JP6726629B2 - 包装体 - Google Patents

包装体 Download PDF

Info

Publication number
JP6726629B2
JP6726629B2 JP2017017433A JP2017017433A JP6726629B2 JP 6726629 B2 JP6726629 B2 JP 6726629B2 JP 2017017433 A JP2017017433 A JP 2017017433A JP 2017017433 A JP2017017433 A JP 2017017433A JP 6726629 B2 JP6726629 B2 JP 6726629B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curved
package
flat
surface portion
curved surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017017433A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018122913A (ja
Inventor
健一郎 前田
健一郎 前田
善保 村田
善保 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2017017433A priority Critical patent/JP6726629B2/ja
Publication of JP2018122913A publication Critical patent/JP2018122913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6726629B2 publication Critical patent/JP6726629B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)

Description

本発明は、包装体に関するものである。
錠剤等の内容物を包装する形態としては、例えば、PTP包装(Press-Through-Package)が用いられている。PTP包装は、例えば、プラスチック製の透明のシートに凹形状のポケットを形成し、当該ポケットに内容物を収容した後に、例えばアルミ箔のように手で引き裂いたり、開封したりできる材質の箔やフィルムを蓋材として貼り合せて一体化した形態の包装である。プラスチックシートに形成されるポケットは、一例として、内容物の周囲を囲むように立設される側壁部と、側壁部の上端を覆う上面部とを有している。
この種の包装体においては、シートにおけるポケットの上面部を押す力を内容物に伝えて蓋材を破断させ、さらに側壁部を押し潰すことにより内容物を取り出している。この場合、指先には、蓋材の破断と側壁部の押し潰しの二段階で負荷が加わることになる。
内容物の取出しに係る負荷を低減する方法として、例えば、特許文献1には、PTPシートの基材部側を覆う第一シート体と蓋材側を覆う第二シート体とを含むカバー体を設け、カバー体を第一シート体側に折り曲げた際に収容部を外側から押圧する押圧片を有する構成が開示されている。また、特許文献2には、直立した側壁部と曲面部とを有するポケットに内容物を収容する構成が開示されている。特許文献2に記載された包装体は、曲面部を押すことにより、ポケットに斜めに収容された内容物の角部を蓋材に押し付けて蓋材を破断しやすくしている。
特許第5584332号公報 特許第5897908号公報
特許文献1に記載された技術では、カバー体を用いるため、カバー体用の資材および製造設備を別途導入する必要があり、製造コストが増加するという問題が生じる。特許文献2に記載された技術では、内容物をポケットに斜めに装填する必要があるため、内容物の装填のために設備改良が必要になってしまう。また、特許文献2に記載された技術では、内容物を取り出すための押し出しストロークが大きくなり、押し出す際の指先に掛かる負荷が大きくなる可能性がある。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、コスト増を抑制しつつ内容物を円滑に取り出せる包装体を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、表面側に膨出するドーム状に形成され内容物を収容する収容部、および前記収容部の周囲を囲む平面部を有する樹脂製の収容シートと、裏面側で前記平面部に接合され前記収容部の開口部を閉塞するシート状の蓋材とを備え、前記収容部は、前記平面部と対向する平面視において、前記平面部と平行な軸線を中心とする線対称で前記軸線方向に延びるとともに、前記軸線と直交する方向の幅が最大となる位置が前記軸線方向の中央よりも一方側に配置された涙滴状に形成され、前記収容部の前記軸線を含む断面形状は、前記軸線方向の中央よりも前記一方側に配置され前記平面部からの高さが最大となる頂部と、前記頂部と前記一方側に位置する平面部とを接続する第1曲線部と、前記頂部と前記軸線方向の他方側に位置する平面部とを接続する第2曲線部とを有することを特徴とする包装体が提供される。
また、上記本発明の一態様に係る包装体において、前記第2曲線部と前記他方側に位置する前記平面部との交差角は、前記第1曲線部と前記一方側に位置する前記平面部との交差角よりも小さいことを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係る包装体において、前記第2曲線部の曲率は、前記第1曲線部の曲率よりも小さいことを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係る包装体において、前記頂部よりも前記一方側には、前記第1曲線部を稜線とする第1曲面部が配置され、前記第1曲面部には、前記軸線と交差する方向に延び表面を凹ませた線状の第1窪みが形成されていることを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係る包装体において、前記頂部よりも前記他方側には、前記第2曲線部を稜線とする第2曲面部が配置され、前記第2曲面部には、前記軸線と交差する方向に延び表面を凹ませた線状の第2窪みが形成されていることを特徴とする。
