JP6728457B2 - ローターと同じ側に位置する時間表示針を有する自動巻き機能付き計時器用ムーブメント - Google Patents

ローターと同じ側に位置する時間表示針を有する自動巻き機能付き計時器用ムーブメント Download PDF

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Description

本発明は、計時器の分野に関し、より詳細には、腕時計に備えられるように意図されている自動巻き機能付き計時器用ムーブメントに関する。
自動巻き機能付きの最初の文書化された時計機構は、18世紀の終わりに登場している。この機構においては多くの拡張が行われている。今日広く用いられている典型的な機構は、ローターの形態である回転錘を有し、その回転が減速ギヤ列を介してバレルに伝達される。
伝統的に、ローターには、ハブと、リム(ないし「支持体」)と、及び重い(ないし「重量のある」)弧状区画がある。このハブを介してローターがムーブメントのプレートに(回転可能なように)取り付けられており、前記リムは、ハブに剛接続されており、前記重い弧状区画は、リムに剛接続され、ローターの重量の分布に非平衡があることによって、腕時計が運動しているときにローターを回転させる。
多くの腕時計において、表面と同じプレートの側に針が配置され、逆に、裏面と同じプレートの側に、すなわち、針の反対側に、ローターが配置される。
しかし、スイス特許CH703964に開示されているように、ローターが針と同じ側に位置している形態が存在する。この形態は、ローターの回転を表示することによる着用者のための娯楽的な点から有利であるが、課題がないわけではない。
この特許文献CH703964が提案している計時器用ムーブメントは、ローターのハブに形成された中央開口内に時パイプと分パイプを通し、このローターは、計時器用ムーブメント(プレート、部材及び車セットを有し、これによって、これらがプレートと部材の間を回転する)の本体と、時針と分針との間に配置される。
このことによって、時針と分針が、ムーブメントの本体から、特に、可能性としては時を読み取るための目盛から、比較的遠い距離に位置することとなる。
この構成は、時間を正確に読み取るために悪影響を与えるため、また、ムーブメントの針と本体の間に大きな空間が発生する(この空間の少なくとも一部をローターが占めるということを考えると)結果として審美性に議論の余地を与えるために、問題がある。
このように、本発明の目的の1つは、ローターが時間が表示される側に配置されている自動巻き機能付きの計時器用ムーブメントにおいて、前記課題を解決することである。
前記目的を達成するために、本発明は、自動巻き機能付き計時器用ムーブメントを提案するものであり、これは、
プレートと、
前記プレートに対して回転するようにマウントされ主歯車を備えるバレルと、
中心軸を中心として前記プレートに対してマウントされ、運動ワーク列を通して前記バレルの前記主歯車と噛み合い、分針を支持する分パイプを有する筒かなと、
前記中心軸を中心として前記プレートに対してマウントされ、前記筒かなと噛み合い、時針を支持する時パイプを有する時車セットと、及び
前記筒かなと前記時車セットと同じプレートの側にあり、前記中心軸を中心として前記プレートに対して回転するようにマウントされるローターの形態である回転錘と
を有し、このローターは、
前記バレルと噛み合う中央ハブと、
前記中央ハブに剛接続されたリムと、
前記リムに剛接続された重い弧状区画と、及び
前記中央ハブに剛接続された持ち上げアーバーと
を有し、この持ち上げアーバーを介して前記プレートに対して回転するように前記中央ハブがマウントされ、
前記分パイプと前記時パイプは、前記持ち上げアーバーを中心として同軸にマウントされ、
前記分針と前記時針は、前記プレートと前記ローターの前記リムの間に位置している。
1つの好ましい実施形態において、当該ムーブメントは、前記プレートに対して固定された固定リングと、
前記中心軸を中心として前記固定リングに対して回転するように動くことができる可動リングと、及び
これらの固定リングと可動リングの間に挿入された転がり要素と
を備えるベアリングを有し、
前記持ち上げアーバーは、前記可動リングに剛接続される。
