JP6341335B2 - 二次元測色装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ディスプレイの画面を測色する技術に関する。
二次元測色装置は、複数の測定領域を同時に測色できる特徴を有し、二次元領域の測色に用いられる。二次元領域とは、例えば、液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンスディスプレイのようなディスプレイの画面である。
DMD(Digital Micromirror Device)のようなマイクロミラーアレイが光を走査できることに着目した二次元測色装置が提案されている。例えば、特許文献1は、二次元の測定対象物内の各点における色を測定する刺激値直読型の二次元測色装置において、複数のマイクロミラーが二次元配列されて成り、対物レンズを通して入射した光を、前記対物レンズからの光経路外で、三つ以上の相互に異なる方向へ順次走査して反射可能なマイクロミラーアレイと、前記対物レンズからマイクロミラーアレイまでの光経路外で、前記マイクロミラーアレイの前記三つ以上の反射方向に走査された光を受光する二次元センサユニットと、前記各二次元センサユニットの各センサ素子で測定された光強度から、前記二次元の測定対象物内の各点における色を演算する演算部と、を含む二次元測色装置を開示している。
分光センサが、測定領域の色を高精度に測定できることに着目し、分光センサと、二次元カラー画像を撮像する撮像部と、を組み合わせた二次元測色装置が提案されている。例えば、特許文献2は、試料からの光を三次元表色系に分光する第1,第2,第3の光学フィルタと、この第1,第2,第3の光学フィルタを通過した光をそれぞれ上記試料面の複数の測定点について受光する二次元受光検出手段と、上記測定点の中の特定点からの光について分光分布を検出する分光検出手段と、検出された上記分光分布に基づいて上記三次元表色系の三刺激値を算出する三刺激値演算手段と、算出された上記三刺激値と上記特定点における上記二次元受光検出手段の検出結果との関係を用いて上記特定点以外の上記測定点について上記三次元受光検出手段の検出結果から上記三刺激値を算出する演算手段と、を備える二次元測色計を開示している。
同様に、特許文献3は、測定対象の測定領域を複数の領域に分割して走査し、分割された各測定領域からの光を取り込む走査光学部と、前記走査光学部によって取り込まれた各領域からの光を集光する集光部と、前記集光された光の光路上に配置され、前記集光された光を第1及び第2の光路に分離する光路分離部と、前記第1の光路上に配置され、前記分割された測定領域毎の画像データを取得する撮像部と、前記第2の光路上に配置され、前記分割された測定領域毎の分光データを取得する分光測定部と、を備える色彩輝度測定装置を開示している。
特許文献3の色彩輝度測定装置では、測定対象と光路分離部との間に、走査光学部が配置されている。これは、測定領域の位置や、測定される光の入射方向にかかわらずに、全領域に渡って同じ光に基づいた画像データと分光データとを取得するためである(特許文献3の段落0024)。
液晶ディスプレイでは、バックライトして、CCFL(cold cathode fluorescent lamp)が用いられてきたが、消費電力の削減と色度域の向上のために、LED(Light Emitting Diode)が徐々に増えてきている。液晶ディスプレイは、複数のLEDをバックライトにしている(大型の液晶ディスプレイでは、例えば、1000個のLEDをバックライトにしている)。LEDの分光放射輝度は、同じ製品でも個体差がある。具体的に説明すると、同じ製品の赤色LEDの中に、ピーク波長が例えば、600nmの赤色LEDや、ピーク波長が例えば、610nmの赤色LEDが存在する。このため、複数のLEDをバックライトとする液晶ディスプレイにおいて、画面全体に赤色が表示されたとき、画面上の位置に応じて分光放射輝度が異なる。従って、複数のLEDをバックライトとした場合、液晶ディスプレイの画面上の位置に応じて色度及び輝度がばらつくことになる。
有機エレクトロルミネッセンスディスプレイは、OLED(Organic Light Emitting Diode)を用いた自発光型のディスプレイである。ディスプレイの各画素の輝度は、OLEDを構成する各層の膜厚、及び、OLEDに流れる電流で決まる。しかし、OLEDを構成する各層の膜厚を所望値に正確に制御することは困難である。また、OLEDに流れる電流を制御するトランジスタの性能を均一にすることは困難である。これらの理由により、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイは、画面上の位置に応じて色度及び輝度がばらつくことになる。
このように、液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンスディスプレイは、画面上の位置に応じて色度及び輝度がばらつくので、画面の色度及び輝度にムラが発生する。そこで、ディスプレイの生産工程において、二次元測色装置を用いて、ディスプレイの画面の色度及び輝度が測定され、これらが調整される必要がある。正確に調整するためには、ディスプレイの画面の色度及び輝度が正確に測定される必要がある。
特許文献2に開示された二次元測色装置は、分光センサを用いて、二次元領域上の一つの特定点の三刺激値(真値)を測定し、この三刺激値を用いて、補正係数を予め演算し、この補正係数を用いて、撮像部を用いて測定された二次元領域上の複数の測定点のそれぞれの三刺激値を補正する。これにより、複数の測定点のそれぞれについて、色度及び輝度の正確な測定を実現している。以下、特定点及び測定点は、測定領域と記載する。
色度及び輝度の正確な測定を実現するためには、複数の測定領域のそれぞれについて、三刺激値を正確に補正する必要がある。特許文献2に開示された二次元測色装置は、一つの測定領域の三刺激値を代表にして、補正係数を算出している。二次元領域の色度及び輝度にムラがなければ、特許文献2に開示された二次元測色装置を用いても、複数の測定領域のそれぞれについて、三刺激値を正確に補正できると考えられる。
しかし、上述したように、複数のLEDをバックライトとした液晶ディスプレイや、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイは、画面の色度及び輝度にムラがある。このような場合に、二次元測色装置が、一つの測定領域の三刺激値を用いて算出した補正係数を用いて、複数の測定領域のそれぞれの三刺激値を補正しても、正確な色度、輝度を求めることができない。これに対して、特許文献3に開示された二次元測色装置は、ディスプレイの画面上の複数の測定領域のそれぞれについて、補正係数を求めている(特許文献3の段落0105)。本発明者は、特許文献3とは、異なる構成により、以下の目的を実現できる二次元測色装置を創作した。
特開2010−117149号公報 特開平6−201472号公報 特開2010−271246号公報
本発明は、測定対象となる二次元領域からの光の色度及び輝度にムラがある場合でも、二次元領域に含まれる複数の測定領域のそれぞれについて、三刺激値を正確に補正できる二次元測色装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る二次元測色装置は、二次元領域に含まれる複数の測定領域を測色する二次元測色装置であって、光学系と、撮像部と、光選択部と、選択制御部と、光学センサ部と、第1の演算部と、第2の演算部と、第3の演算部と、を備える。前記光学系は、前記二次元領域からの光の光路として、第1の光路と第2の光路とを形成する。前記撮像部は、二次元撮像素子を含み、前記第1の光路に配置され、前記二次元領域のカラー画像を撮影する。前記光選択部は、前記第2の光路に配置され、前記二次元領域からの光のうち、一つの前記測定領域からの光を選択する。前記選択制御部は、複数の前記測定領域からの光を、前記光選択部に選択させる。前記光学センサ部は、前記測定領域以下の面積を有する領域からの光を受光する機能を有し、前記光選択部によって選択された複数の前記測定領域からの光を受光し、複数の前記測定領域のそれぞれの測光量を示す信号を出力する。前記第1の演算部は、前記撮像部から出力された前記二次元領域のカラー画像情報信号を用いて、複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算する。前記第2の演算部は、前記光学センサ部から出力された複数の前記測定領域の測光量を示す信号を用いて、複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算する。前記第3の演算部は、一つの前記測定領域について、前記第1の演算部によって演算された三刺激値と、前記第2の演算部によって演算された三刺激値とを用いて、一つの前記測定領域の補正係数を演算する処理を補正係数演算処理とし、複数の前記測定領域のそれぞれについて、前記補正係数演算処理をする。
上記並びにその他の本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な記載と添付図面から明らかになるであろう。