本発明では、コスト増を抑制しつつ内容物を円滑に取り出せる包装体を提供することができる。
第1実施形態に係る包装体1の外観斜視図である。 同包装体1の平面図である。 図2におけるA−A線視断面図である。 図2におけるB−B線視断面図である。 包装体1から内容物Tを取り出す手順を示す図である。 包装体1から内容物Tを取り出す手順を示す図である。 第2実施形態に係る包装体1の外観斜視図である。 第2実施形態に係る包装体1の断面図である。 比較例1に係る包装体1Bの外観斜視図である。 包装体1Bの断面図である。 比較例2に係る包装体1Cの外観斜視図である。 包装体1Cの断面図である。 収容体10を押圧した際の変位と、内容物Tを排出するために要する強度との関係を示す図である。 包装体1の変形例を示す断面図である。 包装体1の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の包装体の実施の形態を、図1ないし図15を参照して説明する。本実施形態では、薬剤等の錠剤を包装する場合の例を用いて説明する。
なお、以下の実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
[第1実施形態]
図1は、包装体1の外観斜視図である。図2は、包装体1の平面図である。図3は、図2におけるA−A線視断面図である。
包装体1は、PTP包装されたものであり、収容シート2と蓋材3とを備えている。収容シート2は、一例として、透明の樹脂材で形成されており、内容物Tを収容する収容部10と、収容部10の周囲を囲む平面部11とを有している。なお、図1においては、理解を容易にするために内容物Tを実線で図示している。
内容物Tとしては、特に限定されないが、錠剤やカプセル剤等を選択できる。本実施形態における内容物Tは、一例として、略円柱状の錠剤である。
また、本実施形態では、収容シート2に一つの収容部10が設けられる構成を例示しているが、収容部10の数は限定されず、例えば、直線上に複数の収容部10が配列される構成や、m×n列(m、nは正の整数)の格子状(マトリクス状)に収容部10が配置される構成であってもよい。
収容シート2は、一例として、熱可塑性樹脂で形成されている。熱可塑性樹脂としては、特に限定されるものではないが、具体的には、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、エチレン系樹脂やプロピレン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂、などが挙げられる。これらの中で好ましくは、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂が、一般的にPTP用途に好ましく用いられる。
熱可塑性樹脂層は、押出成形法、圧延法、カレンダー成形法など、公知の方法でシート状に成形することで得ることができる。当該層の厚みは、特に限定されるものではないが、実用的には0.1mm以上、0.4mm以下であることが好ましい。厚みの下限が上記範囲内であれば、充分なシート剛性や機械特性が得られる。また上限が上記範囲内であれば、PTP包装された薬剤等の取り出しで不具合が生じることもない。
熱可塑性樹脂層は、単層であってもよく、異なる材料を組み合わせた2種以上の積層構造であってもよい。また熱可塑性樹脂層には、必要に応じて、プライマー塗布、コロナ処理、プラズマ処理など、公知の表面処理を行ってもよい。
収容部10は、平面部11から表面側(上面側)に膨出したドーム状に形成されている。本実施形態では、平面部11に対して蓋材3が配置される側を裏面側(下面側)と称し、蓋材3が配置される側と逆側で収容部10が膨出する側を表面側(上面側)と称して説明する。ただし、これは、あくまで説明の便宜のために各方向を定義したものであって、本発明に係る包装体1の設置姿勢等を限定するものではない。
図2に示されるように、収容部10は、平面部11と対向する上方側からの平面視(以下、単に平面視と称する)において、平面部11と平行な軸線Jを中心とする線対称に形成されている。収容部10は、軸線J方向に延びる平面視涙滴状に形成されている。涙滴状とは、軸線J方向の一方側に略円弧形状が配置されるとともに、軸線J方向の他方側から一方側の円弧形状の中心位置に向かうに従って、軸線Jと直交する方向(以下、幅方向と称する)の幅が漸次大きくなる形状である。
本実施形態における収容部10は、軸線J方向の一方側(図2中、右側;以下では単に一方側と称する)に平面視における最大幅を形成する円弧部21を有し、軸線J方向の他方側(図2中、左側;以下では単に他方側と称する)に円弧部21よりも小さい半径の円弧部22を有している。
図3および図4に示されるように、収容部10は裏面側に開口部10aを有している。図3に示されるように、収容部10は、平面部11の端部から上面側に立ち上がる側壁部12と、側壁部12の上端同士を接続する上方側に膨出する天壁部13とを有している。天壁部13は、幅方向の中央が平面部11からの距離が最も大きくなる略円弧形状に断面が形成されている。
図4は、軸線Jを含む図2におけるB−B線視断面図である。
図4に示されるように、天壁部13は、平面部11からの高さが最大となる頂部13aを有している。頂部13aは、軸線J方向における収容部10の中央位置Cよりも一方側(円弧部21側)に配置されている。
