JP6730868B2 - 波長可変半導体レーザ - Google Patents

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Description

本発明は、波長可変半導体レーザに関し、より詳細には、中赤外の分布ブラッグ反射型半導体レーザに関する。
近年、環境ガスセンシング向けの光源として、中赤外領域で動作する単一縦モード半導体レーザ(LD: Laser Diode)が注目されている。ガスセンシングシステムの光源としてLDを用いることで、システムの大幅な小型化、低消費電力化、そして低コスト化が実現できるとして、大きく期待されている。
LDはこれまでに、主に通信用として研究開発が行われてきた。従来、通信用としては、InP基板を用いて作製され、1.6μmよりも短波長側の近赤外領域で動作するLDが用いられてきた。この技術を中赤外領域のLDへ応用することで、高い品質と高い信頼性を有するガスセンシング向けLDの実現が期待されている。
これまでに、中赤外領域のLDとして、InP基板を用いた2μm帯のLDがいくつか報告されている(例えば、非特許文献1参照)。ここで、2μm帯とは光通信で使用されている波長帯よりも長波長側の1.7〜2.4μmの波長帯のことである。
図1は、非特許文献1に記載されている2μm帯で発振する分布帰還型(DFB:Distributed Feedback-)LDの断面模式図である。図1に示すように、DFB-LD100は、半導体基板(InP基板+ n-InPクラッド層)102の上に形成されたに光利得を有する活性層(導波路層)104と、活性層104の上部に形成された回折格子と、回折格子の上に形成されたクラッド層(p-InPクラッド)106と、を形成し、クラッド層106の上に形成された活性層電極108と、半導体基板102の裏面に活性層電極108に対向して形成された裏面電極110とを備える。DFB-LD100は、活性層電極108から活性層106に電流を注入することで光利得が生じ、活性層104の上部に形成された回折格子の周期に応じた波長のみが選択的に反射され、当該波長においてレーザ発振が起きる。
回折格子が形成された光導波路においては、光導波路の等価屈折率をn、回折格子の周期をΛとすると、その反射波長λBは以下の(1)式で表される。
Figure 0006730868
上記(1)式より、光導波路の等価屈折率nを変化させることで反射波長を変化させることができることがわかる。例えば、DFB-LD100では、活性層(導波路層)104におけるキャリア密度が発振閾値電流密度に到達してクランプされるまで活性層電流(利得電流)が注入された状態で、図1のDFB-LD100に備えられたヒーター(不図示)により、活性層104の温度を制御することで、等価屈折率nを変化させ、発振波長を変化させることができる。
M, Mitsuhara et al, " 2.05-mm Wavelength InGaAs-InGaAs Distributed-Feedback Multiquantum-Well Lasers with 10-mW Output Power ", IEEE Photonics Technology Letters, 11(1), pp. 33-35 (1999)
しかしながら、温度制御による波長可変の応答速度は、熱の応答速度により律速されるため、数10msec〜数secと遅い。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、2μm帯で高速に動作する波長可変レーザを実現することにある。
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、2μm帯でレーザ発振する分布ブラッグ反射型半導体レーザである。分布ブラッグ反射型半導体レーザは、半導体基板の上に形成された、光利得を有する活性層であり、下部障壁層、歪多重量子井戸層および上部障壁層を含み、バンドギャップ波長が1.7〜2.4μmの歪多重量子井戸構造を有する活性層と、光の導波方向に活性層を挟んで配置された第1の制御層および第2の制御層であり、回折格子が構成され、制御電流の注入により屈折率が変化する第1の制御層および第2の制御層とを備えた、ことを特徴とする。活性層への電流注入とは別個に、第1の制御層部および第2の制御層に電流を注入することで、発振波長の高速切替動作が可能になる。
