JP2005249723A - 温度分布を含む画像の出力装置およびその制御方法 - Google Patents

温度分布を含む画像の出力装置およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005249723A
JP2005249723A JP2004063952A JP2004063952A JP2005249723A JP 2005249723 A JP2005249723 A JP 2005249723A JP 2004063952 A JP2004063952 A JP 2004063952A JP 2004063952 A JP2004063952 A JP 2004063952A JP 2005249723 A JP2005249723 A JP 2005249723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
temperature distribution
infrared sensor
optical system
infrared
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004063952A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Morozumi
章夫 両角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
T & D Kk
T&D Corp
Original Assignee
T & D Kk
T&D Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by T & D Kk, T&D Corp filed Critical T & D Kk
Priority to JP2004063952A priority Critical patent/JP2005249723A/ja
Publication of JP2005249723A publication Critical patent/JP2005249723A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Radiation Pyrometers (AREA)

Abstract

【課題】 低コストで精度の高い温度分布を含む画像が得られる装置を提供する。
【解決手段】 2次元で赤外線を検出して赤外線の強度分布を示す画像21を取得する第1のカメラ部11と、可視光の画像22を取得する第2のカメラ部12と、放射温度計13と、対象物2までの距離を測定する測距離装置14とを有する出力装置1を提供する。対象物2までの距離により、熱画像上における放射温度計13により基準温度T0が検出される基準領域RAの位置を求め、その基準領域RAの基準温度T0に基づき熱画像21を温度分布の画像20に変換する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物体などから放射される赤外線を検出して、温度分布を含む画像を表示したり、画像表示用のデータを出力する装置に関するものである。
物体から放射される赤外線を検出して、物体の2次元の温度分布を熱画像として取得できるサーモグラフィ装置と称される、温度分布を含む画像の出力装置が知られている。物体の温度は、物体から放射される赤外線エネルギーの量によって測定することが可能であり、その赤外線を2次元の赤外線センサで検出することにより物体の温度分布を得ることができる。
特開平8−304183号公報
近年、サーモグラフィ装置は低コストになったといっても、その価格は数百万円台である。これに対し、同じ赤外線を用いて画像を形成する赤外線カメラはCCDを用いたものであれば数万円台のものが市販されている。サーモグラフィ装置と赤外線カメラの相違は、サーモグラフィ装置は放射エネルギーを温度分布として出力し、赤外線カメラは放射エネルギーを濃淡の画像として出力することである。これらの相違はあるものの、サーモグラフィ装置および赤外線カメラはいずれも放射エネルギーを測定または検出していることには変わりはない。
しかしながら、サーモグラフィ装置は、温度の検出精度を確保することを第1の目標としており、そのため、冷却が不要な熱型センサ、たとえば、マイクロボロメータ、サーモパイルなどの赤外線検出素子を2次元に配列した検出装置が採用されている。これらの赤外線検出素子を2次元に配列した装置は、製造コストが高く、解像度も高解像度であるといっても30万画素程度にすぎない。冷却が必要な量子型センサ、例えば、InSbセルは一体のマトリクスで提供されるが、製造コストが低いともいえず、さらに、冷却装置が必要となるので全体としては高コストである。また、いずれのセンサを用いた場合も、温度の測定精度を向上するために、検出する赤外線の波長は、空気中の減衰の少ない10μm前後を対象としている。
一方、デジタルカメラの撮像素子として利用されているCCD型のイメージセンサ、あるいはCMOS型のイメージセンサは、通常は赤外線をカットするフィルタをつけて利用されているが、赤外領域の光も検出する能力がある。しかしながら、検出可能な波長領域は可視光に近い1μm前後である。さらに、画像を表示することを第1の目的としているために、入力強度やCCDの状態などにより増幅器のゲインを自動調整してクリアな画像を出力するようになっており、撮像素子により得られた放射エネルギーの絶対値は画像には反映されない。したがって、パッシブ型の赤外線カメラの画像を見ても、相対的な温度の高低が分かる程度である。防犯カメラなどにおいて用いられる赤外線カメラは、赤外線ランプと一体で用いられるアクティブ型の赤外線カメラであり、物体で反射された赤外線を検出するので、画像の濃淡は物体の温度を反映したものとはならない。
したがって、CCDを用いたパッシブ型の赤外線カメラにおいて、特定の場所の正確な温度が別の測定手段により測定されれば、その場所で測定された放射エネルギーとの相対的な比較により、他の場所において測定された放射エネルギーに対応する温度も特定され、CCDを用いて低コストのサーモグラフィを実現することができる。そこで、本発明においては、CCDを用いて低コストのサーモグラフィを提供することを目的としている。
特開平8−304183号公報に開示された2次元赤外線センサカメラにおいては、2次元赤外線センサに赤外線を導く光学系にビームスプリッタを入れ、レンズを介してカメラに導入された赤外線を2次元赤外線センサと、単一の赤外線素子を備えた放射温度計とに分離して供給し、放射温度計の側で2次元赤外線センサの中心の赤外線検出素子で検出された対象物の温度を求めるようにしている。放射温度計は、室温となるチョッパからの放射エネルギーと対象物からの放射エネルギーとを測定しており、室温をベースに校正された温度が得られるため、測定される温度の精度は高い。サーモグラフィ装置と、放射温度計とは、同じタイプの赤外線センサを用いて温度が測定されているが、2次元センサを構成する全てのセンサに対して放射温度計と同等の校正プロセスを適用することが不可能なので、部分的に放射温度計により温度を測定し、その温度を基準として2次元赤外線センサの信号レベルを補正している。
