JP6726956B2 - 往復動ポンプ及びガス抜き弁のバルブ構造 - Google Patents

往復動ポンプ及びガス抜き弁のバルブ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6726956B2
JP6726956B2 JP2015238428A JP2015238428A JP6726956B2 JP 6726956 B2 JP6726956 B2 JP 6726956B2 JP 2015238428 A JP2015238428 A JP 2015238428A JP 2015238428 A JP2015238428 A JP 2015238428A JP 6726956 B2 JP6726956 B2 JP 6726956B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
gas
gas vent
pump
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015238428A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017106325A (ja
Inventor
恭平 岩渕
恭平 岩渕
桂三 砂川
桂三 砂川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iwaki Co Ltd
Original Assignee
Iwaki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iwaki Co Ltd filed Critical Iwaki Co Ltd
Priority to JP2015238428A priority Critical patent/JP6726956B2/ja
Publication of JP2017106325A publication Critical patent/JP2017106325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6726956B2 publication Critical patent/JP6726956B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Description

本発明は、往復動ポンプ及びガス抜き弁のバルブ構造に関する。
ダイヤフラム等の往復動によって吸入弁を介してポンプ室内に移送流体を導入し、吐出弁を介してポンプ室から移送流体を吐出する電磁定量ポンプでは、ポンプ室内に移送流体と共に混入された空気等のガスがポンプの圧縮効率を低下させる。また、ポンプ室内のガスが、ダイヤフラムの容積変化に追従してしまうと、ポンプが移送流体を移送できなくなるガスロック状態となることが知られている。
このような圧縮効率の低下やガスロックを防止するために、自動ガス抜き機構を備えた往復動ポンプが提案されている(下記特許文献1参照)。この往復動ポンプでは、吐出弁の直後の通路を吐出口まで水平に延びる吐出液通路と直上に延びるガス抜き通路とに分岐している。そして、ガス抜き通路にガス抜き弁を配置し、ガス抜き弁を1つのバルブボールとその上下に配置されたバルブシートにより構成している。
特開平9−203380号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来技術の往復動ポンプでは、吐出弁、吸込弁及びガス抜き弁をバルブボールとバルブシートにより構成しているため、ガス抜き弁の配置スペースを含めた更なる小型化を図る余地が残されている。また、特許文献1の構造では、バルブボールの自重落下によるシール作用を利用する関係から、取付方向に制限ができ、流路長が長くなり、デッドボリュームを小さくすることが困難であるという問題がある。デッドボリュームが大きい場合、圧縮効率が低下し、ガスロックを防止することが困難になる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、移送流体の流路長を短くしてデッドボリュームを小さくしつつガスロックの発生を防止し、併せて小型化を図ることができる往復動ポンプ及びガス抜き弁のバルブ構造を提供することを目的とする。
本発明に係る往復動ポンプは、移送流体を吸込弁を介してポンプヘッドのポンプ室に導入する吸込口と、前記ポンプ室から移送流体を吐出弁を介して吐出する吐出口と、前記ポンプ室内のガスをガス抜き弁を介して排出するガス抜き口とを備え、前記ガス抜き口は、前記吸込口及び吐出口よりも前記ポンプヘッドの上方側に配置され、前記ガス抜き弁は、前記ポンプ室からの圧力又は流体力により弾性変形可能なバルブと、前記バルブの上下に配置される第1及び第2バルブシートとを有し、前記第1バルブシートの下面には、前記移送流体の吐出時に前記バルブの上面に接触する第1接触部が設けられ、前記第2バルブシートの上面には、前記移送流体の吸込時に前記バルブの下面に接触する第2接触部が設けられ、前記第1接触部と前記バルブとの間には、ポンプ停止時において所定の空隙が形成されることを特徴とする。
