JP6727407B2 - 電気機器筺体およびその組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気機器筺体およびその組立方法に関し、特に、電気機器が搭載された電気器ユニットを収容する制御盤または配電盤等に使用される電気機器筺体と、そのような電気機器筺体の組立方法とに関する。
近年、大型電力変換機器の配電盤またはエレベータの制御盤等に使用される電気機器筺体には、地震または輸送に起因する振動に耐えうるように、高い耐振動性、すなわち、剛性が求められている。剛性を高めるために、一般的に、従来の電気機器筺体では、電気機器筺体の中において大きな応力が生じる箇所を、溶接によって接続する手法が採られている。
しかし、溶接接続には熟練の技術が要ることから、作業者の人数が限られている。そのため、生産コストが高くなりやすく、また、納期的にも長期間を要する場合があり、生産的なデメリットとなる。さらに、溶接によって接続される箇所の接合が不十分な状態で製造されるなど、品質の観点からも課題が生じる事例が多い。そこで、溶接に替わる耐振動性の高い構造または接続方法を発明することは有意である。
たとえば、特許文献1では、収納庫が提案されている。その収納庫では、前後端縁がそれぞれ2重に折り返されて柱部となった2枚の側パネルが対向配置されている。両側パネルの後端の柱部に、裏パネルの両端がそれぞれ連結されている。前端の柱部にそれぞれ戸当りが連結されている。両戸当りの間に扉体が配設されている。収納庫の隅に柱部が形成されることで、収納庫の剛性を高めることが期待される。
実公昭62−12329号公報(実開昭58−12334号公報)
上述したように、電気機器筺体には、重量が比較的大きい電気部品が搭載される。そのため、電気機器筺体には、振動に対する強度がより高い水準で求められており、電気機器筺体としてより強固な構造が求められる。
本発明は、そのような開発の一環でなされたものであり、一の目的は、より強固な構造を有する電気機器筺体を提供することであり、他の目的は、そのような電気機器筺体の組立方法を提供することである。
本発明に係る電気機器筺体は、電気機器を収容する電気機器筺体であって、背面板と、第1側面板および第2側面板と筒状構造体と締結部材とを備えている。第1側面板および第2側面板は、背面板にそれぞれ接続され、間隔を隔てて対向するように配置されている。筒状構造体は、背面板と第1側面板とを接続する第1筒状構造体を含む。締結部材は、筒状構造体を締結する。背面板は、背面第1屈曲端部を有する。第1側面板は、第1側面第1屈曲端部を有する。第1筒状構造体では、背面第1屈曲端部と第1側面第1屈曲端部とが互いに面接触する態様で嵌合している。背面第1屈曲端部と第1側面第1屈曲端部とが互いに面接触する部分が、締結部材としての第1締結部材によって締結されている。
本発明に係る電気機器筺体の組立方法は、上記電気機器筺体の組立方法であって、以下の工程を備えている。背面板に第1側面板を取り付ける。背面板に第2側面板を取り付ける。第1側面板および第2側面板が前記背面板に取り付けられた後に、第1側面板と第2側面板との間を渡すように、天面板を背面板に取り付ける。
本発明に係る電気機器筺体によれば、背面板と第1側面板とを接続する第1筒状構造体が、背面第1屈曲端部と第1側面第1屈曲端部とが互いに面接触する態様で嵌合している。その背面第1屈曲端部と第1側面第1屈曲端部とが互いに面接触する部分が、締結部材によって締結されている。これにより、電気機器筺体の耐振動性を向上させることができる。
本発明に係る電気機器筺体の組立方法によれば、より強固な構造を有する電気機器筺体を組み立てることができる。
実施の形態1に係る電気機器筺体の斜視図である。 同実施の形態において、背面板金の上部を示す部分斜視図である。 同実施の形態において、左側面板金の上部を示す部分斜視図である。 同実施の形態において、天面板金を示す斜視図である。 同実施の形態において、左側面板金と背面板金との嵌合によって角柱構造体が形成されることを説明するための部分斜視図である。 同実施の形態において、左側面板金と天面板金との嵌合によって角柱構造体が形成されることを説明するための部分斜視図である。 同実施の形態において、図1に示す断面線VII−VIIにおける部分断面図である。 同実施の形態において、図1に示す断面線VIII−VIIIにおける部分断面図である。 同実施の形態において、電気部品が収納された電気機器筺体を示す正面図である。 同実施の形態において、角柱構造体と、角柱構造体に配置された配線とを示す部分拡大断面斜視図である。 同実施の形態において、図1に示す断面線XI−XIにおける部分断面図である。 同実施の形態において、電気機器筺体の組み立て手順を示すフローチャートである。 同実施の形態において、電気機器筺体の組み立て手順の一工程を示す部分拡大斜視図である。 同実施の形態において、図13に示す工程の後に行われる工程を示す部分拡大斜視図である。 同実施の形態において、図14に示す工程の後に行われる工程を示す部分拡大斜視図である。 同実施の形態において、図15に示す工程の後に行われる工程を示す部分拡大斜視図である。 実施の形態2に係る電気機器筺体の部分側面図である。 実施の形態3に係る電気機器筺体の、図1に示す断面線VII−VIIに対応する断面線における部分断面図である。 同実施の形態において、効果を説明するための一部断面を含む部分拡大平面図である。 実施の形態4に係る電気機器筺体の斜視図である。 同実施の形態において、図20に示す断面線XXI−XXIにおける部分断面図である。 同実施の形態において、第1変形例に係る電気機器筺体の斜視図である。 同実施の形態において、図22に示す断面線XXIII−XXIIIにおける部分断面図である。 同実施の形態において、第2変形例に係る電気機器筺体の、図22に示す断面線XXIII−XXIIIに対応する断面線における部分断面図である。 実施の形態5に係る電気機器筺体の斜視図である。 同実施の形態において、図25に示す電気機器筺体の分解斜視図である。 同実施の形態において、土台の構造を示す部分拡大正面図である。 同実施の形態において、変形例に係る電気機器筺体の土台の構造を示す部分拡大正面図である。
以下の各実施の形態では、図面を参照して、好適な電気機器筺体について説明する。なお、電気機器筺体に係る発明は、実施の形態に係る電気機器筺体に限られるものではない。なお、この明細書において使用する「幅」、「奥行き」および「高さ」は、図1に示される「X方向」、「Y方向」および「Z方向」にそれぞれ対応する。また、この明細書において使用する「実装密度」とは、電気機器筺体の最外形サイズに対する、搭載される電気部品の体積割合をいう。
実施の形態1.