本実施形態に係る二次元測色装置が、液晶ディスプレイの画面を測色している状態を示す模式図である。 複数の測定領域に分割された、液晶ディスプレイの画面の平面の模式図である。 本実施形態に係る二次元測色装置の構成を示すブロック図である。 ミラー部の位置が第2の位置にあることを説明する説明図である。 DMDの平面図である。 DMDが光を選択的に反射していることを説明する説明図である。 光学センサ部の一例の模式図である。 液晶ディスプレイの画面の測定領域と、二次元撮像素子の画素と、DMDのマイクロミラーとの関係を説明する説明図である。 本実施形態に係る二次元測色装置において、補正係数取得モードを説明するフローチャートである。 図9のステップS1を説明するフローチャートである。 図9のステップS4の処理を説明するフローチャートである。 本実施形態に係る二次元測色装置において、測色モードを説明するフローチャートである。 合計面積が画面の面積より小さい複数の測定領域の一例を説明する説明図である。 第2変形例に係る二次元測色装置の構成を示すブロック図である。 マルチバンドタイプの光学センサ部の模式図である。 第1のフィルタ〜第6のフィルタの分光感度を説明する説明図である。 分光タイプの光学センサ部の模式図である。 フィルタ回転式タイプの光学センサ部の模式図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る二次元測色装置1が、液晶ディスプレイの画面SCを測色している状態を示す模式図である。二次元測色装置1の測定対象は、二次元領域である。二次元測色装置1は、自発光型の二次元領域(二次元領域自体が光を出力することによって、画像が表示される)、又は、非自発光型の二次元領域(二次元領域に照明光が照射され、その反射光により画像が表示される)のいずれも測定対象にすることができる。液晶ディスプレイの画面SCは、非自発光型の二次元領域の一例である。液晶ディスプレイの画面SCの色に関する特性(例えば、色度)及び画面SCの輝度が、二次元測色装置1によって測定される。本実施形態は、液晶ディスプレイの画面SCの測色を例に説明するが、他のディスプレイの画面の測色にも適用できる。
二次元測色装置1は、画面SCを複数の測定領域に仮想的に分割し、複数の測定領域を同時に測色する。これについて具体的に説明する。図2は、液晶ディスプレイの画面SCの平面の模式図である。画面SCが、例えば、40個の測定領域20−1〜20−40に分割されている。これらの測定領域を区別しないときは、測定領域20と記載する。画面SCは、多数の画素により構成されている。隣接する複数の画素が、一つの測定領域20としてもよいし、一つの画素が一つの測定領域20としてもよい。
二次元測色装置1は、40個の測定領域20を同時に測色する。これは、二次元測色装置1が、画面SCの全体を測色することである。なお、二次元測色装置1は、画面SCの一部を測色することもできる。この場合、2以上かつ40より少ない個数の測定領域20(例えば、5個の測定領域20)が複数の測定領域20となる。
二次元測色装置1の構成について詳しく説明する。図3は、本実施形態に係る二次元測色装置1の構成を示すブロック図である。二次元測色装置1は、対物光学系2、ミラー部3、切替部4、撮像部5、DMD6、集光光学系7、光学センサ部8、制御処理部9、入力部10及び出力部11を備える。
対物光学系2は、光学レンズを含み、画面SCの全体からの光Lを集束する。画面SCは、その全体が所定の色(例えば、赤色)に発光した状態である。
ミラー部3及び切替部4により、光学系が構成される。光学系は、画面SCからの光Lの光路として、第1の光路21と第2の光路22とを形成する。
切替部4は、ミラー部3の一つの辺を中心軸にして、ミラー部3を所定角度回転させることにより、ミラー部3の位置を第1の位置と第2の位置とに切り替える。例えば、ステップモーターやロータリソレノイド等を切替部4とすることができる。
図3は、ミラー部3の位置が第1の位置にあることを示している。第1の位置は、ミラー部3が対物光学系2により集束された光Lを反射できる位置であり、対物光学系2により集束された光Lを第1の光路21に導く位置である。ミラー部3は、全反射ミラーである。
図4は、図3に示すブロック図において、ミラー部3の位置が第2の位置にあることを説明する説明図である。第2の位置は、ミラー部3が対物光学系2により集束された光Lを反射できない位置であり、対物光学系2により集束された光Lを第2の光路22に導く位置である。図4は、光Lが第2の光路22に導かれ、DMD6で反射されている点が、図3と異なる。
図3を参照して、第1の光路21には、撮像部5が配置されている。撮像部5は、画面SCからの光Lが結像する位置に配置されている。撮像部5は、カラーフィルタ51と二次元撮像素子52とを備える。カラーフィルタ51は、R成分のみを透過するフィルタ、G成分のみを透過するフィルタ、及び、B成分のみを透過するフィルタにより構成される。
二次元撮像素子52は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、又は、CMOS(Complementary MOS)であり、二次元領域を測定範囲とする光学センサである。二次元撮像素子52は、カラーフィルタ51を介して光Lを受光することにより、画面SCの全体のカラー画像を撮影し、撮影したカラー画像の情報を示す電気信号を出力する。これが、撮像部5が出力するカラー画像情報信号SG1である。カラーフィルタ51は、分光透過率Fr(λ)を有する複数のRフィルタ、分光透過率Fg(λ)を有する複数のGフィルタ、及び、分光透過率Fb(λ)を有する複数のBフィルタを備える。これらのフィルタがチェック柄状に配置されている。二次元撮像素子52を構成する各画素は、Rフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタのいずれかのフィルタを通過した光Lを受光する。
図4を参照して、第2の光路22には、DMD(Digital Micromirror Device)6が配置される。DMD6は、第2の光路22を進む光Lを選択的に集光光学系7に向けて反射する。DMD6は、光選択部の一例である。光選択部は、第2の光路22に配置され、画面SCからの光Lのうち、一つの測定領域20(図2)からの光Laを選択する。
光選択部は、DMD6のような空間光変調器により実現できる。また、液晶を利用した空間光変調器(液晶空間光変調器)を光選択部にすることもできる。液晶は、入射した光を、選択的に透過させる透過型と、反射させる反射型(LCOS:Liquid Crystal On Silicon)とがある。いずれの型も本実施形態に適用できる。
DMD6について詳しく説明する。図5は、DMD6の平面図である。図6は、DMD6が光を選択的に反射していることを説明する説明図である。図5及び図6を参照して、DMD6は、多数のマイクロミラー61がマトリックス状に配置された構造を有する。マイクロミラー61が第2の光路22を進む光Lを集光光学系7へ向けて反射する角度(すなわち、光学センサ部8へ向けて反射する角度)を、選択角度とする。これに対して、マイクロミラー61が第2の光路22を進む光Lを、集光光学系7へ向けて反射しない角度(すなわち、光学センサ部8へ向けて反射しない角度)を、非選択角度とする。
DMD6は、第2の光路22を進む光Lのうち、図2に示す一つの測定領域20(例えば、測定領域20−1)からの光Laを選択的に反射する場合、その測定領域20(測定領域20−1)に対応するマイクロミラー61の角度を選択角度とし、これ以外のマイクロミラー61の角度を非選択角度にする。選択角度にされたマイクロミラー61により、光Laが集光光学系7へ向けて反射される。図6では、一つのマイクロミラー61の角度が選択角度にされているが、光Laがマイクロミラー61で反射される位置での光Laの縦断面積(光Lの進行方向と垂直な断面の面積)に応じて、選択角度にされるマイクロミラー61の数が決まる。
図4を参照して、集光光学系7は、光学レンズを含み、DMD6で選択的に反射された光Laを光学センサ部8で集光させる。
光学センサ部8は、画面SCからの光Lのうち、一つの測定領域20からの光Laが結像する位置に配置されている。光学センサ部8は、図2に示すように、一つの測定領域20以下の面積を有する領域(いわゆるスポット領域23)からの光を受光する機能を有し、一つの測定領域20からの光Laを受光し、一つの測定領域20の測光量を示す電気信号を出力する。この電気信号が図4に示す信号SG2である。
光学センサ部8は、撮像部5を用いる測色よりも高精度の測色に用いられる。図7は、光学センサ部8の一例の模式図である。光学センサ部8は、ホトダイオード80a,80b,80c、Xフィルタ87a、Yフィルタ87b及びZフィルタ87cを備える。ホトダイオード80aは、Xフィルタ87aを通過した光Laを受光し、ホトダイオード80bは、Yフィルタ87bを通過した光Laを受光し、ホトダイオード80cは、Zフィルタ87cを通過した光Laを受光する。
CIE(国際照明委員会)規定のXYZ表色系において、三刺激値を、X、Y、Zとし、等色関数を、x(λ)、y(λ)、z(λ)とする。Xフィルタ87aの分光感度とホトダイオード80aの分光感度とが合成された分光感度が、等色関数x(λ)と一致する分光感度となる。Yフィルタ87bの分光感度とホトダイオード80bの分光感度とが合成された分光感度が、等色関数y(λ)と一致する分光感度となる。Zフィルタ87cの分光感度とホトダイオード80cの分光感度とが合成された分光感度が、等色関数z(λ)と一致する分光感度となる。分光感度は、分光応答度ということができる。
ホトダイオード80aがXフィルタ87aを通過した光Laを受光したとき、ホトダイオード80aは、Xを示す受光信号を出力する。ホトダイオード80bがYフィルタ87bを通過した光Laを受光したとき、ホトダイオード80bは、Yを示す受光信号を出力する。ホトダイオード80cがZフィルタ87cを通過した光Laを受光したとき、ホトダイオード87cは、Zを示す受光信号を出力する。これらの受光信号が、図4に示すように、一つの測定領域20の測光量を示す信号SG2として、制御処理部9へ送られる。
図3を参照して、制御処理部9は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及び、ROM(Read Only Memory)等によって実現されるマイクロコンピュータである。制御処理部9は、機能ブロックとして、選択制御部91、第1の演算部92、第2の演算部93、第3の演算部94、記憶部95、補正部96、輝度色度演算部97及びモード設定部98を備える。
