JP6258739B2 - 3次元積層造形装置及び3次元積層造形方法 - Google Patents

3次元積層造形装置及び3次元積層造形方法 Download PDF

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Description

本発明は、粉末試料を薄く敷いた層を一層ずつ重ねて造形する3次元積層造形装置及び3次元積層造形方法に関する。
近年、粉末試料を薄く敷いた層(以下「粉末層」と表記する)を一層ずつ重ねて造形する3次元積層造形技術が脚光を浴びており、粉末試料の材料や造形手法の違いにより多くの種類の3次元積層造形技術が開発されている(例えば特許文献1を参照)。
図10は、従来技術に係る電子ビームを用いた3次元積層造形装置の概略断面図である。図10において、3次元積層造形装置100のステージ105の移動方向(鉛直方向)をZ方向とし、Z方向に垂直な第1の方向をX方向、Z方向及びX方向に垂直な第2の方向をY方向とする。
3次元積層造形装置100は、金属粉末107が充填された一つの線状漏斗108を備え、金属粉末107を粉末台であるステージ105の上面に一層毎に敷き詰める。次に、ステージ105上に敷き詰められた金属粉末107に対し、造形物110の一断面に相当する二次元構造部だけを電子ビームで溶融、凝固させる。そして、その金属粉末107の層を一層ずつ高さ方向(Z方向)に積み重ねることにより造形物を形成する。
3次元積層造形装置100は、図10に示すように、真空容器101の上部に電子銃102が装着されており、真空容器101の内部には筒状の造形枠台103が設けられている。造形枠台103の中央部に形成されたピット113pの下方にはZ駆動機構104が設けられている。ステージ105の下面に接続したZ軸部105dが、Z駆動機構104によりZ方向に駆動する機構となっている。ステージ105の側端部には、耐熱性及び柔軟性のあるシール部材106が設けられており、シール部材106と造形枠台103の内面とのすべり面で摺動性と密閉性を持たせている。真空容器101内の雰囲気が図示していない真空ポンプにより排気されることで、真空容器101内は真空に維持されている。
3次元積層造形装置100による造形の開始時には、電子ビーム照射により、ステージ105及びその周囲の雰囲気が余熱される。次に、Z駆動機構104により、ステージ105が、造形枠台103の上面よりZ方向にΔZ分下がった位置に配置される。このステージ105のZ方向への動きは、シール部材106が造形枠台103の内面を滑ることにより実現される。そして、金属粉末107を充填した線状漏斗108が、造形枠台103の上面(図10の左側)に沿ってステージ105を挟んで反対側にある造形枠台103の上面(図10の右側)に移動する。線状漏斗108の排出口は、当該線状漏斗108の移動方向(X方向)に垂直な方向(Y方向)に延在し、厚さΔZ分の金属粉末107が、移動方向の中心から所定幅でステージ105に敷き詰められる。
次に、予め準備された設計上の造形物をΔZ間隔でスライスした2次元形状に従い、金属粉末107に対し電子銃102から電子ビームが出射される。電子銃102から出射された電子ビームにより、その2次元形状に対応する金属粉末107が溶融する。溶融した金属粉末107は、材料に応じた所定時間が経過すると凝固する。1層分の金属粉末107が溶融及び凝固した後、Z駆動機構104によりステージ105をΔZ分下げる。次に、ΔZ分の金属粉末107を直前に敷き詰められた粉末層(下層)の上に敷き詰める。そして、新たに敷き詰められた粉末層に相当する2次元形状に対応する領域の金属粉末107に電子ビームを照射し、金属粉末107を溶融及び凝固させる。この一連の処理を繰り返し、溶融及び凝固した金属粉末107の層を積み重ねることにより造形物が構築される。
図11は、従来技術に係る2種類の粉末試料を用いる3次元積層造形装置の概略断面図である。
図11の3次元積層造形装置100では、造形枠台103のピット113pを挟んで、線状漏斗108Aと線状漏斗108Bが対向するように配置されている。線状漏斗108Aと線状漏斗108Bは、線状漏斗108と同じ構造である。線状漏斗108Aと線状漏斗108Bのそれぞれに、金属粉末107Aと金属粉末107Bが充填されており、ステージ105に必要に応じた粉末層が敷き詰められる。例えば、金属粉末107A又は107Bを一層敷き詰めるごとに、線状漏斗108A又は108Bを往復させてそれぞれの初期位置に戻す。
