JP6729578B2 - 光学特性測定装置及び光学特性測定装置の設定方法 - Google Patents

光学特性測定装置及び光学特性測定装置の設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、ディスプレイの画面の光学特性を測定する技術に関する。
光学特性測定装置は、光学センサを用いて、光学特性(例えば、色彩、輝度、光沢)を測定する装置である。二次元測色計は、光学特性測定装置の一種であり、測定面の色に関する測定をする。二次元測色計は、様々な産業分野で応用されており、例えば、ディスプレイの画面の色度分布の測定に利用される。
分光センサが、測定点(言い換えれば、スポット領域)の色を高精度に測定できる特徴に着目し、分光センサと、二次元カラー画像を撮像する撮像部と、を組み合わせた二次元測色計が提案されている。例えば、特許文献1は、測定対象からの光を二分割するビームスプリッタと、二分割された光の一方を受光する撮像部と、二分割された光の他方を受光する分光センサと、分光センサによって測定された測定点の分光分布を用いて、三刺激値を算出し、この三刺激値と、撮像部によって撮像された測定領域の各画素のデータとを用いて、各画素の三刺激値を算出する演算部と、を備える二次元測色計が開示されている。撮像部は、白黒CCDセンサと、XYZ表色系の等色関数に近似したフィルタと、を組み合わせたセンサである。
上記二次元測色計によれば、CCDセンサを含む撮像部を用いた測定と分光センサを用いた測定とがそれぞれ実施される。これらの光学センサ(CCDセンサ、分光センサ)を用いた測定では、露光時間及び積算回数が設定される。露光時間は、測定中に光学センサが露出される時間である。二次元測色計は、測定を複数回実施し、各測定での測定値を積算することにより、測定値の誤差を小さくしている。積算回数は、積算した測定値の数である。積算した測定値がそのまま次の処理に送られることもあるし、積算した測定値を積算回数で割った平均値が次の処理に送られることもある。
光学センサを用いた測定の測定時間は、露光時間及び積算回数に依存しており、露光時間を長くしたり、積算回数を多くしたりすると、測定時間が長くなる。これに対して、露光時間を短くしたり、積算回数を少なくしたりすると、測定時間が短くなる。
二次元測色計では、撮像部及び分光センサに対して、それぞれ、所定の露光時間及び積算回数が設定される。本発明者は、これらの光学センサのそれぞれについて、測定者が露光時間及び積算回数を設定すると、一方の光学センサを用いた測定の測定時間と他方の光学センサを用いた測定の測定時間とに大きな差が生じる場合があることを見出した。二つの光学センサのうち、測定時間が短い光学センサは、その間、待機していなければならない。二つの光学センサの測定時間に大きな差が生じると、測定時間が短い光学センサは、待機時間が長くなり、その光学センサの利用効率が悪くなる。
特許第3246021号明細書
本発明は、二つの光学センサを用いて光学特性を測定するときに、いずれの光学センサにも長い待機時間が生じることを防止できる光学特性測定装置、及び、光学特性測定装置の設定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る光学特性測定装置は、測定対象における二次元領域を測定範囲とする第1の光学センサと、前記二次元領域に含まれ、かつ、前記二次元領域より狭いスポット領域を測定範囲とする第2の光学センサと、前記第1の光学センサ及び前記第2の光学センサうち、一方の光学センサを用いた測定について、第1の露光時間及び第1の積算回数が入力される入力部と、前記入力部に入力された前記第1の露光時間と前記第1の積算回数とを用いて、前記一方の光学センサを用いた測定の測定時間である第1の測定時間を算出する算出部と、前記第1の測定時間と、前記第1の光学センサ及び前記第2の光学センサうち、他方の光学センサを用いた測定の測定時間である第2の測定時間との差を小さくし、又は、前記差をなくすように、前記他方の光学センサを用いた測定での第2の露光時間及び第2の積算回数の少なくとも一方を決定する決定部と、を備える。
上記並びにその他の本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な記載と添付図面から明らかになるであろう。
本実施形態に係る光学特性測定装置の構成を示すブロック図である。 制御処理部の機能ブロックを説明する説明図である。 二次元イメージセンサが撮像(測定)した測定領域の各画素のうち、ある画素の三刺激値R,G,Bを示すグラフである。 XYZ表色系の等色関数を示すグラフである。 分光センサを用いた測定の測定時間と二次元イメージセンサを用いた測定の測定時間とを比較する比較図である。 本実施形態において、分光センサを用いた測定での露光時間及び積算回数、並びに、二次元イメージセンサを用いた測定での露光時間及び積算回数を、制御処理部に設定するプロセスを説明するフローチャートである。 本実施形態において、分光センサを用いた測定の測定時間と二次元イメージセンサを用いた測定の測定時間とを比較する比較図である。 本実施形態の変形例1において、分光センサを用いた測定での露光時間及び積算回数、並びに、二次元イメージセンサを用いた測定での露光時間及び積算回数を、制御処理部に設定するプロセスを説明するフローチャートである。 変形例1において、分光センサを用いた測定の測定時間と二次元イメージセンサを用いた測定の測定時間とを比較する第1の比較図である。 同第2の比較図である。 本実施形態の変形例2において、分光センサを用いた測定での露光時間及び積算回数、並びに、二次元イメージセンサを用いた測定での露光時間及び積算回数を、制御処理部に設定するプロセスを説明するフローチャートである。 分光センサを用いた測定での露光時間、積算回数及び測定時間の関係を示すグラフである。 二次元イメージセンサを用いた測定での露光時間及び積算回数を決定するために用いられるテーブルの一例を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る光学特性測定装置1の構成を示すブロック図である。光学特性測定装置1は、光源色を測定する二次元測色計であり、受光部2及び本体部3を備える。
光学特性測定装置1の測定対象は、各種発光体の光学特性(例えば、明るさ、色合い)である。明るさとは、発光体の輝度、光度を意味する。色合いとは、発光体の色度座標、主波長、刺激純度、相関色温度を意味する。測定対象として、フラットパネルディスプレイ4の画面を例にして説明する。