前記可動リングは、好ましくは、減速ギヤ列を介して前記バレルと噛み合う歯付き伝動車を支持する。
1つの実施形態において、前記固定リングは内側リングであり(好ましくは、中心ねじによって前記部材に固定される)、前記可動リングは外側リングである。
当該ムーブメントは、前記プレートに対して固定されたソケットを有し、このソケット上に前記時パイプと前記分パイプがマウントされる。前記時パイプはソケットに入れられ、前記分パイプは時パイプに入れられる。
前記筒かなと前記時車セットは、好ましいことに、プレートに取り付けられた上側部材にマウントされ、この上側部材は、プレート側に内側面を、その反対側に外側面を有する。前記バレルは、好ましくは、上側部材の内側面の側にマウントされ、筒かな、時車セット及びローターは、上側部材の外側面にマウントされる。
計時器用ムーブメントは、好ましくは、
運動ワーク列と反転車セットを有し、
前記運動ワーク列は、前記分パイプに剛接続された分ピニオンと噛み合い、
この運動ワーク列は、前記外側面の側にて前記上側部材に対して回転するようにマウントされ、
前記反転車セットは、
前記上側部材の前記外側面の側に位置しており、前記運動ワーク列と噛み合う上側車と、
前記上側部材の前記内側面の側に位置しており、前記上側車とともに回転するように前記上側車に剛接続されており、前記バレルの前記主歯車と噛み合う下側車と、及び
前記上側部材を通して前記上側車を前記下側車に接続するシャフトと
を有する。
下で与えられる1つの実施形態についての説明を図面を参照しながら読むことで、本発明の他の目的及び利点を理解することができるであろう。
表示と同じ側に位置しているローターを備える自動巻き機能付きの計時器用機構の斜視図である。 図1の機構の分解斜視図である。 当該機構を拡大して示している図2と同様な分解斜視図である。 図1の機構を上から見た図である。 図4の機構の切断面A−Aに沿った断面図である。 図4の機構の切断面B−Bに沿った断面図である。 図4の機構の切断面C−Cに沿った部分断面図である。
図1は、自動巻き機能付き計時器用ムーブメント1を示している。このムーブメント1は、手首に着用することができる腕時計に備えられるように意図されている。
まず、ムーブメント1は、堅固な部分(好ましくは、金属で作られ、例えば、鋼である)の形態であるプレート2を有し、これは、ムーブメントの様々な固定部品や可動部品のための支持体を形成するように意図されている。プレート2には、底面3と、及びその底面3の反対側にある頂面4とを有する。
第2に、ムーブメント1は、プレート3に対して回転するようにマウントされるバレル5を有し、主歯車6を備える。バレルは、バレルアーバー7、バレルドラム8及びメインばね(図示せず)を有し、前記バレルアーバー7を介してバレルがプレート2上を回転するようにマウントされ、前記メインばねは、内側端によってバレルアーバー7に、そして、外側端によってバレルドラム8に剛接続している。
特に、図6に示しているように、バレルは、主歯車6とは別個のものである副歯車9(「ラチェット」とも呼ばれる)を備える。
第3に、ムーブメント1は、外側端において巻きボタン12を支持している巻きステム11を有する巻きユニット10を有する。巻きユニット10は、巻き機構13を有し、この巻き機構13を介して、巻きステム11が、巻き位置において、バレル5の副歯車9と噛み合う。これによって、手動でばねを回転させて、ばねを巻く。
第4に、ムーブメント1は、中心軸Aを中心としてプレート2に対して回転するようにマウントされる筒かな14を有する。筒かなは、分針16を支持する分パイプ15を有する。
筒かな14は、運動ワーク列17を介してバレルの主歯車6と噛み合う。
より詳細には、特に、図7に示している1つの実施形態において、筒かな14は、分パイプ15に剛接続された(又は分パイプ15と一体的に形成された)分ピニオン18を有し、運動ワーク列17は、分ピニオンと噛み合う分車19.1を有する。
運動ワーク列17は、プレート2に対して回転するようにマウントされている。
第5に、ムーブメント1は、中心軸Aを中心としてプレート2に対して回転するようにマウントされている時車セット20を有する。時車セット20は、時針22を支持する時パイプ21を有する。