以上説明したように、本発明によれば、2μm帯で高速に動作する波長可変レーザを実現することが可能となる。
2μm帯で発振する分布帰還型半導体レーザ(DFB-LD)の断面模式図である。 本発明の一実施形態にかかる2μm帯でレーザ発振する分布ブラッグ反射型半導体レーザ(DBR-LD)の断面模式図である。 図2のDBR-LDの活性層の断面模式図である。 図2のDBR-LDの制御層の断面模式図である。 本発明の一実施形態にかかる2μm帯でレーザ発振する分布ブラッグ反射型半導体レーザ(DBR-LD)の断面模式図である。 図5のDBR-LDの制御層に注入する電流と発振波長の関係を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態は本発明の一例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。図面中の同一または類似の符号は、同一または類似の要素を示し、繰り返しの説明は省略する。
(第1の実施形態)
図2は、本発明の一実施形態にかかる2μm帯でレーザ発振する分布ブラッグ反射型半導体レーザ(Distributed Bragg Reflector(DBR)-LD)の断面模式図である。DBR-LD200は、半導体基板(InP基板およびn-InPクラッド層)202の上に形成された制御層(導波路)203、活性層(導波路)204および制御層(導波路)205と、該制御層203、活性層204および制御層205の上に形成されたクラッド層(p-InPクラッド層)206およびコンタクト層(不図示)と、該コンタクト層の上に形成された制御層(DBR)電極207、活性層電極(利得電極)208および制御層(DBR)電極209と、半導体基板202の裏面に該制御電極207、活性層電極208および制御電極209に対向して形成された裏面電極210とを備える。DBR-LD200の光の導波方向の端面には、無反射コート211および212が形成されている。
2μm帯の光利得を有する活性層202、並びに活性層202の両側(前後)に形成された、電流注入により光に対する屈折率を変化させることができる制御層203および205は、光共振器を形成している。制御層203および205の上部には回折格子を構成する溝(溝周期が270~380nm、等価屈折率n=3.23)が形成されており、2μm帯におけるある特定の波長を選択的に反射するミラーとして動作する。活性層204並びに制御層203および205は、それぞれ活性層電極208並びに制御層電極207および209に接続されていて、個別に制御できるようになっている。活性層204のバンドギャップ波長は、制御層203および205のバンドギャップ波長に比べて短波長であることが望ましい(例えば、活性層204が2μm、制御層(DBR層)203および205が1.65μm)。
制御層203および制御層205の長さは、一方が高反射率になるように長くし、他方は十分な光の透過率を得られるように短くしてもよい。
DBR-LD200の発振波長の可変レンジは、10数nm程度まで広くすることが可能である。したがって、制御層203および205の溝の周期、ならびに活性層204、制御層203および205のバンドギャップ波長は、DBR-LD200における所望の発振波長に応じて設定される。複数のDBR-LD200を1つのチップに集積して、DBR-LDアレイを構成することでより広範囲の可変レンジを有するレーザ光源を実現することもできる。
制御層203と活性層204および活性層204と制御層203は、バットジョイント法により光学的に接合している。また、両制御層203および205の端面は、それぞれ無反射コート(反射防止膜)211および212が形成されている。
図3を参照して活性層204の詳細を説明する。図3は、図2のDBR-LD200の活性層204を光の伝搬方向から見た断面模式図である。半導体基板(InP基板およびn-InPクラッド層)202の上に形成された活性層(導波路)204は、n-InPクラッド層上に形成された、下部閉じ込め層(Separeted Confinement Hetero structure(SCH))層302と、多重量子井戸(Multiple Qantam Well(MQW))層304と、上部SCH層306とを備える。該上部SCH層306には、リッジ構造(装荷型)のクラッド層(p-InPクラッド層)206およびコンタクト層308と、該リッジ構造(該コンタクト層308の上面の一部を除く)および上部SCH層306の上面を被覆する絶縁体層310と、絶縁体層310の上に形成された、コンタクト層308の上面の一部と接する活性層電極208とが形成されている。半導体基板202の裏面には裏面電極210が形成されている。
