JP6875790B2 - 測距装置および走行装置 - Google Patents

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Description

本発明は、測距装置および走行装置に関し、より詳しくは、簡単な演算で検知エリアにおける障害物の判定が可能な測距装置およびこの測距装置を備えた走行装置に関する。
センサ情報を利用して自己の動作を決定し、自律的に行動する自律走行装置(自動走行装置とも呼ばれる)が開発されている。例えば光学式の測距装置(測距センサ)は、測定範囲内に存在する物体との距離を計測することができ、1次元または2次元の距離データマップを取得することができるため、自律走行装置が障害物を検知して回避するための安全装置として用いられている。
例えば、特許文献1には、車両用測距装置のレーザレーダ装置が、レーザ光を2次元スキャンするスキャナと制御回路とを備えており、制御回路は、スキャナの検出エリア左右端において、その左右端にかけて受光レベルが上昇し、ピークに達しない分布が有るか否かを判断し、さらに各検出領域における距離値が略等しいか否かを判断して、検出エリアの近傍に物体が有るか否かを判断している。
特開2007−240384号公報
2次元レーザレーダ装置で自走ロボットが障害物検知をする際に、障害物が規定したエリア内に検知された場合、減速または停止するようなプログラムが用いられる。センサ内でハードウェア的にそれらのエリア検知機能を組み込んでいる場合には、応答時間は大きな問題にならないが、ロボットに搭載されたプロセッサで処理する場合は、プロセッサの処理能力に制限があることが多い。2次元レーザレーダ装置は放射状にレーザを出射し、各角度で測距データを出力するためデータとして、測距データ(径方向の距離)と角度(レーザーの発射された方向)の極座標系のデータが得られる。このため、例えば、検知エリアとして矩形のエリアを想定した場合、2次元X−Y座標系に変換すると、計算の負荷が重たいものになる。高速で移動するロボットの場合は検知判定結果を移動速度に見合ったレートで出力する必要があるため、判定計算がネックとなり応答速度が遅れると障害物への衝突を招く。特許文献1に開示されたレーザレーダ装置においては、スキャン位置に応じた測距データを取得しているが、測距データの分布を判断する必要があるため、その処理をより軽くすることが望ましい。
本発明は、これらの実情に鑑みてなされたものであり、測距対象となる検知エリアに対する全スキャン角度で取得された測距データを、複数のスキャン角度のサブエリアに分割し、各サブエリア内における測距データの値と所定の閾値とを比較するだけの簡単な計算で、障害物判定のためのデータを提供できる測距装置、および、この測距装置を搭載した走行装置を提供することを、その目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、第1の所定角度の検知エリアをスキャンすることによって第2の所定角度毎に被測定物までの情報を取得する測距装置であって、前記第1の所定角度の検知エリアを複数のそれぞれ第3の所定角度を有するサブエリアに分割し、該サブエリア毎に前記第2の所定角度毎の測距データを取得するサブエリア別測距データ取得部と、前記サブエリア毎に前記測距データの第1閾値および前記第1閾値よりも大きい値である第2閾値を格納したサブエリア別閾値情報記憶部と、前記サブエリア毎に、前記サブエリア別測距データ取得部からの前記測距データの値と前記サブエリア別閾値情報記憶部に格納した前記第1閾値および前記第2閾値とに基づいて、前記第1閾値までの第1距離エリアの測点数および前記第1閾値から前記第2閾値までの第2距離エリアの測点数の各々を算出するサブエリア別測点数算出部、を備え、前記第1閾値は、前記サブエリア毎に同一の値であり、前記第2閾値は、前記サブエリアの位置が特定の位置から離れるにつれて小さくなることを特徴とするものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記複数のそれぞれ第3の所定角度を有するサブエリアの位置が、前記第1の所定角度を2等分する中央の軸に対して対称となることを特徴とするものである。