時車セット20は、筒かな14と噛み合う。より詳細には、図7に示している1つの実施形態において、時車セット20は、時パイプ21に剛接続された(又は時パイプ21と一体的に作られた)時ピニオン23を有し、ムーブメント1は、1/12のギヤ比で回転するように時車セット20を筒かな14と連結するギヤ機構24を有する。
より詳細には、ギヤ機構24は、
− 分車19.1とともに回転するように分車19.1に剛接続された運動ワークピニオン19.2と噛み合う時間車24.1、
− 時間車24.1とともに回転するように時間車24.1に剛接続された減速ピニオン24.2、
− 減速ピニオン24.2と時ピニオン23の間に挿入される反転車24.3
を有する。
以下の表記を用いている。
Mは、分ピニオン18(したがって、分針16)の回転速度である。NHは、時ピニオン23(したがって、時針22)の回転速度である。ZMは、分ピニオン18の歯数である。ZHは、時ピニオン23の歯数である。Z1は、分車19.1の歯数である。Z2は、運動ワークピニオン19.2の歯数である。Z3は、時車24.1の歯数である。Z4は、減速ピニオン24.2の歯数である。
ギヤ比Rは、以下のように表すことができる。
Figure 0006728457
伝導機構は、ギヤ比が1/12であるように選ばれる。以下の例を用いるとそのような比になる。
H=ZM=64、Z1=60、Z2=16、Z3=48、Z4=15
分パイプ15と分針16を有する筒かな14は、頂面4と同じプレート2の側に配置される。同様に、時パイプ21と時針22を有する時車セット20は、頂面4と同じプレート2の側に配置される。
第6に、ムーブメント1は、筒かな14と時車セット20と同じプレート2の側、この場合、頂面4と同じプレートの側において、中心軸Aを中心にプレート2に対して回転するようにマウントされるローター25の形態である回転錘を有する。
特に、図5に示しているように、ローター25は、
− バレル5と噛み合う中央ハブ26、
− 中央ハブ26に剛接続されたリム27、
− リム27に剛接続された重い弧状区画28
を有する。
図面に示している1つの特定の実施形態において、リム27は、堅固なディスクの形態であるが、孔が開けられていることができる。例示的な実施形態において、リムは、光透過性材料、例えば、工業的サファイアで作られたもの、によって作られた堅固なディスクである。
例えば、重い弧状区画28は、リム27の材料よりも密度が大きい材料で作られた半リングの形である。したがって、1つの特定の実施形態において、重い弧状区画は、黄銅によって作られている。
リム27に対する重い弧状区画28の取り付けは、例えば、ねじ込み、リベット付け、クリンプ処理、接合によって行う。
第7に、ムーブメント1は、中央ハブ26に剛接続された持ち上げアーバー29を有し、この持ち上げアーバー29は、プレート2に対して回転するように中央ハブ26を介してマウントされている。
持ち上げアーバー29は、好ましくは、中空円筒の形態であり、例えば、鋼で作られている。
持ち上げアーバー29と中央ハブ26は、一体化されたユニットを形成することができる。しかし、図示している例において、持ち上げアーバー29と中央ハブ26は、互いに取り付けられた2つの別個の部品を形成している。1つの特定の実施形態において、中央ハブは、持ち上げアーバーの上端にねじ込まれる。
図5に示しているように、分パイプ15と時パイプ21は、持ち上げアーバー29を中心として同軸にマウントされ、分針16と時針22は、プレート2とローターのリム27の間に位置している。
したがって、この構成は、ローター25の回転の表示から着用者が利益を享受することを可能にしつつ、時目盛を支持している潜在的な表盤又はリングのできるだけ近くに針16、22を配置して、時の読み取りを容易にすることができる。
1つの好ましい実施形態において、ムーブメント1は、
− プレート2に対して固定されている固定リング31、
− 中心軸Aを中心として固定リング31に対して回転するように動くことができ、持ち上げアーバー29は剛接続されているリング32、
− リング31、32の間に挿入される転がり要素33(一般的には、球)
を備えるベアリング30を有する。
ベアリング30は、好ましいことに、プレート2に取り付けられた中間部材34にマウントされる。
図示している例において、固定リング31は、ベアリング30の内側リングであり、可動リング32は、外側リングである。