特開平8−304183号公報に開示された方法は、2次元赤外線センサと、放射温度計に用いられる赤外線センサとが同じ光学系を使用することにより、放射温度計の測定位置を2次元赤外線センサの中心と合致させている。したがって、2次元赤外線センサの特定の場所の放射エネルギーに対応する温度を放射温度計により精度良く求めることができ、他の領域について相対的に精度を向上できる。しかしながら、この方法は、2次元赤外線センサと、放射温度計とは同一の光学系を用いる必要があるので、2次元赤外線センサと、放射温度計とに用いられている赤外線センサ(または赤外線検出素子)とが同一波長、または少なくともレンズの収差特定がほぼ同じになる波長領域の電磁波を測定する場合にのみ有効であり、測定波長の異なるセンサ同士の組み合わせは採用できない。
CCDを用いたサーモグラフィ装置を実現しようとした場合、CCDの感度は短波長の赤外線領域で高く、一方、その領域で精度の高い温度測定が可能な赤外線センサは開発されていない。したがって、最も低コストで信頼性が高く、さらに精度が高い放射温度計は、サーモパイルなどの赤外線センサを利用した長波長タイプのものになり、特開平8−304183号公報に開示された方法、すなわち、同一の光学系を用いる方法はCCDを用いたサーモグラフィ装置を実現しようとした場合には採用できない。
さらに、2次元赤外線センサと、放射温度計とが同一の光学系を用いる場合は、その光学系に起因する赤外線の影響は補正することができないという問題がある。市販されている放射温度計も光学系を備えており、同等の問題は生じうるが、放射温度計を2次元センサと合体させた場合は、特に問題が大きい。すなわち、受光面積の広い2次元赤外線センサに対する結像能力を確保しようとすると、光学系のレンズの枚数が増えたり、径の大きなレンズを採用する必要があり、外乱となる赤外線が発生する要素は多くなる。さらに、ビームスプリッタなどの光学素子が介在すれば、さらに外乱となる赤外線の発生は増え、放射温度計の測定精度は低下する。したがって、測定精度を向上するという点でも、2次元赤外線センサと、放射温度計とが同一の光学系を用いることは好ましくない。
そこで、本発明においては、CCDイメージセンサ、あるいはCMOSイメージセンサと放射温度計などの高精度の温度測定装置とを組み合わせることが可能な温度分布を含む画像の出力装置を提供することを目的としている。
本発明の温度分布を含む画像の出力装置は、少なくとも2次元で赤外線を検出可能な第1の赤外線センサと、その第1の赤外線センサへ赤外線を導く第1の光学系と、温度を測定可能な第2の赤外線センサと、その第2の赤外線センサへ赤外線を導く第2の光学系と、第1の赤外線センサにより得られる第1の画像上における第2の赤外線センサが温度を検出する基準領域を定める手段と、第2の赤外線センサにより測定される基準温度により、第1の画像の基準領域の温度分布をセットし、基準領域との赤外線の相対強度により他の領域を温度分布表示に変更して温度分布画像を生成する手段とを有する。
本発明においては、温度分布を測定しようとする第1の赤外線センサと、基準となる温度を測定しようとする第2の赤外線センサに対し、第1の光学系と、第2の光学系という独立した光学系を用意する。したがって、測定波長領域の異なる赤外線センサを用いて出力装置を構成することが可能となり、赤外線を検出可能な低コストのイメージセンサと、放射温度計などに使用される測定精度の高い赤外線センサとを組み合わせた出力装置を提供できる。また、基準温度を測定する第2の赤外線センサには、ノイズの少ない光学系を採用できるので、基準温度の精度の低下を防止できる。このため、第2の赤外線センサにより測定される基準温度により、第1の赤外線センサが捉えた赤外線イメージである第1の画像をオンタイムで補正あるいは変換することが可能となり、第1の画像を温度分布の画像に変換して出力することができる。したがって、第1の赤外線センサにより相対的な温度の高低が分かる程度の赤外線イメージが得られれば、それを温度分布表示に変換してサーモグラフィとして出力できる。また、増幅器のゲインを自動調整するようなCCD、CMOSなどのイメージセンサを用いても、オンタイムで温度分布に変換して、サーモグラフィとして出力できる。
また、温度分布を示す画像を得るのに、長波長側より短波長側の感度が高いCCDやCMOSタイプのイメージセンサを利用できることにより、近年、開発が急速に進んでおり、信頼性も高く、コンパクトなデジタルカメラなどの撮像装置の技術および部品を、サーモグラフィ装置に簡単に転用することが可能となる。したがって、本発明により、低コストで、信頼性が高く、さらに、コンパクトなサーモグラフィ装置を提供することが可能となる。
第1の赤外線センサと、第2の赤外線センサに、独立した光学系を採用すると、各々の光学系により得られる画像が異なるので、基準となる温度を測定する第2の赤外線センサが捉えている基準領域が、第1の赤外線センサが捉えている第1の画像の中の、どの領域に相当するかが問題となる。第1の画像の所定の位置を示唆する光線を出力する装置、たとえば半導体レーザあるいはLEDと、第2の赤外線センサが捉えている位置を示唆する光線を出力する装置を設けて、それぞれの光線が測定対象物の同一の箇所を照射するように第2の光学系の入射側の向きを調整しても良い。しかしながら、さらに簡易な構成で、簡易な制御方法で実現できる、経済的な解決策が望まれる。
そこで、本発明においては、さらに、第1の赤外線センサにより温度分布を測定しようとしている対象物までの距離を測定する測距離装置を設け、基準領域を定める手段においては、対象物までの距離により、第1の赤外線センサにより得られる第1の画像上における第2の赤外線センサが温度を測定する基準領域を定めるようにする。測距離装置としては、超音波距離測定装置や自動焦点調整装置を採用することが可能である。
第2の光学系の入射側の光軸が、第1の光学系の入射側の光軸に対して固定されていれば、対象物までの距離により、第2の光学系が捉える対象物の部分の位置は決まるので、基準領域を定める手段は、関数あるいはルックアップテーブルなどを用いた演算処理により第1の画像上における基準領域を定めることができる。また、対象物までの距離が判明すれば、第1の画像上の特定の位置、たとえば、中心に表示される対象物の部分が判明するので、第2の光学系の入射側の光軸を動かす第1の駆動手段を設け、基準領域を定める手段は、第1の画像上における基準領域の位置が一定になるように第1の駆動手段を制御することができる。