実施の形態1に係る電気機器筺体について説明する。図1に示すように、電気機器筺体1は、天面板金3、背面板金5、左側面板金7、右側面板金9、土台11を備えている。電気機器筺体1は、この他に、前扉(図示せず)および中板27a、27b(図9参照)を備えている。電気機器筺体1の内側には、コーナーに沿って、筒状構造体として、筒状の角柱構造体31、32、33、34、35、36が形成されている。なお、角柱構造体31が第1筒状構造体に対応し、角柱構造体33が第2筒状構造体に対応する。
電気機器筺体1内には、プリント基板、コンタクタ、リアクトルおよび半導体装置等の種々の電気部品25(図8参照)が実装されている。後述するように、各電気部品25は、所望の配線によって電気的に接続されている。
天面板金3、背面板金5、左側面板金7、右側面板金9および土台11は、鉄を主成分とする鋼板であり、たとえば、溶融亜鉛めっき鋼板または塗装鋼板等によって形成されている。なお、天面板金3等の材料としては、これらの材料に限られるものではなく、たとえば、アルミニウム系の合金またはその他の金属材料を用いてもよい。
次に、電気機器筺体1をなす天面板金3、背面板金5および左側面板金7等の構造について説明する。
図2に、背面板金5の上部分の斜視図を示す。図2に示すように、背面板金5では、左側屈曲端部5aと右側屈曲端部5bとが設けられている。左側屈曲端部5aが、背面第1屈曲端部に対応する。左側屈曲端部5aと右側屈曲端部5bとは、X軸方向に距離を隔てられており、それぞれZ軸方向に略平行に延在する。
左側屈曲端部5aでは、XZ平面に平行な部分からYZ平面に平行な部分に屈曲(Y軸正方向)し、そのYZ平面に平行な部分からXZ平面に平行な部分に屈曲(X軸負方向)し、さらに、XZ平面に平行な部分からYZ平面に平行な部分に屈曲(Y軸負方向)している。YZ平面に平行な部分には、Z軸方向に互いに間隔を隔てて、締結部材用穴17が形成されている。
同様に、右側屈曲端部5bについても、XZ平面に平行な部分からYZ平面に平行な部分に屈曲(Y軸正方向)し、そのYZ平面に平行な部分からXZ平面に平行な部分に屈曲(X軸正方向)し、さらに、XZ平面に平行な部分からYZ平面に平行な部分に屈曲(Y軸負方向)している。YZ平面に平行な部分には、Z軸方向に互いに間隔を隔てて、締結部材用穴17が形成されている。
また、背面板金5の上端部では、XZ平面に平行な部分からXY平面に平行な部分に屈曲(Y軸正方向)している。XY平面に平行な部分には、X軸方向に互いに間隔を隔てて、締結部材用穴17が形成されている。なお、たとえば、XY平面等に平行な部分およびX軸正方向等の文言は、説明の便宜上、「X方向」、「Y方向」および「Z方向」を特定したことによるもので、数学的に厳密な関係を意図するものではない。製造上の誤差等を含み、また、一見して、その形状であると認識できる形状が含まれる。以下の説明においても、同様である。
図3に、左側面板金7の上部分の斜視図を示す。図3に示すように、左側面板金7では、奥側屈曲端部7aと上側屈曲端部7bとが設けられている。奥側屈曲端部7aが第1側面第1屈曲端部に対応する。奥側屈曲端部7aでは、YZ平面に平行な部分からZX平面に平行な部分に屈曲(X軸正方向)し、そのZX平面に平行な部分からYZ平面に平行な部分に屈曲(Y軸正方向)している。YZ平面に平行な部分には、Z軸方向に互いに間隔を隔てて、締結部材用穴17が形成されている。
上側屈曲端部7bでは、YZ平面に平行な部分からXY平面に平行な部分に屈曲(X軸正方向)し、そのXY平面に平行な部分からYZ平面に平行な部分に屈曲(Z軸正方向)し、さらに、そのYZ平面に平行な部分からXY平面に平行な部分に屈曲(X軸負方向)している。XY平面に平行な部分には、X軸方向に互いに間隔を隔てて、締結部材用穴17が形成されている。なお、右側面板金9について、同様の屈曲端部が設けられている。
図4に、天面板金3の斜視図を示す。図4に示すように、天面板金3では、左側屈曲端部3aと右側屈曲端部3bとが設けられている。左側屈曲端部3aおよび右側屈曲端部3bのそれぞれが天面屈曲端部に対応する。左側屈曲端部3aと右側屈曲端部3bとは、X軸方向に距離を隔てられており、それぞれY軸方向に略平行に延在する。
左側屈曲端部3aでは、XY平面に平行な部分からYZ平面に平行な部分に屈曲(Z軸負方向)し、YZ平面に平行な部分からXY平面に平行な部分に屈曲(X軸正方向)しており、天面板金3に対する折り返しとなっている。XY平面に平行な部分には、Y軸方向に互いに間隔を隔てて、締結部材用穴17が形成されている。
右側屈曲端部3bでは、XY平面に平行な部分からYZ平面に平行な部分に屈曲(Z軸負方向)し、YZ平面に平行な部分からXY平面に平行な部分に屈曲(X軸負方向)しており、天面板金3に対する折り返しとなっている。XY平面に平行な部分には、Y軸方向に互いに間隔を隔てて、締結部材用穴17が形成されている。
次に、天面板金3、背面板金5および左側面板金7等による電気機器筺体1の組み立て構造について説明する。
図5に示すように、左側面板金7の奥側屈曲端部7aと背面板金5の左側屈曲端部5aとを嵌合させる態様で組み合わせることによって、図1に示す角柱構造体31が形成されている。角柱構造体31では、奥側屈曲端部7aにおけるYZ平面に平行な部分と、左側屈曲端部5aにおけるYZ平面に平行な部分とが、重なるように配置されている。また、同様に、右側面板金(図示せず)の奥側屈曲端部と背面板金5の右側屈曲端部5bと組み合わせることによって、図1に示す角柱構造体32が形成されている。
さらに、図6に示すように、左側面板金7の上側屈曲端部7bと天面板金3の左側屈曲端部3aとを嵌合させることによって、図1に示す角柱構造体33が形成されている。角柱構造体33では、上側屈曲端部7bにおけるXY平面に平行な部分と、左側屈曲端部3aにおけるXY平面に平行な部分とが、重なるように配置されている。また、同様に、右側面板金(図示せず)の上側屈曲端部と天面板金3の右側屈曲端部3bとを嵌合させることによって、図1に示す角柱構造体34が形成されている。このように、電気機器筺体1内に、角柱構造体31、32、33、34が形成されていることで、電気機器筺体1の骨組みとして剛性を高められる。
角柱構造体について、もう少し詳しく説明する。図7に、一例として、角柱構造体31を含む一部分断面を示す。図7に示すように、角柱構造体31では、左側面板金7の奥側屈曲端部7aにおけるYZ平面に平行な部分と、背面板金5の左側屈曲端部5aにおけるYZ平面に平行な部分とが、接触して重なるように配置されている。YZ平面に平行な部分同士が重なっている領域には、締結部材用穴17が形成されている。
締結部材用穴17に締結部材15(15a、15b)を挿通することによって、奥側屈曲端部7aと左側屈曲端部5aとが締結されている。締結部材15aは、電気機器筺体1の外側から角柱構造体31の内側へ向かって挿通されて、奥側屈曲端部7aと左側屈曲端部5aとを締結している。締結部材15bは、電気機器筺体1の内側から角柱構造体31の内側へ向かって挿通されて、奥側屈曲端部7aと左側屈曲端部5aとを締結している。
締結部材15として、たとえば、リベットまたはねじ等を適用することができる。ねじの場合には、筒状の角柱構造体31等の内側に、ボルトのようなメス側の部品を挿入すると組立が難しくなる。このため、角柱構造体31等の内側に位置する板金部分にタップ等を設けておくことが望ましい。
