JP6726858B2 - 三次元形状造形物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、三次元形状造形物の製造方法に関する。より詳細には、本発明は、粉末層への光ビーム照射によって固化層を形成する三次元形状造形物の製造方法に関する。
光ビームを粉末材料に照射することを通じて三次元形状造形物を製造する方法(一般的には「粉末床溶融結合法」と称される)は、従来より知られている。かかる方法は、以下の工程(i)および(ii)に基づいて粉末層および固化層を交互に繰り返して積層させることで三次元形状造形物を製造する。
(i)粉末層の所定箇所に光ビームを照射し、かかる所定箇所の粉末を焼結又は溶融固化させて固化層を形成する工程。
(ii)得られた固化層の上に新たな粉末層を形成し、同様に光ビームを照射して更なる固化層を形成する工程。
このような製造技術に従えば、複雑な三次元形状造形物を短時間で製造することが可能となる。粉末材料として無機質の金属粉末を用いる場合、得られる三次元形状造形物を金型として使用することができる。一方、粉末材料として有機質の樹脂粉末を用いる場合、得られる三次元形状造形物を各種モデルとして使用することができる。
粉末材料として金属粉末を用い、それによって得られる三次元形状造形物を金型として使用する場合を例にとる。図8に示すように、まず、スキージング・ブレード23を動かして造形プレート21上に所定厚みの粉末層22を形成する(図8(a)参照)。次いで、粉末層22の所定箇所に光ビームLを照射して粉末層22から固化層24を形成する(図8(b)参照)。引き続いて、得られた固化層の上に新たな粉末層を形成して再度光ビームを照射して新たな固化層を形成する。このようにして粉末層形成と固化層形成とを交互に繰り返し実施すると固化層24が積層することになり(図8(c)参照)、最終的には積層化した固化層24から成る三次元形状造形物を得ることができる。最下層として形成される固化層24は造形プレート21と結合した状態になるので、三次元形状造形物と造形プレート21とは一体化物を成すことになり、その一体化物を金型として使用できる。
特開2008−291317号公報
ここで、本願発明者らは以下事項を見出した。具体的には、金型として使用される三次元形状造形物が例えばガス抜き孔を内部に有して成る場合、当該孔が空隙を成していることに起因して当該孔が存在する領域の構造強度は相対的に弱くなり得る。そのため、三次元形状造形物の使用条件によっては、当該孔を起点としてクラックの発生が助長される虞があり得る。つまり、最終的に得られる三次元形状造形物は、その使用条件に好適に適合したものではない虞があり得る。
本発明は、かかる事情に鑑みて為されたものである。すなわち、本発明の主たる目的は、使用条件により好適に適合する三次元形状造形物を得ることが可能な粉末床溶融結合法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明では、
(i)粉末層の所定箇所に光ビームを照射して所定箇所の粉末を焼結又は溶融固化させて固化層を形成する工程、および
(ii)得られた固化層の上に新たな粉末層を形成し、新たな粉末層の所定箇所に光ビームを照射して更なる固化層を形成する工程
により粉末層および固化層を交互に繰り返して積層させることで三次元形状造形物を製造する方法であって、
三次元形状造形物の製造を行うための積層領域に粉末と異なる種類の異種粉末を供給し、光ビームによって異種粉末と固化層および粉末層の少なくとも一方とから合金部を形成する、三次元形状造形物の製造方法が提供される。
本発明の製造方法では、使用条件に好適に適合した三次元形状造形物を得ることが可能である。