天壁部13は、頂部13aよりも一方側に配置された第1曲面部31と、頂部13aよりも他方側に配置された第2曲面部32とを有している。第1曲面部31の稜線(断面形状)は、第1曲線部31aを含む。第2曲面部32の稜線(断面形状)は、第2曲線部32aを含む。
第1曲線部31aは、頂部13aと一方側に位置する平面部11の端縁とを接続する。第1曲線部31aにおける接線は、頂部13aにおいて平面部11と平行(平面部11との交差角が0°)であり、平面部11との交差部においては交差角θ1で交差する。第1曲線部31aにおける接線と平面部11との交差角は、頂部13aから当該交差部に向かうに従って0°から角度θ1まで変化する。
第2曲線部32aは、頂部13aと他方側に位置する平面部11の端縁とを接続する。第2曲線部32aにおける接線は、頂部13aにおいて平面部11と平行(平面部11との交差角が0°)であり、平面部11との交差部においては交差角θ2で交差する。第2曲線部32aにおける接線と平面部11との交差角は、頂部13aから当該交差部に向かうに従って0°から角度θ2まで連続的に変化する。
頂部13aは、軸線J方向における収容部10の中央位置Cよりも一方側に偏っているため、軸線J方向における第2曲線部32aの長さは、軸線J方向における第1曲線部31aの長さよりも長く形成されている。そのため、第2曲線部32aの曲率は、第1曲線部31aの曲率よりも小さい。また、第2曲線部32aにおける接線と平面部11との交差角は、第1曲線部31aにおける接線と平面部11との交差角よりも小さい。従って、第2曲線部32aと平面部11との交差部における交差角θ2は、第1曲線部31aと平面部11との交差部における交差角θ1よりも小さい角度である。
第1曲面部31には、幅方向に延びる第1窪み41が形成されている。第1窪み41は、第1曲面部31の表面を凹ませた線状に形成されている。
蓋材3は、図3および図4に示されるように、シート状に形成されており、平面部11の裏面側に融着等により接合されている。蓋材3は、収容部10の開口部を閉塞する。蓋材3としては、アルミニウム箔やフィルム等、従来公知のものを用いることができる。
上記構成の包装体1から内容物Tを取り出す手順について説明する。
図5に示すように、包装体1における第2曲面部32を図中、矢印で示される方向に押圧する。第2曲面部32は、第1曲面31と比較して、第2曲線部32aにおける平面部11に対する接線の交差角が、第1曲線部31aにおける平面部11に対する接線の交差角よりも小さい。
そのため、第2曲面部32の法線方向に押圧した場合は、曲率の大きい第1曲面部31の法線方向へ押圧した場合よりも曲面を変形させる際にかかる抵抗が小さくなる。換言すると、収容部10を押圧面の法線方向に押圧した場合には、内容物Tの取出方向への移動量が、第1曲面部31を押圧した場合よりも第2曲面部32を押圧した場合の方が大きくなる。従って、同じ力で収容部10を押圧した場合、第2曲面部32を押圧することにより、収容部10の変形時の抵抗が小さい状態で内容物Tに力を付与できるとともに、内容物Tの取出方向への移動量をより大きくすることができる。
また、平面視涙滴状の収容部10のうち、幅が狭い第2曲面部32を押圧するため、蓋材3を変形させる面積が小さくなる。従って、変形面積の観点からも収容部10の変形時の抵抗が小さい状態で内容物Tに力を付与できる。
上述のように、収容部10の変形時の抵抗が小さい状態で、且つ、内容物Tの取出方向に大きな移動量で第2曲面部32を押圧することにより、図5に示すように、内容物Tに押圧された蓋材3が破断される。
ここで、頂部13aは、軸線J方向における収容部10の中央位置Cよりも一方側に配置されているため、内容物Tについても中央位置Cよりも一方側に配置されている。そのため、第2曲面部32を押圧した際には、内容物Tの上面のうち他方側寄りの位置に力が付与される。内容物Tに他方側寄りの位置に力が付与されることにより内容物Tが傾く。これにより、内容物Tは、下面側が全面的に蓋材3に当接するのではなく、下面側の一部が局所的に当接する。従って、蓋材3に対する圧力が大きくなり、より容易に蓋材3を破断できる。
蓋材3が破断された後に、さらに第2曲面部32を押圧することにより、図6に示されるように、蓋材3の破断が大きくなり、内容物Tが収容部10(包装体1)から取り出される。
なお、万が一、収容部10内において内容物Tが十分に蓋材3を破断しきれず第2曲面部32を押圧しても内容物Tが取り出せない場合には、第1曲面部31を押圧すればよい。このとき、第1曲面部31には、幅方向に延びる第1窪み41が形成されているため、第1窪み41を起点として第1曲面部31を容易に変形させて内容物Tを取り出すことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の包装体1では、収容部10が平面視で涙滴状に配置され、中央位置よりも一方側に配置された頂部13aよりも他方側に第2曲面部32が配置されているため、別部材を用いたり内容物の装填のために設備改良等を行うことによるコスト増を招くことなく、収容部10の変形時の抵抗が小さい状態で、且つ、内容物Tの取出方向への移動量が大きい状態で第2曲面部32を押圧して内容物Tを取り出すことができる。そのため、本実施形態の包装体1では、コスト増を抑制しつつ内容物Tを円滑に取り出すことが可能になる。
また、本実施形態の包装体1では、第1曲線部31aよりも曲率の小さな第2曲線部32aを含む第2曲面部32を押圧するため、手指に掛かる負担を低減することができる。
また、本実施形態の包装体1では、第1曲面部31に幅方向に延びる第1窪み41が形成されているため、第2曲面部32を押圧しても内容物Tが十分に蓋材3を破断しきれない場合でも第1曲面部31を押圧することで容易に内容物Tを取り出すことが可能になる。
[第2実施形態]