本発明の一実施形態においては、前記バルブは、前記第1及び第2バルブシートのいずれか一方に取り付けられる取付部と、前記第1及び第2接触部と接触する端部とを有し、前記端部において弾性変形する。
本発明の他の実施形態においては、前記バルブは、傘状のアンブレラバルブである。
本発明の更に他の実施形態においては、前記空隙における前記第1接触部と前記バルブとの間の距離は、前記吐出弁が開くより先に前記ガス抜き弁が開くように設定されている。
本発明の更に他の実施形態においては、前記第1接触部は、前記バルブの上面に向けて突出する突起部からなる。
本発明の更に他の実施形態においては、前記吸込口は、前記ポンプヘッドに対して水平方向又は鉛直斜め上向き方向に前記移送流体を気液分離し吸い込むように配置され、前記吐出口は、前記ポンプヘッドに対して前記吸込口よりも下方側に配置され、且つ前記吐出口は前記移送流体を前記ポンプヘッドから前記ポンプヘッドよりも下方に向けて輸送するように構成されている。
本発明の更に他の実施形態においては、前記ガス抜き弁の直下に形成されたガス溜り部を更に備える。
本発明に係るガス抜き弁のバルブ構造は、移送流体を吸込弁を介して吸い込むと共に吐出弁を介して吐出するポンプヘッドのポンプ室のガスを排出するガス抜き弁のバルブ構造であって、前記ガス抜き弁は、前記ポンプヘッドに対して着脱自在に取り付けられ、前記ポンプ室からの圧力又は流体力により弾性変形可能なバルブと、前記バルブの上下に配置される第1及び第2バルブシートとを有し、前記第1バルブシートの下面には、前記移送流体の吐出時に前記バルブの上面に接触する第1接触部が設けられ、前記第2バルブシートの上面には、前記移送流体の吸込時に前記バルブの下面に接触する第2接触部が設けられ、前記第1接触部と前記バルブとの間には、ポンプ停止時において所定の空隙が形成されることを特徴とする。
本発明の一実施形態においては、前記バルブは、前記第1及び第2バルブシートのいずれか一方に取り付けられる取付部と、前記第1及び第2接触部と接触する端部とを有し、前記端部において弾性変形する。
本発明の他の実施形態においては、前記バルブは、移送流体の種類又は性状に応じて前記端部の変形量が異なる。
本発明の更に他の実施形態においては、前記バルブは、傘状のアンブレラバルブである。
本発明の更に他の実施形態においては、前記第1接触部は、前記バルブの上面に向けて突出する突起部からなる。
本発明によれば、移送流体の流路長を短くしてデッドボリュームを小さくしつつガスロックの発生を防止し、併せて小型化を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る往復動ポンプの要部を示す断面図である。 図1のA−A’線断面図である。 同往復動ポンプにおけるガス抜き弁の部分拡大断面図である。 同ガス抜き弁の弁体を示す斜視図である。 同ガス抜き弁のアダプタ式バルブシートを示す上面図である。 同ガス抜き弁のガス抜き動作時の動きを説明するための動作説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る往復動ポンプの要部を示す断面図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態に係る往復動ポンプ及びガス抜き弁のバルブ構造を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る往復動ポンプ1の要部を示す断面図である。また、図2は、図1のA−A’線断面図である。第1の実施形態においては、往復動ポンプとして電磁定量ポンプを用いる。図1に示すように、電磁定量ポンプ1は、棒状の駆動軸2を有する。駆動軸2は、図示しないポンプ本体の電磁力によって図中矢印で示す方向に往復駆動される。
駆動軸2の先端には、可撓性のダイヤフラム4がインサートボルト3を介して装着されている。ダイヤフラム4は、その前面中央部でポンプヘッド5との間にポンプ室6を形成する。ダイヤフラム4は、その周縁部がポンプヘッド5とブラケット7との間に挟持されて保持されている。
ポンプヘッド5には、ポンプ室6から水平方向に延びる液入出流路8が形成されている。この液入出流路8は、上方に形成されたガス溜り部9と下方に形成された液吐出流路10とに連通している。これらガス溜り部9と液吐出流路10とは、鉛直方向に連続して吐出弁17及びガス抜き弁21と同心配置されており、液入出流路8は、ガス溜り部9の下端側及び液吐出流路10の上端側に連結されている。従って、液吐出流路10内のガスは上昇してガス溜り部9に溜まってガス溜りとなり、液入出流路8及びポンプ室6内のガスはガス溜り部9に導かれる構造となっている。