本発明の技術的思想を模式的に示した断面図 合金部を有して成る三次元形状造形物を製造するための態様を模式的に示した断面図(図2(a):固化層の配置時、図2(b):固化層の表面への異種粉末の配置時、図2(c)合金部の形成時、図2(d):粉末層の形成時、図2(e):合金部を有して成る三次元形状造形物の製造完了時) 合金部を有して成る三次元形状造形物を製造するための別態様を模式的に示した断面図(図3(a):固化層の形成時、図3(b):固化層の表面への異種粉末の配置時、図3(c):粉末層の形成時、図3(d):合金部を有して成る三次元形状造形物の製造完了時) 合金部を有して成る三次元形状造形物を製造するための別態様を模式的に示した断面図(図4(a):粉末層の形成時、図4(b):粉末層の表面への異種粉末の配置時、図4(c):合金部の形成時および固化層の形成時、図4(d):合金部を有して成る三次元形状造形物の製造完了時) 合金部を有して成る造形プレートを形成するための態様を模式的に示した断面図(図5(a):造形プレートの表面への異種粉末の配置時、図5(b):合金部の形成時) 異種粉末の供給態様を模式的に示した断面図 異種粉末の別の供給態様を模式的に示した断面図 粉末床溶融結合法が実施される光造形複合加工のプロセス態様を模式的に示した断面図(図8(a):粉末層形成時、図8(b):固化層形成時、図8(c):積層途中) 光造形複合加工機の構成を模式的に示した斜視図 光造形複合加工機の一般的な動作を示すフローチャート
以下では、図面を参照して本発明の一実施形態をより詳細に説明する。図面における各種要素の形態および寸法は、あくまでも例示にすぎず、実際の形態および寸法を反映するものではない。
本明細書において「粉末層」とは、例えば「金属粉末から成る金属粉末層」を意味している。また「粉末層の所定箇所」とは、製造される三次元形状造形物の領域を実質的に指している。従って、かかる所定箇所に存在する粉末に対して光ビームを照射することによって、その粉末が焼結又は溶融固化して三次元形状造形物を構成することになる。
また、本明細書で直接的または間接的に説明される“上下”の方向は、例えば造形プレートと三次元形状造形物との位置関係に基づいている。具体的には、造形プレートを基準にして三次元形状造形物が製造される側を「上方向」とし、その反対側を「下方向」としている。
[粉末床溶融結合法]
まず、本発明の製造方法の前提となる粉末床溶融結合法について説明する。特に粉末床溶融結合法において三次元形状造形物の切削処理を付加的に行う光造形複合加工を例として挙げる。図8は、光造形複合加工のプロセス態様を模式的に示しており、図9および図10は、粉末床溶融結合法と切削処理とを実施できる光造形複合加工機の主たる構成および動作のフローチャートをそれぞれ示している。
光造形複合加工機1は、図9に示すように、粉末層形成手段2、光ビーム照射手段3および切削手段4を備えている。
粉末層形成手段2は、金属粉末を所定厚みで敷くことによって粉末層を形成するための手段である。光ビーム照射手段3は、粉末層の所定箇所に光ビームLを照射するための手段である。切削手段4は、積層化した固化層の表面、すなわち、三次元形状造形物の表面を削るための手段である。
粉末層形成手段2は、図8に示すように、粉末テーブル25、スキージング・ブレード23、造形テーブル20および造形プレート21を主に有して成る。粉末テーブル25は、外周が壁26で囲まれた粉末材料タンク28内にて上下に昇降できるテーブルである。スキージング・ブレード23は、粉末テーブル25上の粉末19を造形テーブル20上へと供して粉末層22を得るべく水平方向に移動できるブレードである。造形テーブル20は、外周が壁27で囲まれた造形タンク29内にて上下に昇降できるテーブルである。そして、造形プレート21は、造形テーブル20上に配され、三次元形状造形物の土台となるプレートである。
光ビーム照射手段3は、図9に示すように、光ビーム発振器30およびガルバノミラー31を主に有して成る。光ビーム発振器30は、光ビームLを発する機器である。ガルバノミラー31は、発せられた光ビームLを粉末層22にスキャニングする手段、すなわち、光ビームLの走査手段である。
切削手段4は、図9に示すように、エンドミル40および駆動機構41を主に有して成る。エンドミル40は、積層化した固化層の表面、すなわち、三次元形状造形物の表面を削るための切削工具である。駆動機構41は、エンドミル40を所望の切削すべき箇所へと移動させる手段である。