の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記第3の所定角度が前記サブエリア毎に異なることを特徴とするものである。
の技術手段は、第1から第のいずれか1の技術手段において、前記測距装置は、2次元レーザレーダであることを特徴とするものである。
の技術手段は、第1から第のいずれか1に記載の測距装置を備えた走行装置である。
第6の技術手段は、第5の技術手段であって、該走行装置を駆動する駆動部と、該駆動部を制御する制御部を有し、該制御部は、前記サブエリア別測点数算出部からの前記第1距離エリアの測点数または前記第2距離エリアの測点数に基づいて、通常走行、徐行、または、停止を決定する障害物判定部を備えることを特徴とするものである。
第7の技術手段は、第6の技術手段において、走行状態に応じて、前記障害物判定部は、特定の前記サブエリアの前記第1距離エリアの測点数または前記第2距離エリアの測点数に基づいて、通常走行、徐行、または、停止を決定することを特徴とするものである。
第8の技術手段は、第7の技術手段において、前記障害物判定部は、前記第1距離エリアの測点数に基づいて停止を決定し、前記第2距離エリアの測点数に基づいて徐行を決定することを特徴とするものである。
第9の技術手段は、第6から第8のいずれか1の技術手段において、前記障害物判定部は、所定の距離以内の測距データによる測点数を用いることなく、通常走行、徐行、または、停止を決定することを特徴とするものである。
第10の技術手段は、第5から第9のいずれか1の技術手段において、前記第2閾値は、全てのサブエリアの中で進行方向のサブエリアの値が最大であることを特徴とするものである。
第11の技術手段は、第10の技術手段において、前記第2閾値は、前記進行方向のサブエリアから離れるほど値が小さくなることを特徴とするものである。
本発明によれば、測距対象となる検知エリアをスキャンして取得した測距データを、複数のスキャン角度毎のサブエリアに分割し、各サブエリア内における測距データの値と所定の閾値とを比較するだけで、障害物判定のためのデータを得ることができる。このため、座標変換を伴うことなく簡単な計算で検知エリアにおける障害物判定が可能となり、低速、小規模なマイコンでも障害物検知が実現できる。
本発明の第1の実施形態に係る走行装置の一構成例を示すブロック図である。 図1に示す走行装置の外観図である。 図1に示す測距装置の検知エリアを説明するための図である。 図1に示す測距装置における各サブエリアの測距データと閾値との関係を説明するための図である。 図1に示す測距装置の測点ピッチと測点間距離の関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る測距装置における検知エリアを説明するための図である。 本発明の第3の実施形態にかかる測距装置を搭載した走行装置を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の測距装置および走行装置に係る好適な実施形態について説明する。以下の説明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する場合がある。
本発明に係る走行装置は、測距装置を用いて障害物を判定する障害物判定装置を備えており、障害物の検知を確実に行うとともに誤検知を防ぐようにしている。この走行装置は、工場や公共施設の施設内、或いはそれらの施設や駐車場等の敷地内で移動させる移動体や、公道を走行する自動車や自動二輪車等の移動体などである。特に敷地内や施設内で自動的に移動させる移動体には、自律走行型の制御機構を有する、所謂、自律走行装置がある。自動車等の運転者による運転を基本とする移動体も自律走行型の制御を搭載することで、自律走行、或いは運転者の運転補助としての自律走行が可能になる。また、上記障害物判定装置が搭載される移動体は、人や物を運搬する運搬目的だけでなく、移動しながら周囲を監視するためにも用いることができ、その場合の移動体は監視ロボットとも呼べる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る走行装置の一構成例を示すブロック図であり、図2は、図1に示す走行装置の外観図である。走行装置1は、測距装置10および障害物判定部20を備えている。また、走行装置1は、走行装置を駆動するための図示しない駆動部と、この駆動部を制御する図示しない制御部を有している。図1に示す走行装置の障害物判定部20は、通常、走行装置1の制御部に組み込むことができる。