例えば、MQW層304は、InGaAsの歪量子井戸層およびInGaAsの障壁層で歪多重量子井戸を構成している。InGaAsの歪量子井戸層およびInGaAsの障壁層の組成、膜厚、InGaAsの歪量子井戸層およびInGaAsの障壁層の積層数、InGaAsの歪量子井戸層の歪の割合は、DBR-LD200の発振波長(2μm帯における所望の特定の波長)、所望の利得(パワー)に応じて設計される。例えば、1.65%の歪みを持つIn0.77Ga0.23Asの組成の井戸層(歪量子井戸層)とInGaAs障壁層とでMQW層304を構成することができる。 歪量子井戸層の積層数は必要に応じて設計される。しかし、これは一例であり、本願発明は、この数値例に限定されるものではない。
活性層204の上方に形成されたコンタクト層308と接するように活性層電極208を形成しているため、活性層電極208から電流は、活性層204のみに注入される。
図4は、図2のDBR-LD200を光の伝搬方向から見た制御層207および209の断面模式図である。半導体基板(InP基板およびn-InPクラッド層)202の上に形成された制御層203および205は、n-InPクラッド層上に形成された、パッシブ層402と、上面の一部に回折格子を構成する溝が形成された回折格子層404とを備える。回折格子層404の該上面の一部(回折格子)の上には、リッジ構造(装荷型)のクラッド層(p-InPクラッド層)206およびコンタクト層308と、該リッジ構造(該コンタクト層308の上面の一部を除く)および回折格子層404の上面(回折格子を除く)を被覆する絶縁体層310と、絶縁体層310の上に形成された、コンタクト層308の上面の一部と接する制御層電極207および209とが形成されている。半導体基板202の裏面には裏面電極210が形成されている。
例えば、パッシブ層402は、無歪のInGaAsのバルク結晶で構成されている。回折格子層404は、活性層よりもバンドギャップ波長が短波長の層で構成されている。
制御層203および205の上方に形成されたコンタクト層308と接するように制御層電極207および209を形成しているため、制御層電極207および209から電流は、制御層203および205のみに注入される。
以上の構成によりDBR-LD200は、活性層204に電流(利得電流)を注入することで、レーザ発振する。電流を注入して活性層204におけるキャリア密度を発振閾値電流に到達させてクランプすることで、発振周波数は安定に保持される。その状態で、制御層部203および204に電流(制御電流)を注入する。活性層204への電流(利得電流)注入とは別個に、制御層部203および205に電流密度が等しくなるように電流(制御電流)を注入することで、制御層部203および205におけるキャリア密度を、クランプさせることなく、制御することで、制御層203および205における等価屈折率nを変化させ反射波長λBを変化させて、DBR-LD200の発振波長を、高速に(例えば、数nsecオーダーで)制御することができる。また、発振波長の可変レンジは、温度制御による等価屈折率および発振波長の制御に比べ、制御電流の注入を制御する方がよりダイナミックになる。
本実施形態では、リッジ導波路型LDを例示しているが、本願発明は埋込導波路型LDにも適用可能である。
(第2の実施形態)
図5を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。図5は、本実施形態にかかる2μm帯でレーザ発振する分布ブラッグ反射型半導体レーザ(Distributed Bragg Reflector(DBR)-LD)の断面模式図である。
DBR-LD500は、半導体基板(InP基板およびn-InPクラッド層)202の上に形成された半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)504、制御層(導波路)203、活性層(導波路)204、位相調整層502および制御層(導波路)205と、該SOA504、制御層203、活性層204、位相調整層502および制御層205の上に形成されたクラッド層(p-InPクラッド層)206およびコンタクト層(不図示)と、該コンタクト層の上に形成されたSOA電極508、制御層(前側DBR)電極207、活性層電極(利得電極)208、位相電極506および制御層(後側DBR)電極209と、半導体基板202の裏面に該制御電極207、SOA電極508、制御層電極207、活性層電極208、位相電極506および制御層電極209に対向して形成された裏面電極210とを備える。DBR-LD500の光の導波方向の端面には、無反射コート211および212が形成されている。