したがって、本発明においては、出力装置の制御方法として、対象物までの距離により、第1の赤外線センサにより得られる第1の画像上における第2の赤外線センサが温度を検出する基準領域を定める工程と、第2の赤外線センサにより測定される基準温度により、第1の画像の基準領域の温度分布をセットし、基準領域との赤外線の相対強度により他の領域を温度分布表示に変換する工程とを有する制御方法を提供する。さらに、本発明においては、少なくとも2次元で赤外線を検出可能な第1の赤外線センサにより得られる第1の画像上における、温度を測定可能な第2の赤外線センサが温度を検出する基準領域を、第1の赤外線センサにより温度分布を測定しようとしている対象物までの距離により定める第1の工程と、第2の赤外線センサにより測定される基準温度により、第1の画像の基準領域の温度分布をセットし、基準領域との赤外線の相対強度により他の領域を温度分布表示に変換する第2の工程とをコンピュータで実行可能な命令を有するプログラムを提供する。このプログラムは、CD−ROMやROMなどの適当な記録媒体に記録して提供したり、インターネットなどのコンピュータネットワークを介して提供できる。
第2の光学系の入射側の光軸を動かす方式は、第1の駆動手段を設ける必要があるので、出力装置の構成は、若干複雑になり、コストも高くなりやすい。しかしながら、基準領域を第1の画像の中央などの一定の領域に固定できる。第2の光学系の入射側の光軸を固定した方式は、出力装置の構成は最も簡易になり、経済的である。基準領域は、第1の画像の中を動くことになり多くの演算処理が必要になるが、処理能力が十分に高いデジタル処理装置が低コストで入手可能になっており、画像処理による処理時間および経済的な問題はほとんど発生しない。したがって、本発明において、最も経済的な方式は、第2の光学系の入射側の光軸を固定した方式であり、演算処理により基準領域を定める制御方式を採用することが好ましい。
さらに、本発明の出力装置は、少なくとも2次元で可視光を検出可能な撮像素子と、その撮像素子に可視光を導く第3の光学系とを設け、第1の赤外線センサにより得られる第1の画像に対する撮像素子により得られる第2の画像の相対位置を定めることにより、その相対位置に基づいて、温度分布画像と第2の画像とを重ねて出力することが可能である。第1および第2の光学系に対し、独立した第3の光学系を設けることにより、赤外線とは異なる可視光に適した光学系を用いて、可視光の第2の画像を取得できる。可視光の画像に温度分布を示す画像を重ねることにより、より視覚的に分かりやすい温度分布を示す画像を出力することができる。
第1の画像と第2の画像の相対的な位置を定める方式としては、上述した基準領域を定める方式と同様に、第3の光学系の入射側の光軸を駆動する方式と、第3の光学系の入射側の光軸を固定した方式とを採用することが可能であり、固定した方式が経済的である。光軸を駆動する方式の場合は、第1の画像と第2の画像の中心が重なるようにするなどの、第1の画像と第2の画像の相対的な位置が一定となるように光軸を駆動すれば良い。
本発明では、CCDなどのデジタルカメラに普及しているイメージセンサを利用して、温度分布を示すサーモグラフィ装置を提供できる。このため、低コストで、コンパクトなサーモグラフィを提供することが可能となり、様々な目的でサーモグラフィを利用することができる。また、本発明によるサーモグラフィ装置は、高解像度化することは容易であり、また、動画にすることも容易である。
現状のサーモグラフィ装置は、高価なために生体の温度測定など、利用範囲が限定されているが、低コストのサーモグラフィ装置を提供することにより、その利用範囲は大きく広がる。たとえば、電気あるいは電子機器用の基板は、実装密度が増加しているために温度条件が厳しいが、稼動状態での温度分布をサーモグラフィ装置により検証することができる。ポイント的な温度測定ではなく、ある程度の範囲内の温度分布を含む温度測定を可能としたり、室内の温度分布をサーモグラフィ装置により測定して、状況に適した空調制御をしたりすることが可能である。
以下に図面を参照して本発明をさらに詳しく説明する。図1に本発明に係る温度分布を含む画像の出力装置の概略を示してある。温度分布を含む画像の出力装置(以降では出力装置)1は、赤外線を検出して対象物2を含めた赤外線の像(第1の画像)データ21を取得する第1のカメラ部11と、可視光を検出して対象物2を含めた可視光の画像データ22を取得する第2のカメラ部12と、これらの画像データ21および22の処理を行い、温度分布表示を含めた画像データ20を生成して液晶タイプなどのディスプレイ16に表示したり、USBやIEEE1394などのインターフェイス18やビデオ出力端子17から出力可能な制御部15とを有している。さらに、出力装置1は、物体から出力される赤外線を検出して、その物体の温度を測定する放射温度計13と、超音波を利用して物体までの距離を測定する測距離装置14と、様々な画像処理モードを設定したり、出力装置1のその他の動作を指定できる操作パネル19を有している。したがって、出力装置1は、これらの機能を利用して、様々な画像処理を行い、様々な画像をディスプレイ16に表示したり、様々な画像データを外部のパーソナルコンピュータ(PC)、プリンタ、別体のモニターなどへ出力することが可能である。また、出力装置1の動作は、インターフェイスを介して接続されたPCなどのホスト装置から制御することも可能である。
第1のカメラ部11は、2次元の画像を取得可能なCCDタイプのイメージセンサ31と、このイメージセンサ31に赤外線を導く光学系41とを備えている。この光学系41は赤外線に対して有効なレンズシステム25と、赤外線を選択的に透過するフィルター26を備えており、イメージセンサ31に赤外線による画像を結像する第1の光学系として機能する。したがって、イメージセンサ31は、2次元で赤外線を検出する第1の赤外線センサとして機能し、第1の光学系41の被写体である対象物2を含めた赤外線の画像データ21を取得できる。イメージセンサ31としては、CCDのマトリクスタイプの撮像素子に限らず、デジタルカメラや赤外線カメラに採用されているCMOS型の撮像素子を採用することができる。
第2のカメラ部12は、2次元の画像を取得可能なCCDタイプのイメージセンサ33と、このイメージセンサ33に可視光を導く光学系43とを備えている。この光学系43は可視光に対して有効なレンズシステム27と、可視光を選択的に透過するフィルター28を備えており、イメージセンサ33に可視光による画像が結像されるようになっている。したがって、イメージセンサ33は、2次元で可視光を検出する撮像素子として機能し、第3の光学系43の被写体である対象物2を含めた可視光の画像データ22を取得できる。このイメージセンサ33としても、CCDのマトリクスタイプの撮像素子に限らず、デジタルカメラや赤外線カメラに採用されているCMOS型の撮像素子を採用することができる。