測距装置10は、測定光を縦方向および横方向に2次元的に走査して、反射光を受光することで一定の計測空間領域(計測範囲)内における被測定物Mまでの距離を計測する。つまり、測距装置10はこの計測範囲におけるエリアセンサであるとも言える。このような測距装置10として代表的なものは3D−LIDAR(Light Detection and RangingまたはLaser Imaging Detection and Ranging)やレーザレンジファインダなど挙げられるが、計測方向を限ってもよければ、鉛直方向(/水平方向)に走査するように設置された2D−LIDARを採用することもできる。この場合、水平方向(/垂直方向)に所定間隔でこのような2D−LIDARを配置することで、上述のような計測空間領域をカバーすることができる。なお、レーザレンジファインダはTOF方式を採用した測距センサであり、走査軸を1軸、2軸もたせることで、それぞれ2次元平面の計測、3次元的な計測が可能となる。また、LIDARはレーザレンジファインダの一種であるとも言える。
また、この他、光を走査することなく発光部から赤外光などの光を照射し、受光素子に2次元受光センサを使用して、2次元受光センサの受光結果により一定の計測空間領域内における対象物までの距離を計測するようにしてもよい。2次元受光センサとしては、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)が挙げられる。このような測距装置としては、例えば、近赤外線LED(Light Emitting Diode)をパルス発光させ、CCDで反射光の到着時間を読み取って3次元測点画像を得るTOFカメラが挙げられる。なお、本発明の測距装置は、3次元の測点装置として構成可能であるが、説目を簡単にするため、2次元測点装置を例に説明する。
本実施形態の測距装置10は、走査制御部11、発光部12、光学機構部13、光学窓14、受光部15、サブエリア判定部16、サブエリア別測距データ取得部17、サブエリア別閾値情報記憶部18、および、サブエリア別測点数算出部19を有する。
走査制御部11は、発光部12からの測定光の出力を制御するとともに、光学機構部13を駆動制御している。光学機構部13は、ミラー等の光路調整部を備えており、発光部12から発光された測定光の光路をスキャン(走査駆動)するとともに、反射光を受光部15に導いている。光学窓14は発光部12から発光された測定光およびその反射光を通過させるためのものである。受光部15は被測定物Mからの反射光を受光し、光電変換した出力信号を出力する。サブエリア判定部16は、光学機構部13のスキャン角度から後述するサブエリアを判定する。なお、サブエリアの判定には、光学機構部13のスキャン角度を用いずに、走査制御部11からの光学機構部13への駆動信号から判定してもよい。
サブエリア別測距データ取得部17は、受光部15で光電変換された出力信号およびサブエリア判定部16からのエリア情報に基づいて、被測定物Mまでの距離をサブエリア別に算出し、距離情報の計測結果として出力する。サブエリア別閾値情報記憶部18はサブエリア別に測距データの閾値を記憶している。そして、サブエリア別測点数算出部19は、サブエリア別測距データ取得部17からのサブエリア別の測距データの値と、サブエリア別閾値情報記憶部18からのサブエリア別の測距データの閾値とを比較し、サブエリア別に閾値に基づく距離エリア毎の測点数を算出している。なお、障害物判定部20は、後述するようにサブエリア別測点数算出部19からのサブエリア別の距離エリアの測点数から、障害物の有無を判定している。