奥側屈曲端部7aにおけるYZ平面に平行な部分と、左側屈曲端部5aにおけるYZ平面に平行な部分とが面接触をし、その面接触する部分が締結部材15によって締結される。これにより、振動など角柱構造体31を変形させる荷重が加わった場合にも、締結部材15が破断しない限り、角柱構造体31は保持されることになる。
たとえば、従来の収納庫のように、特に、締結部材によって締結されていない場合には、角柱構造体31にY方向の力またはねじり方向の力が作用すると、奥側屈曲端部7aと左側屈曲端部5aとが互いに嵌合している状態から、一方が他方に対して外れてしまい、角柱構造体31としての形態を保持することができなくなる。
この電気機器筺体1では、奥側屈曲端部7aと左側屈曲端部5aとが嵌合して互いに面接触する部分が、締結部材15によって締結されることで、角柱構造体31を変形させる荷重が加わった場合には、その荷重を締結部材15によって受けることができ、角柱構造体31としての形態を保持することができる。また、従来の電気機器筺体のように、単に嵌め合いによって形成された柱部と比べて、加速度の大きい振動に対して角柱構造体31の破断を抑制することができる。
締結部材としては、締結部材15aおよび締結部材15bのいずれか一方だけを締結する場合であっても、角柱構造体31としての形態を保持することができる。しかしながら、Y方向の力またはねじり方向の力に対して、角柱構造体31の形態を確実に保持するには、締結部材15aおよび締結部材15bの双方によって締結することが望ましい。
また、角柱構造体31における互いに対向する部分が、締結部材15aと締結部材15bとによって締結されることで、締結部材15a、15bに作用する荷重を分散させることができる。これにより、角柱構造体31として耐えうる荷重がより大きくなり、電気機器筺体1の耐振動性を向上させることができる。
また、角柱構造体31等では、組立作業時の作業性を考慮して、締結部材15は、Z軸方向にほぼ等間隔をもって配置されており、その間隔は50mm〜300mm程度である。なお、締結部材15の配置の仕方としては、等間隔に配置することに限られるものではない。たとえば、荷重が局所的に集中すること等があらかじめ判明している場合には、その箇所に集中的に締結部材15を配置することで、締結部材15に作用する荷重を分散させることができ、電気機器筺体1の耐振動性をより向上させることができる。
さらに、角柱構造体31等は筒状であることで、図7に示すように、角柱構造体31等内には、電気部品間を電気的に接続する配線19が収容されている。なお、配線19に関しては、電気機器筺体1内部における電気部品の実装状態によって、配置してもよいし、配置しなくてもよい。
図8に、角柱構造体31を含む他の部分断面を示す。図8に示すように、筒状の角柱構造体31の内側では、配線19は、背面板金5の左側屈曲端部5aに、拘束部材21によって拘束されている。拘束部材21とは、たとえば、インシュロック、金属または樹脂で構成されるひも状のものを適用することができる。
なお、図8では、拘束部材21を背面板金5の左側屈曲端部5aに貫通させることによって配線19が固定されている状態が示されているが、拘束部材21を左側面板金7の奥側屈曲端部7aに貫通させることによって配線19を固定してもよい。また、拘束部材21を左側屈曲端部5aまたは奥側屈曲端部7aに貫通させずに、角柱構造体31の内側において、配線19を結束部材によって単に縛っておくだけでもよい。
図9に、電気機器筺体1内の電気部品25a、25bの配置の一例を示す。図9に示すように、電気機器筺体1内には、中板27aと中板27bとが配置されている。中板27aには、電気部品25aが配置されている。中板27bには、電気部品25bが配置されている。電気部品25aは、たとえば、リアクトルである。電気部品25bは、たとえば、プリント基板、半導体モジュール、フィンまたはファンによって構成される半導体装置である。なお、電気部品25aが中板27aに配置され、電気部品25bが中板27bに配置されているが、電気部品25aおよび電気部品25bのそれぞれが、背面板金5に固定されていてもよい。
角柱構造体31には、領域D1と領域D2とに接続部品23が取り付けられている。接続部品23は、角柱構造体31の内側に配置された配線19と、電気部品25a、25bに接続されている配線とを電気的に接続する。
接続部品23とその周辺の構造について、領域D1を例に挙げて、もう少し詳しく説明する。図10に示すように、背面板金5の左側屈曲端部5aにおけるXZ平面に平行な部分には、孔部が設けられている。その孔部に、接続部品23が装着されて固定されている。接続部品23には、角柱構造体31の内側に配置された配線19の一端側が電気的に接続されている。また、接続部品23には、たとえば、電気部品25bから延在する配線が接続されている。電気部品25bから延在する配線は、接続部品23に対して、たとえば、コネクタまたはアダプタのように、抜き差しが可能な態様で接続されている。
図9に示す領域D2においても、接続部品が固定されている。この接続部品を介して、配線19の他端側と電気部品25aから延在する配線とが接続される。なお、図10に示される配線の本数(4本)は、一例であって、この本数に限られるものではない。また、主に、角柱構造体31を例に挙げて説明したが、角柱構造体32についても、角柱構造体31と同様の構造を備えている。
次に、角柱構造体33について説明する。図11に示すように、角柱構造体33では、角柱構造体31と同様に、締結部材15によって締結されている。角柱構造体33は、Y軸方向に延在する。筒状の角柱構造体31の内側には、配線19が配置されている。配線19は、接続部品23(図10参照)に接続されている。角柱構造体34(図1参照)についても、角柱構造体33と同様の構造を備えている。角柱構造体31、32に加えて、角柱構造体33、34が形成されていることで、従来の電気機器筺体のように、Z軸方向に延在する柱部だけが形成されている場合に比べて、前後左右方向またはねじれ方向の耐振動性を向上させることができる。
また、角柱構造体33、34の形成方法(配置構造)を工夫することで、電気機器筺体1の長期的な信頼性を向上させることができる。たとえば、角柱構造体33では、天面板金3と左側面板金7との合わせ面が存在する。上述した電気機器筺体1では、その合わせ面が電気機器筺体1の天面側ではなく左側面側に構成されるように、角柱構造体33が形成されている。仮に、合わせ面を天面側に形成すると、水分または埃等が合わせ面に溜まってしまい、天面板金3、左側面板金7または締結部材15が腐食に至る可能性が高い。
図6に示すように、上述した電気機器筺体1では、天面板金3の屈曲端部が左側面板金7の上側屈曲端部7bを覆う態様で取り付けられることで、腐食の発生を回避することができる。角柱構造体34についても、角柱構造体35と同様に、腐食の発生を回避することができる。
防水・耐水の観点から言えば、締結部材用穴17が浸水経路となりうるが、基本的には締結部材15で締結部材用穴17が塞がれているため、設計上問題にはなりにくい。高い耐水性が要求される電気機器においては、締結部材15に防水座金を用いたねじまたは防水リベットを用いると良い。