ガス溜り部9の上端側には、図1及び図2に示すように、ポンプヘッド5の側方に向けて斜め下方に延びる液吸込流路11が連結されている。この液吸込流路11は、図2に示すように、液溜り部14と連通している。また、液溜り部14は、ポンプヘッド5の一方の側端に設けられた吸込口12及び吸込流路12aと吸込弁13を介して連通するように形成されている。従って、液溜り部14及び液吸込流路11内のガスも上昇してガス溜り部9に溜まるようになっている。
このポンプヘッド5の側端には、液溜り部14と連通する1段の吸込弁13が、並設された外接シールの2段のOリング15を介して吸込弁固定ねじ16によって接続されている。吸込弁固定ねじ16の一端は、液体の吸込口12となっている。この吸込口12に、図示しない接続ナットによって吸込ホース(図示せず)が接続され得る。そして、図示しないタンク等からの液体を図中矢印で示す水平方向に吸い込んで、気液分離してポンプ室6の内部に導入するようになっている。なお、吸込口12は、ポンプヘッド5に対して液体を水平方向ではなく鉛直斜め上向き方向に気液分離して吸い込むように配置されてもよい。
一方、図1及び図2に示すように、ポンプヘッド5の下端には、液吐出流路10と連通する1段の吐出弁17が、並設された外接シールの2段のOリング18を介して吐出弁固定ねじ19によって接続されている。吐出弁固定ねじ19の下端は、液体の吐出口20となっており、吐出弁17と吐出口20との間に吐出流路20aが設けられている。この吐出口20に、図示しない接続ナットによって吐出ホース(図示せず)が接続され得る。
そして、ポンプ室6から液入出流路8、液吐出流路10及び吐出弁20を経た液体が、吐出流路20a及び吐出口20から図中矢印で示す下方向に吐出されるようになっている。このように、吐出口20は、吸込口12よりも下方側に配置され且つ吐出口20は液体をポンプヘッド5からポンプヘッド5よりも下方に向けて輸送するように構成されている。
なお、液吐出流路10は、液入出流路8や液吸込流路11よりも径が小さくなるように形成されている。従って、液吐出流路10内にガスが混入したとしても、ガスが吐出弁17に向かって移動し難い構造となっている。すなわち、液吐出流路10内の液体にガスが混入した場合には、液吐出流路8内の液圧が十分に高まらないので吐出弁17が閉じた状態のままとなり、ガスは液中を上昇してガス溜り部9に溜まる。
また、ガス溜り部9は、液入出流路8、液吐出流路10及び液吸込流路11よりも径が大きくなるように形成されている。ガス溜り部9は、ポンプ室6内へのガスの流入を防ぐ役割を担うと共に、液入出流路8、液吐出流路10及び液吸込流路11内のガスが上昇して溜まるバッファの役割を担っている。本実施形態の電磁定量ポンプ1においては、吸込口12から吐出口20までの液体の流路がこのように構成されているため、ポンプヘッド5における液体の流路長を短く設定しデッドボリュームを小さくすることが可能となる。
また、ポンプヘッド5の上端には、ガス溜り部9と連通する1段のガス抜き弁21が、並設された外接シールの2段のOリング22,23を介してガス抜き弁固定ねじ24によって接続されている。ガス抜き弁固定ねじ24の下端外周には、更にOリング23aが配置されている。ガス抜き弁固定ねじ24の上端は、ガスが吐出されるガス抜き口25となっている。また、ガス抜き弁21とガス抜き口25との間には、ガス排出流路27が設けられている。このガス抜き口25に、図示しない接続ナットによってガス及び漏れ液体をタンク等に回収するための回収用ホース(図示せず)が接続され得る。このように、ガス抜き口25は、吸込口12及び吐出口20よりもポンプヘッド5の上方側に配置される。
図3は、ガス抜き弁21の部分拡大断面図である。また、図4は、ガス抜き弁21の弁体(バルブ)30を示す斜視図、図5はガス抜き弁21のアダプタ式バルブシート40を示す上面図である。更に、図6は、ガス抜き弁21のガス抜き動作時の動きを説明するための動作説明図である。
図3に示すように、ガス抜き弁21は、例えば傘状の弁体である可撓性のアンブレラバルブ30と、このアンブレラバルブ30の上下に配置されたアダプタ式のバルブシート40,50とから構成されている。アンブレラバルブ30は、図4に示すように、中央部に設けられた円筒状の取付部31と、この取付部31を中心にして取付部31から傘状に広がる弁体部32とを有する。
アンブレラバルブ30の取付部31には、中央に取付孔33が形成されている。このアンブレラバルブ30は、弁体部32において弾性変形し、ガスと液体とで弁体部32のリフト量(変形量)が異なる特性を備えている。具体的には、ガスのみの場合はリフト量が小さく、液体のみの場合はリフト量が大きくなる特性を備えている。