このような測距装置10および障害物判定部20を備えた走行装置1は、図2で例示するように、障害物を検知しながら障害物との衝突を回避して自動走行する自律走行装置などの移動体として構成される。例示した走行装置1は、本体部30に4輪の車輪31が取り付けられてなり、図示しないが、走行装置1を走行させる駆動部やその制御を行う制御部が設けられている。また、この例では、測距装置10が本体部30に取り付けられており、本体部30の内部に設けた制御部に障害物判定部20を構成するユニットが搭載されている。また、走行装置1の駆動部は、例えば複数の車輪31を回転駆動するためのモータ及び/又はエンジン等により構成される。さらに、走行装置1は、例示するような車輪31に限らず、例えばクローラーなどによって駆動させてもよい。
走行装置1の図示しない制御部は、障害物判定部20による判定結果に基づいて障害物との衝突を回避する動作を行わせるように駆動部を制御する。後で詳述するが、障害物判定部20により物体が計測空間領域のいずれかのサブエリアにあると判定されると、その情報が制御部に出力され、そこで、その物体(障害物)との衝突を回避するように、例えば走行している走行装置1の走行方向を変更させたり、減速させたり、障害物の手前で停止させるような制御を行う。この制御に基づいて駆動部に、走行方向の変更、減速、停止などの動作を行わせることができ、これにより障害物との衝突を回避している。
その他、移動体には、地図情報を記憶する記憶部や位置情報取得部などを設けることで、予定ルートに沿った移動が可能になる。この位置情報取得部としては、GPS(Global Positioning System)、ロシアのGLONASS(Global Navigation Satellite System)、EUのガリレオ、中国の北斗等のGNSS(Global Navigation Satellite System)をはじめ、日本の準天頂衛星システム(Quasi-Zenith Satellite System:QZSS)、インドのIRNSS(Indian Regional Navigational Satellite System)などの衛星測位システムを用いて移動体の位置を取得するユニットが挙げられる。
図3は、図1に示す測距装置の検知エリアを説明するための図であり、図4は、図1に示す測距装置における各サブエリアの測距データと閾値との関係を説明するための図である。測距装置10は、走行装置1に設置されており、本実施形態では、走行装置1の進行方向に対して例えば左右それぞれ135°の角度となるように、全体で270°の検知エリアをスキャンするように構成されている。具体的には、走査制御部11は光学機構部13のミラーを回転させることによって、発光部12からの測定光をスキャンニングする。ミラーへの測定光の入射角が大きくなって、測定光のスポットが大きくならないように、複数のミラーを組み合わせてもよい。スキャンニングの周期は例えば67ms(15Hz)である。測定光は、光学窓14から約4°の前傾角度で出射される。これにより、測定光は、走行装置1から5mの地点で地面から約20cmの高さとなる。
そして、走査制御部11は、少なくとも検知エリアである270°の範囲のスキャンニング期間中は発光部12に対して、連続あるいは間欠的に測定光を発光させるように制御する。また、受光部15は、同様に、測定光が検知エリアである270°の範囲に照射されているスキャンニング期間中は、被測定物Mからの反射光を受光する。受光のタイミングは、例えば、光学機構部13のスキャン角度1°あたりに1回とすることができる。
なお、測定光を間欠的に照射する場合は、スキャン角度1°毎に測定光を照射し、受光部15はその反射光を受光する。また、測定光を連続的に照射する場合は、受光部15はスキャン角度1°毎に反射光を受光するように構成される。これらのスキャン速度と受光のタイミングが測距装置の分解能となる。本実施形態では、270°の検知エリアに対して、1°毎に測距データを得ており、1回のスキャンにつき測距データは271個得ることになる。ここで、本実施形態のスキャン角度270°が本発明の第1の所定角度に相当し、被測定物までの距離情報の取得角度(測点ピッチ)である1°が第2の所定角度に相当する。
そして、270°の検知エリアをスキャンする測距装置であれば、例えば30°毎のサブエリア101〜109の9つのサブエリアに分割し、各サブエリア内で、距離の閾値を設定し、例えば、所定の閾値よりも短い測距データの測点数を基に、障害物の検知を判定している。ここで、本実施形態では、サブエリア毎の分割角度30°が本発明の第3の所定角度に相当する。各サブエリア101〜109の1スキャン当たりの測距データの個数(側点数)は30個または31個となる。
