4cに向かうように、押圧部4dが主部2aに弾性力を付与する。光拡散部4は、連結部4eと拡散板4aとで囲まれる開口4aaを有している。連結部4eは、拡散板4aから離れた先端に挟持部4ebを有している。隣接する挟持部4ebは、互いに近づく向きに突出する挟持片4ecを有している。一対の挟持片4ecは、開口4aaに挿通された電源線を、一対の挟持片4ecの間隙4edで挟み持つことができるように形成されている。言い換えれば、光拡散部4は、電源線の張力止を行う張力止部4sを有している。
スペーサ4fは、拡散板4aの短手方向の一方において、長手方向の両端に設けられている。スペーサ4fは、拡散板4aの厚み方向において、支持台4bと同じ方向に突出している。スペーサ4fは、多角柱状の外形形状をしている。一対のスペーサ4fは、拡散板4aの厚み方向から見て、矩形状の拡散板4aの対角線に沿って、拡散板4aの端から中心部に向かって延びるように配置されている。
ガイド部4gは、拡散板4aの中央部に設けられている。ガイド部4gは、板状の外形形状をしている。ガイド部4gは、矩形平板状の拡散板4aの短手方向に沿って配置されている。ガイド部4gは、拡散板4aの厚み方向に沿って、支持台4bと同じ方向に突出している。一対のガイド部4gは、所定の間隔を隔てて配置されている。一対のガイド部4gでは、一対のガイド部4gが互いに平行方向に配置されている。
押部4hは、拡散板4aの中央部よりも、拡散板4aの短手方向の他方側に配置されている。押部4hは、板状の外形形状をしている。押部4hは、拡散板4aの厚み方向に沿って、支持台4bと同じ方向に突出している。押部4hは、ガイド部4gと直交する向きに配置されている。一対のガイド部4gと押部4hとの間は、光出射部3aが挿入できるように、光出射部3aの厚み寸法よりも若干広い。押部4hは、拡散板4aの短手方向の他方側に補強部4jが配置されている。補強部4jは、拡散板4aの厚み方向に沿って、支持台4bと同じ方向に突出している。補強部4jは、拡散板4aの長手方向から見て、台形の平板の外形形状をしている。補強部4jは、押部4hがガイド部4gから離れる向きに加わる力により変形することを抑制する。
一対の光拡散部4のうち、一方の光拡散部4では、押部4hからガイド部4gに向かって突出する突出部4kが配置されている。突出部4kは、円柱状の外形形状している。突出部4kは、先端が拡散板4aから離れるにつれ、押部4hからの距離が離れるように傾斜面が形成されている。
光拡散部4の材料としては、たとえば、ポリカーボネート樹脂が好ましい。光拡散部4は、カバー3と同じ材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよい。光拡散部4は、光拡散材を光出射部3aの周部3abと同じ含有濃度で含有されている。光拡散部4は、光拡散材を光出射部3aの中央部3aaと同じ含有濃度で含有されていてもよい。
電源装置5は、図8に示すように、支持部材2における実装基板1bと反対の第2面2abに取り付けられる。電源装置5は、ハウジング5aを有している。ハウジング5aは、一面が開放された長尺の矩形箱状の外形形状をしている。ハウジング5aは、開口が支持部材2で塞がれるように配置される。ハウジング5aは、たとえば、取付ねじ5bにより、支持部材2に取り付けられる。ハウジング5aは、金属製の板材で形成されている。ハウジング5aは、金属製の板材の打ち抜き加工及び折り曲げ加工によって形成される。ハウジング5aは、内部に電源基板を収容する。
電源基板は、実装基板1bに所定の点灯電力を供給し、発光素子1aを点灯させる回路が形成されている。電源基板には、複数種の電装部品が実装される。複数種の電装部品としては、たとえば、トランス、ダイオード、コンデンサ、スイッチング素子及びスイッチング素子をスイッチング制御するドライブIC(Integrated Circuit)などが挙げられる。複数種の電装部品は、適宜に電気的に接続され、発光素子1aの点灯電力を生成するための電源回路を構成する。電源回路は、たとえば、昇圧チョッパ回路及び降圧チョッパ回路を備えている。電源回路は、商用交流電源などの外部電源からの交流電圧を直流電圧に整流する。電源回路は、整流した直流電圧を昇圧及び降圧し、所定の目標値に一致する電流を出力する。電源装置5は、ハウジング5aの長手方向の一端側に入力端子及び出力端子が配置されている。電源装置5は、電力線が入力端子に電気的に接続される。電源装置5の出力端子と光源モジュール1とは、電源線によって、電気的に接続される。
