JP6725982B2 - 障害物判定装置 - Google Patents
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Description
図6の移動体100の測距装置は、レーザ光を放射状にスキャンするように出射し、該出射光に対する反射光に基づいて反射点までの距離を算出するものである。移動体100は、上記測距装置による計測結果に基づいて障害物の有無を判定する障害物判定装置を搭載し、障害物判定装置による判定結果に基づいて走行する。この移動体100に対して減速エリアA101及び停止エリアA102が設けられている。
雨粒についても同様である。
特許文献1にはこの点に関し、開示も示唆もしていない。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る障害物判定装置の構成例を示すブロック図である。図2は、図1の障害物判定装置の外観構成例を示す図である。本例の障害物判定装置は、障害物を検知し該障害物との距離に応じて減速や停止するなど自律的に走行する自律走行装置として構成されている。
障害物判定装置1は、本体部3と、本体部3に取り付けられる光学式の測距装置2とを備えている。測距装置2は、光学式により計測対象物までの距離を計測する。
このような測距装置2として代表的なものは、2D−LIDAR(Light Detection and Ranging又はLaser Imaging Detection and Ranging)や3D−LIDAR、レーザレンジファインダなど挙げられる。なお、レーザレンジファインダはTOF方式を採用した測距センサであり、走査軸を1軸、2軸もたせることで、それぞれ2次元平面の計測、3次元的な計測が可能となる。また、LIDARはレーザレンジファインダの一種であるとも言える。
なお、以下では、測距装置2は所定の計測範囲を測定光で1次元的に走査するもので構成された例で説明する。
障害物判定部31は、測距装置2による計測結果に基づいて、測距装置2の計測範囲内に設けられた所定領域内の障害物の有無を判定する。障害物判定部31は、障害物判定装置1の前方の所定領域内に物体(障害物として障害物として認識すべき物体)があると判定された場合、障害物ありと判定するが、その詳細については本実施形態の特徴であり、後述する。上記所定領域は、所謂、計測エリア(障害物検知エリア)であり、反射点(測点)の座標空間を示す領域であると言える。
障害物判定部31は、判定結果を本体部3の本体動作制御部32に出力する。
本体動作制御部32は、本体部3の動作を制御する。
本体動作制御部32は、障害物判定部31での判定結果に基づいて、障害物判定装置1の走行を制御するものであり、障害物判定部31から入力された障害物の位置情報に基づき障害物を回避する動作を行わせるように駆動制御部33を制御する。ここでは例えば、走行している障害物判定装置1の走行方向を変更したり、障害物の手前で減速したり停止させたりするような制御を行う。
また、図の例では、本体部3の駆動部として、4輪の車輪4が取り付けられ、自動走行を可能とする。各車輪4は、正逆に回動可能であり、回動方向、回動速度、及び各車輪の向きの少なくとも一つが制御され、これにより障害物判定装置1は走行可能となっている。
反射点までの距離情報を測距装置2から取得する障害物判定部31は、反射点位置記憶部31aと、反射点数カウント部31bと、推定部31cと、履歴記憶部31dとを有する。
反射点数カウント部31bは、判定対象のフレームにおいて検出された、計測範囲R内に設けられた減速エリアA1内の反射点の数をカウントする。このカウントは反射点位置記憶部31aの記憶内容を参照して行なわれる。
第1の実施形態において、障害物判定部31は、障害物の有無を判定する際、フレーム毎の減速エリアA1内のノイズ点数の所定の直近期間における最頻値を抽出し利用していた。それに対し、第2の実施形態においては、障害物判定部31は、障害物の有無を判定する際、フレーム毎の減速エリアA1内のノイズ点数の所定の直近期間(例えば直前3〜10フレーム)における平均値を算出し、該平均値を第1の実施形態の最頻値に代えて用いる。平均値を演算に用いる際に、小数点以下の部分については切り捨ててもよいし四捨五入してもよい。また、平均値として、上記ノイズ点数が“0”のフレームを除いたフレームの平均値を用いてもよい。
以上の実施形態では、障害物判定部31は、判定対象フレームについて「障害物あり」と判定された場合、「障害物あり」の判定結果を出力する。それに対し、第3の実施形態では、障害物判定部31は、判定対象フレームについて「障害物あり」と判定された場合、その段階では「障害物あり」の判定結果を出力せず、次のフレームにおいても「障害物あり」と判定された場合に、「障害物あり」の判定結果を出力する。
図5は、本発明の第4の実施形態に係る障害物判定装置の簡略上面図である。