サブエリア101から109の各々には所定の閾値が定められている。以下に、この閾値について図4に示すサブエリア105を例に説明する。サブエリア105は走行装置1の進行方向の前方に位置するサブエリアであり、進行方向に対して左右15°で全体として30°のスキャン角度を有している。また、サブエリア105にのみ31個の側点数を有するものとする。サブエリア105については、測距データについて第1の閾値L1と第2の閾値L2とが設けられており、これらの閾値については、サブエリア別閾値情報記憶部18に記憶されている。そして、光学窓14から第1の閾値L1までがサブエリア105の最近接エリア105A(図4で濃いハッチングで示す部分)として、また、第1の閾値L1から第2の閾値L2までが近接エリア105B(図4で薄いハッチングで示す部分)として、さらに、第2の閾値L2を超えるエリアを遠隔エリア105Cとして、それぞれの距離エリアが設定され、サブエリア別測点数算出部19は、距離エリア毎の側点数を算出している。
すなわち、サブエリア別測点数算出部19は、1スキャン当たり得られた31個の測距データについて、それぞれの測距データの値が最近接エリア105A内あるいは近接エリア105B内にあるかどうかを判別し、最近接エリア105Aと近接エリア105Bにある測距データの数である側点数を、1回のスキャンごとに算出し、障害物判定部20に出力している。図4では、最近接エリアを濃いハッチングで示すとともに近接エリアを薄いハッチングで示している。また、図4で示すように最近接エリアは同心円状に示されているように、各サブエリア101〜109では第1の閾値L1として同じ値を有している。しかし、近接エリアについては、中央のサブエリア105では第2の閾値L2として大きな値を持つようにし、中央から離れるにしたがって第2の閾値を小さく設定している。これにより、近接エリアは、走行装置1の進行方向に対するサブエリアの位置によって、その大きさを変えており、進行方向に近いサブエリアほど、遠くの距離までの被測定物の情報を利用することを可能にしている。
図5は、図1に示す測距装置の測点ピッチと測点間距離の関係を示す図である。測定光は、図5で示すように放射状に出射されるため、距離が近いほど、小さい物体でも多数の測点で検知される。反対に、距離が遠い場合は大きな物体でも測点は少ししか検知されない。例えば、スキャン角度1°毎に測距データを得る場合、すなわち、測点ピッチが1°の場合、走行装置1の光学窓14からの距離が0.7m離れた地点では、測点間距離は2.4cmであるが、5.5m離れた地点では、測点間距離は19cm、また、10m離れた地点では測点間距離は35cmとなる。このため、各サブエリアに設けた閾値に基づく距離エリア毎の測距データの数(測点数)に応じて、走行装置1の減速、停止の判定を出す基準を変える必要がある。
そして、障害物判定部20では、所定のサブエリアにおける近接エリアでの測点数から走行装置1を減速させるかどうかを判定し、最近接エリアの測点数から停止させるかどうかの判定を行っている。このため、本実施形態では、距離エリアのうち最近接エリアが停止エリアとして、近接エリアは減速エリアとして用いられている。また、遠隔エリアの測点数は、走行装置1の減速、停止の判定に用いていない。図4に戻り、例えば、サブエリア104の第1の閾値L1を0.7m、第2の閾値L2を5.5mとした場合、0.7m未満の最近接エリア105Aでの測点数が5以上の場合に、障害物判定部20は走行装置1を停止させる信号を出力する。また、0.7m以上で5.5m未満の近接エリア105Bでの測点数が3以上の場合に、障害物判定部20は走行装置1を減速させる信号を出力する。
同様に、サブエリア104以外の他のサブエリアについても、停止あるいは減速判定を行うための測点数をそれぞれ設定している。そして、1つのサブエリアにおいて停止判定が出された際は、他のサブエリアで異なる判定が出されたとしても走行装置1は停止されるため、障害物判定部20は走行装置1の停止判定を即座に出力するようにしている。なお、停止の判定は減速の判定よりも優先される。