線状漏斗108A及び108Bを備える場合は、最初に金属粉末107Aを用いて造形を行い、造形の途中で金属粉末107Bに切り換えて造形を行い、金属粉末107A及び107Bの複合材料からなる造形物を製作することができる。
特開2001−152204号公報
図11に示すように、造形物の形成過程で金属粉末107Aから107Bに切り換えた場合、造形物の組成に急激な変化が生じる。そのため、それぞれの金属粉末同士の濡れ性、融点の差、熱膨張率の差などによって、粉末層の接合面近傍に大きな歪が生じる。また、界面での接合力の低下(剥離)が生じたりする恐れがある。
上記の状況から、異なる粉末試料で形成された造形物間の急激な組成変化を低減することが望まれていた。
本発明の一態様では、第1の粉末試料を用いて形成される第1の造形物と、第2の粉末試料を用いて第1の造形物の上に形成する第2の造形物との接合部分において、複数の副粉末層から構成される、高エネルギービームにより一度に溶融される所定厚さの粉末層を複数積層する。ここで、接合部分において複数の粉末層を積層する際に、粉末層内の第1の粉末試料よりなる第1の副粉末層と第2の粉末試料よりなる第2の副粉末層との組み合わせを、第1の造形物側から第2の造形物側にかけて徐々に変える。
上記構成では、材料の異なる造形物間の接合部分において、第1の造形物側から第2の造形物側にかけて複数の粉末層内の副粉末層の組み合わせを、徐々に変化させる。それにより、接合部分の複数の粉末層の組成が徐々に変化する。
本発明の少なくとも一つの実施の形態によれば、材料の異なる粉末試料で形成された造形物間の接合部分における複数の粉末層の組成を徐々に変化させるようにしたため、造形物間の急激な組成変化を低減することができる。それゆえ、粉末試料の材料の違いによる歪みが少なく、接合力が強い複合体(造形物)を造形できる。
本発明の第1の実施の形態に係る3次元積層造形装置の構成例を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る3次元積層造形装置の制御系を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る2つの造形物の接合部分における2種類の金属粉末の積層手順を示す説明図であり、図3Aは接合部分において3層の副粉末層からなる第1の粉末層を積層した状態、図3Bは第1の粉末層の所定領域を溶融及び凝固させた状態を示す。 第1の実施の形態に係る2つの造形物の接合部分における2種類の金属粉末の積層手順を示す説明図であり、図4Aは接合部分において3層の副粉末層からなる第2の粉末層を積層した状態、図4Bは第2の粉末層の所定領域を溶融及び凝固させた状態を示している。 第1の実施の形態に係る2つの造形物の接合部分における2種類の金属粉末の積層手順を示す説明図であり、図5Aは接合部分において3層の副粉末層からなる第3の粉末層を積層した状態、図5Bは第3の粉末層の所定領域を溶融及び凝固させた状態を示している。 本発明の第2の実施の形態に係る、接合部分の粉末層を4層又は5層の副粉末層で構成する場合の積層手順を示す説明図である。 第1の変形例に係る、3種類の金属粉末をステージ上面に敷き詰める粉末試料供給機構の概略構成を示す上面図である。 第2の変形例に係る、3種類の金属粉末をステージ上面に敷き詰める粉末試料供給機構の概略構成を示す上面図である。 図8の粉末試料供給機構の概略構成を示す側面図である。図8Aは線状漏斗の移動前の状態、図8Bは線状漏斗の移動後の状態を示す説明図である。 従来技術に係る1種類の粉末試料を用いる3次元積層造形装置の概略断面図である。 従来技術に係る2種類の粉末試料を用いる3次元積層造形装置の概略断面図である。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において共通の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施の形態>
[3次元積層造形装置の構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る3次元積層造形装置の構成例を示す断面図である。
図1において、3次元積層造形装置50のステージ5の移動方向(鉛直方向)をZ方向とし、Z方向に垂直な第1の方向をX方向、Z方向及びX方向に垂直な第2の方向をY方向とする。