なお、角柱構造体31〜34について説明したが、図1に示す角柱構造体35、36についても、同様の構造を備えている。土台11の左側屈曲端部と左側面板金7の下側屈曲端部とを嵌合させることによって、角柱構造体35が形成される。角柱構造体35は、締結部材によって締結されている。土台11の右側屈曲端部と右側面板金9の下側屈曲端部とを嵌合させることによって、角柱構造体36が形成される。角柱構造体36は、締結部材によって締結されている。
電気機器筺体1に実装される電気部品25は、電気機器筺体1内に固定された中板27の上に配置されるものが多い。中板27となる板金を、角柱構造体31と角柱構造体32とに固定することで、電気部品の重量を角柱構造体31、32によって支えることができる。さらに、角柱構造体31と角柱構造体32とを、中板27をなす板金によって接続するため、電気機器筺体1内における幅方向の剛性を向上させることができる利点がある。すなわち、電気機器筺体1では、高さ方向(Z軸方向)に角柱構造体31、32が形成され、奥行き方向(Y軸方向)に角柱構造体33、34、35、36が形成されて、角柱構造体31と角柱構造体32とが中板27によって接続されることで、電気機器筺体1の剛性が格段に向上し、高い耐振動性を確保することができる。
次に、上述した電気機器筺体1の組立手順(組立方法)について説明する。上述した電気機器筺体1では、6つの角柱構造体31、32、33、34、35、36が構成されている。これにより、正規の組立手順で組み立てることで、電気機器筺体1を精度よく組み立てることができる。図12に、組立手順のフローチャートを示す。
まず、ステップS1では、左側面板金の背面板金への取り付けが行われる。図13に示すように、背面板金5の左側屈曲端部5aに、左側面板金7の奥側屈曲端部7aが嵌め込まれる。次に、複数の締結部材15(図7参照)によって、左側面板金7が背面板金5に固定される。このとき、背面板金5は床面に寝かせた状態で作業すると、効率的に作業を行うことができる。
次に、ステップS2では、ステップS1と同様にして、右側面板金の背面板金への取り付けが行われる。図13に示すように、背面板金5の右側屈曲端部5bに、右側面板金9の奥側屈曲端部9aが嵌め込まれる。次に、複数の締結部材15によって、右側面板金9が背面板金5に固定される。ステップS1とステップS2の順序は、逆にしてもよい。
次に、ステップS3では、天面板金の背面板金への取り付けが行われる。図14に示すように、電気機器筺体1の前方側から後方へ向かって天面板金3をスライドさせることによって、天面板金3の左側屈曲端部3aが、左側面板金7の上側屈曲端部7bに嵌め込まれるとともに、天面板金3の右側屈曲端部3bが、右側面板金9の上側屈曲端部9bに嵌め込まれる。次に、図15に示すように、複数の締結部材15(図1参照)によって、天面板金3が、左側面板金7と右側面板金9とに固定される。ステップS3とステップS4の順序は、逆にしてもよい。
次に、ステップS4では、土台の背面板金への取り付けが行われる。ステップS3と同様にして、図16に示すように、土台11が背面板金5に固定される。次に、ステップS5では、中板等の背面板金への取り付けが行われる。図9に示すように、左側面板金7と右側面板金9との間を渡すように、中板27aと中板27bとが取り付けられる。さらに、前扉(図示せず)が取り付けられる。こうして、電気機器筺体1の組立が完了する。
(効果)
背面板金5、左側面板金7、右側面板金9によって、筒状の角柱構造体31〜34等を形成し、その角柱構造体31〜34等の内側(内部)に配線19を収納することで、以下の5つの利点がある。
1点目の効果は、溶接を用いることなく電気機器筺体1を形成(構成)できる点である。従来の電気機器筺体では、耐振動性向上を狙い、過大な荷重が加わる箇所には、接続強度の高い溶接を用いていた。しかしながら、溶接接続には熟練の技術が必要であり難易度も高いため、製造工程に時間がかかる問題があった。従来の電気機器筺体に対して、上述した電気機器筺体1では、背面板金5、左側面板金7、右側面板金9によって筒状の角柱構造体31〜34等が形成される。その角柱構造体31〜34を、締結部材15によって締結することで電気機器筺体1の骨組みが形成される。その結果、電気機器筺体1として、十分に耐振動性が高くなる。
また、電気機器筺体1では、図1に示すZ軸方向に、電気機器筺体1の内部と外部とから複数の締結部材15が配置されており、被振動時には、これらの締結部材15によって振動に起因する応力を分散させることがきるため、破断の可能性は低くなる。これより、上述した電気機器筺体1では、従来の溶接を用いて構成した電気機器筺体と比較して、耐振動性を低下させることなく、製造工程を短時間化できるという効果がある。
2点目の効果は、電気機器筺体1内の実装密度を向上させることができるため、電気機器筺体1をより小型化することができる点である。従来の収納庫のような構造では、柱部の内部は単なる空洞であり、電気機器を実装させるという観点からみると無駄であった。上述した電気機器筺体1では、配線19を筒状の角柱構造体31等の内部に収納することで、角柱構造体31等の内部に生じる空洞を実装領域(空間)として利用できることから、電気機器筺体1内に無駄な領域(空間)を作ることなく電気部品25を実装することができる。これにより、電気機器筺体1の小型化が可能になる。
3点目の効果は、電気機器筺体1内の温度を低下させることができ、電気機器筺体1内に実装された電気部品25の故障リスクを低減させることができる点である。従来の電気機器筺体では、筺体内に配線が配置されているため、配線の発熱が筺体内に放熱されていた。上述した電気機器筺体では、配線19が筒状の角柱構造体31等の内部に配置されて、電気機器筺体1内の空間とは遮蔽されているため、配線19から発生する熱が電気機器筺体1内に放熱されない。これにより、電気機器筺体1内の温度上昇を抑えることができ、電気機器筺体1内に実装される電気部品25として、たとえば、プリント基板または半導体モジュール等の熱に弱い部品の温度上昇を抑えることができる。すなわち、電気部品25の駆動時の温度上昇を抑えることで、故障リスクを低減させることができる。
4点目の効果は、配線19に関連するノイズを低減させることができる点である。従来の電気機器筺体では、筺体内に配線が配置されているため、配線がノイズを授受する可能性がある。このため、ノイズの影響を低減する部品を別に実装する必要があった。上述した電気機器筺体1では、配線19が、板金から形成された筒状の角柱後退31等の内部に収納されているため、配線19がノイズを授受しにくくなる。これにより、ノイズ対策部品を実装させる必要性もなくなり、部品コストの低下および組立工程の簡易化が可能となり、電気機器筺体1の製造コストの削減を可能にすることができる。
5点目の効果は、メンテナンス性の向上が見込める点である。電気機器筺体1に対して、定期的なメンテナンスが必須である場合には、メンテナンス時間を短くすることで人件費の削減になる。従来の電気機器筺体では、筺体内に配線が配置されているため、メンテナンス部品を交換する際には、交換部品と配線とが干渉して作業しづらくなり、メンテナンスに要する時間が長くなってしまうおそれがある。上述した電気機器筺体1では、配線19が筒状の角柱構造体31等内に収納されており、部品を交換する際に配線19と干渉することがない。これにより、メンテナンスが容易になって、メンテナンス時間が短くなる結果、人件費を削減することができる。
実施の形態2.