SOA504、制御層203、活性層204、位相調整層502および制御層205は、バットジョイント法により光学的に接合している。
制御層203及び205並びに位相調整層502のバンドギャップ波長は、活性層204のバンドギャップ波長よりも短波長である(例えば、活性層204が2μm、制御層(DBR層)203および205並びに位相調整層502が1.65μm)。
制御層(後側DBR)205の長さは高反射率になるように長くし、制御層(前側DBR)203の長さは、十分な光の透過率を得られるように短くするのが望ましい。
SOA504および活性層204は、図3に示した層構造であり、下部SCH層302と、MQW層304と、上部SCH層306とを備える。MQW層304は、InGaAsの歪量子井戸層およびInGaAsの障壁層で構成され、InGaAsの歪量子井戸層およびInGaAsの障壁層の組成、InGaAsの歪量子井戸層およびInGaAsの障壁層の積層数、膜厚、InGaAsの歪量子井戸層の歪の割合は、DBR-LD500の発振波長(2μm帯における所望の特定の波長)、所望の利得(パワー)に応じて設計される。InGaAsの歪量子井戸層の代替としてInAsの歪量子井戸層を用いて、InAsの歪量子井戸層およびInGaAsの障壁層でMQW層304を構成してもよい。例えば、1.65%の歪みを持つIn0.77Ga0.23Asの組成の井戸層(歪量子井戸層)とInGaAs障壁層とでMQW層304を構成することができる。 歪量子井戸層の積層数は必要に応じて設計される。しかし、これは一例であり、本願発明は、この数値例に限定されるものではない。
制御層203および205は、図5に示した積層構造であり、無歪のInGaAsのバルク結晶で構成されたパッシブ層402と、上面の一部に回折格子を構成する溝が形成された回折格子層404とを備える。
位相調整層502は、図5に示した積層構造と同様の積層構造であり、無歪のInGaAsのバルク結晶で構成されている。制御層203および205回折格子層404と異なり、位相調整層502は、回折格子層404を含まない。
活性層204に電流(IACT)を注入することでレーザ発振する。その状態で、制御層203および205に電流を注入すると発振波長が変化する。このとき、制御層(前側DBR)203と制御層(後側DBR)205に注入する電流密度が等しくなるように制御する。
位相調整層502に電流(位相調整電流)を注入することで、制御層205における反射ピーク波長の変化と位相の変化が一致するように、位相を調整する。
図6は、DBR-LD500の制御層203および205に注入する電流と発振波長の関係を説明するための図である。図6に示すように、制御層(DBR)203および205に注入する電流を徐々に増加させると、発振波長が大きく変化するモードホップという現象が発生してしまう。
そこで、本実施形態のDBR-LD500では、制御層(DBR)203および205に注入する電流(制御電流)と共に位相領域層に注入する電流(位相調整電流)を制御することで、モードホップを抑え、連続波長可変動作が可能となる。
したがって制御層203および205に注入する電流と位相領域層に注入する電流とを、ある比例係数のもとで比例関係にすることで、制御層203および205に注入する電流の増加に伴う発振波長の変化が抑制され、モードホップが抑えられる。
より具体的に説明すると、制御層203および205に注入する電流と位相領域層に注入する電流とを個別に制御する場合に、位相領域層に注入する電流を一定に保った上で、制御層203および205に注入する電流を徐々に増加させると、上述したように、発振波長が大きく変化するモードホップが生じる。他方、制御層(DBR)203および205に注入する電流(制御電流)と共に位相領域層に注入する電流(位相調整電流)を、制御電流に対してある比例係数のもとで比例関係となるように徐々に増加させると、発振波長の変化が穏やかになり、モードホップが抑えられる。