2つのバルブシート40,50は、アンブレラバルブ30の弁体部32が上下に僅かに変形できるようにアンブレラバルブ30を収容する環状空間26を形成する。下側のバルブシート50は、ポンプヘッド5との間において、ガス溜り部9の上端と連通するガス抜き空間51を形成する。
この下側のバルブシート50には、図3に示すように、ガス抜き空間51の上方に、アンブレラバルブ30の弁体部32の下面側に臨むガス抜き通路52が設けられている。また、バルブシート50の中央部には、アンブレラバルブ30の取付孔33に挿入されて、アンブレラバルブ30を抜けないように固定するための反し付楔状の抜け止めピン部53が設けられている。従って、アンブレラバルブ30のバルブシート50への取り付けは、取付部31の取付孔33を抜け止めピン部53に挿入することにより、いわゆるスナップフィット方式で簡便に行うことができる。
上側のバルブシート40は、図3及び図5に示すように、環状空間26と連通するガス抜き通路41を有する。このガス抜き通路41は、ガス抜き弁固定ねじ24内に形成されたガス排出流路27と連通している。ガス排出流路27の上方には、上述したようなガス抜き口25が配置されている。
また、バルブシート40のガス抜き通路41の外周側には、アンブレラバルブ30の弁体部32の上面と弁体部32のリフト時に当接するシール突起42が設けられている。このシール突起42は、環状空間26において下側のバルブシート50に向かって突出形成されている。弁体部32とシール突起42との間には、電磁定量ポンプ1の停止時において所定の空隙が形成される。
この空隙におけるシール突起42と弁体部32の上面との間の距離は、吐出弁17より先にガス抜き弁21が開くように設定され得る。なお、このシール突起42に代えて、バルブシート40の下面側に、弁体部32の上面と当接するような形状の曲面、テーパ面又は段差を形成するようにしてもよい。また、図示は省略するが、例えばバルブシート40のガス抜き通路41とシール突起42との間には、ガス抜け性を良好せしめるために、抜け止めピン部53を中心として放射状に延びる凹溝が複数形成されていてもよい。
次に、このように構成された電磁定量ポンプ1の動作について説明する。吸込ストロークでは、駆動軸2と共にダイヤフラム4が後退し、吸込弁13が開いて吐出弁17及びガス抜き弁21が閉じる。これにより、吸込口12、吸込流路12a、吸込弁13、液溜り部14、液吸込流路11、ガス溜り部9及び液入出流路8を介して図示しないタンク等からポンプ室6内に液体が導入される。
このとき、ガス抜き弁21におけるアンブレラバルブ30の弁体部32は、ポンプ室6内への液体の吸込圧力及び弁体部32自身の弾性復元力により、その下面が下側のバルブシート50のガス抜き通路52の開口を塞ぐようにバルブシート50に密着する。従って、ガス抜き通路52、ガス抜き空間51、ガス溜り部9、液入出流路8及びポンプ室6内には、外部から余分なガスや液体は流入しない。
次に、吐出ストロークでは、駆動軸2と共にダイヤフラム4が前進し、吸込弁13が閉じて吐出弁17が開く。これにより、ポンプ室6内の液体が液入出流路8、液吐出流路10及び吐出弁17を介して吐出流路20aを通り吐出口20から外部に吐出される。このとき、ガス抜き弁21では、図6に示すように、図中点線矢印で示すようにガス抜き通路52に掛かる液体のポンプ室6からの吐出圧力若しくは流体力によって、アンブレラバルブ30の弁体部32が上方に大きくリフトして、ガス抜き通路52と環状空間26とが繋がり開いた状態となる。
このとき、液体の吐出圧力若しくは流体力により弁体部32が大きくリフトするため、瞬間的に弁体部32の上面とシール突起42とが強く密着する。これにより、バルブシート40のガス抜き通路41はアンブレラバルブ30の弁体部32により塞がれた状態となる。従って、この時点でガス抜き弁21が開いていても液体が外部に漏れることはない。
しかし、ポンプ室6内の移送液中にガスが含まれる場合、上述した吸込ストロークと吐出ストロークのそれぞれのストロークエンドにおいては、瞬間的にポンプ室6、液入出流路8、ガス溜り部9、液吐出流路10、液吸込流路11及び液溜り部14内は、圧力変動がない状態となる。このとき、ポンプ室6内のガスは、ガス溜り部9、ガス抜き空間51及びガス抜き通路52内に向かって上昇する。
そして、吐出ストロークにおいて、弁体部32に掛かる圧力若しくは流体力はガスによる容積効率の低下の影響を受けるため、このときの弁体部32のリフト量は小さく、弁体部32の上面とシール突起42は密着しない。そうすると、ガス抜き通路52と環状空間26とガス抜き通路41とが連通した状態となる。