前述した電気機器筺体1では、締結部材15は、Z軸方向に沿って直線状に配置されている場合について説明した(図5、図7参照)。実施の形態2では、締結部材の配置パターンのバリエーションについて説明する。
図17に、電気機器筺体1の左側面板金7における背面側の上部を示す。図17に示すように、電気機器筺体1では、締結部材15は、Z軸方向に互いに間隔を隔てて千鳥状に配置されている。複数の締結部材15を千鳥状に配置することで、Z軸のまわりに回転する方向に電気機器筺体1が振動する際に発生する応力を、複数の締結部材15に分散させることができる。これにより、この電気機器筺体1の振動に対する共振周波数を、前述した電気機器筺体1の場合よりも、上げることができる。すなわち、電気機器筺体1の剛性を高めることができ、電気部品等の故障リスクを低減させることができる。
なお、図17では、左側面板金7の外側から装着される締結部材15(15a)(図7参照)が示されているが、電気機器筺体1の内側から装着される締結部材15b(図7参照)についても、千鳥状に配置されている。締結部材15aと締結部材15bとの千鳥状の配置のパターンの位相として、YZ平面視において、同位相である場合と反転している場合とでは、得られる効果は同等である。
また、角柱構造体32を締結する締結部材についても、角柱構造体31の締結部材15と同様に、千鳥状に配置されている。さらに、角柱構造体33および角柱構造体34のそれぞれを締結する締結部材15(図11参照)についても、千鳥状に配置されている。これらの締結部材を千鳥状に配置することで、Y軸のまわりに回転する方向に電気機器筺体1が振動する際に発生する応力を、複数の締結部材15に分散させることができる。
実施の形態3.
前述した各電気機器筺体では、角柱構造体の断面形状がほぼ正方形の場合について説明した。実施の形態3では、角柱構造体の断面形状のバリエーションについて説明する。
図18に、角柱構造体31とその周辺の断面構造を示す。図18は、図1に示す断面線に対応する断面線における断面図である。図18に示すように、電気機器筺体1の内部には、左側面板金7の奥側屈曲端部7aと背面板金5の左側屈曲端部5aと組み合わせることによって、角柱構造体31が形成されている。角柱構造体31のXY平面に平行な断面形状は、台形状である。
左側面板金7の奥側屈曲端部7aでは、YZ平面に平行な部分からZX平面に平行な部分に屈曲(X軸正方向)し、そのZX平面に平行な部分からY軸正方向に鋭角をもって屈曲している。背面板金5の左側屈曲端部5aでは、XZ平面に平行な部分から、Y軸正方向に鈍角をもって屈曲し、その鈍角に屈曲する部分からXZ平面に平行な部分に屈曲(X軸負方向)し、さらに、XZ平面に平行な部分からYZ平面に平行な部分に屈曲(Y軸負方向)している。
角柱構造体31は、左側面板金7の奥側屈曲端部7aと背面板金5の左側屈曲端部5aとを嵌合させることによって形成されている。角柱構造体31では、奥側屈曲端部7aにおけるYZ平面に平行な部分と、左側屈曲端部5aにおけるYZ平面に平行な部分とが重なり、奥側屈曲端部7aにおける鋭角に屈曲する部分と、左側屈曲端部5aにおける鈍角に屈曲する部分とが重なるように配置されている。互いに重なっている部分が、締結部材15によって締結されている。
奥側屈曲端部7aにおける鋭角に屈曲する部分の角度は、70°〜89°程度である。左側屈曲端部5aにおける鈍角に屈曲する部分の角度は、91°〜110°程度である。鋭角に屈曲する部分の角度と鈍角に屈曲する部分の角度との和は、180°である。鋭角(鈍角)の角度の値としては、この範囲の角度に限られるものではないが、鋭角の角度をさらに小さくすると、奥側屈曲端部7aの曲げ加工が難しくなるので、曲げ加工に支障のない程度の角度が望ましい。
(効果)
上述した電気機器筺体1では、奥側屈曲端部7aにおける鋭角に屈曲する部分と、左側屈曲端部5aにおける鈍角に屈曲する部分とが重なるように配置されている。このため、作業者が、背面板金5に正対して組立作業を行う場合において、鋭角に屈曲する部分と鈍角に屈曲する部分とが重なる部分の締結部材用穴17に、締結部材15を挿入して締結する際の視認性が大幅に向上する。これにより、図1に示される電気機器筺体1を組み立てる場合と比較して、組立作業に要する時間を短縮させることができ、製造コストの削減をさらに図ることができる。
また、以下の場合においては、角柱構造体の剛性として高い剛性を保つことができる。角柱構造体31等に対して締結部材15を締結する場合には、たとえば、図1に示すように、角柱構造体31等の面の中央付近(幅方向の中央付近)に締結部材15を配列したほうが高い剛性を保つことができる。
ところが、断面形状がほぼ正方形の角柱構造体31等では、角柱構造体31等の幅に対して、締結部材15を締結する工具の幅が大きい場合には、電気機器筺体を組み立てることができないことが想定される。たとえば、ガン形状のリベット締結工具、または、電動ドライバーなどの先細り形状の工具を使用する場合には、工具または作業者の手と角柱構造体31等を構成する板金とが干渉してしまい、電気機器筺体を組み立てることができないことが想定される。このような場合には、締結部材15を角柱構造体31等の幅方向の中心付近からずらすことで組立が可能になるが、角柱構造体31等の剛性が低下することが懸念される。
上述した電気機器筺体1では、たとえば、角柱構造体31のXY平面に平行な断面形状は、台形状である。このため、図19に示すように、工具40と背面板金5との距離を大きく確保できる。これにより、締結部材15を角柱構造体31の幅方向の中央付近に設けることができ、角柱構造体31の剛性として高い剛性を保持することができる。
実施の形態4.
