JP6731270B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は手動によるテレスコ調整及びチルト調整が可能なステアリング装置に関する。
従来から、運転者の体格に合わせてチルト位置とテレスコ位置を調整できるステアリング装置が存在している。チルト位置の調整とはステアリングシャフトの角度に係るもので、運転者にとってはハンドルの高さの調整と認識されている。テレスコ位置の調整とは、ステアリングシャフトの長さに係るもので、運転者にとってはハンドルまでの距離の調整と認識されている。
特許文献1のステアリング装置では、ステアリング装置のロアー側(前輪側)が、ロアー側車体取り付けブラケット51によって車体に固定され、アッパー側(ステアリングホイール側)はアッパー側車体取り付けブラケット3で懸架固定されている(特許文献1の図2)。そして、アウターコラム1に固定のディスタンスブラケット6が前記アッパー側車体取り付けブラケット3の側板32Aと32Bで挟持され、締め付けロッド34で締め付け固定されている。該締め付けロッド34を緩めると、前記ディスタンスブラケット6は前記側板32Aと32Bに対してチルト移動及びテレスコ移動することができる。調整後は、前記締め付けロッド34で締め付け固定する。
ディスタンスブラケット6の平面部62A、62Bの下端には、平面部62A、62Bの車体前後方向の長さの全長に亘って、折り曲げ部73A、73Bが形成されている(特許文献1の図38,39参照。)。折り曲げ部73A、73Bは、車幅方向の内側に向かってV字型に折り曲げられている。折り曲げ部73A、73Bは、アウターコラム1の軸心に向かって車体上方側に延び、その上端に、直線状の左右一対の締付部74A、74Bが形成されている。アウターコラム1には、締付け部74A、74Bが挿通される左右一対の貫通孔13A、13Bが形成されている。締付け部74A、74Bがこの貫通孔13A、13Bに挿通され、インナーコラム2の外周22を直接締付けている。この構成により、締付け力を大きくしている。
特開2014−61890号公報
特許文献1に係るステアリング装置は、ディスタンスブラケット6に折り曲げ部73A、73B及び締付け部74A,74Bを形成し、該締付け部74A、74Bがアウターコラム1の貫通孔13A、13Bに挿通され、インナーコラム2の外周22を直接締付け、締付け力を大きくしている。しかし、ディスタンスブラケット6をアウターコラム1に固定する際、締付け部74A、74Bを貫通孔13A、13Bに挿通して固定するため、組み付け性が悪い。また、固定位置によって締付け部74A、74Bとインナーコラム2の締付力も変わってしまうため、寸法管理が難しい。また、前後2つの車体取付ブラケットで車体に固定しているため、部品点数が多く、重量があり、コストがかかるという課題がある。
そこで、本発明の目的すなわち、解決しようとする技術的課題は、構造を簡素化して部品点数や組み付け工数を減じつつも、強固な締付保持力を有するチルト・テレスコ調整可能なステアリング装置を提供することにある。
そこで、請求項1の発明を、ステアリングシャフトを支持するコラムパイプと、該コラムパイプに固定され、左右一対の可動側板を有するハンガーブラケットと、該ハンガーブラケットを移動及び固定自在に挟持する一対の固定側部を有する固定ブラケットと、両該固定側部の外側面にそれぞれ固定された摩擦板と、該摩擦板と前記固定側部の間に配置される一対のハンガープレート側板を有するハンガープレートと、両前記摩擦板と両前記固定側部と、両前記可動側板と、両前記ハンガープレート側板とに設けられた貫通孔を挿通する締付ボルトを有する締付具とからなり、前記可動側板と前記ハンガープレート側板の前記貫通孔はテレスコ長孔であって、前記固定側部と前記摩擦板の前記貫通孔はチルト長孔であり、両前記ハンガープレート側板は、折り曲げ部を有するハンガープレート下板に間隔が拡縮自在に連結され、前記ハンガーブラケットの両前記可動側板を連結するハンガーブラケット下板と前記ハンガープレート下板とが固定されてなることを特徴とするステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。