図1に示すように、3次元積層造形装置50は、真空容器1と、該真空容器1と電気的に接続された後述する造形制御装置60(図2参照)を有する。真空容器1は、上部に電子銃2(ビーム照射部の一例)が装着されている。真空容器1の内部には、例えば有底の円筒形状の造形枠台3、造形枠台3の中央部に形成されたピット3pの下方に配置されたZ駆動機構4(駆動部の一例)が設けられている。Z駆動機構4として、例えばラック&ピニオンやボールねじ等が用いられる。また、3次元積層造形装置50は、ステージ5の下面に接続されたZ軸部5d、ステージ5の側端部には、シール部材6が設けられている。真空容器1内の雰囲気が図示していない真空ポンプにより排気されることで、真空容器1内は真空に維持されている。
また、3次元積層造形装置50には、造形枠台3のピット3pを挟んで、線状漏斗8A(第1の粉末供給部の一例)と線状漏斗8B(第2の粉末供給部の一例)が対向するように配置されている。線状漏斗8Aと線状漏斗8Bのそれぞれに、金属粉末7A(第1の粉末試料の一例)と金属粉末7B(第2の粉末試料の一例)が充填されており、ステージ5に必要に応じた粉末層が敷き詰められる。例えば、金属粉末7A又は7Bを一層敷き詰めるごとに、線状漏斗8A又は8Bを往復させてそれぞれの初期位置に戻す。線状漏斗8A及び8Bの排出口は、当該線状漏斗8A及び8Bの移動方向(例えばX方向)に垂直な方向(例えばY方向)に延在し、金属粉末7A及び7Bが移動方向の中心から所定幅でステージ5に敷き詰められる。本実施の形態では、粉末供給部として線状漏斗を用いたが、ステージ5に粉末試料を敷き詰められるものであればよい。
これら真空容器1、電子銃2、造形枠台3、ピット3p、Z駆動機構4、ステージ5、Z軸部5d、シール部材6、線状漏斗8A及び8Bはそれぞれ、図11の真空容器101、電子銃102、造形枠台103、ピット113p、Z駆動機構104、ステージ105、Z軸部105d、シール部材106、線状漏斗108A及び108Bに相当し、それらと同等の機能を有する。
図2は、3次元積層造形装置の制御系(造形制御装置60)のブロック図である。
3次元積層造形装置50は、真空容器1と電気的に接続された造形制御装置60を有する。造形制御装置60は、通信インターフェース(図2では「通信I/F」と表記する)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、CPU(Central Processing Unit)24、Z駆動制御部25、漏斗駆動制御部26、電子銃駆動制御部27を備える。
通信インターフェース21は、図示しない通信ネットワークを介して、所定の形式に従った情報の送受信を行なうインターフェースである。例えば、通信インターフェース21としてシリアルインターフェースが適用される。
ROM22は、CPU24が実行する造形プログラムや造形物10のパラメータ等を記憶する不揮発性の記憶部である。RAM23は、データを一時的に記憶する揮発性の記憶部であり、作業領域として使用される。なお、ROM22に記憶される造形プログラムや造形物10のパラメータ等のデータを、不揮発性の大容量記憶装置に記憶するようにしてもよい。
CPU24は、ROM22に記憶された造形プログラムをRAM23に読み出し、この造形プログラムに従い、各部の処理及び動作を制御する。CPU24は、システムバス28を介して、各部と相互にデータを送信及び/又は受信可能に接続されている。CPU24、ROM22及びRAM23は、制御部の一例である。
Z駆動制御部25は、CPU24の制御の下、Z駆動機構4の動作を制御する。漏斗駆動制御部26は、CPU24の制御の下、線状漏斗8A及び8Bの動作を制御する。電子銃駆動制御部27は、CPU24の制御の下、電子銃2から出射する電子ビームの強度及び照射位置を制御する。
上記のように構成される3次元積層造形装置50は、造形物10(図1参照)を構成する際に、異なる造形物10Aと10Bとの接合部分において2つの金属粉末7A、7Bをステージ5に敷き詰める順番、及び敷き詰める厚さに特徴がある。この金属粉末7A、7Bを敷き詰める順番や敷き詰める厚さ等のパラメータを、ROM22に記憶しておく。