受光部2は、光学レンズ5、ビームスプリッタ6、カラーフィルタ7、二次元イメージセンサ8及び分光センサ9を備える。本実施形態において、二次元イメージセンサ8が、第1の光学センサであり、かつ、他方の光学センサである。分光センサ9が、第2の光学センサであり、かつ、一方の光学センサである。
光学レンズ5は、フラットパネルディスプレイ4の画面からの光を集束する。ビームスプリッタ6(光分割部の一例)は、集束された光を二分割する。詳しく説明すると、ビームスプリッタ6は、上記集束された光の一部を透過し、残りを反射する。透過した光を光L1とし、反射した光を光L2とする。ビームスプリッタ6は、集束された光のうち、例えば、10パーセントを透過し、90パーセントを反射する。
光L1の光路には、RGBのカラーフィルタ7及び二次元イメージセンサ8が配置されている。カラーフィルタ7は、R成分を透過するフィルタ、G成分を透過するフィルタ、及び、B成分を透過するフィルタにより構成される。
二次元イメージセンサ8は、例えば、CCDであり、二次元領域を測定範囲とする光学センサである。二次元イメージセンサ8は、カラーフィルタ7を介して光L1を受光することにより、測定範囲となる二次元領域(フラットパネルディスプレイ4の画面の全体又は一部)の光源色を撮像し、その画像を示す電気信号S1(言い換えれば、測定値)を生成する。
光L2の光路には、分光センサ9が配置される。分光センサ9は、二次元イメージセンサ8が撮像する二次元領域に含まれるスポット領域を測定範囲とする。スポット領域は、画角が、例えば0.1〜3度であり、二次元領域よりも狭い。
分光センサ9は、入射した光L2について、各波長の強度レベルを表す電気信号S2(言い換えれば、測定値)を生成する。分光センサ9として、例えば、回折格子を利用したポリクロメータ、連続干渉膜フィルタとSPD(シリコンホトダイオード)とを組み合わせたポリクロメータ、及び、三色のフィルタを回転させて測色する三刺激値型がある。
本体部3は、信号処理部11、信号処理部12、AD変換部13、AD変換部14、制御処理部15、入力部16及び出力部17を備える。
信号処理部11は、二次元イメージセンサ8から出力された電気信号(測定値)S1に、所定の処理をするアナログ回路である。信号処理部12は、分光センサ9から出力された電気信号(測定値)S2に、所定の処理をするアナログ回路である。これらの所定の処理には、測定値を積算する処理が含まれる。光学特性測定装置1は、測定を複数回実施し、各測定での測定値を積算することにより、測定値の誤差を小さくしている。
信号処理部11で処理された電気信号S1は、AD変換部13でアナログからデジタルの電気信号D1に変換されて、制御処理部15に送られる。信号処理部12で処理された電気信号S2は、AD変換部14でアナログからデジタルの電気信号D2に変換されて、制御処理部15に送られる。
制御処理部15は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及び、ROM(Read Only Memory)等によって実現されるマイクロコンピュータであり、図2に示すように、機能ブロックとして、算出部21、決定部22、記憶部23及び色校正部24を備える。これらのブロックの詳細は、後で説明する。
図1を参照して、制御処理部15は、光学特性測定装置1を用いた光学特性の測定において、各種設定、制御及び処理をする。制御処理部15は、例えば、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間及び積算回数、並びに、分光センサ9を用いた測定での露光時間及び積算回数を設定する。
制御処理部15は、例えば、光L1の光路に配置され、二次元イメージセンサ8に光L1を入射させたり、遮断させたりする第1のシャッタ(不図示)、及び、光L2の光路に配置され、分光センサ9に光L2を入射させたり、遮断させたりする第2のシャッタ(不図示)の開閉を制御する。第1のシャッタが開いている時間が、二次元イメージセンサ8の露光時間であり、第2のシャッタが開いている時間が、分光センサ9の露光時間である。
第1、第2のシャッタに代えて、電子式のシャッタであってもよい。すなわち、制御処理部15は、二次元イメージセンサ8からの信号を電気的に露光したり、遮断したりする第1の電子シャッタ、及び、分光センサ9からの信号を電気的に露光したり、遮断したりする第2の電子シャッタの動作を制御する。
制御処理部15は、制御処理部15に設定された二次元イメージセンサ8の露光時間になるように、第1のシャッタの開閉を制御し、制御処理部15に設定された分光センサ9の露光時間になるように、第2のシャッタの開閉を制御する。また、制御処理部15は、制御処理部15に設定された二次元イメージセンサ8の積算回数になるように、信号処理部11を制御し、制御処理部15に設定された分光センサ9の積算回数になるように、信号処理部12を制御する。
制御処理部15は、次の処理をする。デジタル信号D1は、信号処理部11によって積算処理(測定値を積算する処理)等がされた信号であり、二次元イメージセンサ8が撮像(測定)した測定領域の各画素について、各画素の色を示す三刺激値R,G,Bを示す。図3は、ある画素の三刺激値R,G,Bを示すグラフである。横軸は、波長を示し、縦軸は、相対感度を示す。デジタル信号D2は、信号処理部12によって積算処理等がされた信号であり、分光センサ9によって測定されたスポット領域からの光について、各波長の強度レベルを表す。図4は、XYZ表色系の等色関数を示すグラフである。このグラフは、制御処理部15に予め記憶されている。図4において、横軸は、波長を示し、縦軸は、三刺激値を示している。
制御処理部15は、デジタル信号D2及び図4に示すXYZ表色系の等色関数を用いて、分光センサ9が測定したスポット領域の色を示す三刺激値X,Y,Zの真値を算出する。そして、制御処理部15は、上記算出した三刺激値X,Y,Zの真値を用いて、デジタル信号D1について、各画素の色を示す三刺激値R,G,Bを三刺激値X,Y,Zの真値に変換する。これにより、測定領域の各画素の色を示す情報を、三刺激値R,G,Bから三刺激値X,Y,Zの真値にすることができる。
以上説明した処理により、二次元イメージセンサ8によって撮像された測定領域の各画素の色データが、精度が高い色データに校正される。図2に示す色校正部24で、この処理がされる。すなわち、色校正部24は、分光センサ9で測定されたスポット領域の色データを用いて、二次元イメージセンサ8で測定された、スポット領域を含む二次元領域の各画素の色データを校正する。なお、この処理に類似する処理が、上記特許文献1に詳細に説明されている。