図5、図6及び図7に示しているように、内側リング31は、中心ねじ35によって中間部材34に固定される。図示している例において、中心ねじ35とベアリング30の内側リング31との間に中間部分36が挿入されている。この中間部分は、プレート2に対して固定されており、
− 計時器用ムーブメントが受けることがある横方向の衝撃を受けたときに持ち上げアーバーを強化すること、
− 内側リング31上の中心ねじ35のクランプが発生させる潜在的な変形を吸収して、したがって、中央の回転軸Aとの良好な同軸性を確実にすること
の2つの機能を有する。
図示している例において、持ち上げアーバー29は、ベアリングの外部に位置している可動リング32にねじ込まれる。
可動リング32は、好ましくは、減速ギヤ列28(図5に示している)を介してバレル5と噛み合う歯付き伝動車37を支持する。より詳細には、減速ギヤ列28は、バレル5の副歯車(列)9と噛み合う。
図5及び図6に示しているように、パイプ15、21は、持ち上げアーバー29を自由に包囲している。このために、パイプ15、21のそれぞれの内径は、少なくとも、2つのパイプの内部に位置している持ち上げアーバーの部分について、持ち上げアーバーの外径よりも大きい。
ムーブメント1は、好ましいことに、持ち上げアーバーを包囲しているソケット39を有し、このソケットはプレート2に対して固定されている。時パイプ20と分パイプ15は、ソケットにマウントされている。図示している例において、ソケットは、プレート2に取り付けられた上側部材40に剛接続される(例えば、ねじ込まれる)。より詳細には、図示している例において、上側部材は中間部材34に取り付けられている。
ベアリング30の内側リング31は、中心ねじ35によって中間部材に取り付けられている。この中心ねじは、さらに、この部材と中間部分36を係合させており、この中間部分36には、中心ねじと、この中心ねじの頭部が位置している堅固な管とを通す中央穴が形成された底部があり、この堅固な管は、持ち上げアーバーに形成された中央開口の内部に位置しており、この持ち上げアーバーは、回転する管を形成する。
図2及び図3に、上側部材40を明確に示している。中間部材34に対する上側部材40の取り付けは、例えば、ねじ41によって行われ、この場合は3つのねじ41によって行われる。図3に明確に示しているように、上側部材40には穴42が形成されており、ムーブメント2の可動部品、特に、運動ワーク列17の部品、の回転をガイドするシャフト43を支える。
1つの好ましい実施形態において、
− 時パイプ21はソケット39に入れられ、
− 分パイプ15は時パイプ21に入れられる。
好ましいことに、ソケット39と時パイプ21の間の界面において、時パイプ21が(時針22とともに)ソケット38に対して回転することができるように第1のインデントを行う。
好ましいことに、時パイプ21と分パイプ15の間の界面において、分パイプ15が(分針16とともに)時パイプ21に対して回転することができるように第2のインデントを行う。
特に、図7に示しているように、バレル5は、内側面44(具体的には、中間部材34とプレート2の間にて、プレート2に対向している)と同じ上側部材40の側にマウントされ、筒かな14、時車セット20及びローター25は、外側面45と同じ上側部材40の側(プレート2とは反対側)にマウントされる。
バレル5(内側面44と同じ上側部材40の側に配置されている)の回転の運動ワーク列17への伝動を確実にするために、ムーブメント1は、好ましいことに、反転車セット46を備える。この反転車セット46は、
− 外側面45と同じ上側部材40の側に位置しており運動ワーク列17(より詳細には、運動ワークピニオン19.2)と噛み合う上側車47、
− 内側面44と同じ上側部材40の側に位置しており上側車47とともに回転するように上側車47に剛接続しておりバレル5の主歯車6と噛み合う下側車48、
− 上側部材40を通して上側車47を下側車48に接続するシャフト49を有する。
図7に示している1つの実施形態において、シャフト49は、上側部材40だけでなく中間部材34も通り抜ける。
図7に示しているように、ムーブメント1は、さらに、中心軸Aに対して中心がずれている小さな秒針50を備えることができる。小さな秒針50は、1/60の比で筒かな14と噛み合う秒車52に剛接続されたシャフト51に入れ込まれる。