実施の形態4では、背面板金が角柱構造体を有する電気機器筺体について説明する。
図20に示すように、電気機器筺体1では、背面板金5は、左側背面板金6a、中央背面板金6bおよび右側背面板金6cからなる。左側背面板金6aは、背面板第1部に対応し、中央背面板金6bは、背面板第2部に対応する。その背面板金5に、角柱構造体37および角柱構造体38が形成されている。角柱構造体37は、左側背面板金6aと中央背面板金6bとを組み合わせることによって形成されている。角柱構造体38は、中央背面板金6bと右側背面板金6cとを組み合わせることによって形成されている。なお、これ以外の構成については、図1等に示す電気機器筺体1と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
角柱構造体37および角柱構造体38の組み立て構造について説明する。図21に示すように、左側背面板金6aの右側屈曲端部6abと中央背面板金6bの左側屈曲端部6baとを嵌合させることによって、角柱構造体37が形成されている。右側屈曲端部6abが、背面第2屈曲端部に対応し、左側屈曲端部6baが、背面第3屈曲端部に対応する。また、中央背面板金6bの右側屈曲端部6bbと右側背面板金6cの左側屈曲端部6caとを嵌合させることによって、角柱構造体38が形成されている。
なお、背面板金5に形成される角柱構造体としては、角柱構造体37、38に限られず、背面板金を、さらに嵌合させる態様で組み合わせることで、さらに多くの角柱構造体を形成することができる。
(効果)
上述した電気機器筺体1では、背面板金5に角柱構造体37、38が形成されている。これにより、角柱構造体37、38が形成されていない場合と比べて、その分、電気機器筺体1の剛性を高めることができる。
また、中央背面板金6bの幅(X軸方向の長さ)、天面板金3の幅および土台11の幅を変更することで、電気機器筺体1の幅を容易に変更することができる。言い換えれば、左側面板金7、右側面板金9、左側背面板金6a、右側背面板金6cの寸法を変更せずに、電気機器筺体1の幅を変更することが可能である。これにより、電気機器筺体1内に実装される電気部品25の出力容量に対応して、電気機器筺体1のサイズを用意に変更することができる。
また、特に、大型化が求められる電気機器筺体の場合には、背面板金5として、左側背面板金6a、中央背面板金6bおよび右側背面板金6cを使用して角柱構造体37、38を形成することで、電気機器筺体1の剛性をより高めことができる。これにより、背面板金5として、図1に示される背面板金5のみを使用する場合に比べて、電気機器筺体1の耐振動性を向上させることができる。
また、大型化が求められる電気機器筺体では、背面板金5が、左側背面板金6a、中央背面板金6bおよび右側背面板金6cによって構成されていることで、図1に示される背面板金5のみを使用する場合に比べて、左側背面板金6a、中央背面板金6bおよび右側背面板金6cのそれぞれのサイズを小さくすることができる。これにより、背面板金5の調達コストを抑えることができるとともに、納期の短縮も図ることができる。
また、上述したように、電気部品の出力に対応して、電気機器筺体1のサイズを変更する必要がある場合には、中央背面板金6b、天面板金3および土台11のそれぞれのサイズだけを変更すればよい。すなわち、左側面板金7、右側面板金9、左側背面板金6aおよび右側背面板金6cを、計画的にあらかじめ製造しておくことで、電気部品の各容量帯の受注に対応して、中央背面板金6b、天面板金3および土台11を製造するだけで、電気機器筺体1を製造することが可能となる。
これより、電気機器筺体1の製造に関して、いわゆるマスカスタマイゼーション生産が可能になり、電気部品に求められる種々の電気的な出力帯に対応した種々のサイズを有する電気機器筺体1を短い納期をもって製造することが可能となる。また、各容量帯に対応した電気機器筺体1を設計する必要がなくなるため、設計コストを低減させることが可能となる。
(第1変形例)
第1変形例に係る電気機器筺体について説明する。
図22に示すように、電気機器筺体1では、背面板金5は、左側背面板金6a、中央背面板金6bおよび右側背面板金6cからなる。左側背面板金6aは背面板第1部に対応し、右側背面板金6cは背面板第2部に対応し、中央背面板金6bは背面板第3部に対応する。その背面板金5に、角柱構造体39が形成されている。角柱構造体39は第4筒状構造体に対応する。角柱構造体39は、左側背面板金6a、中央背面板金6bおよび右側背面板金6cを組み合わせることによって形成されている。なお、これ以外の構成については、図1等に示す電気機器筺体1と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
角柱構造体39の組み立て構造について説明する。
図23に示すように、左側背面板金6aでは、右側屈曲端部6abが設けられている。右側屈曲端部6abが背面第2屈曲端部に対応する。右側屈曲端部6abでは、XZ平面に平行な部分からYZ平面に平行な部分に屈曲(Y軸正方向)し、そのYZ平面に平行な部分からXZ平面に平行な部分に屈曲(X軸負方向)している。
右側背面板金6cでは、左側屈曲端部6caが設けられている。左側屈曲端部6caが背面第3屈曲端部に対応する。左側屈曲端部6caでは、XZ平面に平行な部分からYZ平面に平行な部分に屈曲(Y軸正方向)し、そのYZ平面に平行な部分からXZ平面に平行な部分に屈曲(X軸正方向)している。
中央背面板金6bでは、左側屈曲端部6baと右側屈曲端部6bbとが設けられている。左側屈曲端部6baでは、XZ平面に平行な部分からYZ平面に平行な部分に屈曲(Y軸負方向)し、そのYZ平面に平行な部分からXZ平面に平行な部分に屈曲(X軸正方向)している。右側屈曲端部6bbでは、XZ平面に平行な部分からYZ平面に平行な部分に屈曲(Y軸負方向)し、そのYZ平面に平行な部分からXZ平面に平行な部分に屈曲(X軸負方向)している。YZ平面に平行な部分に屈曲(Y軸負方向、Y軸正方向)している部分は、中央背面板金6bが配置された状態において、左側背面板金6aと右側背面板金6cとが接触している部分に近づく態様で屈曲している。
左側背面板金6aと右側背面板金6cとは、右側屈曲端部6abにおけるYZ平面に平行な部分と、左側屈曲端部6caにおけるYZ平面に平行な部分とが接触するように配置されている。互いに接触するYZ平面に平行な部分が、締結部材15によって締結されている。さらに、左側背面板金6aおよび右側背面板金6cにおけるXZ平面に平行な部分に、中央背面板金6bにおけるXZ平面に平行な部分が接触するように、中央背面板金6bが配置されている。互いに接触するXZ平面に平行な部分が、締結部材15によって締結されている。
中央背面板金6bは、左側背面板金6aと右側背面板金6cとを締結部材15によって締結した後に取り付けられることになる。この際に、中央背面板金6bを、左側背面板金6aおよび右側背面板金6cの上端側から嵌め込み、下に向かって中央背面板金6bをスライドさせることによって、角柱構造体39をスムーズに形成することができる。
(第2変形例)
第2変形例に係る電気機器筺体について説明する。
図24に示すように、電気機器筺体1では、背面板金5は、左側背面板金6a、中央背面板金6bおよび右側背面板金6cからなる。特に、中央背面板金6bでは、左側屈曲端部6baと右側屈曲端部6bbとが設けられている。左側屈曲端部6baでは、XZ平面に平行な部分からYZ平面に平行な部分に屈曲(Y軸負方向)し、そのYZ平面に平行な部分からXZ平面に平行な部分に屈曲(X軸負方向)している。右側屈曲端部6bbでは、XZ平面に平行な部分からYZ平面に平行な部分に屈曲(Y軸負方向)し、そのYZ平面に平行な部分からXZ平面に平行な部分に屈曲(X軸正方向)している。
ここでは、中央背面板金6bにおけるYZ平面に平行な部分に屈曲(Y軸負方向、Y軸正方向)している部分は、中央背面板金6bが配置された状態において、左側背面板金6aと右側背面板金6cとが接触している部分から遠ざかる態様で屈曲している。つまり、中央背面板金6bは、外側に向かって開く態様で屈曲している。なお、これ以外の構成については、図23に示す電気機器筺体1と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
第2変形例に係る電気機器筺体1では、中央背面板金6bの左側屈曲端部6baと右側屈曲端部6bbとが、外側に開く態様で屈曲している。左側屈曲端部6baと右側屈曲端部6bbとは、いわゆるハット曲げ加工によって形成される。これにより、曲げ加工として比較的容易な加工によって中央背面板金6bを形成することができ、組立コストの削減に寄与することができ、ひいては、電気機器筺体1の製造コストの削減に寄与することができる。
実施の形態5.