入力部16は、外部からコマンド(命令)やデータ等を光学特性測定装置1に入力するための装置であり、例えば、タッチパネルやキーボード等である。あるいは、入力部16は、測定対象物や測定条件に応じて、外部コントローラ(パソコン等)が設定したコマンドやデータ等を光学特性測定装置1に入力するためのインターフェース部(USB端子等)を利用した装置でもよい。出力部17は、入力部16から入力されたコマンドやデータ、及び、制御処理部15の演算結果等を出力するための装置であり、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)や有機ELディスプレイ等の表示装置や、例えば、プリンタ等の印刷装置である。
分光センサ9や二次元イメージセンサ8のような光学センサを用いた測定の測定時間は、光学センサを用いた測定での露光時間と光学センサから出力された測定値の積算回数とを基にして決まる。本実施形態では、測定時間の決定を簡単にするために、測定時間を以下の式(1)で表す。
測定時間=露光時間×積算回数・・・(1)
測定者が、入力部16(図1)を操作して、分光センサ9及び二次元イメージセンサ8のそれぞれについて、露光時間及び積算回数を光学特性測定装置1に入力することにより、制御処理部15にそれらの値を設定し、光学特性測定装置1がその設定で、分光センサ9を用いた測定及び二次元イメージセンサ8を用いた測定をする態様を考える。分光センサ9と二次元イメージセンサ8とは、特性が異なるので、分光センサ9を用いた測定での露光時間T1及び積算回数N1、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間T2及び積算回数N2を別々に入力されることになる。
図5は、分光センサ9を用いた測定の測定時間と二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間とを比較する比較図である。分光センサ9を用いた測定での積算回数はN1なので、その測定回数がN1回となる。二次元イメージセンサ8を用いた測定での積算回数はN2なので、その測定回数がN2回となる。
分光センサ測定時間が二次元イメージセンサ測定時間より長くなるのは、分光センサ9を用いた測定での露光時間が、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間より長いからである。分光センサ9は、光L2(図1)を多くの波長成分に分けるので、各成分の光量が相対的に減る。このため、分光センサ9を用いた測定での露光時間が長くなるのである。
測定対象が低輝度のとき、露光時間が長くなるので、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間と分光センサ9を用いた測定での露光時間との差が大きくなり、二次元イメージセンサ8の待機時間が長くなる。これにより、二次元イメージセンサ8の利用効率が悪くなる。
そこで、本実施形態及び後で説明する変形例において、決定部22(図2)は、分光センサ9(一方の光学センサ)を用いた測定の測定時間(第1の測定時間)と二次元イメージセンサ8(他方の光学センサ)を用いた測定の測定時間(第2の測定時間)との差を小さくし、又は、差をなくすために、第1の測定時間が長ければ、第2の測定時間が長くなるように、第1の測定時間が短ければ、第2の測定時間が短くなるように、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間及び積算回数の少なくとも一方を決定する。すなわち、一方の光学センサを用いた測定の測定時間である第1の測定時間を基準にして、他方の光学センサを用いた測定の測定時間である第2の測定時間を決めるのである。
二つの光学センサのうち、一方の光学センサとなる光学センサは、予め決められている。測定者が、二つの光学センサのそれぞれについて、露光時間及び積算回数を設定したとすれば、測定時間が長くなる光学センサが一方の光学センサとなる。これは、二つの光学センサの特性から予め分かる。本実施形態では、分光センサ9を一方の光学センサとし、二次元イメージセンサ8を他方の光学センサとしている。
本実施形態において、分光センサ9を用いた測定での露光時間(第1の露光時間)及び積算回数(第1の積算回数)、並びに、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間(第2の露光時間)及び積算回数(第2の積算回数)を、制御処理部15に設定するプロセスを説明する。図6は、そのプロセスを説明するフローチャートである。図7は、図6のステップS8の設定がされた状態において、分光センサ9を用いた測定の測定時間(第2の測定時間)と二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間(第1の測定時間)とを比較する比較図である。
図6及び図7を参照して、測定者は、入力部16(図1)を操作して、分光センサ9を用いた測定での露光時間T1(第1の露光時間)及び積算回数N1(第1の積算回数)、並びに、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間T2(第2の露光時間)を光学特性測定装置1に入力する(ステップS1)。露光時間T1>露光時間T2とする。二次元イメージセンサ8を用いた測定での積算回数(第2の積算回数)を可変積算回数Xとする。
算出部21(図2)は、入力部16に入力された露光時間T1と積算回数N1とを用いて、分光センサ9を用いた測定の測定時間が算出する(ステップS2)。上記式(1)によれば、露光時間T1×積算回数N1が分光センサ9を用いた測定の測定時間となる。
算出部21は、可変積算回数Xを2にして(ステップS3)、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間を算出する(ステップS4)。上記式(1)によれば、露光時間T2×可変積算回数Xが二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間となる。ここでは、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間は、露光時間T2×2となる。