光造形複合加工機1の動作について詳述する。光造形複合加工機1の動作は、図10のフローチャートに示すように、粉末層形成ステップ(S1)、固化層形成ステップ(S2)および切削ステップ(S3)から構成されている。粉末層形成ステップ(S1)は、粉末層22を形成するためのステップである。かかる粉末層形成ステップ(S1)では、まず造形テーブル20をΔt下げ(S11)、造形プレート21の上面と造形タンク29の上端面とのレベル差がΔtとなるようにする。次いで、粉末テーブル25をΔt上げた後、図8(a)に示すようにスキージング・ブレード23を粉末材料タンク28から造形タンク29に向かって水平方向に移動させる。これによって、粉末テーブル25に配されていた粉末19を造形プレート21上へと移送させることができ(S12)、粉末層22の形成が行われる(S13)。粉末層22を形成するための粉末材料としては、例えば「平均粒径5μm〜100μm程度の金属粉末」を挙げることができる。粉末層22が形成されたら、固化層形成ステップ(S2)へと移行する。固化層形成ステップ(S2)は、光ビーム照射によって固化層24を形成するステップである。かかる固化層形成ステップ(S2)においては、光ビーム発振器30から光ビームLを発し(S21)、ガルバノミラー31によって粉末層22上の所定箇所へと光ビームLをスキャニングする(S22)。これによって、粉末層22の所定箇所の粉末を焼結又は溶融固化させ、図8(b)に示すように固化層24を形成する(S23)。光ビームLとしては、炭酸ガスレーザ、Nd:YAGレーザ、ファイバレーザまたは紫外線などを用いてよい。
粉末層形成ステップ(S1)および固化層形成ステップ(S2)は、交互に繰り返して実施する。これにより、図8(c)に示すように複数の固化層24が積層化する。
積層化した固化層24が所定厚みに達すると(S24)、切削ステップ(S3)へと移行する。切削ステップ(S3)は、積層化した固化層24の表面、すなわち、三次元形状造形物の表面を削るためのステップである。エンドミル40(図8(c)および図9参照)を駆動させることによって切削ステップが開始される(S31)。例えば、エンドミル40が3mmの有効刃長さを有する場合、三次元形状造形物の高さ方向に沿って3mmの切削処理を行うことができるので、Δtが0.05mmであれば60層分の固化層24が積層した時点でエンドミル40を駆動させる。具体的には駆動機構41によってエンドミル40を移動させながら、積層化した固化層24の表面を切削処理に付すことになる(S32)。このような切削ステップ(S3)の最終では、所望の三次元形状造形物が得られているか否かを判断する(S33)。所望の三次元形状造形物が依然得られていない場合では、粉末層形成ステップ(S1)へと戻る。以降、粉末層形成ステップ(S1)〜切削ステップ(S3)を繰り返し実施して更なる固化層の積層化および切削処理を実施することによって、最終的に所望の三次元形状造形物が得られる。
[本発明の製造方法]
本発明は、上述の粉末床溶融結合法の中でも、固化層の形成態様に特徴を有している。
具体的には、本発明では、図1に示すように三次元形状造形物100の製造を行うための積層領域5に異種粉末19’を供給し、光ビームLによって異種粉末19’と固化層24および粉末層22の少なくとも一方とから合金部50を形成する。
ここでいう「積層領域5」とは、粉末層22および固化層24を交互に繰り返して積層させる領域を実質的に指す。ここでいう「異種粉末19’」とは、三次元形状造形物100を製造するための主たる材料として用いる粉末19とは種類の異なる粉末を指す。ここでいう「三次元形状造形物100を製造するための主たる材料として用いる粉末19」は、例えばFe系粉末等であってよい。一方、ここでいう「異種粉末19’」は、Ti、C、Co、Cr、Cu、Nb、Ni、W、およびZnから成る群から選択される少なくとも1種の材料から成ってよい。また、ここでいう「合金部50」とは、広義には2種以上の金属元素から構成されるもの、又は金属元素および非金属元素から構成されるものを指す。ここでいう「合金部50」とは、狭義には、2種以上の金属成分が溶融して新たに合金化されたもの、又は金属成分および非金属成分が溶融して新たに合金化されたものを指す。なお、ここでいう「合金部50」は、結晶レベルで2種以上の金属成分が独立した状態を保持したもの、又は金属成分および非金属成分が独立した状態を保持したものも含んでよい。