また、請求項2の発明を、請求項1に記載のステアリング装置において、両前記固定側部の車体前方側にはチルト中心軸が挿通するピボット挿通孔が形成されてなることを特徴とするステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項3の発明を、請求項2に記載のステアリング装置において、前記コラムパイプには幅方向両側で且つ軸心位置に軸方向に長いコラムパイプ長孔が形成され、前記チルト中心軸はピボットピンからなり、該ピボットピンは両前記ピボット挿通孔と両前記コラムパイプ長孔にそれぞれ挿通されてなることを特徴とするステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項4の発明を、請求項2に記載のステアリング装置において、前記ハンガーブラケットの両前記可動側板から車体前方側にピボット側板が延設され、該ピボット側板には軸方向に長いピボット長孔が形成され、該ピボット長孔と前記ピボット挿通孔とに前記チルト中心軸が挿通されてなることを特徴とするステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項5の発明を、請求項1、2、3又は4のいずれか1項に記載のステアリング装置において、前記ハンガーブラケット下板には締結用下穴が形成され、前記ハンガープレート下板には締結孔を設け、前記締結用下穴と前記締結孔に取り付けボルトを挿通して締結することを特徴とするステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、折り曲げ部が形成され間隔が拡縮自在なハンガープレートによって固定側部を挟持する構造としたことで、レバー締付時にハンガープレートの折り曲げ部が撓み、固定側部と面接触することができ、強固な締付固定とすることができる。また、チルト・テレスコ調整時、前記締付ボルトを緩めると、折り曲げ部の撓みが戻り、滑らかなチルト・テレスコ操作が可能となる。更に、ハンガープレートをハンガーブラケットに固定したことで、回転方向の締付保持力を向上することができる。
請求項2の発明では、前記固定側部の車体前方側にはチルト中心軸が挿通するピボット挿通孔が形成される構成としたことにより、チルト中心軸と締結ボルトとが挿通するブラケットが集約され、軽量でコンパクトなステアリング装置を実現することができる。また、部品点数が削減する効果がある。そしてこの削減によりコスト低減される効果がある。
請求項3の発明では、チルト中心軸をピボットピンとし、コラムパイプに形成されたコラムパイプ長孔と固定側部に形成されたピボット挿通孔に挿通されることで、チルト中心構造を簡素化でき、軽量化できる効果がある。また、この効果に付随してコスト低減される効果がある。
請求項4の発明では、前記ハンガーブラケットの両前記可動側板から車体前方に延設されたピボット側板のピボット長孔と固定側部に形成されたピボット挿通孔とにチルト中心軸が挿通されることで、ロアー側にコラムを車体に取り付けるブラケットを設ける必要が無く、部品点数の削減及び組み付け性が向上する効果がある。また、この効果に付随して、コスト削減することができる効果がある。請求項5の発明では、前記ハンガープレート下板と前記ハンガーブラケット下板とを取り付けボルトで固定しているので、組み付け性が向上する。
は本発明のステアリング装置の第1実施形態の例であって、(A)は側面図、(B)は底面図、(C)はY1―Y1矢視拡大図である。 は本発明のステアリング装置の第1実施形態の例であって、コラムパイプとハンガーブラケットの側面図である。 は本発明のステアリング装置の第1実施形態の例であって、(A)は固定ブラケットの側面図、(B)は斜視図である。 は本発明のステアリング装置の第1実施形態の例であって、(A)はハンガープレートの斜視図、(B)は同ハンガープレートの底面図、(C)は同底面図におけるハンガープレート締結孔の、他の例を示す図、(D)は(B)に示されたハンガープレートを組み込んだステアリング装置の断面図である。 は本発明のステアリング装置の第2実施形態の例であって、(A)は側面図、(B)は底面図、(C)はY2―Y2矢視図である。 は本発明のステアリング装置の第2実施形態の例であって、コラムパイプとハンガーブラケットの側面図である。 は本発明のステアリング装置の第2実施形態の例であって、固定ブラケットの側面図である。