一対の固定具6は、図8に示すように、基底板6aと、一対の傾斜片6bと、立片6cと、を有している。基底板6aは、矩形平板状の外形形状をしている。基底板6aは、中央部に厚さ方向に貫通する第1挿通孔6aaが設けられている。基底板6aは、第1挿通孔6aaの周りが周囲から窪んだ凹部6abが形成されている。基底板6aは、短手方向に沿って、第1挿通孔6aaの両側にそれぞれに、第2ねじ孔6acが設けられている。
一対の固定具6のうち、一方の固定具6には、凹部6abの中央に設けられた第1挿通孔6aaを通して、電力線が挿通される。傾斜片6bは、矩形平板状の外形形状をしている。傾斜片6bは、基底板6aの長手方向の両端から互いに離れるように外方へ突出している。傾斜片6bは、円形の第3ねじ孔6baと、長手方向を長軸方向とする長円形の長孔6bbとが長手方向に沿って並ぶように設けられている。立片6cは、台形の平板状の外形形状をしている。立片6cは、台形の中央部において、台形の平行な対辺に沿った両端側にそれぞれ第4ねじ孔6caが設けられている。第4ねじ孔6caは、立片6cの厚み方向に貫通している。
固定具6は、基底板6aと傾斜片6bと立片6cとが一体に構成されている。固定具6は、金属製の板材で形成されている。固定具6は、金属製の板材の打ち抜き加工及び折り曲げ加工によって形成される。
一対の固定具6のうち、一方の固定具6は、支持部材2の第1ねじ孔2baに挿通されるねじ2eが、傾斜片6bの第3ねじ孔6baにねじ込まれることで支持部材2に取り付けられる。一対の固定具6のうち、他方の固定具6は、支持部材2の第1ねじ孔2baに挿通されるねじ2eが、傾斜片6bの長孔6bbに挿通されることにより、側面部2bの長手方向に沿って移動可能に支持部材2に取り付けられる。
外殻部7は、図2に示すように、長尺の外形形状をしている。外殻部7は、光源モジュール1と支持部材2とカバー3と光拡散部4と電源装置5と固定具6とを、内部に収容している。外殻部7は、外殻本体7aと、外殻端部7bと、パッキン7cと、を有する。外殻本体7aは、角筒状の外形形状をしている。外殻本体7aは、主壁7dと、一対の側壁7eと、副壁7fと、を有する。主壁7dは、矩形平板状の外形形状をしている。一対の側壁7eは、主壁7dの短手方向の両端に配置されている。一対の側壁7eそれぞれは、矩形平板状の外形形状をしている。一対の側壁7eは、図3に示すように、主壁7dから離れるにつれ互いの間隔が広くなるように形成されている。副壁7fは、一対の側壁7eと連なり主壁7dと対向するように配置されている。副壁7fは、長尺に形成されている。
副壁7fは、長手方向に沿って、短手方向の中央部が窪んだ凹所7faを有している。凹所7faは、内底部7gと、一対の立設片7hと、を有している。内底部7gは、矩形平板状の外形形状をしている。内底部7gは、主壁7dと平行となるように配置されている。一対の立設片7hそれぞれは、矩形平板状の外形形状をしている。一対の立設片7hは、内底部7gの長手方向に沿って、内底部7gの短手方向の両端に設けられる。一対の立設片7hは、内底部7gの厚み方向に突出している。立設片7hは、内底部7gから離れるにつれ、互いの間隔が広くなる。
内底部7gは、長手方向の両端部において、固定ねじ7gaがねじ止めされる2つのねじ孔が長手方向に沿って所定の間隔を空けて設けられている。内底部7gは、一方の端部において、2つのねじ孔の間に挿通孔が設けられている。挿通孔には、図10に示す第1ケーブルグランド7gbが嵌め込まれる。図10では、外殻部7を省略している。光源ユニット10では、挿通孔に嵌め込まれた第1ケーブルグランド7gbを介して、電源装置5に電力を供給する電力線が挿入される。
外殻本体7aは、主壁7dと側壁7eと副壁7fとが一体的に形成されている。外殻本体7aは、たとえば、透光性の樹脂材料により形成される。外殻本体7aの樹脂材料としては、たとえば、ポリカーボネート樹脂、若しくはアクリル樹脂が好ましい。外殻本体7aは、たとえば、押出成形で形成される。