選択制御部91は、DMD6(光選択部の一例)を制御することにより、複数の測定領域20からの光を、DMD6に選択させる。これについて詳しく説明する。図8は、画面SCの測定領域20と、二次元撮像素子52の画素53と、DMD6のマイクロミラー61との関係を説明する説明図である。画面SCは、m×n個の測定領域20に仮想的に分割されている。画面SCのy方向(縦方向)において、測定領域20の個数はmであり、画面SCのx方向(横方向)において、測定領域20の個数はnである。画面SCは、多数の画素24がマトリクス状に配列された構造を有する。一つの測定領域20は、隣接する複数の画素24により構成される。本実施形態では、一つの測定領域20を構成する画素数が4を例にして説明する。
二次元撮像素子52は、m×n個の画素53により構成されている。二次元撮像素子52のy方向(縦方向)において、画素53の個数はmであり、二次元撮像素子52のx方向(横方向)において、画素53の個数はnである。
DMD6は、m×n個のマイクロミラー61により構成されている。DMD6のy方向(縦方向)において、マイクロミラー61の個数はmであり、DMD6のx方向(横方向)において、マイクロミラー61の個数はnである。
測定領域20、画素53、マイクロミラー61のそれぞれの位置は、座標(i,j)で特定される。iは、x座標値であり、1〜nの整数である。jは、y座標値であり、1〜mの整数である。例えば、測定領域20−1、画素53−1、マイクロミラー61−1のそれぞれの位置は、座標(1,1)である。
本実施形態では、説明を簡単にするために、x方向において、測定領域20の個数と、二次元撮像素子52の画素53の個数と、DMD6のマイクロミラー61の個数とを同じにし、y方向において、測定領域20の個数と、二次元撮像素子52の画素53の個数と、DMD6のマイクロミラー61の個数とを同じにし、測定領域20と、画素53と、マイクロミラー61とが一対一で対応するようにしている。例えば、座標(1,1)に位置する測定領域20−1と、座標(1,1)に位置する画素53−1と、座標(1,1)に位置するマイクロミラー61−1とが対応している。これにより、画素53−1は、測定領域20−1からの光La(図4)を受光することができ、マイクロミラー61−1は、測定領域20−1からの光Laを反射することができる。
本実施形態では、説明を簡単にするために、液晶ディスプレイの画面SCの画素数が5*8、二次元撮像素子52の画素数が5*8、DMD6の画素数が、5*8で説明している。一般式では、液晶ディスプレイの画面SCの画素数が、m_display(垂直)* n_display(水平方向)、二次元撮像素子52の画素数が、m_2d(垂直)* n_2d(水平方向)、DMD6の画素数が、m_dmd(垂直)* n_dmd(水平方向)となる。説明を簡単にするために、m_display=m_2d=m_dmd、n_display=n_2d=n_dmdにしている。
図4、図6及び図8を参照して、選択制御部91は、DMD6を制御して、座標(1,1)に位置するマイクロミラー61(すなわち、マイクロミラー61−1)の角度を選択角度とし、これ以外のマイクロミラー61の角度を非選択角度にする。これにより、座標(1,1)に位置する測定領域20(すなわち、測定領域20−1)からの光Laが、座標(1,1)に位置するマイクロミラー61(すなわちマイクロミラー61−1)により反射されて、集光光学系7へ向かう。次に、選択制御部91は、DMD6を制御して、座標(2,1)に位置するマイクロミラー61の角度を選択角度とし、これ以外のマイクロミラー61の角度を非選択角度にする。これにより、座標(2,1)に位置する測定領域20からの光Laが、座標(2,1)に位置するマイクロミラー61により反射されて、集光光学系7へ向かう。座標(3,1)〜座標(n,m)に位置するマイクロミラー61のそれぞれについても、同様の制御がされる。これにより、光学センサ部8は、DMD6によって順番に選択された複数の測定領域20からの光を順番に受光し、複数の測定領域20のそれぞれについて、測定領域20の測光量を示す信号SG2を順番に出力する。
以上説明したように、選択制御部91は、複数の測定領域20からの光を、一つの測定領域20からの光毎に(言い換えれば、一つの測定領域20からの光を単位として)、DMD6に順番に選択させる。本実施形態において、選択制御部91は、複数の測定領域20からの光を、予め定められた順番でDMD6に選択させているが、ランダムに選択させてもよい。
図3に示す第1の演算部92、第2の演算部93及び第3の演算部94について説明する。XYZ表色系において、三刺激値を、X、Y、Zとし、等色関数を、x(λ)、y(λ)、z(λ)とする。X、Y、Zを得るためのカラーフィルタの分光透過率を、それぞれ、Fx(λ)、Fy(λ)、Fz(λ)とする。二次元撮像素子52の分光応答度を、Sm(λ)とする。図8に示す座標(i,j)に位置する測定領域20において、この測定領域20の分光放射輝度をE(i,j,λ)とし、この測定領域20のX、Y、Zをそれぞれ、X(i,j)、Y(i,j)、Z(i,j)とする。
Sm(λ)*Fx(λ)、Sm(λ)*Fy(λ)、Sm(λ)*Fz(λ)は、それぞれ合成分光応答度である。Sm(λ)*Fx(λ)と∫x(λ)とを一致させることができるFx(λ)を有する光学フィルタ、Sm(λ)*Fy(λ)と∫y(λ)とを一致させることができるFy(λ)を有する光学フィルタ、Sm(λ)*Fz(λ)と∫z(λ)とを一致させることができるFz(λ)を有する光学フィルタを実現できれば、以下の式1が成立する。
X(i,j) = ∫x(λ)*E(i,j,λ)dλ = ∫Sm(λ)*Fx(λ)*E(i,j,λ)dλ
Y(i,j) = ∫y(λ)*E(i,j,λ)dλ = ∫Sm(λ)*Fy(λ)*E(i,j,λ)dλ
Z(i,j) = ∫z(λ)*E(i,j,λ)dλ = ∫Sm(λ)*Fz(λ)*E(i,j,λ)dλ
・・・式1
しかし、実際上、等色関数と完全に一致したカラーフィルタを作製することは、困難なので、事実上、上記式は成立しない。そこで、以下の式2に示すように、補正行列係数A(i,j)を使って補正することが必要となる。
X(i,j) = ∫x(λ)*E(i,j,λ)dλ ∫Sm(λ)*Fx(λ)*E(i,j,λ)dλ
Y(i,j) = ∫y(λ)*E(i,j,λ)dλ = A(i,j) ∫Sm(λ)*Fy(λ)*E(i,j,λ)dλ
Z(i,j) = ∫z(λ)*E(i,j,λ)dλ ∫Sm(λ)*Fz(λ)*E(i,j,λ)dλ
・・・式2
補正行列係数A(i,j)は、3×3の行列であり、座標(i,j)に応じて異なる。ここで、補正行列係数がA(i,j)となっている理由は、分光放射輝度が、表示装置の色ムラ、輝度ムラの影響により場所毎に異なっているからである。
また、二次元測色装置1に等色関数と一致させるようなフィルタを装着するのでなく 市販されている二次元撮像素子52に予め装着されているカラーフィルタ(其々のカラーフィルタの分光透過率は、それぞれ、Fr(λ)、Fg(λ)、Fb(λ))を使って、測色する事も可能である。この場合、式2は、以下の式3に書き換えることができる。
X(i,j) = ∫x(λ)*E(i,j,λ)dλ ∫Sm(λ)*Fr(λ)*E(i,j,λ)dλ
Y(i,j) = ∫y(λ)*E(i,j,λ)dλ = A(i,j) ∫Sm(λ)*Fg(λ)*E(i,j,λ)dλ
Z(i,j) = ∫z(λ)*E(i,j,λ)dλ ∫Sm(λ)*Fb(λ)*E(i,j,λ)dλ
・・・式3
∫Sm(λ)*Fr(λ)*E(i,j,λ)dλは、二次元撮像素子52から出力される、座標(i,j)に対応するR信号を示す。
∫Sm(λ)*Fg(λ)*E(i,j,λ)dλは、二次元撮像素子52から出力される、座標(i,j)に対応するG信号を示す。
∫Sm(λ)*Fb(λ)*E(i,j,λ)dλは、二次元撮像素子52から出力される、座標(i,j)に対応するB信号を示す。
∫Sm(λ)*Fr(λ)*E(i,j,λ)dλを、R(i,j)と表記する。
∫Sm(λ)*Fg(λ)*E(i,j,λ)dλを、G(i,j)と表記する。
∫Sm(λ)*Fb(λ)*E(i,j,λ)dλを、B(i,j)と表記する。
式3は、以下に変形できる。
X(i,j) R(i,j)
Y(i,j) = A(i,j) G(i,j) ・・・式4
Z(i,j) B(i,j)
一般に、RGBのカラーフィルタは、XYZのカラーフィルタよりも分光透過率が高い。このため、撮像部5のカラーフィルタ51として、RGBのカラーフィルタを用いれば、撮像部5によって画面SCを撮影するときの露光時間が短くでき、この結果、測色時間を短縮できる。そこで、本実施形態は、式4、座標(i,j)に位置する測定領域20のRGB、及び、座標(i,j)に位置する測定領域20の三刺激値XYZを用いて、補正行列係数A(i,j)を求める。
図3を参照して、第1の演算部92は、撮像部5から出力された画面SCのカラー画像情報信号SG1を用いて、複数の測定領域20のそれぞれの測光量RGBを演算する。このように、第1の演算部92は、各座標に位置する測定領域20について、式4で示されるR(i,j)、G(i,j)、B(i,j)を演算する。
第2の演算部93は、光学センサ部8から順番に出力された測定領域20の測光量を示す信号SG2を用いて、複数の測定領域20のそれぞれの三刺激値XYZを演算する。このように、第2の演算部93は、各座標に位置する測定領域20について、式4で示されるX(i,j)、Y(i,j)、Z(i,j)を演算する。