次に、包装体1の第2実施形態について、図7および図8を参照して説明する。これらの図において、図1乃至図6に示す第1実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
図7は、第2実施形態に係る包装体1Aの外観斜視図である。図8は、第2実施形態に係る包装体1Aの断面図である。
図7および図8に示されるように、第2実施形態における包装体1Aは、収容部10における第2曲面部32に幅方向に延びる第2窪み42が形成されている。第2窪み42は、第2曲面部32の表面を凹ませた線状に形成されている。
他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態の包装体1Aにおいては、上記第1実施形態の包装体1と同様の作用・効果が得られることに加えて、第2曲面部32に第2窪み42が形成されていることから、第2曲面部32の外側からの荷重に対する断面二次モーメントが大きくなる。そのため、第2実施形態の包装体1Aにおいては、例えば、包装体1が梱包材に収容されて搬送される際に、梱包材との接触で変形する等の事態が生じることを抑制できる。なお、第2窪み42の大きさについては、内容物Tを取り出すために第2曲面部32の押圧に支障を来さない範囲に設定することが好ましい。
[実施例]
上記第1実施形態で示した包装体1を実施例1とし、第2実施形態で示した包装体1Aを実施例2とし、図9および図10に示される包装体1Bを比較例1とし、図11および図12に示される包装体1Cを比較例2として、収容体10を押圧した際の変位と、内容物Tを排出するために要する強度との関係について測定を行った。ここでは、内容物Tが自重で収容部10から落下することを考慮して、内容物Tの半分を排出するための強度を測定した。
図9は、包装体1Bの外観斜視図である。図10は、包装体1Bの断面図である。図9および図10に示されるように、比較例1の包装体1Bは、円筒状の側壁部12Bと、側壁部12Bの上端同士を接続する天壁部13Bとを含む有蓋円筒状の収容部10を有している。収容部10は、平面視円形に形成されている。包装体1Bにおいて、内容物Tの排出(取りだし)は天壁部13Bを押圧することにより行われる。
図11は、包装体1Cの外観斜視図である。図12は、包装体1Cの断面図である。図11および図12に示されるように、比較例2の包装体1Cは、円筒状の側壁部12Cと、側壁部12Cの上端同士を接続する天壁部13Cとを含む有蓋円筒状の収容部10を有している。天壁部13Cは、一方側が他方側に対して高くなるように傾斜して設けられている。収容部10は、平面視円形に形成されている。包装体1Cにおいて、内容物Tの排出(取りだし)は天壁部13Cを押圧することにより行われる。
図13は、実施例1、実施例2、比較例1および比較例2についての上記、収容体10を押圧した際の変位(mm)と、内容物Tを排出するために要する強度(N)との関係を示す図である。図13に示されるように、実施例1では、変位P11が約2.7mmで排出強度が約30Nにて蓋材3が破断し、変位P12が約3.5mmで排出強度が約48Nにて内容物Tが排出された。実施例2では、変位P21が約2.7mmで排出強度が約29Nにて蓋材3が破断し、変位P22が約4.0mmで排出強度が約59Nにて内容物Tが排出された。
一方、比較例1では、変位P31が約2.4mmで排出強度が約57Nにて蓋材3が破断し、変位P32が約3.2mmで排出強度が約58Nにて内容物Tが排出された。比較例2では、変位P41が約2.2mmで排出強度が約57Nにて蓋材3が破断し、変位P42が約3.3mmで排出強度が約48Nにて内容物Tが排出された。
上記の結果から、実施例1および実施例2においては、比較例1および比較例2の約半分の強度で蓋材3を破断できることを確認できた。また、変位と当該変位を生じさせるための時間とに相関関係があるため、比較例1および比較例2については、蓋材3の破断のために短い変位P31、P32(すなわち短時間)で大きな排出強度を内容物Tに付与する必要があり、子供や女性、あるいは高齢者にとっては内容物Tを円滑に排出することは困難である。これに対して、実施例1および実施例2については、比較例1および比較例2の破断変位P31、P41よりも長い変位P11、P12(すなわち長い時間)で、比較例1および比較例2の排出強度の半分程度の強度を内容物Tに付与すればよいことを確認できた。
また、比較例1および比較例2については、蓋材3の破断強度に対して内容物Tを排出する際の強度が微増または減少しているため、蓋材3を破断させる際の勢いで内容物Tを押圧してしまい内容物Tを飛散させてしまう可能性がある。これに対して、実施例1および実施例2においては、蓋材3の破断から内容物Tの排出までに亘る変位と排出強度との関係がほぼ線形で変化するため、蓋材3を破断させるための力の付与度合いを一定に維持した状態で内容物Tの排出に移行することができる。そのため、実施例1および実施例2においては、内容物Tを飛散させることなく排出できることを確認できた。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、内容物Tが略円柱のタブレット状である構成を例示して説明したが、この構成に限定されず、角柱状、球形等であってもよい。例えば、図14に示すように、球形の内容物Taを収容部10に収容する構成としてもよい。この構成を採る場合には、頂部13aの高さは内容物Taの最大高さに応じて設定すればよい。また、内容物Tの形状に依らず、図14に示したように、第1窪み41を設ける構成や、図15に示すように、第1窪み41および第2窪み42の双方を設けることが好ましい。
1、1A…包装体、 2…収容シート、 3…蓋材、 10…収容部、 10a…開口部、 11…平面部、 13a…頂部、 31…第1曲面部、 31a…第1曲線部、 32…第2曲面部、 32a…第2曲線部、 41…第1窪み、 42…第2窪み、 J…軸線、 T…内容物