外殻端部7bは、図1ないし図4に示すように、角筒状の外殻本体7aの両端を塞ぐように設けられる。外殻端部7bは、底壁7jと、外周壁7kと、内周壁7mと、を有する。底壁7jは、台形の板状の外形形状をしている。底壁7jは、台形の底辺の中央部に、矩形状に切り欠くように設けられた露出部7pを有している。底壁7jには、外表面から内部に向かって凹んだ、円筒形の窪部7qが中央部に2つ設けられている。2つの窪部7qの底に、円形の孔が形成されている。窪部7qには、キャップ7sが挿入される。
外周壁7kは、底壁7jの外周を囲むように、底壁7jの厚み方向に突出する。外周壁7kは、筒状の外形形状をしている。内周壁7mは、底壁7jの厚み方向に沿って、外周壁7kと同じ向きに突出する。内周壁7mは、外周壁7kの外周よりも若干小さく形成されている。内周壁7mは、筒状の外形形状をしている。言い換えれば、外周壁7k及び内周壁7mそれぞれは、所定の隙間を空けて、外殻本体7aの長手方向に直交する断面の形状に相似した外形形状に形成されている。
外殻端部7bは、透光性を有する樹脂材料で形成されている。外殻端部7bの樹脂材料としては、たとえば、ポリカーボネート樹脂、若しくはアクリル樹脂が好ましい。外殻端部7bは、外殻本体7aと同じ透光性材料で形成されている。外殻端部7bは、外殻本体7aと同じ材料で形成される場合に限られない。外殻端部7bは、外殻本体7aと異なる材料で形成されてもよい。
パッキン7cは、環状の外形形状をしている。パッキン7cは、外殻端部7bの外周壁7k及び内周壁7mに相似した外形形状に形成されている。パッキン7cは、外周壁7kと内周壁7mとの隙間に嵌め込まれる。外殻本体7aの長手方向の端部は、パッキン7cを介して、外周壁7kと内周壁7mとの隙間に嵌め込まれる。パッキン7cは、弾性材料により形成される。パッキン7cの弾性材料としては、たとえば、シリコーン樹脂が好ましい。パッキン7cは、外殻部7の内部に水分及び塵芥の進入を抑制する。
取付具8は、図2、図8ないし図10に示すように、外殻本体7aの長手方向の両端に設けられる。図8及び図9では、図10と同様、外殻部7を省略している。一対の取付具8それぞれは、底壁片8aと、立壁片8bと、一対の側壁片8cと、を有する。一対の取付具8のうち、一方の取付具8には、底壁片8aと立壁片8bと一対の側壁片8cに加え、弾性部8dを有している。一対の取付具8のうち、他方の取付具8は、弾性部8dを有していない。他方の取付具8は、弾性部8dを有していない以外、一方の取付具8と同じ形状に形成されている。
底壁片8aは、矩形の平板状に形成されている。底壁片8aは、第2挿通孔8aaと、第5ねじ孔8abと、を有している。第2挿通孔8aaは、底壁片8aの厚み方向に貫通している。第2挿通孔8aaは、底壁片8aの長手方向の中央部に設けられている。第2挿通孔8aaは、円形の外形形状をしている。第5ねじ孔8abは、底壁片8a長手方向に沿って、第2挿通孔8aaの両側に設けられている。
底壁片8aは、2つの第5ねじ孔8abの周囲に、円錐台形状の突部8acが設けられている。立壁片8bは、矩形平板状の外形形状をしている。立壁片8bは、底壁片8aの短手方向に沿った底壁片8aの長手方向の一端から底壁片8aの厚み方向に突出する。立壁片8bは、中央部に開口孔8baが設けられている。側壁片8cは、矩形平板状の外形形状をしている。側壁片8cは、短手方向における底壁片8aと反対側において、長手方向の中央部に突起部8eを有している。突起部8eは、側壁片8cの長手方向から見て、L字状の外形形状をしている。一対の側壁片8cそれぞれに設けられた突起部8eは、互いに離れる向きに突出している。
取付具8は、底壁片8aと立壁片8bと側壁片8cとが一体に形成されている。取付具8は、金属板の打ち抜き加工及び折り曲げ加工により形成されている。取付具8の金属板としては、ステンレス鋼板が好ましい。
弾性部8dは、図8及び図9に示すように、取付片8hと、ばね片8jと、抑止片8kと、曲片8mと、を有している。取付片8hは、矩形平板状の外形形状をしている。取付片8hは、厚み方向に貫通する貫通孔8haを有している。取付片8hは、長手方向の一端において、短手方向に沿ってばね片8jが設けられている。ばね片8jは、矩形平板状の外形形状をしている。ばね片8jは、取付片8hから離れるにつれ、取付片8hの厚み方向に沿った高さが高くなるように突出している。ばね片8jは、長手方向において、取付片8hと反対側に抑止片8kが設けられている。