実施の形態5では、電気機器筺体における土台の構造のバリエーションの一例について説明する。
電気機器筺体1内に収容される電気機器には、高い耐振動性が要求される電気機器がある。そのような電気機器を収容する場合には、電気機器筺体の土台の部分をさらに強固な構造とすることで、その要求仕様に応えることができる。特に、地震等の振動周波数が1Hz〜15Hz程度の床面揺れを受けた場合に発生する、1次モード振動に対して高い効果を有する。
図25に、電気機器筺体1の斜視図を示す。図26に、電気機器筺体の分解斜視図を示す。図25および図26に示すように、電気機器筺体1の土台11は、土台11a、土台11b、土台11cおよび土台11dによって構成される。土台11aと土台11bとは、X軸方向にそれぞれ延在し、Y軸方向に間隔を隔てて取り付けられている。土台11cと土台11dとは、Y軸方向にそれぞれ延在し、X軸方向に間隔を隔てて取り付けられている。
土台11a、土台11b、土台11cおよび土台11dのそれぞれは、板金加工されている。土台11aおよび土台11bのそれぞれでは、Z軸方向に幅を有してX軸方向に延在する第1部分のZ軸方向の下端部からY軸方向(正)に向かって第2部分が屈曲するとともに、Z軸方向の上端部からY軸方向(正)に向かって第3部分が屈曲している。第2部分および第3部分のそれぞれは、Y軸方向に幅を有してX軸方向に延在する。土台11aおよび土台11bのそれぞれには、X軸方向の正側の端部と負側の端部とに、切欠きがそれぞれ設けられている。
土台11c(11d)では、Z軸方向に幅を有してY軸方向に延在する第1部分のZ軸方向の下端部からX軸方向(正(負))に向かって第2部分が屈曲するとともに、Z軸方向の上端部からX軸方向(正(負))に向かって第3部分が屈曲している。第2部分および第3部分のそれぞれは、X軸方向に幅を有してY軸方向に延在する。
土台11aおよび土台11bのそれぞれのX軸方向の負側の端部の切欠きに、土台11cが取り付けられている。土台11aおよび土台11bと、土台11cとは、締結部材15c(図27参照)によって固定されている。土台11aおよび土台11bのそれぞれのX軸方向の正側の端部の切欠きに、土台11dが取り付けられている。土台11aおよび土台11bと、土台11dとは、締結部材(図示せず)によって固定されている。
土台11cと左側面板金7の下側屈曲端部7cとを組み合わせることで、角柱構造体35aが形成されている。角柱構造体35aを形成するに際して、土台11aおよび土台11bのそれぞれの切り欠き部と左側面板金7の下側屈曲端部7cとが干渉するのを避けるために、下側屈曲端部7cのY軸方向の正側の端部と負側の端部とは切り欠かれている。
土台11dと右側面板金9の下側屈曲端部9cとを組み合わせることで、角柱構造体36aが形成されている。角柱構造体36aを形成するに際して、土台11aおよび土台11bのそれぞれの切り欠き部と右側面板金9の下側屈曲端部9cとが干渉するのを避けるために、下側屈曲端部9cのY軸方向の正側の端部と負側の端部とは切り欠かれている。
床面(図示せず)に接することになる土台11aおよび土台11bのそれぞれの第2部分には、穴が形成されている。この穴にアンカーボルト(図示せず)を挿通させることで、電気機器筺体1が床面に固定される。背面板金5の下端部には、下側屈曲端部5dが設けられている。下側屈曲端部5dは、土台11aと床面との間に挟み込まれて、アンカーボルト(図示せず)等によって共締めにより固定されている。こうすることで、土台11aと背面板金5とが強固に床面に締結されるため電気機器筺体1全体における剛性が向上する。
図27に、角柱構造体35aの部分を拡大して示す。図27に示すように、床面と接する土台11c、11dの第2部分の下側には、皿頭形状の締結部材15cを用いることにより、床面と締結部材15cとが干渉することなく安定に電気機器筺体1を設置することができる。角柱構造体36aの部分(図示せず)についても、同様である。なお、丸頭形状の締結部材15dを使用する場合には、締結部材15dの丸頭の部分を受け入れる凹部を床面に設けるようにしてもよい。
(変形例)
上述した電気機器筺体では、土台11cおよび土台11dのそれぞれの第2部分の上に、土台11aおよび土台11bのそれぞれの第2部分が位置する配置関係を例に挙げた。変形例に係る電気機器筺体では、図28に示すように、角柱構造体35bとして、土台11aおよび土台11bのそれぞれの第2部分の上に、土台11cおよび土台11dのそれぞれの第2部分が位置する配置関係にしてもよい。この場合は、土台11aおよび土台11bを床面に固定する際に、隙間なく設置することができる。これにより、電気機器筺体1の固定作業を容易に行うことができる。
なお、各実施の形態において説明した電気機器筺体については、必要に応じて種々組み合わせることが可能である。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態1は、以下の態様を含む。
(付記1)
互いに対向するように配置された背面第1屈曲端部第1部および背面第1屈曲端部第2部を有する背面板と、
互いに対向するように配置された天面第1屈曲端部および天面第2屈曲端部を有する天面板と、
前記背面第1屈曲端部第1部に接続される第1側面第1屈曲部、および、前記天面第1屈曲端部に接続される第1側面第2屈曲端部を有する第1側面板と、
前記背面第1屈曲端部第2部に接続される第2側面第1屈曲端部、および、前記天面第2屈曲端部に接続される第2側面第2屈曲端部を有する第2側面板と
を備えた電気機器筺体の組立方法であって、
前記第1側面第1屈曲端部を前記背面第1屈曲端部第1部に面接触させる態様で、前記第1側面板を前記背面板に接続する工程と、
前記第2側面第1屈曲端部を前記背面第1屈曲端部第2部に面接触させる態様で、前記第2側面板を前記背面板に接続する工程と、
前記第1側面板および前記第2側面板を前記背面板に接続した後、前記第1側面板と前記第2側面板との間を渡すように、前記天面板を前記背面板に取り付ける工程と
を備えている。
(付記2)
付記1に記載の電気機器筺体の組立方法であって、
前記天面板を前記背面板に取り付ける工程では、前記天面板を前記背面板に向けてスライドさせることにより、前記天面第1屈曲端部を前記第1側面第2屈曲端部に面接触させるとともに、前記天面第2屈曲端部を前記第2側面第2屈曲端部に面接触させる態様で、前記天面板が前記背面板に取り付けられる。
本発明は、電気部品等を収容する電気機器筺体に有効に利用される。
1 電気機器筺体、3 天面板金、3a 左側屈曲端部、3b 右側屈曲端部、5 背面板金、5a の左側屈曲端部、5b 右側屈曲端部、5c 台形屈曲端部、5d 下側屈曲端部、6a 左側背面板金、6b 中央背面板金、6c 右側背面板金、6ab 右側屈曲端部、6ba 左側屈曲端部、6bb 左側屈曲端部、6ca 左側屈曲端部、7 左側面板金、7a 奥側屈曲端部、7b 上側屈曲端部、7c 下側屈曲端部、9 右側面板金、9a 左側屈曲端部、9b 右側屈曲端部、9c 下側屈曲端部、11、11a、11b、11c、11d 土台、15、15a、15b、15c、15d 締結部材、17 締結部材用穴、19、19a、19b 配線、21 拘束部材、23 接続部品、25、25a、25b 電気部品、27、27a、27b 中板、31、32、33、34、35、35a、35b、36、36a、37、38、39 角柱構造体、D1、D2 領域。

Claims (19)

  1. 電気機器を収容する電気機器筺体であって、
    背面板と、
    前記背面板にそれぞれ接続され、間隔を隔てて対向するように配置された第1側面板および第2側面板と、
    前記背面板と前記第1側面板とを接続する第1筒状構造体を含む筒状構造体と、
    前記筒状構造体を締結する締結部材と
    前記背面板、前記第1側面板および前記第2側面板にそれぞれ接続され、前記第1側面板と前記第2側面板との間を渡すように配置された天面板と