本発明では、上述のように三次元形状造形物100の製造を行うための積層領域5において、光ビームLを用いて異種粉末19’と固化層24および粉末層22の少なくとも一方とから合金部50を形成する。すなわち、本発明では、合金部50を局所的に有して成る三次元形状造形物100を製造する。合金部50は、三次元形状造形物100を製造するための主たる粉末材料と異種粉末材料とから新たに合金化されたものであり得るため、主たる粉末材料から形成される固化層と比べて、異なる特性を供することができ得る。従って、最終的に得られる三次元形状造形物100の使用条件に応じて、三次元形状造形物100の所定領域のみに他の領域と比べて異なる特性を供することができ得る。異なる特性は、粉末19として例えばFe系粉末等が用いられる場合において、異種粉末19’に用いる材料の特性に起因して供され得る。例えば、異種粉末19’の材料として上記のCおよびW等の材料を用いると、合金部50に硬度向上の特性を供することができ得る。例えば、異種粉末19’の材料として上記のNiおよびCr等の材料を用いると、合金部50に耐食性向上の特性を供することができ得る。例えば、異種粉末19’の材料として上記のNi、ZnおよびNb等の材料を用いると、合金部50に靱性向上の特性を供することができ得る。例えば、異種粉末19’の材料として上記のCu等の材料を用いると、合金部50に熱伝導性向上の特性を供することができ得る。例えば、異種粉末19’の材料として上記のNi等の材料を用いると、合金部50に線膨張率低減の特性を供することができ得る。以上の事からも、本発明では、最終的に得られる三次元形状造形物100の使用条件に応じて、三次元形状造形物100の所定領域のみに他の領域と比べて異なる特性を供することができ得るため、それに起因して使用条件に好適に適合した三次元形状造形物100を得ることが可能である。なお、本発明では、予め合金化させた合金粉末を、粉末層を形成するための材料として用いていないことを確認的に付言しておく。端的に言うと、本発明では、「合金化」が、三次元形状造形物の製造前に実施されておらず、三次元形状造形物の製造中に実施されていることを確認的に付言しておく。
本発明では、下記態様に従い合金部を形成してよい。
一態様では、積層領域において、異種粉末19’を固化層24の表面24aに設け、当該表面24aに設けた異種粉末19’と、異種粉末19’の直下に位置する固化層24とから合金部50を形成してよい(図2参照)。
具体的には、図2(a)および図2(b)に示すように既に形成した固化層24の表面24a、例えば固化層24の上面に異種粉末19’を設ける。異種粉末19’を設けた後、図2(b)および(c)に示すように異種粉末19’に光ビームLを照射する。この時、光ビームLの照射熱エネルギーによって、異種粉末19’に加えて異種粉末19’の直下に位置する固化層24の所定領域24bが溶融し得るように、異種粉末19’に光ビームLを照射する。異種粉末19’と固化層24の所定領域24bとが共に溶融すると、溶融状態であることに起因して異種粉末19’の成分と所定領域24bに含まれる金属成分(例えば鉄系成分)とを混合させることができ得る。そして、かかる混合部分が冷却すると、異種粉末19’の成分と所定領域24bに含まれる金属成分(例えば鉄系成分)とから合金化された合金部50を形成することができ得る。
合金部50を形成した後、図2(d)に示すように新たな粉末層22を形成する。特に限定されるものではないが、例えば固化層24上に位置するように新たな粉末層22を形成する。新たな粉末層22を形成した後、当該新たな粉末層22に光ビームLを照射して、図2(e)に示すように新たな固化層24’を形成する。以上により、合金部50を有して成る三次元形状造形物100を最終的に製造することができ得る。