以下の説明において、方向を示す文言として、前後方向、前方側、後方側及び幅方向が存在する。前後方向とは、自動車の車体を基準としてその前後方向のことをいう。そして、前方側及び後方側とは、本発明のステアリング装置を自動車に装着した状態で、自動車の前輪側を前方側とし、ハンドル(ステアリングホイール)側を後方側とする。幅方向とは、前後方向に直交する左右方向である。また、ステアリング装置の前後方向を軸方向と称することもある。図1では、左方が自動車の前方側であって、ステアリングシャフト1の左端に設けられたジョイント11を介して更にシャフト(図示せず)が連結され、自動車の前輪操舵角の操作に供する。右方が後方側であって、ステアリングシャフト1の右方にはステアリングホイールが装着される。
図1に基づいて、本発明に係るステアリング装置の実施形態の例を説明する。図1(A)は、同ステアリング装置の側面図である。同ステアリング装置は、ステアリングシャフト1を支持するコラムパイプ2を有し、該コラムパイプ2の後方側から突出するステアリングシャフト1の先端にはステアリングホイールが装着されている。コラムパイプ2の軸方向における中央付近にはハンガーブラケット21が溶接固定されている(図2参照)。
ハンガーブラケット21は、可動側板としての左右一対のハンガーブラケット側板211,211と、該ハンガーブラケット側板211,211とを連結するハンガーブラケット下板212とからなる(図1(C)参照)。前記ハンガーブラケット側板211,211の上端箇所とコラムパイプ2とが溶接固定される。該溶接固定箇所は、コラムパイプ2の軸心より上方が好ましい(図5(C)、図6参照)。ハンガーブラケット側板211,211には、後述する締付ボルト52が挿通する軸方向に長いブラケットテレスコ長孔211a,211aが形成されている(図2参照)。
締付具5は、締付ボルト52、締付レバー6、締付カム53及びナット54で構成されている(図1(C)参照)。締付具5は、締付レバー6及び締付カム53と共にナット54によって装着される。
同ステアリング装置は、固定ブラケット3によって、コラムパイプ2が車体(図示せず。)に固定されている。固定ブラケット3は前記ハンガーブラケット21を左右方向から挟持する一対の固定側部31,31と、該固定側部31の上部から幅方向外方に向かって水平に曲がる車体取り付け部313,313と、固定側部31,31同士を連結する1つ以上の連結部33とからなる(図1(B)、図3参照)。該連結部33は、固定側部31,31を上端同士若しくは下端同士で連結する。
車体取り付け部313,313はコラムパイプ2を車体の所定箇所に固定支持するものである(図1(B)参照。)。車体取り付け部313,313後方端部には切欠き溝313bが形成されている(図3(B)参照)。該切欠き溝313bにカプセル部材34,34が装着され、図示しないボルトを介して車体に固定される。また、車体取り付け部313,313の前方側には、前後方向に延びる締結長孔313a,313aが形成されている。
両締結長孔313a,313aの前方端部にはカプセル部材34,34が装着され、図示しないボルトを介して車体に固定される。二次衝突時に切欠き溝313bに装着されたカプセル部材34,34と締結長孔313a,313aに装着されたカプセル部材34,34とから固定ブラケット3が離脱し、車体取り付け部313,313の両締結長孔313a,313aに沿って前方へ移動する。前記締結長孔313a,313aは前方より後方に向かって、その幅が次第に狭くなるように形成してもよい。
図3(A)、(B)を参照して、該固定ブラケット3の両固定側部31,31の前方側にはチルト中心となるピボットピン4を挿通させるためのピボット挿通孔311,311が設けられている。また、固定側部31,31の後方部は締付部として機能し、締付ボルト52が挿通するチルト長孔312が形成されている。固定側部31,31の後方側の外側面にはそれぞれ、摩擦板32,32が固定されている(図1(A)と(C)参照)。該摩擦板32,32は上部のみが固定側部31,31に溶接固定され、他の部分は固定側部31,31の外側面との間に間隙を有している。摩擦板32には、固定側部31のチルト長孔312と一致する位置に、締付ボルト52が挿通する摩擦板チルト長孔322が形成されている(図1(A)参照)。
図4を参照して、固定側部3の固定側部31,31は一対のハンガープレート側板221,221を有するハンガープレート22に挟持される(同図(D)及び図1(C)参照)。前記ハンガープレート側板221は、摩擦板32と固定側部31との間隙に配置される。前記ハンガープレート側板221,221には、締付ボルト52が挿通し、軸方向に長いプレートテレスコ長孔221a,221aが形成されている。ハンガープレート側板221,221は、ハンガープレート下板222によって連結されている。