このように、本実施形態では、測距対象となる検知エリアをスキャンして取得した測距データを、複数のスキャン角度毎のサブエリアに分割し、各サブエリア内における測距データの値と所定の閾値とを比較するだけで、障害物判定のためのデータを得ている。このため、座標変換を伴うことなく簡単な計算で検知エリアにおける障害物判定が可能となり、低速、小規模なマイコンでも障害物検知が実現できる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る測距装置における検知エリアを説明するための図である。図6において、検知エリアのスキャン角度が270°である点は、第1の実施形態と同様であるが、サブエリアをスキャン角度270°を2等分する中央の軸Xに対して対称となるように設けている。図6に示す例では、4つのサブエリアに分割されており、サブエリア201とサブエリア204とがそれぞれ90°のスキャン角度を有し、中央の軸Xに対して線対称に設けられている。また、サブエリア202とサブエリア203とがそれぞれ45°のスキャン角度を有し、中央の軸Xに対して線対称に設けられている。
このような、サブエリアの設定方法は、走行装置1の進行方向に対して左右のどちら側に障害物があるかといった情報が不要な場合に用いられる。したがって、第2の実施形態では、各サブエリアは前方中央からからどれだけ離れているかといったインデックス情報のみを記憶しておき、サブエリアの分割数が増えた場合でも、サブエリアの位置情報を保持するためのメモリ容量の増大を防ぐことができる。なお、隣接するサブエリアの大きさ(スキャン角度)は同じ大きさである必要はなく、中央の軸Xに対して対称の位置関係にあるサブエリアが同じ大きさを有していればよい。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態にかかる測距装置を搭載した走行装置を説明するための図である。第1の実施形態では、サブエリア101〜109のそれぞれについて、距離エリアとして停止エリアと減速エリアの閾値を定め、障害物判定部20が全てのサブエリアの各距離エリアの側点数によって、減速あるいは停止の判定を行うようにしていたが、本実施形態では、走行装置1の走行状態に応じて、特定のサブエリアのみを用いることによって、減速あるいは停止の判定を行うようにしている。
例えば、図6に示すように、走行装置1が直進中の場合、障害物40のために、サブエリア106、107で停止判定がなされたとしても、サブエリア106、107における第1の閾値L1の大きさによっては、走行装置1を直進させたとしても障害物40に衝突する虞がない。このため、本実施形態では、例えば、直進中の場合は、前方中央に位置するサブエリア105の情報のみを利用して、走行装置1の減速、停止の判断を行っている。
また、走行装置が例えば右折しようとする場合は、進行方向前方中央のサブエリア105以外に、進行方向に向かって右側前方に位置するサブエリア104、103の情報を利用することによって、走行装置1の減速、停止の判断を行うことが望ましい。このように、本実施形態では、走行状態に応じて、特定のサブエリアの閾値に基づく距離エリア毎の側点数に基づいて、通常走行、徐行、または、停止を決定しており、これにより、演算の負荷を軽減することが可能となる。
(第4の実施形態)
走行装置1は雨天や降雪時にも自走ロボットとして利用される。その際、光学窓14に付着した水滴や雪粒によって、光学窓14から非常に近い位置での測距データが観測されることになる。この測距データが側点数として扱われた場合、例えば、雪粒の付着のために、図4に示すサブエリア105の最近接エリア105Aで5つ以上の側点数となった場合は、走行装置1は光学窓14に付着した雪粒のために停止させられることになる。これを回避するために、本実施形態では、所定の距離以内で測距データが得られた場合は、付着物として扱い、この測距データを障害物判定に用いないようにする(無視する)ともに、無視した側点数の個数を障害物判定のための側点数の個数(例えば、停止の場合は5つ)から減算するようにしている。