第3の演算部94は、式4で示される補正行列係数A(i,j)を演算する。すなわち、第3の演算部94は、一つの測定領域20について、第1の演算部92によって演算された測光量RGBと、第2の演算部93によって演算された三刺激値XYZとを用いて、一つの測定領域20の補正係数を演算する処理を補正係数演算処理とし、複数の測定領域20のそれぞれについて、補正行列係数演算処理をする。これにより、二次元測色装置1は、複数の測定領域20のそれぞれに対応する複数の補正係数(補正行列係数A(1,1)〜補正行列係数A(n,m))を取得する。図8を参照して、例えば、座標(1,1)に位置する測定領域20−1の場合、第3の演算部94は、第1の演算部92によって演算された測定領域20−1の測光量RGBと、第2の演算部93によって演算された測定領域20−1の三刺激値XYZとを用いて、補正行列係数A(1,1)を演算する。
図3を参照して、第3の演算部94によって演算された複数の補正係数(補正行列係数A(1,1)〜補正行列係数A(n,m))は、記憶部95に記憶される。
二次元測色装置1は、複数の補正係数を予め取得する補正係数取得モードと、これらの補正係数を用いて、複数の測定領域20を測色(色度、輝度等)する測色モードと、を実行することができる。モード設定部98は、補正係数取得モードと測色モードとを選択的に設定する。補正係数取得モードにおいて、第1の演算部92は、撮像部5から出力された画面SCのカラー画像情報信号SG1を用いて、複数の測定領域20のそれぞれの測光量RGBを演算し、第2の演算部93は、光学センサ部8から順番に出力された測定領域20の測光量を示す信号SG2を用いて、複数の測定領域20のそれぞれの三刺激値XYZを演算し、第3の演算部94は、複数の測定領域20のそれぞれに対応する複数の補正係数を演算し、記憶部95は、第3の演算部94によって演算された複数の補正係数のそれぞれを、複数の測定領域20と対応づけて記憶する。
測色モードにおいて、第1の演算部92は、撮像部5から出力された画面SCのカラー画像情報信号SG1を用いて、複数の測定領域20のそれぞれの測光量RGBを演算する。
補正部96は、一つの測定領域20について、測色モードで第1の演算部92によって演算された測光量RGBを、一つの測定領域20に対応づけて記憶部95に記憶されている補正係数を用いて補正する処理を補正処理とし、測色モードにおいて、複数の測定領域20のそれぞれについて、補正処理をする。この補正処理では、式4が用いられ、測光量RGBが三刺激値XYZにされる。
輝度色度演算部97は、補正部96により得られた、複数の測定領域20のそれぞれの三刺激値XYZを用いて、複数の測定領域20のそれぞれの輝度や色度を演算する。例えば、Yxy表色系の場合、以下の式により演算される。
輝度Y=Y
色度x=X/(X+Y+Z)
色度y=Y/(X+Y+Z)
入力部10は、外部からコマンド(命令)やデータ等を二次元測色装置1に入力するための装置であり、キーボードにより実現される。なお、マウスやタッチパネルを入力部10にしてもよい。出力部11は、入力部10から入力されたコマンドやデータ、及び、制御処理部9の演算結果等を出力するための装置であり、ディスプレイにより実現される。なお、プリンタ等の印刷装置を出力部11にしてもよい。制御処理部9の演算結果には、輝度色度演算部97によって演算された複数の測定領域20のそれぞれの輝度や色度が含まれる。
本実施形態に係る二次元測色装置1の動作を説明する。この動作には、補正係数取得モードと測色モードとがある。まず、前者から説明する。図9は、本実施形態に係る二次元測色装置1において、補正係数取得モードを説明するフローチャートである。このモードは、画面SCの赤色に関するデータを取得するステップS1、画面SCの緑色に関するデータを取得するステップS2、画面SCの青色に関するデータを取得するステップS3、及び、これらのデータを用いて、複数の補正係数を演算するステップ4により構成される。
図10は、図9のステップS1を説明するフローチャートである。図3及び図10を参照して、二次元測色装置1の操作者が入力部10を用いて、補正係数取得モードを実行する命令を入力することにより、モード設定部98は、補正係数取得モードに設定する。
パーソナルコンピュータ(不図示)からの制御信号により、画面SCの全体を赤色に表示させる(ステップS11)。画面SCを有する液晶ディスプレイ及び二次元測色装置1を制御するパーソナルコンピュータがある。パーソナルコンピュータの操作者がパーソナルコンピュータを操作することにより、上記制御信号が画面SCを有する液晶ディスプレイに送信される。なお、二次元測色装置1が、ディスプレイの表示制御回路を備えることにより、二次元測色装置1が上記制御信号を、画面SCを有する液晶ディスプレイに送信する態様も可能である。
選択制御部91は、切替部4を制御して、ミラー部3の位置を図3に示す第1の位置にする(ステップS12)。
制御処理部9は、撮像部5にカラー画像を撮影する命令をする。これにより、撮像部5は、画面SCの全体のカラー画像を撮影し、カラー画像情報信号SG1を出力する(ステップS13)。画面SCの全体が赤色に表示されているので、赤色の画面SCのカラー画像となる。
制御処理部9は、ステップS13で出力されたカラー画像情報信号SG1を受信する。第1の演算部92は、この受信された信号SG1を用いて、図8に示すm×n個の測定領域20の全てについて、測定領域20の測光量RGBを演算する(ステップS14)。これは、画面SCの全体が赤色に表示された状態での測光量RGBであり、Rr(i,j)、Gr(i,j)、Br(i,j)と記載する。例えば、図8を参照して、座標(1,1)に位置する測定領域20−1の場合、第1の演算部92は、座標(1,1)に位置する画素53−1から出力された信号を用いて、測定領域20−1のRr(1,1)、Gr(1,1)、Br(1,1)を演算する。
図4及び図10を参照して、選択制御部91は、切替部4を制御して、ミラー部3の位置を図4に示す第2の位置にする(ステップS15)。
制御処理部9は、x座標値iを1、y座標値jを1に設定する(ステップS16)。
制御処理部9は、DMD6を制御して、ミラー部3を構成するマイクロミラー61の中で、図8に示す座標(i,j)に位置するマイクロミラー61の角度を選択角度にし、残りのマイクロミラー61の角度を非選択角度にする(ステップS17)。ここでは、座標(1,1)に位置するマイクロミラー61−1の角度が選択角度にされる。
図4及び図7を参照して、光学センサ部8は、マイクロミラー61−1で反射された光Laを受光し、座標(i,j)に位置する測定領域20の測光量を示す信号SG2として出力する。座標(1,1)が選択されているので、光学センサ部8は、座標(1,1)に位置する測定領域20−1の測光量を示す信号SG2を出力する。
図4及び図10を参照して、第2の演算部93は、制御処理部9によって受信された信号SG2を用いて、図8に示す座標(i,j)に位置する三刺激値XYZを演算する(ステップS18)。これは、画面SCの全体が赤色に表示された状態での三刺激値XYZであり、Xr(i,j)、Yr(i,j)、Zr(i,j)と記載する。例えば、図8を参照して、座標(1,1)に位置する測定領域20−1の場合、第2の演算部93は、光学センサ部8から出力された信号SG2を用いて、測定領域20−1のXr(1,1)、Yr(1,1)、Zr(1,1)を演算する。
図4及び図10を参照して、制御処理部9は、x座標値iがnか否かを判断する(ステップS19)。
制御処理部9は、x座標値iがnでないと判断したとき(ステップS19でNo)、i+1をx座標値iとして設定する(ステップS20)。そして、制御処理部9は、ステップS17に戻る。
制御処理部9は、x座標値iがnと判断したとき(ステップS19でYes)、y座標値jがmか否かを判断する(ステップS21)。
制御処理部9は、y座標値jがmでないと判断したとき(ステップS21でNo)、j+1をy座標値jとして設定する(ステップS22)。そして、制御処理部9は、ステップS17に戻る。
制御処理部9は、y座標値jがmと判断したとき(ステップS21でYes)、これにより、図9に示すステップS1の処理を終了する。そして、演算制御部は、図9に示すステップS2の処理を開始する。パーソナルコンピュータ(不図示)からの制御信号により、画面SCの全体を緑色に表示させた状態において、二次元測色装置1は、図10のステップS12〜ステップS22と同様の処理をする。これにより、第1の演算部92は、ステップS14において、Rg(i,j)、Gg(i,j)、Bg(i,j)を演算する。これは、画面SCの全体が緑色に表示された状態での測光量RGBである。第2の演算部93は、ステップS18において、Xg(i,j)、Yg(i,j)、Zg(i,j)を演算する。これは、画面SCの全体が緑色に表示された状態での三刺激値XYZである。
制御処理部9は、図9のステップS2の処理をした後、図9のステップS3の処理を開始する。パーソナルコンピュータ(不図示)からの制御信号により、画面SCの全体を青色に表示させた状態で、二次元測色装置1は、図10のステップS12〜ステップS22と同様の処理をする。これにより、第1の演算部92は、ステップS14において、Rb(i,j)、Gb(i,j)、Bb(i,j)を演算する。これは、画面SCの全体が青色に表示された状態での測光量RGBである。また、第2の演算部93は、ステップS18において、Xb(i,j)、Yb(i,j)、Zb(i,j)を演算する。これは、画面SCの全体が青色に表示された状態での三刺激値XYZである。
制御処理部9は、図9のステップS3の終了後、図9のステップS4を開始する。図11は、図9のステップS4の処理を説明するフローチャートである。第3の演算部94は、x座標値iを1、y座標値jを1に設定する(ステップS31)。
第3の演算部94は、補正行列係数A(i,j)を演算する(ステップS32)。第3の演算部94は、以下の式5〜式7を用いて、補正行列係数A(i,j)を演算する。
Xr(i,j) Rr(i,j)
Yr(i,j) = A(i,j) Gr(i,j) ・・・式5
Zr(i,j) Br(i,j)
Xg(i,j) Rg(i,j)
Yg(i,j) = A(i,j) Gg(i,j) ・・・式6
Zg(i,j) Bg(i,j)
Xb(i,j) Rb(i,j)