該ハンガープレート下板222は、幅方向両側に折り曲げ部222b,222bが形成された略W字形状となっている。この形状により左右から押圧を加えることにより幅方向に拡縮することができる。左右のハンガープレート側板221,221の間隔は、両固定側部31,31の間隔よりも大きく形成され、且つ両摩擦板32,32の間隔よりも小さく形成される。すなわち摩擦板32と固定側部31との間の間隙に、前記ハンガープレート側板221,221を抵抗なく装着できる間隔に形成されている(図4(D)参照)。
ハンガープレート下板222は取り付けボルト24によって、ハンガーブラケット下板212に固定されている。取り付けボルト24を挿通するための孔としてハンガーブラケット下板212には、ネジ山を有する締結用下穴212aが設けられている(図4(D)参照)。該締結用下穴212aは軸方向に並んで2か所形成されている。そして、ハンガープレート下板222には、幅方向にやや長い楕円形のハンガープレート締結孔222aが形成されている。ハンガープレート締結孔222aは、締結用下穴212aに対応して軸方向に並んで2か所形成されている。
ハンガープレート締結孔222aを楕円形としたことでハンガープレート22の組み付け時に、周辺部品の寸法のバラツキを吸収し、最適な位置に装着することができる。これにより、良好なチルト・テレスコ操作性を維持することができる。また、締結用下穴212a及びハンガープレート締結孔222aの数は、2か所に限らず、幅方向及び軸方向に並んで2か所ずつ、合計4か所に形成する等、適宜変更可能である(図4(C)参照)。また、ハンガープレート下板222とハンガーブラケット下板212とは、溶接固定としてもよい。
固定側部31の後方側に形成されたチルト長孔312と、摩擦板32の摩擦板チルト長孔322は共に、ハンガーブラケット21のブラケットテレスコ長孔211a及びハンガープレート22のプレートテレスコ長孔221aと交差する。そして、摩擦板チルト長孔322と、プレートテレスコ長孔221a,221aと、チルト長孔312,312と、ブラケットテレスコ長孔211a,211aとに、締付ボルト52が挿通される。図1(A)の例では、摩擦板チルト長孔322とチルト長孔312はほぼ重なって設けられていて、破線で表示されている。
図1(A)及び図3に示すように、固定側部31,31の前方側に形成されたピボット挿通孔311,311にはそれぞれ、ピボットピン4,4が挿通される。該ピボットピン4,4は、コラムパイプ2の前方側で且つ軸心位置に形成された軸方向に長いコラムパイプ長孔23,23に挿通され、コラムパイプ2を幅方向から軸支する。
以上の構成としたことにより、締付レバー6を操作して締付ボルト52を緩めると、摩擦板32とハンガープレート側板221、固定側部31及びハンガーブラケット側板211同士の締付が解除され、ステアリングシャフト1とコラムパイプ2とがチルト・テレスコ調整可能となる。コラムパイプ2と、ハンガーブラケット21と、ハンガープレート22はそれぞれ、固定ブラケット3とピボットピン4及び締付ボルト52に対してテレスコ移動し且つ、ピボットピン4を中心にチルト移動することができる。
また、締付レバー6を操作して、締付ボルト52を締付けると、摩擦板32とハンガープレート側板221、固定側部31及びハンガーブラケット側板211が層状になって締め付けられ、ステアリングシャフト1とコラムパイプ2とが車体に対して固定される。ハンガープレート22は、ハンガープレート側板221,221と、幅方向両側に折り曲げ部222b,222bが形成されたハンガープレート下板222とからなり、略W字形状に形成されている。
よって、締付ボルト52の締付時には折り曲げ部222b,222bが撓みハンガープレート側板221,221の間隔が狭まることとなる。締付ボルト52の締付に対してハンガープレート22が突っ張らず、締付を妨げないため、ハンガープレート22は固定側部31に面接触することができ、効率的に強固な締付保持力とすることができる。また、製造工程においてもハンガープレート22が拡縮するため摩擦板32と固定側部31との間に容易に組み付けることができる。また、締付ボルト52の締付解除時には、折り曲げ部222b,222bの撓みが戻り、滑らかなチルト・テレスコ操作が可能となる。