これにより、弁体部32の上面とシール突起42との間の空隙を介してポンプ室6内のガスが僅かに同伴した液体と共にガス抜き通路41、ガス排出流路27及び吐出口25を通って速やかに外部に排出される。なお、バルブシート40に上述した凹溝が形成されている場合は、凹溝に沿ってガスがガス抜き通路41に向けて移動する。従って、電磁定量ポンプ1の動作中にガスロックの発生を防止してポンプ室6内のガスを適切に排出することができる。
このように、第1の実施形態に係る電磁定量ポンプ1によれば、液体の流路長を短くしてデッドボリュームを小さくしつつ、ガスロックの発生を防止し、更にポンプ全体の小型化を図ることが可能となる。なお、アンブレラバルブ30は、ガス抜き弁21に適用されるのみならず、吸込弁13や吐出弁17に適用されてもよい。このようにすれば、弁体部32自身の弾性復元力によりシールが可能なため、各弁の取付方向を選ばないポンプ設計が可能となり、また、部品の共通化を進めてより一層のコストダウンを図ることが可能となる。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態に係る往復動ポンプ1Aの要部を示す断面図である。なお、図7を含む以降の説明において、第1の実施形態と同一の構成要素に関しては同一の参照符号を付しているので、以下では重複する説明は省略する。
図7に示すように、第2の実施形態に係る往復動ポンプ1Aは、第1の実施形態の往復動ポンプ(電磁定量ポンプ)1におけるガス溜り部9、液吸込流路11及び液入出流路8を統合したガス抜きチャンバ60を備えている。また、往復動ポンプ1Aは、吸込弁13と吸込弁固定ねじ16とがポンプ室6及び駆動軸2に対して正対配置されている。更に、往復動ポンプ1Aは、ポンプ室6と液溜り部14とがガス抜きチャンバ60に臨んでいる。また、往復動ポンプ1Aは、液吐出流路10とガス抜きチャンバ60の上部とが吐出弁17とガス抜き弁21とに対して偏心配置されている。
これらの点が、ガス溜り部9、液吸込流路11及び液入出流路8を備え、吸込弁13と吸込弁固定ねじ16とがポンプヘッド5の側端に配置され、ポンプ室6と液溜り部14とがそれぞれ液入出流路8及び液吸込流路11に接続され、更にガス溜り部9と液吐出流路10とが吐出弁17及びガス抜き弁21と同心配置された上述した第1の実施形態の往復動ポンプ1とは相違している。
ガス抜きチャンバ60は、ポンプ室6内でのガスの滞留を防ぐと共にポンプ室6及び液溜り部14内のガスが上昇して溜まるバッファとして機能する。ガス抜きチャンバ60は、水平面からなる下部内壁面61が、ポンプ室6の下部、液溜り部14の下端及び液吐出流路10の上端と連続し、これらポンプ室6、液溜り部14及び液吐出流路10と連通している。また、ガス抜きチャンバ60は、ポンプ室6からガス抜き弁21に向けて斜め上方に傾斜する傾斜面からなる上部内壁面62が、ポンプ室6の上部及びガス抜き弁21の下端と連続し、ガス抜き空間51と連通している。
このように構成された第2の実施形態に係る往復動ポンプ1Aによれば、第1の実施形態に係る往復動ポンプ1と比べて移送流体の流路長をより短くすることが可能となる。これにより、デッドボリュームを小さくしてガスロックの発生を防止しつつ、ポンプ全体の小型化をより一層進めることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記の実施の形態では、バルブとして、傘形状を有するアンブレラバルブを採用した例を説明した。しかし、バルブの形状はこれに限定されるものではなく、同様の機能を有する限りにおいて、様々な形状のバルブが使用可能であることは言うまでもない。例えば、同様な弾性を有するディスクバルブを使用することもできる。要するに、バルブシート40の下面には、移送流体の吐出時にバルブの上面に接触する第1接触部が設けられ、バルブシート50の上面には、移送流体の吸込時にバルブの下面に接触する第2接触部が設けられていればよい。
1 往復動ポンプ(電磁定量ポンプ)
2 駆動軸
3 インサートボルト
4 ダイヤフラム
5 ポンプヘッド
6 ポンプ室
7 ブラケット
8 液入出流路
9 ガス溜り部
10 液吐出流路
11 液吸込流路
12 吸込口
13 吸込弁
14 液溜り部
17 吐出弁
20 吐出口
21 ガス抜き弁
25 ガス抜き口
26 環状空間
30 アンブレラバルブ
32 弁体部
40 バルブシート
41 ガス抜き通路
42 シール突起
50 バルブシート
51 ガス抜き空間
52 ガス抜き通路
60 ガス抜きチャンバ

Claims (7)

  1. 移送流体を吸込弁を介してポンプヘッドのポンプ室に導入する吸込口と、
    前記ポンプ室から移送流体を吐出弁を介して吐出する吐出口と、
    前記ポンプ室内のガスをガス抜き弁を介して排出するガス抜き口とを備え、
    前記ガス抜き口は、前記吸込口及び吐出口よりも前記ポンプヘッドの上方側に配置され、