放射温度計13は、サーモパイル型で赤外線に対する感度が高い長波長タイプの赤外線センサ32と、この赤外線に有効なレンズなどを用いて赤外線センサ32に赤外線を導く光学系42と、チョッパなどを備えた校正ユニット24と、赤外線センサ32が温度を計測している部分を示すレーザ光などの光線を出力する発光ユニット23を備えている。したがって、放射温度計13は、赤外線センサ32により検出された赤外線により、校正された精度の高い温度を測定することができる。このため、放射温度計13の赤外線センサ32は、温度を測定可能な第2の赤外線センサとして機能し、放射温度計13の光学系42は第2の光学系として機能する。また、この放射温度計13は、発光ユニット23を利用して、必要に応じて光学系42の入射方向に光線を出力できるので、放射温度計13が測定している部分を視覚的に確認することができる。この放射温度計13は、市販されている放射温度計と同等の機能の構成を備えていれば良く、赤外線センサ32は、サーモパイル型に限られない。
測距離装置14は、対象物2に向けて出力された超音波が対象物2から反射して戻ってくる時間から距離を算出する超音波距離測定装置14であり、第1のカメラ部11が撮影する第1の画像データ21に含まれる対象物2までの距離を測定するようにセットされている。多くの場合は、第1の画像データ21の中央、すなわち、第1の光学系41の入射側の光軸の延長上に位置する物体が測定対象物2であり、超音波距離測定装置14はその物体2までの距離を計測する。また、出力装置1が、可視光の画像データ22に基づき、表示あるいは出力する画像データの領域を決定する場合は、第2の画像データ22の中央、すなわち、第3の光学系43の入射側の光軸の延長上に位置する物体が測定対象物2であり、超音波距離測定装置14はその物体2までの距離を計測する。測距離装置14は超音波式のものに限られない。第1のカメラ部11または第2のカメラ部12がオートフォーカス機能を搭載していれば、物体2に焦点が合った状態から物体2までの距離を得ることも可能であり、そのオートフォーカス機能を測距離装置14として利用することができる。逆に、超音波距離測定装置14により測定された物体2までの距離に基づいて、第1のカメラ部11および第2のカメラ部12の焦点を自動調整しても良い。
図2に、第1のカメラ部11、第2のカメラ部12および放射温度計13の光学系の入射側の光軸を示してある。また、図3に、第1のカメラ部11により得られる第1の画像データ21と、第2のカメラ部12により得られる第2の画像データ22と、放射温度計13により測定される領域RAとの関係を示してある。図2に示すように、本例の出力装置1においては、各々の光学系41、42および43は相互に固定され、出力装置1が最も多く使用される条件、たとえば、対象物2までの距離が数mの状態(状態P0)ときに、第1の画像21の中心位置21cと、第2の画像22の中心位置22cが一致し、さらに、第1の画像21の中心の領域が放射温度計13により温度測定している領域RAとなるようにしている(図3(a)に示した状態)。したがって、第1のカメラ部11の光学系41の入射側41aの光軸L1に対して、放射温度計13の光学系42の入射側42aの光軸L2は若干角度のある状態で固定されている。同様に、第2のカメラ部12の光学系43の入射側43aの光軸L3も、第1のカメラ部11の光学系41の入射側41aの光軸L1に対して、若干傾いた状態で固定されている。
このため、対象物2までの距離が状態P0と異なる状態、たとえば、対象物2までの距離が近い状態(状態P1)になると、放射温度計13が温度測定している領域RAは、第1の画像21の中心21cからずれてしまい、第2の画像22の中心22cも第1の画像21の中心21cからずれてしまう(図3(b)に示した状態)。したがって、出力装置1では、超音波距離測定ユニット14により計測された対象物2までの距離Xにより、制御ユニット15が、放射温度計13が温度測定している領域RAのサイズおよび位置と、第1の画像21のサイズおよび中心21cの位置と、第2の画像22のサイズおよび中心22cの位置との関係を判断し、それに基づいて画像処理を行い、所望の画像を出力できるようにしている。
図4に、制御ユニット15の機能の概略構成をブロック図により示してある。制御ユニット15は、適当な能力のCPU、画像処理用のASIC、メモリなどを備えたハードウェアにより実現される。機能的には、制御ユニット15は、第1の画像データ21および第2の画像22を記憶するメモリ39と、測距離装置14により得られた距離Xを利用して、放射温度計13が測定している基準領域RAの画像データ21における位置を、予めセットされた関数またはルックアップテーブルを用いた演算処理により求める第1の位置特定部35と、放射温度計13から得られる基準温度T0により、第1の画像21の基準領域RAの温度分布をセットすると共に、第1の画像21における基準領域RAとの赤外線の相対強度により他の領域を温度分布表示に変更して温度分布画像20を生成する第1の画像処理部36とを備えている。第1の位置特定部35は距離Xにより基準領域RAの位置を算出すると共に、第1の画像21の上の基準領域RAの面積も算出する。
第1の画像処理部36は、第1の位置特定部35により求められた基準領域RAの位置および面積Z1とにより、その基準領域RAが基準温度T0の温度分布となる画像データ20を生成する第1の機能36aと、基準領域RAとの赤外線の相対強度により他の領域を温度分布表示に変更して、画像データ20を第1の画像データ21に相当する領域の温度分布画像を表示する画像データにする第2の機能36bとを備えている。第1の機能36aにおいては、第1の画像データ21の基準領域RAに温度分布を示す赤外線の強度分布が見られるときは、基準領域RAの平均温度が基準温度T0になるような温度分布を求めて基準領域RAに温度分布画像をセットする。第2の機能36bにおいては、第1の画像データ21の基準領域RAの赤外線の平均強度と、他の領域の赤外線の強度分布とを比較し、予め設定された赤外線の強度比と温度比の関数あるいはルックアップテーブルに基づき、赤外線の強度分布を示す赤外線画像21を、温度分布を示す画像20に変換する。
制御ユニット15は、さらに、測距離装置14で測定された距離Xにより、第1の画像21における第2の画像22のセンター22cの位置を予めセットされた関数あるいはルックアップテーブルを利用して演算により求める第2の位置特定部37と、第1の画像21から求められた温度分布画像20のセンターに可視光の画像22のセンター22cを一致するように重ね合わせた画像データ19を生成する第2の画像処理部38とを備えている。第2の位置特定部37により求められた第2の画像22のセンター22cの位置により、第1の画像21と第2の画像22との相対位置が把握される。また、第2の位置特定部37は、距離Xにより第2の画像22の倍率も算出可能である。第2の画像処理部38は、第2の位置特定部37により求められた相対位置および倍率Z2により、温度分布画像20と第2の画像22を重ねた画像19を生成する。第1の画像処理部36および第2の画像処理部38は、それぞれが生成した画像データ20および19をメモリ39に出力したり、表示パネル16に表示したり、インターフェイスを介して外部装置に出力することも可能である。また、ネットワークアダプタがあれば、インターネットなどのコンピュータネットワークに出力することも可能である。