Claims (5)

  1. 表面側に膨出するドーム状に形成され内容物を収容する収容部、および前記収容部の周囲を囲む平面部を有する樹脂製の収容シートと、
    裏面側で前記平面部に接合され前記収容部の開口部を閉塞するシート状の蓋材とを備え、
    前記収容部は、前記平面部と対向する平面視において、前記平面部と平行な軸線を中心とする線対称で前記軸線方向に延びるとともに、前記軸線と直交する方向の幅が最大となる位置が前記軸線方向の中央位置よりも一方側に配置された涙滴状に形成され、
    前記収容部の前記軸線を含む断面形状は、前記軸線方向の中央よりも前記一方側に配置され前記平面部からの高さが最大となる頂部と、前記頂部と前記一方側に位置する平面部とを接続する第1曲線部と、前記頂部と前記軸線方向の他方側に位置する平面部とを接続する第2曲線部とを有することを特徴とする包装体。
  2. 前記第2曲線部と前記他方側に位置する前記平面部との交差角は、前記第1曲線部と前記一方側に位置する前記平面部との交差角よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の包装体。
  3. 前記第2曲線部の曲率は、前記第1曲線部の曲率よりも小さいことを特徴とする請求項1または2記載の包装体。
  4. 前記頂部よりも前記一方側には、前記第1曲線部を稜線とする第1曲面部が配置され、
    前記第1曲面部には、前記軸線と交差する方向に延び表面を凹ませた線状の第1窪みが形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の包装体。
  5. 前記頂部よりも前記他方側には、前記第2曲線部を稜線とする第2曲面部が配置され、
    前記第2曲面部には、前記軸線と交差する方向に延び表面を凹ませた線状の第2窪みが形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の包装体。
JP2017017433A 2017-02-02 2017-02-02 包装体 Active JP6726629B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017017433A JP6726629B2 (ja) 2017-02-02 2017-02-02 包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017017433A JP6726629B2 (ja) 2017-02-02 2017-02-02 包装体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018122913A JP2018122913A (ja) 2018-08-09
JP6726629B2 true JP6726629B2 (ja) 2020-07-22