このような2種類の粉末試料(金属粉末7A及び7B)が用いられる造形物10として、例えばエンジンのピストン(頭部とその下方の部分)が挙げられる。エンジンのピストンの頭部は下方に比べより高温になりかつ大きな圧力がかかるため、耐熱性があって、ヤング率、引っ張り強さが大きい材質を用いて形成することが好ましい。例えば、ピストンの頭部には耐熱鋼が用いられ、その下方の部分にはアルミニウム合金が用いられる。勿論、2種類の粉末試料を用いて形成される造形物、2種類の粉末試料の組み合わせ等はこの例に限られない。
[3次元積層造形装置の動作]
造形物10(造形物10A及び10B)の形成は、3次元積層造形装置50のCPU24が、ROM22から造形プログラム及びパラメータを読み出して実行し、造形制御装置60内の各部を制御することにより行われる。
3次元積層造形装置50は、まず電子ビーム照射により、ステージ5及びその周囲の雰囲気を余熱する。次に、Z駆動機構4により、ステージ5が、造形枠台3の上面よりZ方向にΔZ分下がった位置に配置される。そして、線状漏斗8Aにより、厚さΔZ分の金属粉末7Aが、線状漏斗8Aの移動方向の中心から所定幅でステージ5に敷き詰められる。
次に、予め準備された設計上の造形物をΔZ間隔でスライスした2次元形状に従い、金属粉末7Aに対し電子銃2から電子ビームが出射され、その2次元形状に対応する金属粉末7Aの溶融及び凝固が行われる。その後、Z駆動機構4によりステージ5をΔZ分下げる。次に、ΔZ分の金属粉末7Aを直前に敷き詰められた粉末層(下層)の上に敷き詰める。そして、新たに敷き詰められた粉末層に相当する2次元形状に対応する領域の金属粉末7Aに電子ビームを照射し、金属粉末7Aを溶融及び凝固させる。この一連の処理を繰り返し、金属粉末7Aの粉末層を積み重ねることにより造形物10Aを形成する。
このように、3次元積層造形装置50は、金属粉末7Aを用いて造形物10Aを形成した後、金属粉末7A及び7Bを所定の順番及び厚さで積層し、造形物10Aと造形物10Bとの接合部分の造形を行う。
本実施の形態では、造形物10Aから造形物10Bに切り換えるときの、一度に溶融を行うΔZの厚さの粉末層を、金属粉末7A及び7Bからなる複数の副粉末層(複数の副粉末層の総厚=ΔZ)により構成する。少なくとも副粉末層の厚さは、敷き詰められる金属粉末7A又は7Bの粉末粒径以上である。そして、粉末層内における金属粉末7A及び7Bの副粉末層の層数の比率(成分比)を変化させることにより、造形物10Aと造形物10Bとを滑らかに接合する。このようにすることで、造形物10Aから造形物10Bに切り換えるときの組成変化を緩やかにすることができる。以下では、異なる金属粉末を敷き詰めた副粉末層の層数の比率(成分比)を変化させることを、「傾斜させる」とも表記する。なお、金属粉末7Aからなる副粉末層は第1の副粉末層の一例であり、金属粉末7Bからなる副粉末層は第2の副粉末層の一例である。
ここで、一度に溶融を行う複数の副粉末層の総数をn(自然数)とし、金属粉末7Aからなる副粉末層を「A層」、金属粉末7Bからなる副粉末層を「B層」とした場合、接合部分の1層目(傾斜構造開始)の粉末層を構成するA層及びB層(の比率)は、「(1/n)B層+((n−1)/n)A層」で表される。また、接合部分の2層目の粉末層で「(2/n)B層+((n−2)/n)A層」、…、「(m/n)B層+((n−m)/n)A層」、…、n層目で「全てB層」になるよう、徐々にA層とB層の比率を変化させる。ここで、mは自然数(m≦n)である。
上述したとおり、3次元積層造形装置50は、傾斜構造開始前(接合部分を造形する前)には、複数の副粉末層の総厚であるΔZに相当する厚さで造形を行う。線状漏斗8A及び8Bに指示する傾斜構造開始のZ方向の位置は、造形物10Aの造形を(一時的に)終了するZ方向の位置、金属粉末7A及び7Bの粒径、副粉末層の層数に応じて予め求めておく。3次元積層造形装置50は、傾斜構造開始直後の粉末層を構成する各副粉末層を敷き詰める積層ステップを、ΔZ/nとする。傾斜構造領域(接合部分)の造形が終わり、金属粉末7Bの単一層になる粉末層からは、再びΔZの積層ステップで金属粉末7Bを積層し、造形物10Bを造形する。
[2種類の金属粉末の積層手順]
以下、溶融する粉末層を構成する副粉末層の総数が3層の場合について、2つの造形物10A及び10Bの接合部分における2種類の金属粉末7A及び7Bの積層手順を、図3〜図5を参照して説明する。
図3〜図5は、2つの造形物10A及び10Bの接合部分において2種類の金属粉末7A及び7Bを積層する手順を示す説明図である。