決定部22は、ステップS4で算出された、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間が、ステップS2で算出された、分光センサ9を用いた測定の測定時間を超えているか否かを判断する(ステップS5)。
決定部22は、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間が、分光センサ9を用いた測定の測定時間を超えていないと判断したとき(ステップS5でNo)、可変積算回数Xを、X=X+1とし(ステップS6)、ステップS4に戻る。ここでは、X=3となり、算出部21は、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間(=露光時間T2×3)を算出する(ステップS4)。
決定部22は、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間が、分光センサ9を用いた測定の測定時間を超えていると判断したとき(ステップS5でYes)、この時点での可変積算回数Xを一つ減らした数、すなわち、X−1を、二次元イメージセンサ8を用いた測定での積算回数N2と決定する(ステップS7)。このように、決定部22は、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間(第2の測定時間)が、分光センサ9を用いた測定の測定時間(第1の測定時間)を超えないように、二次元イメージセンサ8を用いた測定での積算回数(第2の積算回数)を決定する。
制御処理部15は、ステップS1で入力された露光時間T1及び積算回数N1を、分光センサ9を用いた測定での露光時間及び積算回数として設定し、ステップS1で入力された露光時間T2、及び、ステップS7で決定された積算回数N2を、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間及び積算回数として設定する(ステップS8)。図7に示すように、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間が、分光センサ9を用いた測定の測定時間に近くなっている。
光学特性測定装置1は、ステップS8の設定の下で、フラットパネルディスプレイ4の画面の光学特性を測定する。
本実施形態の主な効果を説明する。本実施形態において、測定者が、分光センサ9を用いた測定での露光時間T1及び積算回数N1、並びに、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間T2を決定する(ステップS1)。そして、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間として設定可能な値のうち、分光センサ9を用いた測定での測定時間に近い値となるように、決定部22が、二次元イメージセンサ8を用いた測定での積算回数N2を決定する(ステップS7)。従って、本実施形態によれば、分光センサ9を用いた測定の測定時間と二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間との差を小さくできるので、二次元イメージセンサ8及び分光センサ9を用いて光学特性を測定するときに、いずれの光学センサにも長い待機時間が生じることを防止できる。
光学特性測定装置1の測定時間は、分光センサ9を用いた測定の測定時間と、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間とのうち、長い方に律速される。本実施形態によれば、測定者が入力した露光時間T1と積算回数N1とを用いて算出された、分光センサ9を用いた測定の測定時間に対して(ステップS2)、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間が超えないようにすることができるので(ステップS5、ステップS7)、光学特性測定装置1の測定時間が長くなることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、ステップS4、ステップS5及びステップS6により、決定部22は、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間として設定可能な値のうち、分光センサ9を用いた測定の測定時間に最も近い値を、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間にすることができる。従って、分光センサ9を用いた測定の測定時間を超えない範囲で(ステップS7)、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間を可能な限り長くすることができる。これにより、二次元イメージセンサ8を用いた測定での積算回数を大きくできるので、二次元イメージセンサ8を用いた測定の精度を向上させることができる。
二次元イメージセンサ8及び分光センサ9のような光学センサは、測定対象の輝度が低い場合、輝度が高い場合と比較して、発生するノイズが大きくなる。また、本実施形態のように、二つの光学センサを用いて光学特性を測定する装置では、それぞれの光学センサにノイズが発生するので、これらのノイズが重なり、ノイズが大きくなる。このため、測定対象の輝度が低い場合、測定精度の低下が懸念される。本実施形態によれば、二次元イメージセンサ8を用いた測定での積算回数を大きくできるので、二次元イメージセンサ8を用いた測定の精度を向上させることができる。
本実施形態によれば、ステップS5において、分光センサ9を用いた測定の測定時間と二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間とが同じ場合、ステップS5でNo、ステップS6、ステップS4、ステップS5でYes、ステップS7となる。従って、分光センサ9を用いた測定の測定時間と二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間とが同じとなる露光時間T1,T2及び積算回数N1,N2が、制御処理部15に設定されることになる(ステップS8)。これにより、分光センサ9を用いた測定の測定時間と二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間との差がなくなるので、分光センサ9及び二次元イメージセンサ8のいずれにも待機時間が生じない。