Family

ID=63110911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017017433A Active JP6726629B2 (ja) 2017-02-02 2017-02-02 包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6726629B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10152167A (ja) * 1996-11-19 1998-06-09 Dainippon Printing Co Ltd 包装体
JP2008044644A (ja) * 2006-08-16 2008-02-28 Kanae Co Ltd ブリスターパック
JP2008068873A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Ask:Kk 医薬品用プレススルーパッケージ
TR200903176A1 (tr) * 2009-04-22 2010-11-22 Sanovel İlaç San. Ve Ti̇c. A.Ş. Çoklu blister.
US20120305584A1 (en) * 2011-06-06 2012-12-06 Omnicare Inc. Administration methods and packagings for oral medications
JP5897908B2 (ja) * 2012-01-10 2016-04-06 株式会社 ヤマシタワークス 薬剤プレススルーパック包装体
JP5922602B2 (ja) * 2013-03-01 2016-05-24 Ckd株式会社 Ptpシート及びその製造装置
US9468584B2 (en) * 2014-04-02 2016-10-18 Bemis Company, Inc. Child-resistant packaging
JP6089075B2 (ja) * 2015-06-29 2017-03-01 株式会社カナエ Ptp包装体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018122913A (ja) 2018-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0774948B1 (en) Dual chamber - child-resistant blister package
US10159625B2 (en) Package with a fulcrum and a lever arm
US6345717B1 (en) Reinforced blister pack
US9592179B2 (en) Disposable rigid container for pharmaceutical compositions
US20070157577A1 (en) Container bottom and methods
TW201414468A (zh) Ptp包裝體
JP6726629B2 (ja) 包装体
US20060042988A1 (en) Folded blister package
JP2008068873A (ja) 医薬品用プレススルーパッケージ
KR102218096B1 (ko) 의약품을 위한 블리스터 팩 및 블리스터 팩을 제조하기 위한 도구
JP5509264B2 (ja) Ptp包装体
JP6089075B2 (ja) Ptp包装体
JP3153313U (ja) 錠剤用プレススルーパッケージ
JP2023072917A (ja) 紙容器
JP2008100690A (ja) プレススルーパッケージ
JP6569957B2 (ja) 折り曲げ開封包装体
JP2008308213A (ja) プレススルーパッケージ
JP2016124615A (ja) Ptp包装
JP6042953B1 (ja) 折り曲げ開封包装体
JP2012116514A (ja) 包装材、及び包装材群
WO2002098744A2 (en) Container bottom, container and methos of loading a plurality of articles in a container
EP1818259A2 (en) Method of loading a plurality of snack pieces in a container
US20210113432A1 (en) Pharmaceutical packaging
JP6196098B2 (ja) 粒状物用包装体
JP2015013661A (ja) 包装体及び包装体用カバー体

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181019

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6726629

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350