図3Aは接合部分において3層の副粉末層からなる第1の粉末層を積層した状態、図3Bは第1の粉末層の所定領域を溶融及び凝固させた状態を示す。
また、図4Aは接合部分において3層の副粉末層からなる第2の粉末層を積層した状態、図4Bは第2の粉末層の所定領域を溶融及び凝固させた状態を示す。
また、図5Aは接合部分において3層の副粉末層からなる第3の粉末層を積層した状態、図5Bは第3の粉末層の所定領域を溶融及び凝固させた状態を示す。
図3〜図5の例では、副粉末層が3層であるので、金属粉末7Aからなる造形物10Aから金属粉末7Bからなる造形物10Bに、3層の粉末層で切り替わることになる。
図3Aに示すように、金属粉末7Aから金属粉末7Bに切り換える接合部分における1層目の粉末層11では、金属粉末7Aを用いた造形が終わり、それまでのΔZの1/3の積層ステップで各金属粉末7A及び7Bを、直前に敷き詰めたΔZの金属粉末7Aの粉末層(造形物10A)の上に敷き詰める。
1層目の粉末層11では、金属粉末7A、7B、7Aの順番に副粉末層を敷き詰める(図3A)。副粉末層を積層してから次の副粉末層を積層する間に、積層した副粉末層に対し電子銃2から電子ビームを出射して予備加熱を行うことにより、各副粉末層の金属粉末7A、7Bに対し軽い焼結を行う。それにより、金属粉末7A、7Bを敷き詰める際に、金属粉末7A及び7Bが不均等に混じり合う(下層の金属粉末をかき出して、下層に新しい金属粉末が入り込んでしまう等)ことを防止し、各金属粉末7A及び7Bを積層できる。3層の副粉末層(粉末層11)を敷き詰めた後、電子銃2が出射する電子ビームにより3層の副粉末層の所定の領域を溶融及び凝固させて、ΔZ分の接合粉末層11fを形成する(図3B)。
次に、金属粉末7Aから金属粉末7Bに切り換える接合部分における2層目では、金属粉末7A、7B、7Aの順番に副粉末層を敷き詰める(図4A)。3層の副粉末層(粉末層12)を敷き詰めた後、電子銃2が出射する電子ビームにより3層の副粉末層の所定の領域を溶融及び凝固させて、ΔZ分の接合粉末層12fを形成する(図4B)。
最後に、金属粉末7Aから金属粉末7Bに切り換える接合部分における3層目(金属粉末Bの単一層に切り替わった1層目)では、金属粉末7B、7B、7Bの順番に副粉末層を敷き詰める(図5A)。3層の副粉末層(粉末層13)を敷き詰めた後、電子銃2が出射する電子ビームにより3層の副粉末層の所定の領域を溶融及び凝固させて、ΔZ分の接合粉末層13fを形成する(図5B)。
なお、接合部分における粉末層内の隣接する副粉末層が同一の金属粉末で構成された場合、副粉末層を1層ごとに積層する(積層ステップ:ΔZ/n)のではなく、同一の金属粉末で構成される副粉末層をまとめて一度に積層してもよい。この場合、各副粉末層を予備加熱する際には、積層した副粉末層の厚みに応じてその都度、照射する電子ビームのエネルギーを変更することが望ましい。図5A、5Bの例では、積層ステップをΔZに戻して金属粉末7Bを敷き詰める。
上述した第1の実施の形態では、積層方向に金属粉末7Aから金属粉末7Bに変化する造形物を造形する際に、一度に溶融する粉末層を厚さ方向に複数の副粉末層に分割し、金属粉末7Aの副粉末層と金属粉末Bの副粉末層を含む複数の副粉末層を、溶融する一層分の粉末層として積層する。そして、接合部分に粉末層を積層する毎に、その粉末層における金属粉末Aの副粉末層と金属粉末Bの副粉末層の比率を、徐々に金属粉末Aから金属粉末Bに傾斜させ、最終的に金属粉末7Bに移行させる。それにより、造形物10A及び10B間の接合部分において、造形物10A側から造形物10B側にかけて複数の粉末層11〜13の組成(金属粉末7A及び7Bの組み合わせ)が徐々に変化するため、急激な組成変化が低減される。それゆえ、金属粉末7A及び7Bの材料の違いによる歪みが少なく、接合力が強い複合体(造形物10)を造形できる。
<2.第2の実施の形態>
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る、接合部分の粉末層を4層又は5層の副粉末層で構成する場合の積層手順を示す説明図である。
接合部分の粉末層を4層以上で構成する場合には、一例として、下記の優先順位(括弧内の数字が小さい方が優先順位が高い)に従って、各粉末層の副粉末層(金属粉末)を積層する。なお、下記の優先順位は絶対的なものではなく、優先順位の入れ替え等の変更を妨げるものではない。