上述したように、本実施形態によれば、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間を可能な限り長くできるので、二次元イメージセンサ8を用いた測定の精度を向上させることができる。その結果、光学特性測定装置1の繰り返し性能を向上させることができる。繰り返し性能とは、光学特性測定装置1を用いて複数回測定したときの測定値のばらつきである。
本実施形態には、変形例1及び変形例2がある。変形例1では、測定者が、分光センサ9を用いた測定での露光時間及び積算回数、並びに、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間の初期値及び積算回数を決定し、決定部22(図2)が、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間を決定する。変形例1では、測定対象が、所定のリフレッシュ周期で動作するフラットパネルディスプレイ4であることを考慮して、露光時間を決定する。
変形例1において、分光センサ9を用いた測定での露光時間(第1の露光時間)及び積算回数(第1の積算回数)、並びに、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間(第2の露光時間)及び積算回数(第2の積算回数)を、制御処理部15に設定するプロセスを説明する。図8は、そのプロセスを説明するフローチャートである。図9は、図8のステップS11の入力がされた状態において、分光センサ9を用いた測定の測定時間(第2の測定時間)と二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間(第1の測定時間)とを比較する比較図である。図10は、図8のステップS21の設定がされた状態において、分光センサ9を用いた測定の測定時間と二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間とを比較する比較図である。
図8を参照して、測定者は、入力部16(図1)を操作して、分光センサ9を用いた測定での露光時間T1(第1の露光時間)及び積算回数N1(第1の積算回数)、並びに、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間T2(第2の露光時間)の初期値及び積算回数N2(第2の積算回数)を光学特性測定装置1に入力する(ステップS11)。露光時間T1>露光時間T2の初期値とする。
入力部16は、露光時間T1及び露光時間T2の初期値として、フラットパネルディスプレイ4のリフレッシュ周期の整数倍である値を受け付ける。
算出部21(図2)は、分光センサ9を用いた測定の測定時間を算出する(ステップS12)。これは、ステップS2と同じである。従って、露光時間T1×積算回数N1が分光センサ9を用いた測定の測定時間となる。図9に示すように、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間と分光センサ9を用いた測定の測定時間との差が大きい。
算出部21は、露光時間T2の初期値の倍率xを2にして(ステップS13)、可変露光時間を算出する(ステップS14)。ここでは、露光時間T2の初期値×2が可変露光時間となる。初期値がリフレッシュ周期の整数倍なので、可変露光時間もリフレッシュ周期の整数倍となる。可変露光時間は、露光時間T2の候補となる露光時間である。露光時間T2の初期値×倍率xが可変露光時間となる。
算出部21は、ステップS14で算出された可変露光時間とステップS1で入力された積算回数N2とを用いて、二次元イメージセンサ8を用いた測定で測定時間を算出する(ステップS15)。決定部22は、ステップS15で算出された、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間が、ステップS12で算出された、分光センサ9を用いた測定の測定時間を超えているか否かを判断する(ステップS16)。
決定部22は、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間が、分光センサ9を用いた測定の測定時間を超えていないと判断したとき(ステップS16でNo)、倍率xを、x=x+1とし(ステップS17)、ステップS14に戻る。ここでは、x=3となり、算出部21は、可変露光時間(=露光時間T2の初期値×3)を算出する(ステップS14)。
決定部22は、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間が、分光センサ9を用いた測定の測定時間を超えていると判断したとき(ステップS16でYes)、倍率xを、x=x−1とする(ステップS18)。これにより、決定部22は、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間(第2の測定時間)が、分光センサ9を用いた測定の測定時間(第1の測定時間)を超えないように、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間を決定することができる。
決定部22は、可変露光時間(=露光時間T2の初期値×ステップS18で決定された倍率x)が、記憶部23(図2)に予め記憶されている飽和露光時間より短いか否かを判断する(ステップS19)。飽和露光時間とは、二次元イメージセンサ8からの出力が飽和する露光時間である。
決定部22は、可変露光時間が飽和露光時間以上と判断したとき(ステップS19でNo)、ステップS18に戻る。
決定部22は、可変露光時間が飽和露光時間より短いと判断したとき(ステップS19でYes)、この可変露光時間を、二次元イメージセンサ8を用いた測定の露光時間T2として決定する(ステップS20)。よって、決定部22は、リフレッシュ周期を整数倍した値である可変露光時間の中から、露光時間T2を決定することができる。
制御処理部15は、ステップS11で入力された露光時間T1及び積算回数N1を、分光センサ9を用いた測定での露光時間及び積算回数として設定し、ステップS11で入力された積算回数N2、及び、ステップS20で決定された露光時間T2を、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間及び積算回数として設定する(ステップS21)。図10に示すように、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間が、分光センサ9を用いた測定の測定時間に近くなっている。