また、特に図1及び図2に示しているように、ムーブメント1は、筒かな14を包囲するガイドリング54を備えるベアリングブロック53と、及び固定ピン55とを有し、この固定ピン55を介してベアリングブロック53が上側部材40に取り付けられている。
上記に記載したムーブメントには、特に、以下の利点がある。
第1に、ローター25が時間表示(すなわち、針15、22として)と同じ側に位置していることによって、その表示とは反対側の構成とは互換性がないローターの運動によって与えられる表示から着用者が利点を享受することが可能になる。
第2に、この種の大多数のムーブメントとは異なり、針15、22の上にローター25が位置するということによって(このことは、特に、持ち上げアーバーの存在によって可能になっている)、これらの針15、22をムーブメントの本体、そして、この本体の裏面に位置することができる時目盛に対して、可能な限り近く配置することができ、したがって、表示を読み取りやすくする。
最後に、上記計時器用ムーブメントは、プレート2の表面側に位置する付加的な時間表示を容易に追加することができる。この場合、二重の時間表示が得られ、これによって、第2の表示は、例えば、第1の表示とは異なるタイムゾーンに対応させることができる。
1 計時器用ムーブメント
2 プレート
5 バレル
6 主歯車
9 副歯車
14 筒かな
15 分パイプ
16 分針
17 運動ワーク列
18 分ピニオン
20 時車セット
21 時パイプ
22 時針
25 ローター
26 中央ハブ
27 リム
28 重い弧状区画
29 持ち上げアーバー
30 ベアリング
31 固定リング
32 可動リング
33 転がり要素
34 部材
35 中心ねじ
36 中間部分
37 歯付き伝動車
38 減速ギヤ列
39 ソケット
40 上側部材
44 内側面
45 外側面
46 反転車セット
47 上側車
48 下側車
49 シャフト
A 中心軸

Claims (12)

  1. 自動巻き機能付き計時器用ムーブメント(1)であって、
    プレート(2)と、
    前記プレート(2)に対して回転するようにマウントされ主歯車(6)を支えるバレル(5)と、
    中心軸(A)を中心として前記プレートに対してマウントされ、運動ワーク列(17)を通して前記バレル(5)の前記主歯車(6)と噛み合い、分針(16)を支持する分パイプ(15)を有する筒かな(14)と、
    前記中心軸を中心として前記プレートに対してマウントされ、前記筒かな(14)と噛み合い、時針(22)を支持する時パイプ(21)を有する時車セット(20)と、及び
    前記筒かな(14)と前記時車セット(20)と同じプレートの側にあり、前記中心軸(A)を中心として前記プレート(2)に対して回転するようにマウントされるローター(25)の形態である回転錘と
    を有し、このローターは、
    前記バレルと噛み合う中央ハブ(26)と、
    前記中央ハブに剛接続されたリム(27)と、及び
    前記リムに剛接続された重い弧状区画(28)と
    を有し、
    当該計時器用ムーブメントは、
    前記中央ハブ(26)に剛接続された持ち上げアーバー(29)を有し、この持ち上げアーバー(29)を介して前記プレート(2)に対して回転するように前記中央ハブ(26)がマウントされ、
    前記分パイプと前記時パイプは、これらの前記分パイプと前記時パイプを通り抜ける前記持ち上げアーバーを中心として同軸にマウントされ、
    前記分針と前記時針は、前記プレート(2)と前記ローターの前記リム(27)の間に位置している
    ことを特徴とする計時器用ムーブメント(1)。
  2. 前記プレート(2)に対して固定された固定リング(31)と、
    前記中心軸(A)を中心として前記固定リング(31)に対して回転するように動くことができる可動リング(32)と、及び
    これらの2つのリングの間に挿入された転がり要素(33)と
    を備えるベアリング(30)を有し、
    前記持ち上げアーバー(29)は、前記可動リングに剛接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の計時器用ムーブメント(1)。