    前記ガス抜き弁は、前記ポンプ室からの圧力又は流体力により弾性変形可能な傘状又はディスク状のバルブと、前記バルブの上下に配置され前記バルブを収容する環状空間を形成する第1及び第2バルブシートとを有し、
    前記第1バルブシートには、前記環状空間及び前記ガス抜き口に連通する第1ガス抜き通路が形成され
    前記第2バルブシートには、前記バルブの下面に臨む第2ガス抜き通路が形成され、
    前記第1バルブシートの下面には、前記移送流体の吐出時に前記バルブの上面に接触する第1接触部が設けられ、
    前記第2バルブシートの上面には、前記移送流体の吸込時に前記バルブの下面に接触する第2接触部が設けられ、
    前記バルブは、自身の弾性復元力により前記第2ガス抜き通路をシール可能であり、ガスが抜けるときのリフト量が前記第1接触部に接触しているときのリフト量よりも小さくなるように弾性変形する特性を備え、
    前記第1接触部は、前記第1ガス抜き通路の外周側に形成され、前記バルブの上面に向けて突出する突起部からなり、
    前記第1接触部と前記バルブとの間には、ポンプ停止時において所定の空隙が形成される
    ことを特徴とする往復動ポンプ。
  2. 前記バルブは、前記第1及び第2バルブシートのいずれか一方に取り付けられる取付部と、前記第1及び第2接触部と接触する端部とを有し、前記端部において弾性変形する
    ことを特徴とする請求項1記載の往復動ポンプ。
  3. 前記吸込口は、前記ポンプヘッドに対して水平方向又は鉛直斜め上向き方向に前記移送流体を気液分離し吸い込むように配置され、
    前記吐出口は、前記ポンプヘッドに対して前記吸込口よりも下方側に配置され且つ前記吐出口は前記移送流体を前記ポンプヘッドから前記ポンプヘッドよりも下方に向けて輸送するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の往復動ポンプ。
  4. 前記ガス抜き弁の直下に形成されたガス溜り部を更に備えた
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の往復動ポンプ。
  5. 移送流体を吸込弁を介して吸い込むと共に吐出弁を介して吐出するポンプヘッドのポンプ室のガスを排出するガス抜き弁のバルブ構造であって、
    前記ガス抜き弁は、前記ポンプヘッドに対して着脱自在に取り付けられ、前記ポンプ室からの圧力又は流体力により弾性変形可能な傘状又はディスク状のバルブと、前記バルブの上下に配置され前記バルブを収容する環状空間を形成する第1及び第2バルブシートとを有し、
    前記第1バルブシートには、前記環状空間及び前記ガス抜き口に連通する第1ガス抜き通路が形成され
    前記第2バルブシートには、前記バルブの下面に臨む第2ガス抜き通路が形成され、
    前記第1バルブシートの下面には、前記移送流体の吐出時に前記バルブの上面に接触する第1接触部が設けられ、
    前記第2バルブシートの上面には、前記移送流体の吸込時に前記バルブの下面に接触する第2接触部が設けられ、
    前記バルブは、自身の弾性復元力により前記第2ガス抜き通路をシール可能であり、ガスが抜けるときのリフト量が前記第1接触部に接触しているときのリフト量よりも小さくなるように弾性変形する特性を備え、
    前記第1接触部は、前記第1ガス抜き通路の外周側に形成され、前記バルブの上面に向けて突出する突起部からなり、
    前記第1接触部と前記バルブとの間には、ポンプ停止時において所定の空隙が形成される
    ことを特徴とするガス抜き弁のバルブ構造。
  6. 前記バルブは、前記第1及び第2バルブシートのいずれか一方に取り付けられる取付部と、前記第1及び第2接触部と接触する端部とを有し、前記端部において弾性変形する
    ことを特徴とする請求項記載のガス抜き弁のバルブ構造。
  7. 前記バルブは、移送流体の種類又は性状に応じて前記端部の変形量が異なる
    ことを特徴とする請求項記載のガス抜き弁のバルブ構造。
JP2015238428A 2015-12-07 2015-12-07 往復動ポンプ及びガス抜き弁のバルブ構造 Active JP6726956B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015238428A JP6726956B2 (ja) 2015-12-07 2015-12-07 往復動ポンプ及びガス抜き弁のバルブ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015238428A JP6726956B2 (ja) 2015-12-07 2015-12-07 往復動ポンプ及びガス抜き弁のバルブ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017106325A JP2017106325A (ja) 2017-06-15