なお、上記態様に限定されず、例えば、積層領域において、異種粉末19’を固化層24の表面24aに設け、当該表面24aに設けた異種粉末19’と、異種粉末19’の直上に位置する粉末層22および異種粉末19’の直下に位置する固化層24とから合金部50を形成してよい(図3参照)。
具体的には、図3(a)および図3(b)に示すように既に形成した固化層24の表面24a、例えば固化層24の上面に異種粉末19’を設ける。異種粉末19’を設けた後、本態様では図3(c)に示すように異種粉末19’が設けられた固化層24上に新たな粉末層22を形成する。新たな粉末層22を形成した後、図3(c)および図3(d)に示すように新たな粉末層22に光ビームLを照射して、新たな固化層24’を形成する。この時、光ビームLの照射熱エネルギーによって、新たな粉末層22に加えて、新たな粉末層22の所定領域22bの直下に位置する異種粉末19’および当該異種粉末19’の直下に位置する固化層24の所定領域24bが溶融し得るように、新たな粉末層22に光ビームLを照射する。
より具体的には、新たな粉末層22から新たな固化層24’を形成する際に、新たな粉末層22に全体として同一の照射エネルギーで光ビームLを照射するのではなく、下方に異種粉末19’が存在する粉末層22の所定領域と、下方に異種粉末19’が存在しない粉末層22の所定領域とで、光ビームLの照射エネルギーを適宜変更してよい。この時、下方の異種粉末19’および異種粉末19’の直下に位置する固化層24の所定領域24bを溶融させる観点から、下方に異種粉末19’が存在する粉末層22の所定領域には、下方に異種粉末19’が存在しない粉末層22の所定領域よりも大きな照射エネルギーを有する光ビームLで照射してよい。異種粉末19’、新たな粉末層22の所定領域22b、および固化層24の所定領域24bが共に溶融すると、溶融状態であることに起因して異種粉末19’の成分、所定領域22bに含まれる金属成分(例えば鉄系成分)、および所定領域24bに含まれる金属成分(例えば鉄系成分)とを混合させることができ得る。そして、かかる混合部分が冷却すると、異種粉末19’の成分、所定領域22bに含まれる金属成分(例えば鉄系成分)、および所定領域24bに含まれる金属成分(例えば鉄系成分)から合金化された合金部50を形成することができ得る。以上により、合金部50を有して成る三次元形状造形物100を最終的に製造することができ得る。
一態様では、積層領域において、異種粉末19’を粉末層22の表面22aに設け、当該表面22aに設けた異種粉末19’と、異種粉末19’の直下に位置する粉末層22とから合金部50を形成してよい(図4参照)。
具体的には、図4(a)および図4(b)に示すように粉末層22の表面22a、例えば粉末層22の上面に異種粉末19’を設ける。異種粉末19’を設けた後、図4(b)および(c)に示すように表面に異種粉末19’が設けられた粉末層22に光ビームLを照射する。この時、光ビームLの照射熱エネルギーによって、異種粉末19’と異種粉末19’の直下に位置する粉末層22の所定領域22cが溶融し得るように、粉末層22に光ビームLを照射する。ここでいう「粉末層22の所定領域22c」とは、例えば図4(b)に示すように異種粉末19’の直下に位置する領域であって、かつ固化層24と異種粉末19’との間の実質的に全ての領域であってよい。異種粉末19’と、異種粉末19’の直下に位置する粉末層22の所定領域22cとが共に溶融すると、溶融状態であることに起因して異種粉末19’の成分と所定領域22cに含まれる金属成分(例えば鉄系成分)とを混合させることができ得る。そして、かかる混合部分が冷却すると、図4(d)に示すように異種粉末19’の成分と所定領域22cに含まれる金属成分(例えば鉄系成分)とから合金化された合金部50を形成することができ得る。以上により、合金部50を有して成る三次元形状造形物100を最終的に製造することができ得る。なお、本態様では、上述のように、合金部50を形成するために、異種粉末19’と、異種粉末19’の直下に位置する粉末層22の所定領域22cとが光ビームLにより溶融され得る。これにつき、粉末層22、具体的には粉末層22の所定領域22cは溶融固化前の状態であるため、光ビームLを照射した際に溶融する範囲は、溶融固化後の状態である固化層と比べて相対的に大きくなり得る。そのため、当該溶融する範囲が相対的に大きくなり得ることに起因して、上述の異種粉末19’を固化層24の表面24aに設ける態様(図2および図3参照)と比べて、合金部50の形成される範囲は大きく成り得る。