(1)接合部分において最初に金属粉末を積層する際には、下層(切り換え前の造形物)の金属粉末と同じ材料の金属粉末を積層する。
(2)接合部分の任意の粉末層において、始めに比率の高い金属粉末を積層する。
(3)積層すべき異種の金属粉末の層数が偶数である場合、始めに下層の粉末層に倣って同じ金属粉末を積層する。
(4)比率の低い金属粉末を、粉末層の中央又は中央付近に位置するように積層する。
(5)粉末層内において異種の金属粉末のどちらを先に積層してもよいと考えられる場合、比率の少ない金属粉末を先に積層する。あるいは高融点又は比重の重い金属粉末を先に積層する。
(6)粉末層内で2種類の金属粉末を交互に積層できるときは、交互に積層する。
(7)接合部分のn層目の粉末層は、切り換え後の金属粉末と同じ材料の金属粉末を積層する。
(副粉末層が4層の場合)
粉末層を4層の副粉末層で構成する場合(図6の左側)、1層目の粉末層では、例えば優先順位(1)(4)(5)に従い、金属粉末7A及び7Bを用いて副粉末層を積層する。
また、2層目の粉末層では、例えば優先順位(3)(6)に従い、金属粉末7A及び7Bを用いて副粉末層を積層する。
また、3層目の粉末層では、例えば優先順位(2)(4)(5)に従い、金属粉末7A及び7Bを用いて副粉末層を積層する。
最後に、4層目の粉末層では、例えば優先順位(7)に従い、金属粉末7Bを用いて副粉末層を積層する。
(副粉末層が5層の場合)
粉末層を5層の副粉末層で構成する場合(図6の右側)、1層目の粉末層では、例えば優先順位(1)(4)に従い、金属粉末7A及び7Bを用いて副粉末層を積層する。
また、2層目の粉末層では、例えば優先順位(2)(6)に従い、金属粉末7A及び7Bを用いて副粉末層を積層する。
また、3層目の粉末層では、例えば優先順位(2)(6)に従い、金属粉末7A及び7Bを用いて副粉末層を積層する。
また、4層目の粉末層では、例えば優先順位(2)(4)に従い、金属粉末7A及び7Bを用いて副粉末層を積層する。
最後に、5層目の粉末層では、例えば優先順位(7)に従い、金属粉末7Bを用いて副粉末層を積層する。
上述した第2の実施の形態は、第1の実施の形態と同様の効果の他、以下のような効果がある。第2の実施の形態では、所定の優先順位に従い、金属粉末7A及び7Bをバランスよく組み合わせて接合部分における粉末層の副粉末層を積層することができる。そのため、金属粉末7Bと金属粉末7Bを用いる造形物において、金属粉末7Bから金属粉末7Bへ滑らかに移行させることができる。
<3.変形例>
[第1の変形例]
第1及び第2の実施の形態は2種類の金属粉末を用いた場合の例であるが、さらに金属粉末の種類を増やすことも可能である。例えば、造形枠台3(図1参照)の上面視の形状を多角形とした造形枠台3と、複数個の線状漏斗を設けることにより実現できる。以下、3種類の金属粉末を用いる場合の例を説明する。
図7は、3種類の金属粉末をステージ5上面に敷き詰める粉末試料供給機構の概略構成を示す上面図である。
図7に示す例では、造形枠台3の上方であって造形枠台3の外周部近傍に、線状漏斗8A〜8Cが設けられている。線状漏斗8A〜8Cにはそれぞれ種類の異なる金属粉末が充填される。造形枠台3は上面視の形状が八角形である。その八角形の一辺に対向するように線状漏斗8Aが配置され、また八角形の他の辺に対向するように線状漏斗8Bが配置され、さらに八角形のその他の辺に対向するように線状漏斗8Cが配置されている。
線状漏斗8Aの本体には、XY平面に平行に筒状部材15Aが設けられている。筒状部材15Aには、Y方向に平行なガイド軸16Aが挿通されており、筒状部材15Aが、ガイド軸16Aに沿って移動することにより、線状漏斗8AがY方向に移動する。同様にして、線状漏斗8B及び8Cの本体には、筒状部材15B及び15Cが設けられている。筒状部材15B及び15Cには、ガイド軸16B及び16Cが挿通されている。ガイド軸16Bは、X方向及びY方向に対し45度に配置され、ガイド軸16CはX方向に平行である。筒状部材15B及び15Cが、ガイド軸16B及び16Cに沿って移動することにより、線状漏斗8B及び8Cのそれぞれがガイド軸16B及び16Cに沿う方向へ移動する。