抑止片8kは、第1平板8kaと、第2平板8kbと、を有している。第1平板8kaは、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。第1平板8kaは、取付片8hと平行方向に沿うように、ばね片8jから突出する。第1平板8kaは、長手方向の中央部に短手方向に沿って、貫設溝8kcが設けられている。第1平板8kaは、厚み方向に第2平板8kbが突出している。第1平板8kaは、短手方向のばね片8jと反対側に、長手方向に沿って第2平板8kbが設けられている。第2平板8kbは、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。第2平板8kbは、短手方向の第1平板8kaと反対側において、第1平板8kaと平行に曲片8mが設けられている。
弾性部8dは、取付片8hとばね片8jと抑止片8kと曲片8mとが一体に形成されている。弾性部8dは、金属板の打ち抜き加工及び折り曲げ加工により形成される。弾性部8dは、固定ねじ7gaより、取付片8hが取付具8の底壁片8aを介して固定具6に固定される。弾性部8dは、取付片8hが底壁片8aに固定された状態で、底壁片8aの長手方向に沿って、底壁片8aから離れるようにばね片8jが突出する。弾性部8dは、ばね片8jが底壁片8aから離れる向きに弾性力を付与する。言い換えれば、弾性部8dは、板ばねを構成している。
器具本体31は、図1及び図2に示すように、取付基台32と、固定部33と、第2ケーブルグランド34と、取付ねじ35と、を有している。取付基台32は、長尺の外形形状をしている。固定部33は、取付基台32の長手方向の両端部に設けられる。第2ケーブルグランド34は、電力線が挿通される。取付ねじ35は、固定部33を取付基台32に固定する。
取付基台32は、底板32aと、一対の側壁部32bと、を有する。底板32aは、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。底板32aは、長手方向の中央部において、厚み方向に貫通する第5挿通孔32cを有している。底板32aは、第5挿通孔32cの内縁を覆うように、第2ケーブルグランド34が設けられる。底板32aは、長手方向に沿って、第5挿通孔32cの両側に複数のボルト挿通孔32dを有している。複数のボルト挿通孔32dそれぞれは、底板32aの長手方向を長軸方向とする多角形の外形形状をしている。ボルト挿通孔32dは、造営材50に固定するボルトを挿通させる。取付基台32には、少なくとも一対のボルト挿通孔32dが設けられている。底板32aは、長手方向の両縁部において、厚み方向に貫通する差込孔32eを有している。差込孔32eは、底板32aの短手方向に沿って両側に設けられている。底板32aは、固定部33が固定される一表面と反対の他表面から突出する複数のボス32fを有している。ボス32fは、図4に示すように、造営材50に当たるように突出している。ボス32fは、底板32aの長手方向の両側に設けられている。ボス32fは、底板32aの長手方向の両側それぞれにおいて、底板32aの短手方向の両側設けられている。
側壁部32bは、底板32aの短手方向の両端に、底板32aの長手方向に沿って設けられている。側壁部32bは、底板32aの長手方向と直交する断面において、C字状の外形形状をしている。取付基台32は、たとえば、ステンレス鋼板などの金属板が打ち抜き加工、プレス加工及び曲げ加工などにより、底板32aと一対の側壁部32bとが一体に形成される。一対の側壁部32bは、底板32aの強度を向上できる。
固定部33は、図1ないし図3及び図6に示すように、基底部33aと、規制部33bと、側立部33cと、突張部33dと、を有している。基底部33aは、長尺の矩形板状の外形形状をしている。基底部33aは、厚み方向に貫通する貫設孔33gを有している。基底部33aは、短手方向の中央部に長手方向に沿って、複数の貫設孔33gが設けられている。
基底部33aは、長手方向の一端と反対の他端に、長手方向に沿って突出する差込片33fを有している。差込片33fは、基底部33aの短手方向の両端に設けられている。差込片33fは、基底部33aの厚み方向において、側立部33cと反対側に段差を構成するように外方へ突出している。言い換えれば、差込片33fは、基底部33aの短手方向と直交する断面視において、L字状の外形形状をしている。規制部33bは、基底部33aの長手方向の一端に設けられている。規制部33bは、平板状の外形形状をしている。