また、一態様では、図5に示すように粉末層および固化層の積層を造形プレート21上で行い、当該積層に先立って、造形プレート21に異種粉末19’を供給して、光ビームLによって造形プレート21の表面21aに合金部50aを形成してよい。
具体的には、図5(a)に示すように造形プレート21の表面21aのうち積層領域5に異種粉末19’を設ける。異種粉末19’を設けた後、異種粉末19’に光ビームLを照射する。この時、光ビームLの照射熱エネルギーによって、異種粉末19’に加えて異種粉末19’の直下に位置する造形プレート21の所定領域21bが溶融し得るように、異種粉末19’に光ビームLを照射する。異種粉末19’と造形プレート21の所定領域21bとが共に溶融すると、溶融状態であることに起因して異種粉末19’の成分と造形プレート21の所定領域21bに含まれる金属成分(例えば鉄系成分)とを混合させることができ得る。そして、図5(b)に示すようにかかる混合部分が冷却すると、異種粉末19’の成分と所定領域21bに含まれる金属成分(例えば鉄系成分)とから新たに合金化された合金部50aを形成することができ得る。合金部50aが形成され得ると、合金部50aは異種粉末19’の成分と所定領域21bに含まれる金属成分(例えば鉄系成分)とから構成され得るものであるため、所定領域21bが例えば鉄系金属成分のみから構成されている場合と比べて、異なる特性を供することができ得る。特に限定されるものではないが、例えば、異種粉末19’の材料として上記のNi、ZnおよびNb等の材料を用いると合金部50aに靱性向上の特性を供することができ得る。造形プレート21と固化層、すなわち三次元形状造形物との界面領域には残留応力が生じ、当該残留応力に起因して生じ得る“反り変形”によって、三次元形状造形物にクラックが発生し得る。これにつき、靱性を向上させる特性を有した合金部50aが形成されると、当該クラックの発生を好適に抑制することができ得る。
なお、これに限定されることなく、例えば、異種粉末19’の材料として上記のNi等の材料を用いて、合金部50aに線膨張率低減の特性を供してもよい。例えば、異種粉末19’の材料として、上記のNiおよびCr等の材料を用いて、合金部50aに耐食性向上の特性を供してもよい。また、例えば、異種粉末19’の材料として上記のCu等の材料を用いて、合金部50aに熱伝導性向上の特性を供してもよい。以上の事からも、造形プレート21の所定領域(例えば積層領域5)に他の領域と比べて異なる特性を供することができ得るため、それに起因して造形プレート21の積層領域5に固化層、すなわち三次元形状造形物を好適に形成することができ得る。
なお、上述の合金部形成のために用いられる異種粉末については、下記方法により供給してよい。
一態様では、図6に示すように異種粉末19’を、固化層24および粉末層22の少なくとも一方の表面に噴霧してよい。
特に限定されるものではないが、異種粉末19’を噴霧するための手段としては、例えばインクジェットが挙げられる。例えばインクジェット等を用いて異種粉末19’を噴霧すると、固化層24および粉末層22の少なくとも一方の表面の局所領域に異種粉末19’を好適に供することができ得る。これにより、最終的に得られる三次元形状造形物100の使用条件を考慮し、三次元形状造形物100の局所領域に合金部50を好適に形成することができ得る。従って、三次元形状造形物100の局所領域の特性を他の領域と比べて好適に変えることができ得るため、使用条件により好適に適合した三次元形状造形物100を得ることが可能となり得る。
また、一態様では、図7に示すように所定箇所に配置した異種粉末19’から成る部材90から異種粉末19’を分散させて、固化層24および粉末層22の少なくとも一方の表面に異種粉末19’を供してよい。