光学特性測定装置1は、ステップS21の設定の下で、フラットパネルディスプレイ4の画面の光学特性を測定する。
変形例1の主な効果を説明する。所定のリフレッシュ周期で動作しているフラットパネルディスプレイ4の画面の測定(例えば、色度分布の測定)において、露光時間N1及び露光時間N2がリフレッシュ周期の整数倍でないとき、露光時間N1とリフレッシュ周期とがマッチせず、かつ、露光時間N2とリフレッシュ周期とがマッチしないので、測定精度を低下する。変形例2によれば、入力部16に、露光時間T1及び露光時間T2の初期値として、フラットパネルディスプレイ4のリフレッシュ周期の整数倍を示す値が入力される(ステップS11)。そして、露光時間T2の初期値の整数倍が、露光時間T2として決定される(ステップS18、ステップS19、ステップS20)。従って、露光時間T1及び露光時間T2をリフレッシュ周期の整数倍にすることができるので、測定精度の低下を防止できる。
露光時間T2が飽和露光時間を超えると、二次元イメージセンサ8を用いた測定を正確にできない。変形例1によれば、決定部22は、飽和露光時間より小さい値を露光時間T2と決定するので(ステップS19、ステップS20)、露光時間T2が飽和露光時間を超えることを防止できる。
変形例1によれば、ステップS18、ステップS19及びステップS20により、決定部22は、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間T2として設定可能な値のうち、飽和露光時間に最も近い値を、露光時間T2として決定することができる。二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間T2を可能な限り長くすることができるので、二次元イメージセンサ8を用いた測定の精度を向上させることができる。
変形例2を説明する。変形例2では、測定者が、分光センサ9を用いた測定での露光時間及び積算回数を決定し、決定部22(図2)が、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間及び積算回数を決定する。
変形例2において、分光センサ9を用いた測定での露光時間(第1の露光時間)及び積算回数(第1の積算回数)、並びに、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間(第2の露光時間)及び積算回数(第2の積算回数)を、制御処理部15に設定するプロセスを説明する。図11は、そのプロセスを説明するフローチャートである。
測定者は、入力部16(図1)を操作して、分光センサ9を用いた測定での露光時間T1(第1の露光時間)及び積算回数N1(第1の積算回数)を光学特性測定装置1に入力する(ステップS31)。
本実施形態及び変形例1は、分光センサ9を用いた測定の測定時間を、式を用いて算出したが、変形例2は、分光センサ9を用いた測定の測定時間を、グラフを用いて算出する。このグラフの一例を図12に示す。図12は、露光時間T1、積算回数N1及び分光センサ9を用いた測定の測定時間の関係を示すグラフである。このグラフは、記憶部23(図2)に予め記憶されている。グラフの横軸は、露光時間T1である。グラフの縦軸は、分光センサ9を用いた測定の測定時間である。積算回数N1が1回の場合、2回の場合、3回の場合のそれぞれについて、露光時間と分光センサ9を用いた測定の測定時間との関係が示されている。図12を簡単にするために、積算回数N1が3回までしか示されていないが、積算回数N1として設定可能な数までのグラフが記憶部23に記憶されている。
分光センサ9を用いた測定の測定時間には、露光時間T1及び積算回数N1に加えて、各種処理時間が考慮されている。各種処理時間とは、例えば、分光センサ9から出力された電気信号である電流を電圧に変換する時間や、ゲインの切換に要する時間である。各種処理時間を測定時間に考慮することにより、測定時間をより正確にすることができる。
図12に示すグラフによれば、露光時間T1及び積算回数N1の組み合わせが決まれば、分光センサ9を用いた測定の測定時間を決めることができる(すなわち、測定時間を算出できる)。算出部21(図2)は、ステップS31で入力された露光時間T1及び積算回数N1の組み合わせに対応する測定時間を、図12に示すグラフを用いて算出する(ステップS32)。
決定部22は、図13に示すテーブル、及び、ステップS32で算出された測定時間(すなわち、分光センサ9を用いた測定の測定時間)を用いて、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間N2及び積算回数N2を決定する(ステップS33)。
図13は、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間N2及び積算回数T2を決定するために用いられるテーブルの一例を示す図である。このテーブルは、記憶部23(図2)に予め記憶されている。
図13のテーブルには、分光センサ9を用いた測定の測定時間が、複数設けられている(例えば、1秒刻みで測定時間が設けられている)。テーブルには、これらの測定時間のそれぞれに割り当てられた、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間及び積算回数が設けられている。これらは、次の関係を有する。分光センサ9を用いた測定の測定時間をmとする。測定時間mに割り当てられた、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間をtとし、積算回数をnとする。この条件での二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間は、測定時間mを超えず、かつ、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間として設定可能な値のうち、測定時間mに最も近い値となる。これにより、二次元イメージセンサ8を用いた測定の測定時間(第2の測定時間)を、分光センサ9を用いた測定の測定時間(第1の測定時間)を超えない範囲で、可能な限り長くすることができる。よって、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間及び積算回数の少なくとも一方を大きくできるので、二次元イメージセンサ8を用いた測定の精度を向上させることができる。