図5に温度分布を含む画像の出力装置1の処理として、対象物2を含む温度分布画像20を生成し、さらに可視光の画像と重ねあわせた画像19を生成する処理をフローチャートを用いて示してある。まず、ステップ51において、画像をリフレッシュするタイミングになると、ステップ52において、第1のカメラ部11により第1の画像21を取得し、第2のカメラ部12により第2の画像22を取得し、放射温度計13により基準温度T0を取得し、測距離装置14により対象物2までの距離Xを取得する。ステップ53において、第1の位置特定部35により、測定された対象物2までの距離Xから、第1の画像21において、放射温度計13により温度が測定されている基準領域RAの位置および基準領域RAの面積を求める。第1のカメラ部11の入射側の光軸L1に対して、放射温度計13の入射側の光軸L2が固定されているので、第1の画像21における基準領域RAの位置および大きさZ1は、距離Xの関数となり、ステップ53における演算は予め設定された関数あるいはルックアップテーブルを用いることにより高速に処理することができる。
次に、ステップ54において、第1の画像処理部36により、第1の画像21を温度分布画像20に変換する。第1のカメラ部11のイメージセンサ31により得られた画像21は、赤外線の相対的な強度分布を反映した画像になっているが、赤外線の絶対的な強度は不明である。さらに、鮮明な画像データを取得するために、イメージセンサ31に付随して設けられる増幅器などの機能により、ゲインが自動調整されるようになっており、第1の画像21は、データを取得したときの相対強度分布を反映したものとなり、時間の経過によって画面の濃淡と赤外線強度とが一致しないことが多い。したがって、ステップ54においては、まず、第1の画像データ21の基準領域RAに、温度分布を示す赤外線の強度分布が見られるときは、基準領域RAを、その平均温度が基準温度T0になるような温度分布に変換する。さらに、第1の画像データ21の基準領域RAの赤外線の平均強度と、他の領域の赤外線の強度分布とを比較し、予め設定された赤外線の強度比と温度比の関数あるいはルックアップテーブルに基づき、赤外線の強度分布を示す赤外線画像21を、温度分布を示す画像20に変換する。
この画像処理を、画面をリフレッシュする都度、行うことにより、ゲインが自動調整されても、そのリフレッシュするタイミングで得られた基準温度T0により温度を反映した温度分布の画像に変換することが可能となる。したがって、赤外線の強度分布を示す画像データが得られれば、それを精度の高い温度分布画像に変換して出力することができる。温度分布画像は、温度を色の相違や、濃淡で表示することが可能である。また、等温線を付加するなどの画像処理もこの段階で行うことが可能である。また、温度分布を2次元のデータとして保存し、温度分布の画像表示方式は、その都度、選択できるようにしても良い。
次に、ステップ55において、第2の位置特定部37により、対象物2までの距離Xから第1の画像21と第2の画像22との相対位置を算出する。それと共に距離Xにより画像22の倍率が変動するようであれば、それも合わせて算出する。第1のカメラ部11の入射側の光軸L1に対して、第2のカメラ部12の入射側の光軸L3が固定されているので、第1の画像21における第2の画像22の位置および倍率Z2は、距離Xの関数となり、ステップ53における処理と同様に、ステップ55における演算処理は予め設定された関数あるいはルックアップテーブルを用いることにより高速に処理することができる。
次に、ステップ56において、第2の画像処理部38により、温度分布画像20と可視光の画像22から、それらを重ね合わせた画像19を生成する。重ね合わせ方は様々であり、ユーザが適当に選択できる。可視光の画像からエッジデータを選択して色付きの温度分布画像に重ね合わせても良いし、可視光の画像のコントラストを下げて、単純に温度分布画像と重ね合わせることも可能である。また、時分割で温度分布画像と可視光画像とを表示することにより、実質的に重ね合わせたイメージをユーザに提供することも可能である。
図5に示した画像処理は、出力装置1の制御ユニット15で行うことも可能であるが、メモリ39に出力されるデータを用いてパーソナルコンピュータなどのホスト装置の側で行うことも可能である。したがって、図5に示した画像処理を、各ステップを実行する命令を有するプログラムとしてCD−ROMなどの適当な記録媒体に記録して提供することが可能である。また、インターネットなどのコンピュータネットワークを介して提供することも可能である。
このように、出力装置1では、画像データを取得する赤外線センサ31の光学系41と、基準となる温度を取得する赤外線センサ32の光学系42を独立させたことにより、それぞれの目的に適した異なる特性の赤外線センサを利用することが可能となる。このため、画像データを取得するセンサとしては、低コストで信頼性が高く、さらに、デジタルカメラなどとして技術開発が進んでいるセンサを利用して、低コストのサーモグラフィ装置を実現できる。一方、基準温度を取得するための赤外線センサとして、赤外線の感度の高いセンサを用いることが可能となり、さらに、光学系を分離したことにより、放射温度計と同じ光学系を適用でき、ノイズを最小限に抑えて精度の高い温度測定が可能となる。したがって、これらを組み合わせることにより、低コストで温度測定精度の高いサーモグラフィ装置1を提供できる。本発明によりサーモグラフィ画像を取得するために適用可能となるCCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサを用いた構成であれば、従来、数百万円台と非常にコストの高かったサーモグラフィ装置の価格を飛躍的に下げることが可能になり、プリント基板などの温度分布を非接触で測定可能な低コストのサーモグラフィ装置を提供できる。
ポイントで得られる基準温度により、イメージセンサの2次元画像を温度分布画像に変換する処理は、それぞれの光学系の入射側の光軸を固定することにより、演算処理により行うことが可能であり、近年、低コストで高機能化しているデジタル処理デバイスを用いて実行できる。したがって、この点でも低コストで処理速度の速いサーモグラフィ装置を提供できる。ポイントで得られる基準温度により、イメージセンサの2次元画像を温度分布画像に変換する処理は、それぞれの光学系の入射側の光軸を動かすことによっても実現できる。その場合も、マニュアルで光軸を適当に制御することは面倒であり、対象物までの距離が変わるたびに調整することも面倒である。したがって、測定対象物までの距離により自動的に光軸を調整する駆動装置を付加することが望ましい。