側立部33cは、基底部33aの短手方向の両端に設けられている。側立部33cは、第1側片33caと、第2側片33cbと、を有している。第1側片33caは、基底部33aの短手方向の両端において、基底部33aの長手方向に沿って設けられている。一対の第1側片33caそれぞれは、矩形平板状の外形形状をしている。一対の第1側片33caそれぞれは、基底部33aの厚み方向に突出している。一対の第1側片33caは、互いに平行に配置されている。一対の第1側片33caそれぞれは、短手方向の中央部に長手方向に沿った溝部33kが設けられている。溝部33kは、第1側片33caの厚み方向に貫通している。第1側片33caは、短手方向における基底部33aと反対側に、長手方向に沿って第2側片33cbが配置されている。
第2側片33cbは、矩形平板状の外形形状をしている。第2側片33cbは、基底部33aから離れるにつれ、互いに離れる向きに突出している。第2側片33cbは、長手方向の一端部において、第1側片33caの溝部33kと連なるように開口する開口部33mを有している。側立部33cは、第1側片33caと第2側片33cbとが、基底部33aの長手方向と直交する断面視において、V字状の外形形状をしている。第2側片33cbは、短手方向における第1側片33caと反対側に、長手方向に沿って突張部33dが配置されている。
突張部33dは、矩形平板状の外形形状をしている。突張部33dの先端は、基底部33aの厚み方向に沿って、規制部33bが突出する反対側に基底部33aよりも外方に突出している。第2側片33cbと突張部33dとは、基底部33aの長手方向と直交する断面視において、V字状の外形形状をしている。
器具本体31は、図4に示すように、ボス32f及び突張部33dが側壁部32bよりも、造営材50に向かって突出する。ボス32fと突張部33dとは、同じ高さで突出している。ボス32fは、図1及び図6に示すように、一対のボルト挿通孔32dよりも取付基台32の長手方向の内側であって、一対のボルト挿通孔32dを結ぶ仮想線30aaよりも、取付基台32における短手方向の外側の両方に配置されている。突張部33dは、一対のボルト挿通孔32dよりも取付基台32の長手方向の外側であって、一対のボルト挿通孔32dを結ぶ仮想線30aaよりも、取付基台32における短手方向の外側の両側に配置されている。突張部33dは、取付基台32の長手方向において、ボス32fよりも外側の両方に配置されている。突張部33dは、取付基台32の短手方向において、ボス32fよりも外側の両方に配置されている。突張部33dは、取付基台32と別体に構成されている。突張部33dは、取付基台32から取り外すことができる。突張部33dは、取付基台32における短手方向の少なくとも一方に設けられれば良い。突張部33dは、取付基台32における短手方向の両方に設けられている場合、取付基台32への突張部33dの取り付け間違いを抑制し、組み立て作業性の向上を図ることができる。
固定部33は、ステンレス鋼板などの金属板によって形成されている。器具本体31は、固定部33を構成する金属板の厚みを、取付基台32を構成する金属板の厚みよりも厚くしていることが好ましい。器具本体31は、固定部33を構成する金属板の厚みを、取付基台32を構成する金属板の厚みよりも厚くすることで、機械的強度を維持しつつ、照明器具30全体での金属板の使用量を低減させることができる。器具本体31は、金属板の使用量を低減させる必要がなければ、固定部33を構成する金属板と、取付基台32を構成する金属板とを同じ厚みにしてもよい。
固定部33は、図2及び図6に示すように、基底部33aの差込片33fが取付基台32の差込孔32eに挿し込まれた状態で、取付ねじ35により、基底部33aが底板32aの長手方向の端部にねじ止めされる。一対の固定部33それぞれは、基底部33aの差込片33fが同じ向きに突出するように、取付基台32の差込孔32eに挿し込まれる。
固定部33は、第1側片33caの開口部33mに、取付具8の突起部8eが挿入される。取付具8は、光源ユニット10が器具本体31に対して相対的に移動させられることで、開口部33mに挿入された突起部8eが溝部33kに沿って移動する。取付具8は、突起部8eが溝部33kに沿って移動されることで、溝部33kが突起部8eを挟み込んだ状態で固定部33に固定される。