図1(A)及び図2に示すように、コラムパイプ2はステアリングシャフト1を支持していて、該ステアリングシャフト1の前方端には、ジョイント11が設けられている。チルト中心軸としてのピボットピン4がコラムパイプ2の軸心位置に形成されたコラムパイプ長孔23,23に挿通されることで、チルト調整時の可動部であるジョイント11と軸線上位置がほぼ同じとなり、等速性を良好に保つことができる。
本発明のステアリング装置の第1実施形態は、折り曲げ部222b,222bを有し、幅方向に拡縮自在なハンガープレート22を固定側部31,31と摩擦板32,32の間に配置したことにより、運転手がレバー6を操作して、締付ボルト52を締付けることで、コラムパイプ2とステアリングシャフト1を強固に固定することができる。加えて、ハンガープレート22をハンガーブラケット21に固定したことでハンガープレート22が回転することなく回転方向の締付保持力を向上することができる。
また、締付ボルト52を緩めて摩擦板32、ハンガープレート側板221、固定側部31及びハンガーブラケット側板211同士の締付を解除することにより、コラムパイプ2とハンガーブラケット21及びステアリングシャフト1のチルト調整及びテレスコ調整をスムーズに行うことができる。
運転者がステアリングホイールに体重をかけて自動車の乗降をすることがある。その際、締付保持力が低いと、締付ボルト52を中心としてコラムパイプ2とステアリングシャフト1が回転し、ガタツキが発生することがある。詳述すると、締付ボルト52を中心として車体前方側が下方に下がり、車体後方側が上方に上がる力がかかる。すると、ピボットピン4とコラムパイプ長孔23間の隙間分、コラムパイプ2が上下に動き、ガタツキが発生する。
通常、ピボットピン4周辺には樹脂カラー等のガタ詰め構造がされているが、構造が複雑で部品点数が多くコストがかかる。本実施形態では、ハンガープレート22をハンガーブラケット21に固定したことで、上下方向に力がかかってもコラムパイプ2の回転を防止することができる。このように、締付保持力を強固にしたことで、ピボット部を簡素な構造にすることができる。また、チルト中心軸となるピボットピン4と締付ボルト52との距離を短くすることができ、レイアウトの自由度が上がり、コンパクトなステアリング装置とすることができる。
同実施形態では、固定ブラケット3と摩擦板32が車体側に固定されている。そして、ハンガーブラケット21とハンガープレート22がコラムパイプ2側に固定されている。そのうえで、固定ブラケット3と、ハンガープレート22と、摩擦板32及びハンガーブラケット21が互いに挟み込まれたうえで、締付ボルト52で締め付けられているので、コラムパイプ2を車体側に、効率的に、強固な締付固定ができるという効果がある。
更に、製造工程では何ら抵抗なく、摩擦板32と固定側部31の間隙に組み込めるハンガープレート22であるが、下方に凸状の折り曲げ部222bを有して略W字形状となっているため、締付によって左右から押圧すると若干縮まって、強固に固定することができる効果がある。
加えて、ハンガープレート締結孔222aを幅方向に長い楕円締結孔としているため、締付の際にハンガープレート下板222が撓んで若干縮んでも、取り付けボルト24が幅方向に対してある程度自由に移動することができ、ハンガーブラケット下板212とハンガープレート下板222に歪み応力が掛かることを防止する効果がある。
図5(A)(B)(C)と図6及び図7に基づいて、本発明のステアリング装置の第2実施形態の説明をする。同ステアリング装置のハンガーブラケット21Aの両ハンガーブラケット側板211A,211Aには、車体前方側にピボット側板213,213が延設される(図6)。該ピボット側板213,213には、軸方向に長いピボット長孔214,214が形成され、該ピボット長孔214,214と固定側部31Aのピボット挿通孔311A,311Aとにチルト中心軸4Aが挿通される。
図7は、本発明のステアリング装置の第2実施形態に係る固定ブラケット3Aの側面図である。該固定ブラケット3Aは左右に固定側部31Aを備える。該固定側部31Aは、ハンガーブラケット21Aの両ハンガーブラケット側板211A,211Aを左右から挟持する。固定ブラケット3Aにおいて、チルト中心軸4Aが挿通するピボット挿通孔311A,311Aは、ピボット長孔214,214のチルト中心軸に一致するように設けられている(図5(A)、図6及び図7を参照。)。
同ステアリング装置においても、ロアー側にコラムパイプ2を車体に固定するためのブラケットを別途設ける必要が無く、部品点数の削減及び組み付け性が向上し、コスト低減の効果がある。