ガイド軸16A〜16Cは、電子銃2(図1参照)からステージ5に敷き詰められた粉末層へ照射される電子ビームを妨げないよう、ステージ5(特に造形物)に対応する部分だけ途切れている。これにより、ステージ5(粉末層)の上方に空間が確保され、粉末層に照射される電子ビームの妨げとならない。ここで、筒状部材15A〜15Cがガイド軸16A〜16Cから脱落しない程度に、筒状部材15A〜15Cの長さを、ガイド軸16A〜16Cの途切れている部分の長さよりも長くする。これら線状漏斗8A〜8Cの駆動は、漏斗駆動制御部26により制御される。
上述した第1の変形例により、3種類の金属粉末を用いて造形物を形成することが可能になる。そして、異なる金属粉末間の切り換え時に、上述した第1及び第2の実施の形態に係る積層手順を実施すればよい。なお、図7の例では、さらに八角形の残りの辺を利用して、4種類の金属粉末を敷き詰めることが可能である。
[第2の変形例]
次に、第2の変形例を説明する。第2の変形例の第1の変形例と大きく異なるのは、線状漏斗を案内するガイド軸の位置が、ステージ5に対応する部分(造形枠台3のピット3pの上方)から外れている点である。
図8は、3種類の金属粉末をステージ上面に敷き詰める他の粉末試料供給機構の概略構成を示す上面図である。図9は、図8の粉末試料供給機構の概略構成を示す側面図である。図8Aは線状漏斗の移動前の状態、図8Bは線状漏斗の移動後の状態を示す説明図である。
図8に示すように、線状漏斗8Aの本体には、Y方向に平行なガイド軸17Aが固定されている。ガイド軸17Aの線状漏斗8Aと反対側の端部は、XY平面に平行となるように配置された筒状部材18Aに挿通されている。線状漏斗8Aに固定されたガイド軸17Aが、筒状部材18Aの貫通孔を移動可能に構成されている。同様に、線状漏斗8B及び8Cの本体には、ガイド軸17B及び17Cが固定されている。ガイド軸17Bは、X方向及びY方向に対し45度に配置され、ガイド軸17CはX方向に平行である。ガイド軸17Bの線状漏斗8Bと反対側の端部は、XY平面に平行となるように配置された筒状部材18Bに挿通されている。また、ガイド軸17Cの線状漏斗8Cと反対側の端部は、XY平面に平行となるように配置された筒状部材18Cに挿通されている。線状漏斗8B、8Cに固定されたガイド軸17B、17Cがそれぞれ、筒状部材18B、18Cの貫通孔を移動可能に構成されている。
ガイド軸17A〜17Cは、図9A、9Bに示すように、Z方向(高さ方向)の位置が異なる。この例では、ガイド軸17A〜17Cの順に高くなっている。このようにすることで、ガイド軸17A〜17Cが、線状漏斗8A〜8Cの移動を干渉しないようにしている。例えば、ピット3pを挟んで筒状部材18Aと反対側(図9A)にある線状漏斗8Aを、筒状部材18A側(図9B)に移動することで、線状漏斗8Aを用いてピット3p内にあるステージ5上面に金属粉末を敷き詰める。このとき、ガイド軸17Aが筒状部材18Aに挿通されるため、ピット3pの上方にはガイド軸17Aが存在しない。この図9Bの状態において、線状漏斗8Bは、線状漏斗8A用のガイド軸17Aに干渉されることなく、線状漏斗8Aに続いてピット3pの上方を移動できる。なお、例えば図9Aの状態において、線状漏斗8Cを筒状部材18C側に移動させたい場合には、線状漏斗8A及び8Bを筒状部材18B及び18C側に移動させ、その後に線状漏斗8Cを移動させるようにする。
上述した第2の変形例により、第1の変形例と同様に、3種類の金属粉末を用いて造形物を形成することが可能になる。さらに、第2の変形例では、線状漏斗を案内するガイド軸の位置が、ステージ5に対応する部分(ピット3pの上方)にかからないために、ピット3pの上方の空間を自由に利用して電子ビームの照射を行うことができる。
なお、上述した第1及び第2の実施の形態並びに変形例において、粉末試料として金属粉末を用いたが、樹脂やその他の材料からなる粉末でもよい。望ましくは高融点の粉末試料であるとよい。
また、第1及び第2の実施の形態並びに変形例において、造形物間の接合部分における粉末層を構成する異種の粉末試料の比率に応じて、照射する電子ビームのエネルギーを調整するようにしてもよい。
また、第1及び第2の実施の形態並びに変形例において、高エネルギービームとして電子ビームを用いる構成を説明したが、イオンビームあるいはレーザビーム等を用いてもよい。
以上、本発明は上述した各実施の形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の変形例、応用例を取り得ることは勿論である。