具体的には、図7に示すようにチャンバー60に設けられた光透過窓70を介して進入する光ビームLを、所定箇所に配置した異種粉末19’から成る部材90に照射し、それによって部材90から異種粉末19’を分散させてよい。より具体的には、図7の下図(部分拡大図)に示すように、チャンバー60内に設けられた可動式覆い部材60aを固化層24又は粉末層22上にスライド移動させる。当該可動式覆い部材60aは、左右方向にスライド移動自在であり、かつ異種粉末19’から成る部材を内部に備えたものである。可動式覆い部材60aを固化層24又は粉末層22上にスライド移動させた後、可動式覆い部材60aに設けられた光透過窓70aを介して光ビームLを進入させる。そして、進入させた光ビームLを所定箇所に、例えば可動式覆い部材60aの側部に配置した異種粉末19’から成る部材90に照射し、それによって部材90から異種粉末19’を分散させてよい。なお、光ビームLの方向については、図7に示すミラー80により適宜変更させてよい。具体的には、ミラー80の設置方向を適宜変更することで、例えば粉末層22および異種粉末19’から成る部材が光ビームLによりそれぞれ照射されるように、光ビームLの方向を変更自在としてよい。
以上、本発明の一実施形態について説明してきたが、本発明の適用範囲のうちの典型例を例示したに過ぎない。従って、本発明はこれに限定されず、種々の改変がなされ得ることを当業者は容易に理解されよう。
L 光ビーム
5 積層領域
19 粉末
19’ 異種粉末
21 造形プレート
21a 造形プレートの表面
22 粉末層
24 固化層
24a 固化層の表面
50 合金部
50a 合金部
100 三次元形状造形物

Claims (6)

  1. (i)粉末層の所定箇所に光ビームを照射して該所定箇所の粉末を焼結又は溶融固化させて固化層を形成する工程、および
    (ii)得られた固化層の上に新たな粉末層を形成し、該新たな粉末層の所定箇所に光ビームを照射して更なる固化層を形成する工程
    により粉末層および固化層を交互に繰り返して積層させることで三次元形状造形物を製造する方法であって、
    前記三次元形状造形物の製造を行うための積層領域に前記粉末と異なる種類の異種粉末を供給し、前記光ビームによって該異種粉末と前記固化層および前記粉末層の少なくとも一方とから合金部を形成し、
    前記異種粉末が前記三次元形状造形物を製造するための主たる材料として用いる粉末と
    は種類の異なる粉末であり、および
    前記合金部の形成において、前記異種粉末が存在する領域と前記異種粉末が存在しない領域とで前記光ビームの照射エネルギーを変更制御する、三次元形状造形物の製造方法。
  2. 前記積層領域において、前記異種粉末を前記固化層の表面に設け、該表面に設けた前記異種粉末と、該異種粉末の直下に位置する前記固化層とから前記合金部を形成する、請求項1に記載の三次元形状造形物の製造方法。
  3. 前記積層領域において、前記異種粉末を前記粉末層の表面に設け、該表面に設けた前記異種粉末と、該異種粉末の直下に位置する前記粉末層とから前記合金部を形成する、請求項1又は2に記載の三次元形状造形物の製造方法。
  4. 前記異種粉末を、前記固化層および前記粉末層の前記少なくとも一方の前記表面に噴霧することで設ける、請求項1〜3のいずれかに記載の三次元形状造形物の製造方法。
  5. 前記粉末層および前記固化層の積層を造形プレート上で行い、
    前記積層に先立って、前記造形プレートに前記異種粉末を供給して、前記光ビームによって前記造形プレートの表面に前記合金部を形成する、請求項1〜4のいずれかに記載の三次元形状造形物の製造方法。
  6. 前記粉末は鉄系金属から成り、前記異種粉末はTi、C、Co、Cr、Cu、Nb、Ni、W、およびZnから成る群から選択される少なくとも1種の材料から成る、請求項1〜5のいずれかに記載の三次元形状造形物の製造方法。
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