なお、上記では赤外線のイメージセンサおよび可視光のイメージセンサとして2次元画像が得られるものを例に説明しているが、本発明を複数のイメージセンサを用いて立体画像が得られるシステムに適用することも可能であり、得られる画像は2次元画像に限られるものではない。
本発明を適用した温度分布を含む画像の出力装置の概略を示す図である。 第1のカメラ部、第2のカメラ部および放射温度計により対象物を温度測定する様子を示す図である。 第1の画像、第2の画像および基準領域の関係を示す図である。 制御ユニットの概略の機能構成を示す図である。 出力装置における処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 温度分布を含む画像の出力装置
13 放射温度計
14 測距離装置
15 制御ユニット
21 熱画像(第1の画像)
22 画像(第2の画像)
31 第1の赤外線センサ
32 第2の赤外線センサ
35 第1の位置特定部
36 第1の画像処理部
37 第2の位置特定部
38 第2の画像処理部
41 第1の光学系
42 第2の光学系
RA 基準領域
L1〜L3 光軸

Claims (19)

  1. 少なくとも2次元で赤外線を検出可能な第1の赤外線センサと、その第1の赤外線センサへ赤外線を導く第1の光学系と、
    温度を測定可能な第2の赤外線センサと、その第2の赤外線センサへ赤外線を導く第2の光学系と、
    前記第1の赤外線センサにより得られる第1の画像上における前記第2の赤外線センサが温度を測定する基準領域を定める手段と、
    前記第2の赤外線センサにより測定される基準温度により、前記第1の画像の前記基準領域の温度分布をセットし、前記基準領域との赤外線の相対強度により他の領域を温度分布表示に変更して温度分布画像を生成する手段とを有する温度分布を含む画像の出力装置。
  2. 請求項1において、前記第1の赤外線センサにより温度分布を測定しようとしている対象物までの距離を測定する測距離装置を有し、
    前記基準領域を定める手段は、前記対象物までの距離により、前記第1の画像上における前記基準領域を定める、温度分布を含む画像の出力装置。
  3. 請求項2において、前記第2の光学系は、その入射側の光軸が、前記第1の光学系の入射側の光軸に対して固定されており、
    前記基準領域を定める手段は、演算処理により前記基準領域を定める、温度分布を含む画像の出力装置。
  4. 請求項2において、前記第2の光学系の入射側の光軸を動かす第1の駆動手段を有し、
    前記基準領域を定める手段は、前記第1の画像上における前記基準領域の位置が一定になるように前記第1の駆動手段を制御する、温度分布を含む画像の出力装置。
  5. 請求項1において、少なくとも2次元で可視光を検出可能な撮像素子と、その撮像素子に可視光を導く第3の光学系と、
    前記第1の赤外線センサにより得られる前記第1の画像に対する前記撮像素子により得られる第2の画像の相対位置を定める手段と、
    前記相対位置に基づいて、前記温度分布画像と前記第2の画像を重ねて出力する手段とを有する温度分布を含む画像の出力装置。
  6. 請求項2において、少なくとも2次元で可視光を検出可能な撮像素子と、その撮像素子に可視光を導く第3の光学系と、
    前記対象物までの距離により、前記第1の赤外線センサにより得られる前記第1の画像に対する前記撮像素子により得られる第2の画像の相対位置を定める手段と、
    前記相対位置に基づいて、前記温度分布画像と前記第2の画像を重ねた画像を生成する手段とを有する温度分布を含む画像の出力装置。
  7. 請求項6において、前記第3の光学系は、その入射側の光軸が、前記第1の光学系の入射側の光軸に対して固定されており、
    前記相対位置を定める手段は、演算処理により前記相対位置を定める、温度分布を含む画像の出力装置。
  8. 請求項6において、前記第3の光学系の入射側の光軸を動かす第2の駆動手段を有し、
    前記相対位置を定める手段は、前記相対位置が一定になるように前記第2の駆動手段を制御する、温度分布を含む画像の出力装置。
  9. 請求項1において、前記第1の赤外線センサは、CCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサである温度分布を含む画像の出力装置。
  10. 請求項1において、放射温度計を有し、この放射温度計は、前記第2の赤外線センサおよび前記第2の光学系を含んでいる、温度分布を含む画像の出力装置。
  11. 請求項2において、前記測距離装置は超音波距離測定装置または自動焦点調整装置である、温度分布を含む画像の出力装置。
  12. 少なくとも2次元で赤外線を検出可能な第1の赤外線センサと、その第1の赤外線センサへ赤外線を導く第1の光学系と、温度を測定可能な第2の赤外線センサと、その第2の赤外線センサへ赤外線を導く第2の光学系と、前記第1の赤外線センサにより温度分布を測定しようとしている対象物までの距離を測定する測距離装置とを有する温度分布を含む画像の出力装置の制御方法であって、
    前記対象物までの距離により、前記第1の赤外線センサにより得られる第1の画像上における前記第2の赤外線センサが温度を検出する基準領域を定める工程と、
    前記第2の赤外線センサにより測定される基準温度により、前記第1の画像の前記基準領域の温度分布をセットし、前記基準領域との赤外線の相対強度により他の領域を温度分布表示に変更して温度分布画像を生成する工程とを有する温度分布を含む画像の出力装置の制御方法。
  13. 請求項12において、前記第2の光学系は、その入射側の光軸が、前記第1の光学系の入射側の光軸に対して固定されており、
    前記基準領域を定める工程では、演算処理により前記基準領域を定める、温度分布を含む画像の出力装置の制御方法。
  14. 請求項12において、前記出力装置は、少なくとも2次元で可視光を検出可能な撮像素子と、その撮像素子に可視光を導く第3の光学系とを有し、
    前記対象物までの距離により、前記第1の赤外線センサにより得られる前記第1の画像に対する前記撮像素子により得られる第2の画像の相対位置を定める工程と、
    前記相対位置に基づいて、前記温度分布画像と前記第2の画像を重ねた画像を生成する工程とを有する温度分布を含む画像の出力装置の制御方法。
  15. 請求項14において、前記第3の光学系は、その入射側の光軸が、前記第1の光学系の入射側の光軸に対して固定されており、
    前記相対位置を定める工程では、演算処理により前記相対位置を定める、温度分布を含む画像の出力装置の制御方法。
  16. 少なくとも2次元で赤外線を検出可能な第1の赤外線センサにより得られる第1の画像上における、温度を測定可能な第2の赤外線センサが温度を検出する基準領域を、前記第1の赤外線センサにより温度分布を測定しようとしている対象物までの距離により定める第1の工程と、