決定部22は、図13に示すテーブルの中から、ステップS32で算出された測定時間(すなわち、分光センサ9を用いた測定の測定時間)に割り当てられた露光時間及び積算回数の組み合わせを、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間T2(第2の露光時間)及び積算回数N2(第2の積算回数)として決定する(ステップS33)。
制御処理部15は、ステップS31で入力された露光時間T1及び積算回数N1を、分光センサ9を用いた測定での露光時間及び積算回数として設定し、ステップS33で決定された露光時間T2及び積算回数N2を、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間及び積算回数として設定する(ステップS34)。光学特性測定装置1は、ステップS34の設定の下で、フラットパネルディスプレイ4の画面の光学特性を測定する。
変形例2によれば、決定部22が、二次元イメージセンサ8を用いた測定での露光時間T2及び積算回数N2を決定するので、二次元イメージセンサ8を用いた測定について、測定者が露光時間及び積算回数を決定及び入力する手間を省くことできる。
本実施形態、変形例1及び変形例2では、二次元測色計を例にして、光学特性測定装置1を説明したが、本発明は、これに限定されず、例えば、二次元輝度計でもよい。二次元輝度計の場合、カラーフィルタ7(図1)が設けられておらず、分光センサ9(図1)の替わりに輝度センサが設けられる。
(実施形態の纏め)
実施形態の第1局面に係る光学特性測定装置は、測定対象における二次元領域を測定範囲とする第1の光学センサと、前記二次元領域に含まれ、かつ、前記二次元領域より狭いスポット領域を測定範囲とする第2の光学センサと、前記第1の光学センサ及び前記第2の光学センサうち、一方の光学センサを用いた測定について、第1の露光時間及び第1の積算回数が入力される入力部と、前記入力部に入力された前記第1の露光時間と前記第1の積算回数とを用いて、前記一方の光学センサを用いた測定の測定時間である第1の測定時間を算出する算出部と、前記第1の測定時間と、前記第1の光学センサ及び前記第2の光学センサうち、他方の光学センサを用いた測定の測定時間である第2の測定時間との差を小さくし、又は、前記差をなくすように、前記他方の光学センサを用いた測定での第2の露光時間及び第2の積算回数の少なくとも一方を決定する決定部と、を備える。
第2の測定時間として設定可能な値のうち、第1の測定時間に近い値となるように、決定部が、第2の露光時間及び第2の積算回数の少なくとも一方を決定すれば、第1の測定時間と第2の測定時間との差を小さくできる。第2の測定時間が第1の測定時間と同じになるように、決定部が、第2の露光時間及び第2の積算回数の少なくとも一方を決定すれば、第1の測定時間と第2の測定時間との差をなくすことができる。
このように、実施形態の第1局面に係る光学特性測定装置よれば、一方の光学センサを用いた測定に要する時間である第1の測定時間と、他方の光学センサを用いた測定に要する時間である第2の測定時間との差を小さくし、又は、差をなくすことができる。よって、二つの光学センサを用いて光学特性を測定するときに、いずれの光学センサにも長い待機時間が生じることを防止できる。
決定部が第2の露光時間及び第2の積算回数の少なくとも一方を決定するとは、以下の三つの態様がある。決定部が、例えば、測定者によって入力部に入力された第1の露光時間、第1の積算回数及び第2の露光時間の下で、第2の積算回数を決定する。決定部が、測定者によって入力部に入力された第1の露光時間、第1の積算回数及び第2の積算回数の下で、第2の露光時間を決定する。決定部が、測定者によって入力部に入力された第1の露光時間及び第1の積算回数の下で、第2の露光時間及び第2の積算回数の両方を決定する。
上記構成において、前記決定部は、前記第2の測定時間が前記第1の測定時間を超えないように、前記第2の露光時間及び前記第2の積算回数の少なくとも一方を決定する。
光学特性測定装置の測定時間は、第1の測定時間と第2の測定時間とのうち、長い方に律速される。この構成によれば、測定者が入力した第1の露光時間と第1の積算回数とを用いて決定された第1の測定時間に対して、第2の測定時間が第1の測定時間を超えないようにすることができるので、光学特性測定装置の測定時間が長くなることを抑制できる。
上記構成において、前記決定部は、前記第2の測定時間として設定可能な値のうち、前記第1の測定時間に最も近い値となるように、前記第2の露光時間及び前記第2の積算回数の少なくとも一方を決定する。
この構成によれば、第2の測定時間を第1の測定時間を超えない範囲で、可能な限り長くすることができる。これにより、第2の露光時間及び第2の積算回数の少なくとも一方を大きくできるので、他方の光学センサを用いた測定の精度を向上させることができる。
上記構成において、前記測定対象は、所定のリフレッシュ周期で動作しているディスプレイの画面であり、前記入力部は、前記リフレッシュ周期の整数倍である前記第1の露光時間の入力を受け付け、前記決定部は、前記リフレッシュ周期を整数倍した値を示す可変露光時間の中から、前記第2の露光時間を決定する。
所定のリフレッシュ周期で動作しているディスプレイの画面の測定(例えば、色度分布の測定)において、露光時間がリフレッシュ周期の整数倍でないとき、露光時間とリフレッシュ周期とがマッチしないので、測定精度を低下する。この構成によれば、第1の露光時間及び第2の露光時間をリフレッシュ周期の整数倍にすることができるので、測定精度の低下を防止できる。
上記構成において、前記他方の光学センサからの出力が飽和する露光時間である飽和露光時間を予め記憶する記憶部と、前記決定部は、前記飽和露光時間より小さい値を前記第2の露光時間と決定する。
第2の露光時間が飽和露光時間を超えると、他方の光学センサを用いた測定を正確にできない。この構成によれば、第2の露光時間が飽和露光時間を超えることを防止できる。
上記構成において、前記決定部は、前記飽和露光時間に最も近い値を前記第2の露光時間と決定する。
この構成によれば、第2の露光時間を可能な限り長くすることができるので、第2の光学センサを用いた測定の精度を向上させることができる。
上記構成において、前記第1の光学センサは、RGBのカラーフィルタと、前記RGBのカラーフィルタを通して受光する二次元イメージセンサと、を含み、前記第2の光学センサは、分光センサを含む。
この構成は、第1の光学センサと第2の光学センサとの組み合わせの一例である。