例えば、上記した実施の形態例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、置換、削除をすることが可能である。
1…真空容器、 2…電子銃、 3…造形枠台、 3p…ピット、 4…Z駆動機構、 5…ステージ(粉末台)、 6…シール部材、 7A,7B…金属粉末、 8A,8B…線状漏斗、10,10A,10B…造形物、 11,12,13…粉末層、 11f,12f,13f…接合粉末層、 24…CPU、 25…Z駆動制御部、 26…漏斗駆動制御部、 27…電子銃駆動制御部、 50…3次元積層造形装置、 60…造形制御装置

Claims (5)

  1. 鉛直方向に移動し、粉末試料を用いて粉末層が積層されるステージと、
    前記ステージを鉛直方向に駆動する駆動部と、
    前記ステージの上面に第1の粉末試料を敷き詰める第1の粉末供給部と、
    前記ステージの上面に前記第1の粉末試料と異なる第2の粉末試料を敷き詰める第2の粉末供給部と、
    前記ステージに敷き詰められた前記第1の粉末試料又は前記第2の粉末試料に高エネルギービームを照射するビーム照射部と、
    前記駆動部、前記第1の粉末供給部及び前記第2の粉末供給部、前記ビーム照射部を制御し、前記第1の粉末試料を用いて形成される第1の造形物と、前記第2の粉末試料を用いて前記第1の造形物の上に形成する第2の造形物との接合部分において、複数の副粉末層から構成される、前記高エネルギービームにより一度に溶融される所定厚さの粉末層を複数積層する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記接合部分において複数の前記粉末層を積層する際に、前記粉末層内の前記第1の粉末試料よりなる第1の副粉末層と前記第2の粉末試料よりなる第2の副粉末層との組み合わせを、前記第1の造形物側から前記第2の造形物側にかけて徐々に変えるように制御を行う
    3次元積層造形装置。
  2. 前記制御部は、前記接合部分に複数の前記粉末層を構成するとき、前記第1の造形物に近い側では、前記粉末層内の前記第1の粉末試料による前記第1の副粉末層の比率を高くし、前記第2の造形物に近い側では、前記粉末層内の前記第2の粉末試料による前記第2の副粉末層の比率を高くするように制御を行う
    請求項1に記載の3次元積層造形装置。
  3. 前記接合部分における複数の前記粉末層の総数をn(n:自然数)とした場合、複数の前記粉末層のうち下層側からm番目(m:自然数)の粉末層における前記第1及び第2の副粉末層に用いられる前記第1及び第2の粉末試料の構成は、次式で表される
    (m/n)*(第2の粉末試料)+((n−m)/n)*(第1の粉末試料)
    請求項2に記載の3次元積層造形装置。
  4. 前記粉末層を構成する前記第1又は第2の副粉末層を積層してから次の前記第1又は第2の副粉末層を積層する間に、積層した前記第1又は第2の副粉末層に対し予備加熱を行う
    請求項1乃至3のいずれかに記載の3次元積層造形装置。
  5. 鉛直方向に移動し、粉末試料を用いて粉末層が積層されるステージと、前記ステージを鉛直方向に駆動する駆動部と、前記ステージの上面に第1の粉末試料を敷き詰める第1の粉末供給部と、前記ステージの上面に前記第1の粉末試料と異なる第2の粉末試料を敷き詰める第2の粉末供給部と、前記ステージに敷き詰められた前記第1の粉末試料又は前記第2の粉末試料に高エネルギービームを照射するビーム照射部と、各部の制御を行う制御部と、を備える3次元積層造形装置による3次元積層造形方法において、
    前記制御部により、前記駆動部、前記第1の粉末供給部及び前記第2の粉末供給部、前記ビーム照射部を制御し、前記第1の粉末試料を用いて形成される第1の造形物と、前記第2の粉末試料を用いて前記第1の造形物の上に形成する第2の造形物との接合部分において、複数の副粉末層から構成される、前記高エネルギービームにより一度に溶融される所定厚さの粉末層を複数積層し、
    前記接合部分において複数の前記粉末層を積層する際に、前記粉末層内の前記第1の粉末試料よりなる第1の副粉末層と前記第2の粉末試料よりなる第2の副粉末層との組み合わせを、前記第1の造形物側から前記第2の造形物側にかけて徐々に変えるように制御を行う
    3次元積層造形方法。
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