    前記第2の赤外線センサにより測定される基準温度により、前記第1の画像の前記基準領域の温度分布をセットし、前記基準領域との赤外線の相対強度により他の領域を温度分布表示に変更して温度分布画像を生成する第2の工程とをコンピュータで実行可能な命令を有するプログラム。
  17. 請求項16において、前記第2の赤外線センサに赤外線を導く第2の光学系は、その入射側の光軸が、前記第1の赤外線センサに赤外線を導く第1の光学系の入射側の光軸に対して固定されており、
    前記第1の工程では、演算処理により前記基準領域を定める、プログラム。
  18. 請求項16において、少なくとも2次元で可視光を検出可能な撮像素子により得られる第2の画像の、前記第1の画像に対する相対位置を、前記対象物までの距離により定める第3の工程と、
    前記相対位置に基づいて、前記温度分布画像と前記第2の画像を重ねた画像を生成する第4の工程とをコンピュータで実行可能な命令をさらに有するプログラム。
  19. 請求項18において、前記撮像素子に可視光を導く第3の光学系は、その入射側の光軸が、前記赤外線センサに赤外線を導く第1の光学系の入射側の光軸に対して固定されており、
    前記第3の工程では、演算処理により前記相対位置を定める、プログラム。

JP2004063952A 2004-03-08 2004-03-08 温度分布を含む画像の出力装置およびその制御方法 Pending JP2005249723A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004063952A JP2005249723A (ja) 2004-03-08 2004-03-08 温度分布を含む画像の出力装置およびその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004063952A JP2005249723A (ja) 2004-03-08 2004-03-08 温度分布を含む画像の出力装置およびその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005249723A true JP2005249723A (ja) 2005-09-15

Family

ID=35030315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004063952A Pending JP2005249723A (ja) 2004-03-08 2004-03-08 温度分布を含む画像の出力装置およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005249723A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212404A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Nippon Avionics Co Ltd 赤外線撮像装置
JP2008032574A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Nippon Avionics Co Ltd 赤外線熱画像処理システム
JP2011047813A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Chino Corp 体表面温度チェッカー
US8104954B2 (en) * 2007-10-24 2012-01-31 Northeastern University Apparatus and method for measuring the surface temperature of continuous casting billet/slab
CN103250037A (zh) * 2010-11-17 2013-08-14 株式会社伊西特姆 用于使用红外阵列传感器测量温度的装置和方法
CN103797344A (zh) * 2011-09-17 2014-05-14 弗拉登公司 具有集成的电磁辐射传感器的无线通信设备
JP2015232418A (ja) * 2014-06-10 2015-12-24 株式会社Ihi ボイラ炉内計測装置
US9369612B2 (en) 2013-08-20 2016-06-14 Hanwha Techwin Co., Ltd. Image fusion system and method
JPWO2016170973A1 (ja) * 2015-04-20 2018-02-22 シャープ株式会社 集積回路、及び測定装置
KR101833137B1 (ko) * 2016-08-24 2018-02-28 한림대학교 산학협력단 마커를 이용한 카메라의 온도 측정을 위한 장치, 이를 위한 방법 및 이 방법이 기록된 컴퓨터 판독 가능한 기록매체
CN107764402A (zh) * 2017-09-25 2018-03-06 深圳市朗驰欣创科技股份有限公司 一种基于红外目标探测的可见光测温方法
CN109282330A (zh) * 2018-11-09 2019-01-29 杭州老板电器股份有限公司 红外测温电磁灶
WO2020066057A1 (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 株式会社トライアンドイー 赤外線熱画像の補正表示方法及びこれを用いた判定方法
WO2022168587A1 (ja) * 2021-02-04 2022-08-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 顔認証装置および顔認証方法

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212404A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Nippon Avionics Co Ltd 赤外線撮像装置
JP2008032574A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Nippon Avionics Co Ltd 赤外線熱画像処理システム
US8104954B2 (en) * 2007-10-24 2012-01-31 Northeastern University Apparatus and method for measuring the surface temperature of continuous casting billet/slab
JP2011047813A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Chino Corp 体表面温度チェッカー