上記構成において、前記分光センサで測定された前記スポット領域の色データを用いて、前記二次元イメージセンサで測定された、前記スポット領域を含む前記二次元領域の各画素の色データを校正する色校正部をさらに備える。
この構成は、光学特性測定装置が二次元測色計となる態様である。
上記構成において、前記測定対象からの光を二分割する光分割部をさらに備え、前記第1の光学センサは、前記二分割された一方の光の光路に配置されており、前記第2の光学センサは、前記二分割された他方の光の光路に配置されている。
この構成によれば、測定対象からの光を、光分割部を利用して、第1の光学センサ及び第2の光学センサに送る。
実施形態の第2局面に係る光学特性測定装置の設定方法は、測定対象における二次元領域を測定範囲とする第1の光学センサと、前記二次元領域に含まれ、かつ、前記二次元領域より狭いスポット領域を測定範囲とする第2の光学センサと、を備えた光学特性測定装置の設定方法であって、前記第1の光学センサ及び前記第2の光学センサうち、一方の光学センサを用いた測定について、第1の露光時間及び第1の積算回数が入力される入力ステップと、前記入力ステップに入力された前記第1の露光時間と前記第1の積算回数とを用いて、前記一方の光学センサを用いた測定の測定時間である第1の測定時間を算出する算出ステップと、前記第1の測定時間と、前記第1の光学センサ及び前記第2の光学センサうち、他方の光学センサを用いた測定の測定時間である第2の測定時間との差を小さくし、又は、前記差をなくすように、前記他方の光学センサを用いた測定での第2の露光時間及び第2の積算回数の少なくとも一方を決定する決定ステップと、を備える。
実施形態の第2局面に係る光学特性測定装置の設定方法は、実施形態の第1局面に係る光学特性測定装置と同様の理由により、二つの光学センサを用いて光学特性を測定するときに、いずれの光学センサにも長い待機時間が生じることを防止できる。
この出願は、2015年6月19日に出願された日本国特許出願特願2015−123680を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
本発明によれば、光学特性測定装置及び光学特性測定装置の設定方法を提供することができる。

Claims (10)

  1. 測定対象における二次元領域を測定範囲とする第1の光学センサと、
    前記二次元領域に含まれ、かつ、前記二次元領域より狭いスポット領域を測定範囲とする第2の光学センサと、
    前記第1の光学センサ及び前記第2の光学センサうち、一方の光学センサを用いた測定について、第1の露光時間及び第1の積算回数が入力される入力部と、
    前記入力部に入力された前記第1の露光時間と前記第1の積算回数とを用いて、前記一方の光学センサを用いた測定の測定時間である第1の測定時間を算出する算出部と、
    前記第1の測定時間と、前記第1の光学センサ及び前記第2の光学センサうち、他方の光学センサを用いた測定の測定時間である第2の測定時間との差を小さくし、又は、前記差をなくすように、前記他方の光学センサを用いた測定での第2の露光時間及び第2の積算回数の少なくとも一方を決定する決定部と、を備える光学特性測定装置。
  2. 前記決定部は、前記第2の測定時間が前記第1の測定時間を超えないように、前記第2の露光時間及び前記第2の積算回数の少なくとも一方を決定する請求項1に記載の光学特性測定装置。
  3. 前記決定部は、前記第2の測定時間として設定可能な値のうち、前記第1の測定時間に最も近い値となるように、前記第2の露光時間及び前記第2の積算回数の少なくとも一方を決定する請求項2に記載の光学特性測定装置。
  4. 前記測定対象は、所定のリフレッシュ周期で動作しているディスプレイの画面であり、
    前記入力部は、前記リフレッシュ周期の整数倍である前記第1の露光時間の入力を受け付け、
    前記決定部は、前記リフレッシュ周期を整数倍した値を示す可変露光時間の中から、前記第2の露光時間を決定する請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学特性測定装置。
  5. 前記他方の光学センサからの出力が飽和する露光時間である飽和露光時間を予め記憶する記憶部と、
    前記決定部は、前記飽和露光時間より小さい値を前記第2の露光時間と決定する請求項4に記載の光学特性測定装置。
  6. 前記決定部は、前記飽和露光時間に最も近い値を前記第2の露光時間と決定する請求項5に記載の光学特性測定装置。
  7. 前記第1の光学センサは、RGBのカラーフィルタと、前記RGBのカラーフィルタを通して受光する二次元イメージセンサと、を含み、
    前記第2の光学センサは、分光センサを含む請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学特性測定装置。
  8. 前記分光センサで測定された前記スポット領域の色データを用いて、前記二次元イメージセンサで測定された、前記スポット領域を含む前記二次元領域の各画素の色データを校正する色校正部をさらに備える請求項7に記載の光学特性測定装置。
  9. 前記測定対象からの光を二分割する光分割部をさらに備え、
    前記第1の光学センサは、前記二分割された一方の光の光路に配置されており、
    前記第2の光学センサは、前記二分割された他方の光の光路に配置されている請求項1〜8のいずれか一項に記載の光学特性測定装置。
  10. 測定対象における二次元領域を測定範囲とする第1の光学センサと、前記二次元領域に含まれ、かつ、前記二次元領域より狭いスポット領域を測定範囲とする第2の光学センサと、を備えた光学特性測定装置の設定方法であって、
    前記第1の光学センサ及び前記第2の光学センサうち、一方の光学センサを用いた測定について、第1の露光時間及び第1の積算回数が入力される入力ステップと、
    前記入力ステップに入力された前記第1の露光時間と前記第1の積算回数とを用いて、前記一方の光学センサを用いた測定の測定時間である第1の測定時間を算出する算出ステップと、
    前記第1の測定時間と、前記第1の光学センサ及び前記第2の光学センサうち、他方の光学センサを用いた測定の測定時間である第2の測定時間との差を小さくし、又は、前記差をなくすように、前記他方の光学センサを用いた測定での第2の露光時間及び第2の積算回数の少なくとも一方を決定する決定ステップと、を備える光学特性測定装置の設定方法。
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