Yb(i,j) = A(i,j) Gb(i,j) ・・・式7
Zb(i,j) Bb(i,j)
ここでは、第3の演算部94は、図9のステップS1で求められた値、図9のステップS2で求められた値、及び、図9のステップS3で求められた値を用いて、補正行列係数A(1,1)を演算する。
図9のステップS1で求められた値とは、光学センサ部8から得られるXr(1,1)、Yr(1,1)、及び、Zr(1,1)、並びに、二次元撮像素子52から得られるRr(1,1)、Gr(1,1)、及び、Br(1,1)である。
図9のステップS2で求められた値とは、光学センサ部8から得られるXg(1,1)、Yg(1,1)、及び、Zg(1,1)、並びに、二次元撮像素子52から得られるRg(1,1)、Gg(1,1)、及び、Bg(1,1)である。
図9のステップS3で求められた値とは、光学センサ部8から得られるXb(1,1)、Yb(1,1)、及び、Zb(1,1)、並びに、二次元撮像素子52から得られるRb(1,1)、Gb(1,1)、及び、Bb(1,1)である。
補正行列係数A(1,1)は、3*3の行列なので、未知数は9個である。式(5)〜式(7)において、9個の方程式が存在するので、9個の連立方程式を解くことにより、補正行列係数A(1,1)が求まる。
第3の演算部94は、x座標値iがnか否かを判断する(ステップS33)。
第3の演算部94は、x座標値iがnでないと判断したとき(ステップS33でNo)、i+1をx座標値iとして設定する(ステップS34)。そして、第3の演算部94は、ステップS32に戻る。
第3の演算部94は、x座標値iがnと判断したとき(ステップS33でYes)、y座標値jがmか否かを判断する(ステップS35)。
第3の演算部94は、y座標値jがmでないと判断したとき(ステップS35でNo)、j+1をy座標値jとして設定する(ステップS36)。そして、第3の演算部94は、ステップS32に戻る。
第3の演算部94は、y座標値jがmと判断したとき(ステップS35でYes)、図9のステップS4の処理を終了する。
第3の演算部94は、ステップS32で演算した複数の補正係数のそれぞれを、複数の測定領域20と対応づけて記憶部95に記憶させる。
以上により、二次元測色装置1は、画面SCの測定領域20毎の補正係数(補正行列係数A(1,1)〜補正行列係数A(n,m))を取得することができる。次に、取得した補正係数を用いて、測定領域20を測色するモード(測色モード)について説明する。図12は、測色モードを説明するフローチャートである。
図3及び図12を参照して、二次元測色装置1の操作者が入力部10を用いて、測色モードを実行する命令を入力することにより、モード設定部98は、測色モードに設定する。画面SCの全面が所定の色に表示されている。選択制御部91は、切替部4を制御して、ミラー部3の位置を図3に示す第1の位置にする(ステップS41)。これは、図10に示すステップS12と同様の処理である。
制御処理部9は、撮像部5にカラー画像を撮影する命令をする。これにより、撮像部5は、画面SCの全体のカラー画像を撮影し、カラー画像情報信号SG1を出力する(ステップS42)。これは、図10に示すステップS13と同様の処理である。
制御処理部9は、ステップS42で出力された信号SG1を受信する。第1の演算部92は、この受信された信号SG1を用いて、図8に示すm×n個の測定領域20の全てについて、測定領域20の測光量RGBを演算する(ステップS43)。これは、図10に示すステップS14と同様の処理である。
補正部96は、式4、記憶部95に予め記憶されているm×n個の補正係数(補正行列係数A(1,1)〜補正行列係数A(n,m))、及び、ステップS43で演算された結果を用いて、m×n個の測定領域20のそれぞれの測光量RGBを補正する(ステップS44)。例えば、座標(1,1)に位置する測定領域20の場合、測光量RGBを補正するとは、R(1,1)、G(1,1)、B(1,1)、補正行列係数A(1,1)、及び、式4を用いて、X(1,1)、Y(1,1)、Z(1,1)を求めることである。
輝度色度演算部97は、ステップS44の結果を用いて、m×n個の測定領域20のそれぞれについて、輝度及び色度を演算する(ステップS45)。出力部11は、ステップS45で演算された輝度及び色度を出力する。以上の測色モードの説明である。
図8を参照して、画面SCの色度及び輝度にムラがある場合、二次元測色装置1が、一つの測定領域20(一般にはディスプレイの中央領域)の三刺激値XYZを用いて予め算出した補正係数を用いて、m×n個の測定領域20のそれぞれの測光量RGBを補正しても、正確に色度、輝度を求めることができない。これに対して、本実施形態によれば、m×n個の測定領域20のそれぞれに対応するm×n個の補正係数(すなわち、補正行列係数A(1,1)〜補正行列係数A(n,m))を予め算出し、m×n個の補正領域のそれぞれの測光量RGBを、対応する補正係数で補正する。このため、画面SCの色度及び輝度にムラがある場合でも、m×n個の測定領域20のそれぞれについて、測光量RGBを正確に補正することができる。
本実施形態では、二次元測色装置1が、図8に示すm×n個の測定領域20の全てを測色している。これは、複数の測定領域20の合計面積が画面SCの面積と同じとなる場合である。複数の測定領域20の合計面積が画面SCの面積より小さい場合も可能である。これを本実施形態の第1変形例として説明する。図13は、合計面積が画面SCの面積より小さい複数の測定領域20の一例を説明する説明図である。図13では、複数の測定領域20として、5つの測定領域20−a,20−b,20−c,20−d,20−eが示されている。複数の測定領域20の数は、2以上であればよく、5に限定されない。
第1変形例が本実施形態と異なる点を説明する。まず、第1変形例の補正係数取得モードから説明する。図3及び図13を参照して、補正係数取得モードにおいて、二次元測色装置1の操作者が、入力部10を用いて、複数の測定領域20−a〜20−eのそれぞれの画面SC上の位置を指定する入力をする。
測定領域20−aが位置する座標が、(ax,ay)とし、測定領域20−bが位置する座標が、(bx,by)とし、測定領域20−cが位置する座標が、(cx,cy)とし、測定領域20−dが位置する座標が、(dx,dy)とし、測定領域20−eが位置する座標が、(ex,ey)とする。
第1変形例では、図10のステップS14の替わりに、以下のステップを実行する。図3及び図13を参照して、第1の演算部92は、複数の測定領域20−a〜20−eのそれぞれについて,測光量RGBを演算する。
また、第1変形例では、図10のステップS16〜ステップS22の替わりに以下のステップを実行する。図4及び図13を参照して、選択制御部91は、座標(ax,ay)に位置するマイクロミラー61の角度を選択角度にする。光学センサ部8は、座標(ax,ay)に位置する測定領域20−aの測光量を示す信号SG2を出力する。第2の演算部93は、座標(ax,ay)に位置する測定領域20−aの三刺激値XYZを演算する。次に、選択制御部91は、座標(bx,by)に位置するマイクロミラー61の角度を選択角度にする。光学センサ部8は、座標(bx,by)に位置する測定領域20−bの測光量を示す信号SG2を出力する。第2の演算部93は、座標(bx,by)に位置する測定領域20−bの三刺激値XYZを演算する。以下、座標(cx,cy)、座標(dx,dy)、座標(ex,ey)についても同様の処理がされる。
第1変形例では、図11のステップS31〜ステップS36の替わりに以下のステップを実行する。図3及び図13を参照して、第3の演算部94は、上記式5〜式7を用いて、補正行列係数A(ax,ay)、補正行列係数A(bx,by)、補正行列係数A(cx,cy)、補正行列係数A(dx,dy)、補正行列係数A(ex,ey)を演算する。
例えば、補正行列係数A(ax,ay)の場合で説明すると、第3の演算部94は、図9のステップS1で求められた値、図9のステップS2で求められた値、及び、図9のステップS3で求められた値を用いて、A(ax,ay)を演算する。
図9のステップS1で求められた値とは、Xr(ax,ay)、Yr(ax,ay)、Zr(ax,ay)、Rr(ax,ay)、Gr(ax,ay)、及び、Br(ax,ay)である。
図9のステップS2で求められた値とは、Xg(ax,ay)、Yg(ax,ay)、Zg(ax,ay)、Rg(ax,ay)、Gg(ax,ay)、及び、Bg(ax,ay)である。
図9のステップS3で求められた値とは、Xb(ax,ay)、Yb(ax,ay)、Zb(ax,ay)、Rb(ax,ay)、Gb(ax,ay)、及び、Bb(ax,ay)である。
第3の演算部94は、測定領域20−aと対応させて補正行列係数A(ax,ay)を記憶部95に記憶させ、測定領域20−bと対応させて補正行列係数A(bx,by)を記憶部95に記憶させ、測定領域20−cと対応させて補正行列係数A(cx,cy)を記憶部95に記憶させ、測定領域20−dと対応させて補正行列係数A(dx,dy)を記憶部95に記憶させ、測定領域20−eと対応させて補正行列係数A(ex,ey)を記憶部95に記憶させる。
第1変形例の補正係数取得モードをまとめると以下の通りとなる。補正係数取得モードにおいて、第1の演算部92は、撮像部5から出力された画面SCのカラー画像情報信号SG1を用いて、入力部10を用いて指定された位置を有する複数の測定領域20−a〜20−eのそれぞれの測光量RGBを演算し、選択制御部91は、入力部10を用いて指定された位置にある複数の測定領域20−a〜20−eからの光を順番に、DMD6に選択させ、第2の演算部93は、光学センサ部8から順番に出力された測定領域20−a〜20−eの測光量を示す信号SG2を用いて、入力部10を用いて指定された位置にある複数の測定領域20−a〜20−eのそれぞれの三刺激値XYZを演算し、第3の演算部94は、入力部10で指定された位置にある複数の測定領域20−a〜20−eのそれぞれに対応する複数の補正行列係数A(ax,ay)〜A(ex,ey)を演算し、記憶部95は、第3の演算部94によって演算された複数の補正行列係数A(ax,ay)〜A(ex,ey)のそれぞれを、入力部10を用いて指定された位置にある複数の測定領域20−a〜20−eと対応づけて記憶する。