以上、本発明に係るステアリング装置の実施形態を、ピボットピン4を軸支するピボット挿通孔311と、ハンガーブラケット21を挟持する固定側部31を同一の固定ブラケット3に設けた例で説明した。しかし、車体側に固定されている固定ブラケットの固定側部及び摩擦板と、コラムパイプに固定されているハンガーブラケット及びハンガープレートが互いに、層状に挟み込まれたうえで、締付ボルトで締め付けるという、請求項1に係る構成は、ロアーブラケットとアッパーブラケットを有するステアリング装置の締付部にも適用できるものである。
1…ステアリングシャフト、11…ジョイント、2…コラムパイプ、
21…ハンガーブラケット、211…ハンガーブラケット側板、
211a…ブラケットテレスコ長孔、212…ハンガーブラケット下板、
212a…締結用下穴、22…ハンガープレート、221…ハンガープレート側板、
221a…プレートテレスコ長孔、222…ハンガープレート下板、
222a…ハンガープレート締結孔、222b…折り曲げ部、23…コラムパイプ長孔、
24…取り付けボルト、3…固定ブラケット、31…固定側部、
311…ピボット挿通孔、312…チルト長孔、313…車体取り付け部、
313a…締結長孔、313b…切欠き溝、32…摩擦板、321…摩擦板上部、
322…摩擦板チルト長孔、33…連結部、34…カプセル部材、4…ピボットピン、
5…締付具、52…締付ボルト、53…締付カム、54…ナット、
6…締付レバー、21A…ハンガーブラケット、211A…ハンガーブラケット側板、
213…ピボット側板、214…ピボット長孔、
3A…第2実施形態に係る固定ブラケット、31A…第2実施形態に係る固定側部、
311A…第2実施形態に係るピボット挿通孔、
312A…第2実施形態に係るチルト長孔、4A…第2実施形態に係るチルト中心軸。

Claims (5)

  1. ステアリングシャフトを支持するコラムパイプと、該コラムパイプに固定され、左右一対の可動側板を有するハンガーブラケットと、該ハンガーブラケットを移動及び固定自在に挟持する一対の固定側部を有する固定ブラケットと、両該固定側部の外側面にそれぞれ固定された摩擦板と、該摩擦板と前記固定側部の間に配置される一対のハンガープレート側板を有するハンガープレートと、両前記摩擦板と両前記固定側部と、両前記可動側板と、両前記ハンガープレート側板とに設けられた貫通孔を挿通する締付ボルトを有する締付具とからなり、前記可動側板と前記ハンガープレート側板の前記貫通孔はテレスコ長孔であって、前記固定側部と前記摩擦板の前記貫通孔はチルト長孔であり、両前記ハンガープレート側板は、折り曲げ部を有するハンガープレート下板に間隔が拡縮自在に連結され、前記ハンガーブラケットの両前記可動側板を連結するハンガーブラケット下板と前記ハンガープレート下板とが固定されてなることを特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のステアリング装置において、
    両前記固定側部の車体前方側にはチルト中心軸が挿通するピボット挿通孔が形成されてなることを特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項2に記載のステアリング装置において、
    前記コラムパイプには幅方向両側で且つ軸心位置に軸方向に長いコラムパイプ長孔が形成され、前記チルト中心軸はピボットピンからなり、該ピボットピンは両前記ピボット挿通孔と両前記コラムパイプ長孔にそれぞれ挿通されてなることを特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項2に記載のステアリング装置において、
    前記ハンガーブラケットの両前記可動側板から車体前方側にピボット側板が延設され、該ピボット側板には軸方向に長いピボット長孔が形成され、該ピボット長孔と前記ピボット挿通孔とに前記チルト中心軸が挿通されてなることを特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項1、2、3又は4のいずれか1項に記載のステアリング装置において、
    前記ハンガーブラケット下板には締結用下穴が形成され、前記ハンガープレート下板には締結孔を設け、前記締結用下穴と前記締結孔に取り付けボルトを挿通して締結することを特徴とするステアリング装置。
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