  3. 回転するように動くことができる前記可動リング(32)は、減速ギヤ列(38)を介して前記バレル(5)と噛み合う歯付き伝動車(37)を支持する
    ことを特徴とする請求項2に記載の計時器用ムーブメント(1)。
  4. 前記バレル(5)は、前記主歯車(6)と離れている副歯車(9)を支持し、この副歯車(9)と前記減速ギヤ列が噛み合う
    ことを特徴とする請求項3に記載の計時器用ムーブメント(1)。
  5. 前記ベアリング(30)は、前記プレート(2)に取り付けられた部材(34)にマウントされる
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の計時器用ムーブメント(1)。
  6. 前記固定リング(31)は内側リングであり、回転するように動くことができる前記可動リング(32)は外側リングである
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の計時器用ムーブメント(1)。
  7. 前記ベアリング(30)は、前記プレート(2)に取り付けられた部材(34)にマウントされ、
    前記固定リング(31)は内側リングであり、回転するように動くことができる前記可動リング(32)は外側リングであり、
    前記ベアリング(30)の前記内側リング(31)は、中心ねじ(35)によって前記部材(34)に取り付けられ、
    この中心ねじは、前記中心ねじとこの中心ねじの頭部が位置している堅固な管とを通過させる中央穴が形成された底部がある中間部分(36)を前記部材と係合させ、
    この堅固な管は、前記持ち上げアーバーに形成された中央開口内に位置し、
    この持ち上げアーバーは、回転する管を形成する
    ことを特徴とする請求項5又は6ののいずれかに記載の計時器用ムーブメント(1)。
  8. 前記プレート(2)に対して固定されたソケット(39)を有し、このソケット(39)上に前記時パイプ(21)と前記分パイプ(15)がマウントされ、
    この固定ソケットは、前記持ち上げアーバーを包囲している
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の計時器用ムーブメント(1)。
  9. 前記時パイプ(21)は前記ソケット(39)に入れられ、
    前記分パイプ(15)は前記時パイプ(21)に入れられる
    ことを特徴とする請求項8に記載の計時器用ムーブメント(1)。
  10. 前記ソケットは、前記プレート(2)に取り付けられた上側部材(40)上にて固定されるようにマウントされ、
    この上側部材は、前記プレート(2)と同じ側に内側面(44)を有し、反対側に外側面(45)を有する
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の計時器用ムーブメント(1)。
  11. 前記バレル(5)は、前記内側面(44)と同じ前記上側部材(40)の側にマウントされ、
    前記筒かな(14)、前記時車セット(20)及び前記ローター(25)は、前記外側面と同じ前記上側部材の側にマウントされる
    ことを特徴とする請求項10に記載の計時器用ムーブメント(1)。
  12. 運動ワーク列(17)と反転車セット(46)を有し、
    前記運動ワーク列(17)は、前記分パイプ(15)に剛接続された分ピニオン(18)と噛み合い、
    この運動ワーク列は、前記外側面(45)と同じ前記上側部材(40)の側にて前記上側部材(40)に対して回転するようにマウントされ、
    前記反転車セット(46)は、
    前記外側面(45)と同じ前記上側部材の側に位置しており、前記運動ワーク列(17)と噛み合う上側車(47)と、
    前記内側面(44)と同じ前記上側部材の側に位置しており、前記上側車とともに回転するように前記上側車に剛接続されており、前記バレル(5)の前記主歯車(6)と噛み合う下側車(48)と、及び
    前記上側部材(40)を通して前記上側車を前記下側車に接続するシャフト(49)と
    を有することを特徴とする請求項11に記載の計時器用ムーブメント(1)。
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