第1変形例の測色モードを説明する。第1変形例では、図12のステップS43〜ステップS45を、複数の測定領域20−a〜20−eに対して実行する。すなわち、測色モードにおいて、第1の演算部92は、撮像部5から出力された画面SCのカラー画像情報信号SG1を用いて、入力部10を用いて指定された位置にある複数の測定領域20−a〜20−eのそれぞれの測光量RGBを演算し、補正部96は、入力部10を用いて指定された位置にある複数の測定領域20−a〜20−eのそれぞれについて、上記補正処理をする。輝度色度演算部97は、上記補正処理の結果を用いて、複数の測定領域20−a〜20−eのそれぞれについて、輝度及び色度を演算する。
図13を参照して、第1変形例では、画面SCの全面でなく、操作者が指定した画面SCの一部を複数の測定領域20にする。このため、補正係数取得に要する時間及び測色に要する時間を短縮することができる。これについて、DMD6の替わりに、走査光学系を備える二次元測色装置1(例えば、特許文献3)と比較例として説明する。
走査光学系の場合、画面SCの一部を走査することができないので、画面SCの全体を走査する。走査光学系の分解能が、例えば、1024×768としたとき、測定領域20の数が、1024×768となる。これに対して、第1変形例では、測定領域20の数を、例えば、5にできる。従って、第1変形例は、比較例と比べて、補正係数取得モード及び測色モードの処理速度が、約157000倍となる。
157000≒(1024×768)÷5
一つの測定領域20に要する露光時間が、例えば、1/60秒とする。補正係数取得モード及び測色モードのそれぞれの露光時間は、第1変形例が、約80msecとなり、比較例が、約218分となる。従って、第1変形例によれば、露光時間の大幅な短縮が可能となる。
5×1/60sec≒80msec
1024×768×1/60sec≒218分
本実施形態の第2変形例を説明する。図14は、第2変形例に係る二次元測色装置1aの構成を示すブロック図である。図3に示す二次元測色装置1は、ミラー部3及び切替部4(光学系の第1の形態)を備えるが、これに対して、二次元測色装置1aは、光分割部3a(光学系の第2の形態)を備える。光分割部3aは、画面SCらの光Lを二分割し、二分割された一方の光L1を第1の光路21に導き、二分割された他方の光L2を第2の光路22に導く。光分割部は、例えば、ハーフミラーである。第2変形例では、光分割部3aを備えることにより、図3及び図4に示すように、ミラー部3を第1の位置と第2の位置とに切り替える必要がなくなる。
本実施形態、第1変形例及び第2変形例において、図7に示す光学センサ部8の替わりに、マルチバンドタイプ、分光タイプ、フィルタ回転式タイプを用いてもよい。図15は、マルチバンドタイプの光学センサ部800の模式図である。
光学センサ部800は、第1のホトダイオード801a、第2のホトダイオード801b、第3のホトダイオード801c、第4のホトダイオード801d、第5のホトダイオード801e、及び、第6のホトダイオード801f、並びに、第1のフィルタ802a、第2のフィルタ802b、第3のフィルタ802c、第4のフィルタ802d、第5のフィルタ802e、及び、第6のフィルタ802fを備える。
第1のホトダイオード801aは、第1のフィルタ802aを通過した光Laを受光する。第2のホトダイオード801bは、第2のフィルタ802bを通過した光Laを受光する。第3のホトダイオード801cは、第3のフィルタ802cを通過した光Laを受光する。第4のホトダイオード801dは、第4のフィルタ802dを通過した光Laを受光する。第5のホトダイオード801eは、第5のフィルタ802eを通過した光Laを受光する。第6のホトダイオード801fは、第6のフィルタ802fを通過した光Laを受光する。
第1のフィルタ802a〜第6のフィルタ802fは、互いに異なる波長帯に分光感度を有する。図16は、第1のフィルタ802a〜第6のフィルタ802fの分光感度を説明する説明図である。図16において、横軸が波長を示し、縦軸が分光感度を示す。図15及び図16を参照して、第1のフィルタ802aは、分光感度A1(太い実線)を有し、第2のフィルタ802bは、分光感度A2(長い点の波線)を有し、第3のフィルタ802cは、分光感度A3(一点鎖線)を有し、第4のフィルタ802dは、分光感度A4(二点鎖線)を有し、第5のフィルタ802eは、分光感度A5(短い点の波線)を有し、第6のフィルタ802fは、分光感度A6(細い実線)を有する。
図15を参照して、第1のホトダイオード801aが第1のフィルタ802aを通過した光Laを受光したとき、第1のホトダイオード801aは、分光感度A1の場合の受光信号を出力する。
第2のホトダイオード801bが第2のフィルタ802bを通過した光Laを受光したとき、第2のホトダイオード801bは、分光感度A2の場合の受光信号を出力する。
第3のホトダイオード801cが第3のフィルタ802cを通過した光Laを受光したとき、第3のホトダイオード801cは、分光感度A3の場合の受光信号を出力する。
第4のホトダイオード801dが第4のフィルタ802dを通過した光Laを受光したとき、第4のホトダイオード801dは、分光感度A4の場合の受光信号を出力する。
第5のホトダイオード801eが第5のフィルタ802eを通過した光Laを受光したとき、第5のホトダイオード801eは、分光感度A5の場合の受光信号を出力する。
第6のホトダイオード801fが第6のフィルタ802fを通過した光Laを受光したとき、第6のホトダイオード801fは、分光感度A6の場合の受光信号を出力する。
これらの受光信号が、図4に示すように、一つの測定領域20の測光量を示す信号SG2として、制御処理部9へ送られる。
以上説明したように、マルチバンドタイプの光学センサ部800は、分光感度が互いに異なる4以上のフィルタを含み、複数の測定領域20のそれぞれについて、4以上のフィルタのそれぞれを介して受光した受光信号を出力する。
図17は、分光タイプの光学センサ部810の模式図である。光学センサ部810は、例えば、結像光学系811と、反射型回折格子812と、ラインセンサ814と、結像光学系811、反射型回折格子812及びラインセンサ814を収容する筐体813と、を備える。
筐体813は、ラインセンサ814の受光可能な波長範囲に対し遮光性を有する材料によって形成された箱体である。筐体813の一側面には、光Laを筐体813内に導光する入射開口(例えば、スリット)815が形成されている。
入射開口815から入射された光Laは、結像光学系811に入射し、結像光学系811によって平行化(コリメート)されて反射型回折格子812に入射し、反射型回折格子812によって回折されて反射される。この反射光は、再び、結像光学系811に入射し、結像光学系811によってラインセンサ814の受光面816上に光像の波長分散像として結像される。
ラインセンサ814は、一方向に沿って配列された複数の光電変換素子を備えて構成される。光電変換素子は、例えば、シリコンホトダイオード(SPD)等である。ラインセンサ814は、受光面816上に形成された光像の波長分散像を、複数の光電変換素子のそれぞれによって光電変換することによって、各波長の強度レベルを表す電気信号を生成する。そして、ラインセンサ814は、この電気信号(信号SG2)を制御処理部9(図4)へ出力する。
以上説明したように、分光タイプの光学センサ部810は、複数の測定領域20のそれぞれについて、測定領域20からの光を分光して受光し、各分光の受光信号を出力する。
図18は、フィルタ回転式タイプの光学センサ部820の模式図である。光学センサ部820は、フィルタ部81と、フィルタ部81を透過した光Laを受光するホトダイオード82と、を備える。
フィルタ部81は、Xフィルタ83、Yフィルタ84及びZフィルタ85、並びにこれらのフィルタを保持する円盤型のホルダー86を備える。Xフィルタ83の分光感度とホトダイオード82の分光感度とが合成された分光感度が、等色関数x(λ)と一致する分光感度となる。Yフィルタ84の分光感度とホトダイオード82の分光感度とが合成された分光感度が、等色関数y(λ)と一致する分光感度となる。Zフィルタ85の分光感度とホトダイオード82の分光感度とが合成された分光感度が、等色関数z(λ)と一致する分光感度となる。
ホルダー86は、不図示の回転機構により回転させられ、Xフィルタ83、Yフィルタ84、Zフィルタ85の位置を、ホトダイオード82の受光面と対向する位置に、順番に切り替えることができる。ホトダイオード82の受光面とXフィルタ83とが対向している状態で、ホトダイオード82が光Laを受光したとき、ホトダイオード82は、Xを示す受光信号を出力する。ホトダイオード82の受光面とYフィルタ84とが対向している状態で、ホトダイオード82が光Laを受光したとき、ホトダイオード82は、Yを示す受光信号を出力する。ホトダイオード82の受光面とZフィルタ85とが対向している状態で、ホトダイオード82が光Laを受光したとき、ホトダイオード82は、Zを示す受光信号を出力する。これらの受光信号が、図4に示すように、一つの測定領域20の測光量を示す信号SG2として、制御処理部9へ送られる。
図7、図15及び図18を参照して、光Laの受光素子として、ホトダイオード80a〜80c,801a〜801f,82の替わりに、二次元センサ、一次元センサ、光電子増倍管等を用いてもよい。