したがって、図5に示すように、DBR-LD500では、制御層電極(DBR)電極207および209と位相電極506との間に上記比例係数に対応した抵抗510を設け、同一端子からの電流(Ituning)が抵抗510により比例関係の制御電流と位相調整電流と変換され、制御層電極207および209と位相電極506とにそれぞれ注入されるようにした。
100 分布帰還型レーザ(DFB-LD)
102 半導体基板(InP基板+ n-InPクラッド層)
104 活性層
106 クラッド層(p-InPクラッド)
108 活性層電極
110 裏面電極
200,500 分布ブラッグ反射型レーザ(Distributed Bragg Reflector(DBR)-LD)
202 半導体基板(InP基板+n-InPクラッド層)
203,205 制御層
204 活性層
206 クラッド層(p-InPクラッド層)
207,209 制御層電極(DBR)電極
208 活性層電極(極利得電極)
210 裏面電極
211,212 無反射コート
302 下部閉じ込め(SCH)層
304 多重量子井戸(MQW)層
306 上部SCH層
308 コンタクト層
310 絶縁体層
402 パッシブ層
404 回折格子層
502 位相調整層
504 半導体増幅器(Semiconductor Optical Amplifier(SOA))
506 位相電極
508 SOA電極
510 抵抗

Claims (5)

  1. 2μm帯の分布ブラッグ反射型波長可変半導体レーザであって、
    半導体基板の上に形成された、
    光利得を有する活性層であり、下部障壁層、歪多重量子井戸層および上部障壁層を含み、バンドギャップ波長が1.7〜2.4μmの歪多重量子井戸構造を有する活性層と、
    光の導波方向に前記活性層を挟んで配置された第1の制御層および第2の制御層であり、回折格子が構成され、制御電流の注入により屈折率が変化する第1の制御層および第2の制御層と
    を備え
    前記歪多重量子井戸層が、InGaAsの歪量子井戸層およびInGaAsの障壁層、またはInAsの歪量子井戸層およびInGaAsの障壁層からなり、
    前記第1の制御層および前記第2の制御層が、等価屈折率が3.23である無歪のInGaAs結晶からなり
    前記回折格子の溝周期が270〜380nmである、ことを特徴とする波長可変半導体レーザ。
  2. 2μm帯の分布ブラッグ反射型波長可変半導体レーザであって、
    半導体基板の上に形成された、
    光利得を有する活性層であり、下部障壁層、歪多重量子井戸層および上部障壁層を含み、バンドギャップ波長が1.7〜2.4μmの歪多重量子井戸構造を有する活性層と、
    光の導波方向に前記活性層を挟んで配置された第1の制御層および第2の制御層であり、回折格子が構成され、制御電流の注入により屈折率が変化する第1の制御層および第2の制御層と、
    前記活性層と前記第1の制御層の間に配置された位相調整層であり、位相調整電流の注入により光の位相が変化する位相調整層と、
    前記第2の制御層の前記光の導波方向の前記活性層の反対側の位置に配置された半導体増幅器と
    を備え
    前記歪多重量子井戸層が、InGaAsの歪量子井戸層およびInGaAsの障壁層、またはInAsの歪量子井戸層およびInGaAsの障壁層からなり、
    前記第1の制御層および前記第2の制御層が、等価屈折率が3.23である無歪のInGaAs結晶からなり
    前記回折格子の溝周期が270〜380nmである、ことを特徴とする波長可変半導体レーザ。
  3. 前記第1の制御層および前記第2の制御層に注入される制御電流と比例関係にある前記位相調整電流が前記位相調整層に注入される、ことを特徴とする請求項2に記載の波長可変半導体レーザ。
  4. 前記光の導波方向の長さは、前記第2の制御層よりも前記第1の制御層の方が長い、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の波長可変半導体レーザ。
  5. 前記上部障壁層の上にクラッド層およびコンタクト層が形成されたリッジ導波路構造を有する、ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の波長可変半導体レーザ。
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