    を備え、
    前記背面板は、背面第1屈曲端部を有し、
    前記第1側面板は、第1側面第1屈曲端部を有し、
    前記第1筒状構造体では、前記背面第1屈曲端部と前記第1側面第1屈曲端部とが互いに面接触する態様で嵌合しており、
    前記背面第1屈曲端部と前記第1側面第1屈曲端部とが互いに面接触する部分が、前記締結部材としての第1締結部材によって締結され
    前記筒状構造体は、前記第1側面板と前記天面板とを接続する第2筒状構造体を含み、
    前記天面板は、天面屈曲端部を有し、
    前記第1側面板は、第1側面第2屈曲端部を有し、
    前記第2筒状構造体では、前記天面屈曲端部と前記第1側面第2屈曲端部とが互いに面接触する態様で嵌合しており、
    前記天面屈曲端部と前記第1側面第2屈曲端部とが互いに面接触する部分が、前記締結部材としての第2締結部材によって締結された、電気機器筺体。
  2. 前記背面板、前記第1側面板および前記第2側面板にそれぞれ接続された土台を備え、
    前記筒状構造体は、前記第1側面板と前記土台とを接続する第5筒状構造体を含み、
    前記第1側面板は、第1側面第3屈曲端部を有し、
    前記土台は、土台屈曲端部を有し、
    前記第5筒状構造体では、前記第1側面第3屈曲端部と前記土台屈曲端部とが互いに面接触する態様で嵌合しており、
    前記第1側面第3屈曲端部と前記土台屈曲端部とが互いに面接触する部分が、前記締結部材としての第3締結部材によって締結された、請求項1記載の電気機器筺体。
  3. 前記天面屈曲端部は、前記第1側面第2屈曲端部を覆う態様で取り付けれた、請求項2記載の電気機器筺体。
  4. 前記土台屈曲端部は、前記第1側面第3屈曲端部を覆う態様で取り付けられた、請求項2または3に記載の電気機器筺体。
  5. 前記筒状構造体の内部に配置された配線材と、
    前記筒状構造体に設けられ、前記配線材の一端側と、前記筒状構造体の外部とを電気的に接続する第1コネクタと、
    前記第1コネクタとは距離を隔てられる態様で前記筒状構造体に設けられ、前記配線材の他端側と、前記筒状構造体の外部とを電気的に接続する第2コネクタと
    を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気機器筺体。
  6. 前記配線材は拘束部材によって拘束された、請求項5記載の電気機器筺体。
  7. 前記締結部材は、50mm〜300mmの間隔をもって配置された、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気機器筺体。
  8. 前記筒状構造体における互いに対向する部分のそれぞれが、前記締結部材によって締結された、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電気機器筺体。
  9. 前記締結部材は、千鳥状に配置された、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電気機器筺体。
  10. 前記締結部材は、リベットおよびネジのいずれかを含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の電気機器筺体。
  11. 前記筒状構造体の断面形状は、矩形状である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の電気機器筺体。
  12. 前記筒状構造体の断面形状は、台形状を含む、請求項11記載の電気機器筺体。
  13. 前記台形状における鋭角に屈曲する部分の角度は、70°〜89°であり、鈍角に屈曲する部分の角度は、91°〜110°である、請求項12記載の電気機器筺体。
  14. 前記背面板は、
    背面板第1部と、
    前記背面板第1部に接続される背面板第2部と、
    を含み、
    前記背面板第1部は、背面第2屈曲端部を有し、
    前記背面板第2部は、背面第3屈曲端部を有し、
    前記筒状構造体は、前記背面板第1部と前記背面板第2部とを接続する第3筒状構造体を有し、
    前記第3筒状構造体では、前記背面第2屈曲端部と前記背面第3屈曲端部とが互いに面接触する態様で嵌合している、請求項1〜13のいずれか1項に記載の電気機器筺体。
  15. 前記背面板は、
    背面板第1部と、
    前記背面板第1部に接続される背面板第2部と、
    前記背面板第1部および前記背面板第2部に接続される背面板第3部と
    を含み、
    前記背面板第1部は、背面第2屈曲端部を有し、
    前記背面板第2部は、背面第3屈曲端部を有し、
    前記筒状構造体は、前記背面板第1部と前記背面板第2部とを前記背面板第3部とともに接続する第4筒状構造体を有し、
    前記第4筒状構造体では、前記背面第2屈曲端部と前記背面第3屈曲端部とが互いに面接触するとともに、前記背面板第3部が、互いに接触している前記背面第2屈曲端部および前記背面第3屈曲端部を覆うように配置されている、請求項1〜13のいずれか1項に記載の電気機器筺体。
  16. 前記背面板第3部は、前記背面第2屈曲端部と前記背面第3屈曲端部とが互いに面接触する部分から離れる方向に向かって屈曲する態様で配置された、請求項15記載の電気機器筺体。
  17. 前記背面板第3部は、前記背面第2屈曲端部と前記背面第3屈曲端部とが互いに面接触する部分に近づく方向に向かって屈曲する態様で配置された、請求項15記載の電気機器筺体。
  18. 互いに対向するように配置された背面第1屈曲端部第1部および背面第1屈曲端部第2部を有する背面板と、
    互いに対向するように配置された天面第1屈曲端部および天面第2屈曲端部を有する天面板と、
    前記背面第1屈曲端部第1部に接続される第1側面第1屈曲端部、および、前記天面第1屈曲端部に接続される第1側面第2屈曲端部を有する第1側面板と、
    前記背面第1屈曲端部第2部に接続される第2側面第1屈曲端部、および、前記天面第2屈曲端部に接続される第2側面第2屈曲端部を有する第2側面板と
    を備えた電気機器筺体の組立方法であって、
    前記第1側面第1屈曲端部を前記背面第1屈曲端部第1部に面接触させる態様で、前記第1側面板を前記背面板に接続する工程と、
    前記第2側面第1屈曲端部を前記背面第1屈曲端部第2部に面接触させる態様で、前記第2側面板を前記背面板に接続する工程と、
    前記第1側面板および前記第2側面板を前記背面板に接続した後、前記第1側面板と前記第2側面板との間を渡すように、前記天面板を前記背面板に取り付ける工程と
    を備え、
    前記天面板を前記背面板に取り付ける工程では、前記天面板を前記背面板に向けてスライドさせることにより、前記天面第1屈曲端部を前記第1側面第2屈曲端部に面接触させるとともに、前記天面第2屈曲端部を前記第2側面第2屈曲端部に面接触させる態様で、前記天面板が前記背面板に取り付けられる、電気機器筺体の組立方法。
  19. 互いに対向するように配置された土台第1屈曲端部および土台第2屈曲端部を有する土台を有し、
    前記第1側面板は、第1側面第3屈曲端部を有し、
    前記第2側面板は、第2側面第3屈曲端部を有し、
    前記土台を前記背面板に取り付ける工程を備え、
    前記土台を前記背面板に取り付ける工程では、前記土台を前記背面板に向けてスライドさせることにより、前記土台第1屈曲端部を前記第1側面第3屈曲端部に面接触させるとともに、前記土台第2屈曲端部を前記第2側面第3屈曲端部に面接触させる態様で、前記土台が前記背面板に取り付けられる、請求項18記載の電気機器筺体の組立方法。
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