JP6726956B2 true JP6726956B2 (ja) 2020-07-22

Family

ID=59059366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015238428A Active JP6726956B2 (ja) 2015-12-07 2015-12-07 往復動ポンプ及びガス抜き弁のバルブ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6726956B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51130940U (ja) * 1975-04-11 1976-10-22
JPS601328Y2 (ja) * 1980-04-10 1985-01-16 エヌオーケー株式会社 チエツクバルブ
JPS57127965U (ja) * 1981-02-03 1982-08-10
DE4219663C2 (de) * 1992-06-16 1996-01-18 Prominent Dosiertechnik Gmbh Flüssigkeits-Dosierpumpe
DE4418314C1 (de) * 1994-05-26 1996-01-04 Prominent Dosiertechnik Gmbh Flüssigkeitsdosierpumpe
JP2009250363A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Alps Electric Co Ltd 逆止弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017106325A (ja) 2017-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8360741B2 (en) Manual/pneumatic pump structure
US6468056B1 (en) Diaphragm breakage protection in a reciprocating diaphragm pump
JP5809907B2 (ja) 吐出容器
KR101605140B1 (ko) 듀얼펌핑 유체펌프
KR101884508B1 (ko) 액체 배출 장치
US6722855B2 (en) Oil pumping device
JP6726956B2 (ja) 往復動ポンプ及びガス抜き弁のバルブ構造
JP3610272B2 (ja) ベローズを有する流体機器
CN110270539B (zh) 自动喷液和吹气的清洗器
US10648582B2 (en) Check valve and liquid delivery pump
JP5210135B2 (ja) ガス抜き機構付き往復動ポンプ
JP3962716B2 (ja) ベローズを有する流体機器及びその流体機器内の残留空気排出方法
KR0123963Y1 (ko) 스톱밸브
JP5280721B2 (ja) 自動ガス抜き機構付き往復動ポンプ
US10883617B2 (en) Valve
CN108843886B (zh) 排气阀
JP6739545B2 (ja) バルブシート及びバルブ構造
US20150247501A1 (en) Anti-airlock valve assembly
JP2020085195A (ja) ボール型逆止弁、バルブアセンブリ、および、往復動ポンプ
KR100595115B1 (ko) 파워스티어링용 리저버 캡
CN114017290B (zh) 一种自排水结构及立式旋转隔膜真空泵
US11391391B2 (en) Discharge valve system and method
CN218913216U (zh) 低噪声充气装置
CN220631882U (zh) 一种水瓶转接头及饮水机
JP5047888B2 (ja) 往復動ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181102

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200310

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200623

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6726956

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250