器具本体31は、取付基台32と固定部33とは必ずしも別体に形成された構造だけに限られず、取付基台32と固定部33とが一体に形成される構成でもよい。言い換えれば、照明器具30では、突張部33dは、取付基台32と一体に構成されていてもよい。
以下では、本実施形態の照明器具30が比較例の照明器具と比較して、外観の見栄えを良くできることについて説明する。比較例の照明器具は、本実施形態の照明器具30の固定部33が設けられていない以外は同様の構成としている。
比較例の照明器具は、器具本体のボスが造営材にあたるように取り付けられる。比較例の照明器具では、光源ユニットの取り付けの際にかかる応力により、又は光源ユニットの自重により、器具本体と造営材との間に隙間が生ずるおそれがある。照明器具では、たとえば、水平方向に施工する場合、造営材との固定や取付面の凹凸などに起因して、器具本体のねじれなどが生ずる場合がある。照明器具では、光源ユニット及び器具本体の長さが長くなるにつれ、器具本体の機械的強度を高めても、器具本体のねじれなどが生じやすい傾向にある。照明器具では、器具本体のねじれなどが生ずれば、器具本体と造営材との間に隙間が生じる。照明器具では、たとえば、鉛直方向に施工する場合であっても、器具本体と光源ユニットとを長手方向に沿ってねじで取り付ける場合、ねじの回転にともなう力のモーメントにより、器具本体と造営材との間に隙間が生じる場合もある。照明器具は、器具本体と造営材との間に隙間が生ずれば、外観上の見栄えが悪くなるだけでなく、所定の光学特性が得られないおそれもある。
本実施形態の照明器具30は、突張部33dが取付基台32の長手方向に沿って一対のボルト挿通孔32dよりも外側、かつ仮想線30aaよりも取付基台32における短手方向に配置されるので、突張部33dが造営材50を抑えることができる。照明器具30は、造営材50を抑えることができるので、器具本体31と造営材50との間で隙間が生ずることを抑制できる。照明器具30は、器具本体31と造営材50との間で隙間が生ずることを抑制できるので、外観上の見栄えを良くできる。
本実施形態の照明器具30では、突張部33dは、取付基台32と別体に構成されている。突張部33dは、取付基台32から取り外すことができることが好ましい。
本実施形態の照明器具30では、突張部33dは、取付基台32と別体に形成されていることで、突張部33dが取付基台32と分離できる。照明器具30では、突張部33dが取付基台32と分離できることで、異なる種類の取付基台32に取り付けることができる。照明器具30では、突張部33dが取付基台32と分離できることで、突張部33dだけを取付基台32から取り換えることができる。突張部33dは、取付基台32と別体に形成されていることで、突張部33dに応力が掛かっても、取付基台32の変形を抑制することができる。
以下では、光源ユニット10の組立工程について説明する。
光源ユニット10の組立工程では、保持具2cにより、光源モジュール1が支持部材2の主部2aに取り付けられる。光源モジュール1は、発光素子1aが実装基板1bに予め実装されている。光源ユニット10は、実装基板1bが取り付けられた主部2aの第1面2aaと反対側の第2面2abに、電源装置5が取り付けられる。電源装置5は、取付ねじ5bにより支持部材2に固定される。
次に、組立工程では、実装基板1bを覆うように、カバー3が支持部材2に取り付けられる。光源ユニット10は、カバー3の端部と、支持部材2の端部とが、光拡散部4により挟まれることで、カバー3と支持部材2とが固定される。
光拡散部4は、引掛部4cが挿通溝2dの周部に引き掛けられた状態で、引掛部4cを起点に回転され、押部4hでカバー3をガイド部4gと向かって押えるように挟み持つ。光拡散部4は、支持部材2の主部2aを先端部4eaと引掛部4cとの間で挟み込んだ状態で、カバー3の端部をガイド部4gと、押部4hとの間に挟み込む。光拡散部4は、押部4hがカバー3をスペーサ4f及びガイド部4gに向かう向きに押して力を加えることで、カバー3が支持部材2に取り付けられる。一対の光拡散部4のうち、一方の光拡散部4では、突出部4kが孔部3ccに嵌め込まれる。光拡散部4がカバー3及び支持部材2の長手方向の両端部に取り付けられることで、光源ユニット10が組み立てられる。