光学窓から。例えば0.12m以内で検知された測距データが2個存在する場合、障害物判定部20は、この2個の測距データを利用することなく、これ以外の測距データの個数をカウントし、停止判断のための側点数の個数を3(=5−2)として、0.12m以内で検知された測距データ以外に、3つの側点数がそのサブエリアの最近接エリアでカウントされた場合に、停止判定を出すようにしている。また、0.12m以内で検知された測距データが5個以上ある場合は、そのサブエリアについては判定不能である旨の判定を行う。この判定のために、測距装置10のサブエリア別測点数算出部19は、所定の距離以内の測距データを付着物として取り扱えるようにするために、付着物として判定するための閾値以内にある側点数を別途カウントするようにし、障害物判定部20に出力している。
1…走行装置、10…測距装置、11…走査制御部、12…発光部、13…光学機構部、14…光学窓、15…受光部、16…サブエリア判定部、17…サブエリア別測距データ取得部、18…サブエリア別閾値情報記憶部、19…サブエリア別測点数算出部、20…障害物判定部、30…本体部、31…車輪、40…障害物、101〜109,201〜204…サブエリア。

Claims (11)

  1. 第1の所定角度の検知エリアをスキャンすることによって第2の所定角度毎に被測定物までの情報を取得する測距装置であって、
    前記第1の所定角度の検知エリアを複数のそれぞれ第3の所定角度を有するサブエリアに分割し、該サブエリア毎に前記第2の所定角度毎の測距データを取得するサブエリア別測距データ取得部と、
    前記サブエリア毎に前記測距データの第1閾値および前記第1閾値よりも大きい値である第2閾値を格納したサブエリア別閾値情報記憶部と、
    前記サブエリア毎に、前記サブエリア別測距データ取得部からの前記測距データの値と前記サブエリア別閾値情報記憶部に格納した前記第1閾値および前記第2閾値とに基づいて、前記第1閾値までの第1距離エリアの測点数および前記第1閾値から前記第2閾値までの第2距離エリアの測点数の各々を算出するサブエリア別測点数算出部、
    を備え、
    前記第1閾値は、前記サブエリア毎に同一の値であり、
    前記第2閾値は、前記サブエリアの位置が特定の位置から離れるにつれて小さくなることを特徴とする測距装置。
  2. 前記複数のそれぞれ第3の所定角度を有するサブエリアの位置が、前記第1の所定角度を2等分する中央の軸に対して対称となることを特徴とする請求項1に記載の測距装置。
  3. 前記第3の所定角度が前記サブエリア毎に異なることを特徴とする請求項1または2に記載の測距装置。
  4. 前記測距装置は、2次元レーザレーダであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載の測距装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1に記載の測距装置を備えた走行装置。
  6. 請求項5に記載の走行装置であって、該走行装置を駆動する駆動部と、該駆動部を制御する制御部を有し、
    該制御部は、前記サブエリア別測点数算出部からの前記第1距離エリアの測点数または前記第2距離エリアの測点数に基づいて、通常走行、徐行、または、停止を決定する障害物判定部を備えることを特徴とする走行装置。
  7. 前記障害物判定部は、走行状態に応じて、特定の前記サブエリアの前記第1距離エリアの測点数または前記第2距離エリアの測点数に基づいて、通常走行、徐行、または、停止を決定することを特徴とする請求項6に記載の走行装置。
  8. 前記障害物判定部は、前記第1距離エリアの測点数に基づいて停止を決定し、前記第2距離エリアの測点数に基づいて徐行を決定することを特徴とする請求項7に記載の走行装置。
  9. 前記障害物判定部は、所定の距離以内の測距データによる測点数を用いることなく、通常走行、徐行、または、停止を決定することを特徴とする請求項6から8のいずれか1に記載の走行装置。
  10. 前記第2閾値は、全てのサブエリアの中で進行方向のサブエリアの値が最大であることを特徴とする請求項5から9のいずれか1に記載の走行装置。
  11. 前記第2閾値は、前記進行方向のサブエリアから離れるほど値が小さくなることを特徴とする請求項10に記載の走行装置。
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