自律走行装置として構成される障害物判定装置1の測距装置2は、図示するように障害物判定装置1の上面であって中央寄りに設けられており、端部に設けられてはおらず、例えば、障害物判定装置1の前部に設けられたバンパー5の前端から測距装置2までは距離がある。真上から見て障害物判定装置1の輪郭の内側にあるエリアに障害物が存在することは想定されない。
以上の実施形態では、推定部31cが、所定領域内の反射点のうち全てのものをノイズ点であるか否かの判定対象としていた。
しかし、雨粒からの反射点は、雨粒が測距装置2から1〜3mの近距離に位置する場合に検知されやすい傾向がある。このため、反射点が測距装置2から0〜1mの位置に存在する場合や3mより離れた位置に存在する場合、該反射点について雨粒によるものであるか否か判定する必要はない。
また、雪粒は、近ければ近いほどレーザ光の反射光が検出されやすいため、雪粒による反射点を検知しやすくなるが、離れてしまうと反射光が検出されにくいため、雪粒による反射点を検知しにくくなる。このため、反射点が測距装置2から所定距離以上離れた位置に存在する場合、該反射点について雪粒によるものであるか否か推定する必要はない。
これにより推定に係る処理量を減らすことができる。
なお、特定の位置とは、例えば、測距装置2から1〜3mの位置であり、且つ、反射点として検知できるほどの反射光を測距装置2が雪粒から受光できる位置である。
以上では、推定部31cは、所定領域の反射点のうち、同一フレームにおいて所定距離内に他の反射点が存在しないものをノイズ点と推定する推定方法を採用していた。
しかし、測距装置2によっては、スキャン時のレーザ光の照射角度の間隔が細かく、雪粒や雨粒1個から複数の反射点が検知されることもある。この場合、上述の推定方法では適切にノイズ点を推定することができない。
条件とは、該推定対象の反射点が、他の反射点と共に互いの距離が第1の所定距離(例えば20mm)以内の一群の反射点群を構成するが、該反射点群を構成する他の反射点以外に第2の所定距離(例えば1m)以内に別の反射点がない、という条件である。
Claims (6)
- 所定範囲に対して測距用の電磁波を出射し、反射波により反射点までの距離を所定周期毎に測定する測距装置と、
前記所定周期中に検出された、前記所定範囲内に設けられた所定領域内の前記反射点の数に基づいて、障害物の有無を判定する障害物判定部と、を備えた障害物判定装置であって、
前記障害物判定部は、
前記所定領域内の前記反射点のうち、所定距離内に他の前記反射点が存在しないものを降水による反射点であるノイズ点として推定するか、あるいは、前記所定領域内の前記反射点のうち、他の前記反射点と共に互いの距離が第1の所定距離以内の一群の反射点群を構成するが、該反射点群を構成する他の前記反射点以外に前記第1の所定距離よりも長い第2の所定距離以内に別の前記反射点がないものを降水による反射点である前記ノイズ点として推定する推定部と、
前記所定周期毎の前記所定領域内の前記ノイズ点であると推定された前記反射点の数の履歴を記憶する履歴記憶部と、を有し、
判定対象の前記所定周期における前記所定領域内の前記反射点の数と、前記履歴とに基づいて、前記障害物の有無を判定することを特徴とする障害物判定装置。 - 前記障害物判定部は、前記判定対象の前記所定周期における前記所定領域内の前記反射点の数と、前記所定周期毎の前記ノイズ点であると推定された反射点の数として所定の直近期間において最も頻出度の高い数と、に基づいて、前記障害物の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の障害物判定装置。
- 前記障害物判定部は、前記判定対象の前記所定周期における前記所定領域内の前記反射点の数と、前記所定周期毎の前記ノイズ点であると推定された反射点の数の所定の直近期間における平均値と、に基づいて、前記障害物の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の障害物判定装置。
- 前記障害物判定部は、障害物ありとの判定結果が2回連続した場合に該判定結果を出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の障害物判定装置。
- 前記所定領域は、真上から見て当該障害物判定装置の輪郭の外側に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の障害物判定装置。
- 前記推定部は、前記所定領域内の反射点のうち、特定の位置に存在するもののみを前記ノイズ点であるか否かの判定対象とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の障害物判定装置。
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