次に、光源ユニット10では、光源モジュール1とカバー3と固定具6と電源装置5とが取り付けられた支持部材2が、外殻本体7aの長手方向の一端側から内部に挿入される。光源ユニット10では、出張部4tを有していることで、外殻本体7aへの支持部材2に挿入にあたって、外殻本体7aの内部に傷が付くことを抑制できる。組立工程では、取付具8の底壁片8aの第5ねじ孔8abと、外殻本体7aの内底部7gに設けられているねじ孔とに固定ねじ7gaが挿通され、固定ねじ7gaを固定具6の基底板6aの第6ねじ孔6acにねじ込まれる。
光源ユニット10では、図8ないし図10に示すように、底壁片8aの突部8acと固定具6の基底板6aとの間に、弾性を有するワッシャ7gcを収容し、ワッシャ7gcを介して固定ねじ7gaが第6ねじ孔6acにねじ込まれる。ワッシャ7gcは、たとえば、ゴムワッシャが用いられる。外殻本体7aと取付具8とは、一対の固定具6に固定される。
光源ユニット10は、図2に示すように、一対の側面部2bの間に外殻本体7aの凹所7faを収めるようにして、外殻本体7aの副壁7fの内底部7gを介して取付具8が固定具6に取り付けられる。
続いて、外殻端部7bを外殻本体7aの長手方向の端部にそれぞれ被せる。外殻端部7bは、外周壁7kと内周壁7mとの間に、パッキン7cが予め装着されている。組立工程では、外周壁7kとパッキン7cと内周壁7mとで囲まれる隙間に、外殻本体7aの端部を圧入するようにして、外殻端部7bを外殻本体7aの長手方向の両端に取り付ける。
光源ユニット10では、窪部7qの底の孔にねじ7rを挿通し、固定具6の第4ねじ孔6caにねじ込む。一対の外殻端部7bは、それぞれ2本のねじ7rによって固定具6にねじ止めされる。外殻端部7bの窪部7qに、ねじ7rを隠すようにキャップ7sが挿入されることで、光源ユニット10が組み立てられる。光源ユニット10は、外殻端部7bが外殻本体7aに取り付けられた状態において、外殻端部7bの露出部7pを通して、取付具8における立壁片8bの開口孔8ba及びばね片8jが露出する。
次に、照明器具30における施工工程について簡単に説明する。
照明器具30では、たとえば、造営材50に埋め込まれているボルトに器具本体31が取り付けられる。器具本体31は、底板32aに設けられているボス32fが造営材50に当たる。器具本体31は、底板32aに設けられている側壁部32bが造営材50に当たらない。器具本体31は、底板32aに設けられているボス32fに加え、器具本体31の突張部33dが造営材50に当たる。
続いて、造営材50からの電力線が光源ユニット10に電気的に接続される。照明器具30は、電力線と光源ユニット10とが電気的に接続された後、外殻部7の凹所7fa内に器具本体31を収めるように、組み立てられた光源ユニット10を器具本体31に被せられる。光源ユニット10を器具本体31に被せる際、取付具8の突起部8eが固定部33の開口部33mに挿入されるように押し付ける。光源ユニット10は、器具本体31に押付けられた状態で、取付具8の突起部8eが固定部33の溝部33kに沿うように移動させられる。
光源ユニット10は、溝部33kに沿って器具本体31に対し相対的に移動させることで、規制部33bとあたる弾性部8dのばね片8jが規制部33bを乗り越えるまで変形する。光源ユニット10は、ばね片8jが規制部33bを乗り越えると、ばね片8jが元の形状に戻るように弾性力により復帰する。光源ユニット10は、ばね片8jが元の形状に戻るように復帰すると、弾性部8dの第2平板8kbが規制部33bに引っ掛かって止まる。光源ユニット10と器具本体31とは、取付具8の突起部8eが固定部33の溝部33kの一端にある状態で、第2平板8kbが規制部33bと引っ掛かって止まるので、長手方向の移動が規制される。照明器具30では、光源ユニット10を器具本体31に対して器具本体31の長手方向に移動させ、図4及び図5に示すように、光源ユニット10が器具本体31に取り付けられることで施工が完了する。
照明器具30は、防湿及び防雨性を有する構造だけに限られない。照明器具30は、器具本体31が光源ユニット10を保持できる限り、適宜に他の構造の照明器具に利用することもできる。
本発明は、上述の実施形態だけに限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲で、種々変更することができる。