US9506809B2 (en) 2010-11-17 2016-11-29 Easytem Co., Ltd. Portable device for measuring temperature using infrared array sensor
JP2013543133A (ja) * 2010-11-17 2013-11-28 株式会社Easytem 赤外線アレイセンサーを利用した温度測定装置及び温度測定方法
CN103250037A (zh) * 2010-11-17 2013-08-14 株式会社伊西特姆 用于使用红外阵列传感器测量温度的装置和方法
CN103797344A (zh) * 2011-09-17 2014-05-14 弗拉登公司 具有集成的电磁辐射传感器的无线通信设备
EP2756275A4 (en) * 2011-09-17 2015-06-24 Fraden Corp DEVICE FOR WIRELESS COMMUNICATION WITH INTEGRATED ELECTROMAGNETIC RADIATION SENSORS
US9369612B2 (en) 2013-08-20 2016-06-14 Hanwha Techwin Co., Ltd. Image fusion system and method
JP2015232418A (ja) * 2014-06-10 2015-12-24 株式会社Ihi ボイラ炉内計測装置
JPWO2016170973A1 (ja) * 2015-04-20 2018-02-22 シャープ株式会社 集積回路、及び測定装置
KR101833137B1 (ko) * 2016-08-24 2018-02-28 한림대학교 산학협력단 마커를 이용한 카메라의 온도 측정을 위한 장치, 이를 위한 방법 및 이 방법이 기록된 컴퓨터 판독 가능한 기록매체
CN107764402A (zh) * 2017-09-25 2018-03-06 深圳市朗驰欣创科技股份有限公司 一种基于红外目标探测的可见光测温方法
WO2020066057A1 (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 株式会社トライアンドイー 赤外線熱画像の補正表示方法及びこれを用いた判定方法
CN109282330A (zh) * 2018-11-09 2019-01-29 杭州老板电器股份有限公司 红外测温电磁灶
WO2022168587A1 (ja) * 2021-02-04 2022-08-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 顔認証装置および顔認証方法
JP2022119569A (ja) * 2021-02-04 2022-08-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 顔認証装置および顔認証方法
JP7199015B2 (ja) 2021-02-04 2023-01-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 顔認証装置および顔認証方法
JP2023029968A (ja) * 2021-02-04 2023-03-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 顔認証装置および顔認証方法
JP7457964B2 (ja) 2021-02-04 2024-03-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 顔認証装置および顔認証方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2451150B1 (en) Color sensor insensitive to distance variations
US20120307046A1 (en) Methods and apparatus for thermographic measurements
US9438825B2 (en) Infrared sensor amplification techniques for thermal imaging
JP5374862B2 (ja) 焦点検出装置および撮像装置
CN107836111B (zh) 用于增强动态范围红外成像的系统和方法
US20120320189A1 (en) Thermal imager that analyzes temperature measurement calculation accuracy
JP2005249723A (ja) 温度分布を含む画像の出力装置およびその制御方法
US20170155818A1 (en) Camera Arrangement
JP2013200137A (ja) 赤外線温度測定装置、赤外線温度測定方法、および、赤外線温度測定装置の制御プログラム
KR102211136B1 (ko) 흑체를 구비한 온도 계측 시스템 및 방법
JP2014185917A (ja) 撮像装置
US20140132774A1 (en) Thermal imaging camera with repositionable active portions of focal plane array
US20110109750A1 (en) Method and apparatus for high dynamic range image measurement
JP6190974B2 (ja) 赤外線撮像装置、絞り制御方法、及び絞り制御プログラム
JP5794665B2 (ja) 撮像装置
JP2009080003A (ja) 撮像装置及びレンズ異常診断システム
WO2021245772A1 (ja) 赤外線撮像装置
JP6729578B2 (ja) 光学特性測定装置及び光学特性測定装置の設定方法
JP2009150841A (ja) レンズ異常自己診断方法、撮像装置、レンズ異常自己診断システム及び車両
US8416404B2 (en) Method and system for measurement and correction of thermally induced changes of boresight, effective focal length, and focus
JP2004117254A (ja) 赤外線撮像装置
KR101630408B1 (ko) 스캐닝 시스템 및 그 방법
US20240040215A1 (en) Image processing apparatus, image capturing apparatus, image processing method, and storage medium
JP2009081649A (ja) 撮像装置及びレンズ異常診断システム
JP2021189171A (ja) 赤外線撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090625