本実施形態では、複数の測定領域20のそれぞれについて、補正係数を算出しているが、第3変形例は、複数の測定領域20の一つに着目して、補正係数を算出する。第3変形例を説明する。図4を参照して、DMD6(光選択部)は、複数の測定領域20のうち、ある測定領域20(ここでは、図13に示す測定領域20−cを例にする)からの光を選択する。光学センサ部8は、DMD6によって選択された測定領域20−cからの光を受光し測光量を示す信号SG2を出力する。第2の演算部93は、光学センサ部8から出力された測定領域20−cの測光量を示す信号SG2を用いて、測定領域20−cの三刺激値を演算する。
図3を参照して、第1の演算部92は、撮像部5から出力された画面SC(二次元領域)のカラー画像情報信号を用いて、測定領域20−cの三刺激値を演算する。第3の演算部94は、第1の演算部92によって演算された測定領域20−cの三刺激値と、第2の演算部93によって演算された測定領域20−cの三刺激値とを用いて、測定領域20−cに対応する補正係数を演算する。制御処理部9は、第3の演算部94で演算された補正係数を測定領域20−cに対応づけて記憶部95に記憶させる。以上が、第3変形例の補正係数取得モードである。
測色モードにおいて、第1の演算部92は、撮像部5から出力された画面SCのカラー画像情報信号を用いて、測定領域20−cの三刺激値を演算する。補正部96は、この三刺激値を、記憶部95から読み出した、測定領域20−cに対応づけた補正係数で補正する。
なお、測定領域20−c(ある測定領域)は、操作者が指定することができる。操作者は、入力部10を用いて、複数の測定領域20のうち、DMD6によって選択されるべき測定領域(すなわち、測定領域20−c)の位置を入力する。DMD6は、入力部10に入力された位置に基づいて測定領域20−cを選択する。
(実施形態の纏め)
本実施形態に係る二次元測色装置は、二次元領域に含まれる複数の測定領域を測色する二次元測色装置であって、前記二次元領域からの光の光路として、第1の光路と第2の光路とを形成する光学系と、二次元撮像素子を含み、前記第1の光路に配置され、前記二次元領域のカラー画像を撮影する撮像部と、前記第2の光路に配置され、前記二次元領域からの光のうち、一つの前記測定領域からの光を選択する光選択部と、複数の前記測定領域からの光を、前記光選択部に選択させる選択制御部と、前記測定領域以下の面積を有する領域からの光を受光する機能を有し、前記光選択部によって選択された複数の前記測定領域からの光を受光し、複数の前記測定領域のそれぞれの測光量を示す信号を出力する光学センサ部と、前記撮像部から出力された前記二次元領域のカラー画像情報信号を用いて、複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算する第1の演算部と、前記光学センサ部から出力された複数の前記測定領域の測光量を示す信号を用いて、複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算する第2の演算部と、一つの前記測定領域について、前記第1の演算部によって演算された三刺激値と、前記第2の演算部によって演算された三刺激値とを用いて、一つの前記測定領域の補正係数を演算する処理を補正係数演算処理とし、複数の前記測定領域のそれぞれについて、前記補正係数演算処理をする第3の演算部と、を備える。
本実施形態に係る二次元測色装置によれば、二次元領域に含まれる複数の測定領域のそれぞれに対応する複数の補正係数を得ることができる。従って、二次元領域からの光の色度及び輝度にムラがある場合でも、複数の測定領域のそれぞれについて、三刺激値を正確に補正することができる。
上記構成において、複数の前記補正係数を予め取得する補正係数取得モードと、複数の前記補正係数を用いて複数の前記測定領域を測色する測色モードとを選択的に設定するモード設定部と、記憶部と、をさらに備え、前記補正係数取得モードにおいて、前記第1の演算部は、前記撮像部から出力された前記二次元領域のカラー画像情報信号を用いて、複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算し、前記第2の演算部は、前記光学センサ部から出力された複数の前記測定領域の測光量を示す信号を用いて、複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算し、前記第3の演算部は、複数の前記測定領域のそれぞれについて、前記補正係数演算処理をし、前記記憶部は、前記第3の演算部によって演算された複数の前記補正係数のそれぞれを、複数の前記測定領域と対応づけて記憶する。
この構成は、補正係数取得モードにおいて、複数の測定領域のそれぞれに対応する複数の補正係数を演算し、演算した複数の補正係数のそれぞれを、複数の測定領域と対応づけて記憶する。従って、複数の補正係数を予め取得することができる。
上記構成において、前記第1の演算部は、前記測色モードにおいて、前記撮像部から出力された前記二次元領域のカラー画像情報信号を用いて、複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算し、前記二次元測色装置は、一つの前記測定領域について、前記測色モードで前記第1の演算部によって演算された三刺激値を、一つの前記測定領域に対応づけて前記記憶部に記憶されている前記補正係数を用いて補正する処理を補正処理とし、前記測色モードにおいて、複数の前記測定領域のそれぞれについて、前記補正処理をする補正部をさらに備える。
この構成は、予め取得した複数の補正係数を用いて、複数の測定領域のそれぞれの三刺激値(これらの三刺激値は、撮像部から出力された二次元領域のカラー画像情報信号を用いて演算されている)を補正することを規定する。
上記構成において、複数の前記補正係数を予め取得する補正係数取得モードと、複数の前記補正係数を用いて複数の前記測定領域を測色する測色モードとを選択的に設定するモード設定部と、記憶部と、前記補正係数取得モードにおいて、合計面積が前記二次元領域の面積より小さい複数の前記測定領域のそれぞれの前記二次元領域上の位置を、前記二次元測色装置の操作者が指定する入力がされる入力部と、をさらに備え、前記補正係数取得モードにおいて、前記第1の演算部は、前記撮像部から出力された前記二次元領域のカラー画像情報信号を用いて、前記入力部を用いて指定された位置にある複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算し、前記選択制御部は、前記入力部を用いて指定された位置にある複数の前記測定領域からの光を、前記光選択部に選択させ、前記第2の演算部は、前記光学センサ部から出力された複数の前記測定領域の測光量を示す信号を用いて、前記入力部を用いて指定された位置にある複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算し、前記第3の演算部は、前記入力部を用いて指定された位置にある複数の前記測定領域のそれぞれについて、前記補正係数演算処理をし、前記記憶部は、前記第3の演算部によって演算された複数の前記補正係数のそれぞれを、前記入力部を用いて指定された位置にある複数の前記測定領域と対応づけて記憶する。
この構成は、二次元領域の全面でなく、操作者が指定した二次元領域の一部を複数の測定領域にする。このため、補正係数取得に要する時間を短縮することができる。
上記構成において、前記第1の演算部は、前記測色モードにおいて、前記撮像部から出力された前記二次元領域のカラー画像情報信号を用いて、前記入力部を用いて指定された位置にある複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算し、前記二次元測色装置は、一つの前記測定領域について、前記測色モードで前記第1の演算部によって演算された三刺激値を、一つの前記測定領域に対応づけて前記記憶部に記憶されている前記補正係数を用いて補正する処理を補正処理とし、前記測色モードにおいて、前記入力部を用いて指定された位置にある複数の前記測定領域のそれぞれについて、前記補正処理をする補正部をさらに備える。
この構成は、二次元領域の全面でなく、操作者が指定した二次元領域の一部を複数の測定領域にする。このため、測色に要する時間を短縮することができる。
上記構成において、光学系は、第1の形態と第2の形態とがある。光学系の第1の形態は、ミラー部と、前記二次元領域からの光を前記ミラー部が反射できる位置であり、前記二次元領域からの光を前記第1の光路及び前記第2の光路の一方に導く第1の位置と、前記二次元領域からの光を前記ミラー部が反射できない位置であり、前記二次元領域からの光を前記第1の光路及び前記第2の光路の他方に導く第2の位置とに、前記ミラー部の位置を切り替える切替部と、を含む。
光学系の第2の形態は、前記二次元領域からの光を二分割し、前記二分割された一方の光を前記第1の光路に導き、前記二分割された他方の光を前記第2の光路に導く光分割部を含む。
光学系の第1の形態は、ミラー部を第1の位置と第2の位置とに切り替えているが、光学系の第2の形態では、光分割部を備えることにより、これらの切り替えが不要となる。
上記構成において、光選択部は、第1の形態と第2の形態とがある。光選択部の第1の形態は、DMDを含む。光選択部の第2の形態は、液晶空間光変調器を含む。
上記構成において、光学センサ部は、第1の形態〜第3の形態がある。光学センサ部の第1の形態は、CIE規定の等色関数x(λ),y(λ),z(λ)と一致する分光感度を有し、複数の前記測定領域のそれぞれについて、XYZ表色系の三刺激値XYZのXを示す受光信号、Yを示す受光信号、及び、Zを示す受光信号を出力する。光学センサ部の第2の形態は、分光感度が互いに異なる4以上のフィルタを含み、複数の前記測定領域のそれぞれについて、前記4以上のフィルタのそれぞれを介して受光した受光信号を出力する。光学センサ部の第3の形態は、複数の前記測定領域のそれぞれについて、前記測定領域からの光を分光して受光し、各分光の受光信号を出力する。
上記構成において、前記選択制御部は、複数の前記測定領域からの光を、予め定められた順番で前記光選択部に選択させる。
