JP6727679B1 - 通気性帽子 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載の帽子は、つばとクラウンから構成され、帽子の前部とその対向位置の各々に通気口が設けられている。そして、この帽子は、帽子の前部の対向位置に設けた通気口が、カットして分割したクラウンの各々のカット部を上下方向にずらして重ねて配置され、カット部を相互に接続せずに形成され、通気口の大きさを自由に調整することができる。特許文献2に記載の帽子は、帽子本体の頭頂部に開口部を設け、この開口部を覆うメッシュ状のカバーと布カバーとを有し、開口部とこれら2つのカバーとにファスナーを取り付け、帽子本体と2つのカバーが着脱できるように構成されている。
さらに、特許文献1及び特許文献2に開示されている帽子は、一番汗のかきやすい着用者の額とスベリは、密着されるため、汗をかきやすく、思ったほどの涼しさは感じられない。
したがって、帽子体の内部に空気の流れを生じさせることで、帽子体の内部の温度上昇を防止され、着用者は、暑さを感じなくなり、快適性が向上する。
さらに、本発明に係る帽子は、バンド部材の前方凸部の外側部分を帽子体と面接触させ、前方凸部の内側部分と着用者の額との間に吸気口を形成することができる。そうすると、着用者にバンド部材の密着感を生じさせず、空気が着用者の額と接しながら、帽子体の内部に流入するため、快適性が向上する。
以下、本発明に係る帽子を実施形態で、詳細に述べる。
本実施形態に係る帽子を、図1から図6を参照し説明する。
帽子体2は布製であり、図2に示すように、帽子体2の後方の上部には、帽子体2の内側と外側とを貫通した排気口5が形成されている。この排気口5は、帽子体2の中心部より後方に設けることが好ましい。この後方の位置は、後述する吸気口7から流入した空気Fが、頭部Hの周囲に放物線を描くように流れ、空気抵抗が小さい位置と考えられる。排気口5の形状は、外観上目立たない形状が好ましいが、あくまでも空気抵抗を少なくするようにすることが好ましい。
また、帽子体2の内側に、内布を施工してもよく、内布を施工した場合でも、帽子1の性能には、ほとんど影響しない。
バンド部材4は、図3(a)に示すように、一つの部材からなり、前方に、1つの前方凹部4B及びその両脇に1つずつ設けられた前方凸部4Aを有し、両側の側方に、2つの側方凸部4C及び2つの側方凹部4Dをそれぞれ有している。なお、図3(a)に示すバンド部材4の状態を第一状態とよぶ。このバンド部材4は、取り付け部材(例えば、ホック、面ファスナ)によって、帽子体2に取り付けられる。このバンド部材4は、着脱可能であるため、汗をかいたら取り外し、洗濯ができる。このバンド部材4は、既存の帽子にも取り付けることが可能である。
側方凸部4Cや側方凹部4Dの形状は、角型、台形、或いはアール型の何れでも良い。額の部分は、体で一番汗をかく部位であるため、前方凹部4B(前方凸部4A)の長さ6cmから8cmとすることが好ましく、額の周方向の長さの半分以上であることが好ましい。また、凹凸の高さは、高いほど吸気する面積が増えるので好ましいが、その分帽子1のサイズが大きくなるので、適宜用途にあったサイズにすることが好ましい。現実的には、約5mmから10mmの高さとする。
この状態の帽子1を着用すると、頭部Hの額と前方凹部4Bの内側部分は面接触する。
この状態の帽子1を着用すると、頭部Hの額と前方凹部4Bの内側部分とは接触せず、頭部Hの額と前方凹部4Bの内側部分との間には、吸気口7が形成される。そして、頭部Hと前方凹部4Bの内側部分は面接触する。
すなわち、着用者が帽子1を被ると、僅かではあるが帽子体2の内部では、対流が発生し、頭部Hの表面に空気Fが流れる。これは、吸気口7と排気口5の面積が大きく、吸排気の空気抵抗が少なくて済むこと、排気口5が上方(頂部)にあり、吸気口7と排気口5の高低差が煙突効果を促進し、空気Fの流れが良くなり、さらには外皮2Aと頭部Hの空間が全周にとれ、空気Fの流れが促進され、帽子体2の内部に空気Fの流れる経路ができる。
なお、本実施形態に係る帽子1を実際に被って歩行した場合、頭部全体の汗の量が大幅に少なることを確かめている。
バンド部材4を第1状態で取り付けた帽子1を被った場合、バンド部材4の前方凸部4Aの内側部分と額とが面接触する。そうすると、帽子1は、頭部Hに安定して着用でき、頭部Hから抜け落ちづらくなる。この帽子1は、額と密着し、安定感があるため、例えば、動きが激しい運動の際に使用される。
バンド部材4を第2状態で取り付けた帽子1を被った場合、バンド部材4の前方凸部4Aの外側部分は、帽子体2と面接触し、前方凸部4Aの内側部分と額との間には吸気口7(隙間)が形成される。そのため、空気Fが着用者の額に接しながら、帽子体2の内部に流入するため、快適性が向上する。この帽子1は、第1状態のバンド部材4が取り付けられた帽子よりも、安定感はないため、例えば、軽い運動をする場合や通常の屋外に外出する場合の帽子として使用できる。
帽子1に太陽光が照射された場合、輻射熱は帽子体2に吸収され熱に変化し、二次輻射熱が頭部Hに照射される。この熱を阻止するために、帽体体2の内部に隙間を設け、かつアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材と不織布や樹脂シート等輻射熱に対して低反射率の素材で構成された遮熱シート2Bを設け、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材表面で反射させ、再び帽子体2の外皮2Aに戻す。
アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材が外向きになるように取り付けることで、帽子1の外部からの輻射熱の侵入を防止することができ、頭部Hは、日陰の下に風が流れているような、非常に涼しい環境を作ることができる。
本実施形態の帽子1は、競歩やゴルフ等の屋外での活動時の熱中症対策に効果的である。
本実施形態に係る帽子10について、図7から図10を参照し、説明する。
帽子体2は、樹脂層2Cと、樹脂層2Cの上方(外側)に設けられた遮熱シート2Bと、遮熱シート2Bの上方(外側)に設けられた布製の外皮2Aと、樹脂層2Cの下方(内側)に設けられたメッシュ部材2Dとを備えている。外皮2Aと遮熱シート2Bとの間、遮熱シート2Bと樹脂層2Cとの間、樹脂層2Cとメッシュ部材2Dとの間には、それぞれ隙間が設けられている(図10(b))。
遮熱シート2Bは、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材と、不織布や樹脂シート等輻射熱に対して低反射率の素材とで構成されており、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材が外向きになるように設けられている。この遮熱シート2Bは、樹脂層2Cとの間に隙間が形成されるように設けられている。この遮熱シート2Bには、表裏を貫通する楕円状の排気口5Bが形成されている。この排出口5Bは、上述した排出口5Aと対応する位置に形成されている。なお、遮熱シート2Bは、鍔部3の内側にも設けることができる。
また、布製の外皮2Aには、表裏を貫通する貫通孔が多数形成され、これらの貫通孔により、模様が形成されている。
本実施形態では、頭部被覆体として、帽子について説明したが、ヘルメットのヘッドバンドにバンド部材4を設けることもできる。
2 帽子体
2A 外皮
2B 遮熱シート
2C 樹脂層
2D メッシュ部材
3 鍔部
4 バンド部材
4A 前方凸部
4B 前方凹部
4C 側方凸部
4D 側方凹部
5,5A,5B 排気口(貫通孔)
6 庇片
7 吸気口
F 空気(空気の流れ)
H 頭部
Claims (4)
- 帽子体に着脱可能なバンド部材と、
前記帽子体の上部に、前記帽子体の内側と外側とを貫通して形成された排気口と、を備え、
前記バンド部材は、前記帽子体の前方に対応する位置に形成された前方凸部及び前方凹部と、前記帽子体の側方に対応する位置に形成された側方凸部及び側方凹部とを有し、第一状態又は前記第一状態から折り返し反転された第二状態で、前記帽子体の下部内周縁に取り付けられ、
前記バンド部材が、前記第一状態で取り付けられた場合には、前記第一状態における前記前方凸部の外側部分及び前記側方凸部の外側部分が、前記帽子体に取り付けられ、前記第一状態における前記前方凹部の内側部分と着用者の額が接触し、かつ前記第一状態における前記前方凹部の外側部分と前記帽子体との間に前記第一状態における前方吸気口が形成され、
前記バンド部材が、前記第二状態で取り付けられた場合には、前記第二状態における前記前方凸部の外側部分及び前記側方凸部の外側部分が、前記帽子体に取り付けられ、前記第二状態における前記前方凸部の内側部分と前記着用者の額との間に前記第二状態における前方吸気口が形成され、かつ前記第二状態における前記前方凹部の内側部分と前記着用者の頭部が面接触する、
ことを特徴とする帽子。 - 前記バンド部材は、プラスチック製であり、
前記第一状態において、前記第一状態における前記前方吸気口が一つ形成され、
前記第二状態において、前記第二状態における前記前方吸気口が二つ形成され、
前記側方凹部の内側部分と前記着用者の頭部とが面接触する、
ことを特徴とする請求項1に記載の帽子。 - 少なくとも前記帽子体の外布の内側に、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材と、不織布や樹脂シート等輻射熱に対して低反射率の素材とで構成された遮熱シートが設けられ、
前記アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材が、前記不織布や樹脂シート等輻射熱に対して低反射率の素材よりも前記外布側に取り付けられている、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の帽子。 - 前記帽子体の外側に設けられ、前記排気口から太陽光が入射することを防止する庇片と、を備える、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の帽子。
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JP2019206127A Active JP6727679B1 (ja) | 2019-11-14 | 2019-11-14 | 通気性帽子 |
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2019
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