この出願は、2016年3月23日に出願された日本国特許出願特願2016−058473を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
本発明によれば、二次元測色装置を提供することができる。

Claims (16)

  1. 二次元領域に含まれる複数の測定領域を測色する二次元測色装置であって、
    前記二次元領域からの光の光路として、第1の光路と第2の光路とを形成する光学系と、
    二次元撮像素子を含み、前記第1の光路に配置され、前記二次元領域のカラー画像を撮影する撮像部と、
    前記第2の光路に配置され、前記二次元領域からの光のうち、一つの前記測定領域からの光を選択する光選択部と、
    複数の前記測定領域からの光を、前記光選択部に選択させる選択制御部と、
    前記測定領域以下の面積を有する領域からの光を受光する機能を有し、前記光選択部によって選択された複数の前記測定領域からの光を受光し、複数の前記測定領域のそれぞれの測光量を示す信号を出力する光学センサ部と、
    前記撮像部から出力された前記二次元領域のカラー画像情報信号を用いて、複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算する第1の演算部と、
    前記光学センサ部から出力された複数の前記測定領域の測光量を示す信号を用いて、複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算する第2の演算部と、
    一つの前記測定領域について、前記第1の演算部によって演算された三刺激値と、前記第2の演算部によって演算された三刺激値とを用いて、一つの前記測定領域の補正係数を演算する処理を補正係数演算処理とし、複数の前記測定領域のそれぞれについて、前記補正係数演算処理をする第3の演算部と、を備える二次元測色装置。
  2. 複数の前記補正係数を予め取得する補正係数取得モードと、複数の前記補正係数を用いて複数の前記測定領域を測色する測色モードとを選択的に設定するモード設定部と、
    記憶部と、をさらに備え、
    前記補正係数取得モードにおいて、前記第1の演算部は、前記撮像部から出力された前記二次元領域のカラー画像情報信号を用いて、複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算し、前記第2の演算部は、前記光学センサ部から出力された複数の前記測定領域の測光量を示す信号を用いて、複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算し、前記第3の演算部は、複数の前記測定領域のそれぞれについて、前記補正係数演算処理をし、前記記憶部は、前記第3の演算部によって演算された複数の前記補正係数のそれぞれを、複数の前記測定領域と対応づけて記憶する請求項1に記載の二次元測色装置。
  3. 前記測色モードにおいて、前記第1の演算部は、前記撮像部から出力された前記二次元領域のカラー画像情報信号を用いて、複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算し、
    前記二次元測色装置は、一つの前記測定領域について、前記測色モードで前記第1の演算部によって演算された三刺激値を、一つの前記測定領域に対応づけて前記記憶部に記憶されている前記補正係数を用いて補正する処理を補正処理とし、前記測色モードにおいて、複数の前記測定領域のそれぞれについて、前記補正処理をする補正部をさらに備える請求項2に記載の二次元測色装置。
  4. 複数の前記補正係数を予め取得する補正係数取得モードと、複数の前記補正係数を用いて複数の前記測定領域を測色する測色モードとを選択的に設定するモード設定部と、
    記憶部と、
    前記補正係数取得モードにおいて、合計面積が前記二次元領域の面積より小さい複数の前記測定領域のそれぞれの前記二次元領域上の位置を、前記二次元測色装置の操作者が指定する入力がされる入力部と、をさらに備え、
    前記補正係数取得モードにおいて、前記第1の演算部は、前記撮像部から出力された前記二次元領域のカラー画像情報信号を用いて、前記入力部を用いて指定された位置にある複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算し、前記選択制御部は、前記入力部を用いて指定された位置にある複数の前記測定領域からの光を、前記光選択部に選択させ、前記第2の演算部は、前記光学センサ部から出力された複数の前記測定領域の測光量を示す信号を用いて、前記入力部を用いて指定された位置にある複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算し、前記第3の演算部は、前記入力部を用いて指定された位置にある複数の前記測定領域のそれぞれについて、前記補正係数演算処理をし、前記記憶部は、前記第3の演算部によって演算された複数の前記補正係数のそれぞれを、前記入力部を用いて指定された位置にある複数の前記測定領域と対応づけて記憶する請求項1に記載の二次元測色装置。
  5. 前記測色モードにおいて、前記第1の演算部は、前記撮像部から出力された前記二次元領域のカラー画像情報信号を用いて、前記入力部を用いて指定された位置にある複数の前記測定領域のそれぞれの三刺激値を演算し、
    前記二次元測色装置は、一つの前記測定領域について、前記測色モードで前記第1の演算部によって演算された三刺激値を、一つの前記測定領域に対応づけて前記記憶部に記憶されている前記補正係数を用いて補正する処理を補正処理とし、前記測色モードにおいて、前記入力部を用いて指定された位置にある複数の前記測定領域のそれぞれについて、前記補正処理をする補正部をさらに備える請求項4に記載の二次元測色装置。
  6. 前記光学系は、
    ミラー部と、
    前記二次元領域からの光を前記ミラー部が反射できる位置であり、前記二次元領域からの光を前記第1の光路及び前記第2の光路の一方に導く第1の位置と、前記二次元領域からの光を前記ミラー部が反射できない位置であり、前記二次元領域からの光を前記第1の光路及び前記第2の光路の他方に導く第2の位置とに、前記ミラー部の位置を切り替える切替部と、を含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の二次元測色装置。
  7. 前記光学系は、前記二次元領域からの光を二分割し、前記二分割された一方の光を前記第1の光路に導き、前記二分割された他方の光を前記第2の光路に導く光分割部を含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の二次元測色装置。
  8. 前記光選択部は、DMDを含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の二次元測色装置。
  9. 前記光選択部は、液晶空間光変調器を含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の二次元測色装置。
  10. 前記光学センサ部は、CIE規定の等色関数x(λ),y(λ),z(λ)と一致する分光感度を有し、複数の前記測定領域のそれぞれについて、XYZ表色系の三刺激値XYZのXを示す受光信号、Yを示す受光信号、及び、Zを示す受光信号を出力する請求項1〜9のいずれか一項に記載の二次元測色装置。
  11. 前記光学センサ部は、分光感度が互いに異なる4以上のフィルタを含み、複数の前記測定領域のそれぞれについて、前記4以上のフィルタのそれぞれを介して受光した受光信号を出力する請求項1〜9のいずれか一項に記載の二次元測色装置。
  12. 前記光学センサ部は、複数の前記測定領域のそれぞれについて、前記測定領域からの光を分光して受光し、各分光の受光信号を出力する請求項1〜9のいずれか一項に記載の二次元測色装置。
  13. 前記選択制御部は、複数の前記測定領域からの光を、予め定められた順番で前記光選択部に選択させる請求項1〜12のいずれか一項に記載の二次元測色装置。
  14. 二次元領域に含まれる複数の測定領域を測色する二次元測色装置であって、
    前記二次元領域のカラー画像を撮像する撮像部と、
    前記複数の測定領域のうち、ある測定領域からの光を選択する光選択部と、
    前記光選択部によって選択された前記測定領域からの光を受光し測光量を示す信号を出力する光学センサ部と、
    前記撮像部から出力された前記二次元領域のカラー画像情報信号を用いて、前記測定領域の三刺激値を演算する第1の演算部と、
    前記光学センサ部から出力された前記測定領域の測光量を示す信号を用いて、前記測定領域の三刺激値を演算する第2の演算部と、
    前記第1の演算部によって演算された三刺激値と、前記第2の演算部によって演算された三刺激値とを用いて、前記測定領域に対応する補正係数を演算する第3の演算部と、を備える二次元測色装置。
  15. 前記第3の演算部で演算された補正係数を前記測定領域に対応づけて記憶する記憶部と、
    前記第1の演算部で演算された、前記測定領域の三刺激値を、前記記憶部から読み出した、前記測定領域に対応づけた補正係数で補正する補正部をさらに備える請求項14に記載の二次元測色装置。
  16. 前記複数の測定領域のうち、前記光選択部によって選択されるべき前記測定領域の位置を操作者が入力する入力部をさらに備え、
    前記入力部に入力された位置に基づいて前記光選択部が前記測定領域を選択する請求項14又は15に記載の二次元測色装置。
JP2017539384A 2016-03-23 2017-03-17 二次元測色装置 Active